JP2013166505A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】カウルの小型化、軽量化を図りつつ、ラジエタ排風が乗員の脚に当たらないようにすることができるカウル構造を提供することを課題とする。
【解決手段】アッパカウル20は、車幅方向側方へ突出する稜線42、42と、これらの稜線42、42から車両前方へ延び車幅中心に向かう傾斜面43、43と、稜線42、42から車両後方へ延び車幅中心に向かう後部斜面44、44とからなる。
【効果】ラジエタ排風は矢印(3)、(3)のように流れるため、乗員の脚45、45に当たる心配はない。アッパカウル20を変形させるだけで作用が発揮されるため、カウルの小型化、軽量化が図れる。
【選択図】図5

Description

本発明は、乗員が座るシートと、乗員が両膝で挟むニーグリップ部材と、このニーグリップ部材より前方の部位を覆うアッパカウルと、ニーグリップ部材の下方に配置されるエンジンと、このエンジンより前方に配置されるラジエタと、このラジエタへ走行風を導く左右のラジエタシュラウドとが備えられている鞍乗型車両に関する。
シートに跨るように乗員が乗車する形態の車両は、鞍乗型車両と呼ばれる。この鞍乗型車両には、カウルと呼ばれる車体カバーで覆われるものがある。カウルを備えることで、外観性を高めることができると共に走行風の制御が可能となる。このようなカウルを備えた車両が各種提案されている(例えば、特許文献1(図7)参照。)。
特許文献1の図7に示されるように、前輪(25)(括弧付き数字は、特許文献1に記載された符号を示す。以下同様)の車両後方に、ラジエータユニット(51)が配置され、このラジエータユニット(51)の外側に左右のミドルカウル(78L、78R)が設けられ、これらの左右のミドルカウル(78L、78R)の間に、ラジエータ空気取入口(112)が設けられ、左右のミドルカウル(78L、78R)の後部内側にレイヤカウル(123L、123R)が設けられている。
ラジエータ空気取入口(112)から取り入れた走行風の一部は、ミドルカウル(78L、78R)とレイヤカウル(123L、123R)とで形成される別開口(138L、138R)を通って、ミドルカウル(78L、78R)の外へ排出され車両後方へ流れる。
鞍乗型車両においては、ミドルカウル(78L、78R)の後方に、乗員の脚が置かれる。
ところで、別開口(138L、138R)から排出される風には、ラジエータユニット(51)で暖められた空気が混合することが考えられる。暖められた風が、別開口(138L、138R)から排出される場合は、この風が乗員の脚に当たることは避けなければならない。
対策として、レイヤカウル(123L、123R)を車幅方向外方へ延長することが考えられる。しかし、この対策ではカウルが大型化し重くなる。
そこで、カウルの小型化、軽量化を図りつつ、ラジエータ排風が乗員の脚に当たらないようにすることができるカウル構造が求められる。
特開2010−42755公報
本発明は、ラジエタを乗員が座るシートより前方に備える鞍乗型車両において、カウルの小型化、軽量化を図りつつ、ラジエタ排風が乗員の脚に当たらないようにすることができるカウル構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体フレーム前部に設けられるヘッドパイプに、前輪懸架装置を介して前輪が支持され、前記ヘッドパイプの後方に乗員が座るシートが設けられ、前記ヘッドパイプと前記シートの間に前記乗員が両膝で挟むニーグリップ部材が設けられ、このニーグリップ部材から前方の部位を覆うアッパカウルが設けられ、前記ニーグリップ部材の下方にエンジンが設けられ、前記前輪と前記エンジンの間にラジエタが配置され、このラジエタの車幅方向側方に前記ラジエタへ走行風を導く左右のラジエタシュラウドが設けられている鞍乗型車両であって、
前記アッパカウルは、前記ラジエタの上方において、前記前輪懸架装置を覆いつつ後方へ延びて前記ニーグリップ部材に重なると共に、下部に車幅中心へ傾斜する傾斜面を備え、
前記ラジエタシュラウドは、前記ラジエタの上端よりも上方へ延びる上方延長部を有し、車両側面視で前記上方延長部の上部が前記アッパカウルの前記傾斜面に重なり、車両正面視で前記上方延長部の前記上部が、前記傾斜面と隙間をおいて車幅方向側方に配置されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、車両正面視で、アッパカウルの傾斜面の上端より、ラジエタシュラウドの上方延長部の上部が、車幅中心に位置していることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、アッパカウルにおいて、傾斜面の上端が最も車幅外方へ突出する稜線となり、この稜線からニーグリップ部材まで車幅中心へ傾斜していることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、稜線は、ラジエタの上端より下位位置で且つ車両側面視でエンジンの上部に重なる位置まで延びていることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、ラジエタシュラウドの下部とアッパカウルの傾斜面との間は、車両側面視で開放したことを特徴とする。
請求項6に係る発明では、ラジエタシュラウド自体は、車両側面視で、開口部を有していないことを特徴とする。
請求項7に係る発明では、正面視で、車幅中心に金属製の燃料タンクが配置され、この燃料タンクを車幅方向外側から樹脂製の左右のニーグリップ部材でカバーしたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、アッパカウルの下部に車幅中心へ傾斜する傾斜面を備えた。ラジエタで暖められた風の一部は、傾斜面に沿って車体外へ排出される。このときに、傾斜面が車体中心へ傾斜しているため、風が車幅方向外側に向かうようにして排出される。結果、暖められた風が車体から速やかに離れ、乗員の膝に当たる心配はない。
対策としては、アッパカウルに傾斜面を設けるだけで済むため、カウルの小型化及び軽量化が維持できる。すなわち、本発明により、ラジエタを乗員が座るシートより前方に備える鞍乗型車両において、カウルの小型化、軽量化を図りつつ、ラジエタ排風が乗員の脚に当たらないようにすることができるカウル構造が提供される。
また、車両正面視で、ラジエタ上縁と左右のラジエタシュラウドの上方延長部とアッパカウルで囲われる矩形の開口から、大量の走行風が導入され、この走行風がエンジンの冷却に供される。したがって、カウルを備える車両でありながら、エンジンを効果的に走行風で冷却させることができる。
請求項2に係る発明では、車両正面視で、アッパカウルの傾斜面の上端より、ラジエタシュラウドの上方延長部の上部が、車幅中心に位置している。ラジエタシュラウドの上方延長部の上部と傾斜面との間の隙間から、ラジエタで暖められて風が車外へ排出される。 傾斜面は車幅中心へ傾斜しているため、傾斜面の縦寸法を十分に確保することができる。このような傾斜面に上方延長部の上部を沿わせるため、傾斜面との隙間の高さ寸法を稼ぐことができ、十分な隙間面積を確保し、排風性能を高めることができる。
請求項3に係る発明では、アッパカウルにおいて、傾斜面の上端が最も車幅外方へ突出する稜線となり、この稜線からニーグリップ部材まで車幅中心へ傾斜している。
稜線は2つの面が交わる線分として定義される。このような稜線が車幅外方へ突出しているため、傾斜面に沿って流れる風は稜線から車幅外方へ離れていく。稜線より車両後方は車幅中心へ絞られ、ここに乗員の膝があるため、乗員の膝に排風が、ますます当たりにくくなる。
請求項4に係る発明では、稜線は、ラジエタの上端より下位位置で且つ車両側面視でエンジンの上部に重なる位置まで延びている。
稜線が縦長であるため、乗員の膝の大部分が排風から保護される。
請求項5に係る発明では、ラジエタシュラウドの下部とアッパカウルの傾斜面との間は、車両側面視で開放している。ラジエタで暖められた風の多くは、ラジエタシュラウドの下部とアッパカウルの傾斜面との間から排出させることができる。ラジエタ後方の空間の温度上昇を防止することができる。
請求項6に係る発明では、ラジエタシュラウド自体は、車両側面視で、開口部を有していない。開口部を有すると剛性が低下するが、本発明によれば、開口部を有していないため、ラジエタシュラウドの剛性を高めることができる。
請求項7に係る発明では、正面視で、車幅中心に金属製の燃料タンクが配置され、この燃料タンクを車幅方向外側から樹脂製の左右のニーグリップ部材でカバーする。
金属製の燃料タンクは、傷が付きやすく、付いた傷が目立つ。本発明では、金属製の燃料タンクを車幅方向外側から樹脂製の左右のニーグリップ部材でカバーするため、燃料タンクの傷付きを防止することができる。仮に、ニーグリップ部材に傷が付いても、樹脂は金属より、傷が目立たない。よって、本発明により、外観性を高めることができる。
本発明に係る鞍乗型車両の左側面図である。 本発明に係る鞍乗型車両の正面図である。 本発明に係る鞍乗型車両の要部を示す図である。 図3の4−4線断面図である。 図3の5−5線断面図である。 図1の要部拡大図である。 図6の7−7線断面図である。 図6の8−8線断面図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
先ず、図7に示すように、車体フレーム11が配置され、この車体フレーム11の図面手前側、すなわち車体フレーム11前部に、ヘッドパイプ12が設けられ、このヘッドパイプ12に、ステアリング軸13が操向自在に取付けられる。
図1に示すように、ステアリング軸13の上端にステアリングハンドル14が取付けられている。また、ステアリング軸13から、クッションを備える前輪懸架装置(フロントフォーク)15が下へ延ばされ、この前輪懸架装置15に前輪16が回転自在に取付けられる。
そして、図1に示す車両10は、ヘッドパイプ12の後方に乗員が座るシート18が設けられ、このシート18とヘッドパイプ12の間に乗員が膝を当てる樹脂製のニーグリップ部材19L(Lは乗員を基準とした左を示す添え字である。以下同)が設けられ、このニーグリップ部材19Lから前方の部位を覆うアッパカウル20が設けられ、ニーグリップ部材19Lの下方にエンジン21が設けられ、前輪16とエンジン21の間にラジエタ22が配置され、このラジエタ22の車幅方向側方にラジエタ22へ走行風を導くラジエタシュラウド23Lが設けられている鞍乗型車両である。
さらに、車体フレームの後部要素であるピボットフレーム24にピボット軸25を介してスイングアーム26が上下スイング可能に取付けられ、このスイングアーム26の後端に駆動輪としての後輪27が回転自在に支持される。
図2に示すように、車体前部上部を覆うアッパカウル20は、前輪16の上方に配置されるヘッドライトレンズ28を囲うレンズ周りカウル29と、このレンズ周りカウル29の下に配置され車幅方向に延びるフロントセンタカウル31と、このフロントセンタカウル31及びレンズ周りカウル29の左右に配置される左アッパカウル本体32L及び右アッパカウル本体32R(Rは乗員を基準とした右を示す添え字である。以下同)とからなる。
レンズ周りカウル29から上にシールド33が延ばされ、レンズ周りカウル29に左右の方向指示灯34L、34Rが取付けられる。
さらに、左右アッパカウル本体32L、32Rの車幅方向側方に左右のラジエタシュラウド23L、23Rが設けられる。
車両正面視で、アッパカウル20(詳細には、フロントセンタカウル31)の下縁と、左右のラジエタシュラウド23L、23Rの内縁と、フロントフェンダ35とで囲われた略矩形の大きな開口が形成される。この開口から走行風が流入する。
次に、走行風の流れを具体的に説明する。
図2から前輪16及び前輪懸架装置15を除いた要部の図面を図3に示す。
図3に示すように、左のラジエタシュラウド23Lは、矩形のラジエタ22の左辺に沿うシュラウド本体部37Lと、このシュラウド本体部37Lから上方へ延びる上方延長部38Lとからなる。同様に、右のラジエタシュラウド23Rは、ラジエタ22の右辺に沿うシュラウド本体部37Rと、このシュラウド本体部37Rから上方へ延びる上方延長部38Rとからなる。
図3の4−4線断面図である図4に示すように、先が突で車両後方へ開くV字断面を呈するシュラウド本体部37L、37Rがラジエタ22の左右に配置される。左右のシュラウド本体部37L、37Rは走行風(一部)を逃がすことなくラジエタ22へ導く作用を発揮する(矢印(1)、(1))。この走行風(一部)はラジエタ22を冷却し、自身は暖められる。暖められた風は車両後方へ向かう。
図3において、走行風は、ラジエタ22上縁と、左右のラジエタシュラウド23L、23R側の上方延長部38L、38Rと、アッパカウル20の下縁で囲われる矩形の開口39から導入される。
開口39から導入された走行風は、図3の5−5線断面図である図5に示すように、白抜き矢印(2)の如く流れてエンジン21を冷却する。
一方、ラジエタ22で暖められた風(図4、矢印(1)、(1))は、白抜き矢印(2)の流れに混合する分と、その他(混合しない分)に分かれ、その他の風(ラジエタ22で暖められた風)は、アッパカウル本体32L、32Rの外面とラジエタシュラウドの上方延長部38L、38Rの内面との間の隙間41、41を通って、車外へ排出される(矢印(3)、(3))。
本発明では、2つの面が交わる線として定義される稜線42が最も車幅方向側方へ突出する。そして、稜線42より前側は車幅中心へ傾斜する傾斜面43とし、稜線42より後側は車体中心へ傾斜する後部斜面44とし、後部斜面44をニーグリップ部材19Lの前端に接続するようにした。
すなわち、傾斜面43は車両後方ほぼ車幅方向側方へ延びる。また、後部斜面44は車体後方ほど車幅中心へ傾斜する。
ニーグリップ部材19L、19Rに想像線で示す膝45、45が添えられるが、これらの膝45、45は稜線42、42の後方にある。暖められた風は、矢印(3)、(3)のように、傾斜面43、43に沿って流れた後、稜線42、42から車幅方向外方へ排出される。結果、暖められた風が膝45、45に、より当たり難くなる。
以上の作用を発揮するアッパカウル20、ラジエタシュラウド23L、23R及びニーグリップ部材19L、19Rの構造的特徴を、詳しく説明する。
図3に示すように、車両正面視で、アッパカウル20の車幅方向最大幅W1より、ラジエタシュラウド23L、23Rの車幅方向最大幅W2が小さい。すなわち、アッパカウル20における傾斜面43、43の上端より、ラジエタシュラウド23L、23Rにおける上方延長部38L、38Rの上部38a、38aが、車幅中心に位置している。
傾斜面43、43は車幅中心へ傾斜しているため、傾斜面43、43の縦寸法を十分に確保することができる。このような傾斜面43に上方延長部38Lの上部38aを沿わせるため、傾斜面43との隙間(図5、符号41)の高さ寸法を稼ぐことができ、十分な隙間面積(隙間×高さ寸法)を確保し、排風性能を高めることができる。
また、図1の要部拡大図である図6に示すように、ラジエタ22の下端22aと稜線42の下端42aとを結んだ線46が膝45の前端より車両後方になる。すなわち、稜線42は、ラジエタ22の上端22bより下位位置で且つ車両側面視でエンジン21の上部21a(具体的にはヘッドカバー)に重なる位置まで延びている。稜線42が下まで延びており縦長であるため、乗員の膝45の大部分が排風から保護される。
また、図6に示すように、ラジエタシュラウド23Lの下部(すなわち、シュラウド本体部37L)と、傾斜面43との間が、車両側面視で逆V字状に開放されている。すなわち、略三角形の開放部47ができる。ラジエタで暖められた風の多くを、ラジエタシュラウド23Lの下部とアッパカウル20側の傾斜面43との間、すなわち略三角形の開放部47から排出させることができる。ラジエタ22後方の空間(ラジエタ22とエンジン上部21aの間の空間)の温度上昇を防止することができる。
また、ラジエタシュラウド23L自体は、車両側面視で、開口部(穴)を有していない。開口部を有すると剛性が低下するが、本発明によれば、開口部を有していないため、ラジエタシュラウド23Lの剛性を高めることができる。
好ましくは、ラジエタシュラウド23Lに、車両後方へ斜め上に延びるリブ48、48を一体形成する。リブ48、48で剛性アップを図ると共に外観性の向上を図ることができる。右のラジエタシュラウド(図3、符号23R)も同様である。
また、図6の7−7線断面図である図7に示すように、ラジエタ22で暖められた風は、傾斜面43、43と上方延長部38L、38Rとの間の隙間41、41から車幅外方へ排出される(矢印(3)、(3))。
また、アッパカウル20の内側で且つラジエタ22の上縁より上にて、車体フレーム11にキャニスタ49や電装品51が取付けられる。走行風(図5、白抜き矢印(2))がキャニスタ49及び電装品51に当たって、これらを空冷するため、キャニスタ49の温度上昇や電装品51の温度上昇が抑えられる。
また、図6の8−8線断面図である図8に示すように、正面視で、車幅中心に金属製の燃料タンク52が配置され、この燃料タンク52を車幅方向外側から樹脂製の左右のニーグリップ部材19L、19Rでカバーする。
金属製の燃料タンク52は、傷が付きやすく、付いた傷が目立つ。本発明では、金属製の燃料タンク52を車幅方向外側から樹脂製の左右のニーグリップ部材19L、19Rでカバーするため、燃料タンク52の傷付きを防止することができる。仮に、ニーグリップ部材19L、19Rに傷が付いても、樹脂は金属より、傷が目立たない。よって、外観性を高めることができる。
また、ニーグリップ部材19L、19Rで側方をカバーすることで、車体フレームの前部要素である左右のメインフレーム53L、53Rよりも燃料タンク52の底板54を上げることができる。仮に、ニーグリップ部材19Lが無ければ、燃料タンク52の底板54でメインフレーム53L、53Rを覆う必要があり、底板54を下げざるを得ない。
底板54を上げたことにより、エンジン21と底板54との間に十分大きな空間55を確保することができ、この空間55に燃料の供給管や戻り管、ハーネスなどを容易に通すことができる。
加えて、底板54を上げたことにより、底板54に下から上へ挿入するようにして取付けけた燃料ポンプ56を、比較的高温のエンジン21から離すことができ、燃料ポンプ56の温度上昇を抑えることができる
尚、本発明の鞍乗型車両は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、鞍乗型三輪車や鞍乗型四輪車にも適用可能である。
本発明は、鞍乗型車両の前部構造に好適である。
10…鞍乗型車両、11…車体フレーム、12…ヘッドパイプ、15…前輪懸架装置、16…前輪、18…シート、19L、19R…ニーグリップ部材、20…アッパカウル、21…エンジン、22…ラジエタ、23L、23R…ラジエタシュラウド、38L、38R…上方延長部、41…隙間、42…稜線、43…傾斜面、47…開放部、52…燃料タンク。

Claims (7)

  1. 車体フレーム(11)前部に設けられるヘッドパイプ(12)に、前輪懸架装置(15)を介して前輪(16)が支持され、前記ヘッドパイプ(12)の後方に乗員が座るシート(18)が設けられ、前記ヘッドパイプ(12)と前記シート(18)の間に前記乗員が両膝(45、45)で挟むニーグリップ部材(19L、19R)が設けられ、このニーグリップ部材(19L、19R)から前方の部位を覆うアッパカウル(20)が設けられ、前記ニーグリップ部材(19L、19R)の下方にエンジン(21)が設けられ、前記前輪(16)と前記エンジン(21)の間にラジエタ(22)が配置され、このラジエタ(22)の車幅方向側方に前記ラジエタ(22)へ走行風を導く左右のラジエタシュラウド(23L、23R)が設けられている鞍乗型車両であって、
    前記アッパカウル(20)は、前記ラジエタ(22)の上方において、前記前輪懸架装置(15)を覆いつつ後方へ延びて前記ニーグリップ部材(19L、19R)に重なると共に、下部に車幅中心へ傾斜する傾斜面(43、43)を備え、
    前記ラジエタシュラウド(23L、23R)は、前記ラジエタ(22)の上端よりも上方へ延びる上方延長部(38L、38R)を有し、車両側面視で前記上方延長部(38L、38R)の上部が前記アッパカウル(20)の前記傾斜面(43、43)に重なり、車両正面視で前記上方延長部(38L、38R)の前記上部が、前記傾斜面(43、43)と隙間(41、41)をおいて車幅方向外側に配置されていることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記車両正面視で、前記アッパカウル(20)の前記傾斜面(43、43)の上端より、前記ラジエタシュラウド(23L、23R)の上方延長部(38L、38R)の上部が、車幅中心に位置していることを特徴とする請求項1記載の鞍乗型車両。
  3. 前記アッパカウル(20)において、前記傾斜面(43、43)の上端が最も車幅外方へ突出する稜線(42)となり、この稜線(42)から前記ニーグリップ部材(19L、19R)まで車幅中心へ傾斜していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鞍乗型車両。
  4. 前記稜線(42)は、前記ラジエタ(22)の上端より下位位置で且つ車両側面視で前記エンジン(21)の上部に重なる位置まで延びていることを特徴とする請求項3記載の鞍乗型車両。
  5. 前記ラジエタシュラウド(23L、23R)の下部と前記アッパカウル(20)の前記傾斜面(43、43)との間は、車両側面視で開放したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の鞍乗型車両。
  6. 前記ラジエタシュラウド(23L、23R)自体は、車両側面視で、開口部を有していないことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の鞍乗型車両。
  7. 車両正面視で、車幅中心に金属製の燃料タンク(52)が配置され、この燃料タンク(52)を車幅方向外側から樹脂製の前記左右のニーグリップ部材(19L、19R)でカバーしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の鞍乗型車両。
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