JP2010234946A - 自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】メインフレームに取付けられる部品の配置に制約を受けず、また、重量増を抑えながらメインフレームの上下振動を低減可能な車体構造を有する自動二輪車を提供する。
【解決手段】前輪31をフロントフォーク21を介して操舵自在に支持するヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から後方斜め下方に延びるとともに上下方向に屈曲する屈曲部13aが中間部に設けられたメインフレーム13と、乗員が着座するようにメインフレーム13の後部上方に配置されたシート46と、メインフレーム13に支持されるエンジン22と、シート46の前方で且つ屈曲部13aの上方に出来る足跨ぎ空間35とを備える自動二輪車10において、屈曲部13aの上面又は下面の少なくとも一方に補強部材81が設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、足跨ぎ空間を有する自動二輪車の車体フレームの改良に関するものである。
従来の自動二輪車として、ハンドルとシートとの間に足跨ぎ空間を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の図1、図4によれば、自動二輪車1は、ハンドルとシート10との間に、乗員が乗降しやすくするための足跨ぎ空間が設けられた車両であり、バックボーン形のフレーム2に、ステアリングヘッドパイプ3から後方斜め下方に延びるメインフレーム部材4を備え、このメインフレーム部材4の後部に第1のエンジンブラケット12a及びリヤアームブラケット13aを介してパワーユニット20が取付けられている。
特開2006−123791公報
上記の自動二輪車では、足跨ぎ空間の位置を下げ、跨ぐ際に足を通しやすくするために、メインフレーム部材4の中間部に下方に凸となるように屈曲部が設けられているが、このように屈曲部を設けた場合、メインフレームの前後長を長くして足跨ぎ空間を広くしようとすると、屈曲部よりも先にあるメインフレーム部材4とヘッドパイプ3が上下方向に大きく振動しやすくなる。
そこで、メインフレーム部材4の上下振動を小さく抑えるために、例えば、第1のエンジンブラケット12aを屈曲部より前へ移動したり、メインフレーム部材4の全体を太くすることが考えられるが、第1のエンジンブラケット12aを前側へ移動させると、メインフレーム部材4に取付けられる吸気系部品やエンジン補機部品の配置が制約され、また、メインフレーム部材4を太くすれば、大きな重量増加を招く。
本発明の目的は、メインフレームに取付けられる部品の配置の自由度が高く、また、重量増を抑えながらメインフレームの上下振動を低減可能な車体構造を有する自動二輪車を提供することにある。
請求項1に係る発明は、前輪を操舵自在に支持するヘッドパイプと、このヘッドパイプから後方斜め下方に延びるとともに上下方向に屈曲する屈曲部が中間部に設けられたメインフレームと、乗員が着座するようにメインフレームの後部上方に配置されたシートと、メインフレームに支持されるエンジンと、シートの前方で且つ屈曲部の上方に出来る足跨ぎ空間とを備える自動二輪車において、屈曲部の上面又は下面の少なくとも一方に補強部材が設けられることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、補強部材が、メインフレームの上面又は下面を覆うベース壁と、このベース壁の左右縁部から延びてメインフレームの左右両側面を覆う左側壁及び右側壁とからなり、断面がコ字状に形成されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、補強部材が、側面視でメインフレームの上下幅の中心を通ってメインフレームの長手方向に延びる中心線よりも上側に設けられることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、エンジンが、クランクシャフトを支持するクランクケースと、このクランクケースから車両前方に向けて延びるシリンダブロックと、このシリンダブロックの前端に取付けられるシリンダヘッドとからなり、このシリンダヘッドの上方にエンジンの吸気装置を構成するスロットルボディが設けられ、このスロットルボディの上方にエアクリーナが設けられ、メインフレームにエンジンを支持するエンジンハンガが設けられ、このエンジンハンガが、少なくとも一部は屈曲部より後方に位置するとともに、シリンダブロックより後方に位置することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、メインフレームが、前方にいくに従い、クランクケースから上方へ離れるように傾斜し、スタータモータが、メインフレームとクランクケースとの間でクランクケースの前部上部に配置され、クランクケースとエンジンハンガとの締結部分がスタータモータの後方に位置することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、屈曲部の上面又は下面の少なくとも一方に補強部材が設けられるので、補強部材によってメインフレームの屈曲部を補強することができ、屈曲部の剛性を向上させることができる。従って、屈曲部よりも先にあるメインフレームとヘッドパイプの上下方向の振動を小さく抑えることができる。
補強部材は屈曲部に設けられるため、屈曲部の前方に配置される吸気系部品やエンジン補機部品等はレイアウトの制約を受けにくく、また、補強部材によって、メインフレームを肉厚にすることなく、振動を小さく抑えることができるため、メインフレームの重量増加を抑えることができる。
請求項2に係る発明では、補強部材が、メインフレームの上面又は下面を覆うベース壁と、このベース壁の左右縁部から延びてメインフレームの左右両側面を覆う左側壁及び右側壁とからなり、断面がコ字状に形成されているので、断面コ字状の補強部材によって屈曲部の上下方向の剛性をより高めることができ、ヘッドパイプの上下振動を一層抑えることができる。
請求項3に係る発明では、補強部材が、側面視でメインフレームの上下幅の中心を通ってメインフレームの長手方向に延びる中心線よりも上側に設けられるので、メインフレームの中心線より下側に配置されるエンジンハンガ、エンジン補機類等のレイアウトに制約を与えにくく、メインフレームへのエンジンハンガ、エンジン補機類等の配置の自由度を増すことができる。
請求項4に係る発明では、エンジンが、クランクシャフトを支持するクランクケースと、このクランクケースから車両前方に向けて延びるシリンダブロックと、このシリンダブロックの前端に取付けられるシリンダヘッドとからなり、このシリンダヘッドの上方にエンジンの吸気装置を構成するスロットルボディが設けられ、このスロットルボディの上方にエアクリーナが設けられ、メインフレームにエンジンを支持するエンジンハンガが設けられ、このエンジンハンガが、少なくとも一部は屈曲部より後方に位置するとともに、シリンダブロックより後方に位置するので、エンジンハンガの前側、つまりメインフレームの屈曲部より前側の空間を大きく確保することができる。
これによって、エンジンハンガよりも前に位置するエアクリーナやスロットルボディの空間を、メインフレームの前後長が長くなるのを抑えながら確保することができる。
請求項5に係る発明では、メインフレームが、前方にいくに従い、クランクケースから上方へ離れるように傾斜し、スタータモータが、メインフレームとクランクケースとの間でクランクケースの前部上部に配置され、クランクケースとエンジンハンガとの締結部分がスタータモータの後方に位置するので、クランクケースとメインフレームとの間でクランクケースの前側ほど大きく形成される空間に車高を高くすることなくスタータモータをクランクケースの上面に配置することができる。
本発明に係る自動二輪車の側面図である。 本発明に係る自動二輪車の要部側面図である。 本発明に係る車体フレームを示す説明図である。 本発明に係る車体フレーム補強部材の取付状態を示す斜視図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、説明中の左、右、前、後は車両に乗車した運転者を基準にした向きを示している。また、図面は符号の向きに見るものとする。
本発明の実施例を説明する。
図1に示すように、自動二輪車10は、車体フレーム11が前端に設けられたヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から後方斜め下方に延びるメインフレーム13と、このメインフレーム13の後端部から下方に延びるピボットフレーム14と、メインフレーム13の後端部から後方斜め上方そして後方に延びるリヤフレーム16と、メインフレーム14の後部及びリヤフレーム16の傾斜部のそれぞれに渡されたサブフレーム17とから構成され、ヘッドパイプ12に操舵自在にフロントフォーク21が取付けられ、メインフレーム13及びピボットフレーム14にエンジン22が取付けられ、ピボットフレーム14にピボット軸23を介してスイングアーム24が上下スイング自在に取付けられ、リヤフレーム16に燃料タンク26が取付けられ、サブフレーム17に収納ボックス27が取付けられた車両である。
フロントフォーク21の下端部には前輪31、上端部にはバーハンドル32が取付けられ、スイングアーム24の後端部には後輪33が取付けられている。
上記メインフレーム13の上方であってバーハンドル32と後述するシート46との間には、乗車する際に足を跨ぎやすくする足跨ぎ空間35が設けられている。
後で詳述するメインフレーム13の屈曲部13aは足跨ぎ空間35の近傍に位置する。なお、符号35aは足跨ぎ空間35の底部である。
図中の符号41はハンドルカバー、42はフロントカバー、43はフロントフェンダ、44はレッグシールド、46はシート、47は排気管、48はマフラ、51はチェーン、52は運転者用ステップ、53はリヤクッションユニット、54はテールランプ、56はリヤフェンダである。
図2に示すように、メインフレーム13は、下に凸状に曲げられた屈曲部13aと、この屈曲部13aより前側を構成する前フレーム部13bと、屈曲部13aより後側を構成する後フレーム部13cとが一体に形成された部材である。
屈曲部13a及び後フレーム部13cの下部には左右一対のエンジンハンガ61,61(手前側の符号61のみ示す。)が取付けられ、これらのエンジンハンガ61と、ピボットフレーム14とにエンジン22が取付けられている。なお、符号62はエンジンハンガ61にエンジン22を取付けるための締結ボルトである。
エンジン22は、クランクケース63と、このクランクケース63の前端部に水平に近い状態に前傾するように取付けられたシリンダ部64とを備え、クランクケース63の右側部にベルト式無段変速機65が付設されている。
シリンダ部64は、クランクケース63の前端部に取付けられたシリンダブロック66と、このシリンダブロック66の前端部に取付けられたシリンダヘッド67と、このシリンダヘッド67の前端部の開口を塞ぐヘッドカバー68とからなる。なお、符号64aはシリンダ部64に設けられたシリンダ軸線である。
クランクケース63とシリンダブロック66との結合部22aの上方に屈曲部13aが位置する。そして、屈曲部13a及び結合部22aの前方では、メインフレーム13と、シリンダブロック66、シリンダヘッド67、ヘッドカバー68とは、前方に行くに従い、これらの間の空間84Bが広がるように傾斜している。それによって、吸気系やエンジン補機類が配置しやすい。
ベルト式無段変速機65は、エンジン22のクランクシャフト70に取付けられた駆動プーリ65Aと、後輪33(図1参照)側に連結された従動軸69に取付けられた従動プーリ65Bと、これらの駆動プーリ65A及び従動プーリ65Bのそれぞれに掛けられたベルト65Cと、これらの駆動プーリ65A、従動プーリ65B及びベルト65Cを覆う変速機カバー65Dとを備え、変速機カバー65Dは、前下がりに傾斜した状態でクランクケース63の右側に設けられている。
クランクケース63は、その内側に配置されたクランクシャフト70を支持し、前部上部にスタータモータ71が取付けられている。
スタータモータ71の上方に屈曲部13aが設けられている。
シリンダヘッド67は、上部に吸気装置72、下部に排気装置73が取付けられている。
吸気装置72は、シリンダヘッド67に吸気管74を介して取付けられたスロットルボディ76と、このスロットルボディ76にコネクティングチューブ77を介して取付けられたエアクリーナ78とからなり、エアクリーナ78は、その上端部がメインフレーム13の前フレーム部13bに取付けられている。
排気装置73は、シリンダヘッド67に取付けられた排気管47と、この排気管47の後端に接続されたマフラ48(図1参照)とからなる。
メインフレーム13の屈曲部13aには、上部に、メインフレーム13の長手方向に直交する方向(上下方向を含む)の振動を抑える補強部材81が取付けられ、下部には、エンジンハンガ61,61よりも前方に、エンジン22の点火プラグに接続されるイグニッションコイル82を支持するエンジン補機用ブラケット83が取付けられている。なお、符号82aはイグニッションコイル82の二次側と点火プラグ(不図示)とを繋ぐ高圧コードである。
これらのイグニッションコイル82及びエンジン補機用ブラケット83は、スタータモータ71の上方斜め前方に設けられている。
エンジン補機用ブラケット83は、屈曲部13aから前フレーム部13bに亘って設けられている。
このように、スタータモータ71の前方でシリンダブロック66の上方にある空間を有効に利用してイグニッションコイル82及びエンジン補機用ブラケット83を配置することができる。
メインフレーム13とクランクケース63との間には、前方にいくにつれて次第に上下寸法が大きくなる空間84Aが設けられ、この空間84Aに、エンジンハンガ61とクランクケース63との締結部、及びスタータモータ71が配置されている。
また、屈曲部13aより前方には、メインフレーム13とシリンダ部64との間に、スロットルボディ76、エアクリーナ78等の吸気装置72の構成部品が配置される空間84Bが設けられている。
図1及び図3(a)に示すように、エンジンハンガ61(特に、クランクケース63を締結する締結ボルトを通す締結穴61a)が、屈曲部13aより後方にあるため、エンジン22の振動が屈曲部13aの後方からメインフレーム13に伝わり、エンジン22の振動に起因する長手方向に直交する方向(上下方向を含む)の振動(以下では、単に「上下振動」と記す。)が屈曲部13aを基点にして前フレーム部13bとヘッドパイプ12に発生するが、メインフレーム13の中央部に設けられた屈曲部13aの上部に補強部材81を設けることで、上下振動の基点となる箇所(屈曲部13a)を補強して剛性を高くすることができ、前フレーム部13bとヘッドパイプ12の上下振動を小さくすることができる。
図中の符号85は側面視でメインフレーム13の上下幅Wの中央を通ってメインフレーム13の長手方向に延びる中心線であり、この中心線85よりも上方に補強部材81が配置され、中心線85よりも下方にエンジンハンガ61,16(手前側の符号61のみ示す。)及びエンジン補機用ブラケット83が配置される。
これにより、補強部材81は、エンジンハンガ61,16及びエンジン補機用ブラケット83の配置に制約を与えることがなく、エンジンハンガ61,16及びエンジン補機用ブラケット83の配置の自由度を増すことができる。
図3(b)に示すように、中心線85は、屈曲部13aに位置する円弧部85aと、前フレーム部13bに位置する前直線部85bと、後フレーム部13cに位置する後直線部85cとからなる。
円弧部85aと前直線部85bとの接続部を点88、円弧部85aと後直線部85cとの接続部を点89とすると、前直線部85bは、円弧部85aの点88における接線であり、後直線部85cは、円弧部85aの点89における接線である。
メインフレーム13の屈曲部13aは、直線状に延びる前フレーム部13bと、同じく直線状に延びる後フレーム部13cとの間を繋ぐ円弧状の部分であり、点88を通って前直線部85bに直交する直線86と、点89を通って後直線部85cに直交する直線87との間に挟まれた部分である。
従って、詳細に見れば、補強部材81は、屈曲部13aの上面13eを含み、前フレーム部13bの上面13f及び後フレーム部13cの上面13g側にも張り出すように取付けられている。なお、符号13hは屈曲部13aの下面、13jは前フレーム部13bの下面、13kは後フレーム部13cの下面である。
エンジンハンガ61,61(手前側の符号61のみ示す。)は、屈曲部13aの側面13m,13m(手前側の符号13mのみ示す。)に前端部が取付けられるとともに後フレーム部13cの側面13n,13n(手前側の符号13nのみ示す。)にも取付けられている。
エンジン補機用ブラケット83は、後部が屈曲部13aの右側の側面13mに取付けられ、前部が前フレーム部13bの右側の側面13pに取付けられている。
図3(a)に戻って、図中のθは、メインフレーム13の前フレーム部13bと後フレーム部13cとのなす角度であり、θ=160°〜170°の鈍角に設定されている。このような角度に設定することで、足跨ぎ空間35(図1参照)の底部35a(図1参照)を低くすることができるとともに、足跨ぎ空間35の前後の広さも確保することができる。仮にθ<160°であると、メインフレーム13の前フレーム部13bとシート46との間の距離が近くなり、足跨ぎ空間35が前後に狭くなる。
図3(c)に示すように、メインフレーム13は角パイプであり、補強部材81は、メインフレーム13の屈曲部13aの上面13eを覆う上壁(ベース壁)81aと、この上壁81aの左右縁部から延びて屈曲部13aの左右の側面13m,13mの上部を覆うとともにこれらの側面13m,13mに下縁が溶接にて取付けられた左側壁81b及び右側壁81cとからなり、断面がコ字状に形成されている。
このように、屈曲部13aに補強部材81を設けることでメインフレーム13の屈曲部13aの剛性を高めることができ、上記の左側壁81b及び右側壁81cは、上壁81aから下方に延びるリブ状に形成されているから、特に、メインフレーム13の長手方向に直交する方向(上下方向を含む)の剛性を高めることができる。
また、補強部材81は、薄い鋼板をコ字状に折り曲げ成形した部材であるから、メインフレーム13、ひいては、車体フレーム11の重量増加を抑えることができる。
図4に示すように、補強部材81は、上壁81aの前端部及び後端部にそれぞれ切欠き部81eが形成され、左側壁81b及び右側壁81cにそれぞれ前方突出部81f及び後方突出部81gが形成されている。
切欠き部81eは、補強部材81の軽量化を図るための部分であり、前方突出部81f及び後方突出部81gは、左側壁81b及び右側壁81cの下縁81j(手前側の符号81jのみ示す。)のメインフレーム13への溶接長さを大きく確保するための部分である。
上記の図1に示したように、前輪31をフロントフォーク21を介して操舵自在に支持するヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から後方斜め下方に延びるとともに上下方向に屈曲する屈曲部13aが中間部に設けられたメインフレーム13と、乗員が着座するようにメインフレーム13の後部上方に配置されたシート46と、メインフレーム13に支持されるエンジン22と、シート46の前方で且つ屈曲部13aの上方に出来る足跨ぎ空間35とを備える自動二輪車10において、屈曲部13aの上面13e又は下面13hの少なくとも一方に補強部材81が設けられるので、補強部材81によってメインフレーム13の屈曲部13aを補強することができ、メインフレーム13の屈曲部13aの剛性を向上させることができる。従って、エンジン22の振動を起因とし、屈曲部13aを基点にした前フレーム部13bとヘッドパイプ12の上下振動を小さく抑えることができる。
補強部材81は屈曲部13aに設けられるため、屈曲部13aの前方に配置される吸気系部品(スロットルボディ76、エアクリーナ78等)やエンジン補機部品等にはレイアウトの制約を受けにくくすることができ、これらの部品の配置自由度を向上させることができる。また、補強部材81によって、メインフレーム13の全体を肉厚にすることなく、前フレーム部13bとヘッドパイプ12の上下振動を小さく抑えることができるため、メインフレーム13の重量の増加を抑えることができる。
上記の図3(b),(c)に示したように、補強部材81が、メインフレーム13の上面13A又は下面13Bを覆うベース壁としての上壁81aと、この上壁81aの左右縁部から延びてメインフレーム13の左右両側面を覆う左側壁81b及び右側壁81cとからなり、断面がコ字状に形成されているので、上記左側壁81b及び右側壁81cは上壁81aに形成された補強リブのように作用し、特に、上下方向の剛性を高め、断面コ字状の補強部材81によってメインフレーム13の屈曲部13aの上下方向の剛性をより高めることができ、ヘッドパイプ12の上下振動を一層抑えることができる。
上記の図3(a),(b)に示したように、補強部材81が、側面視でメインフレーム13の上下幅Wの中心を通ってメインフレーム13の長手方向に延びる中心線85よりも上側に設けられるので、メインフレーム13の中心線85より下側に配置されるエンジンハンガ61、エンジン補機類としてのイグニッションコイル82、エンジン補機用ブラケット83等のレイアウトに制約を与えにくく、メインフレーム13へのエンジンハンガ61、エンジン補機類等の配置の自由度を増すことができる。
上記の図2に示したように、エンジン22が、クランクシャフト70を支持するクランクケース63と、このクランクケース63から車両前方に向けて延びるシリンダブロック66と、このシリンダブロック66の前端に取付けられるシリンダヘッド67とからなり、このシリンダヘッド67の上方にエンジン22の吸気装置72を構成するスロットルボディ76が設けられ、このスロットルボディ76の上方にエアクリーナ78が設けられ、メインフレーム13にエンジン22を支持するエンジンハンガ61が設けられ、このエンジンハンガ61が、少なくとも一部は屈曲部13aより後方に位置するとともに、シリンダブロック66より後方に位置するので、エンジンハンガ61の前側、つまりメインフレーム13の屈曲部13aより前側の空間(空間84Bを含む空間である。)を大きく確保することができる。
これによって、エンジンハンガ61よりも前に位置するエアクリーナ78やスロットルボディ76の空間を、メインフレーム13の前後長が長くなるのを抑えながら確保することができる。
また、仮に、スタータモータをクランクケースの後部に設けようとすると、クランクケースの後部とメインフレームとの間の空間は、クランクケースの前部と比べて小さいから、空間を大きく確保するために、メインフレームを上方へ移動すれば、車高が高くなる。
しかし、本実施形態では、メインフレーム13が、前方にいくに従い、クランクケース63から上方へ離れるように傾斜し、スタータモータ71が、メインフレーム13とクランクケース63との間でクランクケース63の前部上部に配置され、クランクケース63とエンジンハンガ61との締結部分がスタータモータ71の後方に位置するので、クランクケース63とメインフレーム13との間でクランクケース63の前側ほど大きく形成される空間84Aに車高を高くすることなくスタータモータ71をクランクケース63の上面に配置することができる。
尚、本実施形態では、図3(a)〜(c)に示したように、補強部材81を、メインフレーム13の上面13A(即ち、上面13f,13e,13g)側に設けたが、これに限らず、補強部材81を、メインフレーム13の下面13B(即ち、下面13j,13h,13k)側にのみ設けてもよいし、メインフレームの上面13A側及び下面13B側の両方に設けてもよい。
本発明は、自動二輪車に好適である。
10…自動二輪車、12…ヘッドパイプ、13…メインフレーム、13A…メインフレームの上面、13B…メインフレームの下面、13a…屈曲部、13e…屈曲部の上面、13h…屈曲部の下面、22…エンジン、31…前輪、35…足跨ぎ空間、61…エンジンハンガ、63…クランクケース、66…シリンダブロック、67…シリンダヘッド、70…クランクシャフト、71…スタータモータ、72…吸気装置、76…スロットルボディ、78…エアクリーナ、81…補強部材、81a…ベース壁(上壁)、81b…左側壁、81c…右側壁、85…中心線、W…メインフレームの上下幅。

Claims (5)

  1. 前輪を操舵自在に支持するヘッドパイプと、このヘッドパイプから後方斜め下方に延びるとともに上下方向に屈曲する屈曲部が中間部に設けられたメインフレームと、乗員が着座するように前記メインフレームの後部上方に配置されたシートと、前記メインフレームに支持されるエンジンと、前記シートの前方で且つ前記屈曲部の上方に出来る足跨ぎ空間とを備える自動二輪車において、
    前記屈曲部の上面又は下面の少なくとも一方に補強部材が設けられることを特徴とする自動二輪車。
  2. 前記補強部材は、前記メインフレームの上面又は下面を覆うベース壁と、このベース壁の左右縁部から延びて前記メインフレームの左右両側面を覆う左側壁及び右側壁とからなり、断面がコ字状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
  3. 前記補強部材は、側面視で前記メインフレームの上下幅の中心を通ってメインフレームの長手方向に延びる中心線よりも上側に設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車。
  4. 前記エンジンは、クランクシャフトを支持するクランクケースと、このクランクケースから車両前方に向けて延びるシリンダブロックと、このシリンダブロックの前端に取付けられるシリンダヘッドとからなり、このシリンダヘッドの上方に前記エンジンの吸気装置を構成するスロットルボディが設けられ、このスロットルボディの上方にエアクリーナが設けられ、前記メインフレームに前記エンジンを支持するエンジンハンガが設けられ、このエンジンハンガは、少なくとも一部が前記屈曲部より後方に位置するとともに、前記シリンダブロックより後方に位置することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の自動二輪車。
  5. 前記メインフレームは、前方にいくに従い、前記クランクケースから上方へ離れるように傾斜し、スタータモータが、前記メインフレームと前記クランクケースとの間で前記クランクケースの前部上部に配置され、前記クランクケースと前記エンジンハンガとの締結部分が前記スタータモータの後方に位置することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の自動二輪車。
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