JP2020055359A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンドルロック周りの外観性を向上させることができる鞍乗り型車両を提供する。【解決手段】ヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21の後方へ延びるダウンフレーム23と、ヘッドパイプ21に連結されたステアリングステム4と、ステアリングステム4の回動を規制可能なハンドルロック装置90と、を備え、ハンドルロック装置90は、ヘッドパイプ21後方のダウンフレーム23に取り付けられるロックユニット91を備え、ロックユニット91は、ステアリングステム4へ向けて突出可能なロックピン92を有し、ロックピン92が係止する係止部は、ステアリングステム4に設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
従来、鞍乗り型車両において、ハンドルロックのためのキーシリンダ(ロックユニット)を、フロントフォークを支持するトップブリッジあるいはボトムブリッジ(転舵機構)に取り付けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2017−109565号公報
上記従来の構成では、ハンドルロックをしようとしてハンドルを転舵すると、転舵機構とともにロックユニットも併せて回動してしまうため、車両側面視でロックユニットの視認面積が増えて外観性に影響を与えるという課題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、ハンドルロック周りの外観性を向上させることができる鞍乗り型車両を提供する。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、ヘッドパイプ(21)と、前記ヘッドパイプ(21)の後方へ延びる車体フレーム部材(23)と、前記ヘッドパイプ(21)に連結された転舵機構(4)と、前記転舵機構(4)の回動を規制可能なハンドルロック装置(90)と、を備える鞍乗り型車両(1)において、前記ハンドルロック装置(90)は、前記ヘッドパイプ(21)後方の前記車体フレーム部材(23)に取り付けられるロックユニット(91)を備え、前記ロックユニット(91)は、前記転舵機構(4)へ向けて突出可能なロックピン(92)を有し、前記ロックピン(92)が係止する係止部(95)は、前記転舵機構(4)に設けられていることを特徴とする鞍乗り型車両(1)を提供する。
請求項2に記載した発明は、前記ロックユニット(91)は、ハンドルロックステー(93)を介して前記車体フレーム部材(23)に取付けられていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記ハンドルロックステー(93)は、前記車体フレーム部材(23)に取り付けるフレーム取付面部(93a)と、前記ロックユニット(91)が取り付けられるユニット取付面部(93b)と、を備え、前記ユニット取付面部(93b)は、前記転舵機構(4)の前記係止部(95)に対向するとともに、前記ロックピン(92)を貫通させる作動孔部(94a)を有していることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記転舵機構(4)は、前記ヘッドパイプ(21)の下端側に位置するボトムブリッジ(44)を備え、前記ボトムブリッジ(44)の後面側に、前記係止部(95)が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記ロックユニット(91)の後方にラジエータ(80)を備え、前記ラジエータ(80)は、上部にラジエータアッパータンク(82)を備え、前記ラジエータアッパータンク(82)には、前記ロックユニット(91)を避ける凹部(82a)が形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記ラジエータアッパータンク(82)に接続される冷却水配管(85)を備え、前記冷却水配管(85)の接続部(85a)は、正面視で前記凹部(82a)と車幅方向で重ならない位置で前記ラジエータアッパータンク(82)に接続されていることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記ロックユニット(91)は、ハンドルロックステー(93)を介して前記車体フレーム部材(23)に取付けられ、前記ハンドルロックステー(93)は、ラジエータステー(93c)を備え、前記ラジエータステー(93c)は、前記ラジエータ(80)と連結する円筒状のカラー(93c1)を備えていることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、ハンドルロック装置のロックユニットが、ヘッドパイプ後方の車体フレーム部材に取り付けられることで、ハンドルを転舵してもロックユニットが回動しなくなる。このため、ハンドルの転舵によって車両側面視でロックユニットの視認面積が増えることがなく、ハンドルロック回りの外観性を向上させることができる。
請求項2に記載した発明によれば、ロックユニットがハンドルロックステーを介して車体フレーム部材に取り付けられることにより、ロックユニットの取り付け自由度を向上させることができる。
請求項3に記載した発明によれば、ハンドルロックステーによってロックユニットのロックピンの進退箇所を覆うとともに、ロックユニットと係止部との間にハンドルロックステーのユニット取付面部が位置するように取り付けられ、ロックピンがハンドルロックステーの作動孔部を貫通して進退する。これにより、ハンドルロックステーがハンドルロックの保持とロックピンの作動ガイドとを兼ねることができる。
請求項4に記載した発明によれば、ロックピンに係合する係止部を、転舵機構の構造部材であるボトムブリッジに形成することで、ハンドルロック装置に充分な強度を持たせることができる。係止部側の部品を追加する必要もないので、部品点数を削減することができる。
請求項5に記載した発明によれば、ラジエータアッパータンクに凹部を設けてロックユニットの逃げ形状としたので、ラジエータが大型になった場合でも、ロックユニットをヘッドパイプ後方に配置できる。これにより、車両前後方向の寸法を増大させることがない。
請求項6に記載した発明によれば、ラジエータに接続する冷却水配管の接続部を、ラジエータアッパータンクに設けた凹部を避ける配置とするので、凹部がラジエータアッパータンク内の水流の妨げになり難く、ラジエータの冷却性能を良好に維持することができる。
請求項7に記載した発明によれば、ハンドルロックステーにラジエータステーを備えるとともに、ラジエータステーにはラジエータと連結するカラーを備えることで、部品点数削減を図ることができる。
本発明の実施形態における自動二輪車を示す左側面図である。 上記自動二輪車の車体フレームを示す左側面図である。 上記車体フレームの斜視図である。 上記自動二輪車のハンドルロック装置をステアリング軸方向から見た、図2におけるIV矢視図である。 上記ハンドルロック装置周辺を示す、一部断面を含む右側面図である。 上記ハンドルロック装置のハンドルロックステーの平面図である。 上記ハンドルロックステーの正面図であり、図6におけるVII矢視図である。 上記ハンドルロックステーの側面図であり、図6におけるVIII矢視図である。 上記ハンドルロック装置周辺を示す斜視図である。 上記ハンドルロック装置周辺を示す、図9と異なる方向から見た斜視図である。 上記自動二輪車のラジエータの下部マウント周辺を示す斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UP、車体左右中心を示す線CLが示されている。
図1に示すように、自動二輪車(鞍乗り型車両)1は、その車体を低く長いものとしたクルーザータイプの車両である。自動二輪車1の前輪2は、車体前部で上部が後側となるように傾斜した左右一対のフロントフォーク3の下端部に支持されている。左右フロントフォーク3の上部は、ステアリングステム(転舵機構)4を介して車体フレーム20の前端部に支持されている。ステアリングステム4は、車体フレーム20の前端部のヘッドパイプ21の上下端に位置するトップブリッジ44tおよびボトムブリッジ44を備えている。トップブリッジ44tには、操向用のバーハンドル6が取り付けられている。
自動二輪車1の後輪7は、車体後部下側で前後に延びるスイングアーム8の後端部に支持されている。スイングアーム8の前端部は、車体フレーム20の後部下側に上下揺動可能に支持されている。後輪7は、自動二輪車1の原動機であるパワーユニット10Aに対して、例えば車体後部右側に配置されたチェーン式の伝動機構7aを介して連結されている。スイングアーム8の左右アームの後部には、左右一対のリヤクッション9の下端部が連結されている。
パワーユニット10Aは、車体フレーム20の内側に搭載されている。パワーユニット10Aは、車幅方向(左右方向)に沿うクランク軸を有するエンジン(内燃機関)10を含んでいる。エンジン10は、クランクケース11の前部上方にシリンダ12を起立させている。クランクケース11の後部は、変速機を収容する変速機ケースとされている。
シリンダ12のシリンダヘッド12aの後部には、スロットル部等を含む吸気通路13が接続されている。シリンダヘッド12aの前部には、排気管14の基端部が接続されている。排気管14は、エンジン10前方で後方に向けて湾曲し、エンジン10下方を後方に取り回されて、例えば車体後部右側に配置された排気マフラー14aに接続されている。
エンジン10の上方には、エンジン10の燃料を貯留する燃料タンク15が配置されている。燃料タンク15の後方には、運転者が着座するシート16が配置されている。シート16の前下方には、運転者の足を乗せる左右一対のステップ17が配置されている。
燃料タンク15の後部およびシート16の前部16bの下方には、エアクリーナ等の補機類18が配置されている。補機類18は、車体フレーム20の内側に支持されており、車体フレーム20に取り付けられたサイドカバー19によって左右外側から覆われている。
なお、本実施形態の自動二輪車1は、後部同乗者用のシートおよびステップを無くしているが、これらを備えた構成であってもよい。
図2、図3にも示すように、車体フレーム20は、複数種の鋼材を溶接等により一体結合して形成されている。
車体フレーム20は、その前端部に位置してステアリングステム4を支持するヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21の上部後側から左右に分岐して側面視で下後方へ延びる左右一対のメインフレームパイプ32を含むメインフレーム22と、ヘッドパイプ21の下部後側から左右に分岐して側面視でメインフレームパイプ32よりも急傾斜をなして後下方へ延びる左右一対のダウンフレームパイプ33を含むダウンフレーム(車体フレーム部材)23と、左右メインフレームパイプ32の後部に接合されてスイングアーム8の前端部を支持する左右一対のピボットプレート部材34を含むピボットフレーム24と、メインフレーム22の後上部に前端部が接合されて後方へ延びるシートフレーム25と、を備える。
ヘッドパイプ21は円筒状をなし、中心軸線が車幅方向中心に配置され、かつ上部が後側となるように側面視で傾斜して配置されている。
左右メインフレームパイプ32は、ヘッドパイプ21の上部後側から後方へ、側面視では下後方へ傾斜して延び、平面視では左右外側へ傾斜して延びる第一延出部32aと、第一延出部32aの後方へ第一屈曲部32bを介して連なり、側面視では第一延出部32aと直線状をなして延び、平面視では第一延出部32aよりも左右外側への傾斜を緩めて延びる第二延出部32cと、第二延出部32cの後方へ第二屈曲部32dを介して連なり、側面視では第二延出部32cよりも下後方への傾斜を強めて延び、平面視では左右内側へ傾斜して延びる第三延出部32eと、第三延出部32eの後方へ第三屈曲部32fを介して連なり、側面視では第三延出部32eと直線状をなして延び、平面視では左右外側へ傾斜して延びる第四延出部32gと、第四延出部32gの後方へ第四屈曲部32hを介して連なり、側面視では第四延出部32gと直線状をなして延びた状態から前下方へ湾曲して延び、平面視では車体側面と略平行をなして延びる後湾曲形状部32iと、を備えている。なお、車体側面とは、車幅方向(左右方向)に直交する平面である。
左右メインフレームパイプ32は、それぞれ丸形鋼管の曲げ加工等により一体形成されている。
後湾曲形状部32iは、側面視で後方に凸の円弧状に湾曲した部位の下方で、下前方へ直線状に延びている。後湾曲形状部32iの前面側(内周側)には、側面視で略三日月形状をなすピボットプレート部材34が接合されている。左右ピボットプレート部材34の前部には、スイングアーム8の揺動軸(ピボット軸)を支持するピボット部34aがそれぞれ設けられている。ピボットプレート部材34は、鋼板のプレス成型または鋳造等により形成されている。左右メインフレームパイプ32の後湾曲形状部32iは、ピボットフレーム24の一部を兼ねている。
左右メインフレームパイプ32の第二延出部32cの前部の間には、第一クロスフレーム26が渡設されている。
左右メインフレームパイプ32の第三延出部32eの前部の間には、第二クロスフレーム27が渡設されている。
左右メインフレームパイプ32の第四延出部32gの後部の間には、第三クロスフレーム28が渡設されている。
左右メインフレームパイプ32の後湾曲形状部32iの下前部の間には、第四クロスフレーム29が渡設されている。
各クロスフレーム26〜29は、それぞれ左右方向に延びる丸形鋼管により形成されている。
第三クロスフレーム28には、クランクケース11の後部上側を支持するべく前下方に延びる後上部マウントブラケット28aが接合されている。
第四クロスフレーム29には、クランクケース11の後部下側を支持するべく前方に延びる後下部マウントブラケット29aが接合されている。
車体フレーム20は、エンジン10(パワーユニット10A)をフレーム構造の一部として利用するいわゆるダイヤモンドフレーム構造とされている。エンジン10は、側面視でメインフレーム22、ダウンフレーム23およびピボットフレーム24に囲まれるように搭載されており、ダウンフレーム23の下部とメインフレーム22の後部およびピボットフレーム24とを連結している。
自動二輪車1では、エンジン10のシリンダ12を車体フレーム20に連結していないが、左右メインフレームパイプ32間に第二クロスフレーム27を設けることにより、車体フレーム20の捩じれ剛性を向上させている。
左右ダウンフレームパイプ33は、ヘッドパイプ21の下部後側から後方へ、側面視では下後方へ傾斜して延び、平面視では左右外側へ傾斜して延びる第一延出部33aと、第一延出部33aの下方へ第一屈曲部33bを介して連なり、側面視では第一延出部33aと直線状をなして延び、平面視では車体側面と略平行をなして延びる第二延出部33cと、を備える。
左右ダウンフレームパイプ33は、それぞれ丸形鋼管の曲げ加工等により一体形成されている。
左右ダウンフレームパイプ33の第一延出部33aの下部の間には、第一クロスフレーム36が渡設されている。
左右ダウンフレームパイプ33の第二延出部33cの上下中間部の間には、第二クロスフレーム37が渡設されている。
なお、本実施形態で用いる「中間」は、対象の両端間の中央のみならず、対象の両端間の内側の範囲を含む意とする。
各クロスフレーム36,37は、それぞれ左右方向に延びる丸形鋼管により形成されている。
左右ダウンフレームパイプ33の下端部には、それぞれ左右方向に沿う円筒状のボス部材38が接合されている。左右ボス部材38の間には、エンジン10のクランクケース11の前端部を支持するフロントエンジンハンガー39の上端部が固定されている。フロントエンジンハンガー39は、例えば鋼板のプレス成型により形成されている。
左右メインフレームパイプ32の前部(第二延出部32cの前部)と左右ダウンフレームパイプ33の上部(第一延出部33aの下部)との間には、側面視で上後方へ傾斜して延びる第一ガセットフレーム41がそれぞれ渡設されている。
左右の第一ガセットフレーム41よりも下方において、左右メインフレームパイプ32の前後中間部(第二屈曲部32d)と左右ダウンフレームパイプ33の上部(第一延出部33aの下部)との間には、側面視で第一ガセットフレーム41よりも上後方への傾斜を寝かせて延びる第二ガセットフレーム42がそれぞれ渡設されている。
各ガセットフレーム41,42は、それぞれ直線状に延びる丸形鋼管により形成されている。
左右ダウンフレームパイプ33の上部(第一延出部33a)とヘッドパイプ21の下部との間には、側面視でこれらの間の鋭角部分を埋めるように形成されたロアガセット43が渡設されている。ロアガセット43の下部は、左右ダウンフレームパイプ33の第一屈曲部33bと重なるように延出している。
ロアガセット43は、例えば鋼板のプレス成型により形成されている。
左右メインフレームパイプ32の前部(第一延出部32aの前部)間には、側面視でメインフレームパイプ32の上縁に沿うように配置された平板状の上部ガセットプレート75と、側面視でメインフレームパイプ32の下縁に沿うように配置された平板状の下部ガセットプレート76と、が渡設されている。
図2、図3に示すように、シートフレーム25は、左右メインフレームパイプ32の後湾曲形状部32iの上部から後方へ後上がりに延びる左右一対の側部パイプ部55を含むシートフレーム本体45と、左右メインフレームパイプ32の前後中間部(第二延出部32cの前部)から後方へ後下がりに延びる左右一対のサブフレームパイプ56を含むシートサブフレーム46と、を備えている。
シートフレーム本体45は、平面視で前方に開放するU字形状に形成されており、左右側部パイプ部55の前端部55fが左右メインフレームパイプ32の後湾曲形状部32iの上部にそれぞれ接合されている。
側部パイプ部55は、メインフレームパイプ32の後湾曲形状部32iの上部から後方へ、側面視では上後方へ傾斜して延び、平面視では左右内側へ傾斜して延びる第一延出部55aと、第一延出部55aの後方へ第一屈曲部55bを介して連なり、側面視では第一延出部55aと直線状をなして延び、平面視では第一延出部55aよりも左右内側への傾斜を緩めて延びる第二延出部55cと、第二延出部55cの後方へ第二屈曲部55dを介して連なり、側面視では第二延出部55cよりも上方への傾斜を強めて延び、平面視では左右内側へ円弧状に湾曲する後湾曲部55eと、を備えている。
左右の後湾曲部55eは、互いに一体に連なり、平面視で後方に凸の半円形状に形成されている。左右の後湾曲部55eは、シートフレーム本体45の後部において、平面視でシート16の後部16aの外形状に沿うように形成され、車両の加速時に乗員からシート16にかかる荷重を支持することが可能である。
左右側部パイプ部55は、それぞれ丸形鋼管の曲げ加工等により一体形成されている。
左右側部パイプ部55の第二延出部55cの後部の間には、第五クロスフレーム47が渡設されている。
左右側部パイプ部55の第二延出部55cの後部の下面側には、左右リヤクッション9の上端部を連結するクッション連結ブラケット48がそれぞれ接合されている。
第五クロスフレーム47は、左右方向に延びる丸形鋼管により形成されている。クッション連結ブラケット48は、鋼板のプレス成型または鋳造等により形成されている。クッション連結ブラケット48には、車幅方向外側に突出する締結ボス48aが設けられている。
左右サブフレームパイプ56は、左右メインフレームパイプ32の第二延出部32cの前部と左右側部パイプ部55の第二延出部55cの前後中間部との間にそれぞれ渡設されている。左右サブフレームパイプ56は、前端部56fを左右メインフレームパイプ32の第二延出部32cの前部にそれぞれ接合し、後端部56rを左右側部パイプ部55の第二延出部55cの前後中間部にそれぞれ接合している。
サブフレームパイプ56は、メインフレームパイプ32の第二延出部32cの前部から後方へ、側面視では下後方へ傾斜して延び、平面視では左右内側へ傾斜して延びる第一延出部56aと、第一延出部56aの後方へ第一屈曲部56bを介して連なり、側面視では第一延出部56aと直線状をなして延び、平面視では左右外側へ傾斜して延びる第二延出部56cと、を備えている。
左右サブフレームパイプ56は、それぞれ丸形鋼管の曲げ加工等により一体形成されている。左右サブフレームパイプ56を形成する丸形鋼管は、シートフレーム本体45を形成する丸形鋼管よりも小径とされている。
左右サブフレームパイプ56の第一屈曲部56bの間には、第六クロスフレーム49が渡設されている。
左右サブフレームパイプ56の前後中間部(第二延出部56cの前部)と第六クロスフレーム49との間には、側面視でシートサブフレーム46の上縁に沿うように配置されたガセットプレート51が渡設されている。
サブフレームパイプ56の第二延出部56cの後部上側と側部パイプ部55の第二延出部55cの後部上側との間には、側部パイプ部55の第二延出部55cよりも上後方への傾斜を寝かせて延びるガセットフレーム52が渡設されている。
クロスフレームおよびガセットフレーム52は、それぞれ丸形鋼管により形成されている。ガセットプレート51は、鋼板のプレス成型により形成されている。
図1に示すように、シートフレーム25上には、シート16が支持されている。シート16は、その後部16aがシートフレーム本体45の後部(左右側部パイプ部55の第一延出部55aの後部、第二延出部55cおよび後湾曲部55e)に下後方から支持され、前部16bがシートサブフレーム46の後部(左右サブフレームパイプ56の第二延出部56c)に支持されている。
シート16の後部16aは、乗員(運転者)の臀部を広い面積で支持するべく、シートフレーム本体45よりも車幅方向外側に張り出す幅広形状に形成されている。
シート16の前部16bは、乗員の両脚の開きを抑えるべく、シートサブフレーム46の最小幅を形成する左右サブフレームパイプ56の第一屈曲部56b間の左右幅と略同等幅となる幅狭形状に形成されている。
シート16の前方に位置する燃料タンク15において、左右ニーグリップ部15aを形成するタンク後部15bは、後方ほど左右幅を狭めるように形成されており、シート16に着座した運転者の両膝間に挟まれ易くされている。燃料タンク15の後端部の左右幅は、シート16の前端部の左右幅と略同等幅とされている。
左右サブフレームパイプ56間のガセットプレート51の後部には、シート16の前部16bでシート底板に設けられた不図示の係止爪を後方から嵌入させて保持するシート前保持部51aが形成されている。
シートフレーム本体45の前後中間部には、リヤフェンダ71等の車両部品を支持する左右一対のリヤフレーム本体62を含むリヤフレーム61が連結されている。
左右リヤフレーム本体62は、それぞれ例えばアルミ鋳造等により一体形成されている。リヤフレーム本体62は、左右方向を厚さ方向とする板状に形成されている。
リヤフレーム本体62は、側面視で側部パイプ部55における第二延出部55cの上部の後下方に配置されるフレーム基部63と、フレーム基部63の後部から後方へ、側面視で上方に凸の円弧状をなして延びる後延出部64と、を備えている。
フレーム基部63は、側面視でクッション連結ブラケット48およびリヤクッション9の上部と部分的に重なるように設けられている。フレーム基部63は、クッション連結ブラケット48およびリヤクッション9と重なる部位を除き、シートフレーム本体45の後下方で車両外観に露出している。フレーム基部63の車幅方向内側には、適宜肉抜きが施され、厚みのある外観を維持しつつ軽量化が図られている。
フレーム基部63の前部は、側面視でシートフレーム本体45と重なるように配置されてシートフレーム本体45に車幅方向内側からボルト(不図示)により締結されている。
後延出部64は、左右リヤフレーム本体62間に支持されたリヤフェンダ71(および後輪7)の側面視形状に沿うように湾曲している。リヤフェンダ71の後端部には、尾灯ユニット73が支持されている。
第一および第二クロスフレーム36,37の前側には、左右ダウンフレームパイプ33に沿って配置されたラジエータ80が、ラジエータステー81a,81bを介して取り付けられている。
図5、図9〜図11に示すように、ラジエータ80は、車両前面視で矩形状をなしている。ラジエータ80は、上側のラジエータアッパータンク82と、ラジエータアッパータンク82の下側のラジエータコア部83と、ラジエータコア部83の下側のラジエータロアタンク84と、を備えている。ラジエータアッパータンク82、ラジエータコア部83およびラジエータロアタンク84は、車幅方向において同等の長さ寸法を有している。
ラジエータ80は、エンジン10の冷却に係るもので、ラジエータアッパータンク82には、エンジン10に接続される冷却水配管85が連結されている。ラジエータアッパータンク82には、冷却水配管85を通じてエンジン10冷却後の冷却水が導入される(図5、図9参照)。
ラジエータコア部83は、車両前面視して略矩形状をなし、左右ダウンフレームパイプ33の傾斜に沿って、側面視では下後方へ傾斜している。ラジエータコア部83には、左右側面位置にラジエータステー81a,81bがそれぞれ接続される(図2、図11参照)。
ラジエータアッパータンク82の上面には、車幅方向の中央位置に、凹部82aが形成されている。
凹部82aは、後述するロックユニット91の形状に対応して、車両左右方向および前後方向の形状が設定されている。具体的に、凹部82aは、ロックユニット91を避ける逃げ形状として、ロックユニット91がラジエータアッパータンク82に接触しないように(規定のクリアランスを確保するように)形成されている。
凹部82aには、ラジエータアッパータンク82の上面82bに対して、前下がりに傾斜した傾斜面82a1が形成されている。凹部82aには、傾斜面82a1の車幅方向両側に、傾斜面82a1の外側端部から車幅方向外側に向けて、上面82b高さまで上昇する傾斜側面82a2,82a2が形成されている。
傾斜面82a1は、ラジエータアッパータンク82において、上面82bの後瑞よりも手前で終端している。傾斜面82a1は、矩形状の外形状を有している。傾斜側面82a2は、三角形状の外形状を有している。傾斜面82a1と傾斜側面82a2とは、互いに滑らかに連続するように形成されている。傾斜面82a1は、後述するロックユニット91の後下側と平行に対向するように配置されている。
図9、図10に示すように、ラジエータアッパータンク82には、正面視(車両前面視)において車幅方向で凹部82aに重ならない位置に、冷却水配管85が連結されている。具体的には、ラジエータアッパータンク82には、車幅方向中央部に配置された凹部82aに対して、凹部82aよりも車幅方向外側となる位置に、冷却水配管85が接続されている。図中符号85aはラジエータアッパータンク82における冷却水配管85の接続部(ジョイント部)を示している。
ラジエータアッパータンク82において、車幅方向で凹部82aを挟んだ反対側であり、車幅方向で冷却水配管85と反対側となる位置には、ラジエータキャップが装着される冷却水供給口が配置されている(何れも不図示)。冷却水供給口は、ラジエータアッパータンク82の上面82bに配置されている。
ラジエータステー81a,81bは、ラジエータコア部83の車両側面側となる位置でラジエータ80を支持している。ラジエータステー81a,81bは、ラバーを介した弾性支持によりラジエータ80と結合され、エンジン等からの振動の伝達を抑えている。
図11を参照し、下側のラジエータステー81bを例に説明すると、ラジエータステー81bには、ラジエータ80の側面部に固定されたブラケット83bが、車幅方向に沿うボルト83b1によって締結されている。ボルト83b1は、ラジエータステー81bとブラケット83bとを、ラバーブッシュ83b2を介して連結している。
上側のラジエータステー81aにおいても、下側のラジエータステー81bと同様の構成でラジエータ80が支持されている。
図1、図4〜図11に示すように、ダウンフレーム(車体フレーム部材)23は、左右ダウンフレームパイプ33およびロアガセット43を含んでいる。
ロアガセット43の下面の位置には、ステアリングステム4の回動を規制可能とするハンドルロック装置90のロックユニット91が取り付けられている。
ハンドルロック装置90は、ロックユニット91と係止部95とを備えている。
ロックユニット91は、ロアガセット43の下側に位置するキーシリンダ91kとロックピン92とを備えている。ロックユニット91は、ハンドルロックステー93によってロアガセット43の下側に取り付けられている。
ロックユニット91のキーシリンダ91kは、例えば車両左右方向と軸線が一致するように配置されている。キーシリンダ91kは、キー孔91aを有するキーシリンダ錠の回転により、ロックピン92を車両前方向に進退可能である。キー孔91aは、例えばキーシリンダ91kの右端面に配置されている。
ロックユニット91は、車両左右方向と交差する断面で矩形状の断面形状を有している。ロックユニット91における車両後方側を向く後面91bにおいて、車両左右方向でキー孔91aと反対側の部位には、車両左右方向外側ほど前側に位置するように傾斜する傾斜面91b1が形成されている(図5参照)。
ロックピン92は、ロックユニット91から突出した状態で、ステアリングステム4のボトムブリッジ(ステム部材)44の後面側に形成された係止部95に係合可能である。
係止部95は、ボトムブリッジ44の後側に張り出すように形成された扇形部44aに形成されている。
扇形部44aは、重量のある金属の一体成形部品であるボトムブリッジ44に成形されている。扇形部44aは、ステアリング軸(ステアリングステム4の回動中心C1)に沿う方向から見て、回動中心C1を中心とした扇形に形成されている。
図4に示すように、係止部95は、ロックピン92を挿脱させる係止穴を有している。前記係止穴は、回動中心C1を向く径方向に沿う円筒状に形成されている。係止部95が形成される扇形部44aは、ハンドルロック装置90の一部を構成している。
係止部95は、ハンドルロック時に、ステアリングステム4をロック位置(例えば左側への最大転舵位置)とした状態で、ロックピン92と係合可能である。係止部95は、舵角0の状態において、車両左右方向の中央位置から左右方向(実施形態では左側)にずれた位置に配置されている(図4参照)。
係止部95は、車両左右方向においてキーシリンダ91kのキー孔91aと反対側(左側)にステアリングステム4が転舵した状態で、ロックピン92と係合するように配置されている。図4はステアリングステム4が転舵していない状態(舵角0の状態)を示している。
図5〜図10に示すように、ハンドルロックステー93は、ロアガセット43に対向するフレーム取付面部(上側取付面部)93aと、ロックユニット91が取り付けられるユニット取付面部(前側取付面部)93bと、を一体に備えている。ハンドルロックステー93は、一体の鋼板を直角状に屈曲させて、フレーム取付面部93aおよびユニット取付面部93bを形成している。ハンドルロックステー93は、例えば鋼板のプレス成型により形成されている。
ハンドルロックステー93のフレーム取付面部93aには、ボルト挿通孔93a1が設けられている。ハンドルロックステー93は、ボルト挿通孔93a1に締結ボルト93a2を下方から挿通し、ロアガセット43に設けたナット43bに螺着して締め込むことで、ロアガセット43に下方から締結固定されている。
ハンドルロックステー93のフレーム取付面部93aには、車両左右方向におけるキーシリンダ91kのキー孔91aと反対側の端部が、下方へ屈曲し、車両左右方向と交差する板状のラジエータステー93cを形成している。
ラジエータステー93cは、ラジエータ80の上側と連結されている。ラジエータ80の上側には、ラジエータアッパータンク82の上面82bから上方に起立するように、上部ブラケット81cが固定されている。ラジエータステー93cには、車両左右方向に貫通するように円筒状のカラー93c1が固定されている。
カラー93c1には、車幅方向に沿う不図示のボルトが挿通されるとともに、ラバーブッシュ93c2が外嵌される。ラバーブッシュ93c2には、上部ブラケット81cが外嵌される。ラジエータステー93cは、カラー93c1およびラバーブッシュ93c2を介して上部ブラケット81cを連結する。これにより、ラジエータ80の上部がハンドルロックステー93にラバーマウントされる(図10参照)。
ユニット取付面部93bには、ロックピン92を貫通させるガイド筒94を有する作動孔部94aが設けられている。ガイド筒94は、ロックピン92を挿通し保持可能な円筒状をなしている。ガイド筒94は、作動孔部94aの周囲から係止部95側に向けて、ユニット取付面部93bから突出するように設けられている。ガイド筒94の突出高さは、扇形部44aとの間のクリアランスを確保した高さとされている。
ロックユニット91から突出した状態のロックピン92は、ガイド筒94の作動孔部94aおよびガイド筒94を貫通し、扇形部44aの係止部95に至って係合する。
ガイド筒94は、雨水等がユニット取付面部93bを伝って作動孔部94aに至っても、ロックユニット91側に浸入することを抑止する。ガイド筒94は、ロックピン92の外周面を摺動可能に保持する。これにより、ロックピン92が軸方向で幅広に支持され、ステアリングステム4の転舵を強固にロックする。
ユニット取付面部93bには、ボルト挿通孔93b1が設けられている。ボルト挿通孔93b1には、締結ボルト93b2が前方(ステアリングステム4側)から挿通されている。この締結ボルト93b2を、ロックユニット91の前面に設けた締結穴(不図示)に螺着し締め込むことで、ロックユニット91がハンドルロックステー93に締結固定されている。
ロックユニット91の取り付け順としては、まず、ハンドルロックステー93のフレーム取付面部93aを、締結ボルト93a2によってロアガセット43に締結固定する。
次に、ハンドルロックステー93のフレーム取付面部93aの下方かつユニット取付面部93bの後方に、ロックユニット91を配置し、このロックユニット91に対し、ボトムブリッジ44側(前側)からユニット取付面部93bを貫通した締結ボルト93b2を螺着して締結する。
これにより、ボトムブリッジ44の後方において、ロックユニット91が車体フレーム20に取り付けられる。
フレーム取付面部93aを締結する締結ボルト93a2への工具アクセスは、ロックユニット91によって阻止される。このため、ロックユニット91をハンドルロックステー93から外さない限り、ハンドルロックステー93はロアガセット43から取り外すことができない。
ユニット取付面部(前側取付面部)93bは、ボトムブリッジ44に後方から対向しており、少なくともステアリングステム4をロック位置に回動させたとき、ユニット取付面部93bを締結する締結ボルト93b2への工具アクセスがボトムブリッジ44によって阻止される。このため、例えば、ハンドルロック解除してステアリングステム4をロック位置と反対側に回動させるか、ステアリングステム4をヘッドパイプ21から取り外すかしない限り、締結ボルト93b2を取り外すことはできない。
このように、本実施形態のハンドルロック装置90は、第三者がロックユニット91を取り外すことを困難にしており、高い盗難防止効果を有している。
以上説明したように、上記実施形態の自動二輪車1は、ヘッドパイプ21と、ヘッドパイプ21の後方へ延びるダウンフレーム23と、ヘッドパイプ21に連結されたステアリングステム4と、ステアリングステム4の回動を規制可能なハンドルロック装置90と、を備え、ハンドルロック装置90は、ヘッドパイプ21後方のダウンフレーム23に取り付けられるロックユニット91を備え、ロックユニット91は、ステアリングステム4へ向けて突出可能なロックピン92を有し、ロックピン92が係止する係止部95は、ステアリングステム4に設けられている。
この構成によれば、ハンドルロック装置90のロックユニット91が、ヘッドパイプ21後方のダウンフレーム23に取り付けられることで、ハンドル6を転舵してもロックユニット91が回動しなくなる。このため、ハンドル6の転舵によって車両側面視でロックユニット61の視認面積が増えることがなく、ハンドルロック周りの外観性を向上させることができる。
上記自動二輪車1において、ロックユニット91は、ハンドルロックステー93を介してダウンフレーム23に取付けられている。
この構成によれば、ロックユニット91がハンドルロックステー93を介してダウンフレーム23に取り付けられることにより、ロックユニット91の取り付け自由度を向上させることができる。
上記自動二輪車1において、ハンドルロックステー93は、ダウンフレーム23に取り付けるフレーム取付面部(上側取付面部)93aと、ロックユニット91が取り付けられるユニット取付面部(前側取付面部)93bと、を備え、ユニット取付面部93bは、ステアリングステム4の係止部95に対向するとともに、ロックピン92を貫通させる作動孔部94aを有している。
この構成によれば、ハンドルロックステー93によってロックユニット91のロックピン92の進退箇所を覆うとともに、ロックユニット91と係止部95との間にハンドルロックステー93のユニット取付面部93bが位置するように取り付けられ、ロックピン92がハンドルロックステー93の作動孔部94aを貫通して進退する。これにより、ハンドルロックステー93がハンドルロックユニット91の保持とロックピン92の作動ガイドとを兼ねることができる。作動孔部94aにはガイド筒94が突設されるので、作動孔部94aへの雨水等の浸入を抑えることができる。
上記自動二輪車1において、ステアリングステム4は、ヘッドパイプ21の下端側に位置するボトムブリッジ44を備え、ボトムブリッジ44の後面側に、係止部95が設けられている。
この構成によれば、ロックピン92に係合する係止部95を、ステアリングステム4の構造部材であるボトムブリッジ44に形成することで、ハンドルロック装置90に充分な強度を持たせることができ、防犯性の点で好ましい。係止部95側の部品を追加する必要もないので、部品点数を削減することができる。
上記自動二輪車1において、ロックユニット91の後方にラジエータ80を備え、ラジエータ80は、上部にラジエータアッパータンク82を備え、ラジエータアッパータンク82には、ロックユニット91を避ける凹部82aが形成されている。
この構成によれば、ラジエータアッパータンク82に凹部82aを設けてロックユニット91の逃げ形状としたので、ラジエータ80が大型になった場合でもラジエータアッパータンク82とロックユニット91とを近付けることができ、ハンドルロック周りをコンパクトに配置することができる。
上記自動二輪車1において、ラジエータアッパータンク82に接続される冷却水配管85を備え、冷却水配管85は、凹部82aを車幅方向で避けてラジエータアッパータンク82に接続されている。
この構成によれば、ラジエータ80に接続する冷却水配管85の接続部85aを、ラジエータアッパータンク82に設けた凹部82aを避ける配置とするので、凹部がラジエータアッパータンク82内の水流の妨げになり難く、ラジエータの冷却性能を良好に維持することができる。
上記自動二輪車1において、ハンドルロックステー93は、ラジエータステー93cを備え、ラジエータステー93cは、ラジエータ80と連結する円筒状のカラー93c1を備えている。
この構成によれば、ハンドルロックステー93にラジエータステー93cを備えるとともに、ラジエータステー93cにはラジエータ80と連結するカラー93c1を備えることで、部品点数削減を図ることができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、ロックユニット91をハンドルロックステー93によって車体フレーム20に取り付けたが、ボトムブリッジ44の後面に対向する位置において、ロックユニット91をロアガセット43に直接取り付けることもできる。
また、上記実施形態では、冷却水配管85がラジエータアッパータンク82の後面に接続された構成を例示したが、凹部82aに対して水流が阻害されない位置であれば、この構成に限るものではない。例えば、冷却水配管85がラジエータアッパータンク82の上面82bに接続されることができる。この場合でも、冷却水配管85が車幅方向において凹部82aを避けた位置に連結されていればよい。
また、上記実施形態では、ハンドルロックステー93が、ラジエータステー93cによってラジエータ80の上側と接続されたが、ハンドルロックステー93からラジエータステー93cを無くしてもよい。この場合でも、ユニット取付面部(前側取付面部)93bの締結ボルト93b2、およびフレーム取付面部(上側取付面部)93aの締結ボルト93a2への工具アクセスは阻止され、第三者によるハンドルロックステー93およびロックユニット91の取り外しが防止され、高い防犯性を奏する。
また、上記実施形態では、ロックユニット91がキーシリンダ91kを用いて手動で作動する構成としたが、ロックユニット91が有線又は無線によって電気的に作動する構成としてもよい。このとき、ロックユニット91が車体フレーム20側に取り付けられるため、車載電源との結線も容易である。
また、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車およびスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)または四輪の車両も含まれ、かつ電気モータを原動機に含む車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
4 ステアリングステム(転舵機構)
21 ヘッドパイプ
23 ダウンフレーム(車体フレーム部材)
44 ボトムブリッジ
80 ラジエータ
82 ラジエータアッパータンク
82a 凹部
85 冷却水配管
85a 接続部(ジョイント部)
90 ハンドルロック装置
91 ロックユニット
92 ロックピン
93 ハンドルロックステー
93a フレーム取付面部(上側取付面部)
93b ユニット取付面部(前側取付面部)
93c ラジエータステー
93c1 カラー
94a 作動孔部
95 係止部

Claims (7)

  1. ヘッドパイプ(21)と、前記ヘッドパイプ(21)の後方へ延びる車体フレーム部材(23)と、前記ヘッドパイプ(21)に連結された転舵機構(4)と、前記転舵機構(4)の回動を規制可能なハンドルロック装置(90)と、を備える鞍乗り型車両(1)において、
    前記ハンドルロック装置(90)は、前記ヘッドパイプ(21)後方の前記車体フレーム部材(23)に取り付けられるロックユニット(91)を備え、
    前記ロックユニット(91)は、前記転舵機構(4)へ向けて突出可能なロックピン(92)を有し、
    前記ロックピン(92)が係止する係止部(95)は、前記転舵機構(4)に設けられていることを特徴とする鞍乗り型車両(1)。
  2. 前記ロックユニット(91)は、ハンドルロックステー(93)を介して前記車体フレーム部材(23)に取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両(1)。
  3. 前記ハンドルロックステー(93)は、
    前記車体フレーム部材(23)に取り付けるフレーム取付面部(93a)と、前記ロックユニット(91)が取り付けられるユニット取付面部(93b)と、を備え、
    前記ユニット取付面部(93b)は、前記転舵機構(4)の前記係止部(95)に対向するとともに、前記ロックピン(92)を貫通させる作動孔部(94a)を有していることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両(1)。
  4. 前記転舵機構(4)は、前記ヘッドパイプ(21)の下端側に位置するボトムブリッジ(44)を備え、
    前記ボトムブリッジ(44)の後面側に、前記係止部(95)が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両(1)。
  5. 前記ロックユニット(91)の後方にラジエータ(80)を備え、
    前記ラジエータ(80)は、上部にラジエータアッパータンク(82)を備え、
    前記ラジエータアッパータンク(82)には、前記ロックユニット(91)を避ける凹部(82a)が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両(1)。
  6. 前記ラジエータアッパータンク(82)に接続される冷却水配管(85)を備え、
    前記冷却水配管(85)の接続部(85a)は、正面視で前記凹部(82a)と車幅方向で重ならない位置で前記ラジエータアッパータンク(82)に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両(1)。
  7. 前記ロックユニット(91)は、ハンドルロックステー(93)を介して前記車体フレーム部材(23)に取付けられ、
    前記ハンドルロックステー(93)は、ラジエータステー(93c)を備え、
    前記ラジエータステー(93c)は、前記ラジエータ(80)と連結する円筒状のカラー(93c1)を備えていることを特徴とする請求項5又は6に記載の鞍乗り型車両(1)。
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