JP2003237663A - 車両用燃料系構造 - Google Patents

車両用燃料系構造

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JP2003237663A
JP2003237663A JP2002325494A JP2002325494A JP2003237663A JP 2003237663 A JP2003237663 A JP 2003237663A JP 2002325494 A JP2002325494 A JP 2002325494A JP 2002325494 A JP2002325494 A JP 2002325494A JP 2003237663 A JP2003237663 A JP 2003237663A
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fuel
tank
vehicle
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opening
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JP2002325494A
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English (en)
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Naoki Okada
直樹 岡田
Kazuhiro Nishihara
和宏 西原
Katsuya Ishino
勝也 石野
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給油口から燃料が溢れ出るのを抑制しつつ、
単位時間当たりの給油量を増加させ、且つ、サブタンク
をコンパクトにし、限られたスペースにもサブタンク及
び給油口の配設を可能にする車両用燃料系構造を提供す
る。 【解決手段】 燃料の給油口21の近傍にサブタンク1
9が設けられ、該サブタンク19に連結パイプ18の上
端部18aが接続され、連結パイプ18の下端部にメイ
ンタンク17が接続され、前記サブタンク19は、前記
連結パイプ18の断面積より大きい断面積を有し、前記
給油口21から注入された燃料が当たる燃料注入受け面
19fが、燃料の注入方向に対して燃料の流れ方向が鈍
角となるように傾斜し、前記連結パイプ18との上端部
18aへと滑らかに連続している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動二輪車や三
輪車等の車両に設けられた燃料系の構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から自動二輪車等には、車体前部に
車体フレームのヘッドパイプが設けられ、このヘッドパ
イプにステアリングシャフトが回転自在に挿通され、こ
のヘッドパイプが設けられた車体前部に、燃料タンクに
燃料を給油する給油口が設けられたものがある。そし
て、この給油口から給油ガンにて燃料を給油するように
している(特許文献1参照)。
【0003】また、燃料タンク内の圧力変化に対応する
ため、ブリーザパイプが設けられ、このブリーザパイプ
を介して大気と連通されることにより、燃料タンク内の
圧力上昇及び負圧増大を抑制するようにしている。
【0004】
【特許文献1】実開平5−41929号公報。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、給油口に給油ガンを差し込
んで燃料を注入する場合に、攪拌されて泡立った燃料が
給油口から溢れる虞があると共に、溢れ出ないように少
量づつ注入すると、単位時間当たりの給油量が減少して
しまう、という問題があった。これを防止するのに、給
油口の近傍にサブタンクを設けるようにしたものもある
が、大きな容量を確保しないと、溢れ出るのを効果的に
防止できないため、スペース的に制約のある場所への配
置は難しいものであった。
【0006】また、給油時に、給油ガンの位置が給油口
からずれてしまったり、燃料を多めに給油したりする
と、給油口の周囲に燃料が零れることがあり、かかる場
合には燃料が車体に掛かると共に、車体カバー内に溜ま
る虞があった。
【0007】さらに、ブリーザパイプは下端部に設けら
れた開口から空気を排出するようにしていると共に、こ
の開口が詰まった場合でも排気を確保するために、別途
バイパス通路を設けるようにしていることから、構造が
複雑になる、という問題があった。
【0008】そこで、この発明は、給油口から燃料が溢
れ出るのを抑制しつつ、単位時間当たりの給油量を増加
させ、且つ、サブタンクをコンパクトにし、限られたス
ペースにもサブタンク及び給油口の配設を可能にする車
両用燃料系構造を提供することを課題とする。
【0009】他の課題は、給油時に給油口の周囲に燃料
が零れ落ちた場合でも、この燃料を良好に車外に排出で
きる車両用燃料系構造を提供することにある。
【0010】他の課題は、ブリーザパイプ等の構造を簡
単にできる車両用燃料系構造を提供することにある。
【0011】他の課題は、給油時に給油口の周囲に燃料
がある程度零れ落ちた場合でも、この燃料を受けること
ができて車体に掛かるのを防止できると共に、給油時以
外は給油口周りをコンパクト化して外観性向上を図るこ
とができる車両用燃料系構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、燃料の給油口の近傍に
サブタンクが設けられ、該サブタンクに連結パイプの上
端部が接続され、該連結パイプの下端部にメインタンク
が接続され、前記サブタンクは、前記連結パイプの断面
積より大きい断面積を有し、前記給油口から注入された
燃料が当たる燃料注入受け面が、燃料の注入方向に対し
て燃料の流れ方向が鈍角となるように傾斜し、前記連結
パイプとの接続部へと滑らかに連続している車両用燃料
系構造としたことを特徴とする。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の構成に加え、前記給油口の軸線と、前記サブタンクと
の接続部における前記連結パイプの軸線とは、同軸をな
さないように、交差するか又はオフセットされているこ
とを特徴とする。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の構成に加え、前記給油口を有する給油筒が、前記サブ
タンク内に挿入され、燃料油面の上昇により前記給油筒
と前記サブタンク内上部空間との連通が絶たれた時点で
の前記サブタンク内上部空間を空気溜まりとし、該サブ
タンク内上部空間には他端が大気に開放するブリーザパ
イプが接続されていることを特徴とする。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の構成に加え、前記サブタンクの上部に外方へ突出して
所定の空気溜まり容積を確保する膨出部が形成されてい
ることを特徴とする。
【0016】請求項5に記載の発明は、車体フレームの
ヘッドパイプが設けられた車体前部に、燃料タンクに燃
料を給油する給油口が設けられ、該給油口の周囲に、該
給油口の周囲に零れた燃料を受ける燃料受け部が設けら
れ、該燃料受け部内に溜まった燃料を車外に排出するド
レインホースの上端部が、前記燃料受け部に接続され、
該ドレインホースが下方に延長されて、該ドレインホー
スの下端開口から燃料を車外に排出するようにした車両
用燃料系構造としたことを特徴とする。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の構成に加え、前記ドレインホースの下端開口は、車体
下方を覆う車体カバーの上側に位置し、該車体カバーに
は、前記ドレインホースの下端開口から流れ落ちた燃料
が車外に排出される排出開口が形成され、該排出開口
は、前記ドレインホースの下端開口の真下位置より車両
後方寄りに形成されたことを特徴とする。
【0018】請求項7に記載の発明は、請求項5に記載
の構成に加え、前記排出開口の後側には上方に延びる遮
断壁を形成し、該遮断壁にて、前記排出開口を介して前
記アンダーカバー内に浸入する泥水等を遮蔽するように
したことを特徴とする。
【0019】請求項8に記載の発明は、請求項5に記載
の構成に加え、前記給油口の近傍にブリーザパイプの一
端部を接続し、他端部を前記ドレインホースに接続した
ことを特徴とする。
【0020】請求項9に記載の発明は、請求項5に記載
の構成に加え、車体にリッドが開閉自在に設けられ、該
リッドを開くことにより、前記給油口が露出するように
構成され、前記給油口の周囲に弾性体から成る燃料受け
部を折り畳み自在に設け、前記リッドの開動作に連動し
て前記燃料受け部が開くよう構成されたことを特徴とす
る。
【0021】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の構成に加え、前記燃料受け部と前記リッドとを可撓
性のバンドで連結したことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明を実施の形態に基
づいて説明する。
【0023】[発明の実施の形態1]図1乃至図16に
は、この発明の実施の形態1を示す。
【0024】まず構成を説明すると、図中符号11はス
クータ型車両の車体フレームで、この車体フレーム11
の車両前部には図示省略のステアリングシャフトが回転
自在に挿通されるヘッドパイプ12が設けられ、このヘ
ッドパイプ12からメインチューブ13が後方で、且
つ、斜め下方に向けて延長されると共に、このメインチ
ューブ13の左右に一対のダウンチューブ14が配設さ
れている。
【0025】そして、フートボード下側の車体フレーム
11に「燃料タンク」としてのメインタンク17が支持
され、このメインタンク17の前端部の上面部から、
「給油パイプ」としての連結パイプ18が延長され、こ
の連結パイプ18の上端部18aに、この連結パイプ1
8の断面積より大きい断面積のサブタンク19が配設さ
れ、このサブタンク19から斜め上方に給油筒20が突
設され、この給油筒20の上端部に給油口21が形成さ
れ、更に、この給油口21を開閉する燃料受け部キャッ
プ22が設けられている。
【0026】その給油筒20は、中間部にフランジ部2
0aが形成され、このフランジ部20aより下側の下側
部20bが、サブタンク19の挿入開口19dを介し
て、サブタンク19内に挿入され、そのフランジ部20
aより上側の上側部20cがサブタンク19の外側に突
出している。
【0027】その下側部20bは、先端部20dの径が
細く形成され、図11及び図12に示すように、給油ガ
ンPの先端部P1が当接するストッパ部20eが形成さ
れると共に、スリット部20fが形成されている。
【0028】この給油筒20は、先端部20dが斜め下
方を向くように設定されており、この先端部20dが、
サブタンク19の傾斜面19eに対して対向するように
設定されている。そして、給油口21を介して給油ガン
Pから注入された燃料がその傾斜面19eの燃料注入受
け面19fに当たるようになっている。
【0029】この燃料注入受け面19fは、燃料の注入
方向に対して燃料の流れの方向が鈍角となるように傾斜
し、サブタンク19は、下方に向かうに従って径が徐々
に細くなるように断面変化し、下端部に形成された筒部
19cと滑らかに連続している。
【0030】そして、この筒部19cの下端開口19g
の径と、連結パイプ18の上端部18aの径とが略等し
く形成されて、このサブタンク19の下端開口19gに
連結パイプ18の上端部18aが接続されている。
【0031】また、そのサブタンク19は、燃料注入受
け面19fより上側が、図2に示すように、車両前側か
ら見て四角形状を呈し、外方に突出する膨出部19hが
形成され、この四角形の部位から下方に向けて徐々に幅
が狭くなるように形成されている。
【0032】そして、図9に示すように、燃料油面Fの
上昇により、給油筒20とサブタンク19内の上部空間
との連通状態が絶たれた時点で、その上部空間が空気溜
まりとなり、その膨出部19hにより、空気溜まりの所
定の容積が確保されるようになっている。
【0033】さらに、図11に示すように、車両側方か
ら見た状態では、給油筒20の軸線O1とサブタンク1
9の筒部19c(接続部)における連結パイプ18の軸
線O2とは、同軸をなさないように、交差している。ま
た、図10に示すように、車両後方から見た状態では、
給油筒20の軸線O1とサブタンク19の筒部19c
(接続部)における連結パイプ18の軸線O2とは、同
軸をなさないように、オフセットしている。
【0034】このサブタンク19には、図1及び図2に
示すように、周囲に取付片19aが延長され、この取付
片19aがヘッドパイプ12に固定された四角形の支持
パイプ24にネジ25にて固定されている。
【0035】そして、この給油口21の周囲には、この
給油口21の周囲に零れ落ちた燃料を受ける燃料受け部
26が配設されており、この燃料受け部26は、上方が
開放された開放された四角形の箱形状を呈し、折畳み線
部26aを介して図1に示す状態から矢印方向に折り畳
まれるようになっている。
【0036】給油時には、図13に示すように、レッグ
シールド28に設けられた蓋28aを開くことにより、
その燃料受け部26が展開される一方、その蓋28aを
閉じることにより、燃料受け部26が折り畳まれるよう
になっている。
【0037】この燃料受け部26の底部には、この燃料
受け部26内に溜まった燃料を車外に排出するドレイン
ホース27の上端部27aが接続され、このドレインホ
ース27が下方(略真下)に延長されて、このドレイン
ホース27の下端開口27bから燃料を車外に排出する
ように構成されている。
【0038】このドレインホース27の下端開口27b
は、斜めに形成されて、車両前方を向くように形成され
ている。
【0039】そして、このドレインホース27の下端開
口27bは、図1及び図6に示すように、車体下方を覆
う「車体カバー」としてのアンダーカバー29の上側に
位置している。
【0040】このアンダーカバー29には、ドレインホ
ース27の下端開口27bから流れ落ちた燃料を車外に
排出する排出開口29aが形成され、この排出開口29
aは、ドレインホース27の下端開口27bの真下位置
より車両後方寄りに形成されている。
【0041】また、そのアンダーカバー29には、排出
開口29aの前側で燃料が滴下する位置の周囲に、上方
に突出する周壁29bが形成され、その周壁29bの内
側に、車両前後方向に延びるガイドリブ29cが複数
(計3本)平行に形成されている(図5参照)。
【0042】さらに、その排出開口29aの後側には、
略上方に延びる「遮断壁」としての縦壁29dが形成さ
れると共に、この縦壁29dに上端部には、車両前方に
向けて略水平方向に延びる「遮断壁」としての天壁29
eが形成されている。
【0043】この縦壁29d及び天壁29eにて、排出
開口29aを介してアンダーカバー29内に図6中矢印
aに示すように浸入する泥水等を遮蔽するように構成さ
れている。
【0044】さらに、そのアンダーカバー29の排出開
口29aの部分の形状は、成形時に図6中矢印b方向に
型抜きできるように設定されている。
【0045】一方、そのドレインホース27の下端部に
は、「ブリーザパイプ」としてのパイプ用エア抜きホー
ス30の下端部30bが接続されて三つ又状となってお
り、図2等に示すように、このパイプ用エア抜きホース
30の上端部30aがサブタンク19の上面部19bに
接続され、このパイプ用エア抜きホース30を介してメ
インタンク17内の圧力調整が行われるようになってい
る。
【0046】また、そのパイプ用エア抜きホース30の
途中には、車両が転倒したときに、燃料が外部に排出さ
れるのを防止するロールオーババルブ32が設けられて
いる(図2参照)。このロールオーババルブ32は、図
16に示すように、ハウジング32d内に隔壁32aが
設けられると共に、この隔壁32aに連通口32eが設
けられ、この連通口32eが開閉弁32bにより開閉自
在に設けられ、この開閉弁32bがスプリング32cに
より図16中上方に付勢されている。
【0047】車両が起立した状態では、開閉弁32bの
自重により、スプリング32cが圧縮されることによ
り、連通口32eが開かれた状態にあり、車両が転倒し
た時には、そのスプリング32cの付勢力にて、その連
通口32eが閉じられることにより、連結パイプ18側
から車外への燃料の漏れが防止されるように構成されて
いる。
【0048】さらに、メインタンク17の上面部には、
図1に示すように、タンク用エア抜きホース31の下端
部31bが接続されると共に、図14に示すように、こ
のタンク用エア抜きホース31の上端部31aが前記給
油筒20に接続されている。
【0049】次に、作用について説明する。
【0050】燃料受け部キャップ22を外し、給油口2
1から給油ガンPにて給油する場合に、給油口21から
給油ガンが外れたり、過給油により、給油口21の周囲
に燃料が零れ落ちることがある。この零れた燃料は、こ
の給油口21の周囲に設けられた燃料受け部26に溜ま
り、この燃料受け部26から真下に延長されたドレイン
ホース27を介して、そのアンダーカバー29の排出開
口29aから車外に排出される。
【0051】してみれば、零れた燃料が車体カバー内に
溜まったり、車体に掛かるのを防止することができる。
【0052】また、ドレインホース27の下端開口27
bは、図6に示すように、車体下方を覆うアンダーカバ
ー29の上側に位置しているため、走行時に跳ね上がる
泥水や埃等により、その下端開口27bが塞がれて詰ま
るのを防止することができる。
【0053】さらに、アンダーカバー29の排出開口2
9aは、ドレインホース27の下端開口27bの真下位
置より、車両後方寄りに形成されているため、上述と相
俟って、その排出開口29aから浸入した泥等が、その
ドレインホース27の下端開口27bに詰まるのを防止
することができる。
【0054】さらにまた、アンダーカバー29には、車
両前後方向に延びるガイドリブ29cが複数平行に形成
されているため、ドレインホース27の下端開口27b
から滴下した燃料は、そのガイドリブ29cにより整流
化されて車両後方に向かって流れ、アンダーカバー29
の排出開口29aから速やかに排出される。
【0055】しかも、アンダーカバー29の排出開口2
9aから浸入した泥水等は、その排出開口29aの後側
に形成された縦壁29d及び天壁29eにて遮られるこ
とにより、アンダーカバー29内に浸入するのを防止す
ることができる。
【0056】また、このようなアンダーカバー29の排
出開口29a廻りの構造は、図6中矢印b方向に型抜き
することで、一体成形できるため、成形も簡単である。
【0057】なお、この発明は、車両前後方向に沿うガ
イドリブ29cが形成されたものに限定されず、図7及
び図8に示すように、ガイドリブ29cが形成されてい
ないものも含む。但し、ガイドリブ29cを形成した方
が、上述のように排出開口29aから燃料を速やかに排
出することができる。
【0058】一方、この給油ガンPを図11中二点鎖線
に示すように、給油筒20に挿入する場合には、給油ガ
ンPの先端部P1は、給油筒20のストッパ部20eに
当接して挿入が停止されることにより、サブタンク19
の傾斜面19eに衝突することなく、この傾斜面19e
を損傷させるようなことが無い。
【0059】この状態で、燃料を給油ガンPから噴射さ
せると、給油筒20のスリット部20fから図11中矢
印に示すように噴射されて、サブタンク19の傾斜面1
9eに当たる。
【0060】そして、この燃料は、その傾斜面19eを
伝わって下方に向かって流れ、このサブタンク19の筒
部19cを介して連結パイプ18を通り、メインタンク
17内に供給される。
【0061】この際には、燃料注入受け面19fから下
側が、下方に向かうに従って径が徐々に細くなるように
断面変化し、このサブタンク19の下端開口19aの径
と、連結パイプ18の上端部18aの径とが略等しく形
成されて、サブタンク19の下端開口19aに連結パイ
プ18の上端部18aが接続されているため、注入され
た燃料の通路は急激な断面変化が無く、滑らかに連続し
ていることから、サブタンク19内で泡だったりせず、
給油口21から溢れ出るのを抑制できて、給油ガンPか
ら注入された燃料を連結パイプ18に円滑に流入させる
ことができる。
【0062】その結果、給油口21から燃料が溢れ出る
のを抑制しつつ、単位時間当たりの給油量を増加させる
ことができる。
【0063】また、サブタンク19は、燃料注入受け面
19fより上側に空気溜まり部が形成され、この空気溜
まり部には、車両前側から見て略四角形となるように側
方に向けて膨出する膨出部19hが形成されることによ
り、サブタンク19の上部側の空気溜まり等の容積を大
きく形成することができる。
【0064】そして、給油口21を閉じた密閉状態で、
メインタンク17の内圧が上昇すると、メインタンク1
7内の空気は、タンク用エア抜きホース31を介して給
油筒20内に排出され、この給油筒20と連通するサブ
タンク19内の空気がパイプ用エア抜きホース30を介
して、ドレインホース27内に流入して、このドレイン
ホース27の下端開口27b等から排出される。これに
より、メインタンク17内の圧力の上昇が抑制されるこ
ととなる。なお、そのタンク用エア抜きホース31は、
メインタンク17の最上部位置に接続されているため、
メインタンク17内側には満タン状態で空気溜まりが形
成されることがなく、空気溜まりは上述のようにサブタ
ンク19に形成されることとなる。
【0065】このようにすれば、そのドレインホース2
7の下端開口27bを、パイプ用エア抜きホース30の
排出口としても利用できるため、開口を別々に設ける必
要なく、構造を簡単にできる。
【0066】また、その下端開口27bは、上述のよう
に、殆ど詰まることはないが、万が一詰まった場合で
も、サブタンク19内の空気はパイプ用エア抜きホース
30を介してドレインホース27の上端部27aから抜
けることとなる。してみれば、パイプ用エア抜きホース
30に別途バイパス通路を配設する必要が無く、構造を
簡単にできる。
【0067】さらに、メインタンク17内の圧力が低下
したときには、上述とは反対に、ドレインホース27及
びパイプ用エア抜きホース30を介してサブタンク19
内に外気が吸い込まれ、メインタンク17内の圧力の低
下を抑制できる。
【0068】[発明の実施の形態2]図17及び図18
には、この発明の実施の形態2を示す。
【0069】この実施の形態2は、キャニスタ37が配
設されている点で、実施の形態1と相違している。
【0070】すなわち、このキャニスタ37は、パイプ
用エア抜きホース30の途中に配設され、このキャニス
タ37からバイパス管38が延長されてキャブレタ39
に接続されている。
【0071】これによれば、このパイプ用エア抜きホー
ス30を通ってきた空気の燃料成分は、そのキャニスタ
37内で吸着されることにより、車外に直接放出される
ことがない。そして、そのキャニスタ37に吸着された
燃料成分は、バイパス管38を介してキャブレタ39に
吸引されてエンジン側に供給されるようになっている。
【0072】してみれば、燃料成分を含む空気がドレイ
ンホース27の下端開口27bから直接排出されるのを
抑制することができる。
【0073】他の構成及び作用は実施の形態1と同様で
あるので説明を省略する。
【0074】なお、上記実施の形態では、パイプ用エア
抜きホース30の下端部30bをドレインホース27の
下端部に接続しているが、これに限らず、パイプ用エア
抜きホース30の下端部30bを、ドレインホース27
の下端部以外の中間部等の他の位置に接続することもで
きる。
【0075】[発明の実施の形態3]図19乃至図23
には、請求項9及び10に記載の発明の実施の形態3を
示す。
【0076】図19は本発明に係る「燃料系構造」とし
ての給油部構造を備える「車両」としてのスクータ型自
動二輪車の側面図、図20は同スクータ型自動二輪車前
部の正断面図である。
【0077】図19に示すスクータ型自動二輪車101
の車体前方上部にはヘッドパイプ102が位置してお
り、該ヘッドパイプ102内にはステアリング軸103
が回動自在に挿通している。そして、このステアリング
軸103の上端にはハンドル104が取り付けられてお
り、同ステアリング軸103の下端にはフロントフォー
ク105が結着されており、該フロントフォーク105
の下端部には前輪106が回転自在に軸支されている。
【0078】又、前記ヘッドパイプ102からはダウン
チューブ107が車体後方に向かって斜め下方に延出し
た後、折り曲げられて車体方向に向かって略水平に延出
しており、該ダウンチューブ107の途中からは左右一
対のバックステー108が分岐して車体後方に向かって
斜め上方に延設されている。
【0079】ところで、車体前部の前記ヘッドパイプ1
02、ダウンチューブ107等は樹脂製のフロントカバ
ー109によって覆われており、該フロントカバー10
9の後半部は同じく樹脂製のレッグシールド110を構
成している。
【0080】更に、前記ハンドル104の後方にはシー
ト111が配置されており、該シート111とハンドル
104との間には低床式の足載せ台112が設けられて
いる。そして、この足載せ台112の下方の空間には燃
料タンク113が配設されている。
【0081】又、上記足載せ台112の後方であって、
前記シート111の下方には、動力ユニットとしてのユ
ニットスイング式エンジン114が設けられている。
【0082】上記ユニットスイング式エンジン114は
車体の左側に配され、これは駆動源としてのエンジン1
15と不図示のVベルト式自動変速機及び減速機構を内
蔵して成る伝動ケース116を一体化して構成され、伝
動ケース116はエンジン115の車体左側から車体後
方に延び、その後端には後輪117が回転自在に軸支さ
れている。そして、伝動ケース116の上部にはエアク
リーナ118が取り付けられており、該エアクリーナ1
18から車体前方へ向かって延びる吸気管119は前記
エンジン115の吸気系に接続され、その途中にはキャ
ブレタ120が設けられている。
【0083】以上の構成を有するユニットスイング式エ
ンジン114は、前記バックステー108に固着された
エンジン懸架ブラケット121にリンク機構122を介
して上下に揺動自在に支持されており、その後端は後輪
117と共にリヤクッション123を介してバックステ
ー8に支持されている。
【0084】他方、車体のシート111よりも下方の部
位は樹脂製の車体カバー124によって覆われており、
該車体カバー124内の前記ユニットスイング式エンジ
ン114の上方には、上面が開口する収納ボックス12
5が前後のクロス部材126,127を介してバックス
テー108に取り付けられて配置されており、この収納
ボックス125上に前記シート111が支持されてい
る。ここで、シート111は、その前端がヒンジ128
を中心として上下に回動して前記収納ボックス125を
開閉する。尚、左右のバックステー108には前記クロ
ス部材126,127の他、クロス部材129が架設さ
れており、クロス部材126,127にはグラブバー1
30が取り付けられている。
【0085】ところで、本実施の形態に係るスクータ型
自動二輪車101においては、車体前部の前記フロント
カバー109とレッグシールド110で囲まれる空間内
の前記ヘッドパイプ102の左側には小容量のサブタン
ク131が配され、ヘッドパイプ102の右側にはバッ
テリ132が配されている(図20参照)。
【0086】そして、上記サブタンク131の底部から
下方へ延びる可撓性の燃料ホース133は、足載せ台1
12の下方に配設された大容量の前記燃料タンク113
に接続されている。ここで、サブタンク131の手前側
上部には給油口134が斜めに立設されており、この給
油口134には着脱可能なタンクキャップ135が被着
され、同給油口134の周囲には燃料受け部136が給
油口134を囲むように設けられている。
【0087】上記燃料受け部136は給油時に給油口か
らオーバーフローした燃料(ガソリン)を受けるもので
あって、その底部からはオーバーフローパイプ137が
下方に向かって延び、このオーバーフローパイプ137
の下端は、燃料タンク113の前方の車体下部において
大気中に開口している。
【0088】又、サブタンク131の上部からはブリー
ザホース138が下方に向かって延びており、このブリ
ーザホース138は、前記燃料タンク113の左側方に
斜めに配置されたキャニスタ139の後面に接続されて
いる。ここで、キャニスタ139は、サブタンク131
からブリーザホース138を通って導入される燃料ガス
を燃料と空気とに分離する装置であって、これによって
分離された燃料は吸気負圧に引かれてホース140を通
って前記キャブレタ120に供給され、分離された空気
はホース141を通って前記オーバーフローパイプ13
7へと導かれ、オーバーフローパイプ137から大気中
に放出される。
【0089】他方、シート111前部の下方であって、
車体カバー124で覆われた前記収納ボックス125の
前端部近傍には、燃料ポンプ142が不図示のステイを
介して前記クロス部材129に取り付けられて配置され
ている。この燃料ポンプ142にはエンジン115の吸
気系から延びる負圧ホース143が接続されており、該
燃料ポンプ142は、吸気圧の脈動で駆動され、燃料タ
ンク113から燃料を燃料ホース144を経て吸引して
該燃料を昇圧し、この燃料を燃料ホース145を経て前
記キャブレタ120に供給して混合気形成に供する。
尚、キャブレタ120において形成された混合気は、ユ
ニットスイング式エンジン114のエンジン115に供
給されて燃焼に供される。
【0090】ここで、本発明に係る給油部構造の詳細を
図21〜図23に基づいて説明する。尚、図21は非給
油時の給油部周りの状態を示す破断側面図、図22は給
油時の給油部周りの状態を示す破断側面図、図23は図
22の矢視A方向の図である。
【0091】レッグシールド110の前記サブタンク1
31の給油口134部分を覆う部分に対向部分の一部は
開口しており、この開口部は樹脂製のリッド146によ
って開閉される。即ち、リッド146の下部はレッグシ
ールド110に軸147によって回動可能に軸支されて
おり、その上部外面に形成された凹部146aには解除
レバー(オープナー)148が設けられている。
【0092】上記解除レバー148はクランク状に屈曲
成形され、これは軸149によって回動可能に軸支され
るとともに、リターンスプリング150によって一方向
(図21の時計方向)に付勢されている。
【0093】而して、図21に示すように、非給油時に
おいてリッド146が閉じている状態では、解除レバー
148の鍵状の先端はレッグシールド110側から下方
に向かって突出する係合突起110aに係合してリッド
146の開きを防いでこれの閉じ状態を維持している。
【0094】ところで、サブタンク131の給油口13
4の周囲を覆うように設けられた前記燃料受け部136
は、給油時に給油口134からオーバーフローした燃料
を受けるものであって、本実施の形態では、該燃料受け
部136はゴム等の弾性体で蛇腹状に成形され、自由に
折り畳むことができる。
【0095】そして、この燃料受け部136には撓曲可
能なバンド151が一体に設けられており、このバンド
151の端部は前記リッド146の内面に一体に突設さ
れた突起146bに嵌め込まれて固定されている。つま
り、燃料受け部136はバンド151によってリッド1
46に連結されている。ここで、図23に示すように、
バンド151には、タンクキャップ135を嵌め込むた
めの円孔151aが形成されている。尚、バンド151
は燃料受け部136とは別体に構成しても良い。
【0096】而して、図21に示すように、非給油時に
おいてリッド146が閉じている状態では、燃料受け部
136とバンド151は共に折り畳まれた状態でレッグ
シールド110内の空間に収納されている。
【0097】そして、給油時にはライダーがリッド14
6の凹部146aに手を差し入れて解除レバー148を
リターンスプリング150の付勢力に抗して上方へ押し
上げると、該解除レバー148は軸149を中心として
図21の反時計方向に回動するため、その先端部のレッ
グシールド110側の突起110aとの係合が解除され
る。この状態で解除レバー148を手前に引けば、リッ
ド146は軸147を中心として手前に回動して図22
に示すように開くが、該リッド146と燃料受け部13
6はバンド151によって連結されているため、リッド
146の開動作によってバンド151が燃料受け部13
6を引いてこれを図示のように開く。つまり、リッド1
46の開動作に連動して燃料受け部136が開く。
【0098】従って、本実施の形態によれば、折り畳み
自在な蛇腹状燃料受け部136が給油時にはリッド14
6の開動作に連動して開くため、該燃料受け部136に
必要十分な容量が確保され、給油作業が容易化するとと
もに、給油時に給油口134からオーバーフローした燃
料を燃料受け部136で確実に受け、この受けた燃料を
オーバーフローパイプ137から車体下方の地面上に排
出することができる。尚、この給油時に給油口134か
ら取り外したタンクキャップ135を図22に鎖線にて
示すようにバンド151の円孔151a(図23参照)
に嵌め込めば、該タンクキャップ135を清浄な状態で
保持することができるとともに、このタンクキャップ1
35の重量でバンド151を引っ張って燃料受け部13
6を確実に開くことができる。
【0099】そして、給油時以外のリッド146を閉じ
た図21に示す状態では、燃料受け部136とバンド1
51はレッグシールド110内でコンパクトに折り畳ま
れた状態で収納されるため、給油口134周りがコンパ
クト化される。又、この結果、レッグシールド110の
外面とリッド146の外面とが連続した滑らかな平面を
構成するように平坦化することができ、従来のようにレ
ッグシールド110の一部を突出させる必要がなく、こ
れによって給油部134周りの外観性が高められるとと
もに、ライダーの脚のスペースが制限されることもな
い。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、燃料の給油口の近傍にサブタンクが設け
られ、このサブタンクに連結パイプの上端部が接続さ
れ、連結パイプの下端部にメインタンクが接続され、サ
ブタンクは、連結パイプの断面積より大きい断面積を有
し、給油口から注入された燃料が当たる燃料注入受け面
が、燃料の注入方向に対して燃料の流れ方向が鈍角とな
るように傾斜し、連結パイプとの接続部へと滑らかに連
続しているため、注入された燃料の通路は急激な断面変
化が無く、滑らかに連続していることから、サブタンク
内で泡だったりせず、給油口から溢れ出るのを抑制でき
て、給油ガンから注入された燃料を連結パイプ、ひいて
はメインタンクに円滑に流入させることができる。その
結果、給油口から燃料が溢れ出るのを抑制しつつ、単位
時間当たりの給油量を増加させることができる。また、
円滑に流れるため、サブタンクの容量をコンパクトにで
き、限られた配設スペースにも、サブタンク及び給油口
を配置できる。しかも、連結パイプの上側にこれより断
面積の大きなサブタンクを設けることにより、給油時の
液面上昇を遅くできるため、吹き返しを抑制できる。
【0101】請求項2に記載の発明によれば、給油口の
軸線と、サブタンクとの接続部における連結パイプの軸
線とは、同軸をなさないように、交差するか又はオフセ
ットされているため、上昇してくる給油液面に、直接燃
料が噴射されることがなく、より吹き返しを抑制でき
る。
【0102】請求項3に記載の発明によれば、空気溜ま
りをサブタンク側に設け、メインタンク側に空気溜まり
を設ける必要がないので、メインタンク側への燃料の貯
留量を増量させることができる。
【0103】請求項4に記載の発明によれば、サブタン
クの上部に膨出部を形成することにより、空気溜まり部
の容積を確保することができる。
【0104】請求項5に記載の発明によれば、給油口の
周囲に零れ落ちた燃料は、この給油口の周囲に設けられ
た燃料受け部に溜まり、この燃料受け部から下方に延長
されたドレインホースを介して車外に排出されるように
なっているため、零れた燃料が車体カバー内に溜まった
り、車体に掛かるのを防止することができる。
【0105】請求項6に記載の発明によれば、ドレイン
ホースの下端開口は、車体下方を覆う車体カバーの上側
に位置しているため、走行時に跳ね上がる泥水や埃等に
より、その下端開口が塞がれて詰まるのを防止すること
ができる。
【0106】また、車体カバーの排出開口は、ドレイン
ホースの下端開口の真下位置より車両後方寄りに形成さ
れているため、その排出開口から浸入した泥等が、その
ドレインホースの下端開口に詰まるのを防止することが
できる。
【0107】請求項7に記載の発明によれば、車体カバ
ーの排出開口から浸入した泥水等は、その排出開口の後
側に形成された遮断壁にて遮られることにより、車体カ
バー内に浸入するのを防止することができる。
【0108】請求項8に記載の発明によれば、給油口の
周囲に零れ落ちた燃料は、この給油口の周囲に設けられ
た燃料受け部に溜まり、この燃料受け部から下方に延長
されたドレインホースを介して車外に排出されるように
なっているため、零れた燃料が車体カバー内に溜まった
り、車体に掛かるのを防止することができる。
【0109】また、給油口を閉じた状態で、燃料タンク
内の圧力が変化、例えば、燃料タンク内の圧力が高くな
った場合には、ブリーザパイプの下端部からドレインホ
ースを介して車外に排出され、又、メインタンク内の圧
力が低くなった場合には、車外からドレインホースの下
端開口等を介してブリーザパイプ内に吸入されて燃料タ
ンク内側に吸入されることにより、メインタンク内の圧
力を所定の圧力に調整できる。
【0110】さらに、そのドレインホースの下端開口
を、ブリーザパイプの開口としても利用できるため、開
口を別々に設ける必要なく、構造を簡単にできる。
【0111】さらにまた、その下端開口が詰まった場合
でも、ドレインホースの上端部を介して、空気の出入り
を行わせることができ、ブリーザパイプに別途バイパス
管を配設する必要が無く、構造を簡単にできる。
【0112】請求項9記載の発明によれば、折り畳み自
在な蛇腹状燃料受け部が給油時にはリッドの開動作に連
動して開くため、該燃料受け部に必要十分な容量が確保
され、給油作業が容易化するとともに、給油時に給油口
からオーバーフローした燃料を燃料受け部で確実に受け
て排出することができる。又、給油時以外のリッドを閉
じた状態では、燃料受け部はレッグシールド内でコンパ
クトに折り畳まれた状態で収納されるため、給油口周り
がコンパクト化され、外観性が高められる。
【0113】請求項10に記載の発明によれば、燃料受
け部とリッドとを可撓性のバンドで連結したため、リッ
ドの開動作に連動して燃料受け部を確実に開くことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかる燃料受け部や
ドレインホース等を示す側面図である。
【図2】同実施の形態1にかかる図1を車両前方から見
た正面図である。
【図3】同実施の形態1にかかる図1を車両後方から見
た背面図である。
【図4】同実施の形態1にかかる図1の平面図である。
【図5】同実施の形態1にかかるアンダーカバーの排出
開口廻りを上方から見た図である。
【図6】同実施の形態1にかかる図5のA−A線に沿う
断面図である。
【図7】同実施の形態1の変形例にかかる図5に対応す
る図である。
【図8】同実施の形態1の変形例にかかる図7のB−B
線に沿う断面図である。
【図9】同実施の形態1にかかるサブタンクを示す側面
図である。
【図10】同実施の形態1にかかるサブタンクを車両後
方から見た図である。
【図11】同実施の形態1にかかるサブタンク等を示す
断面図である。
【図12】同実施の形態1にかかる給油筒の先端部側の
斜視図である。
【図13】同実施の形態1にかかる側面拡大図である。
【図14】同実施の形態1にかかる平面拡大図である。
【図15】同実施の形態1にかかるドレインホースとパ
イプ用エア抜きホースとの接続部分を示す拡大図であ
る。
【図16】同実施の形態1にかかるロールオーババルブ
の拡大断面図である。
【図17】この発明の実施の形態2にかかる車両の概略
側面図である。
【図18】同実施の形態2にかかる車両の概略平面図で
ある。
【図19】この発明の実施の形態3にかかるスクータ型
自動二輪車の側面図である。
【図20】同実施の形態3にかかるスクータ型自動二輪
車の正断面図である。
【図21】同実施の形態3にかかるスクータ型自動二輪
車の非給油時の給油部周りの状態を示す破断側面図であ
る。
【図22】同実施の形態3にかかるスクータ型自動二輪
車の給油時の給油部周りの状態を示す破断側面図であ
る。
【図23】同実施の形態3にかかる図22の矢視A方向
の図である。
【符号の説明】
11 車体フレーム 12 ヘッドパイプ 17 メインタンク(燃料タンク) 18 連結パイプ(給油パイプ) 19 サブタンク 19a 取付片 19b 上面部 19c 筒部 19e 傾斜面 19f 燃料注入受け面 19g 下端開口 19h 膨出部 20 給油筒 21 給油口 26,136 燃料受け部 27 ドレインホース 27a 上端部 27b 下端開口 29 アンダーカバー(車体カバー) 29a 排出開口 29c ガイドリブ 29d 縦壁(遮断壁) 29e 天壁(遮断壁) 30 パイプ用エア抜きホース(ブリーザパイプ) 30a 上端部 30b 下端部 32 ロールオーババルブ 37 キャニスタ 38 バイパス管 39 キャブレタ F 燃料油面 P 給油ガン 101 スクータ型自動二輪車(スクータ型の車両) 110 レッグシールド 113 燃料タンク 131 サブタンク 134 給油口 135 タンクキャップ 146 リッド 151 バンド 151a 円孔(孔)
フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願2001−376199(P2001−376199) (32)優先日 平成13年12月10日(2001.12.10) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 石野 勝也 静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動機 株式会社内 Fターム(参考) 3D011 AF04 AG01 AG02 AG03 AL37 3D038 CA12 CB00 CC12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料の給油口の近傍にサブタンクが設け
    られ、該サブタンクに連結パイプの上端部が接続され、
    該連結パイプの下端部にメインタンクが接続され、前記
    サブタンクは、前記連結パイプの断面積より大きい断面
    積を有し、前記給油口から注入された燃料が当たる燃料
    注入受け面が、燃料の注入方向に対して燃料の流れ方向
    が鈍角となるように傾斜し、前記連結パイプとの接続部
    へと滑らかに連続していることを特徴とする車両用燃料
    系構造。
  2. 【請求項2】 前記給油口の軸線と、前記サブタンクと
    の接続部における前記連結パイプの軸線とは、同軸をな
    さないように、交差するか又はオフセットされているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の車両用燃料系構造。
  3. 【請求項3】 前記給油口を有する給油筒が、前記サブ
    タンク内に挿入され、燃料油面の上昇により前記給油筒
    と前記サブタンク内上部空間との連通が絶たれた時点で
    の前記サブタンク内上部空間を空気溜まりとし、該サブ
    タンク内上部空間には他端が大気に開放するブリーザパ
    イプが接続されていることを特徴とする請求項1に記載
    の車両用燃料系構造。
  4. 【請求項4】 前記サブタンクの上部に外方へ突出して
    所定の空気溜まり容積を確保する膨出部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項3に記載の車両用燃料系構
    造。
  5. 【請求項5】 車体フレームのヘッドパイプが設けられ
    た車体前部に、燃料タンクに燃料を給油する給油口が設
    けられ、該給油口の周囲に、該給油口の周囲に零れた燃
    料を受ける燃料受け部が設けられ、該燃料受け部内に溜
    まった燃料を車外に排出するドレインホースの上端部
    が、前記燃料受け部に接続され、該ドレインホースが下
    方に延長されて、該ドレインホースの下端開口から燃料
    を車外に排出するようにしたことを特徴とする車両用燃
    料系構造。
  6. 【請求項6】 前記ドレインホースの下端開口は、車体
    下方を覆う車体カバーの上側に位置し、該車体カバーに
    は、前記ドレインホースの下端開口から流れ落ちた燃料
    が車外に排出される排出開口が形成され、該排出開口
    は、前記ドレインホースの下端開口の真下位置より車両
    後方寄りに形成されたことを特徴とする請求項5に記載
    の車両用燃料系構造。
  7. 【請求項7】 前記排出開口の後側には上方に延びる遮
    断壁を形成し、該遮断壁にて、前記排出開口を介して前
    記アンダーカバー内に浸入する泥水等を遮蔽するように
    したことを特徴とする請求項5に記載の車両用燃料系構
    造。
  8. 【請求項8】 前記給油口の近傍にブリーザパイプの一
    端部を接続し、他端部を前記ドレインホースに接続した
    ことを特徴とする請求項5に記載の車両用燃料系構造。
  9. 【請求項9】 車体にリッドが開閉自在に設けられ、該
    リッドを開くことにより、前記給油口が露出するように
    構成され、前記給油口の周囲に弾性体から成る燃料受け
    部を折り畳み自在に設け、前記リッドの開動作に連動し
    て前記燃料受け部が開くよう構成されたことを特徴とす
    る請求項5に記載の車両用燃料系構造。
  10. 【請求項10】 前記燃料受け部と前記リッドとを可撓
    性のバンドで連結したことを特徴とする請求項9記載の
    車両用燃料系構造。
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