JP5958095B2 - 鞍乗型車両のヘルメット収納構造 - Google Patents

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本発明は、シート下方に設けられた収納ボックスにヘルメット等を収納し保持する鞍乗型車両のヘルメット収納構造に関する。
乗員用の着座シートの下方に配置され、この着座シートで開閉可能に構成されてヘルメット等の物品を収納する収納ボックスを備えた鞍乗型車両としての自動二輪車が、特許文献1に開示されている。
このような自動二輪車では一般に、車体フレームの中央部においてフレーム部材同士(メインフレーム、リアフレーム、シートピラー(サブフレーム))を結合して略三角形部位を形成し、これによりフレーム強度を確保している。
これに対し、特許文献1に開示された自動二輪車では、収納ボックスにヘルメットを前下がり方向に収納しているため、車両側面視において、ヘルメット最大幅部がリアフレームと重なって車両幅が拡大しないように、リアフレームは、ヘルメット最大幅部の下方に位置づけられた後、中間部で後上方へ屈曲されている。
特開2006−96133号公報
特許文献1に開示された自動二輪車では、収納ボックスに収納されたヘルメットの最大幅部を避けるように、リアフレームが、ヘルメットを迂回した後に後上方へ屈曲して形成されている。このため、車体フレームの略三角形部位が狭くなり、車体フレームの強度が低下してしまう。
上述の場合、車体フレームの強度を確保するために、リアフレームを含めた車体フレームの大径化が必要になり、車両の重量が増大してしまう。
一方、車体フレームの略三角形部位を十分に確保するためには、収納ボックスに前下がり方向で収納されたヘルメットを、リアフレームの上方に位置づける必要がある。しかし、この場合には、着座シートの位置が上昇してしまい、停車時における乗員の足付き性が低下するばかりか、車両の大型化を招くことになる。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、フレーム強度を確保しつつ、車両のコンパクト化及び軽量化を実現できる鞍乗型車両のヘルメット収納構造を提供することにある。
本発明は、メインフレーム、左右一対のリアフレーム及び左右一対のサブフレームを備えた車体フレームと、乗員が着座するシートと、このシートの下方に設けられてヘルメット等を収納する収納ボックスと、後輪を軸支するスイングアームを支持し、一端が前記リアフレームに取り付けられるリアクッションユニットと、を有する鞍乗型車両であって、前記メインフレームはヘッドパイプから後下方へ延び、前記リアフレームは、車両側面視で、前記収納ボックス前壁下方で且つ前記メインフレームの後部から後上方へ延び、前記サブフレームは、前記リアフレームの下方に位置して前記メインフレーム及び前記リアフレームに結合され、前記メインフレームと前記リアフレームと前記サブフレームは、左右夫々で車両側面視において略三角形を形成するように配置され、前記リアフレームと前記サブフレームは、左右夫々で前記リアクッションユニットの取付部付近で結合され、前記リアフレーム、前記メインフレームとの結合部から前記サブフレームとの結合部まで、車両側面視にて、前記収納ボックスと重なる領域で斜め後上がりに直線状に、且つ前記サブフレームとの結合部前側付近で屈曲して後方に延びるリアフレーム中間部を備える共に左右それぞれの前側部に、車両後方へ延びるに従って車両平面視で楕円の弧に似た形状で車幅方向外側へ漸次拡がるリアフレーム拡幅部を、前記リアフレーム中間部の一部として備え、前記収納ボックスは、前記ヘルメット自体の前後方向略中央部から後端部までの下縁が、車両側面視にて前記リアフレーム中間部よりも上方に位置するように、前記ヘルメット自体の前部の一部が、前記リアフレーム拡幅部と車両側面視で重なるように、前記ヘルメットを前下がり方向に収納し保持可能に構成されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、メインフレーム、リアフレーム及びサブフレームによって、フレーム強度の向上に効果的な略三角形を形成し、この略三角形の一頂点付近にリアクッションユニットの取付部が設けられることで、このリアクッションユニットから車体フレームに作用する負荷に対して、車体フレームの軽量化を実現しつつ、フレーム強度を確保できる。また、ヘルメットの最大幅部(ヘルメットの前後方向略中央部)が左右のリアフレームに挟まれない位置となるようにヘルメットを保持することで、左右のリアフレームの車幅方向への膨出を抑制でき、これにより車両のコンパクト化を実現できる。
本発明に係る鞍乗型車両のヘルメット収納構造における一実施形態が適用された自動二輪車を示す左側面図。 図1の自動二輪車の後半部を、フレームカバーを取り外して示す左側面図。 図1の車体フレームを示す左側面図。 図3の車体フレームの平面図。 図3の車体フレームを斜め前方から示す斜視図。 図2のVI矢視図。 図6のVII−VII線に沿う断面図。 図7のVIII−VIII線に沿う断面図。 図2及び図6の収納ボックスを示す平面図。 図9の収納ボックスを示す正面図。 図9の収納ボックスを斜め前方から示す斜視図。 図7に示すヘルメットを示し、(A)は側面図、(B)は平面図。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る鞍乗型車両のヘルメット収納構造における一実施形態が適用された自動二輪車を示す左側面図である。図2は、図1の自動二輪車の後半部を、フレームカバーを取り外して示す左側面図である。図3は、図1の車体フレームを示す左側面図である。本実施形態において、前後、左右、上下の表現は、自動二輪車乗車時の運転者を基準にしたものである。
鞍乗型車両としての自動二輪車1の車体フレーム2はアンダーボーン型であり、前頭部に位置するヘッドパイプ3からメインフレーム4が後斜め下方へ延び、このメインフレーム4の後部から左右一対のリアフレーム5が後斜め上方へ延び、このリアフレーム5を支持する左右一対のサブフレーム6が、リアフレーム5の下方に配置されて構成される。更に、メインフレーム4には、リアフレーム5との結合部付近に懸架ブラケット7が取り付けられると共に、メインフレーム4の後部に、左右一対のピボットプレート8が結合されて下方へ延出されている。
ヘッドパイプ3には前輪9を軸支するフロントフォーク10が、ハンドルバー11やヘッドランプ12、フロントフェンダ13等とともに左右回動自在に枢支される。一方、ピボットプレート8に架設された後述のピボットパイプ15には後輪16を軸支するスイングアーム17が上下方向に揺動自在に支持される。このスイングアーム17の後部は、一端がリアフレーム5に取り付けられたリアクッションユニット18に支持される。
左右一対の前記ピボットプレート8には、図4及び図5に示すように、ピボットパイプ15が貫通して固定されると共に、このピボットパイプ15の前上方に上側エンジン支持部20、ピボットパイプ15の前下方に下側エンジン支持部21がそれぞれ形成されている。これらのエンジン支持部20及び21にエンジンユニット22(図2)の後部が支持され、前記懸架ブラケット7にエンジンユニット22の前上部が支持されて、エンジンユニット22が車体フレーム2に懸架される。
エンジンユニット22は、図1に示すように、クランクケース23からシリンダアッセンブリ24(シリンダ25及びシリンダヘッド26)が略水平方向に延設されたエンジン27と、このエンジン27からの回転力を変速する変速機28等が一体化されて構成されたものである。変速機28等からの出力が、チェーンケース29内の図示しないドライブチェーンを経て後輪16に伝達され、この後輪16が駆動される。
メインフレーム4とリアフレーム5との結合部付近の上部には合成樹脂製で上面が開口する有底箱状の収納ボックス30が配置されている。この収納ボックス30の後方に燃料タンク31が、左右のリアフレーム5間に支持されて設けられている。収納ボックス30はヘルメット54(後述)等の物品を収納可能な容量を持つ。
これらの収納ボックス30と燃料タンク31の上部を覆うように、乗員が着座する着座シート32が設けられる。この着座シート32の前端部は、シートヒンジ33を介して収納ボックス30の前上部に軸支される。着座シート32は、シートヒンジ33を軸に後端が上方に持ち上げられることで開閉され、これにより、着座シート32の下方に設けられた収納ボックス30への物品の出し入れや燃料タンク31への給油等が行われる。
車体フレーム2の前部は、フロントカバー34及びレッグシールド35で覆われる。また、着座シート32の下方且つ収納ボックス30及び燃料タンク31の左右両側は、左右一対のフレームカバー36によって覆われる。これらのフロントカバー34、レッグシールド35及びフレームカバー36は合成樹脂製であり、レッグシールド35とフレームカバー36との間に足通し空間39が形成される。更に、燃料タンク31の下方に、後輪16を上方から覆うリアフェンダ37が配置されている。このリアフェンダ37も、前記フロントフェンダ13と共に合成樹脂製である。また、フレームカバー36の後端部にテールランプ38が設置されている。
図3〜図5に示すように、メインフレーム4、リアフレーム5及びサブフレーム6は、断面四角形状の角形パイプで形成され、このうちのサブフレーム6は、メインフレーム4及びリアフレーム5に結合される。即ち、左右それぞれのサブフレーム6は、それらの下部が内側に曲げられて車幅方向中央に寄せられ、互いに対向する側面が接触した状態でメインフレーム4の後端部40に結合(溶接)され、更にそれぞれの下端が、ピボットプレート8に架設されたピボットパイプ15に結合(溶接)されている。また、左右それぞれのサブフレーム6の上端は、リアクッションユニット18の取付部付近でリアフレーム5に結合(溶接)される。尚、図3及び図5中の符号41は、リアフレーム5及びサブフレーム6に固定されてリアクッションユニット8の上端を取り付けるリアクッションユニット取付部である。
前述のように、左右それぞれのリアフレーム5は下端がメインフレーム4の後部に結合され、更に、上述のように、左右それぞれのサブフレーム6は、上端が左右それぞれのリアフレーム5に結合され、下部がメインフレーム4に結合されている。これにより、メインフレーム4とリアフレーム5とサブフレーム6は、左右それぞれで、車両側面視において略三角形状に形成されて、車体フレーム2の強度の向上が図られている。
更に、リアフレーム5の左右それぞれは、メインフレーム4との結合部からサブフレーム6との結合部までが、車両側面視において、収納ボックス30と重なる領域で斜め後上がりに直線状に、且つサブフレーム6との結合部前側付近で屈曲して後方に延びるリアフレーム中間部5Aとされる。更に、リアフレーム5の左右それぞれは、メインフレーム4との結合部付近の前側部分が、車両後方へ延びるに従って車幅方向外方へ漸次広がる形状のリアフレーム拡幅部5Bとされる。このリアフレーム拡幅部5Bは、リアフレーム中間部5Aの一部として構成される。
左右それぞれのリアフレーム5におけるリアフレーム拡幅部5Bは、図4、図5及び図8に示すように、メインフレーム4との結合部付近で、収納ボックス30取付用の前側取付ブラケット42により連結される。この前側取付ブラケット42は、メインフレーム4にも結合されることで、メインフレーム4と左右のリアフレーム5のそれぞれのリアフレーム拡幅部5Bとの3者を結合する。また、図3及び図5に示すように、左右それぞれのリアフレーム5のリアフレーム中間部5Aには、サブフレーム6との結合部付近に、収納ボックス30取付用の後側取付ブラケット43が固定されている。
収納ボックス30は、図9〜図11に示すように、車両前後方向において、中央部から前部へ向かって幅が漸次狭くなり、車両上下方向において、上部から下部へ向かって幅が漸次狭くなるよう構成されている。そして、収納ボックス30の下部である底部44の前側に取付面45が形成され、収納ボックス30の上部の左右後側に取付凸部46が突設されている。図6及び図7に示すように、収納ボックス30は、取付面45が固定部47を用いて前側取付ブラケット42に固定され、左右の取付凸部46が固定部48を用いて左右の後側取付ブラケット43に固定されて、車体フレーム2に3点で固定される。
前記固定部47及び48、例えば図8に示す固定部47は、収納ボックス30の取付面45に装着されたクッション材49にスペーサ50が貫通して配置され、このスペーサ50内に固定ボルト51が挿通され、この固定ボルト51にナット52が螺装されてスペーサ50が前側取付ブラケット42に固定されることで、収納ボックス30の底部44の前側を前側取付ブラケット42に防振状態で固定する。収納ボックス30の取付凸部46も、固定部48によって後側取付ブラケット43に同様に防振状態で固定される。
このうち、収納ボックス30の底部44の前側を前側取付ブラケット42に固定する固定部47は、図7に示すように、車両側面視において、収納ボックス30の底部44で収納ボックス30の内側前壁面53の近傍に位置づけられる。従って、この前側取付ブラケット42に固定される固定部47は、収納ボックス30内にヘルメット54を収納したときに、隙間55となる位置に配置されることになる。
前記ヘルメット54は、収納ボックス30内で前下がり方向に収納される。このとき、収納ボックス30は、ヘルメット54の下縁56のうち、ヘルメット54の前後方向略中央部から後端部までのヘルメット後部54Bの下縁56が、車両側面視で左右それぞれのリアフレーム5のリアフレーム中間部5Aよりも上方に位置するように、ヘルメット54を収納する。
ここで、図12に示すように、ヘルメット54は、前後方向略中央位置で最大幅Wを有し、この略中央位置よりも前方のヘルメット前部54Aは、ヘルメット後部54Bに比べてヘルメット幅が比較的狭く形成されている。更に、本実施形態のヘルメット54は、ヘルメット前端部につば57が形成されている。
また、図7に示すように、収納ボックス30は、比較的幅の狭いヘルメット前部54Aの一部(下縁56側部分)が車両側面視で左右それぞれのリアフレーム5のリアフレーム中間部5Aと重なるように、ヘルメット54を前下がり方向に収納する。この状態では特に、ヘルメット54のヘルメット前部54Aの一部(下縁56側部分)は、車両平面視で楕円の弧に似た形状となる左右のリアフレーム拡幅部5B(図4参照)と車両側面視で重なることが好ましい。
更に、収納ボックス30の底部44には、図6、図7及び図9に示すように、ヘルメット54の収納時にヘルメット54のつば57を含む前端部を収容する凹部58が形成されている。この凹部58は、収納ボックス30の車体フレーム2への取り付け状態で前側取付ブラケット42の後方近傍に位置づけられ、車幅方向に直線状に延在する。この凹部58は更に、前側取付ブラケット42の取付面42Aよりも下方に窪み、メインフレーム4の上面近傍に至る。
収納ボックス30に収納されるヘルメット54は、つば57を含むヘルメット54の前端部が収納ボックス30の凹部58内に収容され、ヘルメット前部54Aの下縁56がバッテリカバー61に支持され、ヘルメット後部54Bの下縁56が、収納ボックス30の内側後壁面59に形成された段差面60に支持されることで、収納ボックス30内に保持される。ここで、上記バッテリカバー61は、収納ボックス3の底部44に設置されたバッテリ62の上方を覆うものである。
以上のように構成されたことから、本実施形態によれば、次の効果(1)〜(9)を奏する。
(1)図2及び図7に示すように、収納ボックス30は、比較的幅の狭いヘルメット前部54Aが車両側面視でリアフレーム5のリアフレーム中間部5Aと重なり、幅の広いヘルメット後部54Bの下縁56が車両側面視でリアフレーム中間部5Aよりも上方に位置するようにヘルメット54を収納している。このため、メインフレーム4、リアフレーム5及びサブフレーム6によって、フレーム強度の向上に効果的な略三角形を好適に形成でき、この略三角形の一頂点付近にリアクッションユニット取付部41が設けられる。この結果、リアクッションユニット18から車体フレーム2に作用する負荷に対して、車体フレーム2のフレーム強度を十分に確保できる。
(2)収納ボックス30は、幅の広いヘルメット後部54Bの下縁56が車両側面視でリアフレーム5のリアフレーム中間部5Aよりも上方に位置するようにヘルメット54を収納しているので、ヘルメット54の最大幅部である前後方向略中央部に対して、リアフレーム5に曲げ変形などの逃げ部分を設ける必要がない。このため、リアフレーム5の強度を確保するためにリアフレーム5を大径化したり、厚肉化する必要がないので、車体フレーム2の軽量化を実現できる。
(3)収納ボックス30は、幅の広いヘルメット後部54Bの下縁56が車両側面視でリアフレーム5のリアフレーム中間部5Aよりも上方に位置するようにヘルメット54を収納しているので、ヘルメット54の最大幅部(ヘルメット54の前後方向略中央部)が左右のリアフレーム5により挟まれない位置となるようにヘルメット54を保持することができる。このため、左右のリアフレーム5の車幅方向への膨出を抑制でき、これにより車両のコンパクト化を実現できる。
(4)収納ボックス30は、比較的幅の狭いヘルメット前部54Aの一部が車両側面視でリアフレーム5のリアフレーム中間部5Aと重なるように、ヘルメット54を前下がり方向に収納している。このため、収納ボックス30の車両前後方向長さを抑制でき、収納ボックス30の小型化を実現できる。従って、フレームカバー36の足通し空間39(図1)を十分に確保できるので、車両乗車時の快適性を向上させることができる。
更に、収納ボックス30内にヘルメット54が前下がり方向に収納される際に、車両側面視でヘルメット前部54Aの一部がリアフレーム5のリアフレーム中間部5Aと重なることで、ヘルメット54を低い位置に収納できる。この結果、ヘルメット54を前下がり方向に配置する場合にも、着座シート32のシート高を低く維持して、停車時における乗員の足付き性を確保できるので、この点からも車両乗車時の快適性を向上させることができる。
(5)収納ボックス30は、ヘルメット54のヘルメット前部54Aの一部が車両側面視でリアフレーム5のリアフレーム拡幅部5Bと重なるように、ヘルメット54を前下がり方向に収納している。このため、車両平面視で楕円の弧に似た形状となる左右のリアフレーム拡幅部5Bにヘルメット前部54Aを沿わせることで、ヘルメット54を車両前側に詰めることができ、ヘルメット54をより一層低い位置で収納ボックス30に収納することができる。
(6)収納ボックス30の底部44の取付面45を前側取付ブラケット42に固定するための固定部47は、車両側面視において、収納ボックス30の底部44で収納ボックス30の内側前壁面53近傍に位置づけられている。このため、この固定部47は、ヘルメット54の収納ボックス30への収納時に隙間55となる位置に配置されるので、収納ボックス30の収納空間の空きスペースを有効に利用できる。更に、このように空きスペースに配置された固定部47は、ヘルメット54との接触が回避されるので、固定部47によるヘルメット54の損傷も防止できる。
(7)収納ボックス30を車体フレーム2に固定するための前側取付ブラケット42は、図8に示すように、左右のリアフレーム5のそれぞれのリアフレーム拡幅部5Bとメインフレーム4との3者を結合する。従って、左右のリアフレーム5のそれぞれのリアフレーム拡幅部5Bにおいて間隔が狭くなった部分とメインフレーム4とを前側取付ブラケット42が結合するので、この前側取付ブラケット42を小型化できる。
(8)収納ボックス30は、図9〜図11に示すように、ヘルメット54を前下がり方向に収納するので、車両前後方向における幅が、車両中央部から前方へ向かって漸次狭くなり、車両上下方向における幅が、上部から下部へ向かって漸次狭くなるように形成されている。これにより、収納ボックス30の下部の容量を小さくでき、収納ボックス30を小型化できる。
(9)図7に示すように、収納ボックス30の底部44には、つば57を含めたヘルメット54の前端部の一部を収容する凹部58が形成され、この凹部58は、前側取付ブラケット42の取付面42Aよりも下方に窪み、メインフレーム4の上面付近に至る。これにより、後下がりに配置されたメインフレーム4の上方の空き空間を有効に利用できると共に、ヘルメット54のつば57が凹部58内に収容されることで、ヘルメット54の全体を収納ボックス30等によって支持でき、つば57に負荷を集中させずにヘルメット54を収納ボックス30内に収納し保持できる。
以上実施形態について説明してきたが、本発明は、上述したような各実施形態の具体的構成に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形することができる。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
2 車体フレーム
3 ヘッドパイプ
4 メインフレーム
5 リアフレーム
5A リアフレーム中間部
5B リアフレーム拡幅部
6 サブフレーム
16 後輪
17 スイングアーム
18 リアクッションユニット
30 収納ボックス
32 着座シート
41 リアクッションユニット取付部
42 前側取付ブラケット
44 収納ボックスの底部
47 固定部
53 収納ボックスの内側前壁面
54 ヘルメット
54A ヘルメット前部
54B ヘルメット後部
56 ヘルメットの下縁

Claims (3)

  1. メインフレーム、左右一対のリアフレーム及び左右一対のサブフレームを備えた車体フレームと、乗員が着座するシートと、このシートの下方に設けられてヘルメット等を収納する収納ボックスと、後輪を軸支するスイングアームを支持し、一端が前記リアフレームに取り付けられるリアクッションユニットと、を有する鞍乗型車両であって、
    前記メインフレームはヘッドパイプから後下方へ延び、前記リアフレームは、車両側面視で、前記収納ボックス前壁下方で且つ前記メインフレームの後部から後上方へ延び、前記サブフレームは、前記リアフレームの下方に位置して前記メインフレーム及び前記リアフレームに結合され、
    前記メインフレームと前記リアフレームと前記サブフレームは、左右夫々で車両側面視において略三角形を形成するように配置され、
    前記リアフレームと前記サブフレームは、左右夫々で前記リアクッションユニットの取付部付近で結合され、
    前記リアフレーム、前記メインフレームとの結合部から前記サブフレームとの結合部まで、車両側面視にて、前記収納ボックスと重なる領域で斜め後上がりに直線状に、且つ前記サブフレームとの結合部前側付近で屈曲して後方に延びるリアフレーム中間部を備える共に左右それぞれの前側部に、車両後方へ延びるに従って車両平面視で楕円の弧に似た形状で車幅方向外側へ漸次拡がるリアフレーム拡幅部を、前記リアフレーム中間部の一部として備え、
    前記収納ボックスは、前記ヘルメット自体の前後方向略中央部から後端部までの下縁が、車両側面視にて前記リアフレーム中間部よりも上方に位置するように、前記ヘルメット自体の前部の一部が、前記リアフレーム拡幅部と車両側面視で重なるように、前記ヘルメットを前下がり方向に収納し保持可能に構成されたことを特徴とする鞍乗型車両のヘルメット収納構造。
  2. 前記リアフレームは、左右のそれぞれを連結する収納ボックス取付用のブリッジを備え、このブリッジが前記収納ボックスの底部の前側に位置し、
    前記ブリッジと前記収納ボックスとを固定するための固定部が、車両側面視において、前記収納ボックスの前記底部で前記収納ボックスの内側前壁面近傍に位置づけられたことを特徴とする請求項に記載の鞍乗型車両のヘルメット収納構造。
  3. 前記ブリッジは、メインフレームと左右のリアフレームとの三者を結合するよう構成されたことを特徴とする請求項に記載の鞍乗型車両のヘルメット収納構造。
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