JP5883775B2 - 鞍乗型車両の導風構造 - Google Patents

鞍乗型車両の導風構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5883775B2
JP5883775B2 JP2012281353A JP2012281353A JP5883775B2 JP 5883775 B2 JP5883775 B2 JP 5883775B2 JP 2012281353 A JP2012281353 A JP 2012281353A JP 2012281353 A JP2012281353 A JP 2012281353A JP 5883775 B2 JP5883775 B2 JP 5883775B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiator
width direction
vehicle width
shroud
guide structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012281353A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014125012A (ja
Inventor
佐々木 崇
崇 佐々木
篤志 高崎
篤志 高崎
弘美 柴田
弘美 柴田
麻央 吉田
麻央 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2012281353A priority Critical patent/JP5883775B2/ja
Publication of JP2014125012A publication Critical patent/JP2014125012A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5883775B2 publication Critical patent/JP5883775B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Description

本発明は、鞍乗型車両の導風構造に関する。
エンジンの前方にラジエータが設けられ、ラジエータの車幅方向外側外面(左右外面)がラジエータシュラウド(ラジエータカバー)によって覆われる自動二輪車が特許文献1に開示されている。
特許文献1の自動二輪車では、ラジエータシュラウドにおけるラジエータの車幅方向外側外面を覆う部位からラジエータの車幅方向外側外面よりも前方に位置する部位にかけて開口が形成されている。この開口は、ラジエータシュラウドの車幅方向外側を通過する走行風を剥離させて、車両の倒し込みの際の初期の重さを軽減する等のために形成されている。
特開2012−153275号公報
ところで、オフロード用の鞍乗型車両(自動二輪車)は一般的に、ラジエータの配置位置が高く、その上端がシートの上面付近に位置するように配置されるため、ラジエータシュラウドが車両において比較的高い位置に配置される。このため、ラジエータシュラウドの車幅方向外側を流れる走行風が運転者の腹部等に向けて流れ易く、この走行風が運転者に当ってしまうと、空気抵抗が生じてしまう。
しかも、オフロード用の鞍乗型車両では、ラジエータシュラウドの車幅方向外側外面が、後方に向けて延びるに従い次第に車幅方向内側に延びるように形成される形状のものが多く、このような形状では、運転者の前方のラジエータシュラウド周囲に負圧が生じ易い。このため、ラジエータシュラウドの車幅方向外側を流れる走行風が運転者側に向けてより流れ易く、空気抵抗がより大きくなってしまう場合がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、運転者の前方のラジエータシュラウド周囲で生じる負圧を弱めて空気抵抗を減少させる鞍乗型車両の導風構造を提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載の発明は、シート(14)に跨って車両を操縦する運転者の前方に配置され、原動機(E)からの熱を大気に放出するラジエータ(16L,16R)と、前記ラジエータ(16L,16R)の左右両側に配置され、前記ラジエータ(16L,16R)の車幅方向外側外面を覆い、走行風を前方からその内側に取込んで前記ラジエータ(16L,16R)へ送る左右一対のラジエータシュラウド(15L,15R)と、を備える鞍乗型車両の導風構造において、前記ラジエータ(16L,16R)は、その上端が前記シート(14)の上面付近に位置するように配置され、左右の前記ラジエータシュラウド(15L,15R)はそれぞれ、前方からその内側に取込む走行風の一部を、前記ラジエータ(16L,16R)を通さずにその外側に流す開口(53R,54R,55R)と、その内面から内側に向けて突出する壁部(45L,45R)と、を備え、該壁部(45L,45R)によって、前記ラジエータシュラウド(15L,15R)の内側の空間が、前記ラジエータ(16L,16R)を冷却した後の熱気が存在する熱気領域(H)と、前記熱気が存在しない冷気領域(C)と、に分かれ、前記開口(53R,54R,55R)は、前記冷気領域(C)における前記壁部(45L,45R)の近傍に設けられ、前記ラジエータ(16L,16R)は、水管及びフィンを有するコア部と、前記コア部の両端に配置され、配管が接続されるタンクと、を備える前後方向に薄い直方体形状であり、前記壁部(45L,45R)は、前記ラジエータ(16L,16R)の車幅方向外側の位置で、前記コア部に沿って上下方向に延在し、前記ラジエータ(16L,16R)の上方の位置で、後方に向けて延びるように形成されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の鞍乗型車両の導風構造において、前記ラジエータ(16L,16R)の前方に、前記ラジエータ(16L,16R)を保護するラジエータグリル(28L,28R)が設けられ、前記壁部(45L,45R)の内側縁は、前記ラジエータグリル(28L,28R)の外側縁に沿うように形成されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の鞍乗型車両の導風構造において、左右の前記ラジエータシュラウド(15L,15R)は、後方に向けて延びるに従い互いの車幅方向の間隔を次第に狭めるように形成されるとともに、それぞれ後端部が前記シート(14)側部の下縁に滑らかに連なるように形成され、左右の前記ラジエータシュラウド(15L,15R)の下縁はそれぞれ、前記ラジエータ(16L,16R)の下端の近傍の位置からそれぞれの後端部の間で、一回上方へ回り込む線を描くように形成されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の導風構造において、前記鞍乗型車両は、運転者の前方のハンドルバー(10)を含む操舵部品を軸支するヘッドパイプ(3)を備える車体フレーム(2)を備え、前記ハンドルバー(10)及び前記ヘッドパイプ(3)の前方に、車幅方向中央に位置する先端部(30C)、及び該先端部(30C)から後方に延びるに従い車幅方向外側に延び、該先端部(30C)が受ける走行風を左右に振り分ける左右一対の後方延出部(30L,30R)を有する舳先部(30)と、該舳先部(30)の左右の前記後方延出部(30L,30R)からそれぞれ車幅方向外側に延出し、側面視で、後方に向けて斜め後上がりに延びる左右一対の斜面部(31L,31R)と、を備えるアッパカウル(11)が設けられ、左右の前記ラジエータシュラウド(15L,15R)は、その上縁側でそれぞれ、対応する左右の前記斜面部(31L,31R)に支持され、側面視で、上縁側の部位が、後方に向けて斜め後上がりに延びるように形成されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ラジエータシュラウドの内側から外側へ走行風の一部が流れて運転者の前方のラジエータシュラウド周囲に生じる負圧が弱まる。これにより、車両側部を流れる走行風が運転者側に向けて曲がるように流れるのが抑制されて運転者に当るのが抑制されるので、空気抵抗が減少する。また、前方から取込まれてラジエータシュラウドの内側を流れる走行風が、壁部によって方向を変えられて、ラジエータシュラウドの外側へ効率よく導かれる。また、コア部の車幅方向外側で、ラジエータシュラウドとラジエータの隙間が狭まり、冷却性能が向上する。ラジエータよりも上方においては、走行風を必要以上にせき止めて空気抵抗になることを避けながら、熱気が運転者に向けて上がってくるのが防止される。
請求項に記載の発明によれば、前方から取込まれてラジエータシュラウドの内側を流れる走行風が、壁部によって方向を変えられて、ラジエータシュラウドの外側へ効率よく導かれるとともに、ラジエータはラジエータグリルによって保護されつつ、ラジエータグリルから走行風が効率良くラジエータに導入される。
請求項に記載の発明によれば、シートに向かって左右のラジエータシュラウドの車幅方向の間隔が狭まるので、運転者が両膝をラジエータシュラウドに挟んで乗車し易くなる。また、ラジエータからの排風をラジエータシュラウドの下部から車幅方向外側に抜き易くなる。
請求項に記載の発明によれば、アッパカウルの斜面部が、車幅方向外側に延出し、斜め後上がりに延びることで、高速走行での車体の浮上り(リフト)が防止される。また、ラジエータシュラウドがアッパカウルに支持されることにより、バタツキが防止される。
本発明の実施形態に係る構造が適用された自動二輪車の右側面図である。 図1の拡大図である。 同自動二輪車の前面図である。 同自動二輪車の上面図である。 同自動二輪車の前部を左前方から見た斜視図である。 同自動二輪車が備えるアッパカウルの側面図である。 同自動二輪車が備えるアッパカウルの前面図である。 同自動二輪車が備えるラジエータシュラウドの側面図である。 同自動二輪車が備えるラジエータシュラウドの前面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下で用いる図面において、矢印FRは車両の前方を示し、矢印UPは車両の上方を示し、矢印LHは車両の左方を示している。
図1に示す本実施形態に係る導風構造が適用された自動二輪車1は、オフロードタイプの車両として構成され、自動二輪車1の車体フレーム2は、前端に設けられるヘッドパイプ3から斜め後下方に延びる左右一対のメインフレーム4L,4Rと、メインフレーム4L,4Rの下方においてヘッドパイプ3から下方に延出する単一のダウンフレーム5と、を備えている。
なお、上記の部材のうち図中に表れない部材(例えば、メインフレーム4L等)は、説明の便宜上、図中に括弧書きで符合を示している。以下の説明でも、図中に表れない部材を同様に取り扱う場合がある。
自動二輪車1のエンジンEは水冷4サイクル式であり、メインフレーム4L,4Rの後部下方に配置され、シリンダ6と、クランクケース7と、を備えている。シリンダ6は、そのシリンダ軸線が斜め前上方に延出する状態でクランクケース7の前部に設けられ、その前部はダウンフレーム5の後面に前後方向で対向している。
ヘッドパイプ3には、左右一対のフロントフォーク8L,8Rが操向可能に支持され、フロントフォーク8L,8Rの下部に前輪9が回転自在に支持されている。フロントフォーク8L,8Rの上方には車幅方向に延びるハンドルバー10が設けられている。ヘッドパイプ3及びハンドルバー10の前方には、上面視で前方に向けて先細りの略V字状のアッパカウル11が設けられ、アッパカウル11の上部には、斜め後上方に延びてハンドルバー10等を前方から覆うスクリーン12が設けられている。
また、アッパカウル11の下方には、フロントフェンダ13が設けられている。フロントフェンダ13はフロントフォーク8L,8Rを連結するブリッジ部材3Dに固定されている。
メインフレーム4L,4Rの上方には図示省略する燃料タンクが配置され、燃料タンクの後方には、乗員が着座するシート14が設けられている。シート14は、メインフレーム4L,4Rの上方の位置で略水平に前後方向に延在し、車両において比較的高い位置に設けられている。シート14の上面に乗員が着座し、シート14はウレタン等の緩衝材を収容するため上下方向に所定の厚みを有している。
上記燃料タンクは、車幅方向両外側(左右外側)から左ラジエータシュラウド15L及び右ラジエータシュラウド15Rによって覆われている。これら左ラジエータシュラウド15L及び右ラジエータシュラウド15Rの間には、ラジエータ16が配置されている。なお、本実施形態で用いる図面では、ラジエータ16における他の部材に隠される部位は、説明便宜上太めの破線で示している。図2及び図3を参照し、ラジエータ16は、ダウンフレーム5の右方に配置される右ラジエータ16Rと、ダウンフレーム5の左方に配置される左ラジエータ16Lとで構成されている。ラジエータ16の詳細は後述する。
図1に戻り、メインフレーム4L,4Rの下端部は、クランクケース7の後方に回り込むようにして延び、当該下端部にはスイングアーム17が上下方向に揺動可能に支持されている。スイングアーム17の後部には後輪18が回転可能に支持されている。スイングアーム17と車体フレーム2との間にはリヤクッション19が介装されている。また、シートの後部からは後輪18を上方から覆うリヤフェンダ20が後方に向けて延びている。
また、シリンダ6から延びる排気管21は、クランクケース7の下方において後方に向けて延びて、スイングアーム17の右方で斜め後上方に湾曲し、その後端部でサイレンサ22に接続されている。サイレンサ22はシート14の後部下方に配置されたリヤサイドカバー23にブラケットを介して支持されている。
エンジンEの前方には、エンジンカバー24が設けられ、エンジンカバー24は、シリンダ6の上下方向略中央部からクランクケース7の下部まで全体的に覆うように上下方向に延びるとともに、クランクケース7を車幅方向で全体的に覆うように車幅方向に広く延びる板状に形成されている(図3も参照のこと)。
シリンダ6の左方にはサイドタンク25Lが設けられ、シリンダ6の右方にはサイドタンク25Rが設けられている。サイドタンク25L,25Rは、航続距離を伸ばすために設けられた燃料の貯留タンクである。図3及び図4に示すように、サイドタンク25L,25Rは車幅方向外側に張り出すように設けられている。そして、エンジンカバー24は、クランクケース7、その前方のダウンフレーム5及びサイドタンク25L,25Rを前方から覆うように車幅方向に広く形成され、これらの部材を保護する。
エンジンEでは、サイドタンク25L,25Rによって、シリンダ6が車幅方向外側から全体的に覆われる一方で、クランクケース7の大部分は露出させ、サイドタンク25Rはクランクケース7に取り付けられたクラッチカバーを外部に露出させている。なお、サイドカバー23の内側にも航続距離を伸ばすために、追加の燃料タンクを設けてもよい。
ここで、図2及び図3を参照し、ラジエータ16において、ダウンフレーム5の右方に配置される右ラジエータ16R及びダウンフレーム5の左方に配置される左ラジエータ16Lはそれぞれ、前面視で縦長の矩形状で、側面視では前後方向に薄い直方体形状となっている。図2を参照し、右ラジエータ16R及び左ラジエータ16Lは、それぞれの上端がシート14の上面付近に位置するように配置されている。
また、右ラジエータ16R及び左ラジエータ16Lは、上端が下端よりも前方に位置するように傾斜し、導風面をやや前下方に向けるように配置されている。また、図3に示すように、右ラジエータ16Rは前面視で右のフロントフォーク8Rの後方に位置してこれと重なるように配置され、左ラジエータ16Lは前面視で左のフロントフォークの後方に位置してこれと重なるように配置されている。
右ラジエータ16Rは、水管及びフィンを有する右コア部26Cと、右コア部26Cの上部に配置される右上側タンク26Uと、右コア部26Cの下部に配置される右下側タンク26Dと、を備えている。左ラジエータ16Lは、水管及びフィンを有する左コア部27Cと、左コア部27Cの上部に配置される左上側タンク27Uと、左コア部27Cの下部に配置される左下側タンク27Dと、を備えている。右コア部26Cにおいて、水管は右上側タンク26U及び右下側タンク26Dと連通し、フィンは水管に当接して設けられる。なお、左コア部27Cも同様の構成である。
本実施形態において、ラジエータ16は、右ラジエータ16Rと左ラジエータ16Lとが図示省略する配管で並列に接続されるダウンフロータイプのラジエータとなっている。詳しくは、左上側タンク27Uには、シリンダ6から延びる配管が接続され、左上側タンク27Uと右上側タンク26Uは配管によって接続され、シリンダ6からの冷却水は、左上側タンク27U及び右上側タンク26Uに並列に供給される。また、右下側タンク26D及び左下側タンク27Dには、エンジンEに設けられたウォータポンプに接続される配管がそれぞれ設けられる。
ラジエータ16では、熱をもって流入する冷却水を左上側タンク27U及び右上側タンク26Uに振り分けて、右コア部26及び左コア部27Cで冷却して熱を大気に放出させ、冷却後の冷却水を右下側タンク26D及び左下側タンク27DからエンジンE内に流入させてエンジンEを再び冷却する。
図3を続けて参照し、右ラジエータシュラウド15Rは、右ラジエータ16Rの車幅方向外側外面(右側外面)を覆い、左ラジエータシュラウド15Lは、左ラジエータ16Lの車幅方向外側外面(左側外面)を覆い、走行風を前方からその内側に取込んで右ラジエータ16R及び左ラジエータ16Lへ送る。
右ラジエータ16Rの前方には、右ラジエータグリル28Rが配置され、左ラジエータ16Lの前方には、左ラジエータグリル28Lが配置されている。
右ラジエータグリル28R及び左ラジエータグリル28Lはそれぞれ前面視で縦長の略矩形状に形成され、ラジエータ16に前方からの砂や泥が直撃するのを保護するとともに、それぞれ複数のルーバーを有し、ラジエータ16への走行風の導入の効率化を図かる。
右ラジエータグリル28Rは、前面視で右のフロントフォーク8Rの後方に位置してこれと重なるように配置され、左ラジエータグリル28Lは、前面視で左のフロントフォーク8Lの後方に位置してこれと重なるように配置されている。
図2〜図4を参照し、右ラジエータシュラウド15R及び左ラジエータシュラウド15Lは、右ラジエータ16R及び左ラジエータ16Lを車幅方向外側から覆う位置で互いの車幅方向の間隔が比較的大きくなり、この位置からは、図4に示すように、後方に向けて延びるに従い互いの車幅方向の間隔を次第に狭めるように形成されている。
換言すれば、右ラジエータシュラウド15R及び左ラジエータシュラウド15Lはそれぞれ、右ラジエータ16R及び左ラジエータ16Lを覆う位置から後方に向かうに従い、次第に車幅方向内側に延びるように形成されている。そして、右ラジエータシュラウド15R及び左ラジエータシュラウド15Lは、それぞれ後端部がシート14の側部の下縁に滑らかに連なるように形成されている。
右ラジエータシュラウド15R及び左ラジエータシュラウド15Lは、アッパカウル11に支持されるとともに、車体適所(燃料タンク等)に支持される。ここで、まず、アッパカウル11について、図2、図3、図5〜図7を参照して詳述する。なお、図7にはアッパカウル11の右側半分のみが示されている。
アッパカウル11は、車幅方向中央(図3、C1は車幅方向の中心線を示す)に位置する舳先部30と、舳先部30と一体に形成される左右一対の斜面部31L,31Rと、を有している。舳先部30は、車幅方向中央に位置して前方に指向する先端部30Cと、先端部30Cから後方に延びるに従い車幅方向外側に延び、先端部30Cが受ける走行風を左右に振り分ける左右一対の後方延出部30L,30Rと、で構成されている。
左の後方延出部30Lは、先端部30Cから後方に延びるに従い左方に延び、先端部30Cが受けた走行風を左に流し、右の後方延出部30Rは、先端部30Cから後方に延びるに従い右方に延び、先端部30Cが受けた走行風を右に流す。図6を参照し、後方延出部30L,30Rの下縁はそれぞれ、前方から斜め後上方に延びるように形成され、斜面部31L,31Rはそれぞれ、後方延出部30L,30Rの下縁から車幅方向外側に延出し、側面視で、後方に向けて斜め後上がりに延びるように、左右の後方延出部30L,30Rに一体に形成されている。
そして、図5〜図7を参照し、右の斜面部31Rの右縁(車幅方向外側縁)には下方に突出する前後一対のステー部32が形成されており、これらステー部32に締結部材を締結することで、右ラジエータシュラウド15Rが支持されている。なお、図示省略するが、左の斜面部31Lにも上記同様のステー部が形成されており、左ラジエータシュラウド15Lが支持される。
以下では、右ラジエータシュラウド15Rを主に説明して、本実施形態に係るシュラウド構成を詳述する。
図2、図8を参照し、右ラジエータシュラウド15Rは、前方に向けて先細りとなって先端が前方に指向する形状に形成され、先端から側面視で斜め後上方に延びる上縁15U側で右の斜面部31Rのステー部32に支持され、側面視で、上縁15U側の部位は、後方に向けて斜め後上がりに延びるように形成されている。なお、右ラジエータシュラウド15Rにおける上縁15U側の部位には、ステー部32に外側から重合される前後一対の取付け部33が形成されている。また、図示省略するが、左ラジエータシュラウド15Lの上縁側も同様の形状となっている。
そして、右ラジエータシュラウド15Rの先端から下方に延びる前縁15Fは、前輪9に沿うように弧状に形成され、その下端は側面視で右ラジエータ16Rの下端の前方近傍に至っている。また、上縁15Uから延びる右ラジエータシュラウド15Rの後縁15RRは、上縁15Uから斜め後下方に延び、シート14の前後方向略中央の位置に至っている。ここで、後縁15RRは側面視で、シート14の下縁に沿って延びており、シート14の前後方向略中央の位置で、シート14の側部の下縁に滑らかに連なる。
また、前縁15Fから後方に延びる右ラジエータシュラウド15Rの下縁15Dは、右ラジエータ16Rの下端の近傍の位置から後端部(右ラジエータシュラウド15Rの後端部)の間で、一回上方へ回り込む線を描くように形成される。なお、左ラジエータシュラウド15Lにおける前縁等の形状は、以上で説明した右ラジエータシュラウド15Rと同様のため説明は省略する。
ここで、図3を参照し、左ラジエータシュラウド15Lは、その内面から内側に向けて突出する左側内壁部45Lを備え、右ラジエータシュラウド15Rは、その内面から内側に向けて突出する右側内壁部45Rを備えている。なお、図3では説明便宜上、左側内壁部45L及び右側内壁部45Rにドットを付して示しているが、本実施形態では、左側内壁部45L及び右側内壁部45Rは、左ラジエータシュラウド15L及び右ラジエータシュラウド15Rに一体に形成される。なお、左側内壁部45L及び右側内壁部45Rは、左ラジエータシュラウド15L及び右ラジエータシュラウド15Rに別体で設けられるようにしてもよい。
左側内壁部45L及び右側内壁部45Rは、左ラジエータシュラウド15L及び右ラジエータシュラウド15Rで囲まれる、これらの内側の空間を、ラジエータで冷却した後の熱気が存在する熱気領域Hと、熱気が存在しない冷気領域Cと、に分けるためのものである。詳しくは、本実施形態では、左ラジエータシュラウド15L及び右ラジエータシュラウド15Rは、左ラジエータグリル28L及び右ラジエータグリル28Rと協働して、左ラジエータシュラウド15L及び右ラジエータシュラウド15Rの内側の空間を、熱気領域Hと、冷気領域Cと、に分ける。
具体的に、図3及び図9を参照し、右ラジエータシュラウド15の右側内壁部45Rは、その内側縁が、右ラジエータグリル28Rの外側縁に沿うように形成されており、詳しくは、右側内壁部45Rは、右ラジエータ16Rの車幅方向外側の位置で、右コア部26Cに沿って上下方向に延在し、かつ右ラジエータグリル28Rの右縁に近接又は当接して右ラジエータグリル28Rの右縁との間の隙間を埋める上下延出部50Rと、右ラジエータ16Rの上方の位置で、後方に向けて延び、かつ右ラジエータグリル28Rの上縁に近接又は当接して右ラジエータグリル28Rの上縁との間の隙間を埋める後方延出部51Rと、を備えている。
図8では、太目の一点鎖線で示すラインL1が、角部を前方に向けた略L字状に描かれ、二点鎖線で右ラジエータ16R及び右ラジエータグリル28Rが示されている。ラインL1は、右側内壁部45Rの形状を示し、上下延出部50Rは、側面視で、右ラジエータ16R及び右ラジエータグリル28Rの上下方向における延在方向に沿っており、後方延出部51Rは、側面視で、上下延出部50Rの上端から斜め後上方に延びるように形成される。
ここで、図8を参照し、上記熱気領域H及び冷気領域Cについて説明すると、冷気領域Cは、右側内壁部45Rよりも前側の領域を意味し、熱気領域Hは、右ラジエータ16Rが走行風を冷却した後の熱気が仮に右側内壁部45Rの前側に進入しようとしたとしても、右側内壁部45Rによってせき止められる領域のことを意味するものとする。
なお、左ラジエータシュラウド15Lの左側内壁部45Lは、左右の向きに違いはあるが、右側内壁部45Rと同様の形状に形成されている。なお、図3において、左側内壁部45Lにおける右側内壁部45の上下延出部に相当する部位の前方には、オイルクーラ60が配置されている。
そして、図2、図4、図5及び図8を参照し、本実施形態の右ラジエータシュラウド15Rには、前方からその内側に取込む走行風の一部を、右ラジエータ16Rを通さずにその外側に流す第1開口53R、第2開口54R、及び第3開口55Rが形成されている。
図5及び図8を参照し、第1開口53R、第2開口54R、及び第3開口55Rは、冷気領域Cにおける右側内壁部45Rの近傍に設けられている。本実施形態では、第1開口53Rが上下延出部50Rの延在方向に沿って延びるスリット状に形成され、第2開口54R及び第3開口55Rは後方延出部51Rの延在方向に沿って延びるスリット状に形成されている。
さらに詳しくは、第1開口53Rは、上下延出部50Rの上部前方に形成されている。また、第2開口54Rは、後方延出部51Rの前部の上方に形成され、第3開口55Rは、後方延出部51Rの前部の上方に形成され、第2開口54Rと第3開口55Rとは前後方向で離間して形成されている。また、第1開口53R、第2開口54R、及び第3開口55Rは、シート14の上下方向高さと略同一の高さとなる位置に形成されている。
なお、左ラジエータシュラウド15Lにおいても、上述した第1開口53R、第2開口54R、及び第3開口55Rと同様の開口が形成されるが、説明は省略する。なお、図4においては、左ラジエータシュラウド15Lに形成される開口の一部が示されている(開口54L,55L)。
また、上述したように、本実施形態では、右ラジエータシュラウド15R及び左ラジエータシュラウド15Lが、右ラジエータ16R及び左ラジエータ16Lを車幅方向外側から覆う位置で互いの車幅方向の間隔が比較的大きくなり、この位置からは、後方に向けて延びるに従い互いの車幅方向の間隔を次第に狭めるように形成されると説明した。ここで、本実施形態では、右ラジエータシュラウド15Rの第1開口53R、第2開口54R、及び第3開口55R、並びにこれらと同様に形成される左ラジエータシュラウド15Lの開口の後方には、右ラジエータシュラウド15R及び左ラジエータシュラウド15Lが後方に向けて延びるに従い互いの車幅方向の間隔を次第に狭めるように形成される部位が位置している。
また、右ラジエータシュラウド15Rにおける上下延出部50R及び後方延出部51Rが接続する接続部の後方であって、右ラジエータ16Rの上部の上方に位置する部位には、排出口70が形成されている。この排出口70は、右ラジエータ16Rを通過した走行風を排出させるとともに、右ラジエータ16Rのメンテナンス用の開口としても機能する。
ここで、図4を参照し、第1開口53R、第2開口54R、及び第3開口55Rが、右ラジエータシュラウド15Rに形成されることによる作用を説明する。
図中W1は、右ラジエータシュラウド15Rの形状に沿って車幅方向内側に流れようとする走行風を示している。ここで、本実施形態では、右ラジエータシュラウド15Rが後方に向かうに従い車幅方向内側に延びる形状であるため、前方側の部位よりも車幅方向内側に落ち込んだ部位において負圧領域が生じ易い。しかし、第1開口53R、第2開口54R、及び第3開口55Rからは、右ラジエータシュラウド15Rの内側に導かれた走行風の一部が、ラジエータ16を通らずに、図中W2及びW3に示すように、車幅方向外側に流れる。
このため、第1開口53R、第2開口54R、及び第3開口55Rが形成されることで、図中W2及びW3に示すように走行風の一部が車幅方向外側に流れるので、本実施形態の構造では、運転者の前方の右ラジエータシュラウド15R周囲に生じる負圧が弱まり、車両側部を流れる走行風が運転者側に向けて曲がるように流れるのが抑制されて運転者に当るのが抑制され、空気抵抗が減少する。なお、左ラジエータシュラウド15Lについても同様のことがいえる。
以上に記載したように、上記自動二輪車1では、シート14に跨って車両を操縦する運転者の前方に配置され、原動機であるエンジンEからの熱を大気に放出するラジエータ16と、ラジエータ16の左右両側に配置され、ラジエータ16の車幅方向外側外面を覆い、走行風を前方からその内側に取込んでラジエータ16へ送る左右一対の左ラジエータシュラウド15L及び右ラジエータシュラウド15Rと、が備えられ、ラジエータ16は、その上端がシート14の上面付近に位置するように配置され、左ラジエータシュラウド15L及び右ラジエータシュラウド15Rはそれぞれ、前方からその内側に取込む走行風の一部を、ラジエータ16を通さずにその外側に流す開口(第1開口53R等)を備える構造が構成されている。
このような構造によれば、左ラジエータシュラウド15L及び右ラジエータシュラウド15Rの内側から外側へ走行風の一部が流れて運転者の前方の左ラジエータシュラウド15L及び右ラジエータシュラウド15R周囲に生じる負圧が弱まる。これにより、車両側部を流れる走行風が運転者側に向けて曲がるように流れるのが抑制されて運転者に当るのが抑制されるので、空気抵抗が減少する。
また、上記自動二輪車1では、左ラジエータシュラウド15L及び右ラジエータシュラウド15Rはそれぞれ、その内面から内側に向けて突出する壁部(左側内壁部45L,右側内壁部45R)を備え、この壁部によって、左ラジエータシュラウド15L及び右ラジエータシュラウド15Rの内側の空間が、ラジエータ16を冷却した後の熱気が存在する熱気領域Hと、この熱気が存在しない冷気領域Cと、に分かれ、上記開口は、冷気領域Cにおける上記壁部の近傍に設けられている。
これによれば、前方から取込まれて、左ラジエータシュラウド15L及び右ラジエータシュラウド15Rの内側を流れる走行風が、壁部によって方向を変えられて、左ラジエータシュラウド15L及び右ラジエータシュラウド15Rの外側へ効率よく導かれる。
また、上記自動二輪車1では、右ラジエータ16Rが、水管及びフィンを有する右コア部26Cと、右コア部16Cの両端(上下端)に配置され、配管が接続される右上側タンク26U及び右下側タンク26Dと、を備える前後方向に薄い直方体形状であり、壁部である右側内壁部45Rは、右ラジエータ16Rの車幅方向外側の位置で、右コア部26Cに沿って上下方向に延在し、右ラジエータ16Rの上方の位置で、後方に向けて延びるように形成され、左ラジエータ16L及び左ラジエータシュラウド15Lの左側内壁部45Lも同様とされる。
これによれば、コア部の車幅方向外側で、ラジエータシュラウドとラジエータの隙間が狭まり、冷却性能が向上する。また、ラジエータよりも上方においては、走行風を必要以上にせき止めて空気抵抗になることを避けながら、熱気が運転者に向けて上がってくるのが防止される。
また、上記自動二輪車1では、右ラジエータ16Rの前方に、右ラジエータグリル28Rが設けられ、左ラジエータ16Lの前方に、左ラジエータグリル28Lが設けられ、左ラジエータシュラウド15L及び右ラジエータシュラウド15Rの上記壁部の内側縁が、各ラジエータグリルの外側縁に沿うように形成されている。
これによれば、前方から取込まれてラジエータシュラウドの内側を流れる走行風が、壁部によって方向を変えられて、ラジエータシュラウドの外側へ効率よく導かれるとともに、ラジエータはラジエータグリルによって保護されつつ、ラジエータグリルから走行風が効率良くラジエータに導入される。
また、上記自動二輪車1では、右ラジエータシュラウド15R及び左ラジエータシュラウド15Lが、後方に向けて延びるに従い互いの車幅方向の間隔を次第に狭めるように形成されるとともに、それぞれ後端部がシート14側部の下縁に滑らかに連なるように形成され、右ラジエータシュラウド15R及び左ラジエータシュラウド15Lの下縁はそれぞれ、右ラジエータ16R及び左ラジエータ16Lの下端の近傍の位置からそれぞれの後端部の間で、一回上方へ回り込む線を描くように形成されている。
これによれば、シート14に向かって右ラジエータシュラウド15R及び左ラジエータシュラウド15Lの車幅方向の間隔が狭まるので、運転者が両膝を右ラジエータシュラウド15R及び左ラジエータシュラウド15Lに挟んで乗車し易くなる。また、右ラジエータ16R及び左ラジエータ16Lからの排風を右ラジエータシュラウド15R及び左ラジエータシュラウド15Lの下部から車幅方向外側に抜き易くなる。
また、上記自動二輪車1では、ハンドルバー10及びヘッドパイプ3の前方に、車幅方向中央に位置する先端部30C、及び先端部30Cから後方に延びるに従い車幅方向外側に延び、先端部30Cが受ける走行風を左右に振り分ける左右一対の後方延出部30L,30Rを有する舳先部30と、舳先部30の左右の後方延出部30L,30Rからそれぞれ車幅方向外側に延出し、側面視で、後方に向けて斜め後上がりに延びる左右一対の斜面部31L,31Rと、を備えるアッパカウル11が設けられ、右ラジエータシュラウド15R及び左ラジエータシュラウド15Lは、その上縁側でそれぞれ、対応する左右の斜面部31L,31Rに支持され、側面視で、上縁側の部位が、後方に向けて斜め後上がりに延びるように形成されている。
これによれば、アッパカウル11の斜面部31L,31Rが、車幅方向外側に延出し、斜め後上がりに延びることで、高速走行での車体の浮上り(リフト)が防止される。また、右ラジエータシュラウド15R及び左ラジエータシュラウド15Lがアッパカウル11に支持されることにより、バタツキが防止される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、第1開口53R、第2開口54R、及び第3開口55Rの位置、形状、個数等は本実施形態に限定されるものではない。しかしながら、位置としてはシート14の高さと同等の高さに形成されるのがよい。この場合は、運転者へ向かおうとする走行風を効率的に抑制できる。
また、ラジエータシュラウドの形状等も種々変更可能である。また、上記実施形態ではラジエータが左右二つのものとしたが、単一のラジエータのものであってもよい。
また、上述実施形態では、右側内壁部45Rと右ラジエータグリル28とで、右ラジエータ16Rと右ラジエータシュラウド15Rの内面との間の隙間をなくすようにしたが、右側内壁部45Rは直接、右ラジエータ16Rの外側縁と近接又は当接して、上記隙間をなくすような構成であってもよい。なお、左側内壁部45Lについても同様である。
また、例えば、上記実施形態では、本発明の鞍乗型車両の一例としての自動二輪車1を説明したが、本発明は、上述した構成を備える自動三輪車等であってもよい。また、上記実施形態ではオフロードタイプの自動二輪車1を説明したが、これに限定されることなく、種々の形式の自動二輪車に本発明は適用できる。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
2 車体フレーム
3 ヘッドパイプ
10 ハンドルバー
11 アッパカウル
14 シート
15L 左ラジエータシュラウド(ラジエータシュラウド)
15R 右ラジエータシュラウド(ラジエータシュラウド)
16L 左ラジエータ(ラジエータ)
16R 右ラジエータ(ラジエータ)
28L 左ラジエータグリル(ラジエータグリル)
28R 右ラジエータグリル(ラジエータグリル)
30 舳先部
30C 先端部
30L,30R 後方延出部
31L,31R 斜面部
45L 左側内壁部(壁部)
45R 右側内壁部(壁部)
53R 第1開口(開口)
54R 第2開口(開口)
55R 第3開口(開口)
C 冷気領域
H 熱気領域
E 原動機

Claims (4)

  1. シート(14)に跨って車両を操縦する運転者の前方に配置され、原動機(E)からの熱を大気に放出するラジエータ(16L,16R)と、
    前記ラジエータ(16L,16R)の左右両側に配置され、前記ラジエータ(16L,16R)の車幅方向外側外面を覆い、走行風を前方からその内側に取込んで前記ラジエータ(16L,16R)へ送る左右一対のラジエータシュラウド(15L,15R)と、を備える鞍乗型車両の導風構造において、
    前記ラジエータ(16L,16R)は、その上端が前記シート(14)の上面付近に位置するように配置され、
    左右の前記ラジエータシュラウド(15L,15R)はそれぞれ、
    前方からその内側に取込む走行風の一部を、前記ラジエータ(16L,16R)を通さずにその外側に流す開口(53R,54R,55R)と、
    その内面から内側に向けて突出する壁部(45L,45R)と、を備え、該壁部(45L,45R)によって、前記ラジエータシュラウド(15L,15R)の内側の空間が、前記ラジエータ(16L,16R)を冷却した後の熱気が存在する熱気領域(H)と、前記熱気が存在しない冷気領域(C)と、に分かれ、
    前記開口(53R,54R,55R)は、前記冷気領域(C)における前記壁部(45L,45R)の近傍に設けられ、
    前記ラジエータ(16L,16R)は、水管及びフィンを有するコア部と、前記コア部の両端に配置され、配管が接続されるタンクと、を備える前後方向に薄い直方体形状であり、
    前記壁部(45L,45R)は、前記ラジエータ(16L,16R)の車幅方向外側の位置で、前記コア部に沿って上下方向に延在し、前記ラジエータ(16L,16R)の上方の位置で、後方に向けて延びるように形成されることを特徴とする鞍乗型車両の導風構造。
  2. 前記ラジエータ(16L,16R)の前方に、前記ラジエータ(16L,16R)を保護するラジエータグリル(28L,28R)が設けられ、
    前記壁部(45L,45R)の内側縁は、前記ラジエータグリル(28L,28R)の外側縁に沿うように形成されることを特徴とする請求項に記載の鞍乗型車両の導風構造。
  3. 左右の前記ラジエータシュラウド(15L,15R)は、後方に向けて延びるに従い互いの車幅方向の間隔を次第に狭めるように形成されるとともに、それぞれ後端部が前記シート(14)側部の下縁に滑らかに連なるように形成され、
    左右の前記ラジエータシュラウド(15L,15R)の下縁はそれぞれ、前記ラジエータ(16L,16R)の下端の近傍の位置からそれぞれの後端部の間で、一回上方へ回り込む線を描くように形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両の導風構造。
  4. 前記鞍乗型車両は、運転者の前方のハンドルバー(10)を含む操舵部品を軸支するヘッドパイプ(3)を備える車体フレーム(2)を備え、
    前記ハンドルバー(10)及び前記ヘッドパイプ(3)の前方に、
    車幅方向中央に位置する先端部(30C)、及び該先端部(30C)から後方に延びるに従い車幅方向外側に延び、該先端部(30C)が受ける走行風を左右に振り分ける左右一対の後方延出部(30L,30R)を有する舳先部(30)と、該舳先部(30)の左右の前記後方延出部(30L,30R)からそれぞれ車幅方向外側に延出し、側面視で、後方に向けて斜め後上がりに延びる左右一対の斜面部(31L,31R)と、を備えるアッパカウル(11)が設けられ、
    左右の前記ラジエータシュラウド(15L,15R)は、その上縁側でそれぞれ、対応する左右の前記斜面部(31L,31R)に支持され、側面視で、上縁側の部位が、後方に向けて斜め後上がりに延びるように形成されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の導風構造。
JP2012281353A 2012-12-25 2012-12-25 鞍乗型車両の導風構造 Active JP5883775B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012281353A JP5883775B2 (ja) 2012-12-25 2012-12-25 鞍乗型車両の導風構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012281353A JP5883775B2 (ja) 2012-12-25 2012-12-25 鞍乗型車両の導風構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014125012A JP2014125012A (ja) 2014-07-07
JP5883775B2 true JP5883775B2 (ja) 2016-03-15

Family

ID=51404884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012281353A Active JP5883775B2 (ja) 2012-12-25 2012-12-25 鞍乗型車両の導風構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5883775B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6280483B2 (ja) * 2014-09-30 2018-02-14 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両の冷却構造
EP3287350B1 (en) 2015-04-24 2019-09-11 Honda Motor Co., Ltd. Saddled-vehicle cowl structure

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5190249B2 (ja) * 2007-10-31 2013-04-24 ヤマハ発動機株式会社 鞍乗型車両
JP5312976B2 (ja) * 2009-02-19 2013-10-09 本田技研工業株式会社 自動二輪車
JP2011011570A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Kawasaki Heavy Ind Ltd 自動二輪車のフロントカウリング
JP2011173484A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Honda Motor Co Ltd 車両用冷却装置
JP5576308B2 (ja) * 2011-01-27 2014-08-20 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両
JP2012187974A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Suzuki Motor Corp 自動二輪車のカウリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014125012A (ja) 2014-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7370902B2 (en) Cowling structure of motorcycle
JP4586438B2 (ja) 不整地走行車両の前部構造
JP4684826B2 (ja) 鞍乗り型車両の車体前部構造
EP3002204B1 (en) Saddle-ride type vehicle
US9919756B2 (en) Saddle-ride type vehicle
JP5879064B2 (ja) 鞍乗型車両
JP5930376B2 (ja) 鞍乗型車両
US8950799B2 (en) Windbreak structure for saddle type vehicle
JP6196083B2 (ja) 自動二輪車
US9328703B2 (en) Air intake system of saddle-ride type vehicle
JP2016097864A (ja) 鞍乗り型車両のフロントフェンダー
JP5576308B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP5728331B2 (ja) 鞍乗り型車両の泥除け部構造
US9045188B2 (en) Lower part structure for vehicle
JP5883775B2 (ja) 鞍乗型車両の導風構造
JP6129888B2 (ja) 鞍乗り型車両の前部構造
JP5460376B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6034430B2 (ja) 鞍乗型車両のラジエータ配置構造
JP5685155B2 (ja) 鞍乗型車両のカウル構造
JP6880212B2 (ja) 鞍乗型車両の外装部品構造
JP5190249B2 (ja) 鞍乗型車両
JP7122227B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6263781B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP6828474B2 (ja) ラジエータの冷却構造
JP4579127B2 (ja) 鞍乗型車両のエンジン冷却構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5883775

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150