JP5957332B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Description
第2の発明は、ヘッドパイプ(3)と、該ヘッドパイプ(3)から後方へ延びるメインフレーム(4)と、前記メインフレーム(4)の後部から後方に延びる左右一対のシートレール(5L,5R)と、前記メインフレーム(4)の後部から下方に延びる左右一対のセンタフレーム(8L,8R)と、前記センタフレーム(8L,8R)から後斜め上方に延び、前記シートレール(5L,5R)に接続する左右一対のリヤフレーム(9L,9R)と、を備える車体フレーム(2)と、前記メインフレーム(4)の下方に配置される内燃機関(25)と、前記メインフレーム(4)の上部に支持される燃料タンク(13)と、前記内燃機関(25)の吸気系に燃料を噴射する燃料噴射装置(42)と、前記燃料噴射装置(42)に、前記燃料タンク(13)に貯留された燃料を供給する燃料ポンプ(47)と、を備える鞍乗型車両において、前記内燃機関(25)は、クランクケース(28)と、該クランクケース(28)の前部から上方に立ち上がるシリンダ部(29)と、を備え、左右の前記センタフレーム(8L,8R)は、前記メインフレーム(4)の後部に向けて上方に延びるに従い、車幅方向内側に傾斜して延びるようにして、前記メインフレーム(4)の後部に接続し、前記燃料ポンプ(47)は前面視で、その長手方向が、該燃料ポンプ(47)と車幅方向において同側に位置する前記センタフレーム(8L,8R)における、前記メインフレーム(4)の後部に向けて上方に延びるに従い、車幅方向内側に延びる部位に、交差するように配置されることを特徴とする。
第3の発明は、ヘッドパイプ(3)と、該ヘッドパイプ(3)から後方へ延びるメインフレーム(4)と、前記メインフレーム(4)の後部から後方に延びる左右一対のシートレール(5L,5R)と、前記メインフレーム(4)の後部から下方に延びる左右一対のセンタフレーム(8L,8R)と、前記センタフレーム(8L,8R)から後斜め上方に延び、前記シートレール(5L,5R)に接続する左右一対のリヤフレーム(9L,9R)と、を備える車体フレーム(2)と、前記メインフレーム(4)の下方に配置される内燃機関(25)と、前記メインフレーム(4)の上部に支持される燃料タンク(13)と、前記内燃機関(25)の吸気系に燃料を噴射する燃料噴射装置(42)と、前記燃料噴射装置(42)に、前記燃料タンク(13)に貯留された燃料を供給する燃料ポンプ(47)と、を備える鞍乗型車両において、前記内燃機関(25)は、クランクケース(28)と、該クランクケース(28)の前部から上方に立ち上がるシリンダ部(29)と、を備え、キャニスタ(70)が、左右の前記センタフレーム(8L,8R)間を連結するクロスパイプ(8C)に取付けられたキャニスタステー(71)に取付けられ、側面視で、前記燃料ポンプ(47)は、前記センタフレーム(8L,8R)よりも前方に配置され、前記キャニスタ(70)は、前記センタフレーム(8L,8R)よりも後方に配置されることを特徴とする。
第4の発明は、上記第2の発明において、前記燃料ポンプ(47)の下端部の一部が、前記吸気系の一部の下方に位置するように、前記燃料ポンプ(47)が配置されることを特徴とする。
第5の発明は、上記第1〜第4のいずれかの発明において、前記シリンダ部(29)には、後方に延びるハンガボス(36)が一体に形成されるとともに、前記車体フレーム(2)には、前記ハンガボス(36)に連結して、前記シリンダ部(29)を懸架するシリンダハンガ(34)が取り付けられ、左右の前記センタフレーム(8L,8R)のいずれか一方に、前記燃料ポンプ(47)を支持するための燃料ポンプブラケット(50)が取り付けられ、前記燃料ポンプ(47)は、前記シリンダ部(29)の後方であって、前記クランクケース(28)の上方の位置で、その長手方向が鉛直方向に対して傾斜した状態で、かつその少なくとも一部が前面視で前記シリンダハンガ(34)の下方に位置するように、前記燃料ポンプブラケット(50)に支持されることを特徴とする。
第8の発明は、上記第1〜第7のいずれかの発明において、前記車体フレーム(2)は、前記メインフレーム(4)の下方で前後方向に延びて、その後端が前記メインフレーム(4)の後部側に接続される補強パイプ(10)をさらに備えることを特徴とする。
上記第2の発明によれば、燃料ポンプとシリンダハンガとの間隔を広げ、燃料ポンプに接続される燃料パイプの着脱作業を容易にするとともに、燃料ポンプを車幅方向中央に寄せて配置することができ、燃料ポンプの保護効果を高めることができる。
上記第3の発明によれば、燃料ポンプ及びキャニスタそれぞれの容量を確保しつつ、コンパクトに配置できる。
上記第4の発明によれば、燃料ポンプをコンパクトに配置できる。
上記第5の発明によれば、燃料ポンプの長手方向を鉛直方向に対し傾斜する状態とすることで、その長手方向が鉛直方向に沿う場合に比べて、燃料タンクとクランクケースとの間の上下方向の限られた空間に、燃料ポンプを余裕をもって設置できるため、極力容量の大きい燃料ポンプを設置できる。また、燃料ポンプが車幅方向中央に寄せられることから、燃料ポンプを車幅方向外側からの外力から保護できる。
上記第6の発明によれば、車両上に吸気系及び燃料ポンプを空間効率良くコンパクトに配置できる。
上記第7の発明によれば、デッドスペースに燃料ポンプをコンパクトに配置できる。
図1に示す本発明の第1の実施形態に係る鞍乗型車両としての自動二輪車1の車体フレーム2は、前端を構成するヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3の上部から後斜め下方へ延出し、その後部4Bが角度を変えて下方に湾曲するメインフレーム4と、メインフレーム4の後部4Bから後方へ延出する左右一対のシートレール5L,5Rと、ヘッドパイプ3の下部から後斜め下方へ延出するダウンフレーム6と、メインフレーム4の後部4Bの側面から下方に延出して、車両下部で湾曲して略水平に前方に延出し、次に上方に延出してダウンフレーム6の下部に接続される左右一対のセンタフレーム8L,8Rと、センタフレーム8L,8Rにおけるメインフレーム4の後部4Bから下方に延びる部位の上下方向略中央の位置から後斜め上方に延出し、シートレール5L,5Rの前後方向略中央の位置に接続されるリヤフレーム9L,9Rと、ダウンフレーム6の上部から後方に延出し、その後端がメインフレーム4の後部4B側に位置する部位、詳しくはメインフレーム4のヘッドパイプ3から直進する部位の後部に接続される補強パイプ10と、を備えている。
また、図3を参照し、左右のセンタフレーム8L,8Rの上部は、メインフレーム4の後部に向けて上方に延びるに従い、車幅方向内側に傾斜して延びるようにして、メインフレーム4の後部4Bに接続している。ここで、図中8LU,8RUは、センタフレーム8L,8Rにおいてメインフレーム4の後部に向けて上方に延びるに従い、車幅方向内側に延びる左右のセンタフレーム8L,8Rの上部を示している。
図3を参照し、左右のセンタフレーム8L、8Rにおけるメインフレーム4の後部4Bから下方に延びる部位の上部(8LU,8RU)の間は、クロスパイプ8Cによって連結され、このクロスパイプ8Cの車幅方向中央からやや左方にオフセットした位置には、ハンガ支持ブラケット8Sが溶着されている。上記後側クランクケースハンガ35は、ハンガ支持ブラケット8Sに固定されるようになっている。
詳しくは、ハンガ支持ブラケット8Sには上下一対のボルト挿通孔8S1,8S2が形成され、図4に示すように、本実施形態では、後側クランクケースハンガ35が、3つのボルト挿通孔35Aが形成された板体であり、3つのボルト挿通孔35Aのうちの2つを、ボルト挿通孔8S1,8S2に重ねた状態で、ボルト35Bを挿通され、このボルト35Bが図示しないナットに螺合されることで、ハンガ支持ブラケット8Sに後側クランクケースハンガ35が締結されている。そして、後側クランクケースハンガ35は、3つのボルト挿通孔35Aのうちの残りの1つがハンガ支持ブラケット8Sよりも下方に位置するように、ハンガ支持ブラケット8Sに締結されている。
また、図4を参照し、後側クランクケースハンガ35は、クランクケースカバー28Aにおける後側部282の後側上部の内側に、後側クランクケースハンガ35におけるハンガ支持ブラケット8Sよりも下方に位置するボルト挿通孔35Aが位置する状態で、ボルト挿通孔35Aに挿通されたボルト37Aが、クランクケース28の左側面における後側上部に締結されることで、クランクケース28の後側上部を支持している。
また、シリンダハンガ34は、シリンダヘッド31の上部後面から後上方に延びるように、シリンダヘッド31に一体に形成されたハンガボス36の上部側面に、シリンダハンガ34の下部に挿通させたボルト37Bを車幅方向外側から締結することで、ハンガボス36を介してシリンダ部29を支持している(図5も参照のこと)。
なお、係止片52,53の先端には、図示省略するが、外側に張り出すフック部が形成され、これらフック部は、ステー部55,56における係止孔55A,56Aの周縁部に引っ掛り、燃料ポンプ47の抜けを防止する。
このような構成では、車両上に吸気系及び燃料ポンプ47を空間効率良くコンパクトに配置できる。
このような構成では、燃料ポンプ47の上面が車幅方向内側に配置され、この上面に燃料配管であるインレットパイプ48及びアウトレットパイプ49を設けることで、これら燃料配管の燃料タンク及び吸気系との間の距離を短く抑え易くすることができ、燃料配管を短く抑え易くすることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について図6及び図7を用いて説明する。なお、本実施形態における第1の実施形態と同一の構成要素については、同一符号で示し、説明は省略する。
2 車体フレーム
3 ヘッドパイプ
4 メインフレーム
5L,5R シートレール
8L,8R センタフレーム
8C クロスパイプ
9L,9R リヤフレーム
10 補強パイプ
13 燃料タンク
25 内燃機関
28 クランクケース
285 ボルト
29 シリンダ部
34 シリンダハンガ
36 ハンガボス
39 コネクティングチューブ
40 スロットルボディ
41 吸気管
42 インジェクタ(燃料噴射装置)
47 燃料ポンプ
50 燃料ポンプブラケット
M スタータモータ
Claims (8)
- ヘッドパイプ(3)と、該ヘッドパイプ(3)から後方へ延びるメインフレーム(4)と、前記メインフレーム(4)の後部から後方に延びる左右一対のシートレール(5L,5R)と、前記メインフレーム(4)の後部から下方に延びる左右一対のセンタフレーム(8L,8R)と、前記センタフレーム(8L,8R)から後斜め上方に延び、前記シートレール(5L,5R)に接続する左右一対のリヤフレーム(9L,9R)と、を備える車体フレーム(2)と、
前記メインフレーム(4)の下方に配置される内燃機関(25)と、
前記メインフレーム(4)の上部に支持される燃料タンク(13)と、
前記内燃機関(25)の吸気系に燃料を噴射する燃料噴射装置(42)と、
前記燃料噴射装置(42)に、前記燃料タンク(13)に貯留された燃料を供給する燃料ポンプ(47)と、を備える鞍乗型車両において、
前記内燃機関(25)は、クランクケース(28)と、該クランクケース(28)の前部から上方に立ち上がるシリンダ部(29)と、を備え、
左右の前記センタフレーム(8L,8R)は、前記メインフレーム(4)の後部に向けて上方に延びるに従い、車幅方向内側に傾斜して延びるようにして、前記メインフレーム(4)の後部に接続し、
前記燃料ポンプ(47)は前面視で、その長手方向が、該燃料ポンプ(47)と車幅方向において同側に位置する前記センタフレーム(8L,8R)における、前記メインフレーム(4)の後部に向けて上方に延びるに従い、車幅方向内側に延びる部位に沿うように配置されることを特徴とする鞍乗型車両。 - ヘッドパイプ(3)と、該ヘッドパイプ(3)から後方へ延びるメインフレーム(4)と、前記メインフレーム(4)の後部から後方に延びる左右一対のシートレール(5L,5R)と、前記メインフレーム(4)の後部から下方に延びる左右一対のセンタフレーム(8L,8R)と、前記センタフレーム(8L,8R)から後斜め上方に延び、前記シートレール(5L,5R)に接続する左右一対のリヤフレーム(9L,9R)と、を備える車体フレーム(2)と、
前記メインフレーム(4)の下方に配置される内燃機関(25)と、
前記メインフレーム(4)の上部に支持される燃料タンク(13)と、
前記内燃機関(25)の吸気系に燃料を噴射する燃料噴射装置(42)と、
前記燃料噴射装置(42)に、前記燃料タンク(13)に貯留された燃料を供給する燃料ポンプ(47)と、を備える鞍乗型車両において、
前記内燃機関(25)は、クランクケース(28)と、該クランクケース(28)の前部から上方に立ち上がるシリンダ部(29)と、を備え、
左右の前記センタフレーム(8L,8R)は、前記メインフレーム(4)の後部に向けて上方に延びるに従い、車幅方向内側に傾斜して延びるようにして、前記メインフレーム(4)の後部に接続し、
前記燃料ポンプ(47)は前面視で、その長手方向が、該燃料ポンプ(47)と車幅方向において同側に位置する前記センタフレーム(8L,8R)における、前記メインフレーム(4)の後部に向けて上方に延びるに従い、車幅方向内側に延びる部位に、交差するように配置されることを特徴とする鞍乗型車両。 - ヘッドパイプ(3)と、該ヘッドパイプ(3)から後方へ延びるメインフレーム(4)と、前記メインフレーム(4)の後部から後方に延びる左右一対のシートレール(5L,5R)と、前記メインフレーム(4)の後部から下方に延びる左右一対のセンタフレーム(8L,8R)と、前記センタフレーム(8L,8R)から後斜め上方に延び、前記シートレール(5L,5R)に接続する左右一対のリヤフレーム(9L,9R)と、を備える車体フレーム(2)と、
前記メインフレーム(4)の下方に配置される内燃機関(25)と、
前記メインフレーム(4)の上部に支持される燃料タンク(13)と、
前記内燃機関(25)の吸気系に燃料を噴射する燃料噴射装置(42)と、
前記燃料噴射装置(42)に、前記燃料タンク(13)に貯留された燃料を供給する燃料ポンプ(47)と、を備える鞍乗型車両において、
前記内燃機関(25)は、クランクケース(28)と、該クランクケース(28)の前部から上方に立ち上がるシリンダ部(29)と、を備え、
キャニスタ(70)が、左右の前記センタフレーム(8L,8R)間を連結するクロスパイプ(8C)に取付けられたキャニスタステー(71)に取付けられ、
側面視で、前記燃料ポンプ(47)は、前記センタフレーム(8L,8R)よりも前方に配置され、
前記キャニスタ(70)は、前記センタフレーム(8L,8R)よりも後方に配置されることを特徴とする鞍乗型車両。 - 前記燃料ポンプ(47)の下端部の一部が、前記吸気系の一部の下方に位置するように、前記燃料ポンプ(47)が配置されることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
- 前記シリンダ部(29)には、後方に延びるハンガボス(36)が一体に形成されるとともに、前記車体フレーム(2)には、前記ハンガボス(36)に連結して、前記シリンダ部(29)を懸架するシリンダハンガ(34)が取り付けられ、
左右の前記センタフレーム(8L,8R)のいずれか一方に、前記燃料ポンプ(47)を支持するための燃料ポンプブラケット(50)が取り付けられ、
前記燃料ポンプ(47)は、前記シリンダ部(29)の後方であって、前記クランクケース(28)の上方の位置で、その長手方向が鉛直方向に対して傾斜した状態で、かつその少なくとも一部が前面視で前記シリンダハンガ(34)の下方に位置するように、前記燃料ポンプブラケット(50)に支持されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。 - 前記内燃機関(25)の吸気系に含まれるコネクティングチューブ(39)、スロットルボディ(40)及び吸気管(41)が、車幅方向中央から外側にオフセットして配置され、
前記燃料ポンプ(47)は、車幅方向中央を挟んで、前記コネクティングチューブ(39)、前記スロットルボディ(40)及び前記吸気管(41)の反対側に配置され、
前記燃料ポンプ(47)は、車幅方向中央を挟んで、前記コネクティングチューブ(39)、前記スロットルボディ(40)及び前記吸気管(41)の少なくともいずれかと対向するように配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。 - 前記シリンダ部(29)の後方における前記クランクケース(28)の上部に、スタータモータ(M)が設けられ、
前記燃料ポンプ(47)は、前記スタータモータ(M)の後方に位置することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。 - 前記車体フレーム(2)は、前記メインフレーム(4)の下方で前後方向に延びて、その後端が前記メインフレーム(4)の後部側に接続される補強パイプ(10)をさらに備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
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