WO2012008394A1 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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浩志 井之川
昌平 瀧口
岳久 佐藤
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本田技研工業株式会社
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    • F01N2590/00Exhaust or silencing apparatus adapted to particular use, e.g. for military applications, airplanes, submarines
    • F01N2590/04Exhaust or silencing apparatus adapted to particular use, e.g. for military applications, airplanes, submarines for motorcycles

Definitions

  • the motorcycle 10 includes a vehicle body frame 11, a front wheel 12 provided at a front portion of the vehicle body frame 11 and a rear wheel 13 provided at a rear portion of the vehicle body frame 11, A seat 14 is disposed between the front wheel 12 and the rear wheel 13 and on which an occupant sits.
  • the motorcycle 10 is a saddle riding type in which an occupant sits on a seat 14.
  • the seat 14 is a so-called tandem seat in which two persons can be seated in front and rear.
  • a storage box 31 having a space for storing objects is attached, and a fuel tank 32 is attached to the rear frames 23L and 23R at a rear position of the storage box 31.
  • a sheet 14 is attached to the upper portion of the storage box 31 so as to cover the upper portion of the storage box 31.
  • the upper part of the fuel tank 32 is covered with the seat 14.
  • a pivot shaft 41 is provided on the pivot frame 24.
  • the swing arm 27 extends from the pivot shaft 41 toward the rear of the vehicle, and rotatably supports the rear wheel 13.
  • Left and right rear cushion units 43 and 43 are interposed between the swing arm 27 and the rear frames 23L and 23R.
  • swing arm shaft support portions 117L and 117R for supporting the swing arm 27 are provided on the pivot frame 24, and the upper fastening portion 87 is shared with the swing arm 27 from the outside in the vehicle width direction together with the swing arm 27. It is tightened.

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Abstract

 エンジン(28)の排気口(53)から車体長手方向に延びる排気装置(52)を備えた自動二輪車(10)が開示される。排気装置(52)をピボットフレーム(24)に締結する上部締結部(87)および下部締結部(88)は、排気装置(52)の上部および下部に設けられているため、排気装置の支持剛性は高まり、排気装置の支持構造は軽量化される。

Description

鞍乗り型車両
 本発明は、排気装置を備えている鞍乗り型車両の改良に関する。
 この種の車両は、一般的に、車両の後部に排気装置を備えている。該排気装置の支持構造は各種提案されている(例えば、特許文献1)。
 特許文献1に開示されるように、自動二輪車の後部に設けられている左右のリヤフレームは、シートレールと、該シートレールを支える左右のバックステーとからなる。左右のリヤフレームの各々の近傍には、排気管及びこの排気管の後端に接続されたサイレンサが配置されている。
 サイレンサの上部に、第2支持部材が取付けられており、この第2支持部材を右バックステー及び右シートレールに溶接することで、リヤフレームにサイレンサが吊下げられるようにして固着されている。
 このように、特許文献1に開示されている自動二輪車では、サイレンサは、上部が車体フレーム側に支持されている。サイレンサは、排気管に較べて外径が大きく重量が嵩む。容積及び重量の嵩むサイレンサをより強固に取付けるためには、第2支持部材を含むサイレンサ支持部の剛性を高めることが必須となる。しかし、単に、サイレンサ支持部の剛性を高めるために、例えば、第2支持部材の板厚を厚くすると、排気装置の支持部が重くなるという課題がある。排気装置の支持強度を高めつつ排気装置の支持構造を軽量化することができる技術が求められている。
特開2009-281375公報
 本発明は、排気装置の支持剛性を高めつつ、排気装置の支持構造を軽量化することができる鞍乗り型車両を提供することを課題とする。
 請求項1に係る発明によれば、鞍乗り型車両であって、操舵装置を介して前輪を操舵自在に支えるヘッドパイプと、前記ヘッドパイプから車両後方へ向けて延びるメインフレームと、前記メインフレームの後部から下方へ向けて延びるピボットフレームとを含む車体フレームと、前記ピボットフレームから車両後方へ向けて延び、後輪を回転自在に支持するスイングアームと、前記車体フレームの下方に配置され、前記車体フレームで懸架されたエンジンと、前記エンジンの排気口から車体長手方向に向けて延びている排気装置と、を具備しており、前記排気装置を前記ピボットフレームに締結する上部締結部及び下部締結部は、前記排気装置の上部及び下部に各々設けられている鞍乗り型車両が提供される。
 請求項2に係る発明では、好ましくは、前記ピボットフレームは、前記スイングアームを支えるスイングアーム軸支部を備えており、該スイングアーム軸支は前記ピボットフレームに設けられており、前記上部締結部は、前記スイングアームと共に車幅方向外方から前記スイングアーム軸支部に共締めされている。
 請求項3に係る発明では、好ましくは、前記ピボットフレームには、メインスタンドが起立姿勢から収納姿勢に揺動可能に取付けられており、前記メインスタンドの起立姿勢を保つメインスタンドストッパは、前記ピボットフレームに設けられ、前記下部締結部は、前記メインスタンドストッパの一端に締結されている。
 請求項4に係る発明では、好ましくは、前記排気装置は、前記エンジンの排気口に接続される排気管と、該排気管の後部に連結されて該排気管より大径に形成された消音器とからなり、前記消音器に前記上部締結部及び前記下部締結部を形成する支持ステーが設けられている。
 請求項5に係る発明では、好ましくは、前記上部締結部と前記下部締結部とは、車両を側方から見たときに鉛直線上に位置している。
 請求項6に係る発明では、好ましくは、前記ピボットフレームは、車両長手方向に延びる左右のフランジ部と、車幅方向に延びて前記左右のフランジ部をつなぐ連結部とからなり、車両を上から見たときに車両前方に向けて開放しているU字状の板部材であり、前記ピボットフレームの上端は、前記メインフレームに連結され、前記スイングアームを支えるピボット軸は、前記左右のフランジ部の高さ方向中間位置にて前記左右のフランジ部間に渡されており、前記ピボット軸の軸端部は、前記上部締結部に締結され、メインスタンドの起立姿勢を保つメインスタンドストッパは、前記左右のフランジ部の高さ方向下部にて前記左右のフランジ部間に渡され、前記メインスタンドストッパの端部は、前記下部締結部に締結されている。
 請求項1に係る発明では、ピボットフレームは、スイングアームを支える剛性の高い部材である。この剛性の高いピボットフレームに、排気装置の上部及び下部を締結させたので、排気装置の上部のみを締結する場合に較べると、排気装置の支持剛性を高めることができる。また、ピボットフレーム自体の剛性は、上部締結部及び下部締結部を有する排気装置によって高められるので、ピボットフレームと排気装置の双方の剛性が高まる。ピボットフレームと排気装置の双方の剛性が高まれば、例えば、フレームの板厚を薄くすること等により、車両の軽量化を図ることが可能になる。
 請求項2に係る発明では、スイングアーム軸支部は、内方がピボットフレームにより支持され、その外方が上部締結部により共締めされている。スイングアーム軸支部はその内方及び外方にて支持されているので、スイングアーム軸支部を含むピボット軸そのものの剛性を向上させることができる。
 請求項3に係る発明では、ピボットフレームに車幅方向に延びるメインスタンドストッパを設け、このメインスタンドストッパの一端に、排気装置の下部締結部を締結した。このため、下部締結部を支持するための専用のボスや支持ステーを設けることなく、部品点数の削減や車両の軽量化を更に図ることができる。
 請求項4に係る発明では、排気管よりも大径に形成される消音器に、上部締結部及び下部締結部を形成する支持ステーを設けた。上部締結部と下部締結部とが離間して配置されている場合において、ピボットフレームの剛性を向上させたいときに、消音器を利用して支持ステーの高さ方向長さを短くすることができる。支持ステーが短くなれば、重量の増加を抑えつつピボットフレームの剛性を高めることができる。
 請求項5に係る発明では、車両を側方から見たときに、上部締結部と下部締結部とは、鉛直線上に配置されているので、上部締結部と下部締結部とを斜めに配置する場合に較べて、車体フレームのねじれ剛性が制御し易くなる。すなわち、ピボットフレームの鉛直方向に剛性を向上させることで、ピボットフレームの剛性アップを好ましい形で行わせることができる。
 請求項6に係る発明では、左右のフランジ部の高さ方向中間位置には、ピボット軸が渡され、左右のフランジ部の高さ方向下部には、メインスタンドストッパが渡されている。U字状部材のピボットフレームは、車幅方向左右に2つの軸部材が渡されているので、U字状に形成されるピボットフレームの剛性を効果的に高めることができる。
本発明の実施例による自動二輪車の側面図である。 図1に示されたピボットフレーム周辺を拡大して示した図である。 本実施例によるメインスタンドストッパ周辺を示した自動二輪車の底面図である。 図2の4-4線に沿った断面図である。 図1に示された排気装置の側面図である。 図1に示されたピボットフレームと排気装置との関係を示した斜視図である。
 以下、本発明の好ましい実施例について、添付した図面に基づいて説明する。
 図1に示されているように、自動二輪車10は、車体フレーム11と、この車体フレーム11の前部に設けられている前輪12及び車体フレーム11の後部に設けられている後輪13と、これらの前輪12及び後輪13の間に配置され乗員が座るシート14とを備えている。この自動二輪車10は、シート14に乗員が跨って座る形態の鞍乗り型である。シート14は、前後に2名が着座可能ないわゆるタンデムシートである。
 車体フレーム11は、前輪12を操舵装置15を介して操舵自在に支えるヘッドパイプ21と、このヘッドパイプ21から後下方に延設されるメインフレーム22と、このメインフレーム22の後部から後方へ延設される後部フレーム23L、23R(右側の後部フレームのみを示す。)と、メインフレーム22の後下部から下方に延出され、エンジン28を懸架しスイングアーム27を支持するピボットフレーム24と、メインフレーム22から後斜め上方に延設され後部フレーム23L、23Rを支持するサブフレーム25L、25R(図4参照)とからなる。エンジン28は、車体フレーム11の下方に配置され、車体フレーム11を構成するメインフレーム22とピボットフレーム24とにより懸架されている。
 左右の後部フレーム23L、23Rの間に、物を入れることができる空間をもつ収納ボックス31が取付けられ、この収納ボックス31の後方位置で後部フレーム23L、23Rに燃料タンク32が取付けられている。収納ボックス31の上部に該収納ボックス31の上部を覆うようにシート14が取付けられている。同様に、燃料タンク32の上方は、シート14によって覆われている。
 操舵装置15は、ヘッドパイプ21に挿通されたステアリング軸36と、このステアリング軸36の上端に設けられているステアリングハンドル37と、このステアリング軸36の下端に設けられ前輪12を支持するフロントフォーク38とからなる。
 ピボットフレーム24にピボット軸41が設けられている。スイングアーム27は、ピボット軸41から車両後方へ向けて延びており、後輪13を回転自在に支持している。スイングアーム27と後部フレーム23L、23Rとの間に左右のリヤクッションユニット43、43が介在されている。
 エンジン28は、後部に変速機が一体的に設けられており、クランクケース45に車両前方にシリンダブロック46が取付けられ、このシリンダブロック46にシリンダヘッド47が取付けられ、シリンダヘッド47にヘッドカバー48が取付けられている。シリンダ軸線Jは、前上方に向けてわずかに傾斜している。シリンダヘッド47の上方に吸気装置51が取付けられ、シリンダヘッド47の下方に形成される排気口に排気装置52の構成要素である排気管49が取付けられている。排気装置52は、車体前後方向の後方へ向けて延びている。すなわち、排気装置52は、エンジンの排気口53から車両前後方向後方へ向けて延びている。
 排気装置52は、エンジン28のシリンダヘッド47から延びておりエンジン28から排出される排気ガスを導く排気管49と、この排気管49の後端に接続された消音器62とからなる。
 吸気装置51は、シリンダヘッド47に吸気管54を介して接続されたスロットルボディ56と、このスロットルボディ56にコネクテイングチューブ55を介して接続されたエアクリーナ58とからなる。エアクリーナ58は、メインフレーム22に取付けられている。
 クランクケース45の右側面には、エンジン始動用のキックペダル59が取付けられている。ピボットフレーム24に、車両を起立姿勢にするメインスタンド61が設けられている。クランクケース45の底部から車幅方向外方へ運転者ステップステー62が延びており、この運転者ステップステー62の端部に運転者ステップ63L、63R(右側のステップのみを示す。)が取付けられている。サブフレーム25L、25Rから車両斜め後ろ下方に向けて同乗者ステップステー(ビリオンステップステー)65L、65R(右側の符号65Rのみ示す。)が延びており、これらの同乗者ステップステー65L、65Rの下端に同乗者用ステップ(ビリオンステップ)66L、66R(右側のピリオンステップのみを示す。)が取付けられている。
 前輪12の上方位置でフロントフォーク38に、前輪12が跳ね上げた泥を受けるフロントフェンダ67が取付けられている。後部フレーム23L、23Rには、後輪13の上方から後上方位置にわたって後輪13が跳ね上げた泥を受けるリヤフェンダ68が取付けられている。このリヤフェンダ68に、テールライト73が取付けられている。後部フレーム23L、23Rに、グラブレール69が取付けられている。ステアリングハンドル37に、ハンドルカバー71が取付けられ、このハンドルカバー71にヘッドライト72が装着されている。
 次に、排気装置の取付構造等について説明する。
 図2に示されているように、排気装置52は、エンジン28の排気ガスが通る排気管49と、この排気管49の後端に接続され、排気管49よりも大径の消音器76とからなる。
 消音器76に、上支持ステー77と下支持ステー78とが設けられ、これらの上下の支持ステー77、78から車両後方側には、後ステー79が設けられている。これらの上下の支持ステー77、78の各々は、締結部材81、119によってピボットフレーム24へ取付けられている。同様に、後ステー79は、ピリオンステップステー65Rから延びている延設部82に、締結部材83によって固定されている。このように、締結部材83を介してピリオンステップステー65Rに後ステー79を固定したので、別途新たなステー等の別部材を設けることなく、消音器76を固定することができる。従って、部品点数の増加が抑えられる。本実施例では、後ステーが取付けられる延設部は、ピリオンステップステーと一体的に形成されているが、別体に形成する部材としてもよい。
 すなわち、上支持ステー77は、締結部材81を介して排気装置52をピボットフレームに締結する上部締結部87を有している。下支持ステー78は、締結部材119を介して排気装置52をピボットフレームに締結する下部締結部88を有している。排気装置52の上部及び下部に各々備えられている上部締結部87及び下部締結部88は、車両を側方から見たときに、略鉛直線上に配置されている。
 上部締結部87と下部締結部88とを通る鉛直線Vに交差する位置で、運転者ステップ63L、63Rの後方には、ヒールガード91が取付けられている。このヒールガード91は、消音器76の外筒92の前部に取付けられ運転者の踵が消音器の外筒92に接触することを抑制する部材である。このヒールガード91の車両後方側で消音器の外筒92には、消音器カバー93が取付けられている。
 上部締結部87と下部締結部88は、車両を側方から見たときに、鉛直線Vの線上に配置されているので、上部締結部87と下部締結部88とを斜めに配置する場合に較べて、車体フレーム11のねじれ剛性を制御し易い。すなわち、ピボットフレーム24の鉛直方向に剛性を向上させることで、ピボットフレーム24の剛性アップを好ましい形で行わせることができる。
 次に、メインスタンドストッパへの下支持ステーの取付構造等について説明する。図3に示されているように、クランクケース45の下面45bに、運転者ステップステー62が取付けられ、この運転者ステップステー62の両端部に、運転者ステップ63L、63Rが取付けられている。運転者ステップステー62の車幅方向左側中間部にサイドスタンドステー95が取付けられ、このサイドスタンドステー95にサイドスタンド96が取付けられている。
 ピボットフレーム24(図2)の構成要素としての左右のフランジ部101L、101Rの間に、メインスタンド61の揺動中心となる揺動軸104が延びており、この揺動軸104にメインスタンド61が起立姿勢から収納姿勢に揺動可能に取付けられ、揺動軸104の車両前方位置で、ピボットフレーム24に、メインスタンド61の起立姿勢を保つメインスタンドストッパ105を設け、このメインスタンドストッパの一端105aに下部締結部88を締結部材119によって締結する。
 図4に示されているように、ピボットフレーム24は、車幅方向左右に左右のフランジ部101L、101Rを有している。これらの左右のフランジ部101L、101Rにピボット軸41が掛け渡されている。ピボット軸41は、左右のフランジ部101L、101Rから車幅方向左右外方に突出するように配置されている。
 ピボット軸41は、左右のフランジ部101L、101Rに固着される筒状の外筒111と、この外筒111の両端部に挿入されるカラー部材116L、116Rと、これらのカラー部材116L、116Rに開けた穴を貫通して車幅方向左右方向に延びている軸本体83(締結ボルト83)と、この軸本体83の端部近傍に位置してスイングアーム27を支持するスイングアーム軸支部117L、117Rに挿嵌される左右のスイングアーム軸受118L、118Rと、車幅方向外方から締結ボルト83に締結されるナット81と、からなる。
 右のスイングアーム軸受118Rの右外方には、上部締結部87が形成されている上支持ステー77が挿嵌され、この上支持ステー77の外方から締結用のナット119が締め付けられている。左フランジ部101Lの外方位置で外筒111に、チェーンカバー121を支持するカバー支持部材122が挿嵌されている。
 すなわち、ピボットフレーム24に、スイングアーム27を支えるスイングアーム軸支部117L、117Rが設けられ、これらのスイングアーム軸支部117L、117Rに、スイングアーム27と共に車幅方向外方から上部締結部87が共締めされている。
 スイングアーム軸支部117L、117Rは、内方がピボットフレーム24により支持され、その外方が上部締結部87により共締めされている。スイングアーム軸支部117L、117Rは、その内方及び外方にて支持されているので、スイングアーム軸支部117Rを含むピボット軸41そのものの剛性を向上させることができる。
 左右のフランジ部101L、101Rの下部には、メインスタンド61の起立姿勢を保つメインスタンドストッパ105が渡されると共に左右のフランジ部101L、101Rに固着されている。メインスタンドストッパ105は、右のフランジ部101Rから車幅方向右に突出している丸棒状を呈する部材である。このメインスタンドストッパ105の一端としての右端に、下支持ステー78に形成されている下部締結部88を当て締結部材119により、下支持ステー78の下部締結部88をメインスタンドストッパの一端105aに締結する。
 すなわち、ピボットフレーム24に車幅方向に延びるメインスタンドストッパ105を設け、このメインスタンドストッパの一端105aに、排気装置52の下部締結部88を締結した。このため、下部締結部88を支持するための専用のボスや支持ステーを設けることなく、部品点数の削減や車両の軽量化を更に図ることができる。同様に、ピボット軸41の一端に、排気装置52の上部締結部87を締結したので、上部締結部87を支持するための専用のボスや支持ステーを設けることなく、部品点数の削減や車両の軽量化を図ることができる。
 次に、排気装置52の構成について説明する。
 図5に示されているように、排気装置52は、エンジンの排気口53(図1)に接続される排気管49と、この排気管49の後部に連結され、この排気管49より大径に形成される消音器76とからなる。この排気装置52に、消音器76の前上部から上方に延ばした上支持ステー77と、消音器76の前下部から下方に延ばした下支持ステー78と、上支持ステー77の後方位置に設けられている後ステー79と、が備えられている。つまり、消音器76に上部締結部87(図2)及び下部締結部88(図2)を形成する支持ステー80を設ける。
 このように、排気管49よりも大径に形成される消音器76に、上部締結部87及び下部締結部88を形成する支持ステー80を設けた。支持ステー80は、上部締結部87を形成する上支持ステー77と、下部締結部88を形成する下支持ステー78とからなる。支持ステーを上支持ステーと下支持ステーに分割することなく、1つの部材にまとめることは差し支えない。
 消音器76の外側は、筒状部材(外筒92)によって囲われており、この外筒92の内側には、その内部を複数の室に仕切るためのセパレータ112、112(仕切板112、112)が設けられている。
 消音のための複数のセパレータ112(隔壁112)は、消音器76の長手方向に離隔するよう消音器76内に配設されている。消音器76の径は、排気管49の径に較べて大径となるが、複数のセパレータ112が設けられているため、消音器76は、高い剛性を有する。高い剛性を有する消音器76を利用して、高さ方向の上下部の締結部87、88(図2)の間の距離をかせぐことができ、強度部材を追加することは不要となる。従って、車両の重量増加を抑えることができる。
 上部締結部87と下部締結部88とが離間して配置されている場合において、ピボットフレーム24(図2)の剛性を向上させたいときに、剛性部材としての消音器76を利用して支持ステー80の高さ方向長さを短くできる。消音器76を利用したので、支持ステー80が短くなれば、重量の増加を抑えつつピボットフレーム24の剛性を高めることができる。
 図6に示されているように、ピボットフレーム24は、車両長手方向に延びる左右のフランジ部101L、101Rと、車幅方向に延びて左右のフランジ部101L、101Rの間をつなぐ連結部102とからなり、車両前方に向けて開放されたU字状の板部材である。
 左右のフランジ部101L、101Rの間に、ピボット軸41が貫通するように設けられ、ピボット軸41の外筒111の上部及び下部に当接するように連結部102から各々車両前方に延ばされる上補強部材113及び下補強部材114が設けられている。
 U字状のピボットフレーム24の左右のフランジ部101L、101Rをピボット軸41が貫通すると共に、このピボット軸41の周りを上下の補強部材113、114で補強したので、ピボットフレーム24の剛性を効果的に高めることができる。
 ピボットフレーム24の上端24a,24aは、メインフレーム22に連結されている。スイングアーム27を支えるピボット軸41は、左右のフランジ部101L、101Rの高さ方向中間位置にて左右のフランジ部101L、101R間を貫通するように延びている。
 ピボット軸の軸端部41aは、上部締結部87に締結部材81で締結され、メインスタンド61(図3)の起立姿勢を保つメインスタンドストッパ105は、左右のフランジ部101L、101Rの高さ方向下部にて左右のフランジ部101L、101Rの間に掛け渡され、メインスタンドストッパ105の端部105aは、下部締結部88に締結部材119で締結されている。
 以上に述べた鞍乗り型車両の作用を次に述べる。
 ピボットフレーム24は、スイングアーム27を支える剛性の高い部材である。この剛性の高いピボットフレーム24に、排気装置52を構成する消音器76の上部及び下部を締結したので、消音器76の上部のみを締結する場合に較べると、排気装置52(消音器76)の支持剛性を高めることができる。
 ピボットフレーム24自体の剛性は、上部締結部87及び下部締結部88を有する排気装置52(消音器76)によって高められるので、ピボットフレーム24と排気装置52(消音器76)の双方の剛性が高まる。ピボットフレーム24と排気装置52(消音器76)の双方の剛性が高まれば、例えば、フレームの板厚を薄くすること等により、車両の軽量化を図ることが可能になる。
 本実施例では、上部締結部と下部締結部は、消音器に設けた例を示しているが、排気管に設けることは差し支えない。
 左右のフランジ部101L、101Rの高さ方向中間位置には、ピボット軸41が掛け渡され、左右のフランジ部101L、101Rの高さ方向下部には、メインスタンドストッパ105が掛け渡されている。U字状のピボットフレーム24には、車幅方向左右に延びている高さ方向上下2つの軸部材41、105が掛け渡されているので、U字状に形成されたピボットフレーム24の剛性を効果的に高めることができる。さらに、上下の補強部材114、115を介在させたので、ピボットフレーム24の剛性を一層高めることができる。
 本発明は、実施例では自動二輪車に適用した例を示したが、三輪車にも適用可能であり、一般の鞍乗り型車両に適用することは差し支えない。
 本発明は、排気装置が備えられている自動二輪車に好適である。
 10…鞍乗り型車両(自動二輪車)、11…車体フレーム、12…前輪、15…操舵装置、21…ヘッドパイプ、22…メインフレーム、24…ピボットフレーム、27…スイングアーム、28…エンジン、41…ピボット軸、41a…ピボット軸の軸端部、49…排気管、52…排気装置、53…エンジンの排気口、61…メインスタンド、76…消音器、80…支持ステー、87…上部締結部、88…下部締結部、105…メインスタンドストッパ、101L…左のフランジ部、101R…右のフランジ部、102…連結部、105…メインスタンドストッパ、117L、117R…スイングアーム軸支部。

Claims (6)

  1.  鞍乗り型車両であって、
     操舵装置を介して前輪を操舵自在に支えるヘッドパイプと、前記ヘッドパイプから車両後方へ向けて延びるメインフレームと、前記メインフレームの後部から下方へ向けて延びるピボットフレームとを含む車体フレームと、
     前記ピボットフレームから車両後方へ向けて延び、後輪を回転自在に支持するスイングアームと、
     前記車体フレームの下方に配置され、前記車体フレームで懸架されたエンジンと、
     前記エンジンの排気口から車体長手方向に向けて延びている排気装置と、
    から成り、
     前記排気装置を前記ピボットフレームに締結する上部締結部及び下部締結部は、前記排気装置の上部及び下部に各々設けられていることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2.  前記ピボットフレームは、前記スイングアームを支えるスイングアーム軸支部を備えており、該スイングアーム軸支は前記ピボットフレームに設けられており、
     前記上部締結部は、前記スイングアームと共に車幅方向外方から前記スイングアーム軸支部に共締めされている、請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3.  前記ピボットフレームには、メインスタンドが起立姿勢から収納姿勢に揺動可能に取付けられており、前記メインスタンドの起立姿勢を保つメインスタンドストッパは、前記ピボットフレームに設けられ、前記下部締結部は、前記メインスタンドストッパの一端に締結されている、請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  4.  前記排気装置は、前記エンジンの排気口に接続される排気管と、該排気管の後部に連結されて該排気管より大径に形成された消音器とからなり、前記消音器に前記上部締結部及び前記下部締結部を形成する支持ステーが設けられている、請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  5.  前記上部締結部と前記下部締結部とは、車両を側方から見たときに鉛直線上に位置している、請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  6.  前記ピボットフレームは、車両長手方向に延びる左右のフランジ部と、車幅方向に延びて前記左右のフランジ部をつなぐ連結部とからなり、車両を上から見たときに車両前方に向けて開放しているU字状の板部材であり、
     前記ピボットフレームの上端は、前記メインフレームに連結され、
     前記スイングアームを支えるピボット軸は、前記左右のフランジ部の高さ方向中間位置にて前記左右のフランジ部間に渡されており、前記ピボット軸の軸端部は、前記上部締結部に締結され、
     メインスタンドの起立姿勢を保つメインスタンドストッパは、前記左右のフランジ部の高さ方向下部にて前記左右のフランジ部間に渡され、前記メインスタンドストッパの端部は、前記下部締結部に締結されている、請求項1に記載の鞍乗り型車両。
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