JP5292512B2 - 鞍乗り型車両の吸気系の配置構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車等の鞍乗り型車両の吸気系の配置構造に関する。
この種の技術として特許文献1に開示されたものが従来から知られている。この特許文献1に係る構造は、自動二輪車において、ヘッドパイプの前方にエアクリーナが配置され、このエアクリーナから延びる吸気系部品の一つであるコネクティングチューブが、ヘッドパイプとフロントフォークとの間を通されてヘッドパイプ後方のエンジンまで延出されている。
日本国特開平11−303699号公報
ところで、上記特許文献1に係る構造のように、ヘッドパイプの側方まで延出するフロントフォークとヘッドパイプとの間に吸気系部品を通すと、吸気系部品はフロントフォークによりその大きさに制約を受けるという問題がある。
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであり、鞍乗り型車両において吸気系部品の大きさを自由に設定することを可能とする鞍乗り型車両の吸気系の配置構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用した。
(1)本発明は、ハンドルが上部に設けられるステアリングステムと、前記ステアリングステムを回転可能に支持するヘッドパイプと、前記ステアリングステムと一体的に回転し下部に前輪を回転可能に支持するフロントフォークと、前記ヘッドパイプから後斜め下方に延出するメインフレームと、前記メインフレームの下方に配置され前記メインフレームに支持されるエンジンと、前記ヘッドパイプの前方に配置されるエアクリーナと、前記エンジンと前記メインフレームとの間に配置され運転者のスロットル操作に応じて前記エンジンへ供給される吸気量を調整する吸気量調整装置と、前記エアクリーナと前記吸気量調整装置との間に設けられる吸気系部品と、を備える鞍乗り型車両の吸気系の配置構造であって、前記フロントフォークが前記ヘッドパイプの下方に配置され、前記吸気系部品が前記ヘッドパイプの側方を通されるとともに、前記フロントフォークの上方を通されている。
さらに、上記(1)に記載の鞍乗り型車両の吸気系の配置構造では、前記ステアリングステムの下部に左右に延びるロアブリッジが設けられ、前記ロアブリッジの左右端に前記フロントフォークの上端が固定され、上面視にて、前記吸気系部品が前記フロントフォークの前記上端と重なる位置に通されている。
(2)上記(1)に記載の鞍乗り型車両の吸気系の配置構造では、前記メインフレームの後部上方にシートが配置され、前記シートの前方で前記メインフレームの上方に運転者が前記メインフレームを跨ぐ跨ぎ空間が形成され、前記吸気系部品が、前記メインフレームの一側方において前記メインフレームの上面よりも下方の位置で、前記メインフレームの傾斜に沿うようにして前記吸気量調整装置に向けて車両後方に延出している、構成を採用してもよい。
(3)上記(1)または上記(2)に記載の鞍乗り型車両の吸気系の配置構造では、前記ヘッドパイプの一側方にハンドルロック装置が設けられ、前記吸気系部品が、前記ヘッドパイプの他側方を通されている、構成を採用してもよい。
(4)上記(1)〜(3)の何れか1項に記載の鞍乗り型車両の吸気系の配置構造では、前記吸気量調整装置が、車両上面視で車幅方向の車両中心線から前記吸気系部品が配置されている側に偏倚されて配置されていてもよい。
(5)上記(1)〜(4)の何れか1項に記載の鞍乗り型車両の吸気系の配置構造では、前記シートと前記メインフレームとの間に収納ボックスが配置され、前記エンジンの斜め前上方に前記メインフレームの下方に支持されるバッテリが配置され、前記吸気系部品が前記バッテリの側方を通り、前記バッテリが車両上面視で車幅方向の車両中心線から前記吸気系部品が配置されている側と反対側に偏倚されて配置されている、構成を採用してもよい。
(6)上記(1)〜(5)の何れか1項に記載の鞍乗り型車両の吸気系の配置構造では、前記吸気系部品が、前記エアクリーナと前記吸気量調整装置をつなぐコネクティングチューブであってもよい。
(7)上記(6)に記載の鞍乗り型車両の吸気系の配置構造では、前記ヘッドパイプが、前記ヘッドパイプを前方から覆う前半カバーと、前記ヘッドパイプを後方から覆う後半カバーとにより、その外周が覆われ、前記コネクティングチューブが、前記ヘッドパイプの側方であって、前記フロントフォークの外側端よりも内側を通されている、構成を採用してもよい。
(8)上記(1)〜(5)の何れか1項に記載の鞍乗り型車両の吸気系の配置構造では、前記吸気系部品が、前記エアクリーナの一部であり、前記エアクリーナが、車両上面視で前記ヘッドパイプの前方から前記メインフレームの側方に至る略L字形状を呈する、構成を採用してもよい。
上記(1)に記載の発明では、フロントフォークがヘッドパイプよりも下方に配置されることで、吸気系部品がフロントフォークに制約を受けることなくヘッドパイプの側方を通ることができるため、吸気系部品の大きさを自由に設定することが可能となる。
上記(2)に記載の場合、吸気系部品が、メインフレームの一側方においてメインフレームの上面よりも下方の位置でメインフレームの傾斜に沿うようにして吸気量調整装置に向けて車両後方に延出していることで、吸気系部品がメインフレームの上方にある跨ぎ空間に突出しないため、跨ぎ空間が小さくなってしまうのを防ぐことができる。
上記(3)に記載の場合、吸気系部品がヘッドパイプの一側方に設けられたハンドルロック装置とヘッドパイプを挟んで反対側のヘッドパイプの側方を通ることになり、吸気系部品をヘッドパイプに極力近づけて配置することが可能となるため、吸気系部品がヘッドパイプの側方に大きく張り出すのを抑え、車両の車幅方向での小型化を図ることができる。
上記(4)に記載の場合、吸気量調整装置が、車両上面視で車幅方向の車両中心線から吸気系部品が配置されている側に偏倚されて配置されていることで、吸気量調整装置と吸気系部品とを近づけることができるため、吸気系部品が無駄に冗長するのを防ぐことができる。
上記(5)に記載の場合、バッテリは収納ボックスに配置されることが多いが、バッテリを、エンジンの斜め前上方でメインフレームの下方にできるデッドスペースを有効に利用して配置したことで、収納ボックスの容量をバッテリに制約を受けることなく大きくすることができる。また、バッテリが、車両上面視で車両中心線から吸気系部品が配置される側と反対側に偏倚されて配置されていることで、バッテリの側方を通る吸気系部品が、車両中心線から大きく外に出てしまうことを防ぐことができるため、車幅方向での車両の小型化を図ることができる。
上記(6)に記載の場合、エアクリーナがヘッドパイプの前方に配置され、ヘッドパイプの後方にある吸気量調整装置との距離が離されていることで、コネクティングチューブの吸気管長を長くすることができ、低速トルクを増大させることが可能となる。また、フロントフォークがヘッドパイプよりも下方に配置されているので、コネクティングチューブがヘッドパイプの側方をフロントフォークに制約を受けることなく通ることができるため、コネクティングチューブの径を太くすることも可能となり、吸気抵抗を低減することが可能となる
上記(7)に記載の場合、コネクティングチューブのヘッドパイプの側方を通る部分がフロントフォークの外側端よりも内側に位置することになり、ヘッドパイプの外周を覆う前半カバーと後半カバーが大型化するのを抑えることができる。
上記(8)に記載の場合、吸気系部品をエアクリーナの一部として、このエアクリーナが車両上面視でヘッドパイプの前方からメインフレームの側方に至るL字形状を呈する程に大型となるので、吸気音の低減を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 第1の実施形態に係る自動二輪車要部の左側面図である。 第1の実施形態に係る自動二輪車要部の上面図である。 第1の実施形態に係る自動二輪車要部の右側面図である。 第1の実施形態に係るエアクリーナの斜視図である。 第1の実施形態に係るエアクリーナを取り付けるヘッドパイプに形成されたステーの正面図である。 第1の実施形態に係るエアクリーナの取付状態を示した斜視図である。 第1の実施形態に係るバッテリケースの右側面図である。 図8Aのa―a線に沿う断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る自動二輪車要部の上面図である。 本発明の第3の実施形態に係る自動二輪車要部の左側面図である。 第3の実施形態に係る自動二輪車要部の上面図である。 第3の実施形態に係る自動二輪車要部の右側面図である。 本発明の第4の実施形態に係る自動二輪車要部の左側面図である。 第4の実施形態に係る自動二輪車要部の上面図である。 第4の実施形態に係る自動二輪車要部の右側面図である。 第4の実施形態に係る自動二輪車のメインフレームを右下方から見た斜視図である。 第4の実施形態に係る自動二輪車のメインフレームを左下方から見た斜視図である。 本発明の第5の実施形態を説明する図である。 本発明の第6の実施形態を説明する図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を用いて説明する。以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下で説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。
<第1の実施形態>
図1に本発明の第1の実施形態に係る構造が適用された鞍乗り型車両としての自動二輪車1が示されている。先ず、自動二輪車1には車両の前部に前輪2が回転自在に設けられ、前輪2の上部にはフロントフェンダ3が設けられている。フロントフェンダ3の上方には前輪2を操向させるバーハンドル4が設けられ、バーハンドル4は車体フレーム5の前端に形成されたヘッドパイプ6に回転可能に支持されたステアリングステム7の上部に設けられている。
ステアリングステム7の下部には左右に延在する板状のロアブリッジ8が設けられ、ロアブリッジ8の左右端部には前輪2を下部で回転自在に支持する左右一対のフロントフォーク9の上端が固定されている。つまり、フロントフォーク9はヘッドパイプ6の下方に位置付けられている。
車体フレーム5は、ヘッドパイプ6から後斜め下方に延出する一本の矩形断面の鋼製パイプ材からなるメインフレーム10と、メインフレーム10の後端から二股状に分岐して後斜め上方に延出し、その後、略水平状態で後方に延出するシートレール11とを備え、メインフレーム10の下部後側にはピボットプレート10aが設けられている。ピボットプレート10aの前方であって、メインフレーム10の後部下方には空冷単気筒のエンジン12が支持され、シートレール11の略水平領域上部には運転者が着座するシート13が支持されている。
エンジン12は、車体フレーム5に支持されるクランクケース12aと、クランクケース12aから前方に突出するシリンダブロック12bと、シリンダブロック12bの前端に取付けられるシリンダヘッド12cを備える。クランクケース12aの後部がピボットプレート10aに支持され、クランクケース12aの上部がメインフレーム10に設けられたエンジンハンガ10bに支持される。より詳しくは、エンジン12は、シリンダ軸線L1が略水平状態となる姿勢で支持される。自動二輪車1においては、シート13の前方でメインフレーム10の上方、より詳細には、シート13とヘッドパイプ6との間であって、メインフレーム10の上方かつ後述メインフレームカバー23の上方に、運転者が乗車のためにシート13に着座する際に跨ぐ空間である跨ぎ空間Sが形成される。
エンジン12の後部のピボットプレート10aにはピボットシャフト14を介してスイングアーム15が上下方向に揺動可能に支持され、スイングアーム15の後部には後輪16が回転自在に支持されている。また、スイングアーム15とシートレール11との間にはリヤクッション17が介装され、エンジン12のシリンダヘッド12cには後方へ延びる排気管18の前端が接続されている。この排気管18の後端には後輪16の右側方において後上方に延びるマフラ19が接続されている。
自動二輪車1の車両外観を構成する車体カバー20は複数の樹脂製カバー体から構成されている。詳しくは、車体カバー20には、バーハンドル4の左右端部を外部に臨ませて中央側を覆うハンドルカバー21と、ハンドルカバー21よりも下方でヘッドパイプ6を前方から覆うフロントカバー22と、フロントカバー22の後端に接続され主にメインフレーム10を囲うメインフレームカバー23とが含まれている。また車体カバー20には、フロントカバー22及びメインフレームカバー23の下端に接続され主にエンジン12のシリンダブロックの側方を覆う下部カバー24と、メインフレームカバー23及び下部カバー24の後端に接続され主にシート13の下方を覆うリヤカバー25とが含まれている。
ここで図2、3、4には、車体カバー20が取り外された状態の自動二輪車1の左側面、上面、右側面が示され、これらには跨ぎ空間Sの下方に位置するメインフレーム10が露出した状態で示されている。
同図から明らかなように、跨ぎ空間Sの下方に位置するメインフレーム10には各種部品が配置されている。以下では、メインフレーム10周辺に配置される部品について詳しく説明する。
先ず、エンジン12に対して斜め前上方の位置にあるヘッドパイプ6の前方には、主として樹脂材料からなるエアクリーナ27が配置されている。図5も参照し、このエアクリーナ27は、開口28Cを備えるエアクリーナケース28と、エアクリーナケース28の開口28C側から取付けられる着脱可能なエアクリーナカバー29と、エアクリーナケース28とエアクリーナカバー29とで形成される空間を上流側であるダーディーサイド27Bと下流側であるクリーンサイド27Cとに区画するエレメント27Aとを有している。エアクリーナケース28は、その開口28Cを前上方に向けた状態でヘッドパイプ6の前方に配置され、エレメント27Aはエアクリーナケース28の開口28Cを覆うようにエアクリーナケース28とエアクリーナカバー29に挟持されている。これによりエレメント27Aは、エアクリーナ27内を、エレメント27Aの前側のダーディーサイド27Bと、エレメント27Aの後側のクリーンサイド27Cとに区画する。エアクリーナカバー29にはエアクリーナ27内のダーディーサイド27Bを外部に開放する吸気ダクト32が取付けられている。吸気ダクト32はエアクリーナカバー29から下方に向けて延出し、下端に下方に向けて開口する開口部32Aが設けられている。
図5に示すようにエアクリーナケース28の開口28Cの外側縁の上部、下部、及び右側部には、ボルト挿通孔を有するボス部28Aが一体形成され、図6には、ヘッドパイプ6の前部に形成され、複数の鋼製パイプ材を湾曲及び溶着してなるステー30が示されている。ステー30には、ボス部28Aに対応し、ウェルドナット31Aを有するブラケット31が三つ溶着され、エアクリーナケース28は、図7に示すようにボス部28Aをブラケット31に重ねてボルト31Bをウェルドナット31Aに螺合することで取付けられている。
図5を参照し、エアクリーナケース28の後部左側は後方に向けて膨出する膨出部28Bが形成され、その後面には連通口33が形成されている。エアクリーナケース28は、この連通口33にコネクティングチューブ34を接続している。このコネクティングチューブ34はエアクリーナ27からの新気を車両後方のエンジン12へと送る。
コネクティングチューブ34は、図2、図3に示すようにヘッドパイプ6の左側方を通るとともに左のフロントフォーク9の上方を通り、メインフレーム10の左側方においてメインフレーム10の上面よりも下方の位置で、メインフレーム10の傾斜に沿うようにして車両斜め後下方に略真直ぐに延出している。すなわち、コネクティングチューブ34は、図3に示す車両幅方向の車両中心線C1から左方に配置されている。なお、ここでメインフレーム10は車両中心線C1上に位置している。また、ここでヘッドパイプ6のコネクティングチューブ34を配置した側と反対側となるヘッドパイプ6の右側方には、ハンドルロック装置41が設けられている。このハンドルロック装置41は、運転者のキー操作によりバーハンドル4を所定の位置でロックするものであり、ヘッドパイプ6に溶着されたハンドルロックブラケット6Aによって支持されている。
コネクティングチューブ34はエアクリーナ27からエンジン12の近傍に至るまでは略真直ぐに延びる形状を有する一方で、図3に示すようにコネクティングチューブ34の後部は車両内側に湾曲している。コネクティングチューブ34は、湾曲されて車幅方向内側に向けられたその後端で吸気量調整装置であるスロットルボディ35と接続している。スロットルボディ35は、運転者のスロットル操作に応じてエンジン12へ供給する吸気量を調整すべくスロットルバルブ等を内部に備えるものである。
スロットルボディ35は、図2に示すようにエンジン12とメインフレーム10との間に配置されて、コネクティングチューブ34を介してエアクリーナ27と接続し、吸気管35Aを介してシリンダヘッド12cに接続されている。図3に注目すると、スロットルボディ35は、車両上面視にあっては、車両幅方向の車両中心線C1から左方に偏倚されて配置されており、すなわち、このスロットルボディ35は、コネクティングチューブ34が配置された側に偏倚されて配置されている。スロットルボディ35からの新気は吸気管35Aに設けられたインジェクタ35Bからの燃料と共に、エンジン12へ送られる。
図4を参照してメインフレーム10を右から見ると、メインフレーム10にはバッテリ36が支持されている。このバッテリ36は、側面視で長方形状を呈し、同じく側面視で長方形状を呈する可撓性材料である樹脂材料からなるバッテリケース37に収容されてメインフレーム10の下部に配置されるものである。
バッテリ36は、エンジン12の斜め前上方且つヘッドパイプ6の後方であって、メインフレーム10の下方に配置されており、その長手方向がメインフレーム10の下面に沿うように、メインフレーム10に沿ってやや傾斜した状態でバッテリケース37を介してメインフレーム10に支持されている。
図8Aにバッテリケース37の右側面が示され、図8Bに図8Aのa−a線に沿う断面が示されている。同図に示すようにバッテリケース37は右側方を解放した箱体であって、右側方からバッテリ36を収容するバッテリ収容部37Aを有する。バッテリケース37の上部には前後に並ぶ一対の板状の取付片38が形成され、図4に示すように、これら取付片38はメインフレーム10の右側部に溶着された右ブラケット39に対してボルト締結されている。また、図8Bに示すようにバッテリケース37の左側壁部37Bには、ボルトを収容するボルト収容部37Cが形成され、このボルト収容部37Cに収容したボルトはメインフレーム10の左側部に溶着されて垂れ下がる略三角形状の左ブラケット40に締結される。これにより、バッテリ36は、バッテリケース37を介してメインフレーム10に支持されている。なお、ここで左ブラケット40はコネクティングチューブ34とバッテリ36との間に位置付けられている。
バッテリケース37の下部には、左右方向に貫通して延びる側面視で扁平形状の通路37F,37Rが形成され、これら通路37F,37Rは前後に並んで形成されている。この通路37F,37Rにより、バッテリ36の下方に空気層ができるので、エンジン12からの熱を受け難くすることができ、バッテリ36とエンジン12とを近づけて配置することができる。バッテリ36の配置位置について詳しく説明すると、図3に示すようにバッテリ36は、車両上面視で中心線C1よりも右方に偏倚されて配置されている。また、車両側面視では、図2に示すようにバッテリ36は、コネクティングチューブ34と重なる位置に位置付けられており、すなわち、バッテリ36はコネクティングチューブ34の側方に配置されている。
また、図4に示すようにバッテリ36において後方側に設けられ右方に指向する正極端子42には電力供給ケーブル43が接続されている。この電力供給ケーブル43はバッテリ36から近接したところにあっては、バッテリ36の後方に設けられたイグニッションコイル44にハイテンションコード(高圧電線)43Aを介して接続されている。イグニッションコイル44はメインフレーム10の右側部に溶着されたブラケット44Aにより支持されており、すなわち、バッテリ36とイグニッションコイル44とは前後に並んだ状態でメインフレーム10に支持されている。そしてイグニッションコイル44には、プラグコード45の一端が接続されている。このプラグコード45の他端はエンジン12が備える図示しない点火プラグに接続されており、これにより、点火プラグは電力を供給可能とされている。
図2、図4には車体カバー20のフロントカバー22とメインフレームカバー23とが、図3にはメインフレームカバー23が二点鎖線によって仮想的に示されている。同図を参照し、車体カバー20とメインフレーム10周辺の上述の部品との関係を説明すると、エアクリーナ27とコネクティングチューブ34とはフロントカバー22によって前方を覆われ、エアクリーナ27の後方のヘッドパイプ6は、メインフレームカバー23により後方から覆われる。これにより、エアクリーナ27とコネクティングチューブ34とヘッドパイプ6は、その外周全域をフロントカバー22とメインフレームカバー23とによって覆われるようになっている。
また、図2においては、メインフレーム10後方のシートレール11に支持されヘルメット等を収納可能な収納ボックス46が示されている。この収納ボックス46は、図1も参照して、シート13とメインフレーム10との間に配置されており、その上方に配置されたシート13によって開閉可能とされている。そして、この収納ボックス46の側部はリヤカバー25によって覆われるようになっている。
以上に記載したように本実施形態に係る自動二輪車1では、図2、図3に示すように、フロントフォーク9がヘッドパイプ6の下方に配置され、コネクティングチューブ34がヘッドパイプ6の側方を通されるとともに、フロントフォーク9の上方を通されている。したがって、フロントフォーク9がヘッドパイプ6よりも下方に配置されることで、コネクティングチューブ34がフロントフォーク9に制約を受けることなくヘッドパイプ6の側方を通ることができるため、コネクティングチューブ34の径の大きさを自由に設定することが可能となる。
また、図2に示すように、メインフレーム10の後部上方にシート13が配置され、シート13の前方でメインフレーム10の上方に運転者がメインフレーム10を跨ぐ跨ぎ空間Sが形成され、コネクティングチューブ34が、メインフレーム10の一側方においてメインフレーム10の上面よりも下方の位置で、メインフレーム10の傾斜に沿うようにしてスロットルボディ35に向けて車両後方に延出している。したがって、コネクティングチューブ34が、メインフレーム10の一側方においてメインフレーム10の上面よりも下方の位置でメインフレーム10の傾斜に沿うようにしてスロットルボディ35に向けて車両後方に延出していることで、コネクティングチューブ34がメインフレーム10の上方にある跨ぎ空間Sに突出しないため、跨ぎ空間Sが小さくなってしまうのを防ぐことができる。さらに、コネクティングチューブ34は、メインフレーム10の傾斜に沿うようにしてスロットルボディ35に向けて斜め下後方へエアクリーナ27から延出するようにしたので、コネクティングチューブ34の曲げを少なくすることができ、吸気抵抗を低減すること効果もある。
また、図3に示すように、ヘッドパイプ6の一側方にハンドルロック装置41が設けられ、コネクティングチューブ34が、ヘッドパイプ6の他側方を通されている。したがって、コネクティングチューブ34が、ヘッドパイプ6の一側方に設けられたハンドルロック装置41とヘッドパイプ6を挟んで反対側のヘッドパイプ6の側方を通ることになり、コネクティングチューブ34をヘッドパイプ6に極力近づけて配置することが可能となるため、コネクティングチューブ34がヘッドパイプ6の側方に大きく張り出すのを抑え、車両の車幅方向での小型化を図ることができる。
また、図3に示すように、スロットルボディ35が、車両上面視で車幅方向の車両中心線C1からコネクティングチューブ34が配置されている側に偏倚されて配置されている。したがって、スロットルボディ35が、車両上面視で車幅方向の車両中心線C1からコネクティングチューブ34が配置されている側に偏倚されて配置されていることで、スロットルボディ35とコネクティングチューブ34とを近づけることができるため、コネクティングチューブ34が無駄に冗長するのを防ぐことができる。より詳しくは、スロットルボディ35がコネクティングチューブ34の配置されている側と車両上面視で車両中心線C1を挟んで反対側にあった場合は、コネクティングチューブ34がメインフレーム10を跨いで反対側に延びるように配置しなければならなく、コネクティングチューブ34が無駄に長くなってしまうが、上記構成によれば、このような問題を解消できる。
また、図1、図2に示すように、シート13とメインフレーム10との間に収納ボックス46が配置され、エンジン12の斜め前上方にメインフレーム10の下方に支持されるバッテリ36が配置され、コネクティングチューブ34がバッテリ36の側方を通り、図3に示すように、バッテリ36が車両上面視で車幅方向の車両中心線C1からコメクティングチューブ34が配置されている側と反対側に偏倚されて配置されている。したがって、バッテリ36を、エンジン12の斜め前上方でメインフレーム10の下方にできるデッドスペースを有効に利用して配置しているので、収納ボックス46の容量をバッテリ36に制約を受けることなく大きくすることができる。また、バッテリ36が、車両上面視で車両中心線C1からコネクティングチューブ34が配置される側と反対側に偏倚されて配置されていることで、バッテリ36の側方を通るコネクティングチューブ34が、車両中心線C1から大きく外に出てしまうことを防ぐことができるため、車幅方向での車両の小型化を図ることができる。
また、エアクリーナ27とスロットルボディ35とを繋ぐ吸気系部品としてコネクティングチューブ34を用いている。この場合、エアクリーナ27がヘッドパイプ6の前方に配置され、ヘッドパイプ6の後方かつエンジン12の上方にあるスロットルボディ35との距離が離されていることで、コネクティングチューブ34の吸気管長を長くすることができ、低速トルクを増大させることが可能となる。また、フロントフォーク8がヘッドパイプ6よりも下方に配置されているので、コネクティングチューブ34がヘッドパイプ6の側方をフロントフォーク6に制約を受けることなく通ることができるため、コネクティングチューブ34の径を太くすることが可能となり、吸気抵抗を低減することも可能となる。
<第2の実施形態>
次に本発明の第2の実施形態について説明する。図9に本実施形態に係る自動二輪車50の上面が示されている。なお、以下では第1の実施形態と同様の部位については同一符号で示し説明は省略し、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図9に示すようにエアクリーナケース28の後部左側は後方に向けて膨出する第1の実施形態と同様の膨出部28Bが形成されており、その後面にコネクティングチューブ51が接続されている。このコネクティングチューブ51は、ヘッドパイプ6の左側方を通るとともに左のフロントフォーク9の上方を通されている。
ここで図9から明らかなように、本実施形態においてコネクティングチューブ51は、ヘッドパイプ6の側方においては、ロアブリッジ8の外側端部8Aより内側で且つ左のフロントフォーク9の外側端部9Aより内側を通されている。
そしてコネクティングチューブ51は、エアクリーナケース28の膨出部28Bから車幅方向でメインフレーム10から離れるように後方へ延出し、バッテリ36の側方で車幅方向内側に向けて湾曲して、車幅方向でメインフレーム10に近づくようにして後方に延出し、その後端でスロットルボディ35に接続している。なお、コネクティングチューブ51と、スロットルボディ35、バッテリ36等との位置関係は第1の実施形態と同様である。また、第1の実施形態で用いた図2も援用し、エアクリーナ27とコネクティングチューブ34とがフロントカバー22によって前方を覆われ、エアクリーナ27の後方のヘッドパイプ6がメインフレームカバー23により後方から覆われ、これにより、エアクリーナ27とコネクティングチューブ34とヘッドパイプ6が、その外周全域をフロントカバー22とメインフレームカバー23とによって覆われる等の構成も第1の実施形態と同様である。
以上に記載した本実施形態に係る自動二輪車50では、ヘッドパイプ6が、ヘッドパイプ6を前方から覆うフロントカバー22と、ヘッドパイプ6を後方から覆うメインフレームカバー23とにより、その外周が覆われ、コネクティングチューブ51が、ヘッドパイプ6の側方であって、フロントフォーク9の外側端よりも内側を通されている。したがって、コネクティングチューブ51のヘッドパイプ6の側方を通る部分がフロントフォーク9の外側端部9Aよりも内側に位置することになり、ヘッドパイプ6の外周を覆うフロントカバー22とメインフレームカバー23が大型化することを抑えることができる。また、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、第1の実施形態及び第2の実施形態ではエンジン12がインジェクタ仕様でありスロットルボディ35を用いているが、これに代えてエンジン12をキャブレタ仕様としてスロットルボディ35に代えてキャブレタを用いてもよい。
<第3の実施形態>
次に本発明の第3の実施形態について説明する。図10〜図12に本実施形態に係る自動二輪車60の左側面、上面、右側面が示されている。なお、以下では第1の実施形態と同様の部位については同一符号で示し説明は省略し、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
本実施形態では、エンジン12がキャブレタ仕様とされており、自動二輪車60は、エアクリーナ61、コネクティングチューブ62、及びキャブレタ63を備え、これらで吸気系が構成されている。エアクリーナ61のエアクリーナケース64の後部左側には、後方に向けて膨出する膨出部64Bと、この膨出部64Bから後方に向けて延出する延長膨出部66とが一体形成されている。そして、エアクリーナ61は、エアクリーナケース64に着脱可能に取付けられるエアクリーナカバー65と、エアクリーナケース64とエアクリーナカバー65とで形成される空間を上流側であるダーティーサイド65Bと下流側であるクリーンサイド65Cとに区画するエレメント61Aと、膨出部64Bと延長膨出部66とが一体形成されたエアクリーナケース64とで構成される。
図11に示すようにエアクリーナ61は車両上面視でL字形状を呈している。上記エレメント61Aは、エアクリーナ61内を、エレメント61Aの前側の上記ダーディーサイド65Bと、エレメント61Aの後側のクリーンサイド65Cとに区画する。エアクリーナカバー65にはエアクリーナ61内のダーディーサイド65Bを外部に開放する吸気ダクト65Aが取付けられている。吸気ダクト65Aはエアクリーナカバー65から下方に向けて延出し、下端に下方に向けて開口する開口部65Dが設けられている。
エアクリーナ61は、第1の実施形態と同様にエアクリーナケース64をヘッドパイプ6に形成されたステー(第1の実施形態とステー30と同じ。本実施形態では、図示せず)に固定することで支持されている。延長膨出部66は、ヘッドパイプ6の左側方を通るとともに左のフロントフォーク9の上方を通り、図10に示すようにメインフレーム10の左側方においてメインフレーム10の上面よりも下方の位置で、メインフレーム10の傾斜に沿うようにして車両斜め後下方に延出している。すなわち、エアクリーナケース64の延長膨出部66は、図11に示す車両幅方向の中心線C1から左方に偏倚されて配置されている。
延長膨出部66は吸気ダクト65Aから吸気した新気を前方から後方に流すべく空洞状に形成されており、その後面に形成された図示しない連通口にコネクティングチューブ62を接続している。コネクティングチューブ62は、その前端を延長膨出部66に接続する一方で、その後端を吸気量調整装置であるキャブレタ63に接続している。キャブレタ63はエンジン12とメインフレーム10との間に配置されて、コネクティングチューブ62とエンジン12のシリンダヘッド12cとの間に介在し、後部に接続した吸気管63Aを介してシリンダヘッド12cに接続されている。運転者のスロットル操作に応じてエンジン12へ供給する吸気量を調整すべくスロットルバルブ等を内装している。ここで、図11に注目し、キャブレタ63は、車両上面視で車両幅方向の中心線C1から左方に偏倚されて配置されている。すなわち、キャブレタ63は、延長膨出部66及びコネクティングチューブ62が配置された側に偏倚されて配置されている。
図10〜図12を参照し、メインフレーム10にはバッテリ36が支持されている。このバッテリ36は、第1の実施形態と同様のものであり、第1の実施形態と同様にバッテリケース37の取付片38をメインフレーム10の右側部に溶着された右ブラケット39に対してボルト締結し、バッテリケース37の左側壁部37Bを、メインフレーム10の左側部に溶着されて垂れ下がる左ブラケット40にボルト締結する。これによりバッテリ36は、バッテリケース37を介してメインフレーム10に支持されている。図10に示すようにバッテリ36は、膨出延長部66と重なる位置に位置付けられており、すなわち、バッテリ36は膨出延長部66の側方に配置されている。
以上に記載した本実施形態に係る自動二輪車60では、第1の実施形態で説明した効果に加え、図11に示すように、エアクリーナ61が、車両上面視でヘッドパイプ6の前方からメインフレーム10の側方に至るL字形状を呈する程に大型となるので、吸気音の低減を図ることができる。また、吸気音の低減を図れるので、吸気ダクト65Aの開口を大きくして出力を向上させることもできる。また、エアクリーナ61を大型とした場合には、エアクリーナ61をキャブレタ63に近づけて、エアクリーナ6とキャブレタ63とをつなぐコネクティングチューブ62を短くできるので、ひいては、エアクリーナ61からエンジン12に至る吸気通路内の脈動を抑えることができる。
<第4の実施形態>
次に本発明の第4の実施形態について説明する。図13〜図15に本実施形態に係る自動二輪車80の左側面、上面、右側面が示されている。なお、以下では第1の実施形態、第3の実施形態と同様の部位については同一符号で示し説明は省略する。
本実施形態では、第3の実施形態と同様にエンジン12がキャブレタ仕様とされ、自動二輪車80がエアクリーナ61、コネクティングチューブ62、及びキャブレタ63等を備えており、バッテリ36及びバッテリケース37の構成も第1、第3の実施形態と同様であるが、バッテリ36をメインフレーム10に固定する態様が第3の実施形態と異なっている。以下では、第1、第3の実施形態との相違点を中心に説明する。
図15を参照し、バッテリ36は、バッテリケース37の上部に前後に並べて形成された板状の取付片38をメインフレーム10の右側部に溶着された前後一対のブラケット81に対してボルト締結し、図13を参照し、バッテリケース37の左側壁部37Bをメインフレーム10の左側部に溶着されたブラケット67にボルト締結することでメインフレーム10に支持されている。ブラケット67は、両端をメインフレーム10に溶着されたU字形状の基部68と、この基部68のU字形状の対向する辺部間に架設されるように溶着された支持ステー69とからなるもので、支持ステー69に形成されたボルト締結孔69aでバッテリケース37は固定される。
バッテリ36は、エンジン12の斜め前上方且つヘッドパイプ6の後方であって、メインフレーム10の下方に配置されており、その長手方向がメインフレーム10の下面に沿うように、メインフレーム10に沿ってやや傾斜した状態でバッテリケース37を介してメインフレーム10に支持され、また、図14に示すように、車両上面視で中心線C1よりも右方に偏倚されて配置されている。また、バッテリ36は、車両側面視では図13に示すようにエアクリーナケース64の延長膨出部66と重なる位置に位置付けられ、すなわち、延長膨出部66の側方に配置されている。しかも、車両側面視では、キャブレタ63の一部がバッテリ36と重なっている。より詳しくは、キャブレタ63の前部がバッテリ36の後部と重なっている。
図15を参照すると、本実施形態では、メインフレーム10に、バッテリ36及びバッテリケース37とキャブレタ63及び延長膨出部66との間に配置され、バッテリ36及びバッテリケース37のキャブレタ63側への移動を規制する移動規制フレーム70が設けられている。移動規制フレーム70は、鋼製パイプ材等をU字形状あるいはコ字形状に形成したものであり、その両端部をメインフレーム10の右側部に溶着され、メインフレーム10から垂れ下がるような状態で設けられている。
移動規制フレーム70は、図16、図17に示すように、メインフレーム10の右側部からメインフレームの左方に向けて延出し、その底部をブラケット67の下方にまで至らせている。移動規制フレーム70の対向する辺部間はバッテリケース37の長手方向の長さよりも大きく設定されており、移動規制フレーム70はバッテリケース37を囲うようにして、メインフレーム10の右側部からメインフレームの左方に向けて延出している。このような移動規制フレーム70によりバッテリケース37の左方への移動が規制されている。
以上に記載した本実施形態に係る自動二輪車80では、第1、第3の実施形態で説明した効果に加え、可撓性材料からなるバッテリケース37が振動等によって撓み、キャブレタ63とバッテリケース37とが接触するのを、それらの間に配置されている移動規制フレーム70で防止することで、バッテリ36とキャブレタ63とを車幅方向で近づけて配置することが可能となるため、車幅方向で車両が大型化するのを抑えることが可能となる。
なお、本実施形態ではバッテリケース37のキャブレタ63側への移動を規制する移動規制フレーム70が設けられる一方で、第1〜第3の実施形態ではこのような部材を設けていないが、第1、第2の実施形態においても移動規制フレーム70に相当する部材を設けても良い。また、本発明でいう「エアクリーナの一部」は本実施形態の延長膨出部66に対応するものである。
<第5の実施形態>
次に本発明の第5の実施形態について説明する。本実施形態では、図18に示すように第4の実施形態で説明した移動規制フレーム70の底部をブラケット67の基部68の底部に溶接してある。符合71は移動規制フレーム70の底部とブラケット67の基部68の底部との溶接部を示している。その他の態様は第4の実施形態と同様である。
この実施形態では、移動規制フレーム70に、バッテリケース37をメインフレーム10に支持する支持ステーと、バッテリ36及びバッテリケース37のキャブレタ63や延長膨出部66側への移動を規制する規制部材として機能を持たせることで、部品点数の削減を図ることができる。
<第6の実施形態>
次に本発明の第6の実施形態について説明する。本実施形態では、バッテリの大きさ及び配置位置が第1の実施形態のバッテリ36と異なる。その他の部位の構成は第1の実施形態と同様であるので、同様の部位については同一符号で示し詳細な説明は省略する。
図19に示すように本実施形態では、メインフレーム10の下方に配置されたバッテリ100が、車両上面視で中心線C1を跨ぐように配置されている。バッテリ100の左外側方にはコネクティングチューブ34が配置され、コネクティングチューブ34はメインフレーム10の左外側方に配置されている。
この実施形態では、コネクティングチューブ34がバッテリ100の側方ではメインフレーム10の左外側方にあるのでバッテリ100を大きくとれる。なお、第3の実施形態で説明したエアクリーナ61を搭載した車両において本実施形態に係るバッテリ100を設けてもよい。この場合には、延長膨出部66がバッテリ100の側方ではメインフレーム10の左外側方にあるのでバッテリ100を大きくとれる。
本発明によれば、鞍乗り型車両における吸気系部品の大きさを自由に設定することが可能となる。
1,60,80 自動二輪車
2 前輪
4 バーハンドル
5 車体フレーム
6 ヘッドパイプ
7 ステアリングステム
8 ロアブリッジ
9 フロントフォーク
10 メインフレーム
12 エンジン
13 シート
22 フロントカバー(前半カバー)
23 メインフレームカバー(後半カバー)
27,61 エアクリーナ
28,64 エアクリーナケース
34,51,62 コネクティングチューブ(吸気系部品)
35 スロットルボディ(吸気量調整装置)
36,100 バッテリ
37 バッテリケース
41 ハンドルロック装置
44 イグニッションコイル
46 収納ボックス
63 キャブレタ(吸気量調整装置)

Claims (8)

  1. ハンドルが上部に設けられるステアリングステムと、前記ステアリングステムを回転可能に支持するヘッドパイプと、前記ステアリングステムと一体的に回転し下部に前輪を回転可能に支持するフロントフォークと、前記ヘッドパイプから後斜め下方に延出するメインフレームと、前記メインフレームの下方に配置され前記メインフレームに支持されるエンジンと、前記ヘッドパイプの前方に配置されるエアクリーナと、前記エンジンと前記メインフレームとの間に配置され運転者のスロットル操作に応じて前記エンジンへ供給される吸気量を調整する吸気量調整装置と、前記エアクリーナと前記吸気量調整装置との間に設けられる吸気系部品と、を備える鞍乗り型車両の吸気系の配置構造であって、
    前記フロントフォークが前記ヘッドパイプの下方に配置され、
    前記吸気系部品が前記ヘッドパイプの側方を通されるとともに、前記フロントフォークの上方を通され、
    前記ステアリングステムの下部に左右に延びるロアブリッジが設けられ、
    前記ロアブリッジの左右端に前記フロントフォークの上端が固定され、
    上面視にて、前記吸気系部品が前記フロントフォークの前記上端と重なる位置に通されている
    ことを特徴とする鞍乗り型車両の吸気系の配置構造。
  2. 前記メインフレームの後部上方にシートが配置され、
    前記シートの前方で前記メインフレームの上方に運転者が前記メインフレームを跨ぐ跨ぎ空間が形成され、
    前記吸気系部品が、前記メインフレームの一側方において前記メインフレームの上面よりも下方の位置で、前記メインフレームの傾斜に沿うようにして前記吸気量調整装置に向けて車両後方に延出している
    ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の吸気系の配置構造。
  3. 前記ヘッドパイプの一側方にハンドルロック装置が設けられ、
    前記吸気系部品が、前記ヘッドパイプの他側方を通されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両の吸気系の配置構造。
  4. 前記吸気量調整装置が、車両上面視で車幅方向の車両中心線から前記吸気系部品が配置されている側に偏倚されて配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両の吸気系の配置構造。
  5. 前記シートと前記メインフレームとの間に収納ボックスが配置され、
    前記エンジンの斜め前上方に前記メインフレームの下方に支持されるバッテリが配置され、
    前記吸気系部品が前記バッテリの側方を通り、前記バッテリが車両上面視で車幅方向の車両中心線から前記吸気系部品が配置されている側と反対側に偏倚されて配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両の吸気系の配置構造。
  6. 前記吸気系部品が、前記エアクリーナと前記吸気量調整装置をつなぐコネクティングチューブである
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両の吸気系の配置構造。
  7. 前記ヘッドパイプが、前記ヘッドパイプを前方から覆う前半カバーと、前記ヘッドパイプを後方から覆う後半カバーとにより、その外周が覆われ、
    前記コネクティングチューブが、前記ヘッドパイプの側方であって、前記フロントフォークの外側端よりも内側を通されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の鞍乗り型車両の吸気系の配置構造。
  8. 前記吸気系部品が、前記エアクリーナの一部であり、
    前記エアクリーナが、車両上面視で前記ヘッドパイプの前方から前記メインフレームの側方に至る略L字形状を呈する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両の吸気系の配置構造。
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