JP2006021627A - 自動二輪車 - Google Patents

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宏明 松井
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Abstract

【課題】部品点数を増やすことなく排気管からの熱がライダの脚部に伝わるのを抑制できる自動二輪車を提供する。
【解決手段】駆動チェン15の張り側15aの上方及び外側方を覆うチェンケース100を備え、排気管19はリヤアーム8の左,右のアームヘッド部24a,25aの間を該リヤアーム8の下側から上側に立ち上がるように配置されており、上記チェンケース100には、上記排気管19の立ち上がり部19aを車幅方向外側から覆う排気管カバー部101eが一体形成されている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、エンジンに接続された排気管と、車体フレームのリヤアーム枢支部により上下揺動自在に支持されたリヤアームとを備えた自動二輪車に関し、詳細にはエンジン動力を後輪に伝達する無端伝導帯を覆う無端伝導帯ケースの構造に関する。
例えば、特許文献1に記載された自動二輪車では、排気管は、エンジンの下方を通って後方に延びるとともに、リヤアームのピボット軸の後側にて該ピボット軸の下側から上側に立ち上がるように構成され、フートレストは上記リヤアームを枢支する車体フレームのリヤアーム枢支部の近傍に配置されている。
特開2003−127965号公報
ところで、上記従来公報では、排気管の立ち上がり部はリヤアーム枢支部付近に位置しており、該リヤアーム枢支部付近にはフートレストが位置している。従って、排気管の立ち上がり部からの熱がフートレスト上に載置されるライダの脚部に不快感を与えるという懸念がある。そこで、フートレストと排気管の立ち上がり部との間に遮熱部材を追加することが考えられる。しかしながら遮熱部材を別に追加すると部品点数が増えるという問題が生じる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、部品点数を増やすことなく排気管からの熱がライダの脚部に伝わるのを抑制できる自動二輪車を提供することを目的としている。
請求項1の発明は、車体フレームと、該車体フレームに搭載されたエンジンと、該エンジンに接続された排気管と、上記車体フレームのリヤアーム枢支部により上下揺動自在に支持され、後端部で後輪を支持するリヤアームと、上記エンジンの出力軸に装着された駆動部材と後輪に装着された従動部材とに巻回された無端伝導帯と、該無端伝導帯の張り側の上方及び外側方を覆う無端伝導帯ケースとを備え、上記排気管は上記リヤアームの車幅方向領域内で該リヤアームの下側から上側に立ち上がる立ち上がり部を有し、上記無端伝導帯ケースは、上記排気管の立ち上がり部を車幅方向外側から覆う排気管カバー部を備えていることを特徴とする自動二輪車である。
ここで本発明は、リヤアームが後輪を片持ち支持するよう構成されている場合にも適用できる。
請求項2の発明は、請求項1において、上記リヤアームは左,右のリヤアーム本体を有し、上記排気管の立ち上がり部は上記左,右のリヤアーム本体の後輪より前側に位置する左,右のアームヘッド部の間を通って立ち上がるよう配置されていることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、上記排気管の立ち上がり部には触媒が収納配置されていることを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1において、上記無端伝導帯ケースは、樹脂製の前部ケースと、金属製の後部ケースとを備えており、上記前部ケースには、上記排気管カバー部が前方に延るように一体形成されるとともに後輪を覆う可動フェンダ部が車幅方向に延びるように一体形成されていることを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項4において、上記後部ケースと前部ケースとは、一方に形成された係合孔に他方に形成された係合片を弾性部材を介在させて係合させることにより結合されていることを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項5において、上記前部ケース,後部ケースは、無端伝導帯の上方を覆う天壁部と外側方を覆う側壁部とを有し、上記係合孔は上記前部ケースの後端部に天壁部と側壁部とのコーナ部内面に沿うように形成され、上記係合片は上記後部ケースの前端部に前方に突出するよう一体形成され、上記弾性部材は上記係合片に装着され、上記係合孔に嵌合するゴム製グロメットであることを特徴としている。
請求項1の発明に係る自動二輪車によれば、無端伝導帯の上方及び外側方を覆う無端伝導帯ケースは排気管の立ち上がり部を車幅方向外側から覆う排気管カバー部を備えている。このため排気管の立ち上がり部からの熱が排気管カバー部で遮断されることとなり、ライダの脚部に熱が伝わるのを抑制できる。
また排気管カバー部は無端伝導帯ケースの一部が兼用されているので、遮熱部材を別に追加する場合のような部品点数の増加の問題が生じることもない。
請求項2の発明では、排気管の立ち上がり部は、後輪の前側に位置する左,右のアームヘッド部の間というライダの脚部に近接した位置に配置されており、従って排気管カバー部による遮熱効果がより有効となる。
請求項3の発明では、排気管の立ち上がり部に触媒が収納配置されているので、該部分がより高温度になる。本発明ではこの高温となる部分を排気管カバー部で覆っているのでより効果的である。
請求項4の発明では、無端伝導帯ケースは樹脂製の前部ケースと金属製の後部ケースとに2分割されており、前部ケースには上記排気管カバー部が前方に延るように一体形成されるとともに、車幅方向に延びて後輪を覆う可動フェンダ部が一体形成されている。即ち、前部ケースを樹脂製としたので、排気管カバー部や可動フェンダ部を容易に一体形成することができる。
一方、後部ケースは金属製としたので、剛性を高めることができるとともに外観上の質感に変化をもたせることができ、見栄えを向上できる。また剛性を有する後部ケースにより前部ケースの可動フェンダ部が支持されることから、該可動フェンダ部の支持剛性を高めることができる。さらに後部ケースについては、後輪の従動部材より後方に突出するよう延長すると、該延長部分の固定がしにくくなるが、この後部ケースは金属製であるから比較的高い剛性を有するものとすることができ、固定箇所が少なくてもふらついたりすることはない。
請求項5の発明では、前部ケースと後部ケースとは、一方に形成された係合孔に他方に形成された係合片を弾性部材を介在させて係合させることにより結合されている。このため前部,後部ケースを簡単な作業でがたついたりすることのないよう組み付けることができる。
請求項6の発明では、係合孔は前部ケースの天壁部と側壁部とのコーナ部内面に形成され、係合片は後部ケースに形成され、さらに弾性部材は係合片に装着されて係合孔に嵌合するゴム製グロメットである。このため前部,後部ケース部同士は上下方向及び車幅方向にがたつくことなく確実に結合され、びびり音等が生じるのを抑制できる。また前部,後部ケースの合わせ精度を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図10は、本発明の一実施形態による自動二輪車を説明するための図であり、図1,図2は自動二輪車の側面図,平面図、図3はリヤアームの左側面図、図4はリヤアームのピボット軸の断面図(図3のIV-IV 線断面図) 、図5は排気管及びクッションユニットが配置されたリヤアームの平面図、図6はピボット軸周りの右側面図、図7は排気装置の右側面図、図8は右側方から見たチェンケースの斜視図、図9は車内側から見たチェンケースの係合部の斜視図、図10(a),図10(b)はチェンケースの後部ケースの平面図,右側面図である。なお、本実施形態でいう前後,左右とはシートに着座した状態での前後,左右を意味する。
図において、1は自動二輪車を示しており、該自動二輪車1は以下の構造を有している。ヘッドパイプ2から車両後方に延びる車体フレーム3内にエンジン4が搭載され、上記ヘッドパイプ2により前輪5を支持するフロントフォーク6が左右操向可能に枢支され、上記車体フレーム3のリヤアームブラケット部3bにより後輪7を支持するリヤアーム8がピボット軸12を介して上下揺動可能に支持され、さらにリヤアーム8と車体側固定部(エンジン)との間に後輪懸架装置16が配設されている。上記車体フレーム3上には燃料タンク9及びシート10が配設されている。さらにまた上記エンジン4には車両後方に延びる排気装置22が接続されている。
上記車体フレーム3は、ダイキャスト鋳造品からなる左,右のフレーム部材をボルト締めにより結合してなる組立式のものである。この左,右のフレーム部材はヘッドパイプ2から左右外側に拡開しつつ後方に延びた後,内側に狭まりつつ斜め下方に延びる左,右のメインフレーム部3a,3aと、該左,右のメインフレーム部3a,3aの後端から略鉛直下方に延びる左,右のリヤアームブラケット部3b,3bとを一体形成した構造を有している。
上記左,右のメインフレーム部3a,3aの前端部は上記ヘッドパイプを挟持するように配置されボルトにより締め付け固定されている。また上記左右のリヤアームブラケット部3b,3bの下端部同士は車幅方向中心位置にて互いに当接しており、該当接部分がリヤアーム枢支部3cとなっている。また上記左,右のメインフレーム部3aの後端部には斜め上向きに延びるシートレール(不図示)の前端部が結合されている。この左,右のメインフレーム部3a及びリヤアームブラケット部3bの下側部分同士に架け渡すように上記エンジン4がボルト締め固定されており、該エンジン4は車体フレーム3の一部を構成する強度部品となっている。
上記エンジン4は、クランク軸11が収容されたクランクケース及び不図示の変速機構が収容された変速機ケースを一体化したユニットケース4c上に前,後シリンダボディ4a,4bをVバンクをなすように配置し、該前,後シリンダボディ4a,4bにシリンダヘッド4e,4fを積層結合し、該シリンダヘッド4e,4f上にヘッドカバー4g,4hを装着してなる空冷式4サイクルV型2気筒エンジンである。上記前,後シリンダボディ4a,4b,シリンダヘッド4e,4fからなるVバンクの内側には不図示の吸気装置が、該Vバンクの外側には上記排気装置22がそれぞれ接続されている。
上記ユニットケース4cの右側壁には出力軸4dが突出しており、該出力軸4dには駆動スプロケット (駆動部材) 13が装着されている。上記後輪7には従動スプロケット (従動部材)14が装着されており、該従動スプロケット14と駆動スプロケット13とに駆動チェン(無端伝導帯)15が巻回されている。
上記排気装置22は、主として図5,図7に示すように、以下の構造を有している。上記前シリンダヘッド4eの前排気ポート4e′に前排気管17が、後シリンダヘッド4fの後排気ポート4f′に後排気管18が接続されている。この前排気管17は、前排気ポート4e′から車体フレーム3の車幅方向右外側に導出され、該導出外端部から斜め後下方にエンジン4の右側後方まで延びている。上記後排気管18は、後排気ポート4f′から車体フレーム3の車幅方向右外側に導出され、該導出外端部からやや斜め前方に延びた後方に延びており、該後排気管18の下流端部18aは上記前排気管17の下流端部17aに連通接続されて合流している。
この前,後排気管17,18の各下流端部17a,18aの合流部には1本の合流排気管19が接続されている。この合流排気管19は、上記合流部から内側後方に斜めに延びた後,上方に立ち上がる立ち上がり部19aを有している。
この立ち上がり部19aの下流端部19bはシート10の右側下方に延びており、該シート10の右下縁に沿って斜め上向きに配置された右マフラ20に連通接続されている。また上記立ち上がり部19aの下流端部19bには分岐管21が連通接続されている。該分岐管21はシート10の前部下方を車幅方向に延びており、上記シート10の左下縁に沿って斜め上向きに配置された左マフラ23に連通接続されている。
上記リヤアーム8は、横断面略角筒状でリヤアーム枢支部3cから後輪軸支部まで延びる左,右のリヤアーム本体24,25と、該各リヤアーム本体24,25の後輪7の前側直近部分同士を接続するクロス部材26とを有している。この左,右リヤアーム本体24,25の後端部間に上記後輪7が配置されている。そしてこの左,右のリヤアーム本体24,25の上記クロス部材26より前側部分が上記左,右のアームヘッド部24a,25aとなっており、これらの前端部には円筒状のピボット部24b,25bが形成されている。
上記左,右のアームヘッド部24a,25aとクロス部材26及びピボット軸12ひいてはリヤアーム枢支部3cとで囲まれた部分がアームヘッド部空間8aとなっている。
上記左,右のリヤアーム本体24,25の下面には、略く字状をなす補強部24c,25cが下方に凸をなすように一体形成されており、側方から見ると、全体として概ね逆三角形状をなしており、下方に凸の三角形状の開口24c′,25c′を有している。
上記左,右のアームヘッド部24a,25aは、図4に示すように、上記車体フレーム3の左,右のリヤアーム枢支部3c,3cの車幅方向外側に配置されている。この左,右のリヤアーム枢支部3c,3cは上記ピボット軸12により左,右のピボット部24b,25bを介して締結固定されている。より詳細にはピボット軸12の左端部にナット12aを締め込むことにより、該ナット12aと軸頭部12bとで上記ピボット部24b,25b内に配置されたニードル軸受27,28のインナカラー27a,28a,ボール軸受27c,カラー27d及びリヤアーム枢支部3c,3cに装着されたブッシュ3c′,3c′を介してこのリヤアーム枢支部3c,3cが車幅方向に強力に挟持結合されている。
上記左,右のアームヘッド部24a,25aとクロス部材26及びピボット軸12ひいてはリヤアーム枢支部3c,3cとで囲まれたアームヘッド部空間8a内を上記合流排気管19の立ち上がり部19aがピボット軸12の下側から上側に向かって立ち上がっている。上記後輪懸架装置16のクッションユニット30は、ピボット軸12より下方位置に車両前後方向に横置きに配置されている。上記立ち上がり部19aは車幅方向右側に、上記クッションユニット30は左側にそれぞれ偏位配置されている。
上記左,右のリヤアーム枢支部3cの近傍にはそれぞれ部品取付けブラケット50,51を介してフートレストアッシィ52,53が配設されている。
上記左側の部品取付けブラケット50は、ピボット軸12にボルト締め固定されたボス部50bと、該ボス部50bから下方に延びる前辺部50eと、後方に延びる後辺部50fと、該後辺部50fと前辺部50eとを連結する下辺部50gとを一体形成した構造を有している。この前辺部50eの下端部50e′はスタンドブラケット73を介在させて2本のボルト74により上記リヤアーム枢支部3cに共締め固定されている。該スタンドブラケット73にはサイドスタンド75が使用位置と格納位置との間で回動可能に支持されている。
上記左側のフートレストアッシィ52は、上記後辺部50f及び下辺部50gに固定されたフートレストブラケット部52aと、該ブラケット部52aからライダーの足首部分に臨むように斜め上方に延びる菱形状のプロテクタ部52bとを一体形成し、上記フートレストブラケット部52aの後端部にフートレスト55,シフトペダル56を装着した構造を有している。
上記右側の部品取付けブラケット51は、図6に示すように、ピボット軸12にボルト締め固定されたボス部51bと、該ボス部51bから下方に大略扇状に延びる拡開部51eとを一体形成した構造を有している。この拡開部51eの下端部51e′は排気管支持ブラケット77を介在させて2本のボルト78によりリヤアーム枢支部3cに共締め固定されている。
上記右側のフートレストアッシィ53は、上記拡開部51eの後縦辺部51fの外側面を覆うように形成された概ね二股形状をなすフートレストブラケット部53aと、該ブラケット部53aからライダーの足首部分に臨むように斜め上方に延びる菱形状のプロテクタ部53bを一体形成し、上記フートレストブラケット部53aの後端部にフートレスト60,ブレーキペダル61を装着した構造を有している。
上記リヤアーム8の右リヤアーム本体25には、図3,図7〜図10に示すように、駆動チェン15の張り側である上側部分15aをピボット軸12近傍から従動スプロケット14に渡って覆うチェンケース(無端伝導帯ケース)100が配設されている。
このチェンケース100は、樹脂製の前部ケース101と、アルミニューム合金からなる板金製の後部ケース102とに2分割されている。また右リヤアーム本体25の上面には駆動チェン15のばたつきによる衝撃を吸収する緩衝部材103が貼着されている。
上記前部ケース101は、横断面で見て、駆動チェン15の上方を覆う天壁部101aと、外側方を覆う側壁部101bとを有している。
上記前部ケース101には、上記天壁部101aに続いて車幅方向左側に延びる可動フェンダ部101cが一体形成されている。この可動フェンダ部101cは、左,右のリヤアーム本体24,25間に渡る幅を有し、かつ後輪7の前上側部分を覆うように斜め後方に延びている。
上記可動フェンダ部101cの左側縁には左リヤアーム本体24の上面に当接するフランジ部101dが一体形成されており、該フランジ部101dは前後一対のボルト104,104により上記左リヤアーム本体24に締結固定されている(図3参照)。
上記前部ケース101には、これの天壁部101a及び側壁部101bに続いて前方に延びる排気管カバー部101eが一体形成されている。この排気管カバー部101eの前端面101e′は、リヤアーム枢支部3cの後側面に近接している。また上記排気管カバー部101eには、これの側壁部101bに続いて下方に延びる支持辺部101fが一体形成されており、該支持辺部101fの下端部は右リヤアーム本体25の外側壁にボルト105により締結固定されている。
上記排気管カバー部101eは、車両右側方から見ると、上記合流排気管19の立ち上がり部19aを外側から覆っている。具体的には、排気管カバー部101eの側壁部101b及び支持辺部101fが上記立ち上がり部19a部分を覆っている。
上記後部ケース102は、上記前部ケース101に連続して後方に延びており、これの後端は従動スプロケット14より後方に位置している。この後部ケース102は、上記前部ケース101の天壁部101aに続いて延びる天壁部102aと、上記側壁部101bに続いて後方に延びる側壁部102bとを有している。この側壁部102bは前側から後側にいくほど上下寸法が小さくなるように形成されている。
上記後部ケース102には、これの側壁部102bに続いて下方に延びる下辺部102cが一体形成されている。この下辺部102cの下フランジ部102gはボルト102iにより上記右リヤアーム本体25の上面に突設されたフランジ部に締め付け固定されている。
図10(a),(b)に示すように、上記後部ケース102の前端部には、天壁部102aの前端面から前方に延びる上係合片102dと、側壁部102bの前端面から前方に延びる側係合片102eとが一体形成されている。上記上係合片102dには内側に突出するストッパ部102d′が、側係合片102eには下側に突出するストッパ部102e′がそれぞれ形成されている。
そして上記上係合片102d,側係合片102eにはゴム製グロメット(弾性部材)106が装着されている。このグロメット106は横断面L字形をなしている。
上記前部ケース101の内側後端部には、上記天壁部101aと側壁部101bとのコーナ部内にはL字形の係合孔片101gが一体形成されている。このようにして前部ケース101には、後方から見たとき、上記係合孔片101gと天壁部101a及び側壁部101bとで大略逆L字形で上記グロメット106が嵌合挿着可能の係合孔105が形成されている。
上記係合孔105内には上記グロメット106が後方から適宜の圧入力をもって差し込まれて嵌合しており、また後部ケース102の後部に一体形成された下フランジ部102gは右リヤアーム本体25にボルト締め固定されている。このように前部ケース101と後部ケース102とは前後,上下,及び左右方向に移動不能に結合されている。
本実施形態によれば、駆動チェン15の上側部分15aの上方及び外側方を覆うチェンケース100には合流排気管19の立ち上がり部19aを車幅方向外側から覆う排気管カバー部101eが一体形成されている。このため排気管19の立ち上がり部19aからの熱は排気管カバー部101eで遮断されることとなり、ライダの脚部に熱が伝わるのを抑制できる。
また上記排気管カバー部101eはチェンケース100に一体形成されているので、遮熱部材を別に追加する必要はなく、部品点数の増加を防止でき、コストの上昇を抑制できる。
本実施形態では、上記チェンケース100は樹脂製の前部ケース101とアルミニュウム合金製の後部ケース102とに2分割されている。そして前部ケース101には上記排気管カバー部101eが前方に延るように一体形成され、さらに車幅方向に延びて後輪7を覆う可動フェンダ部101cが一体形成されている。このようにして前部ケース101を樹脂製としたので、この前部ケース101に排気管カバー部101e及び可動フェンダ部101cを容易に一体形成することができる。
一方、後部ケース102はアルミニュウム合金からなる板金製であるので、剛性を高めることができるとともに、該板金が有する外観と、前部ケース101の樹脂塗料との組み合わせにより、外観上の質感に変化をもたせることができ、見栄えを向上できる。
また剛性を有する後部ケース102により前部ケース102の可動フェンダ部101cが支持されることから、該可動フェンダ部101cの支持剛性を高めることができる。
さらに後部ケース102については、後輪7の従動スプロケット14より後方に延長させている。この場合、後部ケース102自体はある程度の剛性を有しているので、延長した後端部分がふらついたりすることはない。
本実施形態では、上記前部ケース101と後部ケース102とは、該前部ケース101に形成された係合孔105に、後部ケース102に形成された上,側係合片102d,102eをゴムグロメット106を介在させて係合させることにより結合されている。このため前部,後部ケース101,102にがたつき生じたりすることなく、両者101,102を簡単な作業で組み付けることができる。
また上記係合孔105は前部ケース101の天壁部101aと側壁部101bとの間に形成された略逆L字形の係合孔片101gにより構成され、係合片は後部ケース102に形成されて上記係合孔105に差し込まれる上係合片102d,側係合片102eとにより構成されている。このため前部,後部ケース部101,102同士は前後,上下方向及び左右方向にがたつくことなく確実に結合されることとなり、びびり音等が生じるのを抑制できる。また前部,後部ケース101,102の合わせ精度を高めることかできる。
なお、上記実施形態では駆動スプロケットと従動スプロケットとに巻回された駆動チェンを覆うチェンカバーの場合を説明したが、本発明は、駆動側,従動側の歯付きプーリに歯付きベルトを巻回し、このベルトをベルトカバーで覆うようにした場合にも勿論適用できる。
本発明の一実施形態による自動二輪車を説明するための左側面図である。 上記自動二輪車の平面図である。 上記自動二輪車のリヤアームの左側面図である。 上記リヤアームのピボット軸の断面図(図3のIV-IV 線断面図) である。 上記リヤアームの平面図である。 上記ピボット軸周りの右側面図である。 上記自動二輪車の排気装置の右側面図である。 上記自動二輪車のチェンケースの斜視図である。 上記チェンケースの前部,後部ケースの係合部の斜視図である。 上記チェンケースの後部ケースの図である。
符号の説明
1 自動二輪車
3 車体フレーム
3c リヤアーム枢支部
4 エンジン
4d 出力軸
7 後輪
8 リヤアーム
12 ピボット軸
13 駆動スプロケット (駆動部材)
14 従動スプロケット (従動部材)
15 駆動チェン(無端伝導帯)
15a 上側部分(張り側)
19 合流排気管
19a 立ち上がり部
22 排気装置
24a,25a アームヘッド部
100 チェンケース(無端伝導帯ケース)
101 前部ケース
101a 天壁部
101b 側壁部
101c 可動フェンダ部
101e 排気管カバー部
102 後部ケース
102a 天壁部
102b 側壁部
102d 上係合片
102e 側係合片
105 係合孔
106 ゴムグロメット(弾性部材)

Claims (6)

  1. 車体フレームと、該車体フレームに搭載されたエンジンと、該エンジンに接続された排気管と、上記車体フレームのリヤアーム枢支部により上下揺動自在に支持され、後端部で後輪を支持するリヤアームと、上記エンジンの出力軸に装着された駆動部材と後輪に装着された従動部材とに巻回された無端伝導帯と、該無端伝導帯の張り側の上方及び外側方を覆う無端伝導帯ケースとを備え、上記排気管は上記リヤアームの車幅方向領域内で該リヤアームの下側から上側に立ち上がる立ち上がり部を有し、上記無端伝導帯ケースは、上記排気管の立ち上がり部を車幅方向外側から覆う排気管カバー部を備えていることを特徴とする自動二輪車。
  2. 請求項1において、上記リヤアームは左,右のリヤアーム本体を有し、上記排気管の立ち上がり部は上記左,右のリヤアーム本体の後輪より前側に位置する左,右のアームヘッド部の間を通って立ち上がるよう配置されていることを特徴とする自動二輪車。
  3. 請求項1又は2において、上記排気管の立ち上がり部には触媒が収納配置されていることを特徴とする自動二輪車。
  4. 請求項1において、上記無端伝導帯ケースは、樹脂製の前部ケースと、金属製の後部ケースとを備えており、上記前部ケースには、上記排気管カバー部が前方に延るように一体形成されるとともに後輪を覆う可動フェンダ部が車幅方向に延びるように一体形成されていることを特徴とする自動二輪車。
  5. 請求項4において、上記後部ケースと前部ケースとは、一方に形成された係合孔に他方に形成された係合片を弾性部材を介在させて係合させることにより結合されていることを特徴とする自動二輪車。
  6. 請求項5において、上記前部ケース,後部ケースは、無端伝導帯の上方を覆う天壁部と外側方を覆う側壁部とを有し、上記係合孔は上記前部ケースの後端部に天壁部と側壁部とのコーナ部内面に沿うように形成され、上記係合片は上記後部ケースの前端部に前方に突出するよう一体形成され、上記弾性部材は上記係合片に装着され、上記係合孔に嵌合するゴム製グロメットであることを特徴とする自動二輪車。
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