JP2015110381A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料タンクからのドレン管とキャニスタからのドレン管とを効率よく配索可能とするとともに、キャニスタの機能を有効に発揮させることのできる鞍乗り型車両を提供する。
【解決手段】リヤフェンダ60の上方で少なくとも一部が燃料タンク25の下方に配置されるキャニスタ50と、燃料タンク25の上面側を覆うタンクカバー40と、を備える。そして、タンクカバー40は、燃料タンク25の給油口の周囲に形成された凹部状の第一トレー部を形成し、第一トレー部は、第一ドレン管101の基端部が接続される第一ドレン部を備える。また、リヤフェンダ60は、第一ドレン管101の先端部101bと、キャニスタ50に基端部が接続された第二ドレン管102の先端部とが接続される凹部状の第二トレー部64を形成し、第二トレー部64は、液体を排出する第二ドレン部69を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動二輪車等の鞍乗り型車両に関する。
近年、環境性能向上のため、燃料タンクの蒸発燃料を回収するキャニスタを備えた鞍乗り型車両が普及しつつある。
キャニスタは、燃料タンクの蒸発燃料を回収し、キャニスタに送り込むチャージホースの他に、パージホース、大気導入管、ドレン管が接続されている。大気導入管は、パージの際にキャニスタ内に大気(大気圧)を導入する。パージホースは、大気導入管から導入した大気と、キャニスタで吸着した蒸発燃料との混合気を、エンジンの吸気系統に供給する。ドレン管は、余剰水分等を外部に排出する。
また、鞍乗り型車両においては、給油時等に燃料タンクの給油口からオーバーフローしたり、給油口の周囲にこぼれた燃料を外部に排出するため、ドレン管が設けられている。
このため、鞍乗り型車両においては、キャニスタ用のドレン管と、燃料タンク用のドレン管とを備える必要があり、それぞれのドレン管の配索が複雑になる。
そこで、例えば特許文献1には、給油口近くにオイル口を配置するとともに、給油口およびオイル口の周囲にトレーを設け、各口からの余剰液体をトレーで合流させた後、キャニスタを経由して外部へ排出する構成が開示されている。
特許第4135431号公報
しかし、上記特許文献1に記載の構成では、給油口やオイル口からの余剰液体、すなわち燃料や潤滑オイルをキャニスタに送り込むこととなっている。キャニスタが吸着した燃料を効果的に分離するには、キャニスタに燃料蒸気を含まない外部からの空気を吸入させることが望ましい。
また、上記従来の技術においては、給油口とオイル口とを近付ける必要があることから、燃料タンクとオイルタンクとが近接する。その結果、オイルタンクによって燃料タンクを設けるスペースが少なくなり、燃料タンクの容量に影響し易い。特許文献1に記載の技術を適用し、燃料タンクとキャニスタとを近接配置することで、双方のドレン管を共用した場合、キャニスタにより、燃料タンクの容量が影響を受ける。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、燃料タンクからのドレン管とキャニスタからのドレン管とを効率よく配索可能とするとともに、キャニスタの機能を有効に発揮させることのできる鞍乗り型車両を提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載の発明は、車体フレーム(5)の後部を形成するリヤフレーム(5d)と、前記リヤフレーム(5d)に取り付けられるリヤフェンダ(60)と、前記リヤフェンダ(60)の上方で前記リヤフレーム(5d)に支持される燃料タンク(25)と、前記リヤフェンダ(60)の上方で少なくとも一部が前記燃料タンク(25)の下方に配置されるキャニスタ(50)と、前記燃料タンク(25)の上面側を覆うタンクカバー(40)と、を備える鞍乗り型車両(1)であって、前記タンクカバー(40)は、前記燃料タンク(25)の給油口(26)の周囲に凹部状の第一トレー部(41)を形成し、前記第一トレー部(41)は、第一ドレン管(101)の基端部(101a)が接続される第一ドレン部(45)を備え、前記リヤフェンダ(60)は、前記第一ドレン管(101)の先端部(101b)と、前記キャニスタ(50)に基端部(102a)が接続された第二ドレン管(102)の先端部(102b)とが接続される凹部状の第二トレー部(64)を形成し、前記第二トレー部(64)は、液体を排出する第二ドレン部(69)を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の鞍乗り型車両において、前記燃料タンク(25)の上面側に前記第一トレー部(41)が配置され、前記燃料タンク(25)よりも下方に前記第二トレー部(64)が配置されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の鞍乗り型車両において、前記燃料タンク(25)の前部に、上面高さを前記給油口(26)の周囲に比して低くした下方変位部(27B)を形成する段差部(28)が形成され、前記第一ドレン部(45)は、前記段差部(28)に沿うように前下方へ傾斜して形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の鞍乗り型車両において、前記下方変位部(27B)に燃料ポンプ(29)が支持され、前記タンクカバー(40)は、前記燃料ポンプ(29)に接続されるハーネス(36)をガイドするガイド部(40f)を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両において、前記キャニスタ(50)が、前記燃料タンク(25)の前下方に配置され、前記第二トレー部(64)は、前記キャニスタ(50)の前方に前記第一ドレン管(101)が接続される接続部(66)を有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両において、前記リヤフェンダ(60)は、前記キャニスタ(50)と、前記燃料タンク(25)から蒸発燃料を導入するチャージホース(54)と、前記キャニスタ(50)から前記蒸発燃料を吸気系に供給するパージホース(52)と、前記パージホース(52)における前記蒸発燃料の供給を制御するパージコントロールバルブ(53)と、を支持することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両において、前記燃料タンク(25)の前方に物品収納部(24a)が設けられ、前記キャニスタ(50)は、前記物品収納部(24a)と前記燃料タンク(25)との間に配置されることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、リヤフェンダの第二トレー部にタンクカバーから延びる第一ドレン管及びキャニスタから延びる第二ドレン管を接続するので、給油口とキャニスタとが離間する。これにより、キャニスタの配置による燃料タンクの容量への影響を抑えることができる。そして、第二トレー部からはドレン管が単独で済むため、燃料タンクとキャニスタとで個別にドレン部を設ける場合でも、ドレン管の配索の複雑化を抑えることができる。
また、キャニスタに、第一ドレン管から余剰液体を送り込むことがない。このため、キャニスタに燃料蒸気を含まない外部からの空気を吸入させることができ、キャニスタが吸着した燃料を効果的に分離することができる。
請求項2に記載した発明によれば、燃料タンクの上下に第一トレー部及び第二トレー部をそれぞれ設けながらも、余剰液体を第二トレー部に効率よく合流させることができる。そして、第一トレー部及び第二トレー部は、燃料タンクの上下に配置されているので、これら第一トレー部及び第二トレー部による燃料タンクの容量への影響を抑えることができる。
請求項3に記載した発明によれば、前下方へ傾斜した第一ドレン部を段差部を利用して無理なく配置し、かつ第一ドレン部の前下方への傾斜により、給油口からの余剰燃料を第一ドレン部から良好に排出することができる。
請求項4に記載した発明によれば、燃料ポンプに接続されるハーネスをタンクカバーに備えられるガイド部にガイドすることにより、その配索構造を簡素化することができる。
請求項5に記載した発明によれば、第一ドレン管を、キャニスタ及び燃料タンクを避けて前方側で第二トレー部に接続することで、第一ドレン管の接続を簡単に行うことができる。
請求項6に記載した発明によれば、リヤフェンダにキャニスタ、チャージホース、パージホース、パージコントロールバルブを取り付けた状態で、車体に組み付けることができる。これにより、車体の組立作業の効率化を図ることができる。
請求項7に記載した発明によれば、物品収納部と燃料タンクとの間に生じる空間をキャニスタの配置スペースとして有効利用し、キャニスタによる燃料タンクの容量への影響を抑えることができる。
本発明の実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車の燃料タンク周辺の左側面図である。 上記自動二輪車の燃料タンク周辺の右側面図である。 上記自動二輪車の燃料タンク周辺の平面図である。 図4に対してタンクカバーおよびラゲッジボックスを取り外した状態の平面図である。 上記タンクカバーに設けた第一トレー部の平面図である。 上記自動二輪車のリヤフェンダの前部の平面図である。 上記リヤフェンダの前面図である。 上記リヤフェンダに設けた第二トレー部の斜視図である。 上記第二トレー部の平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下で用いる図面において、矢印FRは車両の前方を示し、矢印UPは車両の上方を示し、矢印LHは車両の左方を示している。
図1に示すスクータ型の自動二輪車(鞍乗り型車両)1は、ハンドル2によって操向される前輪3と、スイング式のパワーユニット10によって駆動される後輪4とを備える。ハンドル2及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム5前端のヘッドパイプ5aに操向可能に枢支される。車体フレーム5の下部後側には、パワーユニット10の前部下側が上下揺動可能に枢支される。ハンドル2と車体後部上に支持された乗員着座用のシート6との間は低部とされ、この低部上に乗員の足載せ用のフロアステップ7が設けられる。
車体フレーム5は、例えば複数種の鋼材を溶接等により一体に接合してなり、その前端部に位置するヘッドパイプ5aと、ヘッドパイプ5aから斜め下後方へ延びた後に車体前部下側で後方へ湾曲して延びる一本のメインフレーム5bと、メインフレーム5bの後端部から上方に立ち上がる左右リヤロアフレーム5cと、左右リヤロアフレーム5cの上端部から斜め上後方に延びる左右リヤフレーム5dとを有する。
メインフレーム5bの後端部には、パワーユニット10の前部下側が懸架リンク(不図示)を介して上下揺動可能に支持される。
パワーユニット10は、その前部を構成するエンジン11と、後部左側を構成する伝動装置16とを一体化したスイング式動力ユニットであり、伝動装置16の後部と車体フレーム5の後部との間にはリヤサスペンション17が介装され、もって車体後部にユニットスイング式のリヤサスペンション構造が構成される。
エンジン(内燃機関)11は、クランクシャフトを左右方向(車体幅方向)に沿わせた単気筒エンジンであり、そのクランクケース12の前端部からシリンダ13を前方に向けて略水平に(詳細にはやや前上がりに傾斜させて)突出させる。
シリンダ13内にはピストンが往復動可能に嵌装され、このピストンの往復動がコネクティングロッドを介してクランクシャフトの回転動に変換される(何れも不図示)。
クランクケース12の左側には、伝動装置16における後方に延出する伝動ケース16aの前部が一体に設けられる。伝動ケース16aの後端部には、その右方(車体中心側)に突出する後輪車軸4aが回転可能に支持される。そして、クランクシャフトの回転動力が伝動ケース16内の伝動機構を介して後輪車軸4aに伝達されることで、後輪車軸4aに支持された後輪4が駆動して自動二輪車1を走行させる。
自動二輪車1は、車体フレーム5の前部を前方および斜め前左右外側から覆うフロントカバー21と、車体フレーム5の前部を後方から覆うインナーカバー22と、車体フレーム5の下部を上方から覆う上述のフロアステップ7と、車体フレーム5の後部を前方、側方および後方から覆うフレームボディカバー23とを備える。
フレームボディカバー23の上方にはシート6が支持される。フレームボディカバー23とシート6とに囲まれた部位で左右リヤフレーム5dの間には、ヘルメット等の物品を収納するラゲッジボックス24とその後方に位置する燃料タンク25とが設けられている。シート6の後方には左右リヤフレーム5dの後端部に支持されたリヤグリップ5gが配置される。
図2、図3に示すように、燃料タンク25は、鋼板製で上方に向かって凸形状をなす上半体25aと、同じく鋼板製で下方に向かって凸形状をなす下半体25bとを有し、上半体25aの上フランジ部25fと下半体25bの下フランジ部25gとが溶接により接合されて内部空間が画成される。図4を併せて参照し、燃料タンク25は、上フランジ部25fおよび下フランジ部25gの一部が外周側に張り出し、左右リヤフレーム5dに設けられたブラケット5x上にボルト25xによって締結固定される。なお、図中符号6aは燃料タンク25の後方に配置されたシートロック機構、符号6bはシートロック機構6aから車体前部のロック操作部まで延びるシートロックケーブル、符号IGはラゲッジボックス24の右方に配置されたイグニッションコイルをそれぞれ示す。
図2、図3、図5に示すように、燃料タンク25の上半体25aには、左右リヤフレーム5dと同様に前下がりに傾斜した上面25hが形成され、その後部の左右中央に給油口26が設けられる。給油口26は、燃料タンク25の内外を上下に貫通する筒状の給油筒部26aを有し、給油筒部26aの上部開口に燃料キャップ26bが着脱可能に取り付けられる。
燃料タンク25の上半体25aにおける給油口26の給油筒部26aの周囲は、前記上面25hに対して下方に変位し、前下方に向かって傾斜した第一傾斜面27Aを形成する。燃料タンク25の上半体25aの前左側には、第一傾斜面27Aに対して段差部28を介してさらに一段低くされた第二傾斜面(下方変位部)27Bが、前下方に向かって傾斜して形成される。
燃料タンク25の第一傾斜面27Aの右方には、後述するキャニスタ50に至るチャージホース54の一端部54aを接続するチャージ接続部25jが設けられる。チャージホース54は、燃料タンク25の後方に導かれ、上半体25aの上フランジ部25fに沿って車体左方に向かい、燃料タンク25と左方のリヤフレーム5dとの隙間を通過した後、燃料タンク25の下側に配索される。図7を参照し、燃料タンク25の下側に配索されたチャージホース54は、リヤフェンダ60上で再度車体右方に折り返した後に前方へ湾曲し、キャニスタ50の右端部に接続される。リヤフェンダ60上には、チャージホース54の配索を案内するホースガイド60bが複数立設される。
図4、図6に示すように、燃料タンク25の上面側には、段差部28よりも後方の部位を覆うようにタンクカバー40が設けられる。タンクカバー40は、給油口26の周囲で第一傾斜面27Aに合わせて下方に凹んだ凹部41uを有し、この凹部41uと後述するシール部材46とで第一トレー部41を形成する。タンクカバー40は、給油口26の給油筒部26aの外径よりも大きな内径の開口部42を形成し、この開口部42を通して給油筒部26aがタンクカバー40の上方に露出する。開口部42の内周側には、給油筒部26aの外周側に位置する第一傾斜面27Aの一部が露出する。タンクカバー40には、燃料タンク25のチャージ接続部25jとチャージホース54との接続部分を覆う凸部47が形成される。
タンクカバー40の前縁部40gは、左右方向に沿う左右側部40s,40tと、左右側部40s,40tの内側端部間に渡る傾斜部40uとを有し、平面視クランク状をなしている。左側部40sは、燃料タンク25の第二傾斜面27Bを避けるように右側部40tに対して後方に変位する。傾斜部40uは、前側ほど右側に位置するように傾斜して形成される。
第一トレー部41の凹部41uには、開口部42の外周側で車体前方かつ左方に向けて延びる延出部43が形成される。延出部43が前左方に形成する隅部(最下端部)には、ドレン孔44が形成されている。
タンクカバー40の下面には、ドレン孔44の周囲から斜め前下方に向けて突出するノズル状の第一ドレン接続口(第一ドレン部)45が形成される。第一ドレン接続口45は、段差部28の傾斜に沿うように前下方へ傾斜して形成され、第二傾斜面27B上に臨む。第一ドレン接続口45には、第一ドレン管(ホース)101の基端部101aが接続される。図2、図5を参照し、第一ドレン管101は、第二傾斜面27Bに沿って斜め前下方に向けて配索される。
図5、図6に示すように、給油口26の給油筒部26aの外周部には、環状のシール部材46が装着される。シール部材46は、タンクカバー40の開口部42と給油口26の給油筒部26aとの間をシールする。このシール部材46を備えることで、凹部41uによる第一トレー部41が構成される。
シール部材46は、内周部から外周部に行くにしたがい漸次高くなる周壁部46aを有する。周壁部46aは、その周方向の一部で延出部43に臨む領域に切欠き部46bを形成する。この切欠き部46bにより、給油口26からあふれた燃料が、周壁部46aと給油筒部26aとの間に形成される樋状の部分に受け止められた後、延出部43を通じてドレン孔44側へと導かれる。
図3、図4に示すように、ラゲッジボックス24の後部の上端部には、後方に向けて延びる後部延出部24dが形成される。後部延出部24dは、その後縁部がタンクカバー40におけるクランク状の前縁部40gと整合するように設けられる。後部延出部24dは、タンクカバー40の前縁部40gに突き当たり、タンクカバー40に連続した面を形成するとともに、燃料ポンプ29の上部を露出させた第二傾斜面27Bを覆うよう設けられる。
図5に示すように、燃料タンク25の第二傾斜面27Bには、燃料ポンプ29が支持される。燃料ポンプ29は、燃料タンク25内に臨まされる円柱状のポンプ本体(不図示)と、ポンプ本体の上部で拡径形成されるフランジ部29fとを備える。燃料ポンプ29は、ポンプ本体を第二傾斜面27Bに形成された不図示のポンプ挿通孔より燃料タンク25内に挿入し、フランジ部29fをポンプ挿通孔の周囲の第二傾斜面27Bに上方から係止させて支持される。
燃料ポンプ29は、一対のセットプレート30により、フランジ部29fを第二傾斜面27Bとの間で挟み込んで固定される。各セットプレート30は、燃料タンク25に設けられたスタッドボルト33aを不図示のボルト挿通孔に挿通させ、この状態で各スタッドボルト33aにナット33bを螺着し締め込むことで、燃料ポンプ29のフランジ部29fを第二傾斜面27Bとの間で挟み込む。
燃料ポンプ29の上部には、燃料タンク25の第二傾斜面27Bに沿って左下方に延びる燃料フィード管34の一端部が接続される。燃料フィード管34は、燃料ポンプ29により圧送される燃料を燃料ポンプ29の径方向外側に向かって吐出する。燃料フィード管34は、前記エンジン11のシリンダ13内へ燃料を供給するインジェクタなどの燃料供給装置(不図示)に接続される。
燃料ポンプ29の上部には、燃料フィード管34の接続方向と反対方向からコネクタを接続可能なカプラ35が設けられる。カプラ35には、燃料ポンプ29の作動を制御する信号を伝送する燃料ポンプ用のハーネス36のコネクタが挿抜自在に接続される。
図6を併せて参照し、ハーネス36は、タンクカバー40の前縁部40gに沿って設けられた複数のハーネスフック(ガイド部)40fに保持され、もってタンクカバー40の前縁部40gに沿ってガイドされて車体右方に導かれる。ハーネス36の他端部は、不図示のメインハーネスに接続される。
図6に示すように、タンクカバー40は、その前端部の左右両側が、ラゲッジボックス24の後部延出部24dの後端部に固定金具49により締結される。タンクカバー40の前縁部40gは、ラゲッジボックス24の後部延出部24dの後端部に覆われるように配置されるので、ハーネスフック(ガイド部)40fを外部へ露呈しない構造とすることになり、外観性を高めた構造とすることができる。(図2参照。)タンクカバー40は、その後端部が、左右リヤフレーム5d同士を連結する連結プレート5j(図4参照)に不図示のボルト等によって締結される。
図3、図4に示すように、ラゲッジボックス24は、燃料タンク25の前方に配置されてヘルメット等を収容可能な収容凹部(物品収納部)24aを有する。収容凹部24aは、その後端部右側に、ドライバ等の工具が挿入可能な工具保持部80を形成する。工具保持部80は、後述するキャニスタ50を避けて後方へ張り出すように設けられる。工具保持部80は、工具の先端部形状に応じた複数の挿入凹部81を上方に向けて開口させる。これら各挿入凹部81に工具の先端部を上方から挿入することで、ラゲッジボックス24内の所定位置に工具を保持可能である。挿入凹部81は、車載する工具の種類に応じた形状、大きさ及び数に形成される。工具保持部80は、収容凹部24aの後端部で左右何れかの隅部に設けられることで、収容凹部24a内にヘルメット等の物品を収容したときに干渉し難く、かつ隅部のスペースを有効利用し、ラゲッジボックス24の実用的な容量の増加に寄与する。
図2〜図5に示すように、燃料タンク25の前下方であってラゲッジボックス24の収容凹部24aの後方(すなわち、燃料タンク25と収容凹部24aとの間)には、キャニスタ50が配置される。
キャニスタ50は、内蔵する活性炭等の吸着剤に蒸発燃料を吸着可能とするもので、円筒状の外観をなし、その中心軸方向を車体の幅方向に一致させて配置される。キャニスタ50は、燃料タンク25の前端部近傍で左右リヤフレーム5d間に渡る連結パイプ5pに対し、キャニスタ50の外周面に巻き付けた例えば一対のゴムバンド51を係止させることで支持される。キャニスタ50は、少なくとも一部が燃料タンク25よりも下方に配置されている。
図7、図8に示すように、キャニスタ50は、車体右方を向いた一端部(右端部)に、蒸発燃料を吸気系に供給するパージホース52の基端部52aが接続されるとともに、蒸発燃料を燃料タンク25から導入するチャージホース54の先端部54bが接続される。
パージホース52は、その他端部を不図示のエンジン吸気系における例えば吸気管に接続する。パージホース52の中間部には、パージコントロールバルブ(以下、PCV)53が設けられる。PCV53は、キャニスタ50の右方に配置される。PCV53は、車両の適所に配置された制御装置の指令に応じて、ソレノイドを作動させてパージホース52の流路を開閉し、キャニスタ50からエンジン吸気系側に向けて蒸発燃料を導入可能とする。自動二輪車1では、PCV53が開閉することで、蒸発燃料の吸気系への戻し量を調整可能である。蒸発燃料の戻し量は、例えばエンジン回転数等に応じてソレノイドの開閉間隔を変化させる等して、増減の調整が可能である。
キャニスタ50は、車体左方を向いた他端部(左端部)に、第二ドレン管(ノズル)102の基端部102aが接続されるとともに、大気導入管(ホース)103の基端部103aが接続される。
第二ドレン管102は、内部に貯留した燃料や水滴等を排出可能とし、大気導入管103は、キャニスタ50内に大気を導入可能とする。本実施形態では、第二ドレン管102はキャニスタ50の左端部に突設したノズルのみとしたが、別途ホース等を接続した構成としてもよい。
図2、図3に示すように、上記燃料タンク25の下方には、後輪4から跳ね上がる泥や水を受け止めるリヤフェンダ60が、左右リヤフレーム5dにボルト61等により取り付けられる。
図1に示すように、リヤフェンダ60は、左右リヤフレーム5d間で燃料タンク25の下方を覆う上部泥除け面60fと、左右リヤフレーム5dの後端部から斜め後下方に延出して後輪4から後方に跳ね上がる泥や水を受け止める後部泥除け面60gとを一体に有する。図7、図8に示すように、リヤフェンダ60の上部泥除け面60fの左側には、リヤサスペンション17を挿通させる逃げ凹部60nが形成される。
図2、図3に示すように、リヤフェンダ60の前端部60aは、燃料タンク25の前下端部25eよりもさらに斜め前下方に延びて配置される。
図7〜図10に示すように、リヤフェンダ60の前端部60aには、キャニスタ50の下面側を支持するキャニスタ支持部63と、キャニスタ支持部63の左方に隣接して形成された第二トレー部64と、第二トレー部64の左方に隣接して形成された大気開放トレー部65とを備える。
キャニスタ支持部63は、円筒状のキャニスタ50の外周面に沿う円弧状のリブ63aを、左右に間隔をあけて複数有し、これら複数のリブ63a上にキャニスタ50を載せることでキャニスタ50を支持する。
第二トレー部64は、燃料タンク25の前方かつ工具保持部80の後方に配置される。第二トレー部64は、リヤフェンダ60の上面60uから上方に立ち上がる壁部64wにより四方を囲むように形成される。壁部64wの一部には、第一ドレン管101の先端部101bが接続される第一ドレン管接続部(接続部)66と、第二ドレン管102の先端部102bが接続される第二ドレン管接続部67とが形成される。
第一ドレン管接続部66は、リヤフェンダ60の上面60uから上方に立ち上がる円筒状をなし、その周方向の一部に、上下方向に連続するスリット66sが形成される。第一ドレン管接続部66の内径は、第一ドレン管101の外径と略同一であり、第一ドレン管接続部66の下端部には、第一ドレン管101の外径よりも小さくかつ第一ドレン管101の内径よりも大きな内径で形成された平面視C字状のストッパ部66aが形成される。第一ドレン管接続部66には、第一ドレン管101の先端部101bが差し込まれ、その先端部101bがストッパ部66aに突き当てられる。この状態で、第一ドレン管101の先端部101bから、燃料タンク25の給油口26の周囲にあふれた燃料が流れ出ると、この燃料がスリット66sの下部を通じて第二トレー部64内に流れ込む。
第二ドレン管接続部67は、壁部64wの上縁部が略U字状に切り欠かれることで形成される。第二ドレン管接続部67には、第二ドレン管102の先端部102bが上方から差し込まれることで接続、支持される。この状態で、第二ドレン管102の先端部102bから、キャニスタ50からのドレン液が第二トレー部64内に流れ込む。
第二トレー部64の前端部には、第二ドレン孔68が形成される。第二トレー部64の底面64b(リヤフェンダ60の上面60uでもある。)は、前下方に傾斜しており、第二ドレン孔68は、底面64bの最下端部に形成される。
リヤフェンダ60の前端部には、第二ドレン孔68の周囲から斜め前下方に突出するノズル状の第二ドレン接続口(第二ドレン部)69が形成される。第二ドレン接続口69には、第三ドレン管(ホース)104が接続される。第三ドレン管104は、車体の下端部に向けて配索され、不図示の先端部は、車体下方に向けて開放している。
大気開放トレー部65は、リヤフェンダ60の外周縁部から上方に立ち上がるよう形成された周壁部50wと第二トレー部64の壁部64wとの間に形成される。大気開放トレー部65には、大気導入管103の先端部103bが接続される大気導入管接続部70が形成される。
大気導入管接続部70は、リヤフェンダ60の周壁部50wの一部に形成されて大気導入管103の外周面に沿うよう湾曲して外方に張り出したガイド部71と、ガイド部71の内側で大気開放トレー部65の底面65b(リヤフェンダ60の上面60uでもある。)から上方に立ち上がるとともに大気導入管103の外周面に沿うよう湾曲して形成されたガイド壁72と、ガイド壁72の下方で大気開放トレー部65の底面65bから上方に突出して大気導入管103の先端を突き当てるストッパ部73と、周壁部50wにおいてガイド部71の下方を切欠くように形成された大気導入口74と、を有する。
大気導入管103の先端部103bは、ガイド部71とガイド壁72との間に挿入されて挟持される。大気導入管103は、先端がストッパ部73に突き当たることで、大気開放トレー部65の底面65bとの間に隙間を隔てて対向した状態となる。これにより、大気導入管103は、大気導入口74から大気開放トレー部65の底面65bと大気導入管103の先端部103bとの隙間を経て大気を吸入可能である。
キャニスタ50からPCV53を経たパージホース52は、リヤフェンダ60の右側で前方へと折り返され、リヤフェンダ60の前端部の周壁部50wの内側に沿って配置される。パージホース52は、リヤフェンダ60の前端部に形成された挿通孔77を通して、リヤフェンダ60の外側に導出される。リヤフェンダ60の外側において、パージホース52は、第二ドレン接続口69の近傍に形成された断面略U字状のガイド爪78によって保持される。パージホース52は、ガイド爪78の右方で前方に湾曲し、不図示の吸気系まで導かれて接続される。
図10を参照し、ガイド爪78には、上下方向にドレン管(ホース)200を挿通させて保持可能な保持凹部75が形成される。すなわち、自動二輪車1がキャニスタ50を備えず、燃料タンク25からドレン管200を車体下方まで導くときに、ドレン管200を保持凹部75で保持できるようになっている。したがって、キャニスタを設けない車両においても、新しいリヤフェンダを設定することなく、前記リヤフェンダ60を使用することができるため、リヤフェンダ60の汎用性が向上する。よって、リヤフェンダ60を大量生産することが可能となり、コストダウンすることができる。
以上説明したように、本実施形態では、燃料タンク25の上面側を覆うタンクカバー40は、燃料タンク25の給油口26の周囲に凹部状の第一トレー部41を形成し、第一トレー部41は、第一ドレン管101の基端部101aが接続される第一ドレン部45を備え、リヤフェンダ60は、第一ドレン管101の先端部101bと、キャニスタ50に基端部102aが接続された第二ドレン管102の先端部102bとが接続される凹部状の第二トレー部64を形成し、第二トレー部64は、液体を排出する第二ドレン部69を備えるようにした。
このような構成により、リヤフェンダ60の第二トレー部64に、タンクカバー40から延びる第一ドレン管101と、キャニスタ50から延びる第二ドレン管102とを接続するようになっている。このため、給油口26とキャニスタ50とが離間し、キャニスタ50の配置による燃料タンク25の容量への影響を抑えることができる。そして、第二トレー部64からは単独のドレン管200だけで済むため、燃料タンク25とキャニスタ50とで、個別に第一ドレン接続口45、第二ドレン接続口69を設ける場合でも、ドレン管の配索の複雑化を抑えることができる。
また、本実施形態では、キャニスタ50に、第一ドレン管101から余剰液体を送り込むことがないため、キャニスタ50に燃料蒸気を含まない外部からの空気を吸入させることができ、キャニスタ50が吸着した燃料を効果的に分離することができる。
また、本実施形態では、燃料タンク25の上面側に第一トレー部41が配置され、燃料タンク25よりも下方に第二トレー部64が配置されるようにした。これにより、燃料タンク25の上下に第一トレー部41及び第二トレー部64をそれぞれ設けながらも、余剰液体を第二トレー部64に効率よく合流させることができる。そして、第一トレー部41及び第二トレー部64は、燃料タンク25の上下に配置されているので、これら第一トレー部41及び第二トレー部64による燃料タンク25の容量への影響を抑えることができる。
また、本実施形態では、燃料タンク25の前部に、上面高さを給油口26の周囲に比して低くした第二傾斜面27Bを形成する段差部28が形成され、第一ドレン接続口45は段差部28に沿うように前下方へ傾斜して形成されている。これにより、前下方へ傾斜した第一ドレン接続口45を段差部28を利用して無理なく配置し、かつ第一ドレン接続口45の前下方への傾斜により、給油口26からの余剰燃料を良好に排出することができる。
また、本実施形態では、第二傾斜面27Bに燃料ポンプ29が支持され、タンクカバー40は、燃料ポンプ29に接続されるハーネス36をガイドするハーネスフック40fを備えるようにした。これにより、燃料ポンプ29に接続されるハーネス36の配索構造を簡素化することができる。
また、本実施形態では、キャニスタ50が、燃料タンク25の前下方に配置され、第二トレー部64は、キャニスタ50の前方に第一ドレン管101が接続される第一ドレン管接続部66を有するようにした。これにより、第一ドレン管101を、キャニスタ50及び燃料タンク25を避けて前方側で第二トレー部64に接続するで、第一ドレン管101の接続を簡単に行うことができる。
また、本実施形態では、リヤフェンダ60は、キャニスタ50と、燃料タンク25から蒸発燃料を導入するチャージホース54と、キャニスタ50から蒸発燃料を吸気系に供給するパージホース52と、パージホース52における蒸発燃料の供給を制御するパージコントロールバルブ53と、を支持することができる。これにより、リヤフェンダ60にキャニスタ50、チャージホース54、パージホース52、パージコントロールバルブ53を予め取り付けた状態で、車体に組み付けることができる。これにより、車体の組立作業の効率化を図ることができる。
また、本実施形態では、燃料タンク25の前方にラゲッジボックス24の収容凹部24aが設けられ、キャニスタ50は、収容凹部24aと燃料タンク25との間に配置されている。これにより、収容凹部24aと燃料タンク25との間に生じる空間をキャニスタ50の配置スペースとして有効利用し、燃料タンク25の容量への影響を抑えることができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、各種配管の配索ルートや、各種部品のレイアウトについては、本願の主旨の範囲内であれば種々変更可能である。
また、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
5 車体フレーム
5d 左右リヤフレーム
24 ラゲッジボックス
24a 収容凹部(物品収納部)
25 燃料タンク
26 給油口
27A 第一傾斜面
27B 第二傾斜面(下方変位部)
28 段差部
29 燃料ポンプ
36 ハーネス
40 タンクカバー
40f ハーネスフック(ガイド部)
41 第一トレー部
45 第一ドレン接続口(第一ドレン部)
46 シール部材
50 キャニスタ
52 パージホース
53 パージコントロールバルブ
54 チャージホース
60 リヤフェンダ
64 第二トレー部
65 大気開放トレー部
66 第一ドレン管接続部(接続部)
67 第二ドレン管接続部
68 第二ドレン孔
69 第二ドレン接続口(第二ドレン部)
70 大気導入管接続部
80 工具保持部
81 挿入凹部
101 第一ドレン管
101a 基端部
101b 先端部
102 第二ドレン管
102a 基端部
102b 先端部
103 大気導入管
103a 基端部
103b 先端部
104 第三ドレン管

Claims (7)

  1. 車体フレーム(5)の後部を形成するリヤフレーム(5d)と、
    前記リヤフレーム(5d)に取り付けられるリヤフェンダ(60)と、
    前記リヤフェンダ(60)の上方で前記リヤフレーム(5d)に支持される燃料タンク(25)と、
    前記リヤフェンダ(60)の上方で少なくとも一部が前記燃料タンク(25)の下方に配置されるキャニスタ(50)と、
    前記燃料タンク(25)の上面側を覆うタンクカバー(40)と、
    を備える鞍乗り型車両(1)であって、
    前記タンクカバー(40)は、前記燃料タンク(25)の給油口(26)の周囲に凹部状の第一トレー部(41)を形成し、前記第一トレー部(41)は、第一ドレン管(101)の基端部(101a)が接続される第一ドレン部(45)を備え、
    前記リヤフェンダ(60)は、前記第一ドレン管(101)の先端部(101b)と、前記キャニスタ(50)に基端部(102a)が接続された第二ドレン管(102)の先端部(102b)とが接続される凹部状の第二トレー部(64)を形成し、前記第二トレー部(64)は、液体を排出する第二ドレン部(69)を備えることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記燃料タンク(25)の上面側に前記第一トレー部(41)が配置され、前記燃料タンク(25)よりも下方に前記第二トレー部(64)が配置されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記燃料タンク(25)の前部に、上面高さを前記給油口(26)の周囲に比して低くした下方変位部(27B)を形成する段差部(28)が形成され、
    前記第一ドレン部(45)は、前記段差部(28)に沿うように前下方へ傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記下方変位部(27B)に燃料ポンプ(29)が支持され、
    前記タンクカバー(40)は、前記燃料ポンプ(29)に接続されるハーネス(36)をガイドするガイド部(40f)を備えることを請求項3に記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記キャニスタ(50)が、前記燃料タンク(25)の前下方に配置され、
    前記第二トレー部(64)は、前記キャニスタ(50)の前方に前記第一ドレン管(101)が接続される接続部(66)を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記リヤフェンダ(60)は、前記キャニスタ(50)と、前記燃料タンク(25)から蒸発燃料を導入するチャージホース(54)と、前記キャニスタ(50)から前記蒸発燃料を吸気系に供給するパージホース(52)と、前記パージホース(52)における前記蒸発燃料の供給を制御するパージコントロールバルブ(53)と、を支持することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記燃料タンク(25)の前方に物品収納部(24a)が設けられ、
    前記キャニスタ(50)は、前記物品収納部(24a)と前記燃料タンク(25)との間に配置されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両。
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