JP6861744B2 - ガード部材 - Google Patents

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本発明は、ガード部材に関する。
従来、2人乗りの鞍乗り型車両として、後輪を側方から覆うガード部材を備えた車両がある(例えば、特許文献1参照)。この種のガード部材は、シート後部に着座する同乗者の衣服が後輪に接触することを防止する。特許文献1には、パイプ材を曲げ加工した枠材によって形成され、後輪の左側方を覆うように配置されたサイドカバーが記載されている。
特開2011−218971号公報
ところで、ガード部材を後輪の左右両側方を覆うように配置する場合等、ガード部材の全体の面積が大きくなると、車両の車幅方向のサイズを増大させずに、揺動部材や排気系部材との間で部材同士が干渉しないためのクリアランスを確保することが困難となる。このため、従来のガード部材を大きくする場合には、クリアランスを確保するために設計の自由度が制約される点で課題がある。
本発明は、設計の自由度を確保することができるガード部材を提供する。
(1)本発明に係る一態様のガード部材は、鞍乗り型車両(1)の後輪(3)の側方を覆うガード部材(60,80)であって、第1線材(68,86)により形成された第1外枠(62,82)を有する第1ガード部(61,81)と、前記第1線材(68,86)よりも小さい線径を有する第2線材(76,96)により形成された第2外枠(72,92)を有し、前記第1ガード部(61,81)の下方に配置された第2ガード部(71,91)と、を備え、前記第2外枠(72,92)は、前記第1外枠(62,82)における車幅方向内方に向く箇所に取り付けられている、ことを特徴とする。
(2)本発明に係る一態様のガード部材は、鞍乗り型車両(1)の後輪(3)の側方を覆うガード部材(80)であって、第1線材(86)により形成された第1外枠(82)を有する第1ガード部(81)と、前記第1線材(86)よりも小さい線径を有する第2線材(96)により形成された第2外枠(92)を有し、前記第1ガード部(81)の下方に配置された第2ガード部(91)と、を備え、前記第1ガード部(81)は、車両の上方から下方に向かうに従い車幅方向外方に延び、前記第2ガード部(91)の少なくとも一部は、車両の上方から下方に向かうに従い車幅方向外方に延び、前記第2ガード部(91)における車幅方向外方の端部(91r)は、前記第1ガード部(81)における車幅方向外方の端部(81r)よりも車幅方向内方に位置する、ことを特徴とする。
(3)本発明に係る一態様のガード部材は、鞍乗り型車両(1)の後輪(3)の側方を覆うガード部材(80)であって、第1線材(86)により形成された第1外枠(82)を有する第1ガード部(81)と、前記第1線材(86)よりも小さい線径を有する第2線材(96)により形成された第2外枠(92)を有し、前記第1ガード部(81)の下方に配置された第2ガード部(91)と、を備え、前記後輪(3)に対して車幅方向における排気部品(44)側に配置され、前記第2外枠(92)は、屈曲部(92d)を有し、屈曲部(92d)から車両の下方に向かうに従い車幅方向内方に延び、前記第2外枠(92)における前記屈曲部(92d)よりも下方の箇所の少なくとも一部は、前記排気部品(44)よりも車幅方向内方において車幅方向から見て前記排気部品(44)に重なる、ことを特徴とする。
本発明によれば、ガード部材が第1ガード部のみを備える場合と比較して、第2ガード部を設けた分、ガード部材の面積を大きくすることができる。さらに、第2ガード部の第2外枠は、第1ガード部の第1外枠を形成する第1線材よりも小さい線径を有する第2線材によって形成されるので、第2外枠が第1線材によって形成される場合と比較して、車両の車幅を増大せずともクリアランスが確保されやすい。したがって、設計自由度の高いガード部材を提供できる。
(4)上記(1)の態様のガード部材において、前記第2外枠(72,92)は、前記第
1外枠(62,82)に溶接されていてもよい。
上記のように構成することで、第2外枠を第1外枠に強固に取り付けることができる。また、第1外枠と第2外枠との溶接箇所は、車幅方向内方に向くので、車両の側方から視認しづらくなる。よって、ガード部材の外観を向上させることができる。
(5)上記(3)の態様のガード部材において、前記後輪(3)に対して車幅方向におけるリヤクッション(10)側に配置され、前記屈曲部(92d)は、車両の前後方向から見て、リヤクッション(10)における車幅方向内方の端部よりも車幅方向外方に位置していてもよい。
上記のように構成することで、屈曲部がリヤクッションにおける車幅方向内方の端部よりも車幅方向内方に位置する場合と比較して、後輪よりも車幅方向外方において後輪に干渉しない位置に配置されたリヤクッションよりも、第2外枠が車幅方向外方に配置される。したがって、第2外枠と後輪との干渉をより確実に防止できる。
)上記(1)から(5)いずれかの態様のガード部材において、前記第1外枠(62,82)には、車体(20)への取付部(62d,82e)が設けられていてもよい。
上記のように構成することで、第2線材よりも大きい線径を有する第1線材に取付部が設けられるので、第2外枠に車体への取付部を設ける場合と比較して、ガード部材の車体への取付構造の剛性を向上させることができる。
)上記(1)から()いずれかの態様のガード部材において、前記第1ガード部(61,81)は、前記第2ガード部(71,91)よりも面積が大きくてもよい。
上記のように構成することで、ガード部材としての強度を第1ガード部によって維持しつつ、補助的に第2ガード部を用いることでガード部材の重量の増加を最小限に留めることができる。したがって、軽量化が可能なガード部材を提供できる。
)上記(1)から()いずれかの態様のガード部材において、前記第1外枠(62,82)および前記第2外枠(72,92)のうち少なくともいずれか一方の外枠に囲まれた領域を横断するように延び、少なくとも一端部が前記一方の外枠に接続する補助部材(66,74,84,94)を備え、前記補助部材(66,74,84,94)は、前記第2線材(76,96)よりも小さい線径を有する第3線材(69,77,87,97)により形成されていてもよい。
上記のように構成することで、補助部材によって、一方の外枠の内側において乗員の衣服が後輪に接触することを防止できる。そして、補助部材を形成する第3線材が第2線材よりも小さい線径を有するので、第3線材が第2線材以上の線径を有する場合と比較して、ガード部材を軽量化することができる。
上記のガード部材によれば、車両の車幅を増大させずに設計の自由度を確保することができるガード部材を提供できる。
実施形態の自動二輪車の左側面図である。 実施形態の自動二輪車の後部を示す右側面図である。 実施形態の自動二輪車の後部を示す左側面図である。 実施形態の自動二輪車の後部を示す背面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後上下左右等の方向は、以下に説明する車両における方向と同一とする。すなわち、上下方向は鉛直方向と一致し、左右方向は車幅方向と一致する。また、以下の説明に用いる図中において、矢印UPは上方、矢印FRは前方、矢印LHは左方をそれぞれ示している。また、以下の説明において、車幅方向のうち、車幅中心線から離れる方向を車両外方といい、車幅中心線に向く方向を車両内方という。
図1は、実施形態の自動二輪車の左側面図である。図2は、実施形態の自動二輪車の後部を示す右側面図である。
図1および図2に示すように、自動二輪車1は、鞍乗り型車両である。自動二輪車1は、前輪2と、後輪3と、車体フレーム20と、スイングアーム30と、一対のリヤクッション10と、エンジン40と、燃料タンク12と、シート13と、車体カバー50と、一対のステップホルダ15と、一対のガード部材60,80と、を備える。
図1に示すように、前輪2は、左右一対のフロントフォーク4の下端部に軸支されている。フロントフォーク4の上部は、ステアリングステム5を介して車体フレーム20の前端に操向可能に支持されている。ステアリングステム5の上部には、操向用のバーハンドル5aが取り付けられている。
車体フレーム20は、ヘッドパイプ21と、メインフレーム22と、ダウンフレーム23と、ハンガーブラケット24と、ピボットブラケット25と、一対のシートレール26と、サポートパイプ27と、を備える。ヘッドパイプ21は、車体フレーム20の前端に設けられている。ヘッドパイプ21は、ステアリングステム5を支持する。メインフレーム22は、ヘッドパイプ21の上部から下方かつ後方へ延びた後、下方へ屈曲して延びている。ダウンフレーム23は、ヘッドパイプ21の下部から下方かつ後方へ延びている。ハンガーブラケット24は、ダウンフレーム23の下端部に連なっている。ピボットブラケット25は、メインフレーム22の後下端部に設けられている。一対のシートレール26は、左右に設けられている。一対のシートレール26は、メインフレーム22の屈曲部から後方へ延びている。サポートパイプ27は、ピボットブラケット25から、左右一対のシートレール26の前後中間部の下方に向けて、上方かつ後方へ延びている。
スイングアーム30は、車体後部の下方に設けられている。スイングアーム30は、前後に延びている。スイングアーム30の前端部は、車体フレーム20のピボットブラケット25に、ピポット軸31を介して上下揺動可能に支持されている。
後輪3は、スイングアーム30の後端部に軸支されている。後輪3は、原動機であるエンジン40に対して、車体後部の左方に配設されたチェーン式の伝動機構を介して連結されている。伝動機構は、チェーンカバー8によって車両外方から覆われている。チェーンカバー8は、スイングアーム30に取り付けられている。チェーンカバー8は、側面視でスイングアーム30から全方向に張り出している。チェーンカバー8は、側面視で前後中間部から後端部にわたって後輪3に重なっている。
一対のリヤクッション10は、車体後部の左右に設けられている。リヤクッション10は、シートレール26とスイングアーム30の後端部との間に介在している。車両左側のリヤクッション10の下端部は、チェーンカバー8の車両外方に配置されている。各リヤクッション10の一部は、側面視で後輪3に重なっている。
エンジン40は、車体フレーム20に固定的に支持されている。エンジン40は、クランクケース41と、シリンダ42と、を備える。クランクケース41は、エンジン40の下部を構成する。クランクケース41の前端部は、ハンガーブラケット24に支持されている。クランクケース41の後端部は、ピボットブラケット25に支持されている。シリンダ42は、クランクケース41の前部から上方に起立している。
シリンダ42の前部には、排気管43が接続されている。排気管43は、エンジン40の前方および下方を跨いで屈曲し、後方に延びている。排気管43の後端部には、マフラー44(図2参照)が接続されている。
図2に示すように、マフラー44は、車体後部の右方に配置されている。マフラー44は、側面視で、後輪3の前方から後輪3の車軸の後方まで延びている。マフラー44は、後述する車両右側のステップホルダ15の後端部に上方から支持されている。マフラー44の上方には、マフラーカバー45が取り付けられている。マフラーカバー45は、マフラー44の上半部を覆うように形成されている。
図1に示すように、燃料タンク12は、シリンダ42の上方に配置されている。燃料タンク12は、メインフレーム22の上方において、メインフレーム22を車幅方向に跨ぐように配置されている。
シート13は、燃料タンク12の後方に配置されている。シート13の後部は、同乗者が着座するパッセンジャーシート13aを構成している。
一対のステップホルダ15は、車体後部の左右に設けられている。一対のステップホルダ15は、左右対称に形成されている。以下では、一対のステップホルダ15のうち車両左側のステップホルダ15について説明する。ステップホルダ15は、ピボットブラケット25およびサポートパイプ27に取り付けられている。
ステップホルダ15は、パイプ部15aと、プレート部15bと、を備える。パイプ部15aの第1端部は、ピボットブラケット25に固定されている。パイプ部15aの第2端部は、サポートパイプ27に固定されている。パイプ部15aは、第1端部から後方に延びた後、屈曲し、第2端部に向かって前方かつ上方に延びている。プレート部15bは、パイプ部15aの屈曲部から後方に延出している。プレート部15bは、パイプ部15aに接合している。プレート部15bは、前方から後方に向かうに従い上下方向の幅が漸次狭くなるように延びている。プレート部15bの全体は、側面視でチェーンカバー8に重なっている。プレート部15bの前後中間部には、ピリオンステップ16が取り付けられている。ピリオンステップ16は、格納位置と使用位置との間で揺動可能となっている。
車体カバー50は、車体フレーム20等を覆う。車体カバー50は、合成樹脂によって形成されている。車体カバー50は、フロントカウル51と、フロントフェンダ52と、一対のサイドカバー54と、一対のリヤサイドカバー55と、リヤエンドカバー56と、リヤフェンダ57と、を備える。
フロントカウル51は、ステアリングステム5の前方に取り付けられている。フロントフェンダ52は、左右のフロントフォーク4の間に取り付けられている。一対のサイドカバー54は、左右に設けられている。一対のサイドカバー54は、車体フレーム20の前後中間部の左右側方に取り付けられている。一対のリヤサイドカバー55は、左右に設けられている。一対のリヤサイドカバー55は、車体フレーム20の後部の左右側方に取り付けられている。リヤエンドカバー56は、車体フレーム20の後端部に取り付けられている。リヤフェンダ57は、車体フレーム20の後端部に取り付けられている。リヤフェンダ57は、車体フレーム20の後端部から下方かつ後方に延びている。
図3は、実施形態の自動二輪車の後部を示す左側面図である。
図2および図3に示すように、一対のガード部材60,80は、パッセンジャーシート13aに着座した同乗者の衣服が後輪3に接触することを防止する。一対のガード部材60,80は、車体後部において左右に設けられている。一対のガード部材60,80は、車両左側に設けられた左ガード部材60と、車両右側に設けられた右ガード部材80と、である。
左ガード部材60の概略構成を説明する。
図4は、実施形態の自動二輪車の後部を示す背面図である。
図3および図4に示すように、左ガード部材60は、後輪3の左側方を覆う。左ガード部材60は、後輪3の車軸の中心を通る水平面よりも上方に配置されている。左ガード部材60は、第1ガード部61と、第2ガード部71と、を備える。第1ガード部61は、左ガード部材60における前上部を構成している。第1ガード部61の下部は、パッセンジャーシート13aに着座した同乗者の足を乗せる足置き部を構成している。第1ガード部61は、前記足置き部を除いて、前方から後方に向かうに従い車両内方に延び、かつ上方から下方に向かうに従い車両外方に延びている。第2ガード部71は、左ガード部材60における後下部を構成している。第2ガード部71は、前方から後方に向かうに従い車両内方に延び、かつ上方から下方に向かうに従い車両外方に延びている。第2ガード部71は、第1ガード部61よりも前後方向に対して大きく傾斜している。
第1ガード部61は、第2ガード部71よりも面積が大きい。なお、本実施形態においてガード部の面積は、側面視で外枠の外縁よりも内側の領域の面積である。第1ガード部61のように側面視で外枠が開口している場合、ガード部の面積は、外枠を形成する線材の端部同士を結ぶ直線を境界として算出する。第2ガード部71のように、ガード部の範囲の一部が他のガード部の外枠によって画定される場合、ガード部の面積は、側面視で各外枠の外縁よりも内側の領域の面積である。
第1ガード部61および第2ガード部71について詳述する。
図3に示すように、第1ガード部61は、車体フレーム20に固定的に支持されている。第1ガード部61は、側面視で見て凡そリヤサイドカバー55とチェーンカバー8との間に配置されている。第1ガード部61は、後述する第1外枠62の上枠部62aと後枠部62bとの接続部近傍を除き、側面視で後輪3に重なっている。第1ガード部61は、第1外枠62と、第1クロス部64と、を備える。
第1外枠62は、第1ガード部61の外郭を形成する。第1外枠62は、第1線材68によって形成されている。第1線材68は、例えば鉄等の金属材料により形成されている(以下で説明する他の線材も同様)。第1線材68は、例えば中空のパイプ材または中実のワイヤである。第1外枠62は、第1線材68を曲げ加工することによって形成されている。第1外枠62は、上枠部62aと、後枠部62bと、下枠部62cと、を備える。
図3および図4に示すように、上枠部62aは、リヤクッション10よりも後方に配置されている。上枠部62aは、第1線材68の第1端部を含む。上枠部62aは、第1線材68の第1端部から後方に延びている。上枠部62aは、前後方向に対して僅かに傾斜している。具体的に、上枠部62aは、前方から後方に向かうに従い上方かつ車両内方に延びている。上枠部62aには、車体フレーム20への取付部62dが設けられている。取付部62dは、上枠部62aから上方に突出している。取付部62dは、車両左側のシートレール26から下方に突出するブラケット26aにボルト締結されている。
後枠部62bは、上枠部62aの後端部に連なっている。後枠部62bは、上枠部62aと同一平面に沿って延びている。後枠部62bは、上枠部62aの後端部から下方に延びている。後枠部62bの上下中間部は、屈曲している。後枠部62bの上部は、上方から下方に向かうに従い後方に延びている。後枠部62bの上部は、側面視でリヤフェンダ57が車体フレーム20の後端部から延びる方向に沿って延びている。後枠部62bの上部は、前後方向から見て車両左側のリヤクッション10に重なっている。後枠部62bの上部は、前後方向から見て、車両左側のリヤクッション10の中心軸線に沿って延びている。後枠部62bの下部は、上方から下方に向かうに従い前方かつ車両外方に延びている。
図3に示すように、下枠部62cは、後枠部62bの下端部に連なっている。下枠部62cは、側面視で後枠部62bの下端部から前方に直線状に延びている。下枠部62cは、側面視で前後方向に対して僅かに傾斜している。具体的に、下枠部62cは、側面視で後方から前方に向かうに従い下方に延びている。下枠部62cは、車両左側のリヤクッション10を車両外方から前後方向に跨いでいる。下枠部62cは、側面視で後端部を除く箇所がチェーンカバー8に重なっている。下枠部62cの前端部は、ステップホルダ15のプレート部15bの後端部にボルト締結されている。
図4に示すように、下枠部62cは、車両外方に張り出している。下枠部62cは、上述した足置き部を形成する。下枠部62cは、第1部分62c1と、第2部分62c2と、第3部分62c3と、を備える。
第1部分62c1は、後枠部62bの下端部に連なっている。第1部分62c1は、後枠部62bの下端部から車両外方に延びている。第2部分62c2は、第1部分62c1の車両外方の端部に連なっている。第2部分62c2は、第1部分62c1の車両外方端部から前方に延びている。第2部分62c2は、車両左側のリヤクッション10よりも車両外方に配置されている。第3部分62c3は、第2部分62c2の前端部に連なっている。第3部分62c3は、第2部分62c2の前端部から車両内方かつ前方に延びている。第3部分62c3の前端部は、ステップホルダ15に締結されている。
図3に示すように、第1クロス部64は、第1外枠62に囲まれた領域に配置されている。第1クロス部64は、上部クロス部65と、下部クロス部66(図4参照)と、を備える。
上部クロス部65は、側面視で第1外枠62に囲まれた領域を横断するように延びている。上部クロス部65は、合成樹脂によって形成されている。上部クロス部65は、第1外枠62の上枠部62aの前端部に取り付けられている。上部クロス部65は、第1外枠62への取付部から下方かつ後方に延びるベース65aと、ベース65aから後方に延びる複数のバー65bと、を備える。
ベース65aは、車両左側のリヤクッション10に沿うように配置されている。ベース65aは、側面視で車両左側のリヤクッション10と略平行に延びている。ベース65aの下端部は、第1外枠62の下枠部62cよりも上方に位置している。
バー65bは、複数(図示の例では3つ)設けられている。複数のバー65bは、直線状に延びている。複数のバー65bは、第1外枠62の上枠部62aと略平行に延びている。複数のバー65bは、等間隔に配置されている。各バー65bの後端縁は、側面視で第1外枠62の後枠部62bに重なっている。隣り合うバー65bの後端部同士は、互いに連結されている。
図4に示すように、下部クロス部66は、上下方向から見て第1外枠62に囲まれた領域を横断するように延びている。下部クロス部66は、複数(図示の例では2本)の第1補助線材69によって形成されている。第1補助線材69は、例えば中空のパイプ材、または中実のワイヤである。第1補助線材69は、第1線材68よりも小さい線径を有する。複数の第1補助線材69は、第1外枠62の下枠部62cの第2部分62c2と略平行に延びている。複数の第1補助線材69は、車幅方向に等間隔に配置されている。各第1補助線材69の後端部は、第1外枠62の下枠部62cの第1部分62c1に接続されている。各第1補助線材69の前端部は、第1外枠62の下枠部62cの第3部分62c3に接続されている。本実施形態では、2本の第1補助線材69のうち車両外方の第1補助線材69は、車両内方の第1補助線材69よりも小さい線径を有する。
図3に示すように、第2ガード部71は、第1ガード部61の後方かつ下方に配置されている。第2ガード部71は、第1ガード部61に固定的に支持されている。第2ガード部71は、側面視で凡そリヤフェンダ57とチェーンカバー8との間に配置されている。第2ガード部71は、側面視で後輪3に重なっている。第2ガード部71は、第2外枠72と、第2クロス部74と、を備える。
第2外枠72は、第2ガード部71の外郭を形成する。第2外枠72は、第2線材76により形成されている。第2線材76は、例えば中空のパイプ材または中実のワイヤである。第2線材76は、第1線材68よりも小さい線径を有する。第2外枠72は、第2線材76を曲げ加工することによって形成されている。第2外枠72は、後枠部72aと、下枠部72bと、前枠部72cと、を備える。
図3および図4に示すように、後枠部72aは、第2線材76の第1端部を含む。後枠部72aは、第1外枠62に接続されている。後枠部72aは、第1外枠62の後枠部62bの上下中間部に溶接されている。後枠部72aは、第1外枠62の後枠部62bにおける車両内方に向く箇所に溶接されている。後枠部72aは、第1外枠62との接合部から下方かつ後方に延びている。後枠部72aは、側面視で第1外枠62の後枠部62bの上部と同一直線上を延びている。後枠部72aは、前後方向から見て車両左側のリヤクッション10に重なっている。後枠部72aは、前後方向から見て、車両左側のリヤクッション10の中心軸線に沿って延びている。
下枠部72bは、後枠部72aの下端部に連なっている。下枠部72bは、後枠部72aの下端部から前方かつ下方に延びている。下枠部72bは、側面視で第1外枠62の下枠部62cと略平行に延びている。下枠部72bは、後方から前方に向かうに従い車両外方に延びている。下枠部72bと後枠部72aとの接続部は、第2ガード部71の後端部を構成している。
前枠部72cは、下枠部72bの前端部に連なっている。前枠部72cは、後枠部72aおよび下枠部72bと同一平面に沿って延びている。前枠部72cは、下枠部72bの前端部から上方かつ前方に延びている。前枠部72cは、チェーンカバー8の車両外方に配置されている。前枠部72cの上端部は、第1ガード部61の下部クロス部66に接続している。前枠部72cの上端部は、車両内方の第1補助線材69の前後中間部に接合されている。
図3に示すように、第2クロス部74は、第2外枠72に囲まれた領域に配置されている。第2クロス部74は、第2外枠72に囲まれた領域を横断するように延びている。第2クロス部74は、複数(図示の例では2本)の第2補助線材77によって形成されている。第2補助線材77は、例えば中空のパイプ材、または中実のワイヤである。第2補助線材77は、第2線材76よりも小さい線径を有する。本実施形態では、第2補助線材77は、第1ガード部61の下部クロス部66における車両内方の第1補助線材69と同じ線径を有する。第2補助線材77は、第2外枠72の下枠部72bと略平行に延びている。複数の第2補助線材77は、上下に等間隔に配置されている。各第2補助線材77の後端部は、第2外枠72の後枠部72aに接続されている。本実施形態では、上側の第2補助線材77の前端部は、第1外枠62の後枠部62bの下部に接続されている。下側の第2補助線材77の前端部は、第2外枠72の前枠部72cに接続されている。
右ガード部材80の概略構成を説明する。
図2および図4に示すように、右ガード部材80は、後輪3の右側方を覆う。右ガード部材80は、後輪3の車軸の中心を通る水平面よりも上方に配置されている。右ガード部材80は、第1ガード部81と、第2ガード部91と、を備える。第1ガード部81は、右ガード部材80における前上部を構成している。第1ガード部81は、前方から後方に向かうに従い車両内方に延び、かつ上方から下方に向かうに従い車両外方に延びている。第1ガード部81の車両外方の端部81rは、第1ガード部81の下端部に設けられている。第2ガード部91は、右ガード部材80における後下部を構成している。第2ガード部91は、ねじれ曲面に沿って延びている。第2ガード部91の車両外方の端部91rは、第1ガード部81の車両外方端部81rよりも車両内方に位置している。
第1ガード部81は、第2ガード部91よりも面積が大きい。なお、第1ガード部81および第2ガード部91の面積は、左ガード部材60における第1ガード部61および第2ガード部71の面積と同様に定義される。
第1ガード部81および第2ガード部91について詳述する。
図2に示すように、第1ガード部81は車体フレーム20に固定的に支持されている。第1ガード部81は、側面視でリヤサイドカバー55とマフラー44およびマフラーカバー45との間に配置されている。第1ガード部81は、車両右側のリヤクッション10よりも後方に配置されている。第1ガード部81は、後述する第1外枠82の上枠部82aと後枠部82bとの接続部近傍を除き、側面視で後輪3に重なっている。第1ガード部81は、第1外枠82と、第1クロス部84と、を備える。
第1外枠82は、第1ガード部81の外郭を形成する。第1外枠82は、環状の第1線材86によって形成されている。第1線材86は、例えば中空のパイプ材または中実のワイヤである。第1線材86は、例えば左ガード部材60の第1外枠62を形成する第1線材68と同じ線径を有する。ただし、第1線材86は、左ガード部材60の第1外枠62を形成する第1線材68とは異なる線径を有していてもよい。第1外枠82は、第1線材86を曲げ加工することによって形成されている。第1外枠82は、同一平面に沿って延在している。第1外枠82は、上枠部82aと、後枠部82bと、下枠部82cと、前枠部82dと、を備える。
図2および図4に示すように、上枠部82aは、前後方向に沿って延びている。上枠部82aは、前後方向に対して僅かに傾斜している。具体的に、上枠部82aは、前方から後方に向かうに従い上方かつ車両内方に延びている。上枠部82aには、車体フレーム20への取付部82eが設けられている。取付部82eは、上枠部82aから上方に突出している。取付部82eは、車両右側のシートレール26から下方に突出するブラケット26aにボルト締結されている。
後枠部82bは、上枠部82aの後端部に連なっている。後枠部82bは、上枠部82aの後端部から下方に延びている。後枠部82bの上下中間部は、屈曲している。後枠部82bの上部は、上方から下方に向かうに従い後方に延びている。後枠部82bの上部は、側面視でリヤフェンダ57が車体フレーム20の後端部から延びる方向に沿って延びている。後枠部82bの上部は、前後方向から見て車両右側のリヤクッション10に重なっている。後枠部82bの上部は、前後方向から見て、車両右側のリヤクッション10の中心軸線に沿って延びている。後枠部82bの下部は、上方から下方に向かうに従い前方かつ車両外方に延びている。
下枠部82cは、後枠部82bの下端部に連なっている。下枠部82cは、側面視で後枠部82bの下端部から前方に延びている。下枠部82cは、前後方向に対して僅かに傾斜している。具体的に、下枠部82cは、後方から前方に向かうに従い下方かつ車両外方に延びている。下枠部82cは、側面視でマフラー44の上面に沿うように延びている。
前枠部82dは、下枠部82cの前端部、および上枠部82aの前端部に連なっている。前枠部82dは、側面視で下枠部82cの前端部から上方に延びている。前枠部82dは、上下方向に対して僅かに傾斜している。具体的に、前枠部82dは、下方から上方に向かうに従い前方かつ車両内方に延びている。前枠部82dと下枠部82cとの接続部は、第1ガード部81の車両外方の端部81rを構成している。
図2に示すように、第1クロス部84は、第1外枠82に囲まれた領域に配置されている。第1クロス部84は、第1外枠82に囲まれた領域を横断するように延びている。第1クロス部84は、複数(図示の例では4本)の第1補助線材87によって形成されている。第1補助線材87は、例えば中空のパイプ材、または中実のワイヤである。第1補助線材87は、第1線材86よりも小さい線径を有する。第1補助線材87は、例えば左ガード部材60の第2クロス部74を形成する第2補助線材77と同じ線径を有する。ただし、第1補助線材87は、左ガード部材60の第2クロス部74を形成する第2補助線材77とは異なる線径を有していてもよい。
複数の第1補助線材87は、第1外枠82の下枠部82cと略平行に延びている。複数の第1補助線材87は、上下に等間隔に配置されている。各第1補助線材87の後端部は、第1外枠82の後枠部82bに接続されている。各第1補助線材87の前端部は、第1外枠82の前枠部82dに接続されている。
第2ガード部91は、第1ガード部81の後方かつ下方に配置されている。第2ガード部91は、第1ガード部81に固定的に支持されている。第2ガード部91は、側面視で凡そリヤフェンダ57とマフラー44との間に配置されている。第2ガード部91は、側面視で後輪3に重なっている。第2ガード部91は、第2外枠92と、第2クロス部94と、を備える。
第2外枠92は、第2ガード部91の外郭を形成する。第2外枠92は、第2線材96により形成されている。第2線材96は、例えば中空のパイプ材または中実のワイヤである。第2線材96は、第1線材86よりも小さい線径を有する。第2線材96は、例えば左ガード部材60の第2外枠72を形成する第2線材76と同じ線径を有する。ただし、第2線材96は、左ガード部材60の第2外枠72を形成する第2線材76とは異なる線径を有していてもよい。第2外枠92は、第2線材96を曲げ加工することによって形成されている。第2外枠92は、後枠部92aと、下枠部92bと、前枠部92cと、を備える。
図2および図4に示すように、後枠部92aは、第2線材96の第1端部を含む。後枠部92aは、第1外枠82に接続されている。後枠部92aは、第1外枠82の後枠部82bの上下中間部に溶接されている。後枠部92aは、第1外枠82の後枠部82bにおける車両内方に向く箇所に溶接されている。後枠部92aは、第1外枠82との接合部から下方かつ後方に延びている。後枠部92aは、側面視で第1外枠82の後枠部82bの上部と同一直線上を延びている。後枠部92aは、前後方向から見て上下方向に対して僅かに傾斜している。具体的に、後枠部92aは、前後方向から見て、第1外枠82の後枠部82bの下部と平行に延びている。
下枠部92bは、後枠部92aの下端部に連なっている。下枠部92bは、側面視で後枠部92aの下端部から前方に延びている。下枠部92bは、前後方向に対して僅かに傾斜している。具体的に、下枠部92bは、後方から前方に向かうに従い下方かつ車両内方に延びている。下枠部92bと後枠部92aとの接続部は、第2ガード部91の車両外方の端部91rを構成している。
前枠部92cは、下枠部92bの前端部に連なっている。前枠部92cは、下枠部92bの前端部から上方かつ前方に延びている。前枠部92cは、後枠部92aに対してねじれの位置にある。前枠部92cの上端部は、第1外枠82の下枠部82cの後端部に接続している。前枠部92cの上端部は、第1外枠82の下枠部82cにおける車両内方に向く面に溶接されている。
第2外枠92において、下枠部92bおよび前枠部92cは、前後方向から見て上方から下方に向かうに従い車両外方に延びている。後枠部92aは、前後方向から見て上方から下方に向かうに従い車両内方に延びている。これにより、第2外枠92は、下枠部92bと後枠部92aとの接続部と、前枠部92cの上端部と、を結ぶ線分を屈曲部92dとして屈曲した形状を有する。第2外枠92は、屈曲部92dから上方に向かうに従い車両内方に延びている。また、第2外枠92は、屈曲部92dから下方に向かうに従い車両内方に延びている。屈曲部92dは、前後方向から見て、車両右側のリヤクッション10における車両内方の端部(図4における1点鎖線で示す位置)よりも車両外方に位置している。
第2外枠92における屈曲部92dよりも下方の箇所の一部は、側面視でマフラー44に重なっている。図示の例では、下枠部92bと前枠部92cとの接続部は、側面視でマフラー44に重なっている。
図2に示すように、第2クロス部94は、第2外枠92に囲まれた領域に配置されている。第2クロス部94は、第2外枠92に囲まれた領域を横断するように延びている。第2クロス部94は、複数(図示の例では2本)の第2補助線材97によって形成されている。第2補助線材97は、例えば中空のパイプ材、または中実のワイヤである。第2補助線材97は、第2線材96よりも小さい線径を有する。第2補助線材97は、例えば第1補助線材87と同じ線径を有する。ただし、第2補助線材97は、第1補助線材87とは異なる線径を有していてもよい。
第2補助線材97は、側面視で第2外枠92の下枠部92bと略平行に延びている。複数の第2補助線材97は、側面視で上下に等間隔に配置されている。各第2補助線材97の後端部は、第2外枠92の後枠部92aに接続されている。本実施形態では、上側の第2補助線材97の前端部は、第1外枠82の後枠部82bの下部に接続されている。下側の第2補助線材97の前端部は、第2外枠92の前枠部92cに接続されている。複数の第2補助線材97および第2外枠92の下枠部92bは、互いにねじれの位置にある。
以上に詳述したように、本実施形態の左ガード部材60は、第1線材68により形成された第1外枠62を有する第1ガード部61と、第1線材68よりも小さい線径を有する第2線材76により形成された第2外枠72を有する第2ガード部71と、を備える。この構成によれば、ガード部材が第1ガード部のみを備える場合と比較して、第2ガード部71を設けた分、左ガード部材60の面積を大きくすることができる。さらに、第2ガード部71の第2外枠72は、第1ガード部61の第1外枠62を形成する第1線材68よりも小さい線径を有する第2線材76によって形成されるので、第2外枠が第1線材によって形成される場合と比較して、車幅方向を増大させずともクリアランスが確保されやすい。右ガード部材80についても同様である。したがって、設計自由度を確保することが可能なガード部材60,80を提供できる。
また、左ガード部材60において、第1外枠62には、車体フレーム20への取付部62dが設けられている。この構成によれば、第2線材76よりも大きい線径を有する第1線材68に取付部62dが設けられるので、第2外枠に車体フレームへの取付部を設ける場合と比較して、左ガード部材60の車体フレーム20への取付構造の剛性を向上させることができる。右ガード部材80についても同様である。
また、左ガード部材60において、第2外枠72は、第1外枠62における車両内方に向く箇所に取り付けられている。この構成によれば、第2外枠が第1外枠における車両外方に向く箇所に取り付けられる場合と比較して、第2外枠72の屈曲量を大きくすることなく第2ガード部71を後輪3に近付けることができる。右ガード部材80についても同様である。これにより、ガード部材60,80によって自動二輪車1の車幅が増大することを抑制できる。
また、左ガード部材60において、第2外枠72は、第1外枠62に溶接されている。この構成によれば、第2外枠72を第1外枠62に強固に取り付けることができる。また、第1外枠62と第2外枠72との溶接箇所は、車両内方に向くので、車両の側方から視認しづらくなる。右ガード部材80についても同様である。よって、ガード部材60,80の外観を向上させることができる。
また、左ガード部材60において、第1ガード部61は、第2ガード部71よりも面積が大きい。この構成によれば、左ガード部材60としての強度を第1ガード部61によって維持しつつ、補助的に第2ガード部71を用いることで左ガード部材60の重量の増加を最小限に留めることができる。右ガード部材80についても同様である。したがって、軽量化が可能なガード部材60,80を提供できる。
また、右ガード部材80において、第2ガード部91は、第1ガード部81の下方に配置されている。第1ガード部81は、上方から下方に向かうに従い車両外方に延びている。第2ガード部91の下部は、上方から下方に向かうに従い車両内方に延びている。第2ガード部91の車両外方の端部91rは、第1ガード部81の車両外方の端部81rよりも車両内方に位置している。この構成によれば、第1ガード部81および第2ガード部91が車両内方に延びるので、第1ガード部81および第2ガード部91が後輪3等に干渉することを防止できる。また、第2ガード部91における車両外方端部91rが第1ガード部81の車両外方の端部81rよりも車両内方に位置することで、第2ガード部91が車両外方に突出して自動二輪車1の車幅が増大することを抑制できる。
また、右ガード部材80において、第2外枠92は、屈曲部92dから下方に向かうに従い車両内方に延びている。第2外枠92における屈曲部92dよりも下方の箇所の少なくとも一部は、マフラー44よりも車両内方において側面視でマフラー44に重なっている。この構成によれば、第2外枠92における屈曲部92dよりも下方の箇所を後輪3とマフラー44との間に入り込ませることができる。これにより、自動二輪車1の車幅が増大することを抑制しつつ、第2ガード部91を側面視でマフラー44に重なる位置まで延ばすことができる。また、第2外枠92は、第1線材86よりも線径の小さい第2線材96によって形成されているので、第2外枠92をマフラー44と後輪3との間に配置しても、第2外枠92とマフラー44との干渉を容易に防止できる。
また、右ガード部材80において、屈曲部92dは、前後方向から見て、車両右側のリヤクッション10における車両内方の端部よりも車両外方に位置する。この構成によれば、後輪3よりも車両外方において後輪3に干渉しない位置に配置されたリヤクッション10よりも、第2外枠92が車両外方に配置される。したがって、第2外枠92と後輪3との干渉をより確実に防止できる。
また、左ガード部材60は、第2外枠72に囲まれた領域を横断するように延び、少なくとも一端部が第2外枠72に接続する第1クロス部84を備える。第1クロス部84は、第2線材76よりも小さい線径を有する第2補助線材77により形成されている。この構成によれば、第1クロス部84によって、第2外枠72の内側において乗員の衣服が後輪3に接触することを防止できる。そして、第1クロス部84を形成する第2補助線材77が第2線材76よりも小さい線径を有するので、第2補助線材が第2線材76以上の線径を有する場合と比較して、左ガード部材60を軽量化することができる。左ガード部材60における下部クロス部66、並びに右ガード部材80における第1クロス部84および第2クロス部94についても同様である。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、ガード部材60,80が車両の左右に設けられているが、これに限定されない。ガード部材は、車両の左右一方のみに設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、各線材が金属材料により形成されているが、これに限定されない。線材は、例えば樹脂材料により形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、ガード部材60,80が車体フレーム20に接続しているが、これに限定されない。例えば、ガード部材の一部は、マフラーや車体カバー等に接続してもいてもよい。
また、上記実施形態のガード部材は、運転者が車体を跨いで乗車する鞍乗り型車両全般に設けることができる。すわなち、スクータ型車両や三輪車等に上記実施形態のガード部材を設けてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
3 後輪
20 車体フレーム(車体)
44 マフラー(排気部品)
60 左ガード部材(ガード部材)
61 第1ガード部
62 第1外枠
62d 取付部
66 下部クロス部(補助部材)
68 第1線材
69 第1補助線材(第3線材)
71 第2ガード部
72 第2外枠
74 第2クロス部(補助部材)
76 第2線材
77 第2補助線材(第3線材)
80 右ガード部材(ガード部材)
81 第1ガード部
81r 端部
82 第1外枠
82e 取付部
84 第1クロス部(補助部材)
86 第1線材
87 第1補助線材(第3線材)
91 第2ガード部
91r 端部
92 第2外枠
92d 屈曲部
94 第2クロス部(補助部材)
96 第2線材
97 第2補助線材(第3線材)

Claims (8)

  1. 鞍乗り型車両(1)の後輪(3)の側方を覆うガード部材(60,80)であって、
    第1線材(68,86)により形成された第1外枠(62,82)を有する第1ガード部(61,81)と、
    前記第1線材(68,86)よりも小さい線径を有する第2線材(76,96)により形成された第2外枠(72,92)を有し、前記第1ガード部(61,81)の下方に配置された第2ガード部(71,91)と、
    を備え、
    前記第2外枠(72,92)は、前記第1外枠(62,82)における車幅方向内方に向く箇所に取り付けられている、
    ード部材。
  2. 鞍乗り型車両(1)の後輪(3)の側方を覆うガード部材(80)であって、
    第1線材(86)により形成された第1外枠(82)を有する第1ガード部(81)と、
    前記第1線材(86)よりも小さい線径を有する第2線材(96)により形成された第2外枠(92)を有し、前記第1ガード部(81)の下方に配置された第2ガード部(91)と、
    を備え、
    前記第1ガード部(81)は、車両の上方から下方に向かうに従い車幅方向外方に延び、
    前記第2ガード部(91)の少なくとも一部は、車両の上方から下方に向かうに従い車幅方向外方に延び、
    前記第2ガード部(91)における車幅方向外方の端部(91r)は、前記第1ガード部(81)における車幅方向外方の端部(81r)よりも車幅方向内方に位置する、
    ード部材。
  3. 鞍乗り型車両(1)の後輪(3)の側方を覆うガード部材(80)であって、
    第1線材(86)により形成された第1外枠(82)を有する第1ガード部(81)と、
    前記第1線材(86)よりも小さい線径を有する第2線材(96)により形成された第2外枠(92)を有し、前記第1ガード部(81)の下方に配置された第2ガード部(91)と、
    を備え、
    前記後輪(3)に対して車幅方向における排気部品(44)側に配置され、
    前記第2外枠(92)は、屈曲部(92d)を有し、屈曲部(92d)から車両の下方に向かうに従い車幅方向内方に延び、
    前記第2外枠(92)における前記屈曲部(92d)よりも下方の箇所の少なくとも一部は、前記排気部品(44)よりも車幅方向内方において車幅方向から見て前記排気部品(44)に重なる、
    ード部材。
  4. 前記第2外枠(72,92)は、前記第1外枠(62,82)に溶接されている、
    請求項に記載のガード部材。
  5. 前記後輪(3)に対して車幅方向におけるリヤクッション(10)側に配置され、
    前記屈曲部(92d)は、車両の前後方向から見て、リヤクッション(10)における車幅方向内方の端部よりも車幅方向外方に位置する、
    請求項に記載のガード部材。
  6. 前記第1外枠(62,82)には、車体(20)への取付部(62d,82e)が設けられている、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のガード部材。
  7. 前記第1ガード部(61,81)は、前記第2ガード部(71,91)よりも面積が大きい、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載のガード部材。
  8. 前記第1外枠(62,82)および前記第2外枠(72,92)のうち少なくともいずれか一方の外枠に囲まれた領域を横断するように延び、少なくとも一端部が前記一方の外枠に接続する補助部材(66,74,84,94)を備え、
    前記補助部材(66,74,84,94)は、前記第2線材(76,96)よりも小さい線径を有する第3線材(69,77,87,97)により形成されている、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載のガード部材。
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