JP5800649B2 - 鞍乗型車両の車体フレーム構造 - Google Patents
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Description
ヘッドパイプ(6)の後方で原動機(15)の上方に配置される容器としての燃料タンク(27)とを備えている。
この特許文献1における燃料タンク(27)は、前記メインフレーム(12)上に、該メインフレーム(12)を上から跨ぐようにして設けられている。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、剛性を改善できる鞍乗型車両の車体フレーム構造を提供することである。
この車体フレームと前記支持部材とを連結するクッションユニットと、
前記ヘッドパイプの後方で前記原動機の上方に配置される容器とを備えた鞍乗型車両の車体フレーム構造であって、
前記車体フレームのメインフレームを前記ヘッドパイプから後方へ向かって一旦上方へ延びる上方延出部を有するアーチ状として前記容器の上側に配置するとともに前記容器は前記メインフレームの内側に沿わせて配置し、かつ該メインフレームの少なくとも一部を車両上方へ露出させ、
前記容器はガソリンタンクとして構成するとともに、前記メインフレームは前記ガソリンタンクの車両幅方向の略中央に配置し、該メインフレームを貫通させてガソリンタンクの燃料キャップを設けたことを特徴とする。
この鞍乗型車両の車体フレーム構造によれば、車体フレームのメインフレームが前記容器の上側に配置され、かつ該メインフレーム上面の少なくとも一部が車両上方へ露出しているから、車両全体を側方から見たとき、車体フレームの内側に容器が位置し、容器の外側に車体フレームのメインフレームが位置することとなる。したがって、車両全体としての剛性の向上を図ることが可能となる。
また、前記容器は、前記メインフレームの内側に沿わせて配置した構成となっているので、外観を向上させつつ、容器で車体フレームを補強することが可能となる。
前記車体フレームは、前記ヘッドパイプの左右から下方に延び、車両幅方向に関し、前記容器よりも外側に配置される左右一対のダウンフレームを備えている構成とすることができる。
このように構成すると、左右一対のダウンフレームによって、側方の衝撃から容器を保護することが可能となる。
側面視で、前記メインフレームの前部と前記ダウンフレームの上部とのなす角度を鈍角とし、前記メインフレームの前部と前記ダウンフレームの上部との間に、容器の前部を配置した構成とすることができる。
このように構成すると、容器前部の容量増加を図ることが可能となる。特に、容器を、小物入れ等の収納容器として構成した場合、容器前部に手を入れやすくなるので、使い勝手を良好とすることができる。
前記メインフレームの断面形状は、車両前後方向から見て、縦より横が長い幅広形状とすることができる。
このように構成すると、メインフレームの上方への突出を抑制することができ、外観の向上を図ることができる。
前記原動機が、クランクケースと、該クランクケースの前部から上方へ延出するシリンダブロックとを有するエンジンである場合には、前記容器の底面が前記シリンダブロックに対向して配置される構成とすることができる。
このように構成すると、容器底面により、シリンダブロックからの熱気が上方に上がることを抑制することができる。
この自動二輪車1は、前輪2fを回転可能に支持するフロントフォーク3を回動可能に支持するヘッドパイプ11と、このヘッドパイプ11から後方へ延びるメインフレーム12と、このメインフレーム12の後下部に設けられ、後輪2rを揺動可能に支持する支持部材4を軸支するピボット部14とを有し、ピボット部14の前方に原動機20が配置される車体フレーム10と、ヘッドパイプ11の後方で原動機20の上方に配置される容器30とを備えている。
容器30は、原動機20の動力源(例えばガソリン、バッテリー)が収容される動力源容器(例えばガソリンタンク、バッテリーケース)の他、エアクリーナ容器、小物等の物品収納容器等として構成することができる。
このような構造によれば、車体フレーム10のメインフレーム12が容器30の上側に配置され、かつメインフレーム12の上面12uの少なくとも一部が車両上方へ露出しているから、車両全体を側方から見たとき(図1参照)、車体フレーム10の内側に容器30が位置し、容器30の外側に車体フレーム10のメインフレーム12が位置することとなる。したがって、容器30の上部においてメインフレーム12が車両の外殻部材を構成することとなり、車両全体としての剛性の向上を図ることが可能となる。
また、容器30は車体フレーム10で保護されるため、容器30自体の軽量化を図ることができ、結果として、車両全体の軽量化を図ることができる。
また、車両全体を側方から見たとき(図1参照)、車体フレーム10の内側に容器30が位置し、容器30の外側に車体フレーム10のメインフレーム12が位置することとなるから、外観性を向上させることが可能となる。
メインフレーム12は、ヘッドパイプ11からピボット部14へ向かって上方へ凸状をなすアーチ状とすることができる。望ましくは、ヘッドパイプ11から後方へ向かって一旦上方へ延びる上方延出部12a(図2)を有するアーチ状とする。
そのように構成すると、一層、剛性の向上を図ることができる。
このように構成すると、メインフレーム12の上方への突出を抑制することができ、外観の向上を図ることができる。メインフレーム12の幅W1は容器30上面32の幅W2の1/3以上とすることが、容器保護および外観性向上の観点から、望ましい。
図示の断面形状は矩形としたが、横長(幅広)の楕円形状とすることもできる。
このように構成すると、左右一対のダウンフレーム16、16によって、側方の衝撃から容器30を保護することが可能となる。
このように構成すると、容器30の前部31の容量増加を図ることが可能となる。特に、容器30を、小物入れ等の収納容器として構成した場合、容器前部に手を入れやすくなるので、使い勝手を良好とすることができる。
そのように構成すると、容器底面33により、シリンダブロック22からの熱気が上方に上がることを抑制することができる。
このように構成すると、外観を向上させつつ、容器30で車体フレーム10を補強することが可能となる。容器30は、メインフレーム12の少なくとも上方延出部12aと下方延出部12eとに沿わせて配置することが望ましい。
容器30をガソリンタンクとして構成する場合には、メインフレーム12を貫通させてガソリンタンクの燃料キャップ34を設けることができる。
Claims (5)
- 前輪(2f)を回転可能に支持するフロントフォーク(3)を回動可能に支持するヘッドパイプ(11)と、このヘッドパイプ(11)から後方へ延びるメインフレーム(12)と、このメインフレーム(12)の後下部に設けられ、後輪(2r)を揺動可能に支持する支持部材(4)を軸支するピボット部(14)とを有し、前記ピボット部(14)の前方に原動機(20)が配置される車体フレーム(10)と、
この車体フレーム(10)と前記支持部材(4)とを連結するクッションユニット(5)と、
前記ヘッドパイプ(11)の後方で前記原動機(20)の上方に配置される容器(30)とを備えた鞍乗型車両の車体フレーム(10)構造であって、
前記車体フレーム(10)のメインフレーム(12)を前記ヘッドパイプ(11)から後方へ向かって一旦上方へ延びる上方延出部(12a)を有するアーチ状として前記容器(30)の上側に配置するとともに前記容器(30)は前記メインフレーム(12)の内側に沿わせて配置し、かつ該メインフレーム(12)の少なくとも一部を車両上方へ露出させ、
前記容器(30)はガソリンタンクとして構成するとともに、前記メインフレーム(12)は前記ガソリンタンク(30)の車両幅方向の略中央に配置し、該メインフレーム(12)を貫通させてガソリンタンクの燃料キャップ(34)を設けたことを特徴とする鞍乗型車両の車体フレーム構造。 - 請求項1において、
前記ヘッドパイプ(11)の左右から下方に延び、車両幅方向に関し、前記容器(30)よりも外側に配置される左右一対のダウンフレーム(16)を備えていることを特徴とする鞍乗型車両の車体フレーム構造。 - 請求項2において、
側面視で、前記メインフレーム(12)の前部と前記ダウンフレーム(16)の上部とのなす角度(θ)を鈍角とし、前記メインフレーム(12)の前部と前記ダウンフレーム(16)の上部との間に、容器(30)の前部(31)を配置したことを特徴とする鞍乗型車両の車体フレーム構造。 - 請求項1〜3のうちいずれか一項において、
前記メインフレーム(12)の断面形状は、車両前後方向から見て、縦より横が長い幅広形状としたことを特徴とする鞍乗型車両の車体フレーム構造。 - 請求項1〜4のうちいずれか一項において、
前記原動機(20)は、クランクケース(21)と、該クランクケース(21)の前部から上方へ延出するシリンダブロック(22)とを有するエンジンであり、前記容器(30)の底面(33)が前記シリンダブロック(22)に対向して配置されることを特徴とする鞍乗型車両の車体フレーム構造。
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