JP3380448B2 - 自動二輪車の物品収納室取付構造 - Google Patents

自動二輪車の物品収納室取付構造

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JP3380448B2
JP3380448B2 JP31012697A JP31012697A JP3380448B2 JP 3380448 B2 JP3380448 B2 JP 3380448B2 JP 31012697 A JP31012697 A JP 31012697A JP 31012697 A JP31012697 A JP 31012697A JP 3380448 B2 JP3380448 B2 JP 3380448B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートの下方に物
品収納室を設けた自動二輪車の物品収納室支持構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】シート下方にヘルメット収納ボックス等
の物品収納室を設けた例は、内燃機関と後輪が動力伝達
ケースにより一体にユニット化され車体に対して揺動す
るように支持されたスイングユニットタイプの自動二輪
車に多く見られる。その実開昭63−54594号公報
に記載された自動二輪車01の例を図7に示す。
【0003】同自動二輪車01の車体フレーム02は、1本
のメインフレーム04がヘッドパイプ03から下方に延出
し、その下端が略水平に屈曲して後方へ延びており、同
メインフレーム04の後端から左右一対のリヤフレーム05
が斜め後方へ立ち上がり、次いで水平に後方へ延びて左
右が連結されている。
【0004】かかる車体フレーム02のリヤフレーム05の
下方に揺動自在に配設されるスイングユニットケース06
は、前部の内燃機関07と後端に軸支された後輪09とが中
央の動力伝達部08を介して一体に構成されたもので、内
燃機関07のクランクケースの下部がメインフレーム04の
後端近傍にリンク部材010 を介して連結され、後輪09が
軸支された後端とその上方のリヤフレーム05との間にリ
ヤクッション011 が介装されている。
【0005】そしてメインフレーム04の後部とリヤフレ
ーム05の上に物入れボックス012 が支持され、同ヘルメ
ット収納室012 の上に設けられるシート013 は前端を枢
支されてヘルメット収納室012 の上部開口を開閉自在に
支持されている。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、シート下方に物品収納室を設
けた自動二輪車において、車体フレームの斜め上方に立
ち上げられた後部の上端から後方へサブフレームが延設
され、前記車体フレームの後部に設けられる前記物品収
納室の後壁の上部から後方へ延出されたひさし部が、前
記サブフレームに支持された燃料タンクの前部を上方か
ら左右側方にかけて覆い、前記燃料タンクの左右側方フ
ランジ部とともに前記ひさし部の左右側部が前記車体フ
レームに共締めされて取り付けられ前記物品収納室の後
部が支持され、前記物品収納室の前端縁で枢支された前
記シートが同物品収納室を開閉自在に覆い、前記シート
の後部が前記燃料タンクの後部上面に弾性部材を介して
支持され、シートの後端部が前記燃料タンクの後方に設
けられたシートロックによりロックされる自動二輪車の
物品収納室取付構造とした。
【0007】なおステイ017 にシートロック018 が設け
られている。かかる物入れボックス012 の後方に燃料タ
ンク020 がリヤフレーム05の後水平部に支持されて設け
られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】物入れボックス012 は
後部がひさし部012aの基端部でステイ017 を介して支持
されているので、その後方の燃料タンク020 はステイ01
7 およびシートロック018 の介在により物入れボックス
012 に近接するまで張り出すことができずタンク容積が
その分小さくなる。
【0009】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的とする処は、燃料タンクの前部を物品収納室に
近接させて容積を十分確保できる自動二輪車の物品収納
室取付構造を供する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用効果】上記目的
を達成するために、本発明は、シート下方に物品収納室
を設けた自動二輪車において、車体フレームの斜め上方
に立ち上げらた後部の上端から後方へサブフレームが延
設され、前記車体フレームの後部に設けられる前記物品
収納室の後壁の上部から後方へ延出されたひさし部が、
前記サブフレームに支持された燃料タンクの前部を上方
から左右側方にかけて覆い、前記燃料タンクの左右側方
フランジ部に前記ひさし部の左右側部が取り付けられて
前記物品収納室の後部が支持される自動二輪車の物品収
納室取付構造とした。
【0011】物品収納室の後壁の上部から後方へ延出さ
れたひさし部が、サブフレームに支持された燃料タンク
の前部を上方から左右側方にかけて覆い、燃料タンクの
左右側方フランジ部にひさし部の左右側部が取り付けら
れる構造であるので、物品収納室と燃料タンクとの間に
介在する物がなく燃料タンクの前部は物品収納室の後壁
に近接することができる。したがって車体全長を変える
ことなく燃料タンクの容積を大きく確保することができ
る。
【0012】
【0013】車体フレームに燃料タンクのフランジ部と
物品収納室のひさし部が共締めされるので、部品点数を
削減し組付けを容易にすることができる。物品収納室の
後壁の上部から後方へ延出したひさし部から露出した燃
料タンクの後部が弾性部材を介してシートを支持するの
で、車体フレームの振動が燃料タンクを介してシートに
伝達されるのを抑制することができる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の自
動二輪車の物品収納室取付構造において、前記物品収納
室のひさし部の側部は車体フレームに当接支持された前
記燃料タンクのフランジ部とともにその上に弾性部材を
介して支持されて共締めされるとともに、前記物品収納
室の底壁の前後が前記車体フレームに弾性部材を介して
取り付けられることを特徴とする。
【0015】シートを支持する物品収納室は、車体フレ
ームに対して物品収納室の底壁の前部,底壁の後部およ
び後壁上部で弾性支持されるので、確固として支持され
るとともに車体の振動が物品収納室およびシートに伝達
されるのを抑制することができる。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る一実施の形態に
ついて図1ないし図6に図示し説明する。本実施の形態
に係る自動二輪車1の全体側面図を図1に示し、車体フ
レーム2の全体側面図および同平面図を図2および図3
に示す。
【0021】車体フレーム2は、ヘッドパイプ3から1
本の丸パイプ状のメインフレーム4が後方斜め下向きに
延出しており、その中間部から左右に分岐した左右対称
な一対のリヤフレーム5,5が後方へ略水平に延出した
のち斜め上方へ立ち上がっている。
【0022】したがって図2に示すように車体フレーム
2は、側面視で斜めに傾斜したメインフレーム前部4a
から略水平なリヤフレーム水平部5aを経て斜めに立ち
上がったリヤフレーム傾斜部5bと連なって概ね中央が
下方へ湾曲したような形状をなし、車体フレーム全体の
剛性が高い。なおリヤフレーム水平部5aのさらに下方
にメインフレーム4の後部4bが突出している。
【0023】ヘッドパイプ3とメインフレーム4との間
をガセット6が補強し、左右一対のリヤフレーム5,5
の前端のメインフレーム4から分岐した部分間に平面視
三角形状のクロスプレート7が架設されるとともに、リ
ヤフレーム水平部5aと傾斜部5bの境にクロスパイプ
8、リヤフレーム傾斜部5bの後部にクロスパイプ9が
架設され、左右リヤフレーム傾斜部5bの後端間に平面
視コ字状に屈曲されたリヤサブフレーム10が水平姿勢で
後方に連結されている。リヤフレーム傾斜部5bとリヤ
サブフレーム10の連結角部をガセット11が補強してい
る。
【0024】そしてメインフレーム後部4bに左右対称
な一対のピボットプレート12,12が上端縁が溶接されて
いくらか左右に拡がりながら下方へ垂設されるととも
に、ピボットプレート12,12の上端縁はそのメインフレ
ーム後部4bに沿って溶接される後部が屈曲して斜め上
方に連結部13,13を延出しており、同断面コ字状の連結
部13,13の上端が前記クロスパイプ8に溶接されてメイ
ンパイプ4の後端と左右リヤフレーム5,5に架設され
たクロスパイプ8との間を連結補強している。
【0025】したがって図2に示すように側面視でリヤ
フレーム水平部5aとメインフレーム4bと連結部13と
が三角形の3辺をなし、車体フレーム2の全体の剛性を
向上させている。そして左右のリヤフレーム水平部5
a,5a間に、ピボットプレート12の斜めに傾斜したメ
インフレーム後部4bに沿った部分と逆に傾斜した連結
部13,13の上面とをくの字状に屈曲した底面とする凹部
15が形成されている。
【0026】以上のような車体フレーム2には、リヤフ
レーム水平部5a,5aの前部にエンジンマウントブラ
ケット16,16が垂設され、リヤフレーム水平部5a,5
aと傾斜部5b,5bの曲がり角にガセット17,17が固
着され、クロスパイプ8の左右に支持ブラケット18,18
が突設され、リヤフレーム傾斜部5b,5bの上端でリ
ヤサブフレーム10との連結部に前後に水平に長い支持ブ
ラケット19,19が添着され、さらにリヤサブフレーム10
の左右に指向した後部中央に支持ブラケット20、その左
右に一対の支持ブラケット21,21が突設されている。
【0027】かかる車体フレーム2の前部ヘッドパイプ
3に回動自在に支持されたフロントフォーク25の下端に
前輪26が軸支され、フロントフォーク25と一体の上部に
ハンドル27が左右に展開して取り付けられている。
【0028】前記メインフレーム後部4bから垂設され
た左右一対のピボットプレート12,12には、メインフレ
ーム後部4bの後端下部あたりに軸受12aが架設されて
いて、同軸受12aを貫通したピボット軸28の左右両端に
前端を枢支されたリヤフォーク29,29が後方へ延び、リ
ヤフォーク29,29の後端に軸支された後輪30を上下に揺
動自在とし、リヤフォーク29の後端とその上方のリヤフ
レーム傾斜部5bの上端に設けられたガセット11との間
にリヤクッション31が介装される。
【0029】メインフレーム後部4bの下方には、リヤ
フレーム水平部5aに垂設されたエンジンマウントブラ
ケット16とメインフレーム後部4bに垂設されたピボッ
トプレート12の2か所で支軸32,33により内燃機関34が
懸架されている。該内燃機関34は、4サイクル1気筒で
クランクケース34aから前方に略水平まで前傾してシリ
ンダ34bが突出している。
【0030】同内燃機関34のシリンダヘッド34cの上方
に気化器35が配設されて、シリンダヘッド34cの上部か
ら延出した吸気管36が連結されており、気化器35のさら
に上方でメインフレーム4の両側に亘ってエアクリーナ
37が配設され連結管38で気化器35と連結されている。
【0031】なおエアクリーナ37より上方でヘッドパイ
プ3の右側にバッテリ39が配設されている。シリンダヘ
ッド34cの下部からは排気管45が延出し、同排気管45は
屈曲して後方へ向け略水平で右寄りに延びて後輪30の右
側に配設されるマフラー46に連結している。
【0032】リヤフレーム5,5の後端に連結される平
面視コ字状に屈曲されたリヤサブフレーム10には、略直
方体状をした燃料タンク40が支持される。燃料タンク40
は上下半割りの箱体を合わせ面をなすフランジ部40aで
合体したもので、前後左右の側壁の外周面にフランジ部
40aが突出している。
【0033】その上壁の後部中央には給油口40bが突出
しており、同給油口40bを蓋41が閉塞し、上壁の前部に
は燃料計42が若干上方に突出して取り付けられている。
この燃料タンク40の下半部がコ字状に屈曲されたリヤサ
ブフレーム10に上方より挿入されて、左右フランジ部40
aの前部が左右の支持ブラケット19,19に当接支持され
るとともに、後側フランジ部40aの中央部が支持ブラケ
ット20に当接支持される。後側フランジ部40aは支持ブ
ラケット20に直接ボルト43,ナット44により締付けられ
て固着される。
【0034】そしてリヤフレーム5上にはヘルメット収
納ボックス50が支持される。このヘルメット収納ボック
ス50は、上方の略矩形の開口をなして前後左右の側壁50
aとその下方への延長で前側傾斜底壁50bと後側傾斜底
壁50cによって側面視で先細に膨出した底壁でボックス
を形成し、後側壁50aの上端が後方へ延出してひさし部
51を形成している。
【0035】ひさし部51は、前記燃料タンク40の前部を
上から覆うように中央部51aが略矩形に上方へ膨出し下
方と後方を開口しており、その左右側壁の下端が外側へ
延出して水平なフランジ51b,51bを形成している。
【0036】このひさし部51が燃料タンク40の前部を覆
って給油時の燃料の漏れ等がヘルメット収納ボックス50
内に浸入するのを防止している。またヘルメット収納ボ
ックス50の前側壁50aの上部中央は前方へ延出して前端
に軸受52を形成している。
【0037】このヘルメット収納ボックス50の先細に膨
出した底壁の前側傾斜底壁50bにはその前部左右に下方
へ凹出した取付部53が形成され、後側傾斜底壁50cには
その中央左右に下方へ凹出した取付部54が形成されると
ともに、同取付部54より上方に底の浅いツール収納用の
凹部55が形成されている。
【0038】かかるヘルメット収納ボックス50には、フ
ルフェイス型のヘルメット80が顎部80aを先にして頭の
出し入れの開口部80bを後側傾斜底壁50cに沿わせて挿
入され、図4に示すように顎部80bを下方に先細に膨出
した底壁凹部に入れ込んで収容される。
【0039】かかるヘルメット収納ボックス50は、先細
に膨出した底壁を、左右のリヤフレーム水平部5a,5
a間に形成された凹部15に挿入し、前記燃料タンク40の
前部をひさし部51が覆うようにし(なおひさし部51の中
央には開口を有して燃料計42の上部が開口から突出す
る)、前側傾斜底壁50bの凹出した左右取付部53をクロ
スプレート7の所定取付箇所にマウントラバー56を介し
て載置し、後側傾斜底壁50cの凹出した左右取付部54を
クロスパイプ8に突設された支持部ブラケット18にマウ
ントラバー57を介して載置し、さらにひさし部51の左右
のフランジ51bを支持ブラケット19に載置された燃料タ
ンク40のフランジ部40aの上にマウントラバー58を介し
て載置する。
【0040】取付部53,54,フランジ51bとともにマウ
ントラバー56,57,58をそれぞれ円筒状カラー60,61,
62が貫通して下端を座金を介してクロスプレート7,支
持ブラケット18,燃料タンク40のフランジ部40aのそれ
ぞれに突き当て、同カラー60,61,62に上方からそれぞ
れワッシャを介してボルト63,64,65が挿入され、クロ
スプレート7,支持ブラケット18,フランジ部40aと支
持ブラケット19を貫通したボルト63,64,65の先端がナ
ット66,67,68に螺着される。
【0041】こうしてヘルメット収納ボックス50は、そ
の底壁50b,50cの前後のそれぞれ左右およびひさし部
51の左右がリヤフレーム5にマウントラバー56,57,58
を介して弾性支持されて、ボルト63,64,65・ナット6
6,67,68により取り付けられる。
【0042】ヘルメット収納ボックス50のひさし部51の
左右のフランジ51bは、カラー62を介して燃料タンク40
のフランジ部40aとともに支持ブラケット19にボルト65
・ナット68によって共締めされる。したがって部品点数
を削減し組付けを容易にしている。
【0043】このヘルメット収納ボックス50および燃料
タンク40の上を覆うように前後に長尺のタンデムシート
70が設けられる。タンデムシート70は底板71の上にクッ
ション材72が設けられており、底板71は運転席側前半部
71aがヘルメット収納ボックス50のボックスの開口を塞
ぐ蓋部をなし、助手席側後半部71bが燃料タンク40の上
方を覆う。
【0044】底板71の前部に突設されたブラケット73
が、前記ヘルメット収納ボックス50の前側壁50aの上部
中央に突出された軸受52に支軸74を介して枢支されてタ
ンデムシート70は上下に揺動してヘルメット収納ボック
ス50を開閉することができる。
【0045】底板71の後半部71bの中央若干後寄り下面
には燃料タンク40の給油口の蓋41を避けて左右に支持ラ
バー75,75が固着され、タンデムシート70が下方へ揺動
してヘルメット収納ボックス50を閉じているときに、燃
料タンク40の上面に前記支持ラバー75,75が当接してタ
ンデムシート70の後部を弾性的に支持するようになって
いる。
【0046】なおリヤサブフレーム10の後部に突設され
た左右一対の支持ブラケット21,21に立設されたシート
ロック装置90が取り付けられてタンデムシート70の底板
71の後端部から垂設されたコ字状に屈曲されたロックピ
ン76を係止するようになっている。
【0047】すなわち図6に示すようにシートロック装
置90は、支持ブラケット21,21に架設される前後方向に
垂直な支持板91に上辺中央から下方へ食い込んだ凹部92
が形成され、同凹部92の右側にロックレバー93が支軸94
に軸支され、左側に係止レバー95が支軸96に軸支されて
いる。
【0048】ロックレバー93は、フック部93aと受片93
bとで略F字状をなす揺動部が前記凹部92に沿って揺動
し、受片93bの先端には係止突起93cが形成され、かか
る揺動部の反対側にはスプリング取付片93dが突設され
ている。一方係止レバー95は支軸96から下方へ延出して
おり、先端にワイヤー(図示せず)を係止する係止片95
aが形成され、支軸96寄りの右側に三角形状に突出した
係止カム突起95bが形成され左側にスプリング取付片95
cが突設されている。
【0049】ロックレバー93のスプリング取付片93dと
係止レバー95のスプリング取付片95cとの間にスプリン
グ97が介装され、係止突起93cと係止カム突起95bとが
係止可能であり、支持板91の一部を切り起こしたストッ
パー91a,91bがロックレバー93および係止レバー95の
スプリング97の付勢による回転をある位置で禁止してい
る。
【0050】図6に実線で示す状態は、スプリング97の
引張力により係止レバー95はストッパー91bに当接して
回転を阻止され、一方のロックレバー93は係止突起93c
が係止カム突起95bに係止して回転を阻止されてロック
状態を示しており、支持板91の凹部92に入り込んだタン
デムシート70側のロックピン76をフック部93aと受片93
bとの間に挟んでロックピン76が凹部92から抜けないよ
うにロックしている。
【0051】係止レバー95に係止されたワイヤーが引か
れスプリング97に抗して係止レバー95が揺動するとロッ
クレバー93の係止突起93cが係止カム突起95bから外れ
スプリング97の付勢力によりロックレバー93が揺動して
(図6の2点鎖線参照)受片93bがロックピン76を押し
上げるようにしてロックピン76を解放することができ
る。したがってタンデムシート70を上方へ揺動してヘル
メット収納ボックス50を開くことができる。
【0052】またタンデムシート70を下方へ揺動して閉
じると、ロックピン76が支持板91の凹部92に入り込み、
受片93bを押してロックレバー93を揺動し、係止突起93
cは係止カム突起95bを押してスプリング97に抗して係
止レバー95を揺動し、係止カム突起95bの頂点を越えた
ところで係止レバー95がスプリング97の付勢力により元
に復帰することで図6の実線で示すロック状態に戻る。
【0053】以上のようにタンデムシート70は、前端が
ヘルメット収納ボックス50の前端に支軸74を介して枢着
支持され、後部が燃料タンク40に支持ラバー75を介して
弾性支持され、かつ後端でシートロック装置90によりロ
ックされる。
【0054】ヘルメット収納ボックス50自体がリヤフレ
ーム5にマウントラバー56,57,58を介して弾性支持さ
れているので、その上に支持されるタンデムシート70に
は、車体フレーム2の振動がマウントラバー56,57,5
8,支持ラバー75により吸収されて振動の伝達が抑制さ
れ、乗り心地を良くすることができる。
【0055】ヘルメット収納ボックス50は一対のリヤフ
レーム5上に上記のように底壁50b,50cの前後のそれ
ぞれ左右と後方へ延出したひさし部51の左右側方のフラ
ンジ51b,51bを支持されるので、ヘルメット収納ボッ
クス50の支持剛性が高い。
【0056】そしてヘルメット収納ボックス50の後壁50
aの上部から後方へ延出するひさし部51が、リヤサブフ
レーム10に支持される燃料タンク40の前部を上方から左
右側方にかけて覆い、その左右フランジ51b,51bがマ
ウントラバー58,58を介して燃料タンク40の左右側方の
フランジ部40aとともにリヤフレーム5に共締め支持さ
れるので、燃料タンク40の前部をヘルメット収納ボック
ス50の後壁50aに近接させることができ、その分燃料タ
ンク40の容積を大きく確保することができる。なおシー
トロック装置90はヘルメット収納ボックス50と燃料タン
ク40との間に介在させず燃料タンク40の後方に配置して
いる。
【0057】内燃機関34がメインフレーム4の下方に懸
架され、後輪30を支持するリヤフォーク29がメインフレ
ーム4の下端のピボットプレート12にピボット軸28によ
り枢支されているので、左右のリヤフレーム水平部5
a,5a間下方に凹部15を形成する余裕があり、同凹部
15にヘルメット収納ボックス50の先細に膨出した底部を
挿入して容積の大きい大型のヘルメット収納ボックス50
の位置を比較的低い位置に抑えることができる。
【0058】すなわちヘルメット収納ボックス50の容積
を十分確保することができ、しかもヘルメット収納ボッ
クス50を低い位置に抑えることで、その上に支持される
タンデムシート70を適切な高さに設定することができ
る。
【0059】なおヘルメット収納ボックス50にヘルメッ
ト80が前記のように収容され、タンデムシート70が蓋を
すると、底板71の蓋部分である前半部71aに設けられた
開口から膨出したクッション材72がヘルメット80の後頭
部辺りを上から押さえるようにしてヘルメット80を固定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る自動二輪車の全体
側面図である。
【図2】車体フレームの全体側面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】一部省略した要部側面図である。
【図5】同平面図である。
【図6】シートロック装置を車体フレームに取り付けた
状態を示す要部後面図である。
【図7】従来の自動二輪車の側面図である。
【符号の説明】
1…自動二輪車、2…車体フレーム、3…ヘッドパイ
プ、4…メインフレーム、5…リヤフレーム、6…ガセ
ット、7…クロスプレート、8,9…クロスパイプ、10
…リヤサブフレーム、11…ガセット、12…ピポットプレ
ート、13…連結部、15…凹部、16…エンジンマウントブ
ラケット、17…ガセット、18,19,20,21…支持ブラケ
ット、25…フロントフォーク、26…前輪、27…ハンド
ル、28…ピボット軸、29…リヤフォーク、30…後輪、31
…リヤクッション、32,33…支軸、34…内燃機関、35…
気化器、36…吸気管、37…エアクリーナ、38…連結管、
39…バッテリ、40…燃料タンク、41…蓋、42…燃料計、
43…ボルト、44…ナット、45…排気管、46…マフラー、
50…ヘルメット収納ボックス、51…ひさし部、52…軸
受、53,54…取付部、55…凹部、56,57,58…マウント
ラバー、60,61,62…カラー、63,64,65…ボルト、6
6,67,68…ナット、70…タンデムシート、71…底板、7
2…クッション材、73…ブラケット、74…支軸、75…支
持ラバー、76…ロックピン、80…ヘルメット、90…シー
トロック装置、91…支持板、92…凹部、93…ロックレバ
ー、94…支軸、95…係止レバー、96…支軸、97…スプリ
ング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62J 9/00 B62J 35/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート下方に物品収納室を設けた自動二
    輪車において、 車体フレームの斜め上方に立ち上げられた後部の上端か
    ら後方へサブフレームが延設され、 前記車体フレームの後部に設けられる前記物品収納室の
    後壁の上部から後方へ延出されたひさし部が、前記サブ
    フレームに支持された燃料タンクの前部を上方から左右
    側方にかけて覆い、 前記燃料タンクの左右側方フランジ部とともに前記ひさ
    し部の左右側部が前記車体フレームに共締めされて取り
    付けられ前記物品収納室の後部が支持され、前記物品収納室の前端縁で枢支された前記シートが同物
    品収納室を開閉自在に覆い、 前記シートの後部が前記燃料タンクの後部上面に弾性部
    材を介して支持され、 シートの後端部が前記燃料タンクの後方に設けられたシ
    ートロックによりロックされる ことを特徴とする自動二
    輪車の物品収納室取付構造。
  2. 【請求項2】 前記物品収納室のひさし部の側部は車体
    フレームに当接支持された前記燃料タンクのフランジ部
    とともにその上に弾性部材を介して支持されて共締めさ
    れるとともに、 前記物品収納室の底壁の前後が前記車体フレームに弾性
    部材を介して取り付けられることを特徴とする請求項1
    記載の自動二輪車の物品収納室取付構造。
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