JP6995798B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents
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Description
また、取付部材は、互いに分離可能に形成された第1カバーと第2カバーとの間を通って延びているので、カバーに取付部材を貫通させる貫通孔を形成する構成と比較して、見た目の違和感の少ないデザインにすることができる。さらに、第1カバーと第2カバーとを分割することで、第1カバーおよび第2カバーを取付部材から分離することができる。したがって、外観性、およびメンテナンス性の向上を図ることができる。
本発明の鞍乗り型車両は、前輪を支持する一対のフロントフォーク(21)と、前記一対のフロントフォーク(21)の上部を連結するトップブリッジ(22)と、前記トップブリッジ(22)よりも前方で上下に並んで設けられ、互いに分離可能に形成された第1カバー(54)および第2カバー(57)と、前記トップブリッジ(22)に接続され、前記第1カバー(54)と前記第2カバー(57)との間を通って前記第1カバー(54)および前記第2カバー(57)よりも前方に延びて、前部においてナンバープレート(8)を支持する取付部材(70)と、メータ装置(40)と、光源、および前記光源を収容するハウジング(31)を有するヘッドライト(30)と、を備え、前記第2カバー(57)は、車両前方から見て前記第1カバー(54)の上方に配置されて、前記メータ装置(40)の少なくとも一部を前方から覆い、前記第1カバー(54)は、車両前方から見て前記ヘッドライト(30)の上方に配置されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、一般的にカバーよりもトップブリッジのほうが剛性が高いため、取付部材がカバーに接続される構成と比較して、ナンバープレートの支持剛性の向上を図ることができる。したがって、車両の前部にナンバープレートを取り付けた鞍乗り型車両において、ナンバープレートの支持剛性を確保することができる。
また、取付部材は、互いに分離可能に形成された第1カバーと第2カバーとの間を通って延びているので、カバーに取付部材を貫通させる貫通孔を形成する構成と比較して、見た目の違和感の少ないデザインにすることができる。さらに、第1カバーと第2カバーとを分割することで、第1カバーおよび第2カバーを取付部材から分離することができる。したがって、外観性、およびメンテナンス性の向上を図ることができる。
さらに、ヘッドライトよりも上方で、取付部材を第1カバーと第2カバーとの間を通して第1カバーおよび第2カバーよりも前方に延ばすことができる。これにより、取付部材に支持されたナンバープレートによってヘッドライトの照射部が覆われることを抑制できる。
図1に示すように、本実施形態は、鞍乗り型車両である自動二輪車1に適用されている。自動二輪車1は、図示しない前輪および車体フレームと、ステアリング装置20と、ヘッドライト30と、メータ装置40と、車体カバー50と、取付部材70と、を備える。
図1および図2に示すように、ステアリング装置20は、一対のフロントフォーク21と、トップブリッジ22と、ボトムブリッジ23と、ステアリングステム24と、操向ハンドル25と、を備える。一対のフロントフォーク21は、いわゆるテレスコピックフォークであって、上部に位置するアウターチューブと、下部に位置するインナーチューブとを備える。一対のフロントフォーク21は、左右に間隔をあけて互いに平行に配置されている。一対のフロントフォーク21は、上端部が下端部よりも後方に位置するように、上下方向に対して傾斜して設けられている。一対のフロントフォーク21は、下端部において前輪を支持している。
図1および図3に示すように、ヘッドライト30は、自動二輪車1の前部において車幅中心を跨ぐように配置されている。ヘッドライト30は、ステアリング装置20に取付部材70を介して固定的に支持されている。ヘッドライト30は、図示しない光源と、光源を収容するハウジング31と、ハウジング31に取り付けられて光源を前方から覆うレンズ32と、を備える。ハウジング31の後上部には、取付部材70に係止される係止凸部33が設けられている。一対の係止凸部33は、車幅中心に対して左右に設けられている。レンズ32は、前方から見てハウジング31の内側に収まるように配置されている。レンズ32は、ハウジング31の前面31aから前方に突出するように設けられている。つまり、ハウジング31の前面31aは、レンズ32の前面32aよりも後方に一段下がるように形成されている。レンズ32の前面32aは、車幅中心から左右両側に延びるとともに、下方から上方に向かうに従い後方に延びている。
図4および図5に示すように、メータカバー57の下縁57aは、車幅方向の両端部から車幅中心に向かうに従い前方かつ下方に延びている。メータカバー57の下縁57aには、左右一対の切欠57bが形成されている。一対の切欠57bは、車幅中心に対して左右対称に形成されている。
図6に示すように、前後方向および上下方向に沿う断面において、メータカバー57の下縁57aは、上部カバー54の上縁54aよりも前方かつ下方に位置している。これにより、メータカバー57の下部は、上部カバー54の上縁54aの前方に位置し、前方から見て上部カバー54の上縁54aに重なっている。また、図1に示すように、前方から見たメータカバー57と上部カバー54との境界線は、メータカバー57の下縁57aに一致し、車幅方向の両端部から車幅中心に向かうに従い下方に延びている。
図7に示すように、前部カバー51の前面51aは、ヘッドライト30のレンズ32の前面32aに倣って延びる曲面に沿うように延びている。ヘッドライトカバー53の上部カバー54、およびメータカバー57それぞれの前面は、下方から上方に向かうに従い後方に延びている。上部カバー54およびメータカバー57それぞれにおける互いに対向する合わせ面は、後方から前方に向かうに従い、互いに離間するように延びている。これにより、前部カバー51の前面51aにおけるヘッドライトカバー53とメータカバー57との境界部には、上部カバー54およびメータカバー57それぞれの合わせ面によって前方に開口する溝58が形成されている。溝58は、後方から前方に向かうに従い幅が広がっている。
図8および図9に示すように、基部71は、車幅方向に延びる板状に形成されている。基部71は、車幅中心を跨ぐように配置されている。基部71の両端部には、前下方に屈曲した屈曲部72が設けられている。屈曲部72は、両主面を車幅方向に向けた状態で配置されている。基部71は、トップブリッジ22の下方で、トップブリッジ22の一対のボス22aに締結されている(図7参照)。
この構成によれば、一般的に車体カバーよりもトップブリッジ22のほうが剛性が高いため、取付部材70が車体カバーに接続される構成と比較して、ナンバープレート8の支持剛性の向上を図ることができる。したがって、車両の前部にナンバープレート8を取り付けた自動二輪車1において、ナンバープレート8の支持剛性を確保することができる。
また、取付部材70は、互いに分離可能に形成された上部カバー54とメータカバー57との間を通って延びているので、カバーに取付部材70を貫通させる貫通孔を形成する構成と比較して、見た目の違和感の少ないデザインにすることができる。さらに、上部カバー54とメータカバー57とを分割することで、上部カバー54およびメータカバー57を取付部材70から分離することができる。したがって、外観性、およびメンテナンス性の向上を図ることができる。
この構成によれば、トップブリッジ22と取付部材70との接続部がトップブリッジ22によって上方から覆われて運転者から視認できなくなる。したがって、外観性の向上を図ることができる。
この構成によれば、ナンバープレート8を支持する取付部材70と、メータ装置40を支持する部材とを共通化することができる。したがって、部品共通化によるコスト低減を図ることができる。
この構成によれば、ナンバープレート8を支持する取付部材70と、ヘッドライト30を支持する部材とを共通化することができる。したがって、部品共通化によるコスト低減を図ることができる。
この構成によれば、ヘッドライト30よりも上方で、取付部材70を上部カバー54とメータカバー57との間を通して上部カバー54およびメータカバー57よりも前方に延ばすことができる。これにより、取付部材70に支持されたナンバープレート8によってヘッドライト30の照射部が覆われることを抑制できる。
この構成によれば、上部カバー54の上縁54aがメータカバー57によって上方から覆われるので、上方から見て上部カバー54とメータカバー57との隙間のない、見栄えの良いデザインにすることができる。また、雨滴や飛び石等が上部カバー54とメータカバー57との間を通って上部カバー54およびメータカバー57の裏側(後方)に進入することを抑制できる。
この構成によれば、上部カバー54の上縁54aがメータカバー57によって前方から覆われるので、前方から見て上部カバー54とメータカバー57との隙間のない、見栄えの良いデザインにすることができる。また、雨滴や飛び石等が上部カバー54とメータカバー57との間を通って上部カバー54およびメータカバー57の裏側(後方)に進入することを抑制できる。
この構成によれば、上部カバー54およびメータカバー57と一対の腕部85との干渉を抑制できる。したがって、一対の腕部85の振動に伴う上部カバー54およびメータカバー57との接触音の発生を抑制できる。
この構成によれば、取付部材70がナンバープレート8側(前端側)を自由端として振動した際に、取付部材70が溝58に接触することを抑制できる。取付部材70の振動に伴う前部カバー51との接触音の発生を抑制できる。
この構成によれば、ナンバープレート8に沿って流れる走行風の向きと、前部カバー51の前面に沿って流れる走行風の向きと、を一致させることができる。これにより、ナンバープレート8による走行風の乱れを抑制して、操舵安定性の向上を図ることができる。
例えば、取付部材70の形状は、上記実施形態に限定されるものではなく、前部カバーの形状等に合わせて適宜変更してもよい。
Claims (7)
- 前輪を支持する一対のフロントフォーク(21)と、
前記一対のフロントフォーク(21)の上部を連結するトップブリッジ(22)と、
前記トップブリッジ(22)よりも前方で上下に並んで設けられ、前記トップブリッジ(22)を有するステアリング装置(20)に取り付けられ、互いに分離可能に形成された第1カバー(54)および第2カバー(57)と、
前記トップブリッジ(22)に接続され、前記第1カバー(54)と前記第2カバー(57)との間を通って前記第1カバー(54)および前記第2カバー(57)よりも前方に延びて、前部においてナンバープレート(8)を支持する取付部材(70)と、
を備え、
前記取付部材(70)は、板材により形成された腕部(85)を備え、
前記第2カバー(57)は、車両前方から見て前記第1カバー(54)の上方に配置され、
前記第1カバー(54)の上縁(54a)、および前記第2カバー(57)の下縁(57a)のいずれか一方には、前記腕部(85)が通過する切欠(57b)が形成され、
前記切欠(57b)は、前記腕部(85)の厚さ方向に沿って切り欠かれ、かつ前記腕部(85)の幅方向に沿って長く形成されている、
ことを特徴とする鞍乗り型車両。 - 前輪を支持する一対のフロントフォーク(21)と、
前記一対のフロントフォーク(21)の上部を連結するトップブリッジ(22)と、
前記トップブリッジ(22)よりも前方で上下に並んで設けられ、互いに分離可能に形成された第1カバー(54)および第2カバー(57)と、
前記トップブリッジ(22)に接続され、前記第1カバー(54)と前記第2カバー(57)との間を通って前記第1カバー(54)および前記第2カバー(57)よりも前方に延びて、前部においてナンバープレート(8)を支持する取付部材(70)と、
メータ装置(40)と、
光源、および前記光源を収容するハウジング(31)を有するヘッドライト(30)と、
を備え、
前記第2カバー(57)は、車両前方から見て前記第1カバー(54)の上方に配置されて、前記メータ装置(40)の少なくとも一部を前方から覆い、
前記第1カバー(54)は、車両前方から見て前記ヘッドライト(30)の上方に配置されている、
ことを特徴とする鞍乗り型車両。 - 前記取付部材(70)は、前記トップブリッジ(22)の下方で前記トップブリッジ(22)に接続されている、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鞍乗り型車両。 - メータ装置(40)をさらに備え、
前記取付部材(70)は、前記メータ装置(40)を支持している、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。 - 光源、および前記光源を収容するハウジング(31)を有するヘッドライト(30)をさらに備え、
前記取付部材(70)は、前記ハウジング(31)を支持している、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。 - 前記第2カバー(57)は、車両前方から見て前記第1カバー(54)の上方に配置され、
車両の前後方向および上下方向に沿う断面において、前記第2カバー(57)の下縁(57a)は、前記第1カバー(54)の上縁(54a)よりも前方に位置する、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。 - 前記第2カバー(57)は、車両前方から見て前記第1カバー(54)の上方に配置され、
車両の前後方向および上下方向に沿う断面において、前記第2カバー(57)の下縁(57a)は、前記第1カバー(54)の上縁(54a)よりも下方に位置する、
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。
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