JP2022025574A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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【課題】渦巻いた走行風が乗員に当たって不快感を与えることを抑制できる鞍乗り型車両を提供する。【解決手段】自動二輪車1は、シートの前方に位置するシュラウド52を備える。シュラウド52の前面には、前端部63fが後端部63rよりも車幅方向の外側にある内側面63が形成されている。シュラウド52は、内側面63から車両の車幅中心C側に突出した凸部70を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、鞍乗り型車両に関するものである。
従来、シートの前方に外装カバーが配置された鞍乗り型車両がある。例えば、特許文献1に示された鞍乗り型車両は、シートの前方の外装カバーとして、ラジエータの側方を覆って燃料タンクの側面へ延出するラジエータシュラウドを備えている。ラジエータシュラウドの前面には、車幅方向の外側から内側に向かうに従い後方に延びる傾斜面が形成されている。
特許第6164891号公報
しかしながら、外装カバーの前面の傾斜面は、走行風を車幅中心側に集めつつ渦を発生させて上方に導く場合がある。この場合、渦巻いた走行風が乗員に当たって不快感を与える可能性がある。
そこで本発明は、渦巻いた走行風が乗員に当たって不快感を与えることを抑制できる鞍乗り型車両を提供するものである。
本発明の鞍乗り型車両は、シート(13)の前方に位置する外装カバー(52)を備え、前記外装カバー(52)の前面には、前端部(63f)が後端部(63r)よりも車幅方向の外側にある傾斜面(63)が形成され、前記外装カバー(52)は、前記傾斜面(63)から車両の車幅中心(C)側に突出した凸部(70)を有することを特徴とする。
本発明によれば、傾斜面に沿って流れる走行風を凸部に当てることができる。これにより、傾斜面に沿って流れる走行風の一部が本来の流れ方向から逸れて車幅方向の外側に導かれるとともに、凸部の周囲を流れる走行風が車幅方向の外側に引き込まれる。したがって、傾斜面によって渦巻かれて乗員側に導かれる走行風を低減し、渦巻いた走行風が乗員に当たって不快感を与えることを抑制できる。
上記の鞍乗り型車両において、前記凸部(70)は、車幅方向から見た側面視で車両後方かつ上方を向く傾斜部(73)を有していてもよい。
本発明によれば、傾斜面に沿って流れる走行風が前方を向く凸部の傾斜部に当たると、傾斜部に沿って拡散を抑制しながら上方に流れるので、傾斜面に沿って流れる走行風の一部を本来の流れ方向よりも上方に逸らせることができる。これにより、凸部の周囲を流れる走行風を効果的に引き込みながら、凸部に当たった走行風とともに車幅方向の外側に導くことができる。
上記の鞍乗り型車両において、前記凸部(70)は、前記傾斜面(63)における上端部(63r)と下端部(63f)との中間部よりも上方に配置されていてもよい。
本発明によれば、傾斜面に沿って流れる走行風のうち正面視で乗員の上半身に近い位置を流れる走行風を車幅方向の外側に導くことができる。よって、乗員に向かって流れる走行風を低減できる。
上記の鞍乗り型車両において、前記凸部(70)は、前方から見た正面視で、前記傾斜面(63)における前端部(63f)と後端部(63r)とを通る直線(L)よりも車幅方向の外側に配置されていてもよい。
本発明によれば、傾斜面に沿って車幅方向の内側かつ後方に向かって流れる走行風の一部を傾斜面における車幅方向の中心よりも外側で走行風を車幅方向の外側に逸らせることができる。したがって、傾斜面に沿って流れる走行風を効果的に車幅方向の外側に導くことができる。
上記の鞍乗り型車両において、前記凸部(70)は、正面視で下方から上方に複数設けられていてもよい。
本発明によれば、凸部が傾斜面に単体で設けられている場合と比較して、凸部が上下方向の広範囲に配置されるので、傾斜面に沿って車幅方向の内側かつ後方に向かって流れる走行風を上下方向の広範囲で凸部に当てることができる。
上記の鞍乗り型車両において、前記凸部(70)は、側面視で複数設けられ、互いに前後方向に離間していてもよい。
本発明によれば、傾斜面に沿って流れる走行風の流れ方向に沿って凸部が離間して配置されるので、前後の幅内において走行風を整流できる。したがって、凸部に走行風を確実に当てることができる。
上記の鞍乗り型車両において、前記凸部(70)は、車両前後方向の前端にある凸前端部(70f)と、車両前後方向の後端にある凸後端部(70r)と、前記凸前端部(70f)から前記凸後端部(70r)に向かうに従い幅が漸次大きくなる前半部(71)と、前記凸前端部(70f)から前記凸後端部(70r)に向かうに従い、前記前半部(71)の後半を起点として幅が漸次小さくなる後半部(72)と、を有していてもよい。
本発明によれば、凸部の前半部の周囲で走行風の圧力変化を緩やかにし、凸部における風切り音の発生を抑制することができる。
上記の鞍乗り型車両において、前記傾斜面(63)は、正面視で前記傾斜面(63)の上端部(63r)よりも車幅方向の外側に位置するとともに下方から上方に向かうに従い車幅方向の内側に延びる縁部(66)を有し、前記凸部(70)は、前記縁部(66)に沿って複数配置されていてもよい。
本発明によれば、傾斜面の上端部よりも車幅方向外側には、車幅方向外側に向かうに従い後方に広がる空間が存在するため、縁部に沿って複数配置された凸部によって車幅方向の外側に導いた走行風を外装カバーよりも車幅方向の外側に確実に逃がすことができる。
本発明によれば、渦巻いた走行風が乗員に当たって不快感を与えることを抑制できる鞍乗り型車両を提供することができる。
実施形態の自動二輪車の左側面図である。 実施形態の自動二輪車の前部を示す正面図である。 右側のシュラウドを上方から見た平面図である。 右側のシュラウドを車幅方向の内側から見た側面図である。 右側のシュラウドのうち複数の凸部近傍を拡大して示す斜視図である。 走行風の流れを示す右側のシュラウドの正面図である。 走行風の流れを示す右側のシュラウドの側面図である。 走行風の流れを示す右側のシュラウドの平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後上下左右等の方向は、以下に説明する車両における方向と同一とする。すなわち、上下方向は鉛直方向と一致し、左右方向は車幅方向と一致する。また、以下の説明に用いる図中において、矢印UPは上方、矢印FRは前方、矢印LHは左方をそれぞれ示している。
図1は、実施形態の自動二輪車1の左側面図である。
図1に示すように、本実施形態の自動二輪車1は、運転者が車体を跨いで乗車する鞍乗り型車両である。自動二輪車1は、前輪2と、後輪3と、車体フレーム20と、エンジン40と、燃料タンク12と、シート13と、車体カバー50と、を備える。
前輪2は、左右のフロントフォーク4の下端部に軸支されている。フロントフォーク4の上部は、ステアリングステム5を介して車体フレーム20の前端に操向可能に支持されている。ステアリングステム5の上部には、操向用のバーハンドル6が取り付けられている。フロントフォーク4は、車体フレーム20の前端の前方でヘッドライト11を支持している。
車体フレーム20は、ヘッドパイプ21と、メインフレーム22と、ダウンフレーム23と、一対のシートレール26と、サポートパイプ27と、を備える。ヘッドパイプ21は、車体フレーム20の前端に設けられている。ヘッドパイプ21は、ステアリングステム5を支持する。メインフレーム22は、ヘッドパイプ21の上部から下方かつ後方へ延びた後、屈曲して下方へ延びている。ダウンフレーム23は、ヘッドパイプ21の下部から下方かつ後方へ延びている。ダウンフレーム23の下端部には、ハンガーブラケット24が結合されている。一対のシートレール26は、左右に設けられている。一対のシートレール26は、メインフレーム22の屈曲部から後方へ延びている。サポートパイプ27は、メインフレーム22の下部から左右のシートレール26の前後中間部に向けて、上方かつ後方へ延びている。
後輪3は、スイングアーム30に軸支されている。スイングアーム30は、車体後部の下方で前後に延びている。スイングアーム30の前端部は、車体フレーム20におけるメインフレーム22の下端部近傍に上下揺動可能に支持されている。スイングアーム30の後端部は、後輪3を軸支している。後輪3は、原動機であるエンジン40に対して、車体後部の左方に配設されたチェーン式の伝動機構を介して連結されている。
エンジン40は、車体フレーム20に固定的に支持されている。エンジン40は、クランクケース41と、シリンダ42と、を備える。クランクケース41は、エンジン40の下部を構成する。クランクケース41の前端部は、ハンガーブラケット24に支持されている。クランクケース41の後端部は、メインフレーム22の下端部に支持されている。シリンダ42は、クランクケース41の前部から上方に起立している。
燃料タンク12は、シート13の前方かつシリンダ42の上方に配置されている。燃料タンク12は、メインフレーム22の上方において、メインフレーム22を車幅方向に跨ぐように配置されている。
シート13は、一対のシートレール26に支持されている。
車体カバー50は、ヘッドライト11を覆うフロントカウル51と、シート13の前方に位置するシュラウド52(外装カバー)と、シュラウド52の後方でメインフレーム22を車幅方向の外側から覆うサイドカバー53と、サイドカバー53の後方でシートフレームを車幅方向の外側から覆うリアカバー54と、を備える。これらシュラウド52、サイドカバー53およびリアカバー54は、それぞれ左右に配置されている。
シュラウド52は、フロントカウル51の後方に配置されている。シュラウド52は、側面視で燃料タンク12に重なる位置から燃料タンク12の前方に突出している。シュラウド52は、側面視で後方から前方に向かうに従い先細るように形成されている。シュラウド52の詳細形状は後述する。サイドカバー53は、側面視でシュラウド52に隣接する前端部から、燃料タンク12の下縁に沿ってシート13の前部の下方まで延びている。リアカバー54は、サイドカバー53よりも後方、かつ側面視でシート13の後部の下方に配置されている。
シュラウド52について詳述する。
図2は、実施形態の自動二輪車1の前部を示す正面図である。
図2に示すように、シュラウド52は、正面視でヘッドライト11およびフロントカウル51の下部を挟むように、左右に配置されている。左右のシュラウド52は、車両の車幅中心Cに対して対称に形成されている。以下、特に記載のない限り右側のシュラウド52に着目して説明する。なお車幅中心Cは、車幅方向に直交し、前後方向から見てヘッドパイプ21の中心軸線に重なる仮想面で定義される。
シュラウド52は、中空状に重ね合わされたアウターシュラウド60およびインナーシュラウド61を備える。アウターシュラウド60は、インナーシュラウド61の車幅方向外側に配置され、シュラウド52における車幅方向外側の意匠面の大半を有している。
図3は、右側のシュラウド52を上方から見た平面図である。
図2および図3に示すように、シュラウド52の前面には、前後方向および上下方向に対して車幅方向の外側に傾斜した方向を向く外側面62と、前後方向および上下方向に対して車幅方向の内側に傾斜した方向を向く内側面63(傾斜面)と、を備える。なお、シュラウド52の前面とは、シュラウド52単体を前方から見た場合に見える部分であって、シュラウド52の外面のうち法線ベクトルが上下方向および車幅方向に対して前方に傾斜した方向を指向する部分である。外側面62は、アウターシュラウド60に設けられている。内側面63は、正面視で外側面62の車幅方向内側に位置している。内側面63は、インナーシュラウド61に設けられている。
図4は、右側のシュラウド52を車幅方向の内側から見た側面図である。
図2から図4に示すように、内側面63は、車幅方向の外側から内側に向かうに従い後方に延びるとともに、前方から後方に向かうに従い上方に延びている。換言すると、内側面63の傾斜方向は、図2中の矢印Aで示すように、後方に対して車幅方向内側かつ上方に傾斜した方向である。なお内側面63の傾斜方向とは、内側面63の任意の点において後方に指向するベクトルに対してなす角が最も小さい接線ベクトルが指向する方向である。
内側面63は、内側面63の前端部63fと、前端部63fよりも上方に位置する後端部63rと、を備える。前端部63fは、内側面63の下端部である。前端部63fは、後端部63rよりも車幅方向の外側に位置している。後端部63rは、内側面63の上端部である。内側面63は、前端部63fから後端部63r側に向かうに従い幅が広がるとともに、後端部63rから前端部63f側に向かうに従い幅が広がるように形成されている。本実施形態では、内側面63は、菱形状に形成されている。
内側面63の縁は、内側面63の前端部63fから上方に延びる外側下部65と、外側下部65の上端から内側面63の後端部63rに向けて上方に延びる外側上部66(縁部)と、内側面63の前端部63fから外側下部65よりも車幅方向の内方で上方に延びる内側下部67と、内側下部67の上端から内側面63の後端部63rに向けて上方に延びる内側上部68と、を備える。外側下部65および外側上部66は、正面視で内側面63の前端部63fと後端部63rとを通る直線L(図2参照)よりも車幅方向の外側に位置している。外側下部65および外側上部66は、内側面63と外側面62との境界に沿って延びている。外側下部65は、下方から上方に向かうに従い車幅方向の外側かつ後方に延びている。外側上部66は、下方から上方に向かうに従い車幅方向の内側かつ後方に延びている。内側下部67および内側上部68は、正面視で内側面63の前端部63fと後端部63rとを通る直線Lよりも車幅方向の内側に位置している。内側下部67は、下方から上方に向かうに従い車幅方向の内側かつ後方に延びている。内側上部68は、下方から上方に向かうに従い車幅方向の外側かつ後方に延びている。
図2に示すように、シュラウド52は、内側面63から車幅中心C側に突出した凸部70を有する。凸部70は、複数(図示の例では4個)設けられている。複数の凸部70は、正面視でヘッドライト11およびフロントカウル51の車幅方向外側に配置されている。複数の凸部70は、内側面63における上端部(後端部63r)と下端部(前端部63f)との中間部63iよりも上方に配置されている。複数の凸部70は、正面視で内側面63における前端部63fと後端部63rとを通る直線Lよりも車幅方向の外側に配置されている。複数の凸部70は、内側面63の縁の外側上部66に沿って配置されている。複数の凸部70は、正面視で下方から上方に設けられている。複数の凸部70は、側面視で互いに前後方向に離間している(図3および図4参照)。複数の凸部70は、内側面63の縁の外側上部66の延在方向に沿って等間隔で整列している。
図5は、右側のシュラウド52のうち複数の凸部70近傍を拡大して示す斜視図である。
図5に示すように、複数の凸部70は、互いに同形同大に形成されている。凸部70は、前方から後方に向かうに従い車幅方向の外側かつ上方に向かう方向を長手方向とするように形成されている。凸部70は、前端に対して後端が内側面63の縁の外側上部66側に位置するように形成されている。凸部70は、前端にある凸前端部70fと、後端にある凸後端部70rと、凸前端部70fから凸後端部70rに向かうに従い幅が漸次大きくなる前半部71と、凸前端部70fから凸後端部70rに向かうに従い、前半部71の後半を起点として幅が漸次小さくなる後半部72と、を有する。なお、前半部71と後半部72との境界は、凸部70の長手方向において任意の位置に設けてよい。凸部70は、車幅中心Cから車幅方向外側を見た側面視で後方かつ上方を向く傾斜部73を有する。傾斜部73は、シュラウド52の内側面63から車幅方向の内側に立ち上がるとともに、凸部70の前端から後端にわたって延びている。
以上に説明したように、本実施形態の自動二輪車1は、シート13の前方にシュラウド52を備える。シュラウド52の前面には、前端部63fが後端部63rよりも車幅方向の外側にある内側面63が形成されている。シュラウド52は、内側面63から車幅中心C側に突出した凸部70を有する。この構成によれば、シュラウド52に前方から当たる走行風は、内側面63の傾斜方向(図2の矢印A参照)に沿って流れる。このため図6に示すように、内側面63に沿って流れる走行風Wを内側面63の凸部70に当てることができる。これにより、内側面63に沿って流れる走行風Wの一部が矢印Bで示すように本来の流れ方向から逸れて車幅方向の外側に導かれるとともに、凸部70の周囲を流れる走行風が車幅方向の外側に引き込まれる。したがって、内側面63によって渦巻かれて乗員側に導かれる走行風を低減し、渦巻いた走行風が乗員に当たって不快感を与えることを抑制できる。
また、走行風をシュラウド52の外側面62側に積極的に導くので、シュラウド52の外側面62に沿って流れる走行風によって走行時の車両安定性の向上を図ることができる。
凸部70は、側面視で後方かつ上方を向く傾斜部73を有する。この構成によれば、内側面63に沿って流れる走行風Wが前方を向く凸部70の傾斜部73に当たると、傾斜部73に沿って拡散を抑制しながら上方に流れるので、内側面63に沿って流れる走行風Wの一部を本来の流れ方向よりも上方に逸らせることができる。これにより、凸部70の周囲を流れる走行風を効果的に引き込みながら、凸部70に当たった走行風とともに車幅方向の外側に導くことができる。
凸部70は、内側面63における後端部63rと前端部63fとの中間部63iよりも上方に配置されている。この構成によれば、内側面63に沿って流れる走行風Wのうち正面視で乗員の上半身に近い位置を流れる走行風を車幅方向の外側に導くことができる。よって、乗員に向かって流れる走行風を低減できる。
凸部70は、正面視で内側面63における前端部63fと後端部63rとを通る直線Lよりも車幅方向の外側に配置されている。この構成によれば、内側面63に沿って車幅方向の内側かつ後方に向かって流れる走行風Wの一部を内側面63における車幅方向の中心よりも外側で走行風を車幅方向の外側に逸らせることができる。したがって、内側面63に沿って流れる走行風Wを効果的に車幅方向の外側に導くことができる。
凸部70は、正面視で下方から上方に複数設けられている。この構成によれば、凸部が内側面63に単体で設けられている場合と比較して、凸部70が上下方向の広範囲に配置されるので、内側面63に沿って車幅方向の内側かつ後方に向かって流れる走行風Wを上下方向の広範囲で凸部70に当てることができる。
凸部70は、側面視で複数設けられ、互いに前後方向に離間している。この構成によれば、図7および図8に示すように、内側面63に沿って流れる走行風Wの流れ方向に沿って凸部70が離間して配置されるので、前後の幅内において走行風Wを整流できる。したがって、複数の凸部70に走行風を確実に当てることができる。また、凸部70は、等間隔で整列しているので、自動二輪車1の外観性を向上させることができる。
凸部70は、凸前端部70fから凸後端部70rに向かうに従い幅が漸次大きくなる前半部71と、凸前端部70fから凸後端部70rに向かうに従い、前半部71の後半を起点として幅が漸次小さくなる後半部72と、を有する。この構成によれば、凸部70の前半部71の周囲で走行風の圧力変化を緩やかにし、凸部70における風切り音の発生を抑制することができる。
内側面63の縁は、正面視で内側面63の上端部(後端部63r)よりも車幅方向の外側に位置するとともに下方から上方に向かうに従い車幅方向の内側に延びる外側上部66を有する。凸部70は、内側面63の縁の外側上部66に沿って複数配置されている。この構成によれば、内側面63の上端部(後端部63r)よりも車幅方向外側には、外側面62が面する車幅方向外側に向かうに従い後方に広がる空間が存在するため、内側面63の縁の外側上部66に沿って複数配置された凸部70によって車幅方向の外側に導いた走行風をシュラウド52よりも車幅方向の外側に確実に逃がすことができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。本発明は運転者が車体を跨いで乗車する鞍乗り型車両全般に適用することができる。すわなち、本発明は自動二輪車だけでなく自動三輪車、またはバギーやATV(All Terrain Vehicle)等の自動四輪車に適用可能である。
また、上記実施形態では、各シュラウド52に凸部70が4個設けられているが、凸部の数は限定されない。さらに、凸部の形状は上記実施形態の形状、またはそれに類似する形状に限定されず、適宜変更しても構わない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1…自動二輪車(鞍乗り型車両) 13…シート 52…シュラウド(外装カバー) 63…内側面(傾斜面) 63f…前端部、下端部 63r…後端部、上端部 66…外側上部(縁部) 70…凸部 70f…凸前端部 70r…凸後端部 71…前半部 72…後半部 73…傾斜部 C…車幅中心 L…直線

Claims (8)

  1. シート(13)の前方に位置する外装カバー(52)を備え、
    前記外装カバー(52)の前面には、前端部(63f)が後端部(63r)よりも車幅方向の外側にある傾斜面(63)が形成され、
    前記外装カバー(52)は、前記傾斜面(63)から車両の車幅中心(C)側に突出した凸部(70)を有する、
    ことを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記凸部(70)は、車幅方向から見た側面視で車両後方かつ上方を向く傾斜部(73)を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記凸部(70)は、前記傾斜面(63)における上端部(63r)と下端部(63f)との中間部(63i)よりも上方に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記凸部(70)は、前方から見た正面視で、前記傾斜面(63)における前端部(63f)と後端部(63r)とを通る直線(L)よりも車幅方向の外側に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記凸部(70)は、正面視で下方から上方に複数設けられている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記凸部(70)は、側面視で複数設けられ、互いに前後方向に離間している、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記凸部(70)は、
    車両前後方向の前端にある凸前端部(70f)と、
    車両前後方向の後端にある凸後端部(70r)と、
    前記凸前端部(70f)から前記凸後端部(70r)に向かうに従い幅が漸次大きくなる前半部(71)と、
    前記凸前端部(70f)から前記凸後端部(70r)に向かうに従い、前記前半部(71)の後半を起点として幅が漸次小さくなる後半部(72)と、
    を有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。
  8. 前記傾斜面(63)は、正面視で前記傾斜面(63)の上端部(63r)よりも車幅方向の外側に位置するとともに下方から上方に向かうに従い車幅方向の内側に延びる縁部(66)を有し、
    前記凸部(70)は、前記縁部(66)に沿って複数配置されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。
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