JP6797953B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
例えば、特許文献1には、ステップフロアの下方に燃料タンクを配置した鞍乗り型車両において、燃料タンクの上面部の前側から上方にフューエルフィラーを延ばし、レッグシールドの後面部の高い位置に給油口を配置することで、給油作業をしやすくした構造が開示されている。
特開2013−071471号公報
ところで、上記従来の構成においては、フューエルフィラーを車体フレームに対してボルト締結によって固定している。この場合、メインラインにてフューエルフィラーをボルト締結しなければならず、製造ラインの長大化につながるという課題があるため、より効率的にフューエルフィラーを組み付けられる構造が望まれている。
そこで本発明は、燃料タンクの上方に延びるフューエルフィラーを効率的に組み付けることができる鞍乗り型車両を提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、車体フレーム(11)と、運転者の足を載せるステップフロア(10a)と、前記ステップフロア(10a)から上方に立ち上がるボディカバー部(8a)と、燃料タンク組立体(30A)と、を備え、前記燃料タンク組立体(30A)は、前記ステップフロア(10a)の下方に配置されて前記車体フレーム(11)に支持される燃料タンク(30)と、前記ボディカバー部(8a)に開口して前記燃料タンク(30)に燃料を補給可能とする給油口(31)を有するフィラーネック(36)と、前記燃料タンク(30)と前記フィラーネック(36)とを連結するジョイント部(37)と、を備える鞍乗り型車両(1)であって、前記燃料タンク組立体(30A)は、前記燃料タンク(30)から上方に延びて前記フィラーネック(36)を支持する給油口ステー(43)を備えている。
請求項2に記載した発明は、前記フィラーネック(36)には、給油口(31)からこぼれた燃料を受け止めるフューエルトレー(51)が取り付けられ、前記フューエルトレー(51)には、車幅方向一側にドレン孔(53)が設けられ、前記フィラーネック(36)は、車幅方向他側にて前記給油口ステー(43)に支持されている。
請求項3に記載した発明は、車体を車幅方向一側に傾けた状態で支持するサイドスタンド(19)を備え、前記燃料タンク組立体(30A)は、前記燃料タンク(30)と前記フィラーネック(36)とを連通する連通管(35)を備え、前記連通管(35)は、前記燃料タンク(30)に対し、車幅方向他側に接続され、前記給油口ステー(43)は、前記燃料タンク(30)に対し、車幅方向一側に固定されている。
請求項4に記載した発明は、前記車体フレーム(11)は、ヘッドパイプ(12)と、前記ヘッドパイプ(12)から下方に延びるダウンフレーム(13)と、前記ダウンフレーム(13)の下端部から前記ステップフロア(10a)の下方で後方に延びるロアフレーム(14)と、を備え、前記燃料タンク(30)は、前記ロアフレーム(14)に支持され、前記フィラーネック(36)は、側面視で前記ダウンフレーム(13)に沿うように上方に延び、前記ダウンフレーム(13)に固定されている。
請求項5に記載した発明は、前記フィラーネック(36)は、前記ダウンフレーム(13)に対し、プッシュリベット(56)により固定されている。
請求項6に記載した発明は、前記ダウンフレーム(13)は、左右一対の分割部(14b)と、前記左右一対の分割部(14b)同士を連結するクロス部材(13c)と、を備え、前記フィラーネック(36)は、前記左右一対の分割部(14b)の間で前記クロス部材(13c)の前記ステップフロア(10a)側に配置され、前記クロス部材(13c)に固定されている。
請求項1に記載した発明によれば、フィラーネックを燃料タンクから延びる給油口ステーにて支持するため、燃料タンクとジョイント部との間、およびジョイント部とフィラーネックとの間、のそれぞれの接合バラツキを累積することなく、精度が良くしっかりとした燃料タンク組立体を形成することができる。メインラインにてボルト固定に掛かる時間を短縮することができるため、工程の簡略化を図ることができる。
請求項2に記載した発明によれば、フィラーネックにおいて、フューエルトレーのドレン孔と給油口ステーによる支持部とを車幅方向で振り分けることで、ドレン孔の下方への配置と給油口ステーによるフィラーネックの上方よりの支持とを両立することができる。ドレン孔を下方に設置することで、フューエルトレーの容量を確保しやすくなる。給油口ステーによるフィラーネックの支持位置を上方(先端側)に配置することで、フィラーネックの支持剛性が高められる。
請求項3に記載した発明によれば、連通管の燃料タンクとの接続部は、サイドスタンド使用時に車体が傾斜する側と反対側に配置されるので、サイドスタンド使用時(停車時)に高くなる位置に配置されることとなり、燃料タンク内の蒸発燃料を良好に導出することができる。連通管の燃料タンクへの接続部と、給油口ステーの燃料タンクへの固定部と、が車幅方向で振り分けて配置されるので、これら接続部および固定部をコンパクトに配置することができる。
請求項4に記載した発明によれば、フィラーネックをダウンフレームに沿うように延ばして目立たない配置とし、かつフィラーネックをダウンフレームに固定して効率よく支持することができる。
請求項5に記載した発明によれば、工具を用いない作業でフィラーネックをダウンフレームに固定可能となるので、メインラインにフィラーネック固定用の工具を配置したり適切な作業時間を確保したりする等の必要がなくなり、工程の簡略化を図ることができる。
請求項6に記載した発明によれば、フィラーネックがダウンフレームの左右一対の分割部を避けて配置されるので、給油口およびフューエルトレーの容量を容易に確保することができる。フィラーネックがクロス部材のステップフロア側に配置、固定されるので、燃料タンク組立体をステップフロア下方に着脱する際にも、フィラーネックの着脱を容易に行うことができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車のフューエルフィラー周辺の左側面図である。 上記フューエルフィラーおよび燃料タンク周辺の一部断面を含む斜視図である。 上記フューエルフィラーおよび燃料タンク周辺の車体左右中心に沿う断面図である。 上記フューエルフィラーおよび燃料タンク周辺の一部断面を含む後面図である。 上記フューエルフィラーおよび燃料タンク周辺の前面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UP、車体左右中心を示す線CLが示されている。
<車両全体>
図1には、鞍乗り型車両の一例として、ユニットスイング式の自動二輪車(鞍乗り型車両)1が示されている。自動二輪車1は、操向輪である前輪3と、駆動輪である後輪4と、を備えている。前輪3は、左右一対のフロントフォーク6に支持され、バーハンドル2によって操向可能である。
後輪4は、スイングユニット20に支持されている。スイングユニット20は、駆動輪である後輪4を上下揺動可能に支持している。スイングユニット20は、駆動源であるエンジン(内燃機関)Eと、例えばVベルト式の無段変速機Mと、を一体に備えている。無段変速機Mの後部の出力軸には、後輪4が支持されている。無段変速機Mの後部は、リヤクッション7を介して車体フレーム11に支持されている。
バーハンドル2、左右のフロントフォーク6及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム11の前端部のヘッドパイプ12に操向可能に支持されている。
スイングユニット20および後輪4は、車体フレーム11のピボット部16aに上下揺動可能に支持されている。
車体前部はフロントカバー8により覆われ、車体後部はリヤカバー9により覆われている。フロントカバー8およびリヤカバー9の間は低床部10とされ、この低床部10の上面部に、運転者Rが足を載せるステップフロア10aが設けられている。フロントカバー8の後部には、ステップフロア10aの前端から上方に立ち上がるインナーカバー8aが設けられている。インナーカバー8aは、運転者Rの脚部前方を覆うレッグシールドを構成している。
リヤカバー9の前部には、ステップフロア10aの後端から上方に立ち上がるセンターカバー9aが設けられている。リヤカバー9の上方には、運転者Rを含む乗員が着座するシート5が配置されている。シート5の下方でリヤカバー9の内側には、物品収納ボックス5aが配置されている。
ステップフロア10aの下方には、エンジンEの燃料を貯留する燃料タンク30が配置されている。燃料タンク30は、車体フレーム11の左右のロアフレーム14に支持されている。燃料タンク30の前部上方には、フィラーネック36およびジョイントチューブ37を含んでフューエルフィラー36Aが構成されている。フューエルフィラー36Aの周囲は、インナーカバー8aに覆われている。インナーカバー8aには、フューエルフィラー36A上端の給油口31(図2等参照)の周囲を開閉するリッド8bが設けられている。このリッド8bを開けて、給油口31に取り付けられるフューエルキャップ39を開けて、燃料タンク30へ給油可能となる。リッド8bは、不図示の施錠機構により施錠可能である。図中符号19は車体を左側に傾けた傾斜姿勢で支持するサイドスタンドを示している。
<車体フレーム>
図1に示すように、車体フレーム11は、前端部に位置するヘッドパイプ12と、ヘッドパイプ12から下方へ延びるダウンフレーム13と、を備えている。
図3を併せて参照し、ダウンフレーム13は、上部を形成する単一の上部中央フレーム13aと、下部を形成する左右一対の下部分割フレーム13bと、左右の下部分割フレーム13bの間を連結するクロスプレート13cと、を備えている。左右の下部分割フレーム13bは、上部中央フレーム13aの下端部から左右に分岐するように下方へ延びている。ヘッドパイプ12および上部中央フレーム13aは、それぞれ車体左右中央に配置され、前後方向視で中心軸線が車体左右中心CLと重なるように配置されている(図5、図6参照)。クロスプレート13cは、前後方向と略直交する板状をなしている。
また、車体フレーム11は、左右の下部分割フレーム13bの下端部から後方へ湾曲して延びる左右一対のロアフレーム14と、左右のロアフレーム14の前端部の間を連結するフロントロアクロスフレーム15と、左右のロアフレーム14の後端部の間を連結するリヤロアクロスフレーム16と、リヤロアクロスフレーム16の左右端部から上方に延びつつ適宜後方に湾曲して延びる左右一対のリヤフレーム17と、を備えている。
下部分割フレーム13bとロアフレーム14とは、車体左右においてそれぞれ一本の鋼管によって形成されている。車体フレーム11における左右一対のフレーム部材の間は、車幅方向に延びるクロス部材で適宜連結されている。フロントロアクロスフレーム15は、燃料タンク30の前下端部を下方から囲うガード部材として機能する。例えば、リヤロアクロスフレーム16の左右端部の後方には、ピボット部16aが設けられている。ピボット部16aには、スイングアーム21の前端部が、リンク部材等を介して上下揺動可能に支持されている。
<燃料タンク>
図3、図4に示すように、燃料タンク30は、例えば鋼板製の中空のタンク本体32を備えている。タンク本体32は、上下幅を抑えた偏平状をなし、左右のロアフレーム14間において側面視でロアフレーム14と重なるように配置されている。燃料タンク30の後部には、平坦状の上面部からタンク内部に挿入される燃料ポンプ33が配置されている。
燃料タンク30の後方右側には、燃料タンク30内で発生した蒸発燃料を吸着、貯留するキャニスタ40が配置されている。キャニスタ40は円筒状をなし、軸方向(長さ方向)を前後方向に向けた姿勢で配置されている。キャニスタ40は、燃料タンク30内の蒸発燃料を貯留し、この燃料をエンジンEの吸気負圧により吸気通路に供給して、エンジンE内で燃焼させる。図中符号41はキャニスタ40からフィラーネック36に向けて延びるチャージホース、符号41aはキャニスタ40からエンジンEの吸気通路に向けて延びるパージホース、符号42,42aはキャニスタ40の後端部から延びる大気解放ホースおよびドレンホース、をそれぞれ示している。
燃料タンク30の前部上側には、ゴム等の弾性体からなるジョイントチューブ37を介してフィラーネック36が接続されている。ジョイントチューブ37およびフィラーネック36は、それぞれ円筒状をなし、タンク本体32の前部上方で中心軸線を上下方向に向けるように配置されている。
タンク本体32の前部上側には、上方に起立するタンク側接続管38が設けられている。タンク側接続管38には、ジョイントチューブ37の下部が外嵌して取り付けられている。ジョイントチューブ37の上部は、フィラーネック36の下部に外嵌して取り付けられている。フィラーネック36の上端には、燃料タンク30の前部上方で上方に向けて開口する給油口31が設けられている。給油口31には、フューエルキャップ39が着脱可能に装着されている。フューエルキャップ39を着脱することで、給油口31を開閉可能である。
燃料タンク30の上面部の右側には、気液混合燃料を気体と液体に分けて、気体のみを外部に逃がす気液セパレータ34が設けられている。気液セパレータ34には、連通ホース35の一端が接続されている。連通ホース35は、気液セパレータ34を介して、燃料タンク30の上部内に連通している。連通ホース35の他端は、フィラーネック36の上下中間部に接続され(図6参照)、フィラーネック36内に連通している。本願の「中間」とは、対象の両端間の中央のみならず、対象の両端間の内側の範囲を含んでいる。
係る構成において、給油の際に、給油口31に給油ガンを差し込み、フィラーネック36及びジョイントチューブ37を介して燃料を燃料タンク30に供給すると、燃料タンク30内の空気は、連通ホース35を通ってフィラーネック36内に導かれて、燃料タンク30の外部に排出される。
図5、図6を併せて参照し、フィラーネック36、給油口31およびフューエルキャップ39は、上部中央フレーム13aの下端よりも下方に位置している。フィラーネック36、給油口31およびフューエルキャップ39は、左右の下部分割フレーム13bの間で車体左右中央に配置されている。フィラーネック36、給油口31およびフューエルキャップ39は、前後方向視で上部中央フレーム13aおよび左右の下部分割フレーム13bと重ならないように配置されている。
左右の下部分割フレーム13bの間にフィラーネック36が位置することで、左右の下部分割フレーム13b間のデットスペースの有効利用が図られる。給油口31が車体左右中央に位置することで、自動二輪車1の左右どちら側からでも給油口31に届き易く、給油作業の容易化が図られる。
燃料タンク30は、タンク本体32に燃料ポンプ33、ジョイントチューブ37およびフィラーネック36を組み付けるとともに、後述のフューエルトレー51および給油口ステー43等を組み付けた状態で、一体的な燃料タンク組立体30Aとして構成される。燃料タンク組立体30Aは、例えばサブラインで予め組み立てられてメインラインに搬送され、メインラインで車体に取り付けられる。サブラインで燃料タンク組立体30Aを組み立てるとともに、この燃料タンク組立体30Aをメインラインで車体に取り付けることで、自動二輪車1の組立工程の効率化が図られる。
ジョイントチューブ37およびフィラーネック36を含むフューエルフィラー36Aは、側面視でダウンフレーム13に沿うように上方に延びている(図2、図4参照)。フィラーネック36は、ダウンフレーム13のクロスプレート13cに固定されている。フィラーネック36は、クロスプレート13cに対し、後方(ステップフロア10a側)から固定部36cを当接させる。フィラーネック36は、クロスプレート13cの下方に延びる固定プレート13dに、前方から差し込まれた左右一対のプッシュリベット56によって固定されている。図中符号13eは固定プレート13dにおけるプッシュリベット56が差し込まれる固定孔を示している。
プッシュリベット56は、芯体と筒体とを備える周知のもので、前記筒体に前記芯体を挿入することで、前記筒体を拡径させて固定孔13eから抜け止め状態となり、フィラーネック36を固定プレート13dに固定する。フィラーネック36の固定にプッシュリベット56を用いることで、工具を要することなく手作業でフィラーネック36を固定することが可能である。
燃料タンク組立体30Aは、燃料タンク30から上方に延びてフィラーネック36を支持する給油口ステー43を備えている。給油口ステー43は、燃料タンク30の上面左側に固設された固定ブラケット30bに上方から螺着したボルトB1によって締結固定される下端部44と、ネックの右側面に突設された固定フランジ36bに後方から螺着したボルトB2によって締結固定される上端部45と、上下端部44,45の間に渡り前後方向視で斜めに延びるビーム部46と、を備えている。給油口ステー43は、下端部44が車幅方向一側(左側)、上端部45が車幅方向他側(右側)に位置するように配置されている。フィラーネック36は、車幅方向他側(右側)において給油口ステー43に支持されている。
ビーム部46は、厚さ方向を前後方向に向けた帯板状をなし、上側ほど右側に位置するように傾斜して延びている。ビーム部46は、長さ方向に沿うフランジ等の補強形状46aを有するとともに、長さ方向に沿う肉抜き孔46bを有している。上下端部44,45は、前後方向でフィラーネック36およびジョイントチューブ37と重なる位置にある。ビーム部46は、フィラーネック36およびジョイントチューブ37の後面側を迂回するように、後方に凸の湾曲状をなしている。
ビーム部46の長さ方向中間部で上端部45寄りの部位には、例えばU字状に湾曲した線材を溶接することでホース保持部47が形成されている。ホース保持部47は、前後方向視でビーム部46の幅内に配置され、かつ車体左右中央と重なるか右側にずれて配置されている。ホース保持部47は、キャニスタ40とネックとの間に渡るチャージホース41の長さ方向中間部を挿通させて保持し、チャージホース41の配索経路を規定している。チャージホース41は、燃料タンク30の上面部の右側からフィラーネック36の左側まで、前後方向視でビーム部46と交差するように斜めに延びている。
ビーム部46の長さ方向中間部で下端部44寄りの部位には、例えば上側ほど左側に位置するように傾斜した線材で形成されるホース保持フック48aの下端部が溶接固定されている。ホース保持フック48aは、下端部から上左側へ斜めに延び、上端部にU字状、C字状または螺旋状等の左ホース保持部48を形成している。左ホース保持部48は、ビーム部46上のホース保持部47と同等の高さ位置にある。左ホース保持部48は、連通ホース35の長さ方向中間部を挿通させて保持し、連通ホース35の配索経路を規定している。連通ホース35は、燃料タンク30の上面部の右側の気液セパレータ34から、タンク側接続管38の後方を迂回するように上面部に沿って左方に延び、タンク側接続管38の左方で上方に立ち上がって延びている。
連通ホース35は、フィラーネック36の左方でフィラーネック36に沿うように上方に延びた後、右方(フィラーネック36側)に湾曲してフィラーネック36に接続されている。連通ホース35は、フィラーネック36の左方において上下ホースに分割され、これら上下ホースがホースジョイント49を介して接続されている。ホースジョイント49は、下ホースの上端部を接続する第一ノズル49aと、上ホースの下端部を接続する第二ノズル49bと、上下ホースの間で後方に突出する第三ノズル49cと、を有するT字形の三方ジョイントである。第三ノズル49cには、キャニスタ40のチャージホース41の上端部が接続されている。これにより、連通ホース35を予め燃料タンク組立体30Aに組み付けておき、燃料タンク組立体30Aを車体に組み付けた後にチャージホース41をホースジョイント49に接続する工程も取り得る。
ビーム部46は、ジョイントチューブ37とフィラーネック36との分割位置(実施形態ではフィラーネック36の下部を差し込むジョイントチューブ37の上端位置)と、前後方向視で斜めに交差している。ビーム部46は、前後方向視でジョイントチューブ37およびフィラーネック36と重なっている。
フィラーネック36には、給油口31からこぼれた燃料を受け止めるフューエルトレー51が取り付けられている。フューエルトレー51は、上方に開放する容器状をなし、底部をフィラーネック36が貫通した状態で、フィラーネック36に固定、支持されている。フューエルトレー51は、ダウンフレーム13の形状に合わせて適宜切り欠かれている。
フューエルトレー51には、フィラーネック36よりも左側に最深部52を形成し、この最深部52の底部にドレン孔53を形成している。ドレン孔53の下方にはドレンホース54が接続され、このドレンホース54が下方に延びている。ドレンホース54は、フューエルトレー51の下方で燃料タンク30の右前方に向けて取り回されつつ下向きに延びている。フューエルトレー51の最深部52およびドレン孔53がサイドスタンド19と同側である左側に位置することで、サイドスタンド19を使用して停車した状態の給油時にも、フューエルトレー51で受けた燃料等をドレン孔53から排出しやすくなっている。
以上説明したように、上記実施形態における自動二輪車1は、車体フレーム11と、運転者Rの足を載せるステップフロア10aと、前記ステップフロア10aから上方に立ち上がるインナーカバー8aと、燃料タンク組立体30Aと、を備え、前記燃料タンク組立体30Aは、前記ステップフロア10aの下方に配置されて前記車体フレーム11に支持される燃料タンク30と、前記インナーカバー8aに開口して前記燃料タンク30に燃料を補給可能とする給油口31を有するフィラーネック36と、前記燃料タンク30と前記フィラーネック36とを連結するジョイントチューブ37と、を備え、前記燃料タンク組立体30Aは、前記燃料タンク30から上方に延びて前記フィラーネック36を支持する給油口ステー43を備えている。
この構成によれば、フィラーネック36を燃料タンク30から延びる給油口ステー43にて支持するため、燃料タンク30とジョイントチューブ37との間、およびジョイントチューブ37とフィラーネック36との間、のそれぞれの接合バラツキを累積することなく、精度が良くしっかりとした燃料タンク組立体30Aを形成することができる。メインラインにて車体に対してフィラーネック36をボルト締結する必要がなくなり、メインラインからフィラーネック36締結用の工具を省くことができ、またボルト固定に掛かる時間も短縮することができるため、工程の簡略化を図ることができる。
上記自動二輪車1において、前記フィラーネック36には、給油口31からこぼれた燃料を受け止めるフューエルトレー51が取り付けられ、前記フューエルトレー51には、車幅方向一側にドレン孔53が設けられ、前記フィラーネック36は、車幅方向他側にて前記給油口ステー43に支持されている。
この構成によれば、フィラーネック36において、フューエルトレー51のドレン孔53と給油口ステー43による支持部とを車幅方向で振り分けることで、ドレン孔53の下方への配置と給油口ステー43によるフィラーネック36の上方寄りの支持とを両立することができる。ドレン孔53を下方に配置することで、フューエルトレー51の容量を確保しやすくなる。給油口ステー43によるフィラーネック36の支持位置を上方(先端側)に配置することで、フィラーネック36の支持剛性が高められる。
上記自動二輪車1において、車体を車幅方向一側に傾けた状態で支持するサイドスタンド19を備え、前記燃料タンク組立体30Aは、前記燃料タンク30と前記フィラーネック36とを連通する連通ホース35を備え、前記連通ホース35は、前記燃料タンク30に対し、車幅方向他側に接続され、前記給油口ステー43は、前記燃料タンク30に対し、車幅方向一側に固定されている。
この構成によれば、連通ホース35の燃料タンク30との接続部は、サイドスタンド19使用時に車体が傾斜する側と反対側に配置されるので、サイドスタンド19使用時(停車時)に高くなる位置に配置されることとなり、燃料タンク30内の蒸発燃料を良好に導出することができる。連通ホース35の燃料タンク30への接続部と、給油口ステー43の燃料タンク30への固定部と、が車幅方向で振り分けて配置されるので、これら接続部および固定部をコンパクトに配置することができる。
上記自動二輪車1において、前記車体フレーム11は、ヘッドパイプ12と、前記ヘッドパイプ12から下方に延びるダウンフレーム13と、前記ダウンフレーム13の下端部から前記ステップフロア10aの下方で後方に延びるロアフレーム14と、を備え、前記燃料タンク30は、前記ロアフレーム14に支持され、前記フィラーネック36は、側面視で前記ダウンフレーム13に沿うように上方に延び、前記ダウンフレーム13に固定されている。
この構成によれば、フィラーネック36をダウンフレーム13に沿うように延ばして目立たない配置とし、かつフィラーネック36をダウンフレーム13に固定して効率よく支持することができる。
上記自動二輪車1において、前記フィラーネック36は、前記ダウンフレーム13に対し、プッシュリベット56により固定されている。
この構成によれば、工具を用いない作業でフィラーネック36をダウンフレーム13に固定可能となるので、メインラインにフィラーネック36固定用の工具を配置したり適切な作業時間を確保したりする等の必要がなくなり、工程の簡略化を図ることができる。
上記自動二輪車1において、前記ダウンフレーム13は、左右一対の下部分割フレーム14bと、前記左右一対の下部分割フレーム14b同士を連結するクロスプレート13cと、を備え、前記フィラーネック36は、前記左右一対の下部分割フレーム13bの間で前記クロスプレート13cの前記ステップフロア10a側に配置され、前記クロスプレート13cに固定されている。
この構成によれば、フィラーネック36がダウンフレーム13の左右一対の下部分割フレーム13bを避けて配置されるので、フィラーネック36およびフューエルトレー51の容量を容易に確保することができる。フィラーネック36がクロスプレート13cのステップフロア10a側に配置、固定されるので、燃料タンク組立体30Aをステップフロア10a下方に着脱する際にも、フィラーネック36の着脱を容易に行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、燃料タンク30の後部にフィラーネック36を配置し、センターカバー9aに給油口31を配置するとともにリッドを設けてもよい。
前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
8a インナーカバー(ボディカバー部)
10a ステップフロア
11 車体フレーム
12 ヘッドパイプ
13 ダウンフレーム
13b 下部分割フレーム(分割部)
13c クロスプレート(クロス部材)
14 ロアフレーム
19 サイドスタンド
30 燃料タンク
30A 燃料タンク組立体
31 給油口
35 連通ホース(連通管)
36 フィラーネック
37 ジョイントチューブ(ジョイント部)
43 給油口ステー
51 フューエルトレー
53 ドレン孔
56 プッシュリベット

Claims (6)

  1. 車体フレーム(11)と、
    運転者の足を載せるステップフロア(10a)と、
    前記ステップフロア(10a)から上方に立ち上がるボディカバー部(8a)と、
    燃料タンク組立体(30A)と、を備え、
    前記燃料タンク組立体(30A)は、
    前記ステップフロア(10a)の下方に配置されて前記車体フレーム(11)に支持される燃料タンク(30)と、
    前記ボディカバー部(8a)に開口して前記燃料タンク(30)に燃料を補給可能とする給油口(31)を有するフィラーネック(36)と、
    前記燃料タンク(30)と前記フィラーネック(36)とを連結するジョイント部(37)と、を備える鞍乗り型車両(1)であって、
    前記燃料タンク組立体(30A)は、前記燃料タンク(30)から上方に延びて前記フィラーネック(36)を支持する給油口ステー(43)を備えている鞍乗り型車両(1)。
  2. 前記フィラーネック(36)には、給油口(31)からこぼれた燃料を受け止めるフューエルトレー(51)が取り付けられ、
    前記フューエルトレー(51)には、車幅方向一側にドレン孔(53)が設けられ、
    前記フィラーネック(36)は、車幅方向他側にて前記給油口ステー(43)に支持されている請求項1に記載の鞍乗り型車両(1)。
  3. 車体を車幅方向一側に傾けた状態で支持するサイドスタンド(19)を備え、
    前記燃料タンク組立体(30A)は、前記燃料タンク(30)と前記フィラーネック(36)とを連通する連通管(35)を備え、
    前記連通管(35)は、前記燃料タンク(30)に対し、車幅方向他側に接続され、
    前記給油口ステー(43)は、前記燃料タンク(30)に対し、車幅方向一側に固定されている請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両(1)。
  4. 前記車体フレーム(11)は、
    ヘッドパイプ(12)と、
    前記ヘッドパイプ(12)から下方に延びるダウンフレーム(13)と、
    前記ダウンフレーム(13)の下端部から前記ステップフロア(10a)の下方で後方に延びるロアフレーム(14)と、を備え、
    前記燃料タンク(30)は、前記ロアフレーム(14)に支持され、
    前記フィラーネック(36)は、側面視で前記ダウンフレーム(13)に沿うように上方に延び、前記ダウンフレーム(13)に固定されている請求項1から3の何れか一項に記載の鞍乗り型車両(1)。
  5. 前記フィラーネック(36)は、前記ダウンフレーム(13)に対し、プッシュリベット(56)により固定されている請求項4に記載の鞍乗り型車両(1)。
  6. 前記ダウンフレーム(13)は、左右一対の分割部(14b)と、前記左右一対の分割部(14b)同士を連結するクロス部材(13c)と、を備え、
    前記フィラーネック(36)は、前記左右一対の分割部(14b)の間で前記クロス部材(13c)の前記ステップフロア(10a)側に配置され、前記クロス部材(13c)に固定されている請求項4又は5に記載の鞍乗り型車両(1)。
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