JP2016088424A - 鞍乗り型車両の吸気構造 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗り型車両の吸気構造において、内部にエンジンの補機を備えたエアクリーナーをコンパクトに設けるとともに吸気効率を向上できるようにすることを目的とする。
本発明によれば、エアクリーナーの内部のフィルタは略U字状に形成されており、フィルタの一部は、エンジンの補機を収納する切り欠き部を有する。これにより、フィルタが略U字状であるため、切り欠き部以外をフィルタとして利用することで吸気された空気とフィルタとの接触面積を大きくでき吸気効率を大きく確保できる。また、フィルタの切り欠き部に補機を収納することで、補機の配置スペースの確保によってエアクリーナーが大型化することを防止できる。このため、内部にエンジンの補機を備えたエアクリーナーをコンパクトに設けるとともに吸気効率を向上できる。
本発明によれば、補機が収納される収納部材は、フィルタ及びフィルタガイドと結合されるため、フィルタの切り欠き部を、補機が収納される収納部材で補強できる。
また、本発明は、前記収納部材(85)に収納される前記補機は、燃料噴射装置(52)であることを特徴とする。
本発明によれば、収納部材に収納される補機は、燃料噴射装置であり、燃料噴射装置がフィルタ周囲に配置されるため、燃料噴射装置の噴射距離を大きく確保でき、燃料を効果的に気化させることができる。
本発明によれば、フィルタは、フィルタガイドのガイド接続面に対向する上平面部と、ガイド接続面から上平面部側に延びた後、湾曲して上平面部に繋がる曲立部とを備えるため、ガイド接続面に対向して空気が接触し易い上平面部の面積を大きく確保しながら、湾曲して上平面部に繋がる曲立部によっても空気との接触面積を確保できる。また、フィルタが立体的に湾曲しているため、補機の配置スペースをフィルタの近傍に確保し易い。
また、本発明は、前記エアクリーナー(25)の下部には、前記シリンダヘッド(22b)の吸気口(22b1)に接続されるスロットルボディ(27)が接続され、当該スロットルボディ(27)の上部にエアファンネル(48)が配置され、前記補機(52)は、前記エアファンネル(48)に支持されることを特徴とする。
本発明によれば、スロットルボディの上部にエアファンネルが配置され、補機は、エアファンネルに支持されるため、補機はフィルタガイド及びフィルタに支持されない。このため、補機がフィルタガイド及びフィルタの着脱に影響せず、フィルタガイド及びフィルタを容易に交換できる。
本発明によれば、車両側面視において、燃料噴射装置は、中心線が、エアファンネルに接続されたスロットルボディの吸気通路を通るように配置される。このため、燃料噴射装置から噴射される燃料をスロットルボディに効率良く供給できるとともに、噴射された燃料がエアクリーナーケースの内部の壁面等に付着することを抑制できる。
さらに、本発明は、前記フィルタガイド(42)は、前記フィルタ(41)を支持する後方壁部(82)を備え、当該後方壁部(82)は、前方に配置される前記収納部材(85)の収納部壁面(90)よりも高さが大きいことを特徴とする。
本発明によれば、フィルタガイドは、フィルタを支持する後方壁部を備え、後方壁部は、前方に配置される収納部材の収納部壁面よりも高さが大きいため、エアクリーナーの容量を十分に確保しながら、エアクリーナーの前部の高さを抑えることができる。
本発明によれば、エアクリーナーケースの上部に配置されるエアクリーナーカバーは、車両前方から繋がる左右ダクトに連結される左右開口部を有し、エアクリーナーカバーは、フィルタガイドの上部に配置される。このため、車両の前方から左右ダクトを介してエアクリーナーケース内に多量の空気を取り込むことができるとともに、上部からフィルタを通して空気を流すことで、ダウンドラフト効果によって効率良く吸気できる。
本発明によれば、フィルタガイドの車幅方向中央部において、フィルタの前記上平面部と収納部材の収納部上面とが同一面を構成しているため、上平面部と収納部上面との間で空気の流れが乱れることを防止でき、吸気効率を向上できる。
また、本発明は、前記フィルタ(41)は蛇腹状に構成されており、前記フィルタ(41)の蛇腹の折り目(73)は車両前後方向に延びていることを特徴とする。
本発明によれば、フィルタは蛇腹状に構成されており、フィルタの蛇腹の折り目は車両前後方向に延びているため、蛇腹の折り目で曲げることでフィルタを容易に略U字状に形成できる。
請求項2の発明によれば、フィルタの切り欠き部を、補機が収納される収納部材で補強できる。
請求項3の発明によれば、燃料噴射装置がフィルタの周囲に配置されるため、燃料噴射装置の噴射距離を大きく確保でき、燃料を効果的に気化させることができる。
請求項4の発明によれば、フィルタの上平面部及び曲立部によって空気との接触面積を確保できる。また、補機の配置スペースをフィルタの近傍に確保し易い。
請求項5の発明によれば、補機がフィルタガイド及びフィルタの着脱に影響せず、フィルタガイド及びフィルタを容易に交換できる。
請求項6の発明によれば、燃料噴射装置から噴射される燃料をスロットルボディに効率良く供給できるとともに、噴射された燃料がエアクリーナーケースの内部の壁面等に付着することを抑制できる。
請求項7の発明によれば、エアクリーナーの容量を十分に確保しながら、エアクリーナーの前部の高さを抑えることができる。
請求項8の発明によれば、左右ダクトを介してエアクリーナーケース内に多量の空気を取り込むことができるとともに、ダウンドラフト効果によって効率良く吸気できる。
請求項9の発明によれば、フィルタの上平面部と収納部上面との間で空気の流れが乱れることを防止でき、吸気効率を向上できる。
請求項10の発明によれば、蛇腹の折り目で曲げることでフィルタを容易に略U字状に形成できる。
自動二輪車10は、車体フレームFの前後の中央部にエンジン11が配置され、前輪2を支持するフロントフォーク12,12が車体フレームFの前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム13が車体フレームFの後部側に設けられ、乗員が着座するシート18が車体フレームFの上方に設けられた鞍乗り型の車両である。車体フレームF及びエンジン11の大部分は、樹脂製の車体カバーCによって覆われている。
スイングアーム13は、センターフレーム17,17に車幅方向に挿通されるピボット軸20によって回動自在に軸支されており、後輪3はスイングアーム13の後端に軸支される。
エンジン11は、車体フレームFのエンジンハンガ(不図示)に締結され、車体フレームFに吊り下げられるようにして支持されている。クランクケース21は、メインフレーム16,16の下方でセンターフレーム17,17の前方に位置する。シリンダヘッド22bは、側面視においてメインフレーム16,16の後部に重なっている。
エンジン11に空気を供給する吸気装置24は、ヘッドパイプ15と燃料タンク23との間に配置される。
吸気装置24は、燃料タンク23の前方でヘッドパイプ15と燃料タンク23との間に配置されて空気を浄化するエアクリーナー25と、自動二輪車10の前面から後方に延びてエアクリーナー25に接続される左右一対のダクト26,26(左右ダクト)と、シリンダヘッド22bの前面の吸気口22b1に接続されるスロットルボディ27とを備える。
センターフレーム17,17から後方に延びるステーには、運転者が足を載せる左右一対のステップ31,31が設けられる。
車体カバーCは、ヘッドパイプ15及びフロントフォーク12,12の上部を前方から覆うフロントカウル32と、エンジン11を側方から覆う左右一対のセンターサイドカバー33,33と、エンジン11を下方から覆うアンダーカバー34と、エアクリーナー25と燃料タンク23との間を覆う上部カバー35と、車体フレームFの後部を覆うリアカバー36とを備える。前輪2を上方から覆うフロントフェンダー37は、フロントフォーク12,12に固定される。
吸気装置24のエアクリーナー25は、前後よりも上下に長い箱状のエアクリーナーケース40と、エアクリーナーケース40内に収納されるフィルタ41と、フィルタ41をエアクリーナーケース40に支持するフィルタガイド42とを備える。
エアクリーナーケース40は、上面が開口した箱状のエアクリーナーボックス43と、エアクリーナーボックス43の上面の開口を塞ぐエアクリーナーカバー44とを備える。
ダクト26,26の後端は、エアクリーナーカバー44に接続されており、ダクト26,26が吸い込んだ空気は、エアクリーナーカバー44からエアクリーナーケース40の上部に流入する。ダクト26,26の吸込口26aは、フロントカウル32の前端で前方に開口している。
フィルタ41が設けられることで、エアクリーナーケース40の内部は、フィルタ41を通過して浄化された空気が流れるクリーンサイド45aと、フィルタ41を通過する前の空気が流れるダーティーサイド45bとに区画される。すなわち、エアクリーナーカバー44内でフィルタ41の上方の空間はダーティーサイド45bであり、エアクリーナーボックス43内でフィルタ41の下方の空間はクリーンサイド45aである。
スロットルボディ27は、円筒状のスロットルボディ本体46と、スロットルボディ本体46の側面に設けられるプーリー47と、スロットルボディ本体46の内部の吸気通路39(吸気孔)の流路を開閉するスロットルバルブ(不図示)と、スロットルボディ本体46から径方向外側に延びる複数のステー部49とを備える。上記スロットルバルブは、プーリー47から延びる軸に固定されており、運転者のアクセルの操作に連動してプーリー47が回転されることで、開度が変更される。
スロットルボディ本体46は、シリンダヘッド22bの吸気口22b1に接続される吸気口接続部46bを下端に有し、円筒状のエアファンネル48が接続されるファンネル接続部46cを上端に有する。
燃料ポンプ(不図示)によって燃料タンク23から送られた燃料を下流側燃料噴射装置51及び上流側燃料噴射装置52に供給する燃料チューブ53a,53bは、クリーンサイド45aに配置されている。
下流側燃料噴射装置51は、スロットルボディ本体46の前面の下部に形成された燃料噴射装置固定部46dに挿入されて固定される。
図2及び図3に示すように、エアファンネル48は、内部の吸気通路が上端側ほど大径となるように形成されている。エアファンネル48の軸線はスロットルボディ27の軸線46aに略一致し、エアファンネル48は、軸線46aに沿ってエアクリーナーケース40の上部の前部に向けて延びている。エアファンネル48の上端は、エアクリーナーボックス43の上面の下方に位置する。エアファンネル48の上端の外周部の上部には、ブラケット固定部54,54が左右一対で設けられている。
図2及び図4に示すように、エアクリーナーボックス43は、前壁43aと、前壁43aに対向する後壁43bと、左右の側壁43c,43cと、後上がりに傾斜する底壁43dと、上面の略全体を開放させる上面開口部43eとを備える。
エアクリーナーボックス43は、スロットルボディ27の吸気口接続部46bが挿通される接続孔部57を、底壁43dの上部に備える。スロットルボディ27は、各ステー部49に挿通されるボルト58によって底壁43dに締結される。
エアクリーナーボックス43は、上縁部59から外側に延出する延出部60を複数備え、各延出部60には、エアクリーナーカバー44を固定するボルト61(図6)が締結されるナット部60aが設けられる。また、エアクリーナーボックス43は、車体フレームF側に固定される固定部62を複数備える。
図2、図5及び図6を参照し、エアクリーナーカバー44は、下面が開放した箱状のカバー本体部65と、カバー本体部65の前部の左右端から側方に膨出した一対の膨出部66,66とを備える。
膨出部66,66は、カバー本体部65の内部に連通している。膨出部66,66は、前下方に延びるパイプ部69,69を備え、パイプ部69,69の下面の開口部69a,69a(左右開口部)には、ダクト26,26の後端が接続される。
フィルタ41は、フィルタガイド42上に支持されており、フィルタガイド42を介してエアクリーナーボックス43の上縁部59に支持される。エアクリーナーボックス43の上面開口部43e(図3)は、フィルタガイド42及びフィルタ41によって塞がれる。
図8〜図10に示すように、フィルタ41は、前後方向で見た場合、略U字状に形成されており、このU字形状を上下に逆にした向きでフィルタガイド42上に支持される。
フィルタ41は、板状のフィルタガイド42に対向する上平面部70と、フィルタガイド42から上平面部70側に延びた後、車幅方向内側に湾曲して上平面部70の側縁に繋がる左右一対の曲立部71,71(側壁部)とを備える。上面視において、曲立部71,71の左右の側縁は、前端側ほど車幅方向の内側に位置しており、フィルタ41の横幅は前端側ほど小さくなっている。また、上平面部70は前下がりに形成されており、上平面部70の高さは前端側ほど小さくなっている。
フィルタ41は、蛇腹状の素材から形成されており、蛇腹の折り目73は、前後方向に延びている。このため、折り目73で曲げることで、フィルタ41を容易に略U字状に形成できる。
フィルタ41は、フィルタガイド42側に接着して結合される接合部を有し、この接合部は、曲立部71,71の下面71a,71aと、フィルタ41の略U字状の後面74と、曲立部71,71の前面71b,71bと、切り欠き部72の内周部72aとで構成される。
図8〜図12を参照し、フィルタガイド42は、略矩形の枠状部80(ガイド接続面)と、枠状部80の後縁部から上方に延びる後方壁部82と、中央に形成される開口84とを備える。枠状部80は、左右の側縁部から車幅方向の中央側に延びる一対の板状部81,81と、前縁部から後方に延びる前側板状部83とを備える。
フィルタガイド42の前側板状部83には、上方に延びる収納部材85が結合されている。フィルタガイド42及び収納部材85は樹脂製である。
開口84の左右の側縁は、板状部81,81の車幅方向の内縁81a,81aによって区画されている。内縁81a,81aに沿う板状部81,81の内縁部は、フィルタ41の曲立部71,71の下面71a,71aが結合されるフィルタ接合部86,86となっている。
収納部後壁部90の上下の長さは、フィルタ41の板厚よりもわずかに長く形成されており、比較的短い。このため、収納部後壁部90の下端とフィルタガイド42の下面との間には、隙間が形成される。
収納部側壁部91,91の下縁91a,91a(図11)は、前後の中間部までは板状部81,81に結合され、中間部から後端までの部分は、後上がりに延びて収納部後壁部90の下端に連続する。
収納部材85の収納部上壁部89及び収納部後壁部90の高さは、フィルタ41の前下がりの上平面部70に合わせて、後方壁部82の高さよりも低く形成されている。
詳細には、収納部上壁部89は、上平面部70と略同一の角度で上平面部70に連続して上平面部70と面一に形成されている。すなわち、収納部上壁部89と上平面部70とは、枠状部80及び板状部81,81の上面に対して前下がりの同一面を構成している。
収納部材85は、エアクリーナーボックス43の前部の上部に配置される。詳細には、収納部材85は、フィルタ41の前端部に一体的に設けられており、エアクリーナーカバー44内の前部の下部に位置する。収納部材85は、ダーティーサイド45bとクリーンサイド45aとを区画する。
詳細には、収納部材85の内側には、上流側燃料噴射装置52の上部、燃料噴射装置支持部55cの上部、及び、燃料チューブ53bの上端部が収納される。
また、上流側燃料噴射装置52の上部、燃料噴射装置支持部55cの上部、及び、燃料チューブ53bの上端部は、収納空間Sに収納されることで、切り欠き部72内に収納されている。
フィルタ41により清浄化された空気は、エアクリーナーボックス43内へ下降し、エアファンネル48に吸い込まれ、スロットルボディ27を通ってシリンダヘッド22bの吸気口22b1に流入する。
また、スロットルボディ27及びエアファンネル48の軸線46aの延長線は、フィルタ41の前部に重なる。このため、収納部材85の側方の曲立部71,71の前部を通過した空気は、直接的にエアファンネル48に流入する。このため、収納部材85を設けた構成であっても高い吸気効率が得られる。
また、収納部上壁部89とフィルタ41の上平面部70とが同一面を構成し、収納部材85及びフィルタ41の上面が滑らかに繋がっているため、空気の流れが上面で乱れることを防止でき、高い吸気効率が得られる。
また、上流側燃料噴射装置52は、フィルタ41の切り欠き部72に設けられて、フィルタ41に重なるほどの高い位置に設けられているため、エアファンネル48との間の距離が十分に確保される。このため、噴射された燃料を効果的に気化させることができ、適切な状態の混合気をエンジン11に供給できる。
また、フィルタガイド42及びフィルタ41を取り外す際は、ボルト61の締結を解除してエアクリーナーカバー44を取り外し、フィルタガイド42を上方に引き抜けば良い。このため、切り欠き部72に上流側燃料噴射装置52を設けた構成であっても、フィルタ41のメンテナンス等をする際に上流側燃料噴射装置52を着脱する必要がなく、メンテナンス性が良い。
これにより、フィルタ41が略U字状であるため、切り欠き部以外をフィルタとして利用することで吸気された空気とフィルタ41との接触面積を大きくでき吸気効率を大きく確保できる。また、フィルタ41の切り欠き部72に上流側燃料噴射装置52を収納することで、上流側燃料噴射装置52の配置スペースの確保によってエアクリーナー25が大型化することを防止できる。このため、内部に上流側燃料噴射装置52を備えたエアクリーナー25をコンパクトに設けるとともに吸気効率を向上できる。
また、収納部材85に収納される補機は、上流側燃料噴射装置52であり、上流側燃料噴射装置52がフィルタ41の周囲に配置されるため、上流側燃料噴射装置52の噴射距離を大きく確保でき、燃料を効果的に気化させることができる。
また、エアクリーナー25の下部には、シリンダヘッド22bの吸気口22b1に接続されるスロットルボディ27が接続され、スロットルボディ27の上部にエアファンネル48が配置され、上流側燃料噴射装置52は、エアファンネル48に支持されるため、上流側燃料噴射装置52はフィルタガイド42及びフィルタ41に支持されない。このため、上流側燃料噴射装置52がフィルタガイド42及びフィルタ41の着脱に影響せず、フィルタガイド42及びフィルタ41を容易に交換できる。
さらに、フィルタガイド42は、フィルタ41を支持する後方壁部82を備え、後方壁部82は、前方に配置される収納部材85の収納部後壁部90よりも高さが大きいため、エアクリーナー25の容量を十分に確保しながら、エアクリーナー25の前部の高さを抑えることができる。
また、フィルタガイド42の車幅方向中央部において、フィルタ41の上平面部70の上面と収納部上壁部89とが同一面を構成しているため、上平面部70と収納部上壁部89との間で空気の流れが乱れることを防止でき、吸気効率を向上できる。
また、フィルタ41は蛇腹状に構成されており、フィルタ41の蛇腹の折り目73は車両前後方向に延びているため、蛇腹の折り目73で曲げることでフィルタ41を容易に略U字状に形成できる。
上記実施の形態では、補機は上流側燃料噴射装置52であるものとして説明したが、本発明によれば、本発明はこれに限定されるものではない。上流側燃料噴射装置52に替えて、補機として、例えば、吸気温センサや吸気圧センサ等のセンサを収納空間Sに収納しても良い。
11 エンジン
22b シリンダヘッド
22b1 吸気口
25 エアクリーナー
26 ダクト(左右ダクト)
27 スロットルボディ
39 吸気通路(スロットルボディの吸気通路)
40 エアクリーナーケース
41 フィルタ
42 フィルタガイド
43 エアクリーナーボックス
44 エアクリーナーカバー
48 エアファンネル
52 上流側燃料噴射装置(補機、燃料噴射装置)
52a 中心線
69a 開口部(左右開口部)
70 上平面部
71 曲立部
72 切り欠き部
73 折り目
80 枠状部(ガイド接続面)
82 後方壁部
85 収納部材
89 収納部上壁部(収納部上面)
90 収納部後壁部(収納部壁面)
Claims (10)
- エンジン(11)のシリンダヘッド(22b)に接続された吸気通路と、当該吸気通路に接続され、前記エンジン(11)の上方に配置されるエアクリーナー(25)とを備え、前記エアクリーナー(25)の内部には、吸気された空気を浄化するフィルタ(41)が配置される鞍乗り型車両の吸気構造において、
前記フィルタ(41)は略U字状に形成されており、前記フィルタ(41)の一部は、前記エンジン(11)の補機(52)を収納する切り欠き部(72)を有することを特徴とする鞍乗り型車両の吸気構造。 - 前記フィルタ(41)をエアクリーナーケース(40)に支持するフィルタガイド(42)が設けられ、
前記切り欠き部(72)には、前記補機(52)が収納される収納部材(85)が設けられ、当該収納部材(85)は、前記フィルタ(41)及び前記フィルタガイド(42)と結合されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両の吸気構造。 - 前記収納部材(85)に収納される前記補機は、燃料噴射装置(52)であることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
- 前記フィルタガイド(42)は、前記エアクリーナーケース(40)に接合されるガイド接続面(80)を有し、前記フィルタ(41)は、前記ガイド接続面(80)に対向する上平面部(70)と、前記ガイド接続面(80)から前記上平面部(70)側に延びた後、湾曲して前記上平面部(70)に繋がる曲立部(71)とを備えることを特徴とする請求項2または3に記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
- 前記エアクリーナー(25)の下部には、前記シリンダヘッド(22b)の吸気口(22b1)に接続されるスロットルボディ(27)が接続され、当該スロットルボディ(27)の上部にエアファンネル(48)が配置され、前記補機(52)は、前記エアファンネル(48)に支持されることを特徴とする請求項4記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
- 前記補機は燃料噴射装置(52)であり、車両側面視において、前記燃料噴射装置(52)は、当該燃料噴射装置(52)の中心線(52a)が、前記エアファンネル(48)に接続された前記スロットルボディ(27)の吸気通路(39)を通るように配置されることを特徴とする請求項5記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
- 前記フィルタガイド(42)は、前記フィルタ(41)を支持する後方壁部(82)を備え、当該後方壁部(82)は、前方に配置される前記収納部材(85)の収納部壁面(90)よりも高さが大きいことを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
- 前記エアクリーナーケース(40)は、上部に配置されるエアクリーナーカバー(44)と、下部に配置されるエアクリーナーボックス(43)とを備え、前記エアクリーナーカバー(44)は、車両前方から繋がる左右ダクト(26)に連結される左右開口部(69a)を有し、前記エアクリーナーカバー(44)は、前記フィルタガイド(42)の上部に配置されることを特徴とする請求項4から7のいずれかに記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
- 前記フィルタガイド(42)の車幅方向中央部において、前記フィルタ(41)の前記上平面部(70)と前記収納部材(85)の収納部上面(89)とが同一面を構成していることを特徴とする請求項4から8のいずれかに記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
- 前記フィルタ(41)は蛇腹状に構成されており、前記フィルタ(41)の蛇腹の折り目(73)は車両前後方向に延びていることを特徴とする請求項4から9のいずれかに記載の鞍乗り型車両の吸気構造。
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