JP2009154761A - 自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアクリーナ及びヘッドライトを効率よく配置することができる自動二輪車を提供する。
【解決手段】車体フレーム2のヘッドパイプ3の近傍に、外部から吸入した空気を浄化するエアクリーナ59と、ヘッドライト42とを設けた自動二輪車1において、前記ヘッドライト42を、複数の点状光源たる発光部44を環状に並べて構成すると共に、前記エアクリーナ59を、前記環状に並べた複数の発光部44の内側に配置した。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動二輪車に係り、特にエアクリーナの配置構造に関する。
従来、自動二輪車においては、エアクリーナの容積を大きく確保しつつ無理なく配置するために、ヘッドパイプの前側にエアクリーナを配置し、このエアクリーナをヘッドパイプの近傍を通る吸気ダクトを介して、ヘッドパイプの後方に配置されたエンジンに連結するようにした構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−303699号公報
しかしながら、上記ヘッドパイプの前側のスペースは、確保できる大きさに制約があり、また、ヘッドパイプの前側にはヘッドライトが配置されることが多い。したがって、ヘッドパイプの前側にエアクリーナを配置する場合には、エアクリーナの容積を大きく確保しつつ、エアクリーナ及びヘッドライトを効率よくレイアウトすることが難しくなる。
また、容積の必要なエアクリーナをヘッドパイプの近傍に配置すると、ヘッドライトの配置との関係から車体を大きく見せる要因となる。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、エアクリーナ及びヘッドライトを効率よく配置することができる自動二輪車を提供することにある。
上述課題を解決するため、本発明は、車体フレームのヘッドパイプの近傍に、外部から吸入した空気を浄化するエアクリーナと、ヘッドライトとを設けた自動二輪車において、前記ヘッドライトを、複数の点状光源を環状に並べて構成すると共に、前記エアクリーナを、前記環状に並べた複数の点状光源の内側に配置したことを特徴とする。
この構成によれば、エアクリーナとヘッドライトとを別々に設ける必要が無く、エアクリーナとヘッドライトとが集約して配置されるため、ヘッドパイプ周りのスペースの効率化を図ることができる。
また、前記エアクリーナを車体カバーで覆うこともできる。
この構成によれば、エアクリーナが車体カバーで隠されることで外観性の向上を図ることができる。また、エアクリーナが外部から受ける影響の軽減化が図られる。
さらに、前記エアクリーナに連続される吸気通路を設け、前記吸気通路の吸入口を、前記ヘッドライトよりも下方に配置することもできる。
この構成によれば、吸入口がヘッドライトを避けた位置に配置されるため、ヘッドライトから発生する熱の影響が吸入空気を介してエアクリーナに及ぶことが軽減される。
また、前記エアクリーナは、前記ヘッドパイプを覆う形状を成すようにすることもできる。
この構成によれば、ヘッドパイプ周りのスペースが有効に活用され、エアクリーナの容積を増やすことができる。
本発明の自動二輪車によれば、ヘッドライトを、複数の点状光源を環状に並べて構成すると共に、エアクリーナを、前記環状に並べた複数の点状光源の内側に配置する構成であるため、エアクリーナとヘッドライトとを別々に設ける必要が無く、ヘッドライトとエアクリーナとが集約して配置されるため、エアクリーナ及びヘッドライトが効率よく配置されて、ヘッドパイプ周りのスペースの効率化を図ることができる。
また、エアクリーナを車体カバーで覆うことで、エアクリーナが車体カバーで隠されて外観性の向上を図ることができる。また、車体カバーがエアクリーナを保護し、エアクリーナが外部から受ける影響の軽減化が図られる。
さらに、エアクリーナに連続される吸気通路の吸入口をヘッドライトよりも下方に配置することで、吸入口がヘッドライトを避けた位置に配置され、ヘッドライトから発生する熱の影響が吸入空気を介してエアクリーナに及ぶことが軽減される。
また、エアクリーナは、ヘッドパイプを覆う形状を成すようにすることで、ヘッドパイプ周りのスペースが有効に活用され、エアクリーナの容積を増やすことができる。
以下、本発明の一実施形態を添付した図面を参照して説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、車体に乗車した運転者から見た方向に従う。
図1は本発明の実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。
この自動二輪車1は、車体の略中央に搭載された燃料電池51から供給される電力に基づいて車両駆動用のモータ52を駆動させて走行する燃料電池自動二輪車である。また、この自動二輪車1は、シート20の前方に略U字状に窪んだ空間(U字空間)S、つまり、乗員(運転者)が乗降する際に足をまたぐ足またぎ空間Sを有するスクータ型車両に構成されている。
この自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2のヘッドパイプ3に回動自在に支持されたステアリングステム4の下端に連結された左右一対のフロントフォーク5と、ステアリングステム4の上端に連結された操舵用のハンドル6と、フロントフォーク5に回転自在に支持された前輪7と、車体フレーム2の後部に上下に揺動自在に支持されたパワーユニット8と、パワーユニット8の後端部に回転自在に支持された後輪9と、パワーユニット8と車体フレーム2との間に配設されたリヤクッション10と、車体フレーム2の略中央上部に支持された上記シート20とを備えている。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ3から車体後方へ延びる左右一対の上部フレーム11、11と、ヘッドパイプ3から車体下方へ延びた後に屈曲して車体後方へ延びる左右一対の下部フレーム12、12とを有し、上部フレーム11、11の後端および下部フレーム12、12の後端が左右一対のピボット部13、13を介して連結される。
上部フレーム11、11は、ヘッドパイプ3から後下がりに傾斜して延びる第1傾斜部11Aと、この第1傾斜部11Aの後端から屈曲して車体後方に水平に延びる水平部11Bと、この水平部11Bの後端から後下がりに傾斜して延びる第2傾斜部11Cとを各々一体的に備えている。また、第2傾斜部11Cの前部には、後上がりに延びてシート20を支持する左右一対のシート支持フレーム14、14が接合される。そして、これら上部フレーム11の第1傾斜部11A、水平部11B、および、シート支持フレーム14、14によって、車体側面視で、シート20の前方に略U字状に窪んだ足またぎ空間Sが確保される。
シート支持フレーム14、14の後端には、左右一対のフレーム連結部材15、15を介して左右一対のサブフレーム16、16が連結され、サブフレーム16、16は車体下方に向けて延びて左右一対のピボット部13、13に連結される。
サブフレーム16、16には、車体後方へ延出する左右一対のリヤフレーム17、17が連結される。リヤフレーム17、17には、2本の燃料ボンベ22、22を左右に並べた状態で拘束する拘束バンド18、18と、この拘束バンド18、18に拘束された燃料ボンベ22、22の側方をガードするガードパイプ19、19とが取り付けられ、このガードパイプ19、19の上部は、シート20の周囲を回り込んで燃料ボンベ22、22を覆うと共にリヤカウルを兼ねるプロテクタ35の左右に延出する左右一対のプレート部材19A、19Aに連結され、これらにより燃料ボンベ22、22の上方および左右側方がガードされる。
なお、プロテクタ35は、剛性を有する材料、例えば、軽金属(アルミ、タングステン、マグネシウム等)の金属製、若しくは、グラスファイバ、FRP等の強化樹脂で形成され、拘束バンド18、18にボルト固定されると共に、車体前方に延びる左右一対の先端部35A、35Aが車体フレーム2のフレーム連結部材15、15にボルト固定されて車体に支持される。また、燃料ボンベ22、22間の隙間に介挿されるゴム部材は緩衝材として機能する。
左右一対のピボット部13、13には、車幅方向水平に延びるピボット軸が支持され、このピボット軸を介してパワーユニット8が上下に揺動自在に車体フレーム2に連結される。このパワーユニット8には、そのケーシング内にモータドライバ53および駆動源としてのモータ52等が収容される。
車体フレーム2は、上述の各フレームによって全体がクレードル型つまり籠型に形成され、この籠型の車体フレーム2で囲まれる空間(機器配置領域)には、燃料電池51を含む燃料発電機関(動力発生機関)50、この燃料発電機関50および自動二輪車1の各部を制御する電子制御装置(ECU)70を収容するECUケース71、燃料発電機関(動力発生機関)50で発電された電力を調整する電圧調整器(VCU)75、および該電力を蓄える二次電池としてのバッテリ80等が配置される。また、この車体フレーム2の前部左右には、左右一対のラジエータ90、90が配置され、このラジエータ90、90には、ウォータポンプ91を介して燃料電池51を冷却する冷却水が供給される。
この自動二輪車1は、車体が主として剛性樹脂からなる車体カバー40で覆われている。具体的には、この車体カバー40は、車体フレーム2の前部を覆うフロントカバー40Aと、左右一対のステップフロア26、26(図3参照)に置かれた運転者の足の前方を覆うレッグシールド40Bと、車体フレーム2の中央部を覆うセンターカバー40Cと、車体フレーム2の下方を覆うアンダーカバー40Dとを備えている。
次に図2を参照して燃料発電機関50の全体概要について説明する。
まず、燃料電池51は、単位電池(単位セル)を多数積層してなる周知の固体高分子膜型燃料電池(PEMFC)であり、そのアノード側に燃料ガスとして水素ガスを供給し、カソード側に酸化剤ガスとして酸素を含む空気を供給することで、電気化学反応により電力を生成すると共に水を生成するものである。
この燃料電池51を含む燃料発電機関50は、燃料ボンベ22、22に充填されている高圧水素ガスを燃料電池51に供給する水素ガス供給部55と、燃料電池51に空気を供給する空気供給部58と、燃料電池51で発電に使用された後の余剰水素ガスを燃料電池51へ循環して再使用するための余剰ガス循環部61とを備える。
水素ガス供給部55は、燃料ボンベ22、22と、調圧ユニット56と、イジェクタユニット57とを有し、空気供給部58は、外部から吸入した空気を浄化するエアクリーナ59と、過給器60とを有している。また、余剰ガス循環部61は、加湿器62と、気液分離器63と、希釈ボックス64と、前部排気管65Aと、この前部排気管65Aに連結されたサイレンサ66と、サイレンサ66に連結された後部排気管65Bとを有している。
燃料ボンベ22、22に充填されている高圧水素ガスは、調圧ユニット56に含まれる手動弁56A、電磁遮断弁56B、第1レギュレータ56Cおよび第2レギュレータ56D等で供給圧力に調整されてイジェクタユニット57に供給される。イジェクタユニット57に供給された水素ガスは、イジェクタユニット57に含まれる熱交換器57Aで冷却される。冷却された水素ガスは、イジェクタ57Bおよび差圧レギュレータ57Cによって所定圧に調整されて燃料電池51に供給される。ここで、イジェクタ57Bは、調圧ユニット56から供給された水素ガスだけでなく、気液分離器63で気液分離された未反応水素ガスも負圧で吸い込んで燃料電池51に供給し、差圧レギュレータ57Cは、水素ガスを空気側の圧力に対して所定圧に調整して燃料電池51に供給する。
また、燃料電池51には、空気供給部58のエアクリーナ59で清浄化された空気が、過給器60により所定圧力に加圧されて供給される。より具体的には、過給器60で加圧された空気は、加湿器62で加湿され、或いは、バイパス弁58Aを開いて加湿器62をバイパスするバイパス経路R1を通って燃料電池51に供給される。なお、上記バイパス弁58Aは低温始動時等に開かれる。
このため、燃料電池51には、アノード側に燃料ガスとして水素ガスが供給されると共に、カソード側に酸化剤ガスとして酸素を含む空気が供給されて、電気化学反応により電力を生成すると共に水を生成する。
この燃料電池51で発電に供給された後の水素ガスは、湿潤な余剰ガスとして気液分離器63に供給され、気液分離器63で水分が分離された未反応の水素ガスが戻り経路R2を介してイジェクタ57Bに供給される。
また、燃料電池51で生成された水の一部は、燃料電池51から排出される空気(オフガス)と共に水蒸気として加湿器62内に導入され、エアクリーナ59から取り込まれて過給器60で圧縮された空気(酸化剤ガス)の加湿に供給される。
上述のように気液分離器63で抽出された水素ガスは、燃料電池51に再使用されるが、再使用を続けると不純物濃度が高くなるので、電磁弁61Aを時々開いて適宜排出する。排出された水素ガスは希釈ボックス64に導入され、加湿器62を経て希釈ボックス64に導入される燃料電池51のオフガスで希釈される。この希釈されたガスは、前部排気管65A、サイレンサ66および後部排気管65Bを経由して外気に放出される。
この燃料発電機関50の運転は、電子制御装置(ECU)70により制御される。そして、燃料電池51で発電された電力は、電子制御装置70の制御の下、電圧調整器(VCU)75で電圧が調整され、モータドライバ53を介して駆動電力としてモータ52に供給され、余剰電力はバッテリ80に蓄電される。
また、電子制御装置70は、ハンドル6に設けられたスロットルグリップ6A(図2参照)の操作に応じた加速要求信号が入力され、該信号に応じてモータ52を駆動制御する。このモータ52は、燃料電池51或いはバッテリ80からの直流電流が、モータドライバ53において三相交流電流に変換された後に供給されて駆動する三相交流モータとして構成されている。
次に、燃料発電機関50等の各種部品の配置について説明する。
図1に示すように、燃料電池51は、車体フレーム2の前後方向略中央位置に斜めに配置される。そして、この燃料電池51の上方のシート20との間に、電子制御装置70を収容するECUケース71が配置され、燃料電池51の下方に、当該燃料電池51の出力側に配管接続される気液分離器63および希釈ボックス64が近接配置される。
希釈ボックス64の前部には、この希釈ボックス64に配管接続される加湿器62と加湿器62に配管接続される過給器60とが車体前方に向けて順に配置され、これら加湿器62および過給器60の上方、つまり、足またぎ空間Sとの間に電圧調整器75が配置される。
この配置構成では、比較的重量を有する部品、つまり、燃料発電機関50の主要部品を構成する燃料電池51、電圧調整器75、加湿器62、過給器60および電圧調整器75を、車体前後方向において、車体フレーム2の略中央領域内に集約して配置するので、レイアウト効率が向上し、かつ、各部品をつなぐ配管経路長および電子制御装置70等との配線経路長を短くすることができる。
なお、電圧調整器75の前側にはイオン交換器が配置され、このイオン交換器は、燃料電池51で生成された水にイオン交換処理を行う。
また、燃料発電機関50の一部を構成する比較的軽量の部品であるエアクリーナ59は、図1に示すように、ヘッドパイプ3前方からヘッドパイプ3左右を回り込むボックス形状で車体前部に配置されて車体カバー40のフロントカバー40Aの背後に収まる。このため、ヘッドパイプ3の周囲空間がエアクリーナ空間に有効利用され、エアクリーナ59を大容量化でき、吸気効率を向上させることができる。また、希釈ボックス64の右側方(図1における紙面裏側)には、前部排気管65Aが接続され、この前部排気管65Aは車体後方に延出してサイレンサ66に連結される。
サイレンサ66の後方からは後部排気管65Bが延出し、この後部排気管65Bは、車体後方で車体幅方向中央に向けて屈曲してその出口が、車体後方かつやや下方に向けられて設けられる。これら前部排気管65A、サイレンサ66および後部排気管65Bは、燃料電池51の排気を車体外に排出すると共に、燃料電池51で生成された水分も混入された排気を排出して排水管としても機能し、出口が排水口としても機能する。
左右一対のラジエータ90、90は、図1および図3に示すように、上下方向に延びる略矩形形状を有する左右対称形状を有し、その上部を下部より車体前側に前傾させ、かつ、車体幅方向内向きに傾けた姿勢で配置されており、車体カバー40のレッグシールド40Bで覆われ、或いは、レッグシールド40Bがボックス形状の場合はレッグシールド40B内に収容される。
この配置により、ラジエータ90、90は、車体前方から見た場合に前輪7を支持するフロントフォーク5の左右に位置し、このため、車体前方からの走行風が前輪7およびフロントフォーク5で妨げられることなくラジエータ90、90を通過し、ラジエータ90、90の熱交換効率を実質的に向上でき、十分な熱交換率を確保可能なラジエータ90、90を小型化することが可能になる。
また、各ラジエータ90、90には、図1に示すように、その背面側にファン90A、90Aが取り付けられ、各ファン90A、90Aを駆動することによってラジエータ90、90に室外空気を強制的に通過させ、冷却水との熱交換(冷却)を強制実行することが可能である。なお、図1中、符号92は、水タンクであり、この水タンク92は、ヘッドパイプ3の後部に取り付けられている。
また、車体前部のレッグシールド40B内において、左右一対のラジエータ90、90間の領域には、バッテリ80が配置される。このバッテリ80は、別体で構成された複数(本例では2個)のバッテリで構成され、以下、バッテリ80の一方を第1バッテリ(上側バッテリ)81と表記し、他方を第2バッテリ(下側バッテリ)82と表記する。
第1バッテリ81および第2バッテリ82は、車体幅方向に延出する略直方体形状に形成されており、車体上下方向に離間させて配置される。より具体的には、第1バッテリ81は、ヘッドパイプ3近傍にて下部フレーム12、12間に固定され、かつ、図1に示すように、その上部を下部よりも車体前側に前傾した前傾姿勢で配置される。
また、第2バッテリ82は、図1に示すように、下部フレーム12、12の屈曲部12A、12A近傍にて下部フレーム12、12間に固定され、かつ、その上部を下部よりも車体後側に後傾させた後傾姿勢で配置される。
このように、第1バッテリ81を前傾姿勢で配置することによって、前傾させずに配置する場合よりもその重心位置を車体前寄りにすることができる。また、同様に、第2バッテリ82を後傾姿勢で配置することによっても、後傾させずに配置する場合よりもその重心位置を車体前寄りにすることができる。このため、第1バッテリ81の前傾角度および第2バッテリ82後傾角度の調整によって、これらバッテリ81、82からなるバッテリ80の重心位置を容易に前後に調整することができ、例えば、バッテリ80全体の重心位置を前輪7に近づけるといった設計変更を容易に行うことができる。
次に、ヘッドパイプ3の周辺構成について詳述する。
図3は自動二輪車1の正面図であり、図4はヘッドパイプ3の周辺構成を後方からみた図である。
ヘッドパイプ3の前部には、上述したエアクリーナ59と共に、ヘッドライト42が配置されている。ヘッドライト42は、図3に示すように、ヘッドパイプ3の前部に配置されたエアクリーナ59の周囲を包囲する略リング状のライトハウジング43と、このライトハウジング43に沿って配置された複数(本例では14個)の発光部44とを備える。すなわち、この自動二輪車1においては、環状に並べられた複数の発光部44の内側にエアクリーナ59が配置された特徴的なデザインを構成し、また、エアクリーナ59とヘッドライト42とが集約して配置される。これにより、エアクリーナ59とヘッドライト42とを別々に設ける必要が無く、ヘッドパイプ3周りのスペースの効率的な利用が図られることとなる。
ヘッドライト42が備える各発光部44は、円筒状のケース体45に点状光源の一例たる発光ダイオード素子(LED)を内蔵して構成されている。図4に示すように、ヘッドライト42の裏側においては、エアクリーナ59を囲むU字状の基板46が配置され、この基板46に、発光部44のケース体45の各基端部45Aが接続され、この基板46を介して供給された電力により点灯する。
発光部44の点灯時には、発光部44の各々が発熱するが、上記のように、各発光部44がエアクリーナ59の周囲に配置されることで分散配置されるため、各発光部44を密集してヘッドライトを構成した場合に比べ、発光部44の各々の放熱性が高められる。これにより、発光部44を構成する発光ダイオード素子の高輝度化及び長寿命化が可能になる。
上記ヘッドライト42の各発光部44には、至近距離を照射するLoビームを形成する発光部44Aと、遠方を照射するHiビームを形成する発光部44Bとが含まれており、各発光部44A、44Bの点灯/消灯が図示せぬLo/Hiの切換スイッチの操作に応じて制御されている。
このヘッドライト42においては、図3に示すように、Loビームを形成する発光部44Aがエアクリーナ59の左右の両側に各々4個ずつ(計8個)略縦方向に延びる直線状に配置され、また、Hiビームを形成する6個の発光部44Bがエアクリーナ59の上側に略左右方向に延びる直線状に配置されている。
このように、エアクリーナ59の左右両側のそれぞれに発光部44Aを配列し、また、左右にわたって発光部44Bを配置することで、発光部44の点灯時には、Loビーム点灯時/Hiビーム点灯時のいずれでも車体の左右で発光が生じるため車両の前方の左右方向を広範囲に照射することができる。
また、エアクリーナ59の上方にLoビームを形成する発光部44Aを配置すると、照射光の一部が前輪7を照射したり車体カバー40に遮られる等して照明効率が低下する可能性がある。これに対して本実施形態では、上記のように、エアクリーナ59の上方には、仰角の大きなHiビームを形成する発光部44Bを配置し、また、Loビームを形成する発光部44Aはエアクリーナ59の左右両側に配置する構成としたため、各発光部44A、44Bからの照射光の遮蔽が減り照明効率が高いヘッドライト42が実現される。
エアクリーナ59はヘッドパイプ3に固設され(図6参照)、このエアクリーナ59の前方には、図3に示すように、上記車体カバー40が配置され、この車体カバー40によりエアクリーナ59が覆われている。具体的には、車体カバー40が備えるフロントカバー40Aには、上記ヘッドライト42のライトハウジング43が設けられ、このライトハウジング43の内側、すなわち、エアクリーナ59の前方には、カップ状のクリーナカバー40Eが設けられている。
このように、エアクリーナ59が車体カバー40のクリーナカバー40Eに覆われているため、エアクリーナ59が車体カバー40に隠れ外観性の向上が図られる。また、車体カバー40がエアクリーナ59を保護するため、エアクリーナ59が外部から受ける影響の軽減化が図られる。
図5はエアクリーナ59縦断面を示す図であり、図6はエアクリーナ59の横断面を示す図である。
エアクリーナ59は、略直方体形状を成すエアクリーナボックス100を有し、このエアクリーナボックス100が、図6に示すように、ヘッドパイプ3に設けたステイ120に溶着等により固定されている。エアクリーナボックス100は、図6に示すように、ヘッドライト42のライトハウジング43と一体に形成されており、部品点数の削減が図られている。なお、図6において、符号47はライトハウジング43に沿った環状を成すヘッドライトカバーである。
エアクリーナボックス100の後方の面には、図4〜図6に示すように、ヘッドパイプ3に沿って延びて当該ヘッドパイプ3が入り込む凹部110が形成されている。したがって、エアクリーナ59を車体に配置した際には、エアクリーナ59の凹部110にヘッドパイプ3が入り込み、エアクリーナ59がヘッドパイプ3の左右両サイドまで延在して当該ヘッドパイプ3を抱き込むように覆う構成となっている。
これにより、車体の前方への突出を抑えつつエアクリーナ59の容積を増やし、ヘッドパイプ3周りのスペースを有効に活用されることとなる。
次いで、エアクリーナボックス100の内部構造について説明すると、エアクリーナボックス100は、図5に示すように、その内部が外部の空気が導入されるダーティ室101と、ダーティ室101に導入された空気を清浄化して取り込むクリーン室102とに内部が仕切られている。ダーティ室101は、エアクリーナボックス100の下側に形成され、このダーティ室101の底面101Aには下方に延びた吸入通路を構成する吸入管103が接続され、また、前方には吸入管103からの吸入空気をエアクリーナボックス100の前方に導出する導出孔104が開口している。また、クリーン室102は、エアクリーナボックス100の上側に形成され、クリーン室102の前方の面には、空気を清浄化してクリーン室102に導入するエアクリーナエレメント105が配されると共に、後方には、清浄な空気をクリーン室102から過給器60に導く導出管106が接続されている。
エアクリーナ59のエアクリーナカバーは、上記車体カバー40のクリーナカバー40Eが兼ねており、このクリーナカバー40Eがエアクリーナボックス100の導出孔104及びエアクリーナエレメント105を覆って密閉することで、導出孔104からエアクリーナエレメント105に至る通風路を形成する。
このクリーナカバー40Eは、図5及び図6に示すように、エアクリーナボックス100の前方の面に形成された座面100Aに取り外し自在に締結されており、図7に示すように、クリーナカバー40Eを取り外すことでエアクリーナ59のエアクリーナエレメント105が露出する。
これにより、クリーナカバー40Eを取り外すことでエアクリーナエレメント105を簡単に露出させることが可能となりメンテナンスが容易となる。
ここで、ヘッドライト42を構成する上記発光部44の各々とエアクリーナ59との配置関係について詳述すると、環状に並べられた各発光部44は、図3及び図5に示すように、エアクリーナ59の下方を避けて左右及び上方のそれぞれに配置されている。一方、エアクリーナ59においては、吸入空気を導入する吸入管103の吸入口103Aが図5に示すように、ヘッドライト42を構成する各発光部44よりも下方に位置するように設けられている。
したがって、エアクリーナ59には、ヘッドライト42の各発光部44の放熱の影響を受けていない空気を吸入することが可能となり、ヘッドライト42から発生する熱が吸入空気を介してエアクリーナ59に及ぶす影響を低減させることができる。特に、エアクリーナ59のヘッドパイプ3の前方配置に伴って、図1に示すように、吸入管103が車体前方側に位置するため、外気温度と同等の温度の空気をエアクリーナ59に導入することが可能となる。また、このとき、吸入管103への空気の吸入音により周囲に対する擬似走行音を発生させことが可能となる。さらに、アクセル開度を変化させるに伴って吸気量の変化を生じさせることができるので、内燃機関的な音の演出を行うことができる。
以上説明したように、本構成によれば、ヘッドライト42を複数の発光部44を環状に並べて構成すると共に、エアクリーナ59を環状に並べた複数の発光部44の内側に配置する構成としたため、エアクリーナ59とヘッドライト42とを別々に設ける必要が無く、エアクリーナ59とヘッドライト42とが集約して配置されるため、エアクリーナ59及びヘッドライト42が効率よく配置されて、ヘッドパイプ3周りのスペースの効率化を図ることができる。
また、エアクリーナ59を車体カバー40で覆う構成としたため、エアクリーナ59が車体カバー40で隠されて外観性の向上が図られる。また、車体カバー40がエアクリーナ59を保護し、エアクリーナ59が外部から受ける影響の軽減化が図られる。
さらに、エアクリーナ59に連続される吸気通路を構成する吸入管103の吸入口103Aをヘッドライト42の各発光部44よりも下方に配置したため、エアクリーナ59には、ヘッドライト42の各発光部44の放熱の影響を受けていない空気を吸入することが可能となり、ヘッドライト42から発生する熱が吸入空気を介してエアクリーナ59に及ぶす影響を低減させることができる。
また、エアクリーナ59の凹部110にヘッドパイプ3が入り込んでエアクリーナ59がヘッドパイプ3を覆う構成としたため、車体の前方への突出を抑えつつエアクリーナ59の容積を増やし、ヘッドパイプ3周りのスペースを有効に活用することができる。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、種々の設計変形を行うことができる。
例えば、上述の実施形態では、ライトハウジング43の形状をリング状としたが、これに限らず、エアクリーナ59の周囲を囲む環状であれば例えば矩形状であっても良く、さらには、完全に閉じた環状に限らず、1箇所或いは複数個所に開きのある環状であっても良い。
また例えば、上述の実施形態では、ライトハウジング43の背面側にU字状の基板46を配置し、この基板46に各発光部44を接続する構成としたが、これに限らず、各発光部44から配線ケーブルを延ばして適宜の場所に配設されたヘッドライト用の電源基板に接続する構成としても良い。この場合、ヘッドライト用の電源基板は、例えばエアクリーナ59のエアクリーナボックス100の上側であってクリーナカバー40Eとヘッドパイプ3との間のスペースに収めるようにしても良い。
また、上述の実施形態では、エアクリーナボックス100とヘッドライト42のライトハウジング43とを一体に形成する構成としたが、これに限らず、図8に示すように、エアクリーナボックス100とヘッドライト42のライトハウジング43とを別体にしても良い。
また上述の実施形態では、本発明を、スクータ型の燃料電池二輪車の物品収納構造に適用する場合について説明したが、これに限らず、スクータ型以外の燃料電池二輪車に広く適用することが可能である。
本実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 燃料発電機関の全体概要を説明するためのブロック図である。 自動二輪車の正面図である。 ヘッドパイプの周辺構成を後方からみた図である。 エアクリーナの縦断面図である。 エアクリーナの横断面図である。 クリーナカバーを外した状態を示す図である。 本発明の変形例に係るエアクリーナの横断面図である。
符号の説明
1 自動二輪車
2 車体フレーム
3 ヘッドパイプ
4 ステアリングステム
6 ハンドル
40 車体カバー
40A フロントカバー
40E クリーナカバー
42 ヘッドライト
43 ライトハウジング
44、44A、44B 発光部(点状光源)
46 基板
100 エアクリーナボックス
103 吸入管(吸気通路)
103A 吸入口
105 エアクリーナエレメント
110 凹部

Claims (4)

  1. 車体フレームのヘッドパイプの近傍に、外部から吸入した空気を浄化するエアクリーナと、ヘッドライトとを設けた自動二輪車において、
    前記ヘッドライトを、複数の点状光源を環状に並べて構成すると共に、前記エアクリーナを、前記環状に並べた複数の点状光源の内側に配置したことを特徴とする自動二輪車。
  2. 前記エアクリーナを車体カバーで覆ったことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車。
  3. 前記エアクリーナに連続される吸気通路を設け、前記吸気通路の吸入口を、前記ヘッドライトよりも下方に配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動二輪車。
  4. 前記エアクリーナは、前記ヘッドパイプを覆う形状を成すことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自動二輪車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009179202A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Koito Mfg Co Ltd 自動二輪車用前照灯
CN102869874A (zh) * 2010-03-24 2013-01-09 本田技研工业株式会社 跨骑型车辆的吸气系统的配置结构
JP2013035436A (ja) * 2011-08-09 2013-02-21 Kawasaki Heavy Ind Ltd 電動車両
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