JP6285340B2 - 鞍乗り型車両の吸気構造 - Google Patents

鞍乗り型車両の吸気構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6285340B2
JP6285340B2 JP2014228070A JP2014228070A JP6285340B2 JP 6285340 B2 JP6285340 B2 JP 6285340B2 JP 2014228070 A JP2014228070 A JP 2014228070A JP 2014228070 A JP2014228070 A JP 2014228070A JP 6285340 B2 JP6285340 B2 JP 6285340B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
air cleaner
fuel injection
intake
injection device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014228070A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016088424A (ja
Inventor
弘幸 関
弘幸 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2014228070A priority Critical patent/JP6285340B2/ja
Publication of JP2016088424A publication Critical patent/JP2016088424A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6285340B2 publication Critical patent/JP6285340B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、鞍乗り型車両の吸気構造に関する。
従来技術として、エアクリーナーボックス内のクリーンサイドにおいて吸気を浄化するフィルタから離れた位置に、エンジンの補機(燃料噴射弁)を配置する構造が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2008−151150号公報 特開2014−51967号公報
ところで、特許文献1では、フィルタと補機とが前後に離れて配置されているため、エアクリーナーボックスが前後に大型になり、部品の配置スペースが限られている鞍乗り型車両では、ライディングポジション等に影響が出てしまう。また、特許文献2では、フィルタと補機とが上下に離れて配置されているため、エアクリーナーボックスが上下に大型になってしまう。このため、エアクリーナーボックスにフィルタ及び補機を備えた吸気構造を小型化することが望ましい。また、エアクリーナーボックスを小型化した場合、容量の減少によって吸気効率に影響が出ることが考えられる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗り型車両の吸気構造において、内部にエンジンの補機を備えたエアクリーナーをコンパクトに設けるとともに吸気効率を向上できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、エンジン(11)のシリンダヘッド(22b)に接続された吸気通路と、当該吸気通路に接続され、前記エンジン(11)の上方に配置されるエアクリーナー(25)とを備え、前記エアクリーナー(25)の内部には、吸気された空気を浄化し、前記エアクリーナー(25)内をダーティーサイド(45b)とクリーンサイド(45a)とに区画するフィルタ(41)が配置される鞍乗り型車両の吸気構造において、前記フィルタ(41)は略U字状に形成されており、前記フィルタ(41)は、前記エンジン(11)の補機(52)としての燃料噴射装置(52)を収納する切り欠き部(72)を有し、前記燃料噴射装置(52)は、前記クリーンサイド(45a)で前記切り欠き部(72)に収納されることを特徴とする。
本発明によれば、エアクリーナーの内部のフィルタは略U字状に形成されており、フィルタの一部は、エンジンの補機を収納する切り欠き部を有する。これにより、フィルタが略U字状であるため、切り欠き部以外をフィルタとして利用することで吸気された空気とフィルタとの接触面積を大きくでき吸気効率を大きく確保できる。また、フィルタの切り欠き部に補機を収納することで、補機の配置スペースの確保によってエアクリーナーが大型化することを防止できる。このため、内部にエンジンの補機を備えたエアクリーナーをコンパクトに設けるとともに吸気効率を向上できる。また、収納部材に収納される補機は、燃料噴射装置であり、燃料噴射装置がフィルタ周囲に配置されるため、燃料噴射装置の噴射距離を大きく確保でき、燃料を効果的に気化させることができる。
また、本発明は、前記フィルタ(41)をエアクリーナーケース(40)に支持するフィルタガイド(42)が設けられ、前記切り欠き部(72)には、前記燃料噴射装置(52)が収納される収納部材(85)が設けられ、当該収納部材(85)は、前記フィルタ(41)及び前記フィルタガイド(42)と結合されることを特徴とする。
本発明によれば、補機が収納される収納部材は、フィルタ及びフィルタガイドと結合されるため、フィルタの切り欠き部を、補機が収納される収納部材で補強できる
さらに、本発明は、前記フィルタガイド(42)は、前記エアクリーナーケース(40)に接合されるガイド接続面(80)を有し、前記フィルタ(41)は、前記ガイド接続面(80)に対向する上平面部(70)と、前記ガイド接続面(80)から前記上平面部(70)側に延びた後、湾曲して前記上平面部(70)に繋がる曲立部(71)とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、フィルタは、フィルタガイドのガイド接続面に対向する上平面部と、ガイド接続面から上平面部側に延びた後、湾曲して上平面部に繋がる曲立部とを備えるため、ガイド接続面に対向して空気が接触し易い上平面部の面積を大きく確保しながら、湾曲して上平面部に繋がる曲立部によっても空気との接触面積を確保できる。また、フィルタが立体的に湾曲しているため、補機の配置スペースをフィルタの近傍に確保し易い。
また、本発明は、前記エアクリーナー(25)の下部には、前記シリンダヘッド(22b)の吸気口(22b1)に接続されるスロットルボディ(27)が接続され、当該スロットルボディ(27)の上部にエアファンネル(48)が配置され、前記燃料噴射装置(52)は、前記エアファンネル(48)に支持されることを特徴とする。
本発明によれば、スロットルボディの上部にエアファンネルが配置され、補機は、エアファンネルに支持されるため、補機はフィルタガイド及びフィルタに支持されない。このため、補機がフィルタガイド及びフィルタの着脱に影響せず、フィルタガイド及びフィルタを容易に交換できる。
また、本発明は、前記補機は燃料噴射装置(52)であり、車両側面視において、前記燃料噴射装置(52)は、当該燃料噴射装置(52)の中心線(52a)が、前記エアファンネル(48)に接続された前記スロットルボディ(27)の吸気通路(39)を通るように配置されることを特徴とする。
本発明によれば、車両側面視において、燃料噴射装置は、中心線が、エアファンネルに接続されたスロットルボディの吸気通路を通るように配置される。このため、燃料噴射装置から噴射される燃料をスロットルボディに効率良く供給できるとともに、噴射された燃料がエアクリーナーケースの内部の壁面等に付着することを抑制できる。
さらに、本発明は、前記フィルタガイド(42)は、前記フィルタ(41)を支持する後方壁部(82)を備え、当該後方壁部(82)は、前方に配置される前記収納部材(85)の収納部壁面(90)よりも高さが大きいことを特徴とする。
本発明によれば、フィルタガイドは、フィルタを支持する後方壁部を備え、後方壁部は、前方に配置される収納部材の収納部壁面よりも高さが大きいため、エアクリーナーの容量を十分に確保しながら、エアクリーナーの前部の高さを抑えることができる。
また、本発明は、前記エアクリーナーケース(40)は、上部に配置されるエアクリーナーカバー(44)と、下部に配置されるエアクリーナーボックス(43)とを備え、前記エアクリーナーカバー(44)は、車両前方から繋がる左右ダクト(26)に連結される左右開口部(69a)を有し、前記エアクリーナーカバー(44)は、前記フィルタガイド(42)の上部に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、エアクリーナーケースの上部に配置されるエアクリーナーカバーは、車両前方から繋がる左右ダクトに連結される左右開口部を有し、エアクリーナーカバーは、フィルタガイドの上部に配置される。このため、車両の前方から左右ダクトを介してエアクリーナーケース内に多量の空気を取り込むことができるとともに、上部からフィルタを通して空気を流すことで、ダウンドラフト効果によって効率良く吸気できる。
また、本発明は、前記フィルタガイド(42)の車幅方向中央部において、前記フィルタ(41)の前記上平面部(70)と前記収納部材(85)の収納部上面(89)とが同一面を構成していることを特徴とする。
本発明によれば、フィルタガイドの車幅方向中央部において、フィルタの前記上平面部と収納部材の収納部上面とが同一面を構成しているため、上平面部と収納部上面との間で空気の流れが乱れることを防止でき、吸気効率を向上できる。
また、本発明は、前記フィルタ(41)は蛇腹状に構成されており、前記フィルタ(41)の蛇腹の折り目(73)は車両前後方向に延びていることを特徴とする。
本発明によれば、フィルタは蛇腹状に構成されており、フィルタの蛇腹の折り目は車両前後方向に延びているため、蛇腹の折り目で曲げることでフィルタを容易に略U字状に形成できる。
また、本発明は、エンジン(11)のシリンダヘッド(22b)に接続された吸気通路と、当該吸気通路に接続され、前記エンジン(11)の上方に配置されるエアクリーナー(25)とを備え、前記エアクリーナー(25)の内部には、吸気された空気を浄化するフィルタ(41)が配置される鞍乗り型車両の吸気構造において、前記フィルタ(41)は略U字状に形成されており、前記フィルタ(41)の一部は、前記エンジン(11)の補機(52)を収納する切り欠き部(72)を有し、前記フィルタ(41)をエアクリーナーケース(40)に支持するフィルタガイド(42)が設けられ、前記切り欠き部(72)には、前記補機(52)が収納される収納部材(85)が設けられ、当該収納部材(85)は、前記フィルタ(41)及び前記フィルタガイド(42)と結合されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、内部にエンジンの補機を備えたエアクリーナーをコンパクトに設けるとともに吸気効率を向上できる。
請求項2の発明によれば、フィルタの切り欠き部を、補機が収納される収納部材で補強できる。
請求項の発明によれば、燃料噴射装置がフィルタの周囲に配置されるため、燃料噴射装置の噴射距離を大きく確保でき、燃料を効果的に気化させることができる。
請求項の発明によれば、フィルタの上平面部及び曲立部によって空気との接触面積を確保できる。また、補機の配置スペースをフィルタの近傍に確保し易い。
請求項の発明によれば、補機がフィルタガイド及びフィルタの着脱に影響せず、フィルタガイド及びフィルタを容易に交換できる。
請求項の発明によれば、燃料噴射装置から噴射される燃料をスロットルボディに効率良く供給できるとともに、噴射された燃料がエアクリーナーケースの内部の壁面等に付着することを抑制できる。
請求項の発明によれば、エアクリーナーの容量を十分に確保しながら、エアクリーナーの前部の高さを抑えることができる。
請求項の発明によれば、左右ダクトを介してエアクリーナーケース内に多量の空気を取り込むことができるとともに、ダウンドラフト効果によって効率良く吸気できる。
請求項の発明によれば、フィルタの上平面部と収納部上面との間で空気の流れが乱れることを防止でき、吸気効率を向上できる。
請求項の発明によれば、蛇腹の折り目で曲げることでフィルタを容易に略U字状に形成できる。
本発明の実施の形態に係る吸気構造を備えた自動二輪車の左側面図である。 吸気装置の構造を示す断面図である。 クリーンサイドの内部を上方から見た斜視図である。 エアクリーナーボックスを上方から見た平面図である。 エアクリーナーカバーを上方から見た平面図である。 エアクリーナーを前方側から見た斜視図である。 図6においてエアクリーナーカバーを取り外した状態を示す斜視図である。 フィルタが取り付けられたフィルタガイドを上方から見た平面図である。 フィルタを上方から見た平面図である。 図9のX−X断面図である。 図8のXI−XI断面図である。 フィルタガイドを上方から見た平面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明の実施の形態に係る吸気構造を備えた自動二輪車10の左側面図である。ここで、図1では、左右一対として説明する部品のうち、右側の部品は不図示である。
自動二輪車10は、車体フレームFの前後の中央部にエンジン11が配置され、前輪2を支持するフロントフォーク12,12が車体フレームFの前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム13が車体フレームFの後部側に設けられ、乗員が着座するシート18が車体フレームFの上方に設けられた鞍乗り型の車両である。車体フレームF及びエンジン11の大部分は、樹脂製の車体カバーCによって覆われている。
車体フレームFは、前端に設けられるヘッドパイプ15と、ヘッドパイプ15から後方へ斜め下向きに傾斜して延出する左右一対のメインフレーム16,16と、メインフレーム16,16の後端から下方に延出する左右一対のセンターフレーム17,17と、センターフレーム14の上部から車両の後部まで後上がりに延びる左右一対のシートフレーム(不図示)とを備える。
ヘッドパイプ15には、ステアリングシャフト(不図示)を介して左右一対のフロントフォーク12,12が回動自在に軸支され、前輪2はフロントフォーク12,12の下部に軸支される。操向用のハンドル19はフロントフォーク12,12の上端に固定されている。
スイングアーム13は、センターフレーム17,17に車幅方向に挿通されるピボット軸20によって回動自在に軸支されており、後輪3はスイングアーム13の後端に軸支される。
エンジン11は、単気筒の4サイクルエンジンである。エンジン11は、クランクケース21と、クランクケース21の前部の上面から上方に延びるシリンダ部22とを備える。シリンダ部22は、クランクケース21の上面に結合されるシリンダ22aと、シリンダ22aに結合されるシリンダヘッド22bと、シリンダヘッドカバー22cとを備える。エンジン11は、シリンダ部22が後傾したエンジンであり、シリンダ部22の軸線22dは、鉛直線よりも後方に傾斜している。
エンジン11は、車体フレームFのエンジンハンガ(不図示)に締結され、車体フレームFに吊り下げられるようにして支持されている。クランクケース21は、メインフレーム16,16の下方でセンターフレーム17,17の前方に位置する。シリンダヘッド22bは、側面視においてメインフレーム16,16の後部に重なっている。
燃料タンク23は、シート18の前端に連続してシート18の前方に配置されるとともに、メインフレーム16,16の後部及びセンターフレーム17,17の上方に位置する。
エンジン11に空気を供給する吸気装置24は、ヘッドパイプ15と燃料タンク23との間に配置される。
吸気装置24は、燃料タンク23の前方でヘッドパイプ15と燃料タンク23との間に配置されて空気を浄化するエアクリーナー25と、自動二輪車10の前面から後方に延びてエアクリーナー25に接続される左右一対のダクト26,26(左右ダクト)と、シリンダヘッド22bの前面の吸気口22b1に接続されるスロットルボディ27とを備える。
シリンダヘッド22bの後面の排気口(不図示)には、排気管28が接続される。排気管28は、シート18の下方を通って後方に延び、後輪3の上方に配置されたマフラー29に接続される。すなわち、エンジン11は、シリンダヘッド22bの前面から吸気してシリンダヘッド22bの後面から排気するいわゆる後方排気型である。
スイングアーム13と車体フレームFとの間には、リアサスペンション30が架け渡される。
センターフレーム17,17から後方に延びるステーには、運転者が足を載せる左右一対のステップ31,31が設けられる。
車体カバーCは、ヘッドパイプ15及びフロントフォーク12,12の上部を前方から覆うフロントカウル32と、エンジン11を側方から覆う左右一対のセンターサイドカバー33,33と、エンジン11を下方から覆うアンダーカバー34と、エアクリーナー25と燃料タンク23との間を覆う上部カバー35と、車体フレームFの後部を覆うリアカバー36とを備える。前輪2を上方から覆うフロントフェンダー37は、フロントフォーク12,12に固定される。
図2は、吸気装置24の構造を示す断面図である。
吸気装置24のエアクリーナー25は、前後よりも上下に長い箱状のエアクリーナーケース40と、エアクリーナーケース40内に収納されるフィルタ41と、フィルタ41をエアクリーナーケース40に支持するフィルタガイド42とを備える。
エアクリーナーケース40は、上面が開口した箱状のエアクリーナーボックス43と、エアクリーナーボックス43の上面の開口を塞ぐエアクリーナーカバー44とを備える。
ダクト26,26の後端は、エアクリーナーカバー44に接続されており、ダクト26,26が吸い込んだ空気は、エアクリーナーカバー44からエアクリーナーケース40の上部に流入する。ダクト26,26の吸込口26aは、フロントカウル32の前端で前方に開口している。
フィルタガイド42は、エアクリーナーボックス43とエアクリーナーカバー44の間に挟むようにしてエアクリーナーケース40内の上部に設けられる。フィルタガイド42に支持されるフィルタ41は、エアクリーナーカバー44の内側に設けられる。
フィルタ41が設けられることで、エアクリーナーケース40の内部は、フィルタ41を通過して浄化された空気が流れるクリーンサイド45aと、フィルタ41を通過する前の空気が流れるダーティーサイド45bとに区画される。すなわち、エアクリーナーカバー44内でフィルタ41の上方の空間はダーティーサイド45bであり、エアクリーナーボックス43内でフィルタ41の下方の空間はクリーンサイド45aである。
スロットルボディ27は、エアクリーナーケース40内のクリーンサイド45aに配置される。
スロットルボディ27は、円筒状のスロットルボディ本体46と、スロットルボディ本体46の側面に設けられるプーリー47と、スロットルボディ本体46の内部の吸気通路39(吸気孔)の流路を開閉するスロットルバルブ(不図示)と、スロットルボディ本体46から径方向外側に延びる複数のステー部49とを備える。上記スロットルバルブは、プーリー47から延びる軸に固定されており、運転者のアクセルの操作に連動してプーリー47が回転されることで、開度が変更される。
スロットルボディ27は、吸気通路39の軸線46aが上下方向を指向する向きでエアクリーナーボックス43の後部に配置される。詳細には、スロットルボディ27は、シリンダヘッド22bの吸気口22b1の向きに対応して、軸線46aが、鉛直線よりも前傾して配置される。
スロットルボディ本体46は、シリンダヘッド22bの吸気口22b1に接続される吸気口接続部46bを下端に有し、円筒状のエアファンネル48が接続されるファンネル接続部46cを上端に有する。
スロットルボディ27の吸気通路39に燃料を噴射する燃料噴射装置は、スロットルボディ27の上記スロットルバルブの下流側に燃料を噴射する下流側燃料噴射装置51と、上記スロットルバルブの上流側に燃料を噴射する上流側燃料噴射装置52とが設けられる。すなわち、エンジン11は、1つの気筒に対し2つの燃料噴射装置が設けられるいわゆるツインインジェクター型である。
燃料ポンプ(不図示)によって燃料タンク23から送られた燃料を下流側燃料噴射装置51及び上流側燃料噴射装置52に供給する燃料チューブ53a,53bは、クリーンサイド45aに配置されている。
下流側燃料噴射装置51は、スロットルボディ本体46の前面の下部に形成された燃料噴射装置固定部46dに挿入されて固定される。
図3は、クリーンサイド45aの内部を上方から見た斜視図である。
図2及び図3に示すように、エアファンネル48は、内部の吸気通路が上端側ほど大径となるように形成されている。エアファンネル48の軸線はスロットルボディ27の軸線46aに略一致し、エアファンネル48は、軸線46aに沿ってエアクリーナーケース40の上部の前部に向けて延びている。エアファンネル48の上端は、エアクリーナーボックス43の上面の下方に位置する。エアファンネル48の上端の外周部の上部には、ブラケット固定部54,54が左右一対で設けられている。
ブラケット固定部54,54には、上流側燃料噴射装置52を支持するブラケット55がボルト56,56で固定される。ブラケット55は、ブラケット固定部54,54から軸線46aに沿って前上方に延びる一対の脚部55a,55aと、脚部55a,55aの上端で屈曲して軸方向視で軸線46aに略重なる位置まで下方へ延びる一対の腕部55b,55bと、腕部55b,55bの先端に設けられ、軸方向視で軸線46aに略重なる位置に配置される燃料噴射装置支持部55cとを備える。
上流側燃料噴射装置52は、ブラケット55の燃料噴射装置支持部55cに挿通されて燃料噴射装置支持部55cにボルト55dで固定される。図2の側面視において、上流側燃料噴射装置52及び燃料噴射装置支持部55cの上部は、エアクリーナーカバー44内の前部の下部に位置し、上流側燃料噴射装置52及び燃料噴射装置支持部55cの下部は、エアクリーナーボックス43内の前部の上部に位置している。上流側燃料噴射装置52に燃料を供給する燃料チューブ53bは、エアクリーナーボックス43の前壁43aに沿って上方に延び、エアクリーナーカバー44の内側で上流側燃料噴射装置52に接続される。
上流側燃料噴射装置52は、ブラケット55を介して、軸線46aと略同軸の位置関係でエアファンネル48に固定される。上流側燃料噴射装置52の中心線52aは、軸線46aと略一致し、上流側燃料噴射装置52は、中心線52aの方向に燃料を噴射する。このため、上流側燃料噴射装置52からは、エアファンネル48の吸気通路の略中心に向けて上方から後下方へ燃料が噴射される。このため、上流側燃料噴射装置52から噴射される燃料をスロットルボディ27に効率良く供給できるとともに、噴射された燃料がエアクリーナーボックス43の内部の壁面等に付着することを抑制できる。
図4は、エアクリーナーボックス43を上方から見た平面図である。
図2及び図4に示すように、エアクリーナーボックス43は、前壁43aと、前壁43aに対向する後壁43bと、左右の側壁43c,43cと、後上がりに傾斜する底壁43dと、上面の略全体を開放させる上面開口部43eとを備える。
エアクリーナーボックス43は、スロットルボディ27の吸気口接続部46bが挿通される接続孔部57を、底壁43dの上部に備える。スロットルボディ27は、各ステー部49に挿通されるボルト58によって底壁43dに締結される。
エアクリーナーボックス43は、上面開口部43eを区画する略矩形の上縁部59を備える。エアクリーナーボックス43は、左右のメインフレーム16,16の間を通って上方に延び、上縁部59は、メインフレーム16,16の上縁よりも上方に位置する。
エアクリーナーボックス43は、上縁部59から外側に延出する延出部60を複数備え、各延出部60には、エアクリーナーカバー44を固定するボルト61(図6)が締結されるナット部60aが設けられる。また、エアクリーナーボックス43は、車体フレームF側に固定される固定部62を複数備える。
図5は、エアクリーナーカバー44を上方から見た平面図である。図6は、エアクリーナー25を前方側から見た斜視図である。
図2、図5及び図6を参照し、エアクリーナーカバー44は、下面が開放した箱状のカバー本体部65と、カバー本体部65の前部の左右端から側方に膨出した一対の膨出部66,66とを備える。
カバー本体部65の上面65aは、前下がりに傾斜している。カバー本体部65は、下面の略全体を開放させる下面開口部65bと、下面開口部65bを区画する略矩形の下縁部67とを備える。下縁部67は、エアクリーナーボックス43の上縁部59と略同一形状である。カバー本体部65は、下縁部67の外側の位置に、ボルト61が固定される固定孔部68を複数備える。
膨出部66,66は、カバー本体部65の内部に連通している。膨出部66,66は、前下方に延びるパイプ部69,69を備え、パイプ部69,69の下面の開口部69a,69a(左右開口部)には、ダクト26,26の後端が接続される。
図7は、図6においてエアクリーナーカバー44を取り外した状態を示す斜視図である。
フィルタ41は、フィルタガイド42上に支持されており、フィルタガイド42を介してエアクリーナーボックス43の上縁部59に支持される。エアクリーナーボックス43の上面開口部43e(図3)は、フィルタガイド42及びフィルタ41によって塞がれる。
図8は、フィルタ41が取り付けられたフィルタガイド42を上方から見た平面図である。図9は、フィルタ41を上方から見た平面図である。図10は、図9のX−X断面図である。
図8〜図10に示すように、フィルタ41は、前後方向で見た場合、略U字状に形成されており、このU字形状を上下に逆にした向きでフィルタガイド42上に支持される。
フィルタ41は、板状のフィルタガイド42に対向する上平面部70と、フィルタガイド42から上平面部70側に延びた後、車幅方向内側に湾曲して上平面部70の側縁に繋がる左右一対の曲立部71,71(側壁部)とを備える。上面視において、曲立部71,71の左右の側縁は、前端側ほど車幅方向の内側に位置しており、フィルタ41の横幅は前端側ほど小さくなっている。また、上平面部70は前下がりに形成されており、上平面部70の高さは前端側ほど小さくなっている。
フィルタ41は、上平面部70の前端部に、略矩形の切り欠き部72を備える。切り欠き部72は、幅方向ではフィルタ41の中央部に形成されており、上平面部70の前端部の幅の略全体に亘って形成されている。また、切り欠き部72の前後方向の長さは、フィルタ41の全長の3割程度である。
フィルタ41は、蛇腹状の素材から形成されており、蛇腹の折り目73は、前後方向に延びている。このため、折り目73で曲げることで、フィルタ41を容易に略U字状に形成できる。
フィルタ41は、フィルタガイド42側に接着して結合される接合部を有し、この接合部は、曲立部71,71の下面71a,71aと、フィルタ41の略U字状の後面74と、曲立部71,71の前面71b,71bと、切り欠き部72の内周部72aとで構成される。
図11は、図8のXI−XI断面図である。図12は、フィルタガイド42を上方から見た平面図である。
図8〜図12を参照し、フィルタガイド42は、略矩形の枠状部80(ガイド接続面)と、枠状部80の後縁部から上方に延びる後方壁部82と、中央に形成される開口84とを備える。枠状部80は、左右の側縁部から車幅方向の中央側に延びる一対の板状部81,81と、前縁部から後方に延びる前側板状部83とを備える。
フィルタガイド42の前側板状部83には、上方に延びる収納部材85が結合されている。フィルタガイド42及び収納部材85は樹脂製である。
枠状部80は、エアクリーナーボックス43の上縁部59及びエアクリーナーカバー44の下縁部67と略同一形状に形成されている。フィルタガイド42は、枠状部80が下縁部67と上縁部59との間に挟持されてボルト61が締結されることで、エアクリーナーボックス43に固定される。
開口84の左右の側縁は、板状部81,81の車幅方向の内縁81a,81aによって区画されている。内縁81a,81aに沿う板状部81,81の内縁部は、フィルタ41の曲立部71,71の下面71a,71aが結合されるフィルタ接合部86,86となっている。
後方壁部82は、開口84の後縁に沿って形成されている。後方壁部82の上縁部82aは、鉛直線よりも前方に傾斜している。後方壁部82の左右の側縁部及び上縁部82aの前面には、フィルタ41の後面74が結合される略U字状のフィルタ接合部87が形成されている。
収納部材85は、フィルタガイド42の前側板状部83から上方に延びる収納部前壁部88と、収納部前壁部88の上縁から後方壁部82側へ上後方に延びる収納部上壁部89(収納部上面)と、収納部上壁部89の後端から後下方に延びる収納部後壁部90(収納部壁面)と、収納部前壁部88、収納部上壁部89及び収納部後壁部90の側縁を繋ぐ左右の収納部側壁部91,91とを備える。また、収納部材85は、収納部側壁部91,91の前部の外側面の下部から側方に延びる左右一対の側方延出部92,92を備える。
収納部後壁部90の上下の長さは、フィルタ41の板厚よりもわずかに長く形成されており、比較的短い。このため、収納部後壁部90の下端とフィルタガイド42の下面との間には、隙間が形成される。
収納部側壁部91,91の下縁91a,91a(図11)は、前後の中間部までは板状部81,81に結合され、中間部から後端までの部分は、後上がりに延びて収納部後壁部90の下端に連続する。
収納部材85は、上部がフィルタ41の切り欠き部72に係合され、切り欠き部72の内周部72aに結合される。詳細には、収納部後壁部90の後面及び収納部側壁部91,91の上部の外面は、切り欠き部72の内周部72aに接着される。このように、フィルタ41の切り欠き部72の内周部72aが収納部材85に接合され、接合部の長さが長くなるため、切り欠き部72を設けた構成であってもフィルタ41の強度及び剛性を確保できる。
また、フィルタ41は、前端が側方延出部92,92に突き当てられ、曲立部71,71の前面71b,71bが側方延出部92,92の後面に接着される。さらに、フィルタ41は、曲立部71,71の下面71a,71aがフィルタ接合部86,86に接着され、後面74が後方壁部82のフィルタ接合部87に接着される。フィルタ41がフィルタガイド42及び収納部材85に接合されると、開口84はフィルタ41によって塞がれる。
収納部材85の収納部上壁部89及び収納部後壁部90の高さは、フィルタ41の前下がりの上平面部70に合わせて、後方壁部82の高さよりも低く形成されている。
詳細には、収納部上壁部89は、上平面部70と略同一の角度で上平面部70に連続して上平面部70と面一に形成されている。すなわち、収納部上壁部89と上平面部70とは、枠状部80及び板状部81,81の上面に対して前下がりの同一面を構成している。
図2、図8及び図11を参照し、フィルタガイド42は、車体に取り付けられた状態では、枠状部80がやや後下がりとなる姿勢で設けられるが、フィルタ41の上平面部70及び収納部上壁部89は、前下がりの姿勢で配置される。
収納部材85は、エアクリーナーボックス43の前部の上部に配置される。詳細には、収納部材85は、フィルタ41の前端部に一体的に設けられており、エアクリーナーカバー44内の前部の下部に位置する。収納部材85は、ダーティーサイド45bとクリーンサイド45aとを区画する。
収納部材85の内側には、部品を収納可能な収納空間Sが形成される。本実施の形態では、収納空間Sには、エンジン11の補機としての上流側燃料噴射装置52が配置される。
詳細には、収納部材85の内側には、上流側燃料噴射装置52の上部、燃料噴射装置支持部55cの上部、及び、燃料チューブ53bの上端部が収納される。
また、上流側燃料噴射装置52の上部、燃料噴射装置支持部55cの上部、及び、燃料チューブ53bの上端部は、収納空間Sに収納されることで、切り欠き部72内に収納されている。
このように、フィルタ41に切り欠き部72を設け、切り欠き部72に上流側燃料噴射装置52を配置することで、上流側燃料噴射装置52の配置のための専用のスペースをフィルタ41から離れた位置に設ける必要がなくなる。このため、エアクリーナーケース40の大型化を防止でき、エアクリーナー25をコンパクトに構成できる。すなわち、上流側燃料噴射装置52は、切り欠き部72に設けられて前後方向においてフィルタ41に近接して設けられるとともに、上下方向においてもフィルタ41と略同一の高さに設けられるため、フィルタ41内のスペースを有効に利用して上流側燃料噴射装置52をコンパクトに配置できる。また、フィルタ41が略U字状の立体形状であるため、フィルタ41の内部に上流側燃料噴射装置52を配置する空間を確保し易いとともに、吸気された空気とフィルタ41との接触面積を大きくでき、切り欠き部72を設けた構成であっても吸気効率を大きく確保できる。
エアクリーナー25の空気の流れは、図1及び図2に矢印Aで示される。ダクト26,26から取り込まれた空気は、エアクリーナーカバー44の前部の開口部69a,69aからエアクリーナーカバー44内に流入し、下方に方向を変えられてフィルタ41を通過する。
フィルタ41により清浄化された空気は、エアクリーナーボックス43内へ下降し、エアファンネル48に吸い込まれ、スロットルボディ27を通ってシリンダヘッド22bの吸気口22b1に流入する。
本実施の形態では、ダクト26,26からエアクリーナーカバー44に流入した空気の多くは、エアクリーナーカバー44の後部側で下方に向きを変えられて流れる。このため、フィルタ41の前部の切り欠き部72に収納部材85を設けた構成であっても、高い吸気効率を得られる。
また、スロットルボディ27及びエアファンネル48の軸線46aの延長線は、フィルタ41の前部に重なる。このため、収納部材85の側方の曲立部71,71の前部を通過した空気は、直接的にエアファンネル48に流入する。このため、収納部材85を設けた構成であっても高い吸気効率が得られる。
また、空気の一部は、下降してそのままスロットルボディ27に吸い込まれるため、ダウンドラフト効果によって高い吸気効率が得られる。
また、収納部上壁部89とフィルタ41の上平面部70とが同一面を構成し、収納部材85及びフィルタ41の上面が滑らかに繋がっているため、空気の流れが上面で乱れることを防止でき、高い吸気効率が得られる。
さらに、エアクリーナーカバー44の上面65aは、フィルタ41の上平面部70に沿うように前下がりに形成されている。このため、エアクリーナーカバー44の容量を確保しながら、上面65aの前部の位置を下方に下げることができ、ハンドル19の配置の自由度や運転者のライディングポジションの自由度を向上できる。
また、上流側燃料噴射装置52は、フィルタ41の切り欠き部72に設けられて、フィルタ41に重なるほどの高い位置に設けられているため、エアファンネル48との間の距離が十分に確保される。このため、噴射された燃料を効果的に気化させることができ、適切な状態の混合気をエンジン11に供給できる。
また、フィルタガイド42及びフィルタ41を取り外す際は、ボルト61の締結を解除してエアクリーナーカバー44を取り外し、フィルタガイド42を上方に引き抜けば良い。このため、切り欠き部72に上流側燃料噴射装置52を設けた構成であっても、フィルタ41のメンテナンス等をする際に上流側燃料噴射装置52を着脱する必要がなく、メンテナンス性が良い。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、自動二輪車10の吸気構造は、エンジン11のシリンダヘッド22bに接続された吸気通路と、吸気通路に接続され、エンジン11の上方に配置されるエアクリーナー25とを備え、エアクリーナー25の内部には、吸気された空気を浄化するフィルタ41が配置され、フィルタ41は略U字状に形成されており、フィルタ41の一部は、エンジン11の補機である上流側燃料噴射装置52を収納する切り欠き部(72)を有する。
これにより、フィルタ41が略U字状であるため、切り欠き部以外をフィルタとして利用することで吸気された空気とフィルタ41との接触面積を大きくでき吸気効率を大きく確保できる。また、フィルタ41の切り欠き部72に上流側燃料噴射装置52を収納することで、上流側燃料噴射装置52の配置スペースの確保によってエアクリーナー25が大型化することを防止できる。このため、内部に上流側燃料噴射装置52を備えたエアクリーナー25をコンパクトに設けるとともに吸気効率を向上できる。
また、本発明は、フィルタ41をエアクリーナーケース40に支持するフィルタガイド42が設けられ、切り欠き部72には、上流側燃料噴射装置52が収納される収納部材85が設けられ、収納部材85は、フィルタ41及びフィルタガイド42と結合される。これにより、フィルタガイド42と接合される収納部材85がフィルタ41の切り欠き部72に結合されるため、フィルタ41の切り欠き部72を、上流側燃料噴射装置52が収納される収納部材85で補強できる。
また、収納部材85に収納される補機は、上流側燃料噴射装置52であり、上流側燃料噴射装置52がフィルタ41の周囲に配置されるため、上流側燃料噴射装置52の噴射距離を大きく確保でき、燃料を効果的に気化させることができる。
さらに、フィルタガイド42は、エアクリーナーケース40に接合される枠状部80を有し、フィルタ41は、枠状部80に対向する上平面部70と、枠状部80から上平面部70側に延びた後、湾曲して上平面部70に繋がる曲立部71,71とを備える。このため、枠状部80に対向して空気が接触し易い上平面部70の面積を大きく確保しながら、湾曲して上平面部70に繋がる曲立部71,71によっても空気との接触面積を確保できる。また、フィルタ41が立体的に湾曲しているため、上流側燃料噴射装置52の配置スペースをフィルタ41の近傍に確保し易い。
また、エアクリーナー25の下部には、シリンダヘッド22bの吸気口22b1に接続されるスロットルボディ27が接続され、スロットルボディ27の上部にエアファンネル48が配置され、上流側燃料噴射装置52は、エアファンネル48に支持されるため、上流側燃料噴射装置52はフィルタガイド42及びフィルタ41に支持されない。このため、上流側燃料噴射装置52がフィルタガイド42及びフィルタ41の着脱に影響せず、フィルタガイド42及びフィルタ41を容易に交換できる。
また、補機は上流側燃料噴射装置52であり、車両側面視において、上流側燃料噴射装置52は、中心線52aが、エアファンネル48に接続されたスロットルボディ27の吸気通路39を通るように配置される。このため、上流側燃料噴射装置52から噴射される燃料をスロットルボディ27に効率良く供給できるとともに、噴射された燃料がエアクリーナーケース40の内部の壁面等に付着することを抑制できる。
さらに、フィルタガイド42は、フィルタ41を支持する後方壁部82を備え、後方壁部82は、前方に配置される収納部材85の収納部後壁部90よりも高さが大きいため、エアクリーナー25の容量を十分に確保しながら、エアクリーナー25の前部の高さを抑えることができる。
また、エアクリーナーケース40は、上部に配置されるエアクリーナーカバー44と、下部に配置されるエアクリーナーボックス43とを備え、エアクリーナーカバー44は、車両前方から繋がるダクト26,26に連結される開口部69a,69aを有し、エアクリーナーカバー44は、フィルタガイド42の上部に配置される。このため、車両の前方からダクト26,26を介してエアクリーナーケース40内に多量の空気を取り込むことができるとともに、上部からフィルタ41を通して空気を流すことで、ダウンドラフト効果によって効率良く吸気できる。
また、フィルタガイド42の車幅方向中央部において、フィルタ41の上平面部70の上面と収納部上壁部89とが同一面を構成しているため、上平面部70と収納部上壁部89との間で空気の流れが乱れることを防止でき、吸気効率を向上できる。
また、フィルタ41は蛇腹状に構成されており、フィルタ41の蛇腹の折り目73は車両前後方向に延びているため、蛇腹の折り目73で曲げることでフィルタ41を容易に略U字状に形成できる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、補機は上流側燃料噴射装置52であるものとして説明したが、本発明によれば、本発明はこれに限定されるものではない。上流側燃料噴射装置52に替えて、補機として、例えば、吸気温センサや吸気圧センサ等のセンサを収納空間Sに収納しても良い。
10 自動二輪車(鞍乗り型車両)
11 エンジン
22b シリンダヘッド
22b1 吸気口
25 エアクリーナー
26 ダクト(左右ダクト)
27 スロットルボディ
39 吸気通路(スロットルボディの吸気通路)
40 エアクリーナーケース
41 フィルタ
42 フィルタガイド
43 エアクリーナーボックス
44 エアクリーナーカバー
48 エアファンネル
52 上流側燃料噴射装置(補機、燃料噴射装置)
52a 中心線
69a 開口部(左右開口部)
70 上平面部
71 曲立部
72 切り欠き部
73 折り目
80 枠状部(ガイド接続面)
82 後方壁部
85 収納部材
89 収納部上壁部(収納部上面)
90 収納部後壁部(収納部壁面)

Claims (10)

  1. エンジン(11)のシリンダヘッド(22b)に接続された吸気通路と、当該吸気通路に接続され、前記エンジン(11)の上方に配置されるエアクリーナー(25)とを備え、前記エアクリーナー(25)の内部には、吸気された空気を浄化し、前記エアクリーナー(25)内をダーティーサイド(45b)とクリーンサイド(45a)とに区画するフィルタ(41)が配置される鞍乗り型車両の吸気構造において、
    前記フィルタ(41)は略U字状に形成されており、前記フィルタ(41)は、前記エンジン(11)の補機(52)としての燃料噴射装置(52)を収納する切り欠き部(72)を有し、
    前記燃料噴射装置(52)は、前記クリーンサイド(45a)で前記切り欠き部(72)に収納されることを特徴とする鞍乗り型車両の吸気構造。
  2. 前記フィルタ(41)をエアクリーナーケース(40)に支持するフィルタガイド(42)が設けられ、
    前記切り欠き部(72)には、前記燃料噴射装置(52)が収納される収納部材(85)が設けられ、当該収納部材(85)は、前記フィルタ(41)及び前記フィルタガイド(42)と結合されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
  3. 前記フィルタガイド(42)は、前記エアクリーナーケース(40)に接合されるガイド接続面(80)を有し、前記フィルタ(41)は、前記ガイド接続面(80)に対向する上平面部(70)と、前記ガイド接続面(80)から前記上平面部(70)側に延びた後、湾曲して前記上平面部(70)に繋がる曲立部(71)とを備えることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
  4. 前記エアクリーナー(25)の下部には、前記シリンダヘッド(22b)の吸気口(22b1)に接続されるスロットルボディ(27)が接続され、当該スロットルボディ(27)の上部にエアファンネル(48)が配置され、前記燃料噴射装置(52)は、前記エアファンネル(48)に支持されることを特徴とする請求項記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
  5. 前記補機は燃料噴射装置(52)であり、車両側面視において、前記燃料噴射装置(52)は、当該燃料噴射装置(52)の中心線(52a)が、前記エアファンネル(48)に接続された前記スロットルボディ(27)の吸気通路(39)を通るように配置されることを特徴とする請求項記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
  6. 前記フィルタガイド(42)は、前記フィルタ(41)を支持する後方壁部(82)を備え、当該後方壁部(82)は、前方に配置される前記収納部材(85)の収納部壁面(90)よりも高さが大きいことを特徴とする請求項からのいずれかに記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
  7. 前記エアクリーナーケース(40)は、上部に配置されるエアクリーナーカバー(44)と、下部に配置されるエアクリーナーボックス(43)とを備え、前記エアクリーナーカバー(44)は、車両前方から繋がる左右ダクト(26)に連結される左右開口部(69a)を有し、前記エアクリーナーカバー(44)は、前記フィルタガイド(42)の上部に配置されることを特徴とする請求項からのいずれかに記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
  8. 前記フィルタガイド(42)の車幅方向中央部において、前記フィルタ(41)の前記上平面部(70)と前記収納部材(85)の収納部上面(89)とが同一面を構成していることを特徴とする請求項からのいずれかに記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
  9. 前記フィルタ(41)は蛇腹状に構成されており、前記フィルタ(41)の蛇腹の折り目(73)は車両前後方向に延びていることを特徴とする請求項からのいずれかに記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
  10. エンジン(11)のシリンダヘッド(22b)に接続された吸気通路と、当該吸気通路に接続され、前記エンジン(11)の上方に配置されるエアクリーナー(25)とを備え、前記エアクリーナー(25)の内部には、吸気された空気を浄化するフィルタ(41)が配置される鞍乗り型車両の吸気構造において、
    前記フィルタ(41)は略U字状に形成されており、前記フィルタ(41)の一部は、前記エンジン(11)の補機(52)を収納する切り欠き部(72)を有し、
    前記フィルタ(41)をエアクリーナーケース(40)に支持するフィルタガイド(42)が設けられ、
    前記切り欠き部(72)には、前記補機(52)が収納される収納部材(85)が設けられ、当該収納部材(85)は、前記フィルタ(41)及び前記フィルタガイド(42)と結合されることを特徴とする鞍乗り型車両の吸気構造。
JP2014228070A 2014-11-10 2014-11-10 鞍乗り型車両の吸気構造 Active JP6285340B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014228070A JP6285340B2 (ja) 2014-11-10 2014-11-10 鞍乗り型車両の吸気構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014228070A JP6285340B2 (ja) 2014-11-10 2014-11-10 鞍乗り型車両の吸気構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016088424A JP2016088424A (ja) 2016-05-23
JP6285340B2 true JP6285340B2 (ja) 2018-02-28

Family

ID=56018364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014228070A Active JP6285340B2 (ja) 2014-11-10 2014-11-10 鞍乗り型車両の吸気構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6285340B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6806720B2 (ja) 2018-02-05 2021-01-06 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両の吸気装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5718451A (en) * 1980-07-07 1982-01-30 Yamaha Motor Co Ltd Air cleaner
JPS5751949A (en) * 1980-09-12 1982-03-27 Automob Antipollut & Saf Res Center Fuel injection apparatus for motor cycle
JPH02107588U (ja) * 1989-02-14 1990-08-27
JP3391379B2 (ja) * 2000-02-07 2003-03-31 川崎重工業株式会社 エアクリーナ及びその空気取り入れ口構造
US20080083200A1 (en) * 2006-10-09 2008-04-10 Buell Motorcycle Company Air filter for a motorcycle
JP4598838B2 (ja) * 2008-03-14 2010-12-15 川崎重工業株式会社 エンジンの燃料系構造
JP5883742B2 (ja) * 2012-08-10 2016-03-15 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両の吸気構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016088424A (ja) 2016-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5301374B2 (ja) 自動2輪車
JP6059816B2 (ja) 鞍乗型車両
JP5303679B2 (ja) 鞍乗り型車両の蒸発燃料制御装置
JP5968348B2 (ja) 車両のエアクリーナ装置
JP4926108B2 (ja) 自動二輪車の吸気装置
JP2011073629A (ja) スクータ型車両
JP5437756B2 (ja) 自動二輪車
JP6769242B2 (ja) 鞍乗型車両のエアークリーナー配置構造
JP2015074353A (ja) 鞍乗型車両
JP4753745B2 (ja) 自動二輪車の吸気構造
JP2008031934A (ja) 自動二輪車の吸気装置
JP5865323B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP5841032B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6285340B2 (ja) 鞍乗り型車両の吸気構造
JP5292512B2 (ja) 鞍乗り型車両の吸気系の配置構造
JP5820121B2 (ja) 鞍乗り型車両の吸気装置
WO2021065733A1 (ja) 鞍乗型車両のエアクリーナ構造
WO2012011468A1 (ja) スクータ型自動二輪車
JP6782363B2 (ja) エンジンの排気浄化装置
JP2008207694A (ja) 車両の吸気通路構造
JP2021055640A (ja) 鞍乗型車両
JP6309406B2 (ja) 鞍乗型車両
JP2012056497A (ja) 自動二輪車のエアクリーナ構造
JP2019135129A (ja) 鞍乗り型車両の吸気装置
JP6924332B2 (ja) 鞍乗型車両のエアクリーナ支持構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170822

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171019

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6285340

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150