JP6799952B2 - 鞍乗型車両のパニア取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両の側部にステーを介してパニアを取り付けるパニア取付構造に関するものである。
自動二輪車のような鞍乗型車両において、物品収納用のパニアを車体後部の側方にステーを介して取り付けたものがある(例えば、特許文献1)。特許文献1では、パニアの車幅方向内側面に設けた係合部にステーの係止軸部を係合するとともに、ステーの係止部にパニアに設けたロック手段を係合させることで、パニアが取り付けられる。
特許第3569687号公報
しかしながら、上記特許文献1では、パニアの内側面の係合部およびロック手段の構造が複雑である。
本発明は、簡単な構造で、車体に対して安定した状態で容易にパニアを取り付けることができるパニア取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のパニア取付構造は、鞍乗型車両の側部にステーを介してパニアを取り付ける構造であって、前記パニアと車体の一方に前記ステーが設けられ、他方に前記ステーに対向する対向部材が形成され、前記対向部材に、前記ステーの第1保持部に係止されて車幅方向に交差する平面上の第1方向の一方への車体に対する前記パニアの相対移動を阻止する第1阻止部と、前記ステーの前記第1方向の他方側の第2保持部に係止されて前記第1方向への移動は許容して前記第1方向と交差する第2方向への車体に対する前記パニアの相対移動を阻止する第2阻止部とが設けられ、前記第1阻止部と前記第2阻止部とは、車幅方向に交差する前記平面上で前記第1方向に間隔を開けて配置され、前記第2阻止部によって前記第2方向への前記パニアの車体に対する相対移動が阻止された状態で、かつ車体に対して前記パニアを前記第1方向の他方に相対移動させた状態で、前記ステーが前記第1方向において前記第1阻止部から離間して前記第2阻止部方向寄りに位置できるように構成されている。
この構成によれば、第1方向にパニアを移動させて、ステーの第2保持部を対向部材の第2阻止部に係止させた後、第1方向の他方にパニアを移動させて、ステーの第1保持部を対向部材の第1阻止部に係止させることで、第1および第2の方向への移動を阻止した安定した状態で車体に容易にパニアを取り付けることができる。しかも、対向部材に第1および第2阻止部を設けるだけであるから、構造も簡単である。また、第1阻止部と第2阻止部とが車幅方向に交差する平面上で第1方向に間隔を開けて配置されているので、鞍乗型車両の車幅方向寸法が大きくなるのを抑制できる。その結果、走行時にパニアが邪魔になり難く、外観も損なわない。
本発明において、前記第1阻止部は前記パニアが車体に対して下方に移動するのを阻止し、前記第2阻止部は前記パニアが車体に対して前後方向に移動するのを阻止し、前記第1阻止部と前記第2阻止部との少なくとも一方が、前記ステーを車幅方向から覆って、前記ステーに対して前記パニアが車幅方向に移動するのを規制する被覆部分を有し、前記第2阻止部は、前後方向への前記パニアの車体に対する相対移動を阻止した状態で、前記パニアが車体に対して上方に相対移動可能に構成され、車体に対して前記パニアが最上端に移動した状態で、前記ステーと前記第1阻止部とが上下方向に離間するように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、上下方向、前後方向および車幅方向への移動を阻止した状態で、パニアを取り付けることができる。また、パニアが下方に移動しないので、パニアの落下を防止できる。さらに、下方への移動が阻止されることで、パニア取付時にパニアを一時的にステーに保持することができるので、例えば、パニアに重量物を収納した場合のようなパニアの取付作業に負荷がかかる状況でも、パニアを取り付けやすい。さらに、第2阻止部がパニアの前後方向の移動を阻止するので、パニアの上下方向への移動が容易になり、パニアを取り付けやすい。また、パニアがステーおよび対向部材を車幅方向から覆うので、側面視でステーおよび対向部材が視認され難く、外観を損なわないから、ステーおよび対向部材の設計の自由度が向上する。特に、側面視でパニア本体の外側面が露出するので、パニアを意匠部品として構成することで、意匠の設定自由度を向上させやすい。
本発明において、前記対向部材の一側面に、前記第1阻止部として前記第1方向の他方側に開口した第1保持袋が設けられ、前記第2阻止部として前記第1保持袋の前記第1方向の他方側に位置して前記第1方向の一方側に開口した第2保持袋が設けられ、前記第1保持部が前記第1保持袋に前記第1方向の他方側の開口から挿入された状態で、前記第2保持部が前記第2保持袋に前記第1方向の一方側の開口から挿入されて、前記第2保持袋内に係止されていることが好ましい。この構成によれば、保持部を保持袋に挿入するだけなので、パニアの取付けが簡単である。また、2つの保持袋により、対向部材の側面全体でパニアが固定されるので、パニアの支持が安定する。さらに、第1および第2阻止部が袋状に形成されているので、製作が容易なうえに、保持部のがたつきを吸収し易く、設計の自由度が向上する。
前記ステーが前記第1保持部および前記第2保持部を有し、前記対向部材に前記第1保持袋および前記第2保持袋が設けられている場合、前記第2保持部は前記第1保持部に対して前記第2方向に偏位し、前記第2保持袋は前記第1保持袋に対して前記第2方向に偏位していることが好ましい。ここで、「第2方向に偏位している」とは、第1保持部(第1保持袋)と第2保持部(第2保持袋)の第2方向の中心線が第2方向にずれていることをいう。この構成によれば、右側のステーには右側のパニアしか取り付けることができないので、左右のパニアの取り違えを防止できる。
前記ステーが前記第1保持部および前記第2保持部を有し、前記対向部材に前記第1保持袋および前記第2保持袋が設けられている場合、前記第1および第2保持部が前記第1および第2保持袋にそれぞれ挿入された状態で、前記第1および第2保持部を前記第1方向から締め付けるベルトが設けられていることが好ましい。この構成によれば、パニアの第1方向の移動が規制される。
本発明の鞍乗型車両は、本発明のパニア取付構造を備えている。この構成によれば、簡単な構造で、2つの方向への移動を阻止した状態で容易にパニアを取り付けることができる。特に、鞍乗型車両の一種である自動二輪車は車幅方向寸法が小さいスリムな形状が特徴であるが、本発明のパニア取付構造によれば、車両の車幅方向寸法が大きくなるのを抑制できるので、パニア装着時でも外観の変化を少なくできる。また、車幅方向寸法が大きくなるのを抑えることで、パニアが車体の重心から離れにくくなるので、パニアに重量物を収納した場合でも、走行時の安定性が維持しやすい。
本発明のパニアは、鞍乗型車両の側部にステーを介して取り付けられ、前記パニアにおける前記ステーに対向する一側面に対向部材が形成され、前記対向部材に、前記ステーの第1保持部に係止されて車幅方向に交差する平面上の第1方向の一方への車体に対する前記パニアの相対移動を阻止する第1阻止部と、前記ステーの前記第1方向の他方側の第2保持部に係止されて前記第1方向への移動は許容し前記第1方向と交差する第2方向への車体に対する前記パニアの相対移動を阻止する第2阻止部とが設けられ、前記第1阻止部と前記第2阻止部とは、車幅方向に交差する前記平面上で、前記第1方向に間隔を開けて配置され、前記第2阻止部によって前記第2方向への前記パニアの車体に対する相対移動が阻止された状態で、かつ車体に対して前記パニアを前記第1方向の他方に相対移動させた状態で、前記ステーが前記第1方向において前記第1阻止部から離間して、前記第2阻止部方向寄りに位置できるように構成されている。
この構成によれば、第1方向にパニアを移動させて、ステーの第2保持部を対向部材の第2阻止部に係止させた後、第1方向の他方にパニアを移動させて、ステーの第1保持部を対向部材の第1阻止部に係止させることで、第1および第2の方向への移動を阻止した状態で容易にパニアを取り付けることができる。しかも、対向部材に第1および第2阻止部を設けるだけであるから、構造も簡単である。
本発明のパニア取付構造によれば、簡単な構造で、車体に対して安定した状態で容易にパニアを取り付けることができる。
本発明の第1実施形態に係るパニア取付構造を備えた鞍乗型車両の一種である自動二輪車を示す側面図である。 同自動二輪車を示す平面図である。 同リヤフレームにパニアステーを取り付けた状態を示す側面図である。 同パニアステーを車体に取り付けた状態を示す縦断面図である。 同パニアおよびパニアステーを車幅方向内側から見た裏面図である。 同パニアのパニアステーに取り付ける手順を示す裏面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本明細書において、「左側」および「右側」は、自動二輪車に乗車した運転者から見た左右側をいう。
図1は本発明の一実施形態に係るパニア取付構造を備えた自動二輪車の側面図である。なお、図1は、パニアが取り付けられていない状態を示しており、パニア30は二点鎖線で示されている。図2は、パニア30を取り付けた状態の平面図である。同図に示すように、自動二輪車は車幅方向寸法が小さいスリムな形状であり、パニア30を装着した場合でもその形状はほぼ変わらない。図1の自動二輪車の車体フレームFRは、前半部を形成するメインフレーム1と、後半部を形成するリヤフレーム2とを有している。メインフレーム1は、前端に設けられたヘッドパイプ4から後方斜め下方に延びる前側メインフレーム片1aを有している。
図2に示すように、前側メインフレーム片1aは左右一対設けられており、前側メインフレーム片1a,1aの後端部が、車幅方向に延びる第1クロス部材1bにより連結されている。メインフレーム1は、さらに、図1に示すように、第1クロス部材1bから後方斜め下方に延びる後側メインフレーム片1cを有している。後側メインフレーム片1cも左右一対設けられている。このように、メインフレーム1は、左右の前側メインフレーム片1a,1aと、第1クロス部材1bと、左右の後側メインフレーム片1c,1cとにより構成されている。
リヤフレーム2は、第1クロス部材1bから後方に延びるシートレール21と、その下方の補強レール22とを有している。補強レール22は、その前端が後側メインフレーム片1cの後端部に接続されて、この前端からシートレール21に向かって後方斜め上方に延びる。シートレール21の後部に、シートレール21から下方に突出する補強部材であるガセット24が設けられている。ガセット24は、シートレール21に溶接により接合されている。補強レール22は、真直なパイプ部材であり、その後端面22aでガセット24に溶接により接合されている。
図2に示すように、シートレール21、補強レール22およびガセット24も左右一対設けられている。シートレール21の前後方向中間部の上部に、左右のシートレール21,21を連結する第2クロス部材25が設けられている。第2クロス部材25は、左右のシートレール21,21に溶接で接合されている。さらに、第2クロス部材25の後方に、左右のガセット24,24を連結する連結部材である第3クロス部材26が設けられている。第3クロス部材26は、左右のガセット24,24の下面にボルト連結されている。
このように、リヤフレーム2は、左右のシートレール21,21、左右の補強レール22,22、左右のガセット24,24、第2クロス部材25および第3クロス部材26により構成されている。
図1に示すヘッドパイプ4にステアリングシャフト(図示せず)を介してフロントフォーク8が回動自在に軸支されている。フロントフォーク8の上端部に操向用のハンドル6が固定され、フロントフォーク8の下端部に前輪10が取り付けられている。
メインフレーム1の後側メインフレーム片1cに、スイングアームブラケット9が設けられている。このスイングアームブラケット9に取り付けたピボット軸16の回りに、スイングアーム12が上下揺動自在に軸支されている。このスイングアーム12の後端部に、後輪14が回転自在に支持されている。メインフレーム1の前側メインフレーム片1aの下部でスイングアームブラケット9の前側に、エンジンEが取り付けられている。エンジンEがチェーンのような動力伝達部材11を介して後輪14を駆動する。
メインフレーム1の前側メインフレーム片1aの上部に燃料タンク15が配置され、リヤフレーム2のシートレール21に、ライダー用シート18および同乗者用シート20が支持されている。詳細には、同乗者用シート20は、第2クロス部材25とシートレール21に支持されている。
リヤフレーム2の後部に左右一対のリヤカウル27が配置され、ライダー用シート18の後部の下方および同乗者用シート20の下方の領域を外側方から覆っている。後輪14の上方で、リヤカウル27の下部にリヤフェンダ28が配置され、リヤフレーム2に支持されている。リヤフェンダ28の下部にリヤフラップ29が取り付けられている。具体的には、リヤフェンダ28の後部およびリヤフラップ29は第3クロス部材26に支持されている。
図3に示すガセット24は、シートレール21の長手方向に延びる細長い形状である。ガセット24は、板金の折り曲げ加工により得られる、上方に開口した横断面U字形状の部材である。U字形状のガセット24は、上下方向延びる左右一対の縦壁24a,24aと、両縦壁24a,24aを接続する底壁24bとを有している。ガセット24の各縦壁24aの上端部がシートレール21の両側部に接合されている。
ガセット24の底壁24bの下面に、パニア取付用の取付部材32が設けられている。本実施形態では、取付部材32は、溶接ナットからなり、各ガセット24に前後方向に並んで2つずつ設けられている。ガセット24の底壁24bの後端部に、ねじ孔34(図4)が形成されている。本実施形態のねじ孔34は、底壁24bの上面に接合された溶接ナットで構成されている。このねじ孔34を用いて、図2の第3クロス部材26がガセット24にボルト連結されている。
図4に示すリヤフェンダ28における各取付部材32に相当する位置に、フェンダ貫通孔28aが形成されている。後述するパニアステーのような付属部品が取り付けられていない状態では、各フェンダ貫通孔28aは、キャップ(図示せず)で塞がれている。
図3は、リヤフレーム2に、パニア30を取り付ける場合を示す。パニア30は、物品を収納するためのバッグで、パニアステー40を介して車体後部を形成するリヤフレーム後部の両側に取り付けられる。本実施形態のパニア30はソフトケースからなる。ここで、「ソフトケース」とは、手で容易に変形できる程度の柔軟性をもった、布または皮のような素材で形成されたケースをいう。
左右のパニアステー40は、車体中心線に対して左右対称形状である。したがって、ここでは、左側のパニアステー40についてのみ説明する。パニアステー40は、車体に支持される被支持部42と、パニア30が取り付けられるパニア取付部44と、被支持部42とパニア取付部44とを連結する連結部46とを有している。被支持部42、パニア取付部44および連結部46は、鋼製のパイプ材からなり、溶接により一体化されている。
図4に示すように、被支持部42は、下方に開口した有底の円筒パイプからなり、前後方向に並んで2つ設けられている。各被支持部42の底部42aにボルト挿通孔42bが形成されている。
図3のパニア取付部44は、複数のパイプ材を溶接で接合して構成され、2つの閉じた矩形の環が上下に並ぶように構成されている。換言すれば、パニア取付部44は、横長の矩形の第1保持部48と、その下方の縦長のU字形状の第2保持部50とを有している。具体的には、第2保持部50は上方に開口したU字形で、その2本の枝部50a,50aの上端が、第1保持部48の下辺48bに連なっている。これにより、矩形の第1保持部48の4辺で構成されたほぼ矩形の環と、第1保持部48の下辺48bとU字形の第2保持部50とで構成された矩形の環が形成されている。
第1保持部48は、シートレール21に沿って延びる上辺48aと、上辺48aの下方を上辺48aと平行に延びる下辺48bと、上辺48aの前端と下辺48bの前端を接続する前辺48cと、上辺48aの後端と下辺48bの後端を接続する後辺48dとを有している。前辺48cおよび後辺48dは、その主要部が後方に向かって上方に傾斜して延びている。前辺48cと後辺48dはほぼ平行に延びている。つまり、本実施形態では、第1保持部48は平行四辺形である。ただし、第1保持部48の形状は平行四辺形に限定されない。四辺形の4つの角部は丸味を帯びている。
第2保持部50は、U字形の2つの枝部50a,50aが上下方向に並び、各枝部50aの下端がほぼ前後方向に延びる基部50bで接続されている。2つの枝部50a,50aは互いに平行で、基部50bは第1保持部48の下辺48bと平行である。つまり、第1保持部48の下辺48bとU字形の第2保持部50とで構成される四角形も平行四辺形である。前側の枝部50aの上端は、第1保持部48の下辺48bの前端に接続されている。後側の枝部50aの上端は、第1保持部48の下辺48bの後部に接続されている。つまり、第1保持部48の下辺48bは、第2保持部50の基部50bよりもやや長い。
連結部46は、図2から明らかなとおり、被支持部42から車幅方向外側に延びて、パニア取付部44の第1保持部48に接続されている。つまり、パニア取付部44は、車体から車幅方向外側に離れて配置され、連結部46を介して被支持部42に支持されている。
詳細には、連結部46は、図3に示す後側の被支持部42から車幅方向外側に延びて第1保持部48の後辺48dに接合される第1連結部46aと、後側の被支持部42から車幅方向外側斜め前方に延びて第1保持部48の下辺48bに接合される第2連結部46bと、前側の被支持部42から車幅方向外側に延びて第1保持部48の下辺48bの前端部に接合される第3連結部46cと、前側の被支持部42から車幅方向外側斜め後方に延びて第2連結部46bに接合される第4連結部46dとを有している。このように、本実施形態では、連結部46は前後方向に並んで4つ設けられている。ただし、連結部46の数はこれに限定されない。
最前方の第3連結部46cと最後方の第1連結部46aとの前後方向間隔、詳細には、第3連結部46cと第1保持部48との接続部J1と、第1連結部46aと第1保持部48との接続部J2の前後方向間隔は、パニアステー40の下端の長さ、すなわち、第2保持部50の基部50bよりも長い。これにより、パニア取付部44の支持が安定する。
つぎに、パニアステー40の取付構造を説明する。まず、図4に示すリヤフェンダ28からキャップ(図示せず)を取り外す。これにより、開放された前側のフェンダ貫通孔28aに、筒状の第1カラー54を挿通し、その一端面(上端面)54aを前側の取付部材32の端面32aに当接させる。つぎに、パニアステー40の前側の被支持部42の底部42aを第1カラー54の他端面(下端面)54bに当接させた状態で、下方からボルト55をボルト挿通孔42bおよび第1カラー54の内部の順に挿通し、前側の取付部材32のねじ孔32bに締め付ける。つまり、ボルト55の頭部55aと取付部材32との間に被支持部42の底部42aと第1カラー54とが挟持され、ボルト55の締結力により連結され、パニアステー40の前部がリヤフレーム2に支持される。
後側の取付部材32にも同様の手順で、ボルト55を締結する。これにより、パニアステー40の後部がリヤフレーム2に支持される。以上により、パニアステー40がリヤフレーム2に取り付け固定される。
図5は、パニア30を車幅方向内側から見た裏面図である。左右のパニア30も、車体中心線に対して左右対称形状である。したがって、ここでは、右側のパニア30についてのみ説明する。パニア30は、側面視で、上端から下方に向かって徐々に前後方向寸法が大きくなり、上部で前後方向寸法が最大値MV1となる。ここから下方に向かって徐々に前後方向寸法が小さくなり、下端で前後方向寸法が最小値MV2となる。
パニア30の上面にファスナー(図示せず)が設けられており、このファスナーを開けることで物品の出し入れができる。さらに、パニア30の上面にパニア30を持ち運ぶためのハンドル56が取り付けられている。
パニア30の裏面58、つまり車幅方向内側面58に、下方に開口した第1保持袋60と、その下方に位置して上方に開口した第2保持袋62とが設けられている。詳細には、第1保持袋60は、柔軟なシート状の第1被覆部材64を複数の取付具65によりパニア30の裏面58に取り付けることで構成された、下部に開口66を有するポケット状である。つまり、第1保持袋60は、下方にのみ開口しており、上方と前後方向には開口していない。第1保持袋60は、その下部の開口66が、パニア30の上部における前後方向寸法が最大値MV1となる部分またはその近傍に位置するように設けられている。
第2保持袋62は、柔軟なシート状の第2被覆部材68を複数の取付具70によりパニア30の裏面58に取り付けることで構成された、上部と下部に開口72,74を有する平行四辺形状である。つまり、第2保持袋62は、上方と下方の両方に開口しており、前後方向には開口していない。第2保持袋62は、第1保持袋60から上下方向の一方である下方に離間して設けられており、その下部の開口74が、パニア30前後方向寸法が最小値MV2となる下端の近傍(若干上方)に位置するように設けられている。
パニア30をパニアステー40に装着した状態では、パニアステー40の第1保持部48が第1保持袋60に挿入されて係止されている。この状態で、第1保持部48が、ポケット状の第1保持袋60の上底60aに当接するので、パニア30がパニアステー40に対して下方に移動するのが阻止される。つまり、第1保持袋60は、パニア30がパニアステー40(車体)に対して下方に移動するのを阻止する第1阻止部を構成する。
本実施形態では、第1保持袋60(第1阻止部)は、パニア30のパニアステー40(車体)に対する下方への移動を阻止しているが、第1阻止部は、パニアステー40の車幅方向に交差する平面上の第1方向D1の一方への車体に対するパニア30の相対移動を阻止するものであればよい。本実施形態では、上述のとおり、第1方向D1であるほぼ上下方向の一方、すなわち下方への移動を阻止している。
一方、第2保持袋62には、パニアステー40の第2保持部50が挿通されて係止されている。この状態で、第2保持部50が、第2保持袋62の前壁62aおよび後壁62bに近接するので、パニア30がパニアステー40に対して前後方向に移動するのが阻止される。つまり、第2保持袋62は、パニア30がパニアステー40(車体)に対して前後方向に移動するのを阻止する第2阻止部を構成する。ただし、第2保持袋(第2阻止部)62は、上部と下部に開口72,74を有する平行四辺形状であるから、その前壁62aおよび後壁62bが第2保持部50の枝部50a,50aと平行なので、パニア30の第2保持部50の枝部50aと平行な第1方向(ほぼ上下方向)D1への移動は許容する。
本実施形態では、第2保持袋62(第2阻止部)は、パニア30のパニアステー40(車体)に対する前後方向への移動を阻止しているが、第2阻止部は、パニア30のパニアステー40(車体)に対する第1方向D1への移動は許容して、第1方向D1と90°で交差する第2方向D2への相対移動を阻止するものであればよい。この場合、第1阻止部と第2阻止部とは、車幅方向に交差する平面上で第1方向D1に間隔を開けて配置される。本実施形態では、上述のとおり、第1方向D1である上下方向の移動は許容し、第2方向D2であるほぼ前後方向への移動を阻止している。
図3に示すように、本実施形態では、パニアステー40およびパニア30が車体に取り付けられた状態では、第1方向D1および第2方向D2は、車体の上下方向(鉛直方向)Yおよび前後方向Xと一致しておらず、若干傾斜している。このように、傾斜していることで、車体の上下振動によるパニア30の位置ずれを防ぎ易い。これら第1方向D1および第2方向D2と、車体の上下方向Yおよび前後方向Xとは完全に一致していてもよい。ここでは、説明の簡略化のために、第1方向D1を上下方向と称し、第2方向D2を前後方向と称する。
図5に示す第2保持部50は第1保持部48に対して第2方向D2である前後方向に偏位し、第2保持袋62は第1保持袋60に対して前後方向に偏位している。ここで、「前後方向に偏位している」とは、第1保持部48および第1保持袋60の前後方向D2の中心線L1と、第2保持部50および第2保持袋62の前後方向の中心線L2とが、前後方向D2にずれていることをいう。
このように、パニア30の裏面58には、第1阻止部60および第2阻止部62が設けられている。つまり、パニア30の裏面58は、パニアステー40に車幅方向に対向して、第1阻止部60および第2阻止部62が設けられる対向部材69を構成する。したがって、パニア30の裏面58は、他の部分に比べて剛性の高い心材によって形成されている。これにより、装着時のパニア30の変形を防いで、支持状態を保ちやすい。心材として、例えば、樹脂製の平板が使用される。なお、本実施形態では、パニア30の裏面58が対向部材69を構成しているが、別部材として対向部材69を設け、パニア30の裏面58に取り付けてもよい。
パニアステー40の第2保持部50が第2保持袋62に上部の開口72から挿入された状態で、第1保持部48が第1保持袋60に下部の開口66から挿入されて、第1保持袋60内に係止されている。第2保持袋62は、前後方向D2へのパニア30の車体に対する相対移動を阻止した状態(図6の状態)で、パニア30が車体に対して上下方向に相対移動可能に構成され、車体に対してパニア30が最上端に移動した状態で、パニアステー40と第1保持袋60とが上下方向に離間するように構成されている。
換言すれば、第2保持袋62によって前後方向D2へのパニア30の車体に対する相対移動が阻止された状態で、かつ車体に対してパニア30を第1方向D1の他方、つまり上方に相対移動させた状態で、パニアステー40が上下方向D1において第1保持袋60から離間して前記第2保持袋62の方向寄りに位置できるように構成されている。
また、第1保持袋60の第1被覆部材64によりパニアステー40の第1保持部48が車幅方向から覆われ、第2保持袋62の第2被覆部材68によりパニアステー40の第2保持部50が車幅方向から覆われている。これにより、パニアステー40に対してパニア30が車幅方向に移動するのが規制される。つまり、第1被覆部材64および第2被覆部材68が、パニアステー40に対してパニア30が車幅方向に移動するのを規制する被覆部分を構成する。被覆部分は、第1阻止部60および第2阻止部62の一方にのみ設けてもよい。
パニアステー40は、パニア30の上部から下部にかけて上下方向に延びている。パニアステー40の第1保持部48は、パニア30の上部の前部から後部にかけて前後方向に延びている。一方、パニアステー40第2保持部50は、第1保持部48から下方に延びて、パニア30の下部の前部から後部にかけて前後方向に延びている。これにより、パニア30が上下方向D1および前後方向D2の全体で、パニアステー40に支持されるので、パニア30の支持が安定する。また、パニア30の荷重を受ける第1保持部48の前後方向寸法が、第2保持部50の前後方向寸法よりも大きい。これにより、パニア30にかかる上下方向の荷重を分散しやすく、軽量化を図り易い。
第2保持袋62の前後壁62a,62bと第2保持部50の枝部50a,50aとが平行に延びている。これにより、第2保持袋62に挿入状態でのパニア30の上下方向D1の移動を、第2保持袋62の前後壁62a,62bで案内することができ、挿入作業が容易になる。
パニアステー40の車幅方向に延びる連結部46が、第1保持部48と第2保持部50との間に設けられているので、連結部46がパニア30の着脱に影響しない。また、第1保持袋60が、ポケット状に形成されているので、第1保持部48の前辺48cおよび後辺48dが、第1保持袋60の前後壁60b,60cにそれぞれ近接する。これにより、下側の第2保持部50(第2阻止部)に加えて、上側の第1保持部48でも前後方向の移動を抑制できる。
第1および第2保持部48,50が第1および第2保持袋60,62にそれぞれ挿入された状態で、第1および第2保持部48,50を第1方向D1から締め付けるベルト75が設けられている。ベルト75は、帯状のバンド部75aと、バンド部75aの両端に設けられた固定具75bとを有している。
ベルト75は、バンド部75aの両端部がパニア30の裏面58に固定されており、パニア30がパニアステー40に装着された状態で、バンド部75aの下側(一端側)はパニアステー40の下端(第2保持部50の基部50b)から上方に折り返して、第2保持袋62の第2被覆部材68の上方(車幅方向内側)を通過している。一方、バンド部75aの上側(他端側)は第1保持袋60の上端から下方に折り返して、第1保持袋60の第1被覆部材64の上方(車幅方向内側)を通過し、さらに、第1および第2連結部46a,46bと第1保持部48の下辺48bとで形成された空間Sを通過する。その後、バンド部75aの両先端部同士が固定具75bで固定される。
上述のように、第2保持袋62は、上部と下部の両方に開口している。これにより、雨水、埃等が第2保持袋62に溜まりにくい。さらに、パニア30がパニアステー40に装着された状態で、第2保持袋62の下部の開口74から第2保持部50の下端部(基部50b)が露出するので、ベルト75を締める際に、ベルト75でパニアステー40の下端が支持される。これにより、パニア30の支持が安定する。
パニア装着時、パニアステー40は、側面視でパニア30により外側方から覆われる。つまり、パニアステー40が外側方に露出しない。これにより、自動二輪車の美観の低下を防止できる。また、パニアステー40を意匠部品とする必要がないので、パニアステー40の設計の自由度が向上する。特に、側面視でパニア30の外側面が露出するので、パニア30を意匠部品として構成することで、意匠の設定自由度を向上させやすい。
つぎに、パニア30をパニアステー40に取り付ける手順を説明する。左右のパニア30は別々にパニアステー40に取り付けられる。つまり、左右のパニア30で独立した取付構造となっている。左右のパニア30の手順は同じであるから、ここでは、右側のパニア30についてのみ説明する。まず、図6の矢印A1に示すように、パニア30を第1方向D1の他方(上方)に移動させて、パニア30の第2保持袋62に、上部の開口72からパニアステー40の第2保持部50を挿入する(第1挿入工程)。第1挿入工程よりも前に、第1保持袋60に、パニアステー40の第1保持部48を挿入することはできない。
つづいて、矢印A2に示すように、パニア30を第1方向D1の一方(下方)に移動させて、パニア30の第1保持袋60に、下部の開口66からパニアステー40の第1保持部48を挿入する(第2挿入工程)。このとき、第2保持部50が、第2保持袋62内に上下移動自在に挿入されているので、パニア30を上方に移動させて第2保持部50を第2保持袋62に挿入した後、パニア30を下方に移動させて第1保持部48を第1保持袋60内に係止しやすい。
最後に、図5に示すベルト75のバンド部75aの両先端部を固定具75bで固定する(ベルト固定工程)。以上により、パニア30がパニアステー40に固定される。
上記構成によれば、第1方向D1の他方(上方)にパニア30を移動させて、パニアステー40の第2保持部50をパニア30の第2保持袋62に係止させた後、第1方向D1の一方(下方)にパニア30を移動させて、パニアステー40の第1保持部48をパニア30の第1保持袋60に係止させる。これにより、第1および第2の方向D1,D2への移動を阻止した状態で、容易にパニア30を取り付けることができる。しかも、パニア30の裏面58に第1および第2保持袋60,62を設けるだけであるから、構造も簡単である。また、第1保持袋60によりパニア30の下方への移動が阻止されるので、パニア30の落下を防止できる。
第1および第2保持袋60,62がそれぞれ、パニアステー40を車幅方向から覆う第1および第2被覆部材64,68を有しているので、パニア30がパニアステー40に対して車幅方向に移動するのが規制される。これにより、第1および第2の方向D1,D2に加えて、車幅方向への移動を効果的に阻止した状態で、パニア30を取り付けることができる。
また、第1および第2保持部48,50を第1および第2保持袋60,62にそれぞれ挿入するだけなので、パニア30の取付けが簡単である。さらに、2つの保持袋60,62により、パニア30の裏面58全体でパニア30が支持されるので、パニア30の支持が安定する。
また、第2保持部50は第1保持部48に対して第2方向D2に偏位し、第2保持袋62は第1保持袋60に対して第2方向D2に偏位している。これにより、右側のパニアステー40には右側のパニア30しか取り付けることができないので、左右のパニア30の取り違えを防止できる。
さらに、第1および第2保持部48,50が第1および第2保持袋60,62にそれぞれ挿入された状態で、第1および第2保持部48,50がベルト75により第1方向D1から締め付けられている。これにより、パニア30の第1方向D1の移動が規制される。しかも、ベルト75は、パニアステー40と第1および第2保持袋60,62とを締め付けるので、パニア30のパニアステー40に対する車幅方向の移動も阻止できる。特に、ベルト75が上下の第1および第2保持袋60,62をまたいで締め付けられることで、第1および第2保持袋60,62の両方でパニア30の車幅方向の移動が阻止できる。
上方の第1保持部48が、丸味を帯びた角部を有する平行四辺形であるから、第1保持袋60の損傷を防止できる。具体的には、パニアステー40の上側を四辺形とすることで、上側に直線部(第1保持部48の上辺)48aがあって、第1保持袋60におけるパニアステー40と接触する上辺部分の面圧が均一となるから、走行による振動で上下方向の荷重が負荷されても、第1保持袋60が破れにくい。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、パニア30は、ソフトケースでなくてもよく、ハードであってもよい。また、パニアステー40がパニア30側に設けられ、対向部材69が車体側に設けられてもよい。さらに、上記実施形態では、上下方向を第1方向D1としているが、前後方向であってもよい。本発明のパニア取付構造は、自動二輪車以外の鞍乗型車両、例えば、三輪車、四輪バギーにも適用できる。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
30 パニア
40 パニアステー(ステー)
48 第1保持部
50 第2保持部
60 第1保持袋(第1阻止部)
62 第2保持袋(第2阻止部)
64 第1被覆部材(被覆部分)
68 第2被覆部材(被覆部分)
69 対向部材
75 ベルト
D1 第1方向(上下方向)
D2 第2方向(前後方向)

Claims (7)

  1. 鞍乗型車両の側部にステーを介してパニアを取り付ける構造であって、
    前記パニアと車体の一方に前記ステーが設けられ、他方に前記ステーに対向する対向部材が形成され、
    前記対向部材に、前記ステーの第1保持部に係止されて車幅方向に交差する平面上の第1方向の一方への車体に対する前記パニアの相対移動を阻止する第1阻止部と、前記ステーの前記第1方向の一方側の第2保持部に係止されて前記第1方向への移動は許容して前記第1方向と交差する第2方向への車体に対する前記パニアの相対移動を阻止する第2阻止部とが設けられ、
    前記第1阻止部と前記第2阻止部とは、車幅方向に交差する前記平面上で、前記第1方向に間隔を開けて配置され、
    前記第2阻止部が、前記第2方向への前記第2保持部の車体に対する相対移動を阻止した状態で、前記第1方向の移動を許容するように構成され、
    前記第2阻止部によって前記第2方向への前記第2保持部の車体に対する相対移動が阻止された状態で、かつ車体に対して前記パニアを前記第1方向の他方に相対移動させた状態で、前記ステーの第1保持部が前記第1方向において前記第1阻止部から離間して、前記第2阻止部に近づくように構成され、
    前記対向部材の一側面に、前記第1阻止部として前記第1方向の一方側に開口し他方側が閉じている第1保持袋が設けられているパニア取付構造。
  2. 請求項1に記載のパニア取付構造において、前記第1阻止部は、前記パニアが車体に対して下方に移動するのを阻止し、
    前記第2阻止部は、前記パニアが車体に対して前後方向に移動するのを阻止し、
    前記第1阻止部と前記第2阻止部との少なくとも一方が、前記ステーを車幅方向から覆って、前記ステーに対して前記パニアが車幅方向に移動するのを規制する被覆部分を有し、
    前記第2阻止部は、前後方向への前記第2保持部の車体に対する相対移動を阻止した状態で、前記第2保持部が車体に対して上方に相対移動可能に構成され、車体に対して前記パニアが最上端に移動した状態で、前記ステーと前記第1阻止部とが上下方向に離間するように構成されている鞍乗型車両のパニア取付構造。
  3. 請求項1または2に記載のパニア取付構造において、前記第2阻止部が、前記第1保持袋の前記第1方向の一方側に位置して前記第1方向の一方側と他方側の両方に開口し、
    前記第2保持部が前記第2阻止部に前記第1方向の他方側の開口から挿入された状態で、前記第1保持部が前記第1保持袋に前記第1方向の一方側の開口から挿入されて、前記第1保持袋に係止されている鞍乗型車両のパニア取付構造。
  4. 請求項3に記載のパニア取付構造において、前記第2保持部は、前記第1保持部に対して前記第2方向に偏位し、
    前記第2阻止部は、前記第1保持袋に対して、前記第2方向に偏位している鞍乗型車両のパニア取付構造。
  5. 請求項3または4に記載のパニア取付構造において、前記第1および第2保持部が前記第1保持袋および前記第2阻止部にそれぞれ挿入された状態で、前記第1および第2保持部を前記第1方向から締め付けるベルトが設けられている鞍乗型車両のパニア取付構造。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のパニア取付構造を備えた鞍乗型車両。
  7. 鞍乗型車両の側部にステーを介して取り付けられるパニアであって、
    前記パニアにおける前記ステーに対向する一側面に対向部材が形成され、
    前記対向部材に、前記ステーの第1保持部に係止されて車幅方向に交差する平面上の第1方向の一方への車体に対する前記パニアの相対移動を阻止する第1阻止部と、前記ステーの前記第1方向の一方側の第2保持部に係止されて前記第1方向への移動は許容して前記第1方向と交差する第2方向への車体に対する前記パニアの相対移動を阻止する第2阻止部とが設けられ、
    前記第1阻止部と前記第2阻止部とは、車幅方向に交差する前記平面上で、前記第1方向に間隔を開けて配置され、
    前記第2阻止部が、前記第2方向への前記第2保持部の車体に対する相対移動を阻止した状態で、前記第1方向の移動を許容するように構成され、
    前記第2阻止部によって前記第2方向への前記第2保持部の車体に対する相対移動が阻止された状態で、かつ車体に対して前記パニアを前記第1方向の他方に相対移動させた状態で、前記ステーの第1保持部が前記第1方向において前記第1阻止部から離間して、前記第2阻止部に近づくように構成され、
    前記対向部材の一側面に、前記第1阻止部として前記第1方向の一方側に開口し他方側が閉じている第1保持袋が設けられているパニア。
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