JP6060645B2 - 自動二輪車のリアフレーム構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車のリアフレーム構造に関する。
車両の前半部に配置されるメインフレームと、車両の後半部に配置されるリアフレームと、を備える自動二輪車が知られている。メインフレームにはエンジンが搭載される。リアフレームはシートを支える。
自動二輪車のリアフレームは、メインフレームの後端部に連結される前端部から後端部へ向かって片持ち梁状に延びる。リアフレームは、シートに着座する搭乗者(ライダー)や同乗者(パッセンジャー)の体重を支えるため、シートを支える上部側に引っ張り応力を受け、中立軸よりも下部側に圧縮応力を受ける(例えば、特許文献1参照。)。
ここで、リアフレームは、圧縮応力を受ける下部側よりも引っ張り応力を受ける上部側の方が強度(疲労強度)上は不利である。
特開2007−261587号公報
ところで、従来の自動二輪車のリアフレームはダイカスト(金型鋳造法)で成形されている。一般にダイカスト成形品は、生産性に優れる一方で、製品内部に鋳巣が発生してしまい機械的な強度に劣る。したがって、従来のリアフレーム構造は、搭乗者(ライダー)や同乗者(パッセンジャー)の体重を支える相応の強度を確保するため、厚肉化と、これにともなう重量増加を招く結果となる。
他方、近年注目される環境問題の観点から、自動二輪車の低燃費化をさらに進展させるため、車両の重量軽減は極めて重要な課題である。
そこで、本発明は、ダイカスト製の従来のリアフレームに対して同程度の強度確保をより薄肉、軽量で達成する自動二輪車のリアフレーム構造を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するため本発明に係る自動二輪車のリアフレーム構造は、車両の後半部に配置されてシートを支える自動二輪車のリアフレーム構造において、全長に渡って下向きに開放される凹形状の横断形状を呈し、かつ天井壁と左右側壁との角部分に他部分よりも厚肉な厚肉部を有する押出形材製のアッパメンバと、全長に渡って上向きに開放される凹形状の横断形状を呈して前記アッパメンバに組み合わされるロアメンバと、を備え、前記天井壁は、上方からリアフレーム内に電装品を収容可能な複数の重量軽減口を有していることを特徴とする。
本発明によれば、ダイカスト製の従来のリアフレームに対して同程度の強度確保をより薄肉、軽量で達成する自動二輪車のリアフレーム構造を提供できる。
本発明の第1実施形態に係るリアフレーム構造を適用する自動二輪車を示す左側面図。 本発明の第1実施形態に係る自動二輪車のリアフレーム構造を示す左側面図。 本発明の第1実施形態に係る自動二輪車のリアフレーム構造を示す横断面図。 本発明の第1実施形態に係る自動二輪車のリアフレーム構造を示す平面図。 本発明の第1実施形態に係る自動二輪車のリアフレーム構造を示す縦断面図。 本発明の第2実施形態に係る自動二輪車のリアフレーム構造を示す左側面図。 本発明の第2実施形態に係る自動二輪車のリアフレーム構造を示す横断面図。 本発明の第3実施形態に係る自動二輪車のリアフレーム構造を示す左側面図。 本発明の第3実施形態に係る自動二輪車のリアフレーム構造を示す横断面図。
以下、本発明に係る自動二輪車のリアフレーム構造の実施の形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
本発明に係る自動二輪車のリアフレーム構造の第1実施形態について図1から図5を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るリアフレーム構造を適用する自動二輪車を示す左側面図である。
なお、本実施形態において、前後、上下、左右の表現は、自動二輪車1に乗車するライダーを基準にする。
図1に示すように、本実施形態に係る自動二輪車1は、車両の前後に延びる車体フレーム2と、車体フレーム2に搭載される内燃機関としてのエンジン3と、車体フレーム2の前方に配置されて車両の左右方向へ操舵自在なステアリング機構5と、車体フレーム2の前方に配置されてステアリング機構5に回転自在に支持される前輪6と、車体フレーム2の後方に配置されて車両の上下方向へ揺動自在に支持される後輪懸架装置7と、車体フレーム2の後方に配置されて後輪懸架装置7に回転自在に支持される後輪8と、エンジン3の運転を制御するエンジン制御モジュール11と、を備える。
車体フレーム2は、所謂ツインスパータイプである。車体フレーム2は、車体フレーム2の最前部に配置されるヘッドパイプ12と、ヘッドパイプ12から左右へ分岐し斜め後ろ下方へ延びる左右一対のメインフレーム13と、左右一対のメインフレーム13それぞれの後端部に接続されて下方へ垂下する左右一対のピボットフレーム15と、左右一対のメインフレーム13それぞれの後端部に接続されて斜め後ろ上方へなだらかに延びるリアフレーム16と、を備える。
ヘッドパイプ12はステアリング機構5の操舵中心であり、ステアリング機構5を車体フレーム2に支える。
左右のメインフレーム13は、エンジン3の横幅と同程度まで拡開して、後方へ延びる。左右のメインフレーム13は、前半部の上部にエアクリーナボックス17を支え、後半部の上部に燃料タンク18を支える。
左右一対のピボットフレーム15はピボット軸19を備える。ピボット軸19は、左右一対のピボットフレーム15の略中央部に架設される。
左右のメインフレーム13および左右一対のピボットフレーム15は、エンジン3を抱え込んで懸架する。
エンジン3は、例えば4サイクル並列多気筒の内燃機関、具体的には並列4気筒エンジンである。エンジン3は、自動二輪車1の中央下部を占める。エンジン3の吸気系統はエアクリーナボックス17に接続される。エンジン3の排気系統は、エンジン3の下方を経るエキゾーストパイプ(図示省略)を介して車体の左側後半部に配置される排気マフラ21に達する。
リアフレーム16は、車両の後半部に配置されて搭乗者(ライダー)用のシート22と、同乗者(パッセンジャー)用のシート23と、排気マフラ21とを支える。
ステアリング機構5はヘッドパイプ12を中心に左右へ操舵される。ステアリング機構5は、左右一対のフロントフォーク25と、フロントフォーク25に設けられて前輪6の上方を覆うフロントフェンダ26と、ステアリング機構5の頂部に設けられるハンドル27と、を備える。
フロントフォーク25はサスペンション機構(図示省略)を内装して前輪6を接地させる。右側のハンドル27は、スロットルグリップ28を備える。
前輪6は、左右一対のフロントフォーク25のそれぞれの下端部に架設される前輪軸(図示省略)によって回転自在に支持される。
後輪懸架装置7は、ピボット軸19に支えられる前端部から車両の後方へ延びるスイングアーム29と、スイングアーム29と車体フレーム2との間に架設されるリアクッションユニット31と、を備える。
スイングアーム29は、ピボット軸19を揺動中心として、後輪8を上下揺動自在に支持する。
リアクッションユニット31は後輪8から車体フレーム2に伝わる力を緩衝する。
後輪8は、スイングアーム29の後端部に設けられる後輪軸(図示省略)によって回転自在に支持される。後輪8はドリブンスプロケット(図示省略)を備える。後輪8は、ドリブンスプロケットに巻掛かるドライブチェーン(図示省略)によってエンジン3から駆動力を得る。
さらに、自動二輪車1は、ヘッドパイプ12の前方からエンジン3の左右両側方を覆うフロントカウリング35と、燃料タンク18の下方空間を車両の左右両側方から覆うサイドカバー36と、リアフレーム16の後半部を覆うシートカウリング37と、を備える。シートカウリング37の後端部下部には、リアフェンダ38が設けられる。リアフレーム16にはピリオンフットレストブラケット49が設けられる。ピリオンフットレストブラケット49は、同乗者が足を掛けるためのピリオンフットレスト68を支える。
次に、本実施形態に係るリアフレーム16について詳細に説明する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る自動二輪車のリアフレーム構造を示す左側面図である。
図3は、図2のIII−III線において、本発明の第1実施形態に係る自動二輪車のリアフレーム構造を示す横断面図である。
図2および図3に示すように、本実施形態に係るリアフレーム16の構造(以下、単に「リアフレーム構造39」と呼ぶ。)は、全長に渡って下向きに開放される凹形状の横断形状を呈し、かつ天井壁41と左右側壁42、43との角部分45に他部分よりも厚肉な厚肉部46を有する押出形材製のアッパメンバ47と、全長に渡って上向きに開放される凹形状の横断形状を呈してアッパメンバ47に組み合わされるロアメンバ48と、を備える。
また、リアフレーム構造39は、ロアメンバ48の中間部に設けられてピリオンフットレストブラケット49を支える取付部51を備える。
リアフレーム16は、メインフレーム13に連結される前端部52から後端部53へ向かって徐々に上下に細くなる先細り形状を呈する。なお、リアフレーム16の前端部52は固定端であり、リアフレーム16の後端部53は自由端である。
横断面形状が凹形状のアッパメンバ47およびロアメンバ48のそれぞれが開放端部55、56で接合されるため、リアフレーム構造39は中空部57を有する。リアフレーム構造39は、アッパメンバ47およびロアメンバ48のそれぞれの開放端部55、56に形成された開先を溶接で結合する継手部58を備える。
継手部58は、シート22に着座する搭乗者(ライダー)や同乗者(パッセンジャー)の重量によって撓むリアフレーム構造39の中立軸またはその近傍に配置されて、曲げ変形による剪断応力の負担が軽減される。継手部58は、アッパメンバ47の開放端部55およびロアメンバ48の開放端部56のそれぞれに形成される開先を溶接で接合したものである。
アッパメンバ47は、リアフレーム16の天井壁41と、リアフレーム16の左側壁上半部59と、リアフレーム16の右側壁上半部61と、を担う。アッパメンバ47は、一様な凹形状の横断形状を呈する押出形材の素材を、一方の端部から他方の端部に向かうほど徐々に上下に細くして先細り形状に加工される。
アッパメンバ47の厚肉部46は、リアフレーム16に負荷される応力、もっぱらシート22に着座する搭乗者(ライダー)や同乗者(パッセンジャー)の重量による引っ張り応力を支える。また、厚肉部46の前端部52には、リアフレーム16をメインフレーム13に連結する連結部としてのボルト穴62が設けられる。ボルト穴62には、リアフレーム16をメインフレーム13に固定するボルト(図示省略)が締め付けられる。
ロアメンバ48は、リアフレーム16の底壁63と、リアフレーム16の左側壁下半部65と、リアフレーム16の右側壁下半部66と、を担う。ロアメンバ48は、板材をプレス加工によって成形されたプレス材である。
ロアメンバ48には、リアフレーム16をメインフレーム13に連結する連結部としてのボス67が設けられる。ボス67には、リアフレーム16をメインフレーム13に固定するボルト(図示省略)が締め付けられる。ボス67は溶接でロアメンバ48に固定される。ロアメンバ48は、ボス67に代えてナット(図示省略)を備えていても良い。
ピリオンフットレストブラケット49は、同乗者(パッセンジャー)が足を掛けるピリオンフットレスト68をリアフレーム16に取り付けるためのブラケットであり、排気マフラ21を吊り下げるようにして支持するマフラーステーの機能も果たす。なお、リアフレーム構造39は、自動二輪車1が同乗者(パッセンジャー)用のシート23を備えていない場合には、不要になるピリオンフットレストブラケット49に代えて、取付部51に設けられて排気マフラ21を支えるマフラーステーを備える。
図4は、本発明の第1実施形態に係る自動二輪車のリアフレーム構造を示す平面図である。
図4に示すように、本実施形態に係るリアフレーム構造39は、天井壁41に複数の重量軽減口69を有し、上方からリアフレーム16の中空部57内に電装品Eを収容できる。リアフレーム構造39は、アッパメンバ47の厚肉部46によってリアフレーム16に負荷される応力(もっぱらシート22に着座する搭乗者(ライダー)や同乗者(パッセンジャー)の重量による引っ張り応力)を支えるため、天井壁41にそのほとんどの面積を占める比較的大型の重量軽減口69を開口させても、強度の確保が容易な一方で、重量を大幅に削減できる。
図5は、図4におけるV−V線において、本発明の第1実施形態に係る自動二輪車のリアフレーム構造を示す縦断面図である。
図5に示すように、本実施形態に係るリアフレーム構造39のロアメンバ48は、リアフレーム16内の中空部57に収容される電装品E等を支持する支持部71と、後輪8用の泥よけ72と、を備える。支持部71および泥よけ72は、底壁63に一体成形される。リアフレーム構造39は支持部71および泥よけ72の少なくともいずれか一方のみを備えていても良い。
支持部71は、リアフレーム16の底壁63に段状に形成されて電装品Eをしっかりと保持できる。
泥よけ72はリアフェンダ38の一部である。
本実施形態に係る自動二輪車1のリアフレーム構造39は、全長に渡って下向きに開放される凹形状の横断形状を呈し、かつ天井壁41と左右側壁42、43との角部分45に他部分よりも厚肉な厚肉部46を有するアッパメンバ47と、全長に渡って上向きに開放される凹形状の横断形状を呈してアッパメンバ47に組み合わされるロアメンバ48と、を備えることによって、シート22に着座する搭乗者(ライダー)や同乗者(パッセンジャー)の重量による引っ張り応力が集中的に作用するアッパメンバ47の角部分45の強度を確保してリアフレーム16全体の強度を保ちつつ、それ以外の部分を薄肉化してリアフレーム16全体の重量を軽減させる。
また、本実施形態に係る自動二輪車1のリアフレーム構造39は、内部欠陥の生じにくい押出形材製のアッパメンバ47を備えるため、角部分45とその他の部分の肉厚の違いを容易に設定できるとともに、低圧鋳造やダイカストによって成形される従来のリアフレームよりも最低肉厚を薄く成形できて、リアフレーム16をより軽量化することができる。
さらに、本実施形態に係る自動二輪車1のリアフレーム構造39は、プレス材製のロアメンバ48を備えるため、横断面形状を自由に変化させることが可能であり、中間部の底面に段状の支持部71や、支持部71に連なる泥よけ72を容易に一体成形できる。
さらにまた、本実施形態に係る自動二輪車1のリアフレーム構造39は、リアフレーム16をメインフレーム13に固定するボルト穴62をアッパメンバ47の厚肉部46に備えるため、リアフレーム16とメインフレーム13とを高い信頼性で連結できる。
[第2の実施形態]
本発明に係る自動二輪車のリアフレーム構造の第2実施形態について図6から図7を参照して説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る自動二輪車のリアフレーム構造を示す左側面図である。
図7は、図6のVII−VII線において、本発明の第2実施形態に係る自動二輪車のリアフレーム構造を示す横断面図である。
なお、本実施形態において、第1実施形態と共通する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図6および図7に示すように、本実施形態に係るリアフレーム構造39Aは、全長に渡って下向きに開放される凹形状の横断形状を呈し、かつ天井壁41と左右側壁42、43との角部分45に他部分よりも厚肉な厚肉部46を有する押出形材製のアッパメンバ47と、全長に渡って上向きに開放される凹形状の横断形状を呈してアッパメンバ47に組み合わされるロアメンバ48Aと、を備える。
ロアメンバ48Aは、リアフレーム16Aの底壁63と、リアフレーム16Aの左側壁下半部65と、リアフレーム16Aの右側壁下半部66と、を担う。ロアメンバ48Aは押出形材製であり、底壁63と左右側壁75、76との角部分78に他部分よりも厚肉な第二厚肉部79を備える。ロアメンバ48Aは、一様な凹形状の横断形状を呈する押出形材の素材を、一方の端部から他方の端部に向かうほど徐々に上下に細くして先細り形状に加工される。なお、ロアメンバ48Aおよびアッパメンバ47を同形状の押出形材から成形しても良い。
ロアメンバ48Aの第二厚肉部79の前端部52には、リアフレーム16Aをメインフレーム13に連結する連結部としてのボルト穴82が設けられる。ボルト穴82には、リアフレーム16Aをメインフレーム13に固定するボルト(図示省略)が締め付けられる。
本実施形態に係る自動二輪車1のリアフレーム構造39Aは、全長に渡って下向きに開放される凹形状の横断形状を呈し、かつ天井壁41と左右側壁42、43との角部分45に他部分よりも厚肉な厚肉部46を有するアッパメンバ47Aと、全長に渡って上向きに開放される凹形状の横断形状を呈するロアメンバ48Aと、を備えることによって、シート22に着座する搭乗者(ライダー)や同乗者(パッセンジャー)の重量による引っ張り応力が集中的に作用するアッパメンバ47Aの角部分45の強度を確保してリアフレーム16A全体の強度を保ちつつ、それ以外の部分を薄肉化してリアフレーム16A全体の重量を軽減させる。
また、本実施形態に係る自動二輪車1のリアフレーム構造39Aは、内部欠陥の生じにくい押出形材製のアッパメンバ47Aを備えるため、角部分45とその他の部分の肉厚の違いを容易に設定できるとともに、低圧鋳造やダイカストによって成形される従来のリアフレームよりも最低肉厚を薄く成形できて、リアフレーム16Aをより軽量化することができる。
さらに、本実施形態に係る自動二輪車1のリアフレーム構造39Aは、内部欠陥の生じにくい押出形材製のロアメンバ48Aを備えるため、角部分78とその他の部分の肉厚の違いを容易に設定できるとともに、低圧鋳造やダイカストによって成形される従来のリアフレームよりも最低肉厚を薄く成形できて、リアフレーム16Aをより軽量化することができる。
さらにまた、本実施形態に係る自動二輪車1のリアフレーム構造39Aは、リアフレーム16Aをメインフレーム13に固定するボルト穴62をアッパメンバ47Aの厚肉部46に備えるため、リアフレーム16Aとメインフレーム13とを高い信頼性で連結できる。
また、本実施形態に係る自動二輪車1のリアフレーム構造39Aは、リアフレーム16Aをメインフレーム13に固定するボルト穴82をロアメンバ48Aの第二厚肉部79に備えるため、リアフレーム16Aとメインフレーム13とを高い信頼性で連結できる。
[第3の実施形態]
本発明に係る自動二輪車のリアフレーム構造の第3実施形態について図8から図9を参照して説明する。
図8は、本発明の第3実施形態に係る自動二輪車のリアフレーム構造を示す左側面図である。
図9は、図8のIX−IX線において、本発明の第3実施形態に係る自動二輪車のリアフレーム構造を示す横断面図である。
なお、本実施形態において、第2実施形態と共通する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図8および図9に示すように、本実施形態に係るリアフレーム構造39Bは、全長に渡って下向きに開放される凹形状の横断形状を呈する押出形材製のアッパメンバ47Bと、全長に渡って上向きに開放される凹形状の横断形状を呈する押出形材製のロアメンバ48Bと、アッパメンバ47Bとロアメンバ48Bとを継ぐ継ぎ板部材85、86と、を備える。
リアフレーム16Bは、横断面形状が凹形状のアッパメンバ47Bおよびロアメンバ48Bと、アッパメンバ47Bの開放端部55とロアメンバ48Bの開放端部56を継ぐ継ぎ板部材85、86を備えるため、リアフレーム構造39Bは中空部57を有する。リアフレーム構造39Bは、アッパメンバ47Bの開放端部55およびロアメンバ48Bの開放端部56に形成されたそれぞれの開先を継ぎ板部材85、86に溶接で結合する継手部58Bを備える。
アッパメンバ47Bは、リアフレーム16Bの天井壁41と、リアフレーム16Bの左側壁上半部59と、リアフレーム16Bの右側壁上半部61と、を担う。アッパメンバ47Bは、一様な凹形状の横断形状を呈する。
アッパメンバ47Bは、天井壁41と左右側壁42、43との角部分45に他部分よりも厚肉な厚肉部46を有する
ロアメンバ48Bは、リアフレーム16Bの底壁63と、リアフレーム16Bの左側壁下半部65と、リアフレーム16Bの右側壁下半部66と、を担う。ロアメンバ48Bは、一様な凹形状の横断形状を呈する。なお、ロアメンバ48Bおよびアッパメンバ47Bを同形状の押出形材から成形しても良い。
ロアメンバ48Bは、底壁63と左右側壁75、76との角部分78に他部分よりも厚肉な第二厚肉部79を備える。
継ぎ板部材85、86は、シート22に着座する搭乗者(ライダー)や同乗者(パッセンジャー)の重量によって撓むリアフレーム構造39の中立軸またはその近傍に配置されて、曲げ変形による剪断応力の負担が軽減される。継ぎ板部材85、86は、アッパメンバ47Bとロアメンバ48Bとを継ぎ、一様な凹形状の横断形状を呈するアッパメンバ47Bおよびロアメンバ48Bを組み合わせて、リアフレーム16の先細り形状を整える。
本実施形態に係る自動二輪車1のリアフレーム構造39Bは、全長に渡って下向きに開放される凹形状の横断形状を呈し、かつ天井壁41と左右側壁42、43との角部分45に他部分よりも厚肉な厚肉部46を有するアッパメンバ47Bと、全長に渡って上向きに開放される凹形状の横断形状を呈するロアメンバ48Bと、を備えることによって、シート22に着座する搭乗者(ライダー)や同乗者(パッセンジャー)の重量による引っ張り応力が集中的に作用するアッパメンバ47Bの角部分45の強度を確保してリアフレーム16B全体の強度を保ちつつ、それ以外の部分を薄肉化してリアフレーム16B全体の重量を軽減させる。
また、本実施形態に係る自動二輪車1のリアフレーム構造39Bは、内部欠陥の生じにくい押出形材製のアッパメンバ47Bを備えるため、角部分45とその他の部分の肉厚の違いを容易に設定できるとともに、低圧鋳造やダイカストによって成形される従来のリアフレームよりも最低肉厚を薄く成形できて、リアフレーム16Aをより軽量化することができる。
さらに、本実施形態に係る自動二輪車1のリアフレーム構造39Bは、内部欠陥の生じにくい押出形材製のロアメンバ48Bを備えるため、角部分78とその他の部分の肉厚の違いを容易に設定できるとともに、低圧鋳造やダイカストによって成形される従来のリアフレームよりも最低肉厚を薄く成形できて、リアフレーム16Bをより軽量化することができる。
さらにまた、本実施形態に係る自動二輪車1のリアフレーム構造39Bは、リアフレーム16Bをメインフレーム13に固定するボルト穴82をロアメンバ48Bの第二厚肉部79に備えるため、リアフレーム16Bとメインフレーム13とを高い信頼性で連結できる。
また、本実施形態に係る自動二輪車1のリアフレーム構造39Bは、リアフレーム16Bをメインフレーム13に固定するボルト穴62をアッパメンバ47Bの厚肉部46に備えるため、リアフレーム16Bとメインフレーム13とを高い信頼性で連結できる。
さらに、本実施形態に係る自動二輪車1のリアフレーム構造39Bは、リアフレーム16Bをメインフレーム13に固定するボルト穴82をロアメンバ48Bの第二厚肉部79に備えるため、リアフレーム16Bとメインフレーム13とを高い信頼性で連結できる。
さらにまた、本実施形態に係る自動二輪車1のリアフレーム構造39Bは、アッパメンバ47Bとロアメンバ48Bとを継ぐ継ぎ板部材85、86を備えるため、アッパメンバ47Bとロアメンバ48Bとを同一形状に成形しても追加的な加工工程を最小限に抑えてリアフレーム16Bを製造できる。
したがって、本実施形態に係る自動二輪車1のリアフレーム構造39、39A、39Bによれば、ダイカスト製の従来のリアフレームに対して同程度の強度確保をより薄肉、軽量で達成できる。
1 自動二輪車
2 車体フレーム
3 エンジン
5 ステアリング機構
6 前輪
7 後輪懸架装置
8 後輪
11 エンジン制御モジュール
12 ヘッドパイプ
13 メインフレーム
15 ピボットフレーム
16、16A、16B リアフレーム
17 エアクリーナボックス
18 燃料タンク
19 ピボット軸
21 排気マフラ
22、23 シート
25 フロントフォーク
26 フロントフェンダ
27 ハンドル
28 スロットルグリップ
29 スイングアーム
31 リアクッションユニット
35 フロントカウリング
36 サイドカバー
37 シートカウリング
38 リアフェンダ
39、39A、39B リアフレーム構造
41 天井壁
42 左側壁
43 右側壁
45 角部分
46 厚肉部
47、47B アッパメンバ
48、48A、48B ロアメンバ
49 ピリオンフットレストブラケット
51 取付部
52 前端部
53 後端部
55、56 開放端部
57 中空部
58、58B 継手部
59 左側壁上半部
61 右側壁上半部
62 ボルト穴
63 底壁
65 左側壁下半部
66 右側壁下半部
67 ボス
68 ピリオンフットレスト
69 重量軽減口
71 支持部
72 泥よけ
75 左側壁
76 右側壁
78 角部分
79 第二厚肉部
82 ボルト穴
85、86 継ぎ板部材

Claims (4)

  1. 車両の後半部に配置されてシートを支える自動二輪車のリアフレーム構造において、
    全長に渡って下向きに開放される凹形状の横断形状を呈し、かつ天井壁と左右側壁との角部分に他部分よりも厚肉な厚肉部を有する押出形材製のアッパメンバと、
    全長に渡って上向きに開放される凹形状の横断形状を呈して前記アッパメンバに組み合わされるロアメンバと、を備え
    前記天井壁は、上方からリアフレーム内に電装品を収容可能な複数の重量軽減口を有していることを特徴とする自動二輪車のリアフレーム構造。
  2. 前記ロアメンバは、プレス加工によって成形されたプレス材であり、前記リアフレーム内に収容される電装品等を支持する支持部、および後輪用泥よけの少なくとも一方を底壁に一体成形されることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のリアフレーム構造。
  3. 前記ロアメンバは、底壁と左右側壁との角部分に他部分よりも厚肉な第二厚肉部を有する押出形材製であることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のリアフレーム構造。
  4. 前記ロアメンバの前端部に設けられて前記リアフレームを前記メインフレームに連結させる連結部と、
    前記ロアメンバの中間部に設けられてピリオンフットレストブラケットおよびマフラーステーの少なくとも一方を支える取付部を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の自動二輪車のリアフレーム構造。
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