JP5337558B2 - 鞍乗り型車両の液体貯留部構造 - Google Patents

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この発明は、自動二輪車等の鞍乗り型車両において燃料等の液体を貯留する液体貯留部の構造に関するものである。
スクータ型車両の燃料貯留部構造として、操舵系を支持するヘッドパイプから車体後方に延出するメインフレームパイプを燃料貯留部として利用したものが案出されている(例えば、特許文献1,2参照)。
これらの特許文献に記載の燃料貯留部構造は、メインフレームパイプの内部を燃料貯留部とし、メインフレームパイプの後部開口端を閉塞し、前部開口端をヘッドパイプに密閉状態で接合するとともに、メインフレームパイプの側面に補給口を形成するための筒部材を連通状態で溶接固定した構造となっている。
実公昭62−43909号公報 特公平7−57627号公報
しかし、この従来の燃料貯留部構造においては、メインフレームパイプの側面に筒部材が連通状態で接合されるために、メインフレームパイプの側面に貫通孔を穿設する必要があり、この貫通孔を穿設するための加工が煩雑であることから、製造コストが嵩むことが懸念される。
また、この従来の燃料貯留部構造は、メインフレームパイプの前部開口端がヘッドパイプに突き当てられて密閉状態で溶接固定されるため、燃料貯留部の密閉状態の検査を行う場合に、ヘッドパイプをメインフレームパイプとともに水に浸けなければ成らない。このため、この検査が大掛かりなものとなるうえに、ヘッドパイプ内の水抜きのための時間を要する場合がある。
そこでこの発明は、製造や検査の容易化を図りつつ、メインフレームパイプの内側に液体を貯留することのできる鞍乗り型車両の液体貯留部構造を提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、車両の操舵系を軸支するヘッドパイプ(例えば、後述の実施形態におけるヘッドパイプ11)と、前記ヘッドパイプとともに車体フレーム(例えば、後述の実施形態における車体フレーム10)を構成する筒状の部材であって、前記ヘッドパイプから車体後方側に延出して内部に液体を貯留するメインフレームパイプ(例えば、後述の実施形態におけるメインフレームパイプ12)と、前記メインフレームパイプの後部開口端(例えば、後述の実施形態における後部開口端12B)を閉塞する蓋部材(例えば、後述の実施形態における燃料供給ポンプ18)と、前記メインフレームパイプ内に貯留する液体を、外部から補給するための補給口(例えば、後述の実施形態における補給口17a)と、を備えた鞍乗り型車両の液体貯留部構造であって、前記補給口を構成するフィラーネック(例えば、後述の実施形態におけるフィラーネック17)が前記メインフレームパイプの前部開口端(例えば、後述の実施形態における前部開口端12A)に接続されるとともに、前記フィラーネックが前記ヘッドパイプと独立して前記メインフレームパイプとの間で貯留部を構成し、前記メインフレームパイプと前記フィラーネックとの接続部の側方を覆うように前記メインフレームパイプに固定されるヘッドガセット(例えば、後述の実施形態におけるヘッドガセット21)が設けられ、前記メインフレームパイプが前記ヘッドガセットを介して前記ヘッドパイプに結合されていることを特徴とする。
これにより、補給口を構成するフィラーネックがヘッドパイプと独立してメインフレームパイプとの間で貯留部を構成するようになり、フィラーネックとメインフレームパイプの接続部がヘッドガセットを介してヘッドパイプに連結されるようになる。また、液体貯留部の密閉状態の検査に際しては、フィラーネックをメインフレームパイプに接続した状態で、ヘッドパイプと接続する前段階でこれらを水に浸けることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の鞍乗り型車両の液体貯留部構造において、前記フィラーネックは側面視が略L形状をなすように形成され、前記フィラーネックの補給口は前記ヘッドパイプに近接する位置で上方側に開口することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の鞍乗り型車両の液体貯留部構造において、前記メインフレームパイプは、概ね車体後部下方に向かって延出し、前記蓋部材は前記メインフレームパイプ内の液体を外部に送るためのポンプ(例えば、後述の実施形態における燃料供給ポンプ18)によって構成されていることを特徴とする。
これにより、メインフレームパイプの後部開口端がポンプによって閉塞されるとともに、メインフレームパイプに沿って下方に流れ込む液体がスムーズにポンプに流入するようになる。
請求項1に記載の発明によれば、補給口を構成するフィラーネックがメインフレームパイプの前部開口端に接続されてフィラーネックとメインフレームパイプの間で貯留部を構成するため、補給口を設けるためにメインフレームパイプの側面に貫通孔を穿設する必要がない分、加工が容易になり、製造コストの低減が可能になる。また、液体貯留部の密閉状態の検査に際して、フィラーネックをメインフレームパイプに接続した状態でヘッドパイプを接続せずに水に浸けることができるため、検査が大掛かりにならないうえに、ヘッドパイプの水抜きを待つための時間的なロスを無くすことができる。
請求項2に記載の発明によれば、略L字状のフィラーネックが、補給口がヘッドパイプに近接した位置で上方に向くようにして設置されるため、補給に際して作業者が腰を深く屈めることなく、容易に作業を行うことが可能になる。
請求項3に記載の発明によれば、メインフレームパイプの後部開口端がポンプによって閉塞されることから、専用の閉塞部材を設ける必要がなく、部品点数の削減によって製品コストの低減と車両の軽量化が可能になる。
また、この発明によれば、メインフレームパイプに沿って下方に流れ込む液体をメインフレームパイプの後端側でスムーズにポンプに導入することができるため、メインフレームパイプ内の液体を無駄なく外部に送り出すことができる。
この発明の一実施形態の自動二輪車の左側面図である。 この発明の一実施形態の自動二輪車の車体フレームの側面図である。 この発明の一実施形態の自動二輪車の車体フレームの平面図である。 この発明の一実施形態の自動二輪車の車体フレームの後面図である。 この発明の一実施形態の自動二輪車の車体フレームの側面図である。 この発明の一実施形態の自動二輪車の車体フレームの一部の部品を取り去った側面図である。 この発明の一実施形態の自動二輪車の図2のA−A断面に対応する断面図である。 この発明の一実施形態の自動二輪車の懸架リンクの側面図である。 この発明の一実施形態の自動二輪車の車体フレームの中央部の下面図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載がなければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1は、鞍乗り型車両の一形態であるスクータ型の自動二輪車1(スクータ型車両)の側面を示す図である。
同図に示すように、この自動二輪車1は、操舵ハンドル2によって操向される前輪3と、スイングユニット(パワーユニット)4によって駆動される後輪5とを備えている。操舵ハンドル2と前輪3を含む操舵系部品は車体フレーム10の前端のヘッドパイプ11に操向可能に枢支されている。
図2〜図5は、車体フレーム10を示す図であり、図6は、一部構成部材を取り去った車体フレーム10を示す図である。
これらの図にも示すように、車体フレーム10は、前記ヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11から斜め下方に湾曲して車体後方側に延出する1本のメインフレームパイプ12と、メインフレームパイプ12の後部領域を包み込むようにして同パイプ12に接合された中空断面構造のボックスフレーム13と、左右の脚部14a,14aがボックスフレーム13の幅方向外側の縁部に貫通状態で結合されたリヤフレーム14と、を備えている。
リヤフレーム14は脚部14a,14aの後端が相互に接続された略U字状の金属パイプによって形成されている。リヤフレーム14の各脚部14aは前端側がボックスフレーム13の上面から上方に立ち上がり、その上端部で湾曲して車体後方側に向かって略水平に延出している。両脚部14a,14aは略水平領域でクロスフレーム15によって相互に結合されるとともに、その略水平領域の上面側に乗員着座用のシート6が設置されている。
図1に示すスイングユニット4は、エンジン7と動力伝達機構8を一体ブロック化したスイング式パワーユニットであり、その前端部が懸架リンク16を介してボックスフレーム13の後端部に揺動可能に連結されている。また、動力伝達機構8の後端部とリヤフレーム14の略水平領域の間にはリヤクッション9が介装され、走行時における振動や衝撃がこのリヤクッション9によって吸収されるようになっている。
エンジン7の吸気側にはスロットルボディ40を介してエアクリーナ41が接続され、エンジン7の排気側には排気管42を介して車体後方側のサイレンサ43が接続されている。
また、動力伝達機構8はベルト式の無段変速機構を含み、エンジン7の側部に配置されてエンジン7の回転動力を後輪車軸5aに伝達するようになっている。
ところで、この自動二輪車1においては、車体フレーム10の一部を成すメインフレームパイプ12がエンジン7で用いる燃料を貯留するための燃料貯留部(液体貯留部)を構成するようになっている。
メインフレームパイプ12は前後の端部が開口した円筒状の鋼管によって形成されている。以下では、メインフレームパイプ12の前部側で開口する端部を前部開口端12Aと呼び、後部側で開口する端部を後部開口端12Bと呼ぶものとする。
前部開口端12Aには、先端に補給口17aが形成された略L字状の金属鋳造部品であるフィラーネック17が嵌入され、その状態でフィラーネック17が溶接固定されている。また、後部開口端12Bには、メインフレームパイプ12内の燃料を吸い上げてエンジン7のインジェクター(図示せず)に圧送するための燃料供給ポンプ18(ポンプ)が取り付けられ、この燃料供給ポンプ18が後部開口端12Bを閉塞する蓋部材を兼ねている。
フィラーネック17は、メインフレームパイプ12の前部開口端12Aに溶接固定される基部側筒部17bと、基部側筒部17bから略L状に屈曲した屈曲筒部17cを備え、屈曲筒部17cの先端部が補給口17aとされ、その補給口17aに図示しない燃料キャップが脱着可能に取り付けられるようになっている。屈曲筒部17cは、車体に設置されたメインフレームパイプ12に対して後部斜め上方側に突出し、補給口17aが後部斜め上方に向かって開口している。
なお、図中19は、屈曲筒部17cの外周面に取り付けられた円筒状のパッチ材であり、20は、メインフレームパイプ12の前部開口端12Aの近傍の外周面に取り付けられたパッチ材である。パッチ材20は、端面が斜めに傾斜した短い円筒形状に形成され、前部開口端12Aの端面に対して斜めに傾斜するようにメインフレームパイプ12の外周面に取り付けられ、少なくとも一部がフィラーネック17とメインフレームパイプ12の接合部の外周に接合されている。
メインフレームパイプ12の上部のパッチ材20には、メインフレームパイプ12の上部とフィラーネック17の基部側円筒部17bの周域を覆うように左右二つ割構造の略円筒状のヘッドガセット21の一端が溶接固定されている。
ヘッドガセット21は金属材料から成り、周壁にはフィラーネック17の屈曲筒部17cを外側に突出させるための貫通孔22が形成されている。貫通22部分は屈曲筒部17cのパッチ材19に溶接固定されている。また、ヘッドガセット21の他端部には接合フランジ23が設けられ、その接合フランジ23がヘッドパイプ11の外周面に溶接固定されている。したがって、メインフレームパイプ12の上部側は、メインフレームパイプ12に固定されたヘッドガセット21を介してヘッドパイプ11に結合されている。
なお、フィラーネック17は、このようにして車体に取り付けられた状態において、側面視が略L字状をなし、補給口17aはヘッドパイプ11に近接する位置において上方側に開口している。
図7は、メインフレームパイプ12の後端側の断面を示すものである。
同図に示すように、メインフレームパイプ12の後部開口端12Bには、径方向外側に張り出すフランジを備えた円環状のポンプ設置ベース24が溶接固定され、このポンプ設置ベース24に燃料供給ポンプ18が取り付けられるようになっている。
燃料供給ポンプ18は、径方向外側に張り出す設置フランジ25を備え、その設置フランジ25がポンプ設置ベース24に固定された状態において、吸入部26がメインフレームパイプ12内に設置されるようになっている。なお、図7中27は、燃料供給ポンプ18のうちの、メインフレームパイプ12の後方側に膨出する部位に設けられた吐出パイプであり、この吐出パイプ27にはエンジン7のインジェクターに連通する図示しない燃料供給パイプが接続されるようになっている。
燃料供給ポンプ18は、設置フランジ25の後面側にセットプレート28が重合され、ポンプ設置ベース24とセットプレート28で設置フランジ25を挟み込むようにしてポンプ設置ベース24の後面に取り付けられている。なお、図7中29は、ポンプ設置ベース24に突設されたボス部であり、30は、セットプレート28をボス部29に締結固定するボルトである。
また、燃料供給ポンプ18のメインフレームパイプ12内に挿入される部位には、メインフレームパイプ12内の燃料の液面を検知するエンプティセンサ32が取り付けられている。
ここで、メインフレームパイプ12の後部に配置されるボックスフレーム13は上下に二つ割り構造とされ、上半体13Aと下半体13Bがメインフレームパイプ12の後部周域を包み込むかたちで相互に溶接されている。
ボックスフレーム13は、メインフレームパイプ12の周域を囲繞する円筒壁部33と、円筒壁部33の後部両側から車幅方向左右に張り出すボックス状の側方張り出し部34,35を備えている。円筒壁部33の前部側はパッチ材36を介してメインフレームパイプ12の外周面に溶接固定され、後部側はメインフレームパイプ12の後端部に取り付けられたポンプ設置ベース24(図7参照)の外周面に溶接固定されている。なお、円筒壁部33の後端側は開口し、その開口部37を通して吐出パイプ27を含む燃料供給ポンプ18の後部領域が外側に露出するようになっている。
また、リヤフレーム14の左右の脚部14,14の前端部は、それぞれ側方張り出し部34,35に上下方向に貫通した状態で溶接固定されている。各脚部14の側方張り出し部34,35からの立ち上がり領域には、スイングユニット4を支持するための支持ブラケット38,38が車体後方に突出して設けられている。この各支持ブラケット38の下縁は、左右の側方張り出し部34,35の後壁まで延出し、その各後壁に溶接固定されている。
左右両側の支持ブラケット38,38には、スイングユニット4を揺動可能に支持する懸架リンク16が支持されるようになっている。
図8は、懸架リンク16を側方から見た図である。
この懸架リンク16は、前方側の大径の支持筒50と後方側の小径の支持筒51がブラケット52を介して相互に結合され、前方側の支持筒50内には、軸心部に支持シャフト53を取り付けたゴムブッシュ54が加硫接着によって固定されている。前方側の支持筒50はゴムブッシュ54と支持シャフト53を介して車体フレーム10側の左右の支持ブラット38,38に支持され、後方側の支持筒51は図示しないシャフトを介してスイングユニット4の前端部に回動可能に連結されている。
また、懸架リンク16の前方側の支持筒50の車体左側に偏倚した部位には、車体前方側に突出するストッパステー55が設けられている。このストッパステー55には、ゴムブッシュ56が取り付けられ、このゴムブッシュ56がボックスフレーム13に固定された長円状の係止筒57に嵌合されている。係止筒57は、図4,図5に示すようにボックスフレーム13の側方張り出し部34に上半体13Aと下半体13Bに挟持される形で固定されている。
懸架リンク16においては、スイングユニット4側から伝達される振動や衝撃を前方側の支持50内のゴムブッシュ54とストッパステー55のゴムブッシュ56によって吸収する。
図9は、ボックスフレーム13の前部領域を下方から見た図である。
同図に示すように、ボックスフレーム13の円筒壁部33の下面には、運転者の足を載せ置くための左右のステップバー58,58がブラケット59を介して締結固定されている。なお、図2〜図5においては、ステップバー58とブラケット59は図示都合上省略されている。
このように構成された自動二輪車1では、車体フレーム10を構成するメインフレームパイプ12の内側空間部が燃料貯留部として利用されるため、燃料タンクを別途設ける場合に比較して、部品点数を削減して製造コストの低減を図ることができるうえ、車体全体を軽量化、及び、コンパクト化することができる。
さらに、この自動二輪車1で採用する燃料貯留部構造(液体貯留部構造)においては、給油口17aを構成するフィラーネック17がメインフレームパイプ12の前部開口端12Aに嵌合状態で溶接固定されているため、メインフレームパイプ12の側面に貫通孔を穿設してそこにフィラーネック17を連通状態で溶接固定する場合に比較して加工や接合が容易になる。したがって、この燃料貯留部構造においては、従来の構造に比較して製造コストの低減を図ることができる。
さらに、この燃料貯留部構造の場合、メインフレームパイプ12の前部開口端12Aと後部開口端12Bをフィラーネック17と燃料供給ポンプ18で閉塞した後に、メインフレームパイプ12とフィラーネック17を、ヘッドガセット21を介してヘッドパイプ11に結合することができるため、メインフレームパイプ12の前部開口端12Aと後部開口端12Bをフィラーネック17と燃料供給ポンプ18で閉塞しただけのコンパクトな製品ブロックの状態で燃料貯留部の密閉状態の検査を行うことができる。したがって、水に浸けての密閉状態の検査が大掛かりにならなくて済むうえ、ヘッドパイプ11を水に浸けないことから、ヘッドパイプ11の水抜きを待つための時間的なロスを無くすことができる。
また、この燃料貯留部構造においては、略L字状のフィラーネック17が、補給口17aをヘッドパイプ11に近接した位置で上方に向けるようにして取り付けられているため、給油に際して作業者が腰を深く屈めることなく、シート6の前方の凹状の広いスペースで容易に作業を行なうことができる。
また、この燃料貯留部構造の場合、メインフレームパイプ12の後部開口端12Aが燃料供給ポンプ18によって閉塞されているため、専用の閉塞部材を設けない分、部品点数を削減することができ、これにより、製品コストの低減と車両の軽量化を図ることができる。
さらに、この燃料貯留部構造では、メインフレームパイプ12がヘッドパイプ11から後方側に向かって下方に傾斜するように湾曲して形成されていることから、メインフレームパイプ12の後部開口端12Aが燃料供給ポンプ18によって閉塞されることと相まってメインフレームパイプ12内の貯留燃料を効率良くエンジン7側に送り出すことができる。
また、この実施形態の場合、燃料供給ポンプの取り付けられるメインフレームパイプ12の後部領域の周域を、幅の広い閉断面構造のボックスフレーム13によって取り囲む構造となっているため、燃料貯留部を周囲から充分に保護することができる。
さらに、この実施形態の場合には、充分な厚みがあり剛性の高いボックスフレーム13に、懸架リンク16のストッパステー55を支持する係止筒57が上半体13Aと下半体13Bで挟み込むようにして取り付けられているため、充分な剛性をもってストッパステー55を支持することができるうえ、係止筒57を外部から見えにくくし、外観品質を高めることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、メインフレームパイプの内部を燃料貯留部としたが、メインフレームパイプの内部はエンジンオイル等の燃料以外の液体を貯留する液体貯留部としても良い。
10…車体フレーム
11…ヘッドパイプ
12…メインフレームパイプ
12A…前部開口端
12B…後部開口端
17…フィラーネック
17a…補給口
18…燃料供給ポンプ18
21…ヘッドガセット

Claims (3)

  1. 車両の操舵系を軸支するヘッドパイプと、
    前記ヘッドパイプとともに車体フレームを構成する筒状の部材であって、前記ヘッドパイプから車体後方側に延出して内部に液体を貯留するメインフレームパイプと、
    前記メインフレームパイプの後部開口端を閉塞する蓋部材と、
    前記メインフレームパイプ内に貯留する液体を、外部から補給するための補給口と、
    を備えた鞍乗り型車両の液体貯留部構造であって、
    前記補給口を構成するフィラーネックが前記メインフレームパイプの前部開口端に接続されるとともに、前記フィラーネックが前記ヘッドパイプと独立して前記メインフレームパイプとの間で貯留部を構成し、
    前記メインフレームパイプと前記フィラーネックとの接続部の側方を覆うように前記メインフレームパイプに固定されるヘッドガセットが設けられ、
    前記メインフレームパイプが前記ヘッドガセットを介して前記ヘッドパイプに結合されていることを特徴とする鞍乗り型車両の液体貯留部構造。
  2. 前記フィラーネックは側面視が略L形状をなすように形成され、
    前記フィラーネックの補給口は前記ヘッドパイプに近接する位置で上方側に開口することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の液体貯留部構造。
  3. 前記メインフレームパイプは、概ね車体後部下方に向かって延出し、前記蓋部材は前記メインフレームパイプ内の液体を外部に送るためのポンプによって構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗り型車両の液体貯留部構造。
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