JP5883775B2 - 鞍乗型車両の導風構造 - Google Patents
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Description
請求項2に記載の発明によれば、前方から取込まれてラジエータシュラウドの内側を流れる走行風が、壁部によって方向を変えられて、ラジエータシュラウドの外側へ効率よく導かれるとともに、ラジエータはラジエータグリルによって保護されつつ、ラジエータグリルから走行風が効率良くラジエータに導入される。
請求項3に記載の発明によれば、シートに向かって左右のラジエータシュラウドの車幅方向の間隔が狭まるので、運転者が両膝をラジエータシュラウドに挟んで乗車し易くなる。また、ラジエータからの排風をラジエータシュラウドの下部から車幅方向外側に抜き易くなる。
請求項4に記載の発明によれば、アッパカウルの斜面部が、車幅方向外側に延出し、斜め後上がりに延びることで、高速走行での車体の浮上り(リフト)が防止される。また、ラジエータシュラウドがアッパカウルに支持されることにより、バタツキが防止される。
シリンダ6の左方にはサイドタンク25Lが設けられ、シリンダ6の右方にはサイドタンク25Rが設けられている。サイドタンク25L,25Rは、航続距離を伸ばすために設けられた燃料の貯留タンクである。図3及び図4に示すように、サイドタンク25L,25Rは車幅方向外側に張り出すように設けられている。そして、エンジンカバー24は、クランクケース7、その前方のダウンフレーム5及びサイドタンク25L,25Rを前方から覆うように車幅方向に広く形成され、これらの部材を保護する。
ラジエータ16では、熱をもって流入する冷却水を左上側タンク27U及び右上側タンク26Uに振り分けて、右コア部26及び左コア部27Cで冷却して熱を大気に放出させ、冷却後の冷却水を右下側タンク26D及び左下側タンク27DからエンジンE内に流入させてエンジンEを再び冷却する。
右ラジエータ16Rの前方には、右ラジエータグリル28Rが配置され、左ラジエータ16Lの前方には、左ラジエータグリル28Lが配置されている。
右ラジエータグリル28Rは、前面視で右のフロントフォーク8Rの後方に位置してこれと重なるように配置され、左ラジエータグリル28Lは、前面視で左のフロントフォーク8Lの後方に位置してこれと重なるように配置されている。
換言すれば、右ラジエータシュラウド15R及び左ラジエータシュラウド15Lはそれぞれ、右ラジエータ16R及び左ラジエータ16Lを覆う位置から後方に向かうに従い、次第に車幅方向内側に延びるように形成されている。そして、右ラジエータシュラウド15R及び左ラジエータシュラウド15Lは、それぞれ後端部がシート14の側部の下縁に滑らかに連なるように形成されている。
図2、図8を参照し、右ラジエータシュラウド15Rは、前方に向けて先細りとなって先端が前方に指向する形状に形成され、先端から側面視で斜め後上方に延びる上縁15U側で右の斜面部31Rのステー部32に支持され、側面視で、上縁15U側の部位は、後方に向けて斜め後上がりに延びるように形成されている。なお、右ラジエータシュラウド15Rにおける上縁15U側の部位には、ステー部32に外側から重合される前後一対の取付け部33が形成されている。また、図示省略するが、左ラジエータシュラウド15Lの上縁側も同様の形状となっている。
図中W1は、右ラジエータシュラウド15Rの形状に沿って車幅方向内側に流れようとする走行風を示している。ここで、本実施形態では、右ラジエータシュラウド15Rが後方に向かうに従い車幅方向内側に延びる形状であるため、前方側の部位よりも車幅方向内側に落ち込んだ部位において負圧領域が生じ易い。しかし、第1開口53R、第2開口54R、及び第3開口55Rからは、右ラジエータシュラウド15Rの内側に導かれた走行風の一部が、ラジエータ16を通らずに、図中W2及びW3に示すように、車幅方向外側に流れる。
これによれば、前方から取込まれて、左ラジエータシュラウド15L及び右ラジエータシュラウド15Rの内側を流れる走行風が、壁部によって方向を変えられて、左ラジエータシュラウド15L及び右ラジエータシュラウド15Rの外側へ効率よく導かれる。
これによれば、コア部の車幅方向外側で、ラジエータシュラウドとラジエータの隙間が狭まり、冷却性能が向上する。また、ラジエータよりも上方においては、走行風を必要以上にせき止めて空気抵抗になることを避けながら、熱気が運転者に向けて上がってくるのが防止される。
これによれば、前方から取込まれてラジエータシュラウドの内側を流れる走行風が、壁部によって方向を変えられて、ラジエータシュラウドの外側へ効率よく導かれるとともに、ラジエータはラジエータグリルによって保護されつつ、ラジエータグリルから走行風が効率良くラジエータに導入される。
これによれば、シート14に向かって右ラジエータシュラウド15R及び左ラジエータシュラウド15Lの車幅方向の間隔が狭まるので、運転者が両膝を右ラジエータシュラウド15R及び左ラジエータシュラウド15Lに挟んで乗車し易くなる。また、右ラジエータ16R及び左ラジエータ16Lからの排風を右ラジエータシュラウド15R及び左ラジエータシュラウド15Lの下部から車幅方向外側に抜き易くなる。
これによれば、アッパカウル11の斜面部31L,31Rが、車幅方向外側に延出し、斜め後上がりに延びることで、高速走行での車体の浮上り(リフト)が防止される。また、右ラジエータシュラウド15R及び左ラジエータシュラウド15Lがアッパカウル11に支持されることにより、バタツキが防止される。
2 車体フレーム
3 ヘッドパイプ
10 ハンドルバー
11 アッパカウル
14 シート
15L 左ラジエータシュラウド(ラジエータシュラウド)
15R 右ラジエータシュラウド(ラジエータシュラウド)
16L 左ラジエータ(ラジエータ)
16R 右ラジエータ(ラジエータ)
28L 左ラジエータグリル(ラジエータグリル)
28R 右ラジエータグリル(ラジエータグリル)
30 舳先部
30C 先端部
30L,30R 後方延出部
31L,31R 斜面部
45L 左側内壁部(壁部)
45R 右側内壁部(壁部)
53R 第1開口(開口)
54R 第2開口(開口)
55R 第3開口(開口)
C 冷気領域
H 熱気領域
E 原動機
Claims (4)
- シート(14)に跨って車両を操縦する運転者の前方に配置され、原動機(E)からの熱を大気に放出するラジエータ(16L,16R)と、
前記ラジエータ(16L,16R)の左右両側に配置され、前記ラジエータ(16L,16R)の車幅方向外側外面を覆い、走行風を前方からその内側に取込んで前記ラジエータ(16L,16R)へ送る左右一対のラジエータシュラウド(15L,15R)と、を備える鞍乗型車両の導風構造において、
前記ラジエータ(16L,16R)は、その上端が前記シート(14)の上面付近に位置するように配置され、
左右の前記ラジエータシュラウド(15L,15R)はそれぞれ、
前方からその内側に取込む走行風の一部を、前記ラジエータ(16L,16R)を通さずにその外側に流す開口(53R,54R,55R)と、
その内面から内側に向けて突出する壁部(45L,45R)と、を備え、該壁部(45L,45R)によって、前記ラジエータシュラウド(15L,15R)の内側の空間が、前記ラジエータ(16L,16R)を冷却した後の熱気が存在する熱気領域(H)と、前記熱気が存在しない冷気領域(C)と、に分かれ、
前記開口(53R,54R,55R)は、前記冷気領域(C)における前記壁部(45L,45R)の近傍に設けられ、
前記ラジエータ(16L,16R)は、水管及びフィンを有するコア部と、前記コア部の両端に配置され、配管が接続されるタンクと、を備える前後方向に薄い直方体形状であり、
前記壁部(45L,45R)は、前記ラジエータ(16L,16R)の車幅方向外側の位置で、前記コア部に沿って上下方向に延在し、前記ラジエータ(16L,16R)の上方の位置で、後方に向けて延びるように形成されることを特徴とする鞍乗型車両の導風構造。 - 前記ラジエータ(16L,16R)の前方に、前記ラジエータ(16L,16R)を保護するラジエータグリル(28L,28R)が設けられ、
前記壁部(45L,45R)の内側縁は、前記ラジエータグリル(28L,28R)の外側縁に沿うように形成されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の導風構造。 - 左右の前記ラジエータシュラウド(15L,15R)は、後方に向けて延びるに従い互いの車幅方向の間隔を次第に狭めるように形成されるとともに、それぞれ後端部が前記シート(14)側部の下縁に滑らかに連なるように形成され、
左右の前記ラジエータシュラウド(15L,15R)の下縁はそれぞれ、前記ラジエータ(16L,16R)の下端の近傍の位置からそれぞれの後端部の間で、一回上方へ回り込む線を描くように形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両の導風構造。 - 前記鞍乗型車両は、運転者の前方のハンドルバー(10)を含む操舵部品を軸支するヘッドパイプ(3)を備える車体フレーム(2)を備え、
前記ハンドルバー(10)及び前記ヘッドパイプ(3)の前方に、
車幅方向中央に位置する先端部(30C)、及び該先端部(30C)から後方に延びるに従い車幅方向外側に延び、該先端部(30C)が受ける走行風を左右に振り分ける左右一対の後方延出部(30L,30R)を有する舳先部(30)と、該舳先部(30)の左右の前記後方延出部(30L,30R)からそれぞれ車幅方向外側に延出し、側面視で、後方に向けて斜め後上がりに延びる左右一対の斜面部(31L,31R)と、を備えるアッパカウル(11)が設けられ、
左右の前記ラジエータシュラウド(15L,15R)は、その上縁側でそれぞれ、対応する左右の前記斜面部(31L,31R)に支持され、側面視で、上縁側の部位が、後方に向けて斜め後上がりに延びるように形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の導風構造。
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