JP3168136U - スクータ型車両の吸気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸気抵抗を低減してエンジン出力を向上できる共に、エアクリーナボックスへの砂塵等の吸込みを防止できること。【解決手段】クランクケース14から前方へシリンダアセンブリ15を延出したエンジン12と、クランクケースの一方の側部を後方へ延在して後部に後輪16を軸支する変速装置13とが一体化されたスイング式パワーユニット11が搭載されたスクータ型車両であって、エンジンのクランクケース前部下側部分に揺動軸18が設けられると共に、クランクケースの上面にエアクリーナボックス24が設置され、このエアクリーナボックスの前面とシリンダアセンブリのシリンダヘッド21の上面との間に吸気系部品25(吸気通路44)が、車両前後方向に沿って略直線状に延設され、エアクリーナボックスの前面に吸気インレット49が、吸気系部品と略平行に車両前方に延出して接続されたものである。【選択図】 図6

Description

本考案は、スクータ型車両の吸気装置に係り、特に吸気系部品のレイアウトを改善したスクータ型車両の吸気装置に関する。
スクータ型車両には、一般に、クランクケースから前方へシリンダアセンブリを延出したエンジンと、クランクケースの一方の側部を後方へ延在して後部に後輪を軸支する変速装置とが一体化されたスイング式パワーユニットが搭載されている。
このようなスイング式パワーユニットでは、クランクケースから前方に向かってシリンダアセンブリ(シリンダブロック、シリンダヘッド、ヘッドカバー)が延出され、シリンダヘッドの下面に排気管が接続され、シリンダヘッドの上面に吸気系部品が接続されることが多い。エンジン排気量が大きな大型のスクータ型車両の中には、シリンダヘッド上面から車両前方へ向かって吸気系部品が延設されたものがある。これに対し、小型のスクータ型車両では、シートの下方にパワーユニットが搭載され、シートの前方(パワーユニットの前方)に略U字形状の足通し空間が形成されるため、吸気系部品は、シリンダヘッドの上面から車両後方に向けて延設されることになる。
ところで、パワーユニットは、揺動軸を介して車体フレームに揺動可能に支持されるので、揺動軸の周辺空間には多くの部品が存在する。例えば、特許文献1に記載のスクータ型車両にあっては、パワーユニットの揺動軸(エンジン側ピボット)がクランクケース前部の上側部分に設けられ、防振リンク機構がシリンダブロックの上方空間に位置づけられている。このため、吸気系のインテークパイプ(インレットパイプ)及びスロットルボディは車幅方向中央付近に配置されるが、クランクケースの上方にエアクリーナボックスを配置するスペースがなくなり、この結果、エアクリーナボックスは、後輪の側方に位置する変速装置(無段変速機)の上部に載置されることになる。
特開2001−138975号公報
特許文献1に記載のスクータ型車両では、吸気系のインテークパイプ(インレットパイプ)及びスロットルボディは車両幅方向中央付近に配置されるものの、エアクリーナボックスは、後輪側方の変速装置の上部に載置されている。この結果、スロットルボディとエアクリーナボックス間を連結する吸気系のコネクティングチューブが大きく屈曲されることになり、吸気抵抗が増大して、エンジン出力を良好に確保できない恐れがある。
また、エアクリーナボックスが後輪の側方に近接配置されるので、後輪が巻き上げた砂塵や泥水、小石などがエアクリーナボックスに吸い込まれ、そのフィルタエレメントが目詰まりを起こして、エンジン出力がさらに低下する恐れがある。
本考案の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、吸気抵抗を低減してエンジン出力を向上できる共に、エアクリーナボックスへの砂塵等の吸込みを防止できるスクータ型車両の吸気装置を提供することにある。
本考案に係るスクータ型車両の吸気装置は、クランクケースから前方へシリンダアッセンブリを延出したエンジンと、前記クランクケースの一方の側部を後方へ延在して後部に後輪を軸支する変速装置とが一体化されたスイング式パワーユニットが搭載されたスクータ型車両であって、前記エンジンのクランクケース前部下側部分に揺動軸が設けられると共に、前記クランクケースの上面にエアクリーナボックスが設置され、このエアクリーナボックスの前面と前記シリンダアッセンブリのシリンダヘッド上面との間に吸気系部品が、車両前後方向に沿って略直線状に延設され、前記エアクリーナボックスの前面に吸気インレットが、前記吸気系部品と略平行に車両前方に延出して接続されたことを特徴とするものである。
本考案によれば、エアクリーナボックスの前面とシリンダヘッド上面との間に吸気系部品が、車両前後方向に沿って略直線状に延設されたので、吸気抵抗を低減してエンジン出力を向上できる。また、クランクケースの上面にエアクリーナボックスが設置され、エアクリーナボックスが後輪の側方に露出した状態で配置されるのではないので、後輪により巻き上げられた砂塵等をエアクリーナボックスが吸い込むことを防止できる。
本考案に係るスクータ型車両の吸気装置における一実施の形態が適用された小型スクータ型車両を透視して示す左側面図。 図1のスクータ型車両の後半部を、車体カバーなどを省略して示す左側面図。 図2のIII矢視図。 物品収納ボックス及び燃料タンクを省略して示す図2のIV矢視図。 図2のスクータ型車両の後半部を、物品収納ボックスを省略して斜め前方から示す斜視図。 図2のスクータ型車両の後半部において、車体フレーム及び物品収納ボックスなどを省略して示す左側面図。 図6のスクータ型車両の後半部を示す右側面図。 図6のエアクリーナボックスを示す斜視図。 図6のエアクリーナボックスを示す左側面図。 図8のエアクリーナボックスを分解して斜め上方から目視して示す斜視図。 図8のエアクリーナボックスを分解して斜め下方から目視して示す斜視図。
以下、本考案を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。但し、本考案は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本考案に係るスクータ型車両の吸気装置における一実施の形態が適用された小型スクータ型車両を透視して示す左側面図である。図2は、図1のスクータ型車両の後半部を、車体カバーなどを省略して示す左側面図である。
自動二輪車としてのスクータ型車両、特に小型スクータ型車両の車体フレーム2は例えば鋼管製であり、前頭部に位置するヘッドパイプ3からダウンチューブ4が後ろ下方に延び、その下端付近から左右一対のリアフレーム5が水平に後方へ延びた後、後ろ斜め上方に延び、このリアフレーム5が後ろ上方へ立ち上がる付近にスイングブラケット6が設けられている。尚、左右のリアフレーム5は、最後部で連結されている。
ヘッドパイプ3には前輪7を支持するフロントフォーク8が、ハンドルバー9やヘッドランプ10などと共に左右回転自在に軸支され、ハンドルバー9を回動させることにより前輪7が操舵される。一方、リアフレーム5には、スイングブラケット6を介して揺動可能にパワーユニット11が連結されている。このパワーユニット11は、エンジン12と変速装置13とが一体化されたユニットスイング式と呼ばれるスクータ型車両として一般的なレイアウトを持つパワーユニットである。
エンジン12は、そのクランクケース14の前部から前方に向かってシリンダアセンブリ15が略水平方向に前傾して延出され、クランクケース14の左側部から変速装置13が一体に併設されて後方に延びている。この変速装置13の後部右側面に後輪16が直接軸支されている。
クランクケース14の下部から左右一対のエンジン懸架部17が前方に延びており、これらのエンジン懸架部17の先端は、スイングブラケット6の後端に架設された車幅方向に沿う揺動軸18に揺動自在に連結される。また、変速装置13の後部とリアフレーム5の後部との間にショックアブソーバ19が連結されている。パワーユニット11は、後輪16と共に揺動軸18回りに上下方向に揺動して後輪16のスイングアームの役割を果たし、その揺動がショックアブソーバ19により緩衝される。
エンジン12のシリンダアセンブリ15は、シリンダブロック20とシリンダヘッド21とヘッドカバー22とがクランクケース14側から順次重ねられた構成である。シリンダアセンブリ15及びクランクケース14の上方には、燃料噴射装置としてのインジェクタ23、エアクリーナボックス24などを有する吸気系部品25が配置されている。この吸気系部品25が、シリンダヘッド21の上部左側に開口する吸気ポート(不図示)へ混合気(燃料と空気の混合気)を供給する。この吸気系部品25は、パワーユニット11と共に揺動軸18回りに上下方向に揺動する。
シリンダヘッド21の下面には排気ポート(不図示)が開口されており、この排気ポートから排気管26が後方に延びて接続されると共に、排気管26の後部に排気マフラー27が連結されている。この排気マフラー27は、パワーユニット11(クランクケース14)に固定されて後輪16の右側に位置する。これらの排気管26及び排気マフラー27が、パワーユニット11と共に揺動軸18回りに上下方向に揺動する。
シリンダアセンブリ15のシリンダブロック20及びシリンダヘッド21の周囲は、合成樹脂製のファンカウル28により覆われている。このファンカウル28内では、エンジン12のクランクシャフト(不図示)に回転一体に取り付けられた冷却ファン(不図示)の回転により冷却用空気がファンカバー29(図7)の開口(不図示)から導入されて、シリンダブロック20及びシリンダヘッド21が強制冷却される。また、変速装置13内へも、冷却ダクト30を経て冷却用の空気が強制的に導入され、この変速装置13内の例えばVベルトなどが冷却される。
一方、パワーユニット11の上方で、着座シート35の下方に物品収納ボックス31が設置されている。この物品収納ボックス31は例えば樹脂材料により有底箱形容器状に形成され、その前底部が、リアフレーム5に設けられたブリッジパイプ32に固定され、後ろ上部が、左右のリアフレーム5に固着されたクロスメンバ33に固定されている。
物品収納ボックス31の後方には燃料タンク34が設置され、物品収納ボックス31と燃料タンク34の上方を覆う形で着座シート35が、左右一対のリアフレーム5に載置されている。この着座シート35は、前端の回動軸(不図示)を中心に後端を持ち上げて開閉可能に設けられ、物品収納ボックス31の蓋を兼ねている。また燃料タンク34への給油も着座シート35を開放して行われる。
車体フレーム2の前部と後部は、それぞれ合成樹脂製の前部車体カバー36と後部車体カバー37とにより覆われて、車体外観が整えられると共に内部機器類の保護が図られている。前部車体カバー36の下方に、フロントフォーク8に設置されて前輪7を覆うフロントフェンダ38が配置されている。また、後部車体カバー37は、着座シート35の下方における物品収納ボックス31、燃料タンク34及びエンジン12(シリンダアセンブリ15付近)の周囲を覆っている。後部車体カバー37の後部にはリアフェンダ39が取り付けられている。
更に、ハンドルバー9と着座シート35との間に低床式のステップボード40が設けられる。このステップボード40も合成樹脂製であり、リアフレーム5の水平方向延在部分の上部に設置される。前部車体カバー36と後部車体カバー37とステップボード40とは連続的に繋がるようデザインされている。
このステップボード40の下方で、リアフレーム5の水平方向延在部分の左側後部にサイドスタンド41が枢支される。更に、このサイドスタンド41の後方で、クランクケース14の後部下側にセンタースタンド42が枢支されている。
上述のように構成されたスクータ型車両1では、エンジン12のクランクケース14の前部下側部分に揺動軸18が設けられたことから、クランクケース14及びシリンダアセンブリ15と物品収納ボックス31との間の空間Aが大きく確保され、しかも、この空間Aは、前方及び左右両側方が後部車体カバー37で囲まれて構成されている。そして、この空間A内に、図2〜図7に示すように、エアクリーナボックス24を含む吸気系部品25を備えた吸気装置45が配置される。
エアクリーナボックス24は、クランクケース14の上面に固定ステー46(図9)を用いて、スタータモータ43を跨ぎ上方から覆うようにして載置される。特に、図6及び図7に示すように、エアクリーナボックス24の前面とシリンダアセンブリ15のシリンダヘッド21との間に、エアクリーナボックス24を除く吸気系部品25が、車両前後方向に沿って直線状に延在される。吸気系部品25は、エアクリーナボックス24と、このエアクリーナボックス24の前面から車両前方へ向かって順次配設されたスロットルボディ47及びインテークパイプ48と、このインテークパイプ48に装着されてこのインテークパイプ48内へ燃料を噴射する、燃料ポンプ内蔵型の前記インジェクタ23と、を有して構成される。
インジェクタ23は、インテープパイプ48の湾曲部の上面側に、シリンダヘッド21の吸気ポート(不図示)へ向かう吸気の流れ方向の下流を指向させた状態で装着される。このため、イジェクタ23は、図3、図4及び図6に示すように、インテークパイプ48の上面側において、鉛直方向に対し若干後傾されると共に、車両幅方向外方へも若干傾斜して配置される。
クリーナーボックス24は、図3〜図5に示すように、左右一対のリアフレーム5の幅内で幅方向一杯に収容される幅寸法を有し、吸気インレット49(後述)が接続される側のエアクリーナボックス24の前部50が、車両前方に膨出して構成される。つまり、エアクリーナボックス24は、図4及び図8に示すように平面視略L字形状であり、車両前後方向に延設して吸気インレット49が接続される前部50を含む前後方向延在部分51Aと、車両幅方向に延設してスロットルボディ47が接続される幅方向延在部分51Bとを有して構成される。図8には、スロットルボディ47用の接続口52が図示されている。
吸気インレット49は、エアクリーナボックス24の前部50の前面に接続され、スロットルボディ47及びインテークパイプ48からなる吸気通路44と略平行に車両前方へ延出される。更に、この吸気インレット49は、吸気通路44に対し車両幅方向にオフセットした位置に配置される。つまり、吸気インレット49と吸気通路44は、シリンダアセンブリ15の中心軸線O(図4)に対して互いに反対側にオフセットした位置に配置される。
この吸気インレット49が開口する空間は、図1及び図2に示すように、上方が物品収納ボックス31により、下方がシリンダアセンブリ15及びクランクケース14により区画され、前方及び左右両側方が後部車体カバー37によりそれぞれ覆われた前記空間Aのうち、後輪16側に開放された後方がエアクリーナボックス24により閉塞された空間である。このため、前輪7からの飛び石や泥水などと、後輪16が巻き上げた砂塵や泥水、小石などが吸気インレット49を介してエアクリーナボックス24内へ吸い込まれることが防止され、清浄な空気が導入される。
エアクリーナボックス24は、図8〜図11に示すように、エアクリーナケース53とエアクリーナキャップ54とが上下に分割される上下分割構造である。エアクリーナボックス24は、これらのエアクリーナケース53とエアクリーナキャップ54との分割面において、フィルタ部材55がエアクリーナケース53とエアクリーナキャップ54により挟持されて構成される。フィルタ部材55とエアクリーナキャップ54とで囲まれる空間がダーティーサイド56であり、フィルタ部材55とエアクリーナケース53とで囲まれる空間がクリーンサイド57である。
エアクリーナケース53は、吸気インレット49が接続される部分をクリーンサイド57から隔離してインレット室58とする隔離壁59を一体に備える。また、フィルタ部材55には、エアクリーナケース53のインレット室58をダーティーサイド56に連通させる連通路60を備える。吸気インレット49からインレット室58へ導かれた空気は、連通路60を経てダーティーサイド56へ至り、フィルタ部材55のフィルタ61により塵埃等が除去されてクリーンサイド57へ流れる。
エアクリーナケース53のクリーンサイド57にはアウトレット62が配設され、このアウトレット62の先端がエアクリーナケース53の前面から突出して、スロットルボディ47用の接続口52とされる。この接続口52にスロットルボディ47が接続されてスロットルボディ47がクリーンサイド57に連通し、このクリーンサイド57内の清浄な空気がスロットルボディ47へ導かれる。
図9に示すように、エアクリーナキャップ54の高さ寸法Hは、エアクリーナケース53の高さ寸法Hより小さく設定されて、エアクリーナキャップ54の後方投影面積が低減されると共に、クリーンサイド57の容量がダーティーサイド56に比べて大きく設定される。また、高さ寸法の大きなエアクリーナケース53に、吸気インレット49及びスロットルボディ47が接続されることで、これらの吸気インレット49及びスロットルボディ47の開口面積が十分な大きさに確保される。
尚、図10に示すように、エアクリーナケース53には隔離壁59に隣接してブリーザ室63が、クリーンサイド57に連通して設けられる。このブリーザ室63は、図2に示すヘッドカバー22に設置されたエンジンブリーザ室64と、ブリーザホース65を介して接続される。エンジンブリーザ室64にてオイルと分離されたブローバイガスは、ブリーザホース65を経てエアクリーナボックス24のブリーザ室63(図10)へ至り、フィルタ部材55に設けられた蓋部66(図11)にて流れ方向が反転されてクリーンサイド57へ導かれる。
以上のように構成されたことから、本実施の形態の吸気装置45によれば、次の効果(1)〜(12)を奏する。
(1)図2及び図6に示すように、パワーユニット11におけるエンジン12のクランクケース14の前部下側部分に揺動軸18が設けられることで、クランクケース14の上面にエアクリーナボックス24を設置することができる。従って、エンジン12のシリンダヘッド21の上面とエアクリーナボックス24の前面との間に接続される吸気系部品25、特にスロットルボディ47及びインテークパイプ48により構成される吸気通路44が、車両前後方向に沿って略直線状に配設される。この結果、吸気抵抗を低減でき、エンジン出力を向上させることができる。
(2)パワーユニット11におけるエンジン12のクランクケース14の上面にエアクリーナボックス24が設置されるので、後輪16にて巻き上げられた砂塵や泥水、小石などがエアクリーナボックス24の前方側へ回り込むのを防止でき、エアクリーナボックス24が清浄な空気を吸い込むことができる。
特に、エアクリーナボックス24が配置された空間Aは、上方が物品収納ボックス31により、下方がシリンダアセンブリ15及びクランクケース14によりそれぞれ区画され、前方及び左右両側方が後部車体カバー37により囲まれている。更に、エアクリーナボックス24の前面に接続された吸気インレット49は、上記空間Aのうち、後輪16側に開放された後方がエアクリーナボックス24により閉塞された空間に開口されている。この結果、前輪7からの飛び石や泥水などと、後輪16にて巻き上げられた砂塵や泥水、小石などが、吸気インレット49を経てエアクリーナボックス24へ吸い込まれることがなく、このエアクリーナボックス24は常に清浄な空気を吸い込むことができる。
(3)図4及び図5に示すように、エアクリーナボックス24の左右両側面が左右一対のリアフレーム5の内側面に近接して収容される幅寸法に設定されたので、パワーユニット11と一体的にエアクリーナボックス24が揺動したときにも、このエアクリーナボックス24がリアフレーム5と干渉することを回避しながら、後輪16が巻き上げた砂埃等を遮蔽することができる。
(4)エアクリーナボックス24が左右一対のリアフレーム5の幅内に収容される幅寸法に設定されているものの、吸気インレット49が接続される側のエアクリーナボックス24の前部50が車両前方へ膨出して構成されたので、エアクリーナボックス24の幅寸法が小さく設定されても、このエアクリーナボックス24の容量を十分に確保できる。
(5)エアクリーナボックス24の前面に接続される吸気インレット49と吸気通路44(スロットルボディ47及びインテークパイプ48)とが略平行に、車両幅方向に互いにオフセットして配置されたので、吸気インレット49の前方に障害物が存在せず、従って吸気効率を向上させることができる。また、吸気通路44と吸気インレット49とを高さ方向にオフセットさせないで済むため、これら両部品の上方に位置する物品収納ボックス31の容量を大きく設定しても互いに干渉しないようにできる。
(6)インジェクタ23がインテークパイプ48の湾曲部の上面側に、吸気の流れ方向の下流を指向させた状態で装着されるので、インジェクタ23から噴射された燃料の霧化が促進されると共に、インテークパイプ48の壁面への燃料の付着を防止できる。
(7)図9に示すように、エアクリーナボックス24がエアクリーナケース53とエアクリーナキャップ54とを上下に分割する構造に構成されたので、エアクリーナボックス24をクランクケース14に固定するためのエアクリーナケース53の底部面積を大きく確保できる。この結果、エアクリーナケース53の底部に設けられる固定ステー46の配置自由度を増大させることができる。
(8)エアクリーナボックス24がエアクリーナケース53とエアクリーナキャップ54とを上下に分割する構造に構成されたので、エアクリーナボックス24を前後分割構造、または左右分割構造にする場合に比べて、分割面の最低部を地面から遠ざけることができる。このため、エアクリーナボックス24の分割面、即ちエアクリーナケース53とエアクリーナキャップ54との結合面におけるシール性を殊更に向上させなくとも充分なシール性を確保できる。
(9)エアクリーナボックス24のエアクリーナケース53の高さ寸法Hがエアクリーナキャップ54に比べて大きく設定され、このエアクリーナケース54にスロットルボディ47が接続されるので、このスロットルボディ47の開口面積を大きく設定でき、吸気効率を向上させることができる。
(10)エアクリーナボックス24のエアクリーナキャップ54の高さ寸法Hがエアクリーナケース53に比べて小さく設定されたので、エアクリーナキャップ54の後方投影面積を低減できる。この結果、エアクリーナキャップ54をエアクリーナケース53に着脱する際に後輪16側から着脱する場合であっても、エアクリーナボックス24の後方に位置する後輪16とエアクリーナキャップ54とが干渉することを防止できる。
(11)図10に示すように、エアクリーナボックス24のエアクリーナケース53の一部をクリーンサイド57から隔離してインレット室58とし、このインレット室58に吸気インレット49を連通させたことから、エアクリーナケース53に吸気通路44のスロットルボディ47のほか、吸気インレット49も接続することができる。このため、エアクリーナキャップ54の着脱時に、吸気インレット49やスロットルボディ47を取り外す必要がなく、エアクリーナキャップ54の着脱を容易に実施できる。
(12)図1に示すように、エアクリーナボックス24の上方には着座シート35との間に空間が形成されるので、この空間に物品収納ボックス31を配置することで、この物品収納ボックス31の収納性を良好に確保できる。
1 スクータ型車両
2 車体フレーム
5 リアフレーム
11 パワーユニット
12 エンジン
13 変速装置
14 クランクケース
15 シリンダアセンブリ
18 揺動軸
21 シリンダヘッド
23 インジェクタ
24 エアクリーナボックス
25 吸気系部品
31 物品収納ボックス
34 燃料タンク
35 着座シート
37 後部車体カバー
44 吸気通路
45 吸気装置
47 スロットルボディ
48 インテークパイプ
49 吸気インレット
50 前部
51A 前後方向延在部分
51B 幅方向延在部分
53 エアクリーナケース
54 エアクリーナキャップ
55 フィルタ部材
56 ダーティーサイド
57 クリーンサイド
58 インレット室
59 隔離壁
60 連通路
A 空間
O シリンダアセンブリの中心軸線

Claims (8)

  1. クランクケースから前方へシリンダアッセンブリを延出したエンジンと、前記クランクケースの一方の側部を後方へ延在して後部に後輪を軸支する変速装置とが一体化されたスイング式パワーユニットが搭載されたスクータ型車両であって、
    前記エンジンのクランクケース前部下側部分に揺動軸が設けられると共に、前記クランクケースの上面にエアクリーナボックスが設置され、
    このエアクリーナボックスの前面と前記シリンダアッセンブリのシリンダヘッド上面との間に吸気系部品が、車両前後方向に沿って略直線状に延設され、
    前記エアクリーナボックスの前面に吸気インレットが、前記吸気系部品と略平行に車両前方に延出して接続されたことを特徴とするスクータ型車両の吸気装置。
  2. 前記吸気インレットは、エアクリーナボックスの前面において、吸気系部品から車幅方向にオフセットした位置に配置されたことを特徴とする請求項1に記載のスクータ型車両の吸気装置。
  3. 前記エアクリーナボックスは、シートの下方に配置された物品収納ボックスとシリンダアッセンブリ及びクランクケースとの間の空間に配置され、この空間は、その前方及び左右両側方が車体カバーで覆われて構成されたことを特徴とする請求項1に記載のスクータ型車両の吸気装置。
  4. 前記エアクリーナボックスは、その左右両側面が左右一対の車体フレームの内側面に近接して収容される幅寸法を有し、少なくとも前記吸気インレットが接続される側のエアクリーナボックスの前部が車両前方に膨出して構成されたことを特徴とする請求項1に記載のスクータ型車両の吸気装置。
  5. 前記エアクリーナボックスは平面視略L字形状であり、車両前後方向に延設して吸気インレットが接続される部分と、車両幅方向に延設して吸気系部品が接続される部分と、を有して構成されたことを特徴とする請求項4に記載のスクータ型車両の吸気装置。
  6. 前記吸気系部品は、エアクリーナボックスの前面から車両前方へ向かって順次配設されたスロットルボディ及びインテークパイプと、このインテークパイプの湾曲部の上面側に、吸気の流れ方向の下流を指向させた状態で装着されるインジェクタと、を有して構成されたことを特徴とする請求項1に記載のスクータ型車両の吸気装置。
  7. 前記エアクリーナボックスは上下分割構造であり、その分割面においてフィルタ部材が、エアクリーナキャップとエアクリーナケースとにより挟持され、
    前記フィルタ部材と前記エアクリーナキャップとで囲まれる空間がダーティーサイドとされ、前記フィルタ部材と前記エアクリーナケースとで囲まれる空間がクリーンサイドとされ、
    前記エアクリーナケースの前面に吸気系部品が、前記クリーンサイドに連通して接続されたことを特徴とする請求項1に記載のスクータ型車両の吸気装置。
  8. 前記エアクリーナケースは、吸気インレットが接続される部分を前記クリーンサイドから隔離してインレット室とする隔離壁を備え、前記フィルタ部材が、前記インレット室をダーティーサイドに連通させる連通路を備えたことを特徴とする請求項7に記載のスクータ型車両の吸気装置。
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