JP5891786B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車の燃料供給装置に関し、特に、燃料タンクの上方側に燃料ポンプが取り付けられた燃料供給装置に関する。
従来、燃料タンクの上面に燃料ポンプが取り付けられたスクータ型自動二輪車が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このスクータ型自動二輪車においては、シート下方に設けられた収納空間の後方に燃料タンクが配置され、この燃料タンクの上面の平坦な座面に燃料ポンプが固定される。このようなスクータ型自動二輪車においては、車体外装としての各種カバーにより燃料タンク周辺が覆われている。
特開2005−247022号公報
ところで、バックボーン型自動二輪車においては、外部に露出された状態で燃料タンクが車体フレーム上に配置される。このバックボーン型自動二輪車は、燃料タンクの容量を最大限に確保するべく、燃料タンクが車体フレームに覆い被さるように配置される場合がある。この場合、燃料タンクの下面が車体フレームを避けるように複雑な形状になり、燃料ポンプを燃料タンクの下面側に取り付けることが困難となっていた。
一方で、バックボーン型自動二輪車において、特許文献1のように燃料ポンプを燃料タンク上面に配置すると、燃料ポンプから延出する燃料ホースやハーネス等の長尺部材が燃料タンク外に配設される。このため、燃料ホースやハーネスの露出により外観上のデザインが悪化すると共に、露出した燃料ホースやハーネスが破損するおそれがあり、安全面の観点から問題が生じる場合がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、デザイン面及び安全面に優れた燃料供給装置を提供することを目的とする。
本発明の燃料供給装置は、エンジンに燃料を供給する燃料供給装置において、前記燃料を貯留する燃料タンクと、前記燃料タンクの一の面から突出するように前記燃料タンク内部に配置された燃料ポンプと、前記燃料ポンプの突出部分から線状に延出する長尺部材とを有し、前記燃料タンクには、前記一の面と反対側の面とを連ねる通路が形成され、前記長尺部材が、前記通路を通って前記燃料タンクの一の面から反対側の面に導出され、前記燃料タンクの湾曲した外面の一部を平坦にした平坦面に前記燃料ポンプが取り付けられ、前記平坦面における前記燃料ポンプの突出部分が、前記燃料タンクの湾曲した外面を形成する蓋状部材で覆われ、前記燃料ポンプが、前記燃料タンクの上部に取付けられると共に、前記燃料タンクが、ヘッドパイプから後方に向けて車体中心線を通るように延出するバックボーン上に配置されることを特徴とする。
この構成によれば、燃料ポンプから延出される長尺部材が燃料タンク外面から外部に出ないので、長尺部材の露出によるデザインの悪化や、露出した長尺部材の破損が抑制される。よってデザイン面及び安全面に優れた燃料供給装置を実現できる。また、燃料ポンプの取り付け座面の確保が容易となり、燃料ポンプを容易に取付けることができる。また、蓋状部材により燃料ポンプの突出部分の露出を防ぐことができるので、デザイン性を向上できる。また、蓋状部材により燃料ポンプを水滴や埃などから保護できる。さらに、燃料タンクの下方側に燃料ポンプを取り付けることが困難なバックボーン型自動二輪車においても、燃料ポンプの取付けを容易にすることができる。
また本発明の上記燃料供給装置においては、前記長尺部材が燃料ホースであり、前記燃料ホースが前記燃料タンクを挟んで前記一の面の反対側の燃料噴射装置に接続される。この構成によれば、燃料ホースが、燃料タンクを挟んで対向配置された燃料ポンプと燃料噴射装置とを接続するので、燃料ホースの全長を短縮できる。
また本発明の上記燃料供給装置においては、前記長尺部材がハーネスであり、前記ハーネスが前記燃料タンクを挟んで前記一の面の反対側のメインハーネスに接続される。この構成によれば、ハーネスが、燃料タンクを挟んで対向配置された燃料ポンプとメインハーネスとを接続するので、ハーネスの全長を短縮できる。
また本発明の上記燃料供給装置において、前記通路が、前記燃料タンクの前記一の面から前記反対側の面まで貫通する貫通孔である。この構成によれば、燃料タンクの両面を連通する貫通孔が形成されるので、長尺部材を直線状に配設することができ、長尺部材の全長をさらに短縮できる。また、燃料タンク内部に貫通孔によって筒状の壁面が形成され、燃料タンクの剛性が向上される。よって、燃料タンクの強度が向上し、走行時の騒音を低減することもできる。
また本発明の上記燃料供給装置において、前記通路の少なくとも一部が、平面視にて前記燃料噴射装置と重なるように配置される。この構成によれば、長尺部材を直線状に配設できるので、長尺部材の全長をさらに短縮できる。
また本発明の上記燃料供給装置において、前記燃料ポンプは、少なくともその一部が前記バックボーンと上面視で重なると共に、前記通路は、前記バックボーンと車幅方向においてオフセットして配置される。この構成によれば、バックボーンを避けて長尺部材を配設することが容易となる。また、重量部品である燃料ポンプをバックボーンの上方に配置することで、自動二輪車の左右の重量バランスを向上できる。
また本発明の上記燃料供給装置において、前記バックボーンが後下がりに延在しており、前記通路が、前記燃料タンクに設けられた燃料注入口より車体後方に形成される。この構成によれば、燃料タンクの車体後方側の貯留空間が広くなるので、燃料タンクに燃料ポンプを取付けるための空間を確保することが容易となる。この燃料タンク内の貯留空間を利用して燃料ポンプや通路を設けることができる。
本発明によれば、デザイン面及び安全面に優れた燃料供給装置を実現できる。
本実施の形態に係る自動二輪車の全体図である。 本実施の形態に係る自動二輪車の車体フレーム周辺の右側面図である。 本実施の形態に係る自動二輪車の燃料タンクの内部及びその周辺の構成を示す右側面図である。 本実施の形態に係る自動二輪車の燃料タンクの内部の構成を示す斜視図である。 本実施の形態に係る自動二輪車の燃料タンク後端部における上面図である。 図5のA−A線に沿う断面図である。 本実施の形態に係る自動二輪車の上面図である。 比較例に係る燃料供給装置及び本実施の形態に係る燃料供給装置の模式図である。
以下、本実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明に係る燃料供給装置をバックボーン型自動二輪車に適用した例について説明するが、本発明は、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、本発明は、バックボーン型自動二輪車で電気式インタンク燃料ポンプを備えた自動二輪車にも適用可能である。
図1及び図2を参照して、本実施の形態に係る自動二輪車1全体の概略構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る自動二輪車1の全体図である。図2は、本実施の形態に係る自動二輪車1の車体フレーム11周辺の右側面図である。なお、以下の説明においては、車体前方を矢印FR、車体後方を矢印RE、車体左側をL、車体右側をRでそれぞれ示す。
図1及び図2に示すように、自動二輪車1は、パワーユニット、電装系等の各部を搭載する鋼製又はアルミ合金製のバックボーン型の車体フレーム11を備えている。車体フレーム11の前半部分は、タンクレールフレーム111(バックボーン)及びアンダーフレーム112から構成される。タンクレールフレーム111は、車体フレーム11の前端部に設けられたヘッドパイプ113から後方に延び、途中から下方に向けて延在する。タンクレールフレーム111の下端は、スイングアームブラケット114に接続される。アンダーフレーム112は、ヘッドパイプ113から下方に延び、途中から後方に向けて延在する。アンダーフレーム112の下端は、スイングアームブラケット114に接続される。
タンクレールフレーム111とアンダーフレーム112との内側には、エンジン12が搭載されている。タンクレールフレーム111上には、エンジン12の上方に燃料タンク13が配置されている。燃料タンク13の後方には、車体フレーム11の後半部分である左右一対のアッパーフレーム115の上部にシート14が配置される。アッパーフレーム115は、タンクレールフレーム111に接合され後方に向けて延在している。左右一対のアッパーフレーム115は、左右一対のサイドフレーム116を介してスイングアームブラケット114に固定される。
シート14の下方は、サイドアッパカバー141及びサイドロアカバー142によって覆われている。サイドアッパカバー141及びサイドロアカバー142で覆われた収容空間内には、ヒューズ等の電装系部品及び自動二輪車1の各部に電気を供給するバッテリー15及びエアクリーナ26が配置されている。
車体フレーム11の前端部には、ヘッドパイプ113に設けられたステアリングシャフト(図示省略)を介して左右一対のフロントフォーク16が左右に揺動可能に支持されている。ステアリングシャフトの上端部には、ハンドルバーが固定されている。ハンドルバーの両端部には、グリップ17が装着されている。車体右側のハンドルバーには、前輪18用のブレーキレバー171が設けられている。車体左側のハンドルバーには、クラッチレバー(図示省略)が設けられ、一対のフロントフォーク16の下部には、前輪18が回転可能に支持されると共に、前輪18の上半部を覆うフロントフェンダ19が配置される。前輪18には、ディスクブレーキ20が設けられている。
車体フレーム11の後部には、リヤスイングアーム21が上下方向に搖動可能に支持される。リヤスイングアーム21の後部には、後輪22が回転可能に支持される。後輪22の左側は、ドライブチェーン(図示省略)によってエンジンの動力が後輪22に伝達されるように構成されている。後輪22には、ディスクブレーキ23が設けられている。後輪22の上方は、シート14の後方に配置されたリヤフェンダ24により覆われる。
リヤフェンダ24には、左右一対のリヤウィンカ241が設置され、リヤウィンカ241の後方にブレーキランプ242が設置されている。リヤスイングアーム21の後輪22側には、車幅方向の中間位置に後輪懸架装置としてのリヤクッションユニット25が配置されている。リヤクッションユニット25は、コイルスプリング、ショックアブソーバなどにより構成される。
エンジン12は、単気筒エンジンとトランスミッションとからなり、側面視にて周囲を囲む車体フレーム11にエンジンマウント(図示省略)を介して支持される。エンジン12は、クランクシャフトを車幅方向に向けた横置きクランク式であり、クランクシャフトを収容するクランクケース121上に単気筒のシリンダ122が配置されている。クランクケース121は、その一部がクラッチケース123によって覆われている。シリンダ122上には、シリンダヘッド124が設けられ、シリンダヘッド124上には、ヘッドカバー125が設けられている。
シリンダヘッド124の後方には、エアクリーナ26が配置されている。エアクリーナ26には、インテークパイプ28が接続され、インテークパイプ28には、スロットルボディ27が設けられている。インテークパイプ28は、シリンダヘッド124に接続される。エンジン12においては、エアクリーナ26からスロットルボディ27に空気が取り込まれ、取り込まれた空気にインジェクタ29から燃料が噴射されて燃焼室に供給される。なお、インジェクタ29の代わりにキャブレターを用いてもよい。
シリンダヘッド124の前方には、エキゾーストパイプ30が接続されている。エキゾーストパイプ30は、クランクケース121の前方を通って下方に延び、途中からクランクケース121の下方を通って車体後方に延出する。エキゾーストパイプ30の後端部にマフラー31が取り付けられている。燃焼室内での燃焼後の排気ガスは、エキゾーストパイプ30及びマフラー31を通って外部に排出される。
以下、図3及び図4を参照して自動二輪車1の燃料タンク13周辺について説明する。図3は、本実施の形態に係る自動二輪車1の燃料タンク13の内部及びその周辺の構成を示す右側面図である。図4は、燃料タンク13の内部の構成を示す斜視図である。なお、図3及び図4においては、主に燃料タンク13の周辺部分を示し、説明の便宜上、一部の部品を省略して説明する。また、図3及び図4においては、燃料タンク13の一部を切断した状態を示している。
図3及び図4に示すように、燃料タンク13は、車体前方側の一部がタンクレールフレーム111に跨るように配置される。燃料タンク13は、タンクレールフレーム111上に載置されるロアシェル132と、このロアシェル132から上方側に向けて膨出するアッパシェル133とを有する。燃料タンク13は、ロアシェル132の外縁部とアッパシェル133の外縁部とを接合することにより、燃料の貯留空間を形成している。
ロアシェル132は、ヘッドパイプ113から車体後方に向けて延びるタンクレールフレーム111を避けるように形成される。具体的には、ロアシェル132は、車体前方側において、タンクレールフレーム111をサイドから覆うように車幅方向の両側を下方に膨出している。このように、ロアシェル132の両側方を下方に向けて膨出させることにより、燃料タンク13の容量を確保している。
アッパシェル133の前半部には、略円筒形状の燃料注入口134が設けられている。アッパシェル133の後半部には、燃料注入口134の後方側に平坦な燃料ポンプ取付面(平坦面)135が設けられている。燃料ポンプ取付面135は、アッパシェル133の湾曲した外面の一部を切り欠くように形成されている。燃料ポンプ取付面135を平坦に形成することにより、燃料ポンプ32の取り付け座面の確保が容易となる。
燃料ポンプ取付面135には、アッパシェル133を上下方向に貫通するように燃料ポンプ32が配置される。燃料ポンプ32は、燃料注入口134の後方側に設けられている。燃料ポンプ取付面135における燃料ポンプ32の突出部分は、燃料タンク13の湾曲した外面に沿ったカバー(蓋状部材)131(図1参照)で覆われる。このように、カバー131により燃料ポンプ32の突出部分の露出が防止されるので、デザイン性が向上される。また、カバー131により、燃料ポンプ32が水滴や埃などから保護される。
燃料タンク13には、上面側と下面側とを連ねる貫通孔(通路)33が設けられている。また、貫通孔33は、燃料ポンプ32に隣接して燃料注入口134の後方側に設けられている。このように、燃料タンク13の貯留空間が広くなる車体後方側に燃料ポンプ32及び貫通孔33を設けることにより、燃料タンク13に燃料ポンプ32を取り付けるための空間を確保することが容易となる。この燃料タンク13内の貯留空間を利用することにより、バックボーン型自動二輪車においても、燃料ポンプ32や貫通孔33を容易に設けることができる。
燃料タンク13内部には、貫通孔33によってロアシェル132とアッパシェル133とを接続する円筒状の壁部136が形成されている。このように燃料タンク13内部で円筒状の壁部136が支柱として機能するため、燃料タンク13の剛性が向上する。この結果、燃料タンク13の強度が向上し、自動二輪車1の走行時における燃料タンク13の振動による共振等の騒音を低減ができる。燃料タンク13内部には、燃料ポンプ32の下端部を支持する支持部材34が設けられている。
燃料ポンプ32の突出部分には、ハーネス35(長尺部材)用の電源カプラ321と、燃料ホースコネクタ322とが設けられている。電源カプラ321には、ハーネス35の一端が接続される。ハーネス35の他端は、貫通孔33を介して燃料タンク13の下面側に導出され、燃料タンク13の下方に配設されたメインハーネス37に接続される。このようなハーネス35の導出により、ハーネス35が燃料タンク13内側を通るので、ハーネス35の全長を短縮できる。また、ハーネス35が燃料タンク13内側を通るので、ハーネス35の外部への露出を防止できる。メインハーネス37は、車体フレーム11に沿って前後方向に延在し、一端がバッテリー15に接続される。ハーネス35は、メインハーネス37を介してバッテリー15からの電源を燃料ポンプ32に供給する。
燃料ホースコネクタ322には、燃料ホース(長尺部材)36の一端が接続される。燃料ホース36の他端は、貫通孔33を介して燃料タンク13の下面側に導出され、燃料タンク13の下方に配置されたインジェクタ29のインジェクタキャップ291の燃料ホースコネクタ292に接続される。燃料ホース36は、燃料ポンプ32から供給される燃料タンク13内の燃料をインジェクタ29に供給する。このような燃料ホース36の導出により、燃料ホース36が燃料タンク13内側を通るので、燃料ホース36の全長を短縮できる。また、燃料ホース36が燃料タンク13内側を通るので、燃料ホース36の外部への露出を防止できる。
次に、図5から図7を参照して燃料タンク13及び燃料ポンプ32の車幅方向における位置関係について説明する。図5は、自動二輪車1の燃料タンク13後端部における上面図であり、図6は、図5のA−A線に沿う断面図である。図7は、自動二輪車の上面図である。なお、図7においては、説明の便宜上、燃料タンク13を省略して示している。
図5から図7に示すように、燃料タンク13は、ヘッドパイプ113より後方に延出するタンクレールフレーム111の上方に配置される。燃料ポンプ32は、燃料タンク13の上部に取り付けられる。このような燃料ポンプ32の配置により、燃料タンク13の下方側に燃料ポンプ32を取り付けることが困難なバックボーン型自動二輪車においても、燃料ポンプ32の取り付けを容易にすることができる。また、多機種で燃料ポンプ32を共通に使用できるため、単一モデルの大量使用によってコストを低減できる。
燃料ポンプ32は、車幅方向において貫通孔33に並設され、電源カプラ321及び燃料ホースコネクタ322が貫通孔33側に向けられている。燃料ポンプ32の下方側には、燃料タンク13を挟んでインジェクタ29が配置されている。インジェクタ29は、タンクレールフレーム111に対して側方に外れて配置される。燃料ホース36は、燃料ポンプ32の突出部分から車幅方向に延出し、途中から下方に向けて延びてインジェクタキャップ291の燃料ホースコネクタ292に接続される。
また、燃料ポンプ32の下方側には、燃料タンク13を挟んでメインハーネス37が配設される。メインハーネス37は、タンクレールフレーム111に対して側方に外れて配置される。ハーネス35は、燃料ポンプ32の突出部分から車幅方向に延出し、途中から下方に向けて延びてメインハーネス37に接続される。
貫通孔33は、上面視にて少なくともその一部がインジェクタ29及びメインハーネス37と重なるように配置される。また、貫通孔33は、上面視にてその少なくとも一部がタンクレールフレーム111と重なるように、車幅方向においてタンクレールフレーム111に対してオフセットして配置される。このような配置により、燃料ホース36及びハーネス35がタンクレールフレーム111を避けてインジェクタ29及びメインハーネス37に対してそれぞれ直線状に接続される。よって、燃料ホース36及びハーネス35の全長を短縮できる。
また、燃料ポンプ32は、車体中心線を通るタンクレールフレーム111の上方に配置されている。したがって、重量部品である燃料ポンプ32が車体中心線上に配置され、自動二輪車1の左右の重量バランスが向上する。
次に、図8を参照して、比較例に係る燃料供給装置と本実施の形態に係る燃料供給装置とを対比してハーネス35及び燃料ホース36の引き回しについて説明する。図8は、比較例に係る燃料供給装置及び本実施の係る燃料供給装置の模式図である。図8Aでは、比較例に係る燃料供給装置の断面を模式的に示し、図8Bでは、本実施の形態に係る燃料供給装置の断面を模式的に示している。なお、図8A,図8Bにおいては、同一の構成要素については、同一の符号を付している。
図8Aに示すように、比較例に係る燃料供給装置においては、燃料ポンプ32全体が燃料タンク13内に配置される。燃料タンク13には、タンク上面と燃料ポンプ32とを接続する配管38が形成されている。燃料ポンプ32から延出するハーネス35及び燃料ホース36は、配管38を通って燃料タンク13の上面側に導出されている。このように、燃料の漏出を防ぐようにハーネス35及び燃料ホース36が燃料タンク13の上面側から引き出されている。
また、比較例に係る燃料供給装置においては、ハーネス35及び燃料ホース36が燃料タンク13外面に沿って配設される。このため、露出したハーネス35及び燃料ホース36によりデザイン性が悪化されると共に、露出したハーネス35及び燃料ホース36が破損するおそれがある。さらに、燃料タンク13外面に沿ってハーネス35及び燃料ホース36を配設するので、ハーネス35及び燃料ホース36の全長が長く確保されている。
また、比較例に係る燃料供給装置においては、燃料ポンプ32を燃料タンク13底面に固定する必要が有るため、燃料タンク13の底面が平坦に形成されている。このため、燃料タンク13底面の形状が複雑となるバックボーン型自動二輪車においては、燃料ポンプ32の設置スペースを確保することが難しい。
これに対して、図8Bに示すように、本実施の形態に係る燃料供給装置においては、燃料ポンプ32は上部を突出させた状態で燃料タンク13に取り付けられている。燃料ポンプ32の突出部分から延出されたハーネス35及び燃料ホース36は、貫通孔33を介して燃料タンク13の上面側から下面側に導出される。この場合、貫通孔33によって燃料タンク13内に壁部136が形成されるので、燃料タンク13の剛性が向上される。
また、本実施の形態に係る燃料供給装置においては、貫通孔33の内側にハーネス35及び燃料ホース36が配設されている。このため、ハーネス35及び燃料ホース36の露出に伴うデザイン性の低下を抑制でき、さらにハーネス35及び燃料ホース36の破損を防止できる。また、燃料タンク13内側にハーネス35及び燃料ホース36を配設するので、ハーネス35及び燃料ホース36の全長を最短距離にでき、製造コストを低減できる。
また、本実施の形態に係る燃料供給装置においては、燃料ポンプ32を燃料タンク13上面の燃料ポンプ取付面135に固定するので、燃料ポンプ32の配置のために燃料タンク13底面を平坦に形成する必要がない。このため、燃料タンク13底面の形状が複雑となるバックボーン型自動二輪車においても、燃料ポンプ32を容易に取り付けることができる。よって、同一モデルの燃料ポンプ32を多機種の自動二輪車に使用することができ、マスメリットによるコストダウン及び燃料ポンプ32の開発工程を削減できる。
以上のように、本実施の形態に係る燃料供給装置によれば、燃料ポンプ32の上端部から延出するハーネス35及び燃料ホース36が、貫通孔33を介して燃料タンク13の上面側から下面側に導出される。これにより、ハーネス35及び燃料ホース36が、燃料タンク13外面から外側に出ないので、ハーネス35及び燃料ホース36の露出によるデザインの悪化や、露出したハーネス35及び燃料ホース36の破損を抑制でき、デザイン面及び安全面に優れた燃料供給装置を実現できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、燃料供給装置を燃料タンク13が車体フレーム11上に配置されるバックボーン型自動二輪車に適用する例ついて説明したが、この構成に限定されない。燃料供給装置は、例えば、燃料タンク13がシート内に配置されるスクータ型自動二輪車に適用することも可能である。
また、上記実施の形態においては、燃料ポンプ32を、その上端部が燃料タンク13の上面から外方に突出するように燃料タンク13内に配置する例について説明したが、この構成に限定されない。燃料ポンプ32は、燃料タンク13の任意の面から面外方向に突出するように燃料タンク13内に配置すればよい。燃料ポンプ32は、例えば、燃料タンク13の側面から外側に突出するように燃料タンク13内に配置してもよい。
また、上記実施の形態においては、通路が上面視にて円筒形状の貫通孔33である例について説明したが、この構成に限定されない。通路は、燃料タンク13の任意の面と反対側の面とを連ねるものであればよい。通路は、例えば、燃料タンクの側面に設けた溝で形成されてもよい。
1 自動二輪車
11 車体フレーム
111 タンクレールフレーム(バックボーン)
113 ヘッドパイプ
12 エンジン
13 燃料タンク
131 カバー
132 ロアシェル
133 アッパシェル
134 燃料注入口
135 燃料ポンプ取付面(平坦面)
29 インジェクタ(燃料噴射装置)
32 燃料ポンプ
321 電源カプラ
322 燃料ホースコネクタ
33 貫通孔(通路)
35 ハーネス(長尺部材)
36 燃料ホース(長尺部材)
37 メインハーネス

Claims (7)

  1. エンジンに燃料を供給する燃料供給装置において、前記燃料を貯留する燃料タンクと、前記燃料タンクの一の面から突出するように前記燃料タンク内部に配置された燃料ポンプと、前記燃料ポンプの突出部分から線状に延出する長尺部材とを有し、前記燃料タンクには、前記一の面と反対側の面とを連ねる通路が形成され、前記長尺部材が、前記通路を通って前記燃料タンクの一の面から反対側の面に導出され、前記燃料タンクの湾曲した外面の一部を平坦にした平坦面に前記燃料ポンプが取り付けられ、前記平坦面における前記燃料ポンプの突出部分が、前記燃料タンクの湾曲した外面を形成する蓋状部材で覆われ、前記燃料ポンプが、前記燃料タンクの上部に取付けられると共に、前記燃料タンクが、ヘッドパイプから後方に向けて車体中心線を通るように延出するバックボーン上に配置されることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記長尺部材が燃料ホースであり、前記燃料ホースが前記燃料タンクを挟んで前記一の面の反対側の燃料噴射装置に接続されることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記長尺部材がハーネスであり、前記ハーネスが前記燃料タンクを挟んで前記一の面の反対側のメインハーネスに接続されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記通路が、前記燃料タンクの前記一の面から前記反対側の面まで貫通する貫通孔であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の燃料供給装置。
  5. 前記通路の少なくとも一部が、上面視にて前記燃料噴射装置と重なるように配置されることを特徴とする請求項2に記載の燃料供給装置。
  6. 前記燃料ポンプは、少なくともその一部が前記バックボーンと上面視で重なると共に、前記通路は、前記バックボーンと車幅方向においてオフセットして配置されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の燃料供給装置。
  7. 前記バックボーンが後下がりに延在しており、前記通路が、前記燃料タンクに設けられた燃料注入口より車体後方に形成されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の燃料供給装置。
JP2011288328A 2011-12-28 2011-12-28 燃料供給装置 Active JP5891786B2 (ja)

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