JP6965224B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents
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Description
請求項2に記載した発明は、前記ロックユニット(91)は、ハンドルロックステー(93)を介して前記車体フレーム部材(23)に取付けられていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記ハンドルロックステー(93)は、前記車体フレーム部材(23)に取り付けるフレーム取付面部(93a)と、前記ロックユニット(91)が取り付けられるユニット取付面部(93b)と、を備え、前記ロックピン(92)が係止する係止部(95)は、前記転舵機構(4)に設けられ、前記ユニット取付面部(93b)は、前記転舵機構(4)の前記係止部(95)に対向するとともに、前記ロックピン(92)を貫通させる作動孔部(94a)を有していることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記転舵機構(4)は、前記ヘッドパイプ(21)の下端側に位置するボトムブリッジ(44)を備え、前記ボトムブリッジ(44)の後面側に、前記係止部(95)が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記フレーム取付面部(93a)の下方かつ前記ユニット取付面部(93b)の後方に、前記ロックユニット(91)が配置され、前記フレーム取付面部(93a)は、下方から挿通した締結ボルト(93a2)によって前記車体フレーム部材(23)に締結され、前記ユニット取付面部(93b)は、前方から挿通した締結ボルト(93b2)によって前記ロックユニット(91)に締結され、前記ユニット取付面部(93b)は、前記ボトムブリッジ(44)に後方から対向することを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記ラジエータアッパータンク(82)に接続される冷却水配管(85)を備え、前記冷却水配管(85)の接続部(85a)は、正面視で前記凹部(82a)と車幅方向で重ならない位置で前記ラジエータアッパータンク(82)に接続されていることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記ロックユニット(91)は、ハンドルロックステー(93)を介して前記車体フレーム部材(23)に取付けられ、前記ハンドルロックステー(93)は、ラジエータステー(93c)を備え、前記ラジエータステー(93c)は、前記ラジエータ(80)と連結する円筒状のカラー(93c1)を備えていることを特徴とする。
また、ラジエータアッパータンクに凹部を設けてロックユニットの逃げ形状としたので、ラジエータが大型になった場合でも、ロックユニットをヘッドパイプ後方に配置できる。これにより、車両前後方向の寸法を増大させることがない。
請求項2に記載した発明によれば、ロックユニットがハンドルロックステーを介して車体フレーム部材に取り付けられることにより、ロックユニットの取り付け自由度を向上させることができる。
請求項3に記載した発明によれば、ハンドルロックステーによってロックユニットのロックピンの進退箇所を覆うとともに、ロックユニットと係止部との間にハンドルロックステーのユニット取付面部が位置するように取り付けられ、ロックピンがハンドルロックステーの作動孔部を貫通して進退する。これにより、ハンドルロックステーがハンドルロックの保持とロックピンの作動ガイドとを兼ねることができる。
請求項4,5に記載した発明によれば、ロックピンに係合する係止部を、転舵機構の構造部材であるボトムブリッジに形成することで、ハンドルロック装置に充分な強度を持たせることができる。係止部側の部品を追加する必要もないので、部品点数を削減することができる。
請求項6に記載した発明によれば、ラジエータに接続する冷却水配管の接続部を、ラジエータアッパータンクに設けた凹部を避ける配置とするので、凹部がラジエータアッパータンク内の水流の妨げになり難く、ラジエータの冷却性能を良好に維持することができる。
請求項7に記載した発明によれば、ハンドルロックステーにラジエータステーを備えるとともに、ラジエータステーにはラジエータと連結するカラーを備えることで、部品点数削減を図ることができる。
燃料タンク15の後部およびシート16の前部16bの下方には、エアクリーナ等の補機類18が配置されている。補機類18は、車体フレーム20の内側に支持されており、車体フレーム20に取り付けられたサイドカバー19によって左右外側から覆われている。
なお、本実施形態の自動二輪車1は、後部同乗者用のシートおよびステップを無くしているが、これらを備えた構成であってもよい。
車体フレーム20は、その前端部に位置してステアリングステム4を支持するヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21の上部後側から左右に分岐して側面視で下後方へ延びる左右一対のメインフレームパイプ32を含むメインフレーム22と、ヘッドパイプ21の下部後側から左右に分岐して側面視でメインフレームパイプ32よりも急傾斜をなして後下方へ延びる左右一対のダウンフレームパイプ33を含むダウンフレーム(車体フレーム部材)23と、左右メインフレームパイプ32の後部に接合されてスイングアーム8の前端部を支持する左右一対のピボットプレート部材34を含むピボットフレーム24と、メインフレーム22の後上部に前端部が接合されて後方へ延びるシートフレーム25と、を備える。
左右メインフレームパイプ32は、それぞれ丸形鋼管の曲げ加工等により一体形成されている。
左右メインフレームパイプ32の第三延出部32eの前部の間には、第二クロスフレーム27が渡設されている。
左右メインフレームパイプ32の第四延出部32gの後部の間には、第三クロスフレーム28が渡設されている。
左右メインフレームパイプ32の後湾曲形状部32iの下前部の間には、第四クロスフレーム29が渡設されている。
各クロスフレーム26〜29は、それぞれ左右方向に延びる丸形鋼管により形成されている。
第四クロスフレーム29には、クランクケース11の後部下側を支持するべく前方に延びる後下部マウントブラケット29aが接合されている。
自動二輪車1では、エンジン10のシリンダ12を車体フレーム20に連結していないが、左右メインフレームパイプ32間に第二クロスフレーム27を設けることにより、車体フレーム20の捩じれ剛性を向上させている。
左右ダウンフレームパイプ33は、それぞれ丸形鋼管の曲げ加工等により一体形成されている。
左右ダウンフレームパイプ33の第二延出部33cの上下中間部の間には、第二クロスフレーム37が渡設されている。
なお、本実施形態で用いる「中間」は、対象の両端間の中央のみならず、対象の両端間の内側の範囲を含む意とする。
各クロスフレーム36,37は、それぞれ左右方向に延びる丸形鋼管により形成されている。
左右の第一ガセットフレーム41よりも下方において、左右メインフレームパイプ32の前後中間部(第二屈曲部32d)と左右ダウンフレームパイプ33の上部(第一延出部33aの下部)との間には、側面視で第一ガセットフレーム41よりも上後方への傾斜を寝かせて延びる第二ガセットフレーム42がそれぞれ渡設されている。
各ガセットフレーム41,42は、それぞれ直線状に延びる丸形鋼管により形成されている。
ロアガセット43は、例えば鋼板のプレス成型により形成されている。
側部パイプ部55は、メインフレームパイプ32の後湾曲形状部32iの上部から後方へ、側面視では上後方へ傾斜して延び、平面視では左右内側へ傾斜して延びる第一延出部55aと、第一延出部55aの後方へ第一屈曲部55bを介して連なり、側面視では第一延出部55aと直線状をなして延び、平面視では第一延出部55aよりも左右内側への傾斜を緩めて延びる第二延出部55cと、第二延出部55cの後方へ第二屈曲部55dを介して連なり、側面視では第二延出部55cよりも上方への傾斜を強めて延び、平面視では左右内側へ円弧状に湾曲する後湾曲部55eと、を備えている。
左右側部パイプ部55は、それぞれ丸形鋼管の曲げ加工等により一体形成されている。
左右側部パイプ部55の第二延出部55cの後部の下面側には、左右リヤクッション9の上端部を連結するクッション連結ブラケット48がそれぞれ接合されている。
第五クロスフレーム47は、左右方向に延びる丸形鋼管により形成されている。クッション連結ブラケット48は、鋼板のプレス成型または鋳造等により形成されている。クッション連結ブラケット48には、車幅方向外側に突出する締結ボス48aが設けられている。
左右サブフレームパイプ56は、それぞれ丸形鋼管の曲げ加工等により一体形成されている。左右サブフレームパイプ56を形成する丸形鋼管は、シートフレーム本体45を形成する丸形鋼管よりも小径とされている。
左右サブフレームパイプ56の前後中間部(第二延出部56cの前部)と第六クロスフレーム49との間には、側面視でシートサブフレーム46の上縁に沿うように配置されたガセットプレート51が渡設されている。
サブフレームパイプ56の第二延出部56cの後部上側と側部パイプ部55の第二延出部55cの後部上側との間には、側部パイプ部55の第二延出部55cよりも上後方への傾斜を寝かせて延びるガセットフレーム52が渡設されている。
クロスフレームおよびガセットフレーム52は、それぞれ丸形鋼管により形成されている。ガセットプレート51は、鋼板のプレス成型により形成されている。
シート16の前部16bは、乗員の両脚の開きを抑えるべく、シートサブフレーム46の最小幅を形成する左右サブフレームパイプ56の第一屈曲部56b間の左右幅と略同等幅となる幅狭形状に形成されている。
シート16の前方に位置する燃料タンク15において、左右ニーグリップ部15aを形成するタンク後部15bは、後方ほど左右幅を狭めるように形成されており、シート16に着座した運転者の両膝間に挟まれ易くされている。燃料タンク15の後端部の左右幅は、シート16の前端部の左右幅と略同等幅とされている。
左右リヤフレーム本体62は、それぞれ例えばアルミ鋳造等により一体形成されている。リヤフレーム本体62は、左右方向を厚さ方向とする板状に形成されている。
リヤフレーム本体62は、側面視で側部パイプ部55における第二延出部55cの上部の後下方に配置されるフレーム基部63と、フレーム基部63の後部から後方へ、側面視で上方に凸の円弧状をなして延びる後延出部64と、を備えている。
ラジエータアッパータンク82の上面には、車幅方向の中央位置に、凹部82aが形成されている。
上側のラジエータステー81aにおいても、下側のラジエータステー81bと同様の構成でラジエータ80が支持されている。
ロアガセット43の下面の位置には、ステアリングステム4の回動を規制可能とするハンドルロック装置90のロックユニット91が取り付けられている。
ハンドルロック装置90は、ロックユニット91と係止部95とを備えている。
係止部95は、ボトムブリッジ44の後側に張り出すように形成された扇形部44aに形成されている。
ガイド筒94は、雨水等がユニット取付面部93bを伝って作動孔部94aに至っても、ロックユニット91側に浸入することを抑止する。ガイド筒94は、ロックピン92の外周面を摺動可能に保持する。これにより、ロックピン92が軸方向で幅広に支持され、ステアリングステム4の転舵を強固にロックする。
次に、ハンドルロックステー93のフレーム取付面部93aの下方かつユニット取付面部93bの後方に、ロックユニット91を配置し、このロックユニット91に対し、ボトムブリッジ44側(前側)からユニット取付面部93bを貫通した締結ボルト93b2を螺着して締結する。
フレーム取付面部93aを締結する締結ボルト93a2への工具アクセスは、ロックユニット91によって阻止される。このため、ロックユニット91をハンドルロックステー93から外さない限り、ハンドルロックステー93はロアガセット43から取り外すことができない。
このように、本実施形態のハンドルロック装置90は、第三者がロックユニット91を取り外すことを困難にしており、高い盗難防止効果を有している。
この構成によれば、ハンドルロック装置90のロックユニット91が、ヘッドパイプ21後方のダウンフレーム23に取り付けられることで、ハンドル6を転舵してもロックユニット91が回動しなくなる。このため、ハンドル6の転舵によって車両側面視でロックユニット61の視認面積が増えることがなく、ハンドルロック周りの外観性を向上させることができる。
この構成によれば、ロックユニット91がハンドルロックステー93を介してダウンフレーム23に取り付けられることにより、ロックユニット91の取り付け自由度を向上させることができる。
この構成によれば、ハンドルロックステー93によってロックユニット91のロックピン92の進退箇所を覆うとともに、ロックユニット91と係止部95との間にハンドルロックステー93のユニット取付面部93bが位置するように取り付けられ、ロックピン92がハンドルロックステー93の作動孔部94aを貫通して進退する。これにより、ハンドルロックステー93がハンドルロックユニット91の保持とロックピン92の作動ガイドとを兼ねることができる。作動孔部94aにはガイド筒94が突設されるので、作動孔部94aへの雨水等の浸入を抑えることができる。
この構成によれば、ロックピン92に係合する係止部95を、ステアリングステム4の構造部材であるボトムブリッジ44に形成することで、ハンドルロック装置90に充分な強度を持たせることができ、防犯性の点で好ましい。係止部95側の部品を追加する必要もないので、部品点数を削減することができる。
この構成によれば、ラジエータアッパータンク82に凹部82aを設けてロックユニット91の逃げ形状としたので、ラジエータ80が大型になった場合でもラジエータアッパータンク82とロックユニット91とを近付けることができ、ハンドルロック周りをコンパクトに配置することができる。
この構成によれば、ラジエータ80に接続する冷却水配管85の接続部85aを、ラジエータアッパータンク82に設けた凹部82aを避ける配置とするので、凹部がラジエータアッパータンク82内の水流の妨げになり難く、ラジエータの冷却性能を良好に維持することができる。
この構成によれば、ハンドルロックステー93にラジエータステー93cを備えるとともに、ラジエータステー93cにはラジエータ80と連結するカラー93c1を備えることで、部品点数削減を図ることができる。
例えば、上記実施形態では、ロックユニット91をハンドルロックステー93によって車体フレーム20に取り付けたが、ボトムブリッジ44の後面に対向する位置において、ロックユニット91をロアガセット43に直接取り付けることもできる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
4 ステアリングステム(転舵機構)
21 ヘッドパイプ
23 ダウンフレーム(車体フレーム部材)
44 ボトムブリッジ
80 ラジエータ
82 ラジエータアッパータンク
82a 凹部
85 冷却水配管
85a 接続部(ジョイント部)
90 ハンドルロック装置
91 ロックユニット
92 ロックピン
93 ハンドルロックステー
93a フレーム取付面部(上側取付面部)
93b ユニット取付面部(前側取付面部)
93c ラジエータステー
93c1 カラー
94a 作動孔部
95 係止部
Claims (7)
- ヘッドパイプ(21)と、前記ヘッドパイプ(21)の後方へ延びる車体フレーム部材(23)と、前記ヘッドパイプ(21)に連結された転舵機構(4)と、前記転舵機構(4)の回動を規制可能なハンドルロック装置(90)と、を備える鞍乗り型車両(1)において、
前記ハンドルロック装置(90)は、前記ヘッドパイプ(21)後方の前記車体フレーム部材(23)に取り付けられるロックユニット(91)を備え、
前記ロックユニット(91)は、前記転舵機構(4)へ向けて突出可能なロックピン(92)を有し、
前記ロックユニット(91)の後方にラジエータ(80)を備え、
前記ラジエータ(80)は、上部にラジエータアッパータンク(82)を備え、
前記ラジエータアッパータンク(82)には、前記ロックユニット(91)を避ける凹部(82a)が形成されていることを特徴とする鞍乗り型車両(1)。 - 前記ロックユニット(91)は、ハンドルロックステー(93)を介して前記車体フレーム部材(23)に取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両(1)。
- 前記ハンドルロックステー(93)は、
前記車体フレーム部材(23)に取り付けるフレーム取付面部(93a)と、前記ロックユニット(91)が取り付けられるユニット取付面部(93b)と、を備え、
前記ロックピン(92)が係止する係止部(95)は、前記転舵機構(4)に設けられ、
前記ユニット取付面部(93b)は、前記転舵機構(4)の前記係止部(95)に対向するとともに、前記ロックピン(92)を貫通させる作動孔部(94a)を有していることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両(1)。 - 前記転舵機構(4)は、前記ヘッドパイプ(21)の下端側に位置するボトムブリッジ(44)を備え、
前記ボトムブリッジ(44)の後面側に、前記係止部(95)が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両(1)。 - 前記フレーム取付面部(93a)の下方かつ前記ユニット取付面部(93b)の後方に、前記ロックユニット(91)が配置され、
前記フレーム取付面部(93a)は、下方から挿通した締結ボルト(93a2)によって前記車体フレーム部材(23)に締結され、
前記ユニット取付面部(93b)は、前方から挿通した締結ボルト(93b2)によって前記ロックユニット(91)に締結され、
前記ユニット取付面部(93b)は、前記ボトムブリッジ(44)に後方から対向することを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両(1)。 - 前記ラジエータアッパータンク(82)に接続される冷却水配管(85)を備え、
前記冷却水配管(85)の接続部(85a)は、正面視で前記凹部(82a)と車幅方向で重ならない位置で前記ラジエータアッパータンク(82)に接続されていることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の鞍乗り型車両(1)。 - 前記ロックユニット(91)は、ハンドルロックステー(93)を介して前記車体フレーム部材(23)に取付けられ、
前記ハンドルロックステー(93)は、ラジエータステー(93c)を備え、
前記ラジエータステー(93c)は、前記ラジエータ(80)と連結する円筒状のカラー(93c1)を備えていることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の鞍乗り型車両(1)。
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