JP5916456B2 - 鞍乗り型車両のラジエータ用排風構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ラジエータの排風を、車体下方を覆うアンダーカバーの下方に排出する鞍乗り型車両のラジエータ用排風構造に関する。
運転者が足を載せる左右一対のステップフロアを有する鞍乗り型車両では、左右のステップフロア間にセンタートンネルが設けられ、このセンタートンネル内にエンジン冷却用のラジエータが配置され、このラジエータの後方に、ラジエータからの排風を車体下方へ排出する際に案内する排風ガイド(偏向板)が設けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。ラジエータの下方はアンダーカバーで覆われ、このアンダーカバーに、上記排風ガイドの下方に離間させて複数のルーバを備えた排風用の排出口が設けられている。
特開平10−203458号公報
特許文献1では、排風ガイドの下端とルーバとの間は、側面視でラジエータホースの外径よりも大きな間隔を有し、ラジエータの排風をガイドする部材が設けられていないため、排風は、排風ガイドとルーバとの間から後方に流出するので、排出口を利用して効果的に排風を排出することが難しく、ラジエータの冷却効率の向上は図りにくい。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、ラジエータからの排風を効果的に排出してラジエータの冷却効率を向上させることが可能な鞍乗り型車両のラジエータ用排風構造を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、操舵系(260)を回動自在に支持するとともに車体フレーム(F)の前部を構成するヘッドパイプ(12)と、このヘッドパイプ(12)の後方に配置されたシート(10)と、これらのヘッドパイプ(12)、シート(10)間に設けられるセンタートンネル(250)と、このセンタートンネル(250)の左右側方に設けられるステップフロア(68)と、前記センタートンネル(250)内に配置されたラジエータ(41)と、このラジエータ(41)の後方に設けられてラジエータ(41)からの排風を案内する排風ガイド(273)と、車両を下方から覆うアンダーカバー(58)とを備えた鞍乗り型車両のラジエータ用排風構造において、前記ラジエータ(41)の後方に、前記アンダーカバー(58)の前端を構成するとともに前方且つ上方に向けて延びる導風壁(58a)が配置されるとともに、この導風壁(58a)の上端(58b)と前記排風ガイド(273)の下端(273a)とが高さ方向で近接して配置され、前記導風壁(58a)の上端(58b)と前記排風ガイド(273)の下端(273a)との間に所定の隙間が形成され、前記アンダーカバー(58)の前端の前記導風壁(58a)より車幅方向両端側に、前方に延びる左右一対の延出部(58p,58p)が形成され、これらの延出部(58p,58p)と前記導風壁(58a)とを連結する連結壁(58q)が形成され、前記ヘッドパイプ(12)から下方斜め後方に延びる左右一対のフレーム部材(13,13)より前方に前記ラジエータ(41)が配置され、このラジエータ(41)の下方且つ前記延出部(58p,58p)の上方で前記左右のフレーム部材(13,13)を連結するとともに前方に突出するように延びるクロスメンバ(17)が設けられ、該クロスメンバ(17)が平面視で前記延出部(58p,58p)と重なることを特徴とする。
この構成によれば、導風壁の上端と排風ガイドの下端とを近接させて配置することで、導風壁と排風ガイドとの間から水等の浸入を抑制しながら、導風壁と排風ガイドとで大きな面積の排風通路を形成することができ、これらの導風壁と排風ガイドとが協働してラジエータの排風をラジエータ後方から排風ガイド及び導風壁に沿うように降下させてアンダーカバーの下方へ効率良く排出することができ、ラジエータの冷却効率を向上させることができる。
また、導風壁と排風ガイドとは近接して所定の隙間が形成され、相互に連結されていないため、車体カバー内部での導風壁と排風ガイドとの組付け工程を廃止して生産性を向上させることができる。また、導風壁と排風ガイドとを連結することなく、延出部と連結される連結壁によって導風壁の剛性を確保することができる。
また、クロスメンバがラジエータの下方且つ延出部の上方で延出部と重なるため、ラジエータからの排風が延出部に直接当たることをクロスメンバで抑制することができるため、延出部自体の剛性を低減してアンダーカバーを軽量にすることができる。更に、排風が延出部に当たらないため、排風の流れの乱れを抑制することができる。
記構成において、前記導風壁(58a)の上面に車両前後方向に延びるリブ(58j,58k)が設けられていても良い。この構成によれば、リブによって、導風壁の剛性を更に向上させることができる。
また、上記構成において、前記クロスメンバ(17)に、前記延出部(58p,58p)を固定するための固定部(265)が設けられていても良い。この構成によれば、導風壁に近い延出部でアンダーカバーを固定することで、導風壁の剛性を向上させることができる。
また、上記構成において、前記導風壁(58a)の前方であって前記左右の延出部(58p,58p)間に、前記ラジエータ(41)からの排風を前記アンダーカバー(58)の下方に流すために開放された排風開放部(274)が設けられていても良い。この構成によれば、ラジエータからの排風をアンダーカバー前端で形成される排風開放部で行うため、大きな面積の排風空間を分散させることなく集中的に形成でき、ラジエータの冷却効率を高めることができる。
また、上記構成において、前記導風壁(58a)の前面(58c)の上端(58b)は、前記排風ガイド(273)の前面(273b)の下端(273a)より後方に配置されていても良い。この構成によれば、導風壁の上端と排風ガイドの下端との間に上下方向の所定の隙間を設けた場合に、更に、導風壁の前面の上端を、排風ガイドの前面の下端より後方に配置することにより、隙間から導風壁内部側に排風の進入を抑制しつつ排風を導風壁の前面に沿って下方に効率良く流すことができる。
また、上記構成において、前記排風ガイド(273)の後方に燃料タンク(40)が設けられるとともに、この燃料タンク(40)の前壁(40d)が後方斜め下方に傾斜し、側面視にて前記排風ガイド(273)が後方に向かって凸に湾曲するように形成され、前記排風ガイド(273)の下端(273a)が前記ラジエータ(41)の下端(41f)より上方に配置されるとともに、前記導風壁(58a)が前方に向かって凸に湾曲するように形成され、前記導風壁(58a)の上端(58b)が前記ラジエータ(41)の下端(41f)より下方に配置されていても良い。この構成によれば、排風ガイドを後方に向かって凸に湾曲するように形成することにより、ラジエータを燃料タンクの前方に配置しても、排風ガイドによってより大きな排風空間を形成しながら排風を効率良く下方へ導くことができ、ラジエータより下方に導かれた排風を前方に向かって凸に湾曲するように形成された導風壁によって燃料タンク下方の空間を利用しながら後方に大きな面積で排風を排出することができる。
本発明は、ラジエータの後方に、アンダーカバーの前端を構成するとともに前方且つ上方に向けて延びる導風壁が配置されるとともに、この導風壁の上端と排風ガイドの下端とが高さ方向で近接して配置されているので、導風壁の上端と排風ガイドの下端とを近接させて配置することで、導風壁と排風ガイドとの間から水等の浸入を抑制しながら、導風壁と排風ガイドとで大きな面積の排風通路を形成することができ、これらの導風壁と排風ガイドとが協働してラジエータの排風をラジエータ後方から排風ガイド及び導風壁に沿うように降下させてアンダーカバーの下方へ効率良く排出することができる。
また、導風壁の上端と排風ガイドの下端との間に所定の隙間が形成され、アンダーカバーの前端の導風壁より車幅方向両端側に、前方に延びる左右一対の延出部が形成され、これらの延出部と導風壁とを連結する連結壁が形成されているので、導風壁と排風ガイドとは近接して所定の隙間が形成され、相互に連結されていないため、車体カバー内部での導風壁と排風ガイドとの組付け工程を廃止して生産性を向上させることができる。また、導風壁と排風ガイドとを連結することなく、延出部と連結される連結壁によって導風壁の剛性を確保することができる。
また、導風壁の上面に車両前後方向に延びるリブが設けられているので、リブによって、導風壁の剛性を更に向上させることができる。
また、ヘッドパイプから下方斜め後方に延びる左右一対のフレーム部材より前方にラジエータが配置され、このラジエータの下方且つ延出部の上方で左右のフレーム部材を連結するとともに前方に突出するように延びるクロスメンバが設けられ、該クロスメンバが平面視で延出部と重なるので、ラジエータからの排風が延出部に直接当たることをクロスメンバで抑制することができるため、延出部自体の剛性を低減してアンダーカバーを軽量にすることができる。更に、排風が延出部に当たらないため、排風の流れの乱れを抑制することができる。
また、クロスメンバに、延出部を固定するための固定部が設けられているので、導風壁に近い延出部でアンダーカバーを固定することで、導風壁の剛性を向上させることができる。
また、導風壁の前方であって左右の延出部間に、ラジエータからの排風をアンダーカバーの下方に流すために開放された排風開放部が設けられているので、ラジエータからの排風をアンダーカバー前端で形成される排風開放部で行うため、大きな面積の排風空間を分散させることなく集中的に形成でき、ラジエータの冷却効率を高めることができる。
また、導風壁の前面の上端は、排風ガイドの前面の下端より後方に配置されているので、導風壁の上端と排風ガイドの下端との間に上下方向の所定の隙間を設けた場合に、更に、導風壁の上端の前面を、排風ガイドの下端の前面より後方に配置することにより、隙間から導風壁内部側に排風の進入を抑制しつつ排風を導風壁の前面に沿って下方に効率良く流すことができる。
また、排風ガイドの後方に燃料タンクが設けられるとともに、この燃料タンクの前壁が後方斜め下方に傾斜し、側面視にて排風ガイドが後方に向かって凸に湾曲するように形成され、排風ガイドの下端がラジエータの下端より上方に配置されるとともに、導風壁が前方に向かって凸に湾曲するように形成され、導風壁の上端がラジエータの下端より下方に配置されているので、排風ガイドを後方に向かって凸に湾曲するように形成することにより、ラジエータを燃料タンクの前方に配置しても、排風ガイドによってより大きな排風空間を形成しながら排風を効率良く下方へ導くことができ、ラジエータより下方に導かれた排風を前方に向かって凸に湾曲するように形成された導風壁によって燃料タンク下方の空間を利用しながら後方に大きな面積で排風を排出することができる。
本発明の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 自動二輪車の内部構造を示す左側面図である。 車体フレームの斜視図である。 車体フレームの左側面図である。 自動二輪車の要部左側面図である。 車体フレームの一部を省いた自動二輪車の要部断面図である。 ラジエータ、燃料タンク及びその周囲を示す要部断面図である。 自動二輪車の前部下部を示す要部断面図である。 排風ガイドを示す説明図である。 アンダーカバーを示す説明図である。 車体カバーが取り外された自動二輪車を示す要部正面図である。 自動二輪車を示す要部正面図である。 車体フレーム及びその周辺を示す斜視図である。 車体カバーの一部が取り外された自動二輪車を示す要部右側面図である。 自動二輪車の底部を示す要部底面図である。 車体前部を示す要部底面図である。 車体前部を示す要部断面図である。 車体前部の左側部下部を示す断面図である。 図15のXIX−XIX線断面図である。 車体カバー内の空気の流れを説明する作用図である。 ラジエータからの排風の流れを示す作用図である。 車体カバーの下部での空気の流れを示す作用図である。 フロントロアカバーのリフトアップ支持部の作用を説明する作用図である。 フロントロアカバーの後方延出部における段差部の作用を説明する作用図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LEは車体左方を示している。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車1の左側面図である。
自動二輪車1(鞍乗り型車両)は、シート10に着座した乗員が足を載せる左右一対の低床のステップフロア68を有するスクータ型車両であり、車体フレームF(図2参照)の前方に前輪2を有し、駆動輪である後輪3は、車両後部に配置されるユニットスイングエンジンU(ユニットスイングパワーユニット)に軸支されている。車体フレームFは、樹脂製の車体カバーCによって覆われている。
図2は、自動二輪車1の内部構造を示す左側面図であり、図3は、車体フレームFの斜視図である。ここで、図2では、車体カバーCの一部が取り外された状態が示されている。
図2、図3に示すように、車体フレームFは、金属製のチューブやパイプを溶接によって複数連結して形成されており、メインフレーム11は、前部に設けられるヘッドパイプ12と、ヘッドパイプ12から後下方に延出した後、略水平に後方へ延び、後部で後上方に延びる左右一対のダウンチューブ13,13と、ダウンチューブ13,13の下部から後上方へ車両後部まで延出する左右一対のシートレール14,14と、ヘッドパイプ12からダウンチューブ13,13の上方を後下方に延びてシートレール14,14に連結される左右一対のアッパーチューブ15,15とを有している。
ダウンチューブ13,13は、ヘッドパイプ12に前端が連結されて後下方へ延出する下方延出部70と、下方延出部70の下端から後方に略水平に延出する水平延出部71と、水平延出部71の後端から後上方に延出する斜め上方延出部72とを有している。
図3に示すように、メインフレーム11には、左右のフレームを連結するクロスメンバとして、ダウンチューブ13,13の下方延出部70,70の上部間を連結する前上部クロスメンバ16と、下方延出部70,70の下部間を連結する前クロスメンバ17と、ダウンチューブ13,13の水平延出部71,71間を連結する水平部クロスメンバ18と、アッパーチューブ15,15間を連結する上部クロスメンバ19と、シートレール14,14間を連結する中間クロスメンバ20と、シートレール14,14の後部間を連結する後部クロスメンバ21とを有している。水平部クロスメンバ18は、水平延出部71,71にボルト止めによって連結されている。
ダウンチューブ13,13の斜め上方延出部72,72の上部には、車幅方向外側に延出する左右一対のタンデムステップステー22,22が設けられている。
ヘッドパイプ12の前面には、灯火類や車体カバーC等を支持する籠状の前部フレーム24が連結されている。
また、メインフレーム11の外側方には、ダウンチューブ13,13に連結されて前後に延び、ステップフロア68を下方から支持する左右一対のステップフレーム23L,23R(図2に符号23L、図14に符号23Rを示す)が設けられている。
図1、図2に示すように、前輪2を操向する操舵系260は、ヘッドパイプ12に回動自在に軸支されるステアリングシャフト(不図示)と、このステアリングシャフトの上部に連結されるハンドル25とを有している。上記ステアリングシャフトの下端は、左右一対のフロントフォーク26,26に連結されており、前輪2は、フロントフォーク26,26の下端に車軸2Aを介して軸支され、ハンドル25による操作によって操向される。
ユニットスイングエンジンUは、エンジンEと、ベルト式の無段変速機構(不図示)が収容された伝動ケースMとが一体化されたユニットスイング式であり、後輪3を支持するスイングアームとしての機能も有している。ユニットスイングエンジンUは、その前部に連結されるリンク部材27を介して、ダウンチューブ13,13の後部に連結されており、リンク部材27に設けられるピボット軸28を中心にして上下に揺動自在である。
エンジンEは、水冷式の4サイクル単気筒エンジンであり、シリンダ軸線が略水平に前方へ延びるように配置されている。エンジンEは、ユニットスイングエンジンU(ユニットスイングパワーユニット)の前部に配置されるクランクケース30の前面に、シリンダ31(図14参照)及びシリンダヘッド32(図14参照)を結合して構成されている。
伝動ケースMは、クランクケース30の後部から後輪3の左側方を通って後方に延びている。クランクケース30の後部には、後輪3の右側方を通って後方に延びるアーム部が設けられており、後輪3は、伝動ケースMの後部とアーム部の後部との間に設けられる車軸3Aに支持されている。エンジンEの出力は、上記無段変速機構を介して後輪3に伝達される。
伝動ケースMの後端及びアーム部の後端とシートレール14,14との間には、左右一対のリヤサスペンション34,34(手前側の符号34のみ図示)が掛け渡されている。
伝動ケースMの上面には、外気を吸い込むエアクリーナボックス35が設けられている。エアクリーナボックス35は、シリンダヘッド32の上面の吸気ポートに接続されたスロットルボディに、不図示のコネクティングチューブを介して接続されている。
シリンダヘッド32の下面の排気ポートに接続された排気管37は、エンジンEの下方を通って後方に延び、アーム部の外側面に固定されたマフラー38(図11参照)に接続される。伝動ケースMの後部の下部には、車両を直立状態に支持可能なメインスタンド39が設けられている。
エンジンE用の燃料を貯留する燃料タンク40は、側面視において、前面がダウンチューブ13の下方延出部70に沿うとともに、後面がアッパーチューブ15に沿うように形成されており、上下方向では、ヘッドパイプ12の下部の後方からダウンチューブ13の水平延出部71近傍まで上下に長く延在している。燃料タンク40は、左右のダウンチューブ13,13の間に前傾して配置されている。
前傾した燃料タンク40の前部の下方の空間には、エンジンEの冷却水を冷却する板状のラジエータ41が設けられている。ラジエータ41とエンジンEとを接続する一対の冷却水パイプ42は、ラジエータ41の左側部から延出され、車両の左側(一側)のステップフレーム23Lの下方を後方へ延び、ダウンチューブ13の内側を通ってエンジンEに接続される。左側の水平延出部71には、サイドスタンド47が取り付けられている。
ラジエータ41の冷却水の一部を貯留するリザーバタンク46(図14参照)は、ラジエータ41の後方において、車両の右側のステップフレーム23R(図14参照)の下方に配置されている。また、燃料タンク40の蒸発燃料を吸着するキャニスター43(図14参照)は、リザーバタンク46の後方においてステップフレーム23Rの下方に設けられている。
物品が収納される収納ボックス44は、シートレール14,14間に配置されており、燃料タンク40の後部の近傍から伝動ケースMの上方まで、シートレール14,14に沿って後上がりに延在している。収納ボックス44は、燃料タンク40とダウンチューブ13の斜め上方延出部72との間に配置される前部収納部44Aと、ユニットスイングエンジンUの上方に配置される後部収納部44Bとが、樹脂成形によって一体に形成されている。
収納ボックス44の上面は、その全長に亘って開口しており、この開口は、乗員用のシート10(図1)によって開閉自在に塞がれている。シート10は、運転者が着座する前部シート10Aと、前部シート10Aよりも一段高く形成されて同乗者が着座する後部シート10Bとを有している。
収納ボックス44の後方においてシートレール14,14の後部には、グラブレール48が固定されている。
図1、図3に示すように、車体カバーCは、ヘッドパイプ12の前方及び左右側方を覆うとともに、下方延出部70の前方を下方に延びるフロントカバー50と、フロントカバー50の下部に連結され、前輪2の後方に位置するフロントロアカバー51(図2、図3)と、ハンドル25の下方でフロントカバー50の上部に連結される上部カバー52と、フロントカバー50の左右の縁部に連結されてヘッドパイプ12、アッパーチューブ15,15及び下方延出部70を後方及び側方から覆う上部インナーカバー53と、上部インナーカバー53の下縁に連結され、アッパーチューブ15,15及び下方延出部70を覆う左右一対の下部インナーカバー54,54と、フロントカバー50の下部及び下部インナーカバー54,54の下縁に連結され、左右のステップフレーム23L,23Rを上方から覆う左右一対のステップカバー55,55と、フロントカバー50の下部及びステップカバー55,55の下部に連結されてステップフレーム23L,23Rを側方から覆う左右一対の前部フロアスカート56,56と、前部フロアスカート56,56に連続して後方へ延び、ダウンチューブ13,13を覆う左右一対の後部フロアスカート57,57と、左右の水平延出部71,71を下方から覆うアンダーカバー58と、下部インナーカバー54,54及びステップカバー55,55の後部に連結され、シート10の下方で収納ボックス44及びシートレール14,14を側方から覆う左右一対のボディサイドカバー59,59と、ボディサイドカバー59,59の後部に連結されるテールカバー60とを有している。
左右のステップカバー55,55の底部には、前部シート10Aに着座した運転者が足を載せる左右一対のステップフロア68がそれぞれ形成されている。
上記の上部インナーカバー53、下部インナーカバー54,54及びステップカバー55,55は、ハンドル25、シート10間の下方に配置されるセンタートンネル250を形成する部品である。
フロントカバー50の前部には、後上方に延びるウインドスクリーン61が設けられている。フロントカバー50の前端には、ヘッドライト62が設けられ、左右一対のウインカー63は、ヘッドライト62の上部に連続して設けられている。ヘッドライト62とウインドスクリーン61との間には、板状のガーニッシュ64が設けられている。
フロントフォーク26,26には、前輪2を上方から覆うフロントフェンダー65が設けられている。ボディサイドカバー59,59の下方には、後輪3を上方から覆うリヤフェンダー66が設けられている。
後部シート10Bの同乗者が足を載せる可倒式の一対のタンデムステップ67(図1参照)は、タンデムステップステー22,22に支持されている。
以下、自動二輪車1のフレーム構造について詳述する。
図3及び図4に示すように、各ダウンチューブ13,13は、ヘッドパイプ12の下部に前端が連結される下方延出部70と、下方延出部70の下端で後方に屈曲する第1屈曲部73と、第1屈曲部73から後方に延出する水平延出部71と、水平延出部71の後端に形成されて後上方に屈曲する第2屈曲部74と、第2屈曲部74から後上方に延出して後端がシートレール14,14に連結される斜め上方延出部72とを有し、一本の連続した金属チューブを、ベンダーによって第1屈曲部73及び第2屈曲部74で屈曲させて形成されている。左右のダウンチューブ13,13間の間隔は、後方側ほど大きくなっている。
リンク部材27を介してユニットスイングエンジンUを支持する左右一対のパワーユニット支持部85,85は、第2屈曲部74の後方に形成されている。
サイドスタンド47が取り付けられるスタンドステー47Aは、左側の水平延出部71において水平部クロスメンバ18の側方に設けられている。
シートレール14,14は、前端がダウンチューブ13,13の下方延出部70の下部の後面に連結されて後上方に延び、後端が斜め上方延出部72の後端と連結されるシートレール前部75と、シートレール前部75の後端から車両の後部まで延びるシートレール後部76とを有している。左右のシートレール14,14間の間隔は、後方側ほど大きくなっている。
シートレール後部76の後部クロスメンバ21の前方には、シートレール14,14間を連結する後部第2クロスメンバ77が設けられ、後部第2クロスメンバ77と後部クロスメンバ21とは、前後に延びる補強板78によって連結されている。また、各シートレール後部76の上面には、グラブレール48が連結されるクラブレールステー79が設けられ、各シートレール後部76の前部には、収納ボックス44が連結されるボックスステー80が設けられている。
シートレール前部75,75は、後部のシートレール屈曲部75Aによって屈曲されており、シートレール14,14においてシートレール屈曲部75Aよりも後方の部分は、前部よりも後上がりの角度が緩くなっている。
板状の中間クロスメンバ20は、シートレール前部75,75の後部間に設けられており、シートレール14,14と各斜め上方延出部72の後端とが連結される後部連結部81よりも前方に位置している。シートレール前部75の前端と下方延出部70とが連結される前部連結部82は、下方延出部70の下端に設けられている。前クロスメンバ17は、前方に突出するU字状に形成されており、左右の前部連結部82,82の前面に連結されている。また、各前部連結部82の後方には、前部連結部82に近接した位置でシートレール前部75と水平延出部71とを連結する板状クロスメンバ83が設けられている。板状クロスメンバ83は、上下に延びる平板である。
アッパーチューブ15,15は、ヘッドパイプ12の上部に前端が連結され、下方延出部70よりも緩い傾斜で後下方に延び、後端が各シートレール前部75の上面に連結されている。アッパーチューブ15,15の下端が各シートレール前部75に連結されるアッパーチューブ連結部84は、板状クロスメンバ83よりも後方に位置している。左右のアッパーチューブ15,15間の間隔は、後方側ほど大きくなっている。また、アッパーチューブ15,15は、上面視において、その全長に亘り、ダウンチューブ13,13の内側に位置している。
図5は、自動二輪車の要部左側面図である。
燃料タンク40は、アッパタンク半体40Aとロアタンク半体40Bとの二分割構造であり、これらのアッパタンク半体40A及びロアタンク半体40Bのそれぞれに設けられたフランジ40a,40b同士が接合され、燃料タンク40の上部のフランジ40a,40bが左右のダウンチューブ13,13(手前側の符号13のみ図示)の下方延出部70,70(手前側の符号70のみ図示)にそれぞれ設けられたタンクブラケット251にボルト252及びナット253で締結されている。燃料タンク40の前壁40dが、ダウンチューブ13の下方延出部70より前方に位置している。
ラジエータ41は、上部が前上部クロスメンバ16に設けられたアッパブラケット255にステー256を介して取付けられ、下部が前クロスメンバ17に設けられたロアブラケット257に取付けられて、燃料タンク40の前方且つフロントロアカバー51の後方に配置されている。また、ラジエータ41は、ダウンチューブ13の下方延出部70よりも前方に配置され、更には、上下方向では前上部クロスメンバ16より下方且つ前クロスメンバ17よりも上方に配置され、ラジエータ41の下端41fは、ダウンチューブ13の第1屈曲部73よりも上方に配置されている。
ラジエータ41に備える左タンク部41Lは上下二槽のタンクに分割され、左タンク部41Lには、下部側面に設けられた下ホース接続口41aにロアラジエータホース261が接続され、上部後面に設けられた上ホース接続口41bにアッパラジエータホース262が接続されている。なお、符号263Aはロアラジエータホース261とエンジンE(図2参照)側とを接続するロアパイプ、263Bはアッパラジエータホース262とエンジンE(図2参照)側とを接続するアッパパイプであり、これらのロアパイプ263A及びアッパパイプ263Bは冷却水パイプ42を構成する部品である。
ロアラジエータホース261及びロアパイプ263Aは、エンジンE内からの冷却水を左タンク部41Lの下部に流し、アッパラジエータホース262及びアッパパイプ263Bは、左タンク部41Lの上部から冷却水をエンジンE内に流す部品である。このように、ラジエータ41とエンジンEとを接続する冷却水用のロアラジエータホース261、ロアパイプ263A、アッパラジエータホース262、アッパパイプ263Bを車体フレームFの左側方にまとめて配置することで、車体フレームFの左右の側方に分けて配置するよりも組付け性及びメンテナンス性を向上させることができる。
フロントロアカバー51は、後方に凸に湾曲するとともに側面視でフロントフェンダー65に後部が重なるように配置されたカバー本体51aと、このカバー本体51aの下端から後方に延びる後方延出部51bとが一体成形され、前輪2の後方に配置された部品であり、カバー本体51aが前上部クロスメンバ16側に取付けられ、後方延出部51bの後端部が前クロスメンバ17の先端部下部に取付けられたロアクロスメンバステー264の下面に取付けられている。後方延出部51bは、後で詳述するリフトアップ部51pの後方に後端を有する。上記したように、フロントロアカバー51を後方に凸に湾曲するように形成することで、フロントロアカバー51の内側にフロントフェンダー65を干渉することなく配置できる上に、フロントフェンダー65にフロントロアカバー51を前後方向に近接配置することができ、更にはフロントロアカバー51内に走行風を集めやすくすることができる。この結果、フロントロアカバー51の後述する複数の開口からラジエータ41に流出する空気の流量を増やすことができるとともに空気の流速を高めることができる。従って、ラジエータ41の冷却効率を高めることができる。
フロントロアカバー51の後方には、アンダーカバー58が前後方向に延びるように配置されている。アンダーカバー58は、前部が前クロスメンバ17に設けられたロアクロスメンバサイドブラケット265にボルト266で取付けられ、後部がダウンチューブ13の水平延出部71に設けられたパワーユニット支持部85にボルト268で取付けられている。
図6は、車体フレームの一部を省いた自動二輪車の要部断面図である。
燃料タンク40の前壁40dは、その上端から下方斜め後方に延びて前傾するように形成され、前壁40dの鉛直に対する前傾角は、ラジエータ41の上端41eより上方に位置する前壁40dの上部40eの方が、ラジエータ41の上端41eより下方に位置する前壁40dの下部40fよりも大きい。また、燃料タンク40の上端40jは、ヘッドパイプ12の下端を通る水平線270より上方に配置されている。
ラジエータ41は、その上端41eより下端41fが後方に位置するように前傾する又は鉛直になるように設けられるとともに燃料タンク40の前端40hより後方且つ下方に配置されている。
そして、燃料タンク40の前壁40dの鉛直に対する上部40e及び下部40fの前傾角は、ラジエータ41の鉛直に対する前傾角より大きい。
ラジエータ41の後方には、ラジエータ41を通過した排風を強制的に後方に流すファン271と、このファン271の後方に配置されてファン271を駆動する電動モータ272が配置されている。また、ラジエータ41の後方には、ラジエータ41からの排風を下方に導くことで燃料タンク40へ熱風が当たらないようにする排風ガイド273が配置されている。更に、排風ガイド273によって下方に導かれた排風を更に下方及び後方へ導く導風壁58aがアンダーカバー58の前端部に設けられている。導風壁58aよりも前方に且つアンダーカバー58の左右に前方延出部58p,58p(奥側の符号58pのみ図示)が設けられ、これらの前方延出部58p,58p間に、ラジエータ41からの排風をアンダーカバー58の下方に流すために開放された排風開放部274が設けられている。
排風開放部274は、フロントロアカバー51の後方延出部51bにおける後端の後方に設けられ、後方延出部51bよりも上方の空間と下方の空間とを連通させている。
図7は、ラジエータ41、燃料タンク40及びその周囲を示す要部断面図である。
燃料タンク40とラジエータ41との間に、燃料タンク40の前壁40dの一部を覆ってラジエータ41で温められた排風の熱影響を受けないようにする遮熱ガイドとしての排風ガイド273が設けられ、この排風ガイド273と燃料タンク40の前壁40dとの間に、排風ガイド273の上端273cから下端273aに亘って所定の隙間CL1が設けられた新気が流れる新気通路278が形成されている。
側面視で、燃料タンク40の前壁40dは、後方斜め下方に傾斜し、側面視にて排風ガイド273が燃料タンク40の前壁40dに沿って後方に凸に湾曲するように形成され、導風壁58aが前方に向かって凸に湾曲するように形成されている。
上記したように、ラジエータ41の上方からラジエータ排風の混じらない新気が燃料タンク40の前壁40dに沿って下方へ流れる新気通路278を形成することで、車体カバーC内の温度が高い状態でも、燃料タンク40の前壁40dに沿う新気の流れを形成することができ、燃料タンク40を適度に空気冷却することができる。
排風ガイド273の上端273cは、ラジエータ41の上端41eより下方で且つラジエータ41の高さ方向中央位置より上方に配置され、排風ガイド273の下端273aは、ラジエータ41の下端41fより上方でラジエータ41の高さ方向中央より下方に設けられている。
排風ガイド273は、車幅方向中央に中間壁273dを有し、この中間壁273dの下端273aと導風壁58aの上端58bとは近接して配置され、ラジエータ41の下端41fを通る水平線275の上方に排風ガイド273の下端273aが位置し、水平線275の下方に導風壁58aの上端58bが位置している。
図8は、自動二輪車の前部下部を示す要部断面図である。
まず、導風壁58aと排風ガイド273との位置関係について説明する。
ラジエータ41の後方で前方且つ上方に向けて湾曲しつつ延びる導風壁58aがアンダーカバー58に設けられるとともに、この導風壁58aの上端58bと排風ガイド273の下端273aとが高さ方向で近接して配置され、導風壁58aの上端58bと排風ガイド273の下端273aとの間に、所定の隙間CL2を有する間隙276が形成されている。
従来は、前輪が跳ね上げる泥水等を車体カバー内への浸入を抑制するために排風通路のスリット状の開口にルーバを設けていたが、本実施形態では、導風壁58aと排風ガイド273とを近接させて配置するために、導風壁58aと排風ガイド273とで水等の浸入を抑制しながら、導風壁58aと排風ガイド273とで後で詳述する排風通路293を形成することができる。
また、導風壁58aの上端58b(詳しくは、導風壁58aの前面58cの上端58b)は、排風ガイド273の下端273a(詳しくは、排風ガイド273の中間壁273dにおける前面273bの下端273a)より後方に配置されている。
次に、フロントロアカバー51のリフトアップ支持部297について説明する。
車体前部をジャッキ等でリフトアップするために車体前部下部に設けられたリフトアップ支持部297は、前クロスメンバ17の前端部下部に固定されるとともにフロントロアカバー51の後方延出部51bの上面51qに沿う底面(詳しくは、下部プレート部264aの底面)が形成されたロアクロスメンバステー264と、このロアクロスメンバステー264の底面にフロントロアカバー51を固定するために形成された車体カバー固定部51rと、この車体カバー固定部51rにジャッキ等のリフト装置を当てるために設けられるリフトアップ部51pとから構成される。
車体カバー固定部51rは、後方延出部51bと、この後方延出部51bの後部に開けられた締結穴51sと、ロアクロスメンバステー264の下部プレート部264aと、この下部プレート部264aに開けられた貫通穴264bと、締結穴51s及び貫通穴264bに下から挿入された締結部材298とからなる。
締結部材298は、頭部298aと、この頭部298aに下からねじ込まれたビス298bと、頭部298aからビス298bの突出方向へ延びるとともにビス298bによって拡径された複数の拡径片298cとからなる。
締結部材298を締結穴51s、貫通穴264bに挿入する際には、拡径片298cが、その弾性力に抗して縮径し、締結穴51s、貫通穴264bを通過した後に、ビス298bを下から頭部298aにねじ込むとともに複数の拡径片298cの内側に入り込ませることで拡径片298cが図示のように拡径して抜け止めの役目をする。
リフトアップ部51pは、後方延出部51bの後端部に下方に屈曲して後方に延びるように形成された断面クランク形状の段差部51tと、この段差部51tと交差するように後方延出部51bの下面51m、上面51qにそれぞれ形成された複数の下部リブ51n及び複数の上部リブ51uとからなる。即ち、段差部51tには車両前後方向に延びる下部リブ51n及び上部リブ51uが接続され、段差部51tの前方に締結部材298が配置されている。
段差部51tは、その段差が、頭部298aの厚さより大きいため、下部リブ51nに下からジャッキ等を当てても、頭部298aにジャッキ等が干渉することがない。また、段差部51tは、図15に示したように、車幅方向に延びるように形成されている。
図8において、下部リブ51nは、後方延出部51bの下面51mに、後方延出部51bの前後方向の中間部から後端に亘って下方に突出するとともに前後方向に延びるように形成され、上部リブ51uは、後方延出部51bの上面51qに、後方延出部51bの前端から後端に亘って上方に突出するとともに前後方向に延びるように形成されている。
後方延出部51bは、段差部51tの前方では、後方にいくほど上方に位置するように傾斜している。
上記したように、フロントロアカバー51の後方延出部51bは、フロントロアカバー51の下端を車体フレームFに固定する固定部と、車体前部をジャッキ等でリフトアップするリフトアップ部51pとを兼用するため、特別にリフトアップ部を形成するのに比べて部品数、組立工数を減らすことができ、コストを削減することができる。また、後方延出部51bはカバー本体51aに一体成形されるため、この点でもコスト削減が図られている。
図9は、排風ガイド273を示す説明図であり、図9(A)は正面図、図9(B)は図9(A)のB矢視図、図9(C)は図9(A)のC矢視図である。
図9(A)に示すように、排風ガイド273は、ほぼ矩形の輪郭を有する部品であり、上下方向及び前後方向(図の表裏方向)に延びる左右一対の縦壁部273L,273Rと、これらの縦壁部273L,273R間に設けられた中間壁273dと、縦壁部273L,273Rのそれぞれの外側に設けられた外方壁273e,273fとからなる。
図9(B)に示すように、縦壁部273L,273Rは、中間壁273dから前方に突出するように形成され、これらの縦壁部273L,273Rと中間壁273dとで断面コ字形状に形成され、ラジエータ41(図6参照)の排風をガイドする排風通路を形成する。縦壁部273L,273Rの内部には中空部273g,273hが形成されている。なお、符号277は左右のダウンチューブ13,13(図5参照)に排風ガイド273を締結するために外方壁273e,273fを貫通させたボルトである。
図9(C)に示すように、排風ガイド273は、側面視直角三角形状であり、縦壁部273L,273R(手前側の符号273Lのみ図示)の前端273m,273n(手前側の符号273mのみ図示)はほぼ鉛直に延び、外方壁273e,273f(手前側の符号27eのみ図示)は、上端より下端が後方になるように直線状に前傾している。
図10は、アンダーカバー58を示す説明図であり、図10(A)は上面側から見た斜視図、図10(B)は下面側から見た斜視図、図10(C)は平面図である。
図10(A)において、アンダーカバー58は、前後方向の中央部から後部に亘って形成された平坦部58eと、この平坦部58eの前端から前方上方に湾曲して延びる導風壁58aと、平坦部58e及び導風壁58aの左右の側部に高くなるように設けられた側縁部58f,58gと、平坦部58eの上面から導風壁58aの上面に亘って前後方向に延びる補強用の複数のリブ58j,58j,58k,58kとを備える。
側縁部58f,58gは、左右のダウンチューブ13,13(図3参照)の水平延出部71,71(図3参照)にアンダーカバー58を取り付けための上方に突出するフレーム取付部58m,58nが前後にそれぞれ設けられ、また、側縁部58f,58gの各前端部には、導風壁58aの車幅方向外側方に、前方に延びように形成された左右一対の前方延出部58p,58pを備える。
複数のリブ58j,58j,58k,58kの内、内側の2本のリブ58k,58kは、導風壁58aの上端まで延びている。
図10(B)に示すように、左右の側縁部58f,58gの前端部には、それぞれ前方延出部58pが形成され、左右の前方延出部58p,58pと導風壁58aとは、それぞれ連結壁58q(一方の符号58qのみ図示)で連結されている。
図10(C)に示すように、左右の前方延出部58pを含む側縁部58f,58gは、平坦部58e及び導風壁58aよりも前方及び後方に突出し、側縁部58f,58gの後端部より前端部の左右縁が車幅方向内側に位置する前すぼまり形状に形成されている。側縁部58f,58gの後端部側部には、側方に突出する返しリブ58w,58xが一体成形されている。返しリブ58w,58xは跳ね上げられた泥水等を車体カバー内に浸入するのを防止する部分である。アンダーカバー58の後縁58rは、左右の斜辺58s,58sと、これらの斜辺58s,58sを繋ぐ底辺58tとからなる部分であり、リンク部材27(図15参照)との干渉を避けるために形成された部分である。
図11は、車体カバーが取り外された自動二輪車を示す要部正面図である。
ラジエータ41は、左右に設けられた左タンク部41L及び右タンク部41Rと、これらの左タンク部41L及び右タンク部41Rの間に設けられたコア部41Cとからなる。
左タンク部41L及び右タンク部41Rは、冷却水を一時的に貯める部分であり、コア部41Cは、左タンク部41L、右タンク部41R間に冷却水を流通させる冷却水通路になる複数のチューブと、これらのチューブ間に設けられた冷却フィンとからなる。なお、符号38はマフラーである。
左タンク部41L及び右タンク部41Rは、左右のダウンチューブ13,13のそれぞれの前方に配置され、コア部41Cの左右の幅は、左右のダウンチューブ13,13のそれぞれの内側端の距離や燃料タンク40の左右幅とほぼ同一である。
図12は、自動二輪車を示す要部正面図である。
車体カバーCを構成するフロントロアカバー51は、ラジエータ41に走行風を導く複数の開口からなるラジエータ用開口部51Aと、燃料タンク40においてラジエータ41の上端41eより上方に延びるタンク延出部40kに走行風を導く燃料タンク用開口部51Bとが設けられている。
ラジエータ用開口部51Aは、上から順に並んだ第1開口51c、第2開口51d、第3開口51eと、この第3開口51eの下方に位置する左右一対の第4開口51f,51fとからなる。燃料タンク用開口部51Bは、フロントロアカバー51の上部に横長に形成された上部開口51gと、フロントロアカバー51の上縁51hに形成された上縁部開口279とからなり、上縁部開口279は、フロントロアカバー51の上縁51hに設けられた切欠き51jと、フロントカバー50の前部に形成された切欠き50dとで形成された部分である。なお、符号51kはホーン281との干渉を避けるためにフロントロアカバー51に形成されたホーン用切欠きである。
図13は、車体フレームF及びその周辺を示す斜視図である。
車体フレームFの前部内側に燃料タンク40が配置され、燃料タンク40の前方の一部を排風ガイド273とアンダーカバー58の導風壁58aとが覆っている。
排風ガイド273は、その縦壁部273L,273Rより車幅方向外側に位置する左右の外方壁273e,273fの下部が、ダウンチューブ13,13の下方延出部70,70の前面にボルト277,277で取付けられるとともに、外方壁273e,273fの上部、詳しくは、外方壁273e,273fの上部にそれぞれ設けられた差し込み部273p,273pが、下方延出部70,70にそれぞれ設けられた断面L字状の被差し込み片282に差し込まれてダウンチューブ13,13に係止される。
アンダーカバー58は、左右の側縁部58f,58g(手前側の符号58gのみ図示)のそれぞれに設けられたフレーム取付部58m,58nが、前クロスメンバ17のロアクロスメンバサイドブラケット265と、ダウンチューブ13のパワーユニット支持部85にそれぞれボルト266、ボルト268で取付けられている。特に、側縁部58f,58gの前方延出部58p,58pは、前クロスメンバ17の下部に設けられたロアクロスメンバサイドブラケット265に締結されている。なお、符号43は燃料タンク40内の燃料蒸気を一時的に吸着し、吸気装置に放出するキャニスターである。
図14は、車体カバーの一部が取り外された自動二輪車を示す要部右側面図である。
ラジエータ41の右タンク部41Rの上端部には注水管110を介して給水口284が取付けられ、この給水口284にリザーブ配管111を介してダウンチューブ13の第1屈曲部73の側方に配置されたリザーバタンク46が接続されている。リザーブ配管111は、排風ガイド273に設けられたホース保持部273qに保持されている。なお、符号37はシリンダヘッド32の下面の排気ポートに接続された排気管であり、エンジンEの下方を通って後方に延び、マフラー38(図11参照)に接続される。符号286はエンジンEのクランクケース30に設けられたウォータポンプであり、このウォータポンプ286にラジエータ41側のロアパイプ263A(図5参照)に接続されたポンプ側ロアホース289と、シリンダ31の上部に接続されてシリンダ31内から冷却水をウォータポンプ286に戻す戻りホース288とが接続されている。なお、符号285は給水口284に取付けられたラジエータキャップである。
図15は、自動二輪車1の底部を示す要部底面図である。
前輪2の後方にフロントロアカバー51が配置され、このフロントロアカバー51の両側方が前部フロアスカート56,56で覆われ、フロントロアカバー51の後方延出部51bの後方にアンダーカバー58が配置され、このアンダーカバー58の両側に後部フロアスカート57,57が配置されている。底面視で、アンダーカバー58と後部フロアスカート57,57との間には、空気通路となる車幅方向の間隙283,283が設けられている。
フロントロアカバー51の後方延出部51bは、下面51mに設けられて前後方向に延びる複数の下部リブ51nを有する部分が、自動二輪車1の前部をリフトアップする際にジャッキ等を当てるリフトアップ部51pとなる。アンダーカバー58の左右の縁部と後部フロアスカート57,57の内側の縁部とは車幅方向に離れていて間隙283,283を有しており、その間隙283,283から車体カバーC内の空気が排出される。このように、アンダーカバー58と、アンダーカバー58の周囲の車体カバーCとは、全ての端部で間隙を有している。左右の前部フロアスカート56,56については、アンダーカバー58との間に間隙269,269を有し、これらの間隙269,269から車体カバーC内の空気が排出される。
図16は、車体前部を示す要部底面図である。
ラジエータ41は、そのコア部41Cの下端が、前クロスメンバ17に設けられた車幅方向に延びるロアブラケット257に2本のボルト291,291で締結され、コア部41Cの上端から上方に延びるコア部ステー41hが、前上部クロスメンバ16のアッパブラケット255に1本のボルト292で締結されている。
ラジエータ41の右タンク部41Rには注水管110が接続され、この注水管110の上端に給水口284が接続されている。
更に、この給水口284にはリザーブ配管111の一端が接続され、リザーブ配管111の他端にリザーバタンク46が接続されている。
ラジエータ41の左タンク部41Lに下ホース接続口41a及び上ホース接続口41bが設けられ、下ホース接続口41aにロアラジエータホース261が接続され、上ホース接続口41bにアッパラジエータホース262が接続されている。
前クロスメンバ17とアンダーカバー58の導風壁58aとは、ラジエータ41の後方でラジエータ41の排風通路293を形成し、この排風通路293の下端が、導風壁58aの前方であって左右の前方延出部58p,58p間に設けられた排風開放部274となる。
左右のダウンチューブ13,13は、ラジエータ41の下方且つ前方延出部58p,58pの上方で、ダウンチューブ13,13の前方に突出するように屈曲して延びる前クロスメンバ17で連結され、底面視で前クロスメンバ17(詳しくは前クロスメンバ17の左右端部)が前方延出部58p,58pと重なるように配置されている。
また、ラジエータ41は、底面視で前上部クロスメンバ16及び前クロスメンバ17のそれぞれに車幅方向に延びるように形成された先端部16a、17a間に配置されている。これにより、ラジエータ41を支持する前上部クロスメンバ16側のアッパブラケット255及びコア部ステー41hと、前クロスメンバ17側のロアブラケット257との前後方向の長さをほぼ同一にすることができる。もし、前上部クロスメンバ16側と前クロスメンバ17側とでラジエータ支持部材の長さが異なると、長い方のラジエータ支持部材の厚さを厚くする等して強度・剛性を高める必要があり、特別な部品を使用することによるコストアップや重量増を招く。これに対して、本実施形態では、ラジエータ支持部材の長さを前上部クロスメンバ16側と前クロスメンバ17側とでほぼ同一にすることで、コストや重量の低減を図ることが可能になる。
図17は、車体前部を示す要部断面図である。
排風ガイド273は、その左右に前方に突出する縦壁部273L,273Rを備え、これらの縦壁部273L,273Rの前端273m,273nがラジエータ41の後方に位置し、縦壁部273L,273R間に排風通路293が設けられている。従って、ラジエータ41の排風は、縦壁部273L,273Rより車幅方向外側へ流れないように抑制される。
左側の縦壁部273Lより車幅方向外側には、ロアラジエータホース261及びアッパラジエータホース262が配置されている。従って、これらのロアラジエータホース261及びアッパラジエータホース262が排風通路293に設けられていないため、ラジエータ41の排風に影響を与えることがない。
左タンク部41L及び右タンク部41Rのそれぞれの車幅方向外端部41m,41nは、平面視で縦壁部273L,273Rより車幅方向外側に配置されている。
縦壁部273L,273Rは、その内側に中空部273g,273hを有するように形成され、リザーブ配管111は、車幅方向右側の縦壁部273Rの外側方に設けられた断面がほぼコ字形状のホース保持部273qに保持されている。
リザーバタンク46は、車体フレームFの右方に近接するように配置された前後方向に長い容器であり、リザーバタンク46の前部の外側面46aは、後側に対して前側が車幅方向内方に位置するように傾斜している。これにより、リザーバタンク46を外側方から車体カバーC(図15参照)(詳しくは、後部フロアスカート57(図15参照))で覆う際に、車体カバーCを前すぼまりに形成しつつより車体内方へ配置することができ、空力特性を向上させることができるとともに車体の小型化を図ることができる。
ラジエータ41の後方に配置された電動モータ272は、複数のモータステー294(一つの符号294のみ図示)を介してラジエータ41の左タンク部41L及び右タンク部41Rのそれぞれの後面にボルト296で取付けられている。
図18は、車体前部の左側部下部を示す断面図であり、左側の後部フロアスカート57と、アンダーカバー58との位置関係を示している。すなわち、後部フロアスカート57の車幅方向内側の内縁57aとアンダーカバー58の左縁58vとは、車幅方向に離間し、内縁57a、左縁58v間に有する間隙283から車体カバーC内の空気が排出される。間隙283の隙間はCL3である。右側の後部フロアスカート57(図15参照)の車幅方向内側の内縁とアンダーカバー58の右縁との間にも上記のような隙間がCL3の間隙283を有する。このように、アンダーカバー58と左右の後部フロアスカート57,57とは、相互に連結していない。アンダーカバー58は車体フレームFに固定され、後部フロアスカート57は車体フレームF及びステップフロア68(図1参照)に固定され、ステップフロア68は左右のステップフレーム23L,23R(符号23Lは図2、23Rは図14に図示)に固定される。
上記した後部フロアスカート57とアンダーカバー58との間隙283は、上下方向に開口し、且つ隙間CL3が小さいので、路面から泥水等が飛び跳ねても間隙283から内部に浸入しにくく、また、側方からの浸入も防ぐことができる。
図19は、図15のXIX−XIX線断面図である。
アンダーカバー58の後端部側部に側方に突出する返しリブ58wが形成され、この返しリブ58wの車幅方向外側に対向するように、後部フロアスカート57に断面くの字状のスカート凹部57bが形成されている。返しリブ58wとスカート凹部57bとは、車体カバー内に泥水等の浸入を防ぐ水切りラビリンス295を形成している。即ち、スカート凹部57bは、下縁が返しリブ58wの下方に位置する下壁57dと、この下壁57dの上縁から返しリブ58wの上方に延びる上壁57eとから形成され、下から順に、下壁57d、返しリブ58w、上壁57eが迷路構造、即ちラビリンスを形成しているため、アンダーカバー58と後部フロアスカート57とを連結することなしに、路面から跳ね上げられた泥水等が後部フロアスカート57及びアンダーカバー58の外側から内側へ浸入するのを防止することができる。また、この水切りラビリンス295は、図10(C)、図15に示したように、アンダーカバー58の返しリブ58w,58xが形成された部分にのみ設けられているが、これは、泥水等が、アンダーカバー58の後方に配置されたエアクリーナボックス35(図1参照)等の補機類への影響を及ぼすことを低減するためであり、このような側部後縁部のアンダーカバー58と後部フロアスカート57との隙間に水切りラビリンス295を設けることで、効果的に泥水等の浸入を防止しながら、車体カバー内に通過する排風を排出できる。
以上に述べた燃料タンク40及びラジエータ41の周囲の空気の流れを説明する。
図20は、車体カバー内の空気の流れを説明する作用図である。
車体前方からフロントロアカバー51の燃料タンク用開口部51B、詳しくは、上縁部開口279、上部開口51gを通ってフロントロアカバー51の後方に流入した空気は、矢印A01,A02,A1で示すように、前壁40dの上部前方から前壁40dに沿って下降し、更に、矢印A2,A3で示すように、前壁40dと排風ガイド273の中間壁273dとの間の新気通路278を通って下降し、更に、矢印A4で示すように、前壁40dの下部とアンダーカバー58の導風壁58aとの間を通って燃料タンク40、アンダーカバー58間を後方に流れる。
また、矢印A5〜A8で示すように、車体前方からフロントロアカバー51のラジエータ用開口部51A、詳しくは、第1開口51c、第2開口51d、第3開口51e、第4開口51f,51f(一方の符号51fのみ図示)を通ってフロントロアカバー51の後方に流入した走行風は、ラジエータ41のコア部41C内を通過してラジエータ41の後方に流れ、更に、排風ガイド273の中間壁273dの前面に沿って下降する。そして、矢印A9に示すように、導風壁58aの前方に形成された排風通路293を通って、排風通路293の出口である排風開放部274からアンダーカバー58の下方に流出する。
以上に説明したように、本実施形態では、燃料タンク40とラジエータ41との間で排風ガイド273及びアンダーカバー58の導風壁58aを利用して、新気とラジエータ排風とを分離して二層の流れを形成することを特徴としている。この結果、ラジエータ排風による熱影響を燃料タンク40に与えないようにするとともに、燃料タンク40とラジエータ41とを近接配置させながら、ラジエータ排風を効率良く排出することができる。
ラジエータ41は、前壁40dが前傾した燃料タンク40の下方に配置されているので、ラジエータ41の上端と前壁40dとの隙間を確保しながら、燃料タンク40、ラジエータ41間の側面視三角形の空間に排風ガイド273、ファン271、電動モータ272を配置しても、燃料タンク40とラジエータ41とを近接させることが可能になり、しかも排風通路293及び新気通路278という二層の空気通路を形成することができる。
図21は、ラジエータ41からの排風の流れを示す作用図である。
車両前方からラジエータ41に当たった走行風は、矢印で示すように、ラジエータ41を通過してラジエータ41で温められた排風となり、燃料タンク40の前方を覆う排風ガイド273の中間壁273dと左右の縦壁部273L,273Rとで囲まれる排風通路293に集められて下降し、車体カバーの下方に排出される。従って、ラジエータ41の排風は、縦壁部273L,273Rの車幅方向外側への流出が抑制され、燃料タンク40への排風による熱影響を低減することができる。また、ロアラジエータホース261、アッパラジエータホース262は縦壁部273L,273Rの車幅方向外側に配置されるため、ロアラジエータホース261及びアッパラジエータホース262が排風通路293を横切ることがないので、排風をスムーズに流すことができる。
図22は、車体カバーCの下部での空気の流れを示す作用図である。
車体カバーC内、詳しくは、燃料タンク40(図19参照)の下面とアンダーカバー58との間を後方へ向かって流れる空気は、ラジエータ41(図19参照)からの排風がほとんど混じらない新気であり、この新気は、矢印で示すように、アンダーカバー58の左縁58v及び右縁(不図示)と後部フロアスカート57,57(一方の符号57のみ図示)の各内縁57aとの間隙283を通って車体カバーC外に排出される。
上記間隙283は上下方向に開口し、且つ狭い隙間を有し、更には、間隙283から新気が流出するので、前輪2(図1参照)で跳ね上げられた泥水等が下方から間隙283には浸入しにくい。
以上に述べたリフトアップ支持部297の作用を次に説明する。
図23は、フロントロアカバー51のリフトアップ支持部297の作用を説明する作用図である。
車体前部をメンテナンス等のためにリフトアップする場合、車体前部下部に設けられたリフトアップ部51pの下方にジャッキ290を配置する。ジャッキ290は、シリンダ部290aと、このシリンダ部290aに昇降自在に設けられたロッド部290bとからなり、図示せぬ操作部を操作することにより、油圧、空圧等でシリンダ部290aに対してロッド部290bを上昇させることが可能である。なお、符号290はシリンダ部290aの下端に取付けられたベース部であり、地面に置かれている。
ジャッキ290の操作部を操作することにより、ロッド部290bを白抜き矢印で示すように、上昇させ、ロッド部290bの上端を車体のリフトアップ部51pに当てる。そして、更にロッド部290bを上昇させ、車体を所望の高さ位置までリフトアップさせる。このとき、車体前部の重量がリフトアップ支持部297に作用するが、その重量を、前クロスメンバ17に取付けられたロアクロスメンバステー264と、このロアクロスメンバステー264に取付けられたフロントロアカバー51の後方延出部51bとで支えることができる。
図24は、フロントロアカバー51の後方延出部51bにおける段差部51tの作用を説明する作用図である。
フロントロアカバー51の後方延出部51bの下面51mに前輪によって跳ね上げられた水滴299が付着した場合、この水滴299は、白抜き矢印で示すように流れる走行風によって、矢印a1で示すように、下面51mを伝って車体後方へ移動し、段差部51tでは、矢印a2で示すように、段差部51tの表面に沿って下方に移動し、矢印a3で示すように落下する。従って、後方延出部51bの後端の後方に配置された排風開放部274から水滴299が上昇して車体カバー内部に浸入するのを防止することができる。
上記の図1、図6に示したように、ハンドル25の後方にシート10が配置され、これらのハンドル25、シート10間の下方にセンタートンネル250が設けられ、このセンタートンネル250の左右側方に運転者が足を載せる左右一対のステップフロア68,68(手前側の符号68のみ図示)が配置され、センタートンネル250内に燃料タンク40及びこの燃料タンク40の前方に位置するラジエータ41が配置された鞍乗り型車両としての自動二輪車1の燃料タンク40及びラジエータ41の配置構造において、燃料タンク40の前壁40dは、その上端から下方斜め後方に延びて前傾するように形成され、ラジエータ41は、燃料タンク40の前端40hより後方且つ下方に配置されるとともに、側面視にてラジエータ41が上端41eより下端41fが後方に位置するように前傾又は鉛直に設けられ、燃料タンク40の前壁40dの鉛直に対する前傾角は、ラジエータ41の鉛直に対する前傾角より大きい。
上記構成によれば、ラジエータ41を燃料タンク40の前端40hより後方且つ下方に配置するため、燃料タンク40とラジエータ41とを近接して配置することができるとともに、ラジエータ41の後方の排風通過スペースを確保することができるため、ラジエータ41の冷却効率を向上させながら自動二輪車1の前後方向の小型・コンパクト化を図ることができる。
また、燃料タンク40の前壁40dの鉛直に対する前傾角は、ラジエータ41の上端位置より上方で大きく、下方で上方より小さくなるように形成されているので、燃料タンク容量をラジエータ41の上端位置より上方で増加させながらラジエータ41の上端eを燃料タンク40の前傾角が変化する位置に近接させて配置することで、燃料タンク40とラジエータ41とをより一層近接して配置することができ、車両前後方向の小型・コンパクト化を図ることができる。
また、図2、図6に示したように、車体フレームFの前部に操舵系260を回動自在に支持するヘッドパイプ12が設けられ、燃料タンク40の上端40jは、ヘッドパイプ12の下端より上方に配置されているので、燃料タンク容量を燃料タンク40を上方向に延ばすことにより確保することができるため、燃料タンク40の前後方向をコンパクト化しながらラジエータ41を燃料タンク40に近接させて配置することができ、車両前後方向の更なる小型・コンパクト化を図ることができる。
また、図2、図4及び図5に示したように、車体フレームFは、ヘッドパイプ12から下方且つ後方に延びる下方延出部70と、燃料タンク40の下部近傍で後方に屈曲する屈曲部としての第1屈曲部73と、この第1屈曲部73から後方に延びる後方延出部としての水平延出部71とから左右一対のダウンチューブ13,13が形成され、側面視で燃料タンク40の前壁40dは、ダウンチューブ13,13の下方延出部70より前方に位置するので、燃料タンク40とラジエータ41とを自動二輪車1のより前方に配置することができ、燃料タンク40の後方スペースを有効に利用することができる。
また、燃料タンク40は、ダウンチューブ13,13の下方延出部70の上部で支持されるので、燃料タンク40をダウンチューブ13,13に固定するためのステー等を短くすることができる。
また、図2、図3及び図5に示したように、左右の第1屈曲部73,73を連結するとともにダウンチューブ13,13より前方に突出するように延びるロアクロスメンバとしての前クロスメンバ17と、ラジエータ41の上方で左右の下方延出部70,70を連結するとともにダウンチューブ13,13より前方に突出するように延びるアッパクロスメンバとしての前上部クロスメンバ16とを備え、ラジエータ41は、前クロスメンバ17及び前上部クロスメンバ16に固定されているので、ダウンチューブ13,13に対してラジエータ41を前方に配置できるため、ラジエータ41と燃料タンク40を前輪2に近づけて車両全体をコンパクト化することができる。
また、第1屈曲部73よりも上方にラジエータ41の下端41fが配置されているので、ラジエータ41をより上方に配置することでラジエータ41の前方に配置された前輪2等の影響を受けずに走行風がラジエータ41に当たりやすくなり、ラジエータ41の冷却効率をより高めることができる。
上記の図2、図5及び図17に示したように、前輪2の後方に配置されるラジエータ41と、このラジエータ41の後方に配置される燃料タンク40と、これらのラジエータ41、燃料タンク40間に設けられてラジエータ41からの排風をガイドする排風ガイド273と、燃料タンク40の後方に配置される水冷式パワーユニットとしてのユニットスイングエンジンUと、ラジエータ41及びユニットスイングエンジンUのそれぞれに連結されて冷却水を循環させるラジエータホースとしてのロアラジエータホース261、アッパラジエータホース262をと備える鞍乗り型車両としての自動二輪車1のラジエータホース配置構造において、排風ガイド273の車幅方向両端部に前方に突出する縦壁部273L,273Rが設けられ、これらの縦壁部273L,273Rの前端273m,273nがラジエータ41の後方に設けられ、縦壁部273L,273R間にラジエータ41の排風を流す排風通路293が設けられるとともに、縦壁部273L,273Rより車幅方向外側にロアラジエータホース261、アッパラジエータホース262が配置されている。
この構成によれば、排風通路293内にロアラジエータホース261、アッパラジエータホース262が配置されていないため、ラジエータ41からの排風を排風通路293にスムーズに流すことができ、ラジエータ41の冷却効率を向上させることができる。
更に、従来は、ラジエータホースが排風ガイド内に配置されるため、ラジエータホースを組付けたりメンテナンスしたりする際に排風ガイドを取り外す必要があり、ラジエータホースの組付け性やメンテナンス性に手間取る構造になっていたが、本実施形態では、ロアラジエータホース261、アッパラジエータホース262と、これらのロアラジエータホース261、アッパラジエータホース262に接続されるロアパイプ263A、アッパパイプ263Bとからなる冷却水配管を排風ガイド273の車幅方向外側で且つ左側にのみ集中させて配置することで、冷却水配管の組付け性、メンテナンス性を向上させることができる。
また、ラジエータ41は、車幅方向両側にタンク部としての左タンク部41L、右タンク部41Rを有し、これらの左タンク部41L,41R間に冷却水通路及び冷却フィンからなるコア部41Cが設けられ、コア部41Cの車幅方向外端部が平面視で縦壁部273L,273Rより車幅方向外側に配置されているので、冷却に必要なコア部41Cが縦壁部273L,273R間に臨むため、ロアラジエータホース261、アッパラジエータホース262を縦壁部273L,273Rより車幅方向外側に配置しても、ラジエータ41の冷却効率が低下することを抑制できる。また、左タンク部41Lにロアラジエータホース261、アッパラジエータホース262を接続する際に、縦壁部273Lが邪魔にならず、作業性を向上させることができる。
また、図11及び図17に示したように、車幅方向一側の左タンク部41Lにロアラジエータホース261、アッパラジエータホース262が連結されるとともに、車幅方向他側の右タンク部41Rの上方に給水口284が設けられ、該給水口284と冷却水を貯めるリザーバタンク46とを連結するリザーバタンク用ホースとしてのリザーブ配管111が、車幅方向他側の縦壁部273Rの車幅方向外側であって排風ガイド273の側端部に設けられたホース保持部273qに保持されているので、ロアラジエータホース261、アッパラジエータホース262とリザーブ配管111をラジエータ41の両側に振り分けてコンパクトに配置することができ、また、リザーブ配管111を排風ガイド273のホース保持部273qで保持するため、特別にホース保持部を設ける必要がなく、部品点数及び組立工数を減らすことができ、コストの削減及び生産性の向上を図ることができる。
また、縦壁部273L,273Rは、その内側に中空部273g,273hを有するように形成されているので、縦壁部273L,273Rを軽量にしつつ縦壁部273L,273Rの剛性を向上させることができ、縦壁部273L,273Rを前方に大きく延ばすことができる。
また、図2、図13及び図17に示したように、操舵系260を回動自在に支持するとともに車体フレームFの前部を構成するヘッドパイプ12から下方に延びる左右一対のダウンチューブ13,13を有するとともに、該ダウンチューブ13,13の前面に排風ガイド273における縦壁部273L,273Rより車幅方向外側に設けられた両側端部としての外方壁273e,273fが固定されているので、排風ガイド273のダウンチューブ13,13への固定部が、排風通路293内に設けられていないため、ラジエータ41からの排風を排風通路293にスムーズに流すことができ、ラジエータ41の冷却効率を高めることができるとともに、排風ガイド273がダウンチューブ13,13の前面に固定されるため、排風によって排風ガイド273が受ける力をダウンチューブ13,13に効率良く伝達することができ、排風ガイド273の軽量化を図ることができる。
また、図7に示したように、側面視にて排風ガイド273の上端273cは、ラジエータ41の上端41eより下方でラジエータ41の高さ方向中央より上方に設けられ、排風ガイド273の下端273aは、ラジエータ41の下端41fより上方でラジエータ41の高さ方向中央より下方に設けられているので、ラジエータ41からの排風が集中する位置に排風ガイド273を設けるため、排風ガイド273を小型・コンパクトに形成しながら排風ガイド273で排風通路293を形成することができ、コスト及び重量を低減することができる。
上記の図1、図2、図6、図12及び図20に示したように、操舵系260を回動自在に支持するとともに車体フレームFの前部を構成するヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12の後方に配置されたシート10と、これらのヘッドパイプ12、シート10間に設けられるセンタートンネル250と、このセンタートンネル250の左右側方に設けられるステップフロア68と、センタートンネル250内に配置された燃料タンク40と、センタートンネル250内で燃料タンク40の前方に配置されたラジエータ41とを備える鞍乗り型車両としての自動二輪車1の導風構造において、燃料タンク40にラジエータ41の上端41eより上方に延びるタンク延出部40kが形成され、このタンク延出部40kの前壁40dを後方斜め下方に傾斜させて前傾させ、ラジエータ41の前方且つ前輪2の後方にフロントロアカバー51が配置され、このフロントロアカバー51に、ラジエータ41に走行風を導くラジエータ用開口部51Aと、タンク延出部40kを含む燃料タンク40に走行風を導く燃料タンク用開口部51Bとが設けられている。
この構成によれば、フロントロアカバー51に、ラジエータ用開口部51Aとは別に燃料タンク用開口部51Bを設けることで、走行風を燃料タンク用開口部51Bから燃料タンク40に導入して、ラジエータ排風以外の新気をタンク延出部40kの前壁40dを利用してラジエータ41、燃料タンク40間に導くことができる。そのため、燃料タンク40に対するラジエータ41からの排風の影響をより効果的に低減することができる。
また、図6及び図7に示したように、燃料タンク40とラジエータ41との間に、燃料タンク40の前壁40dの一部を覆ってラジエータ41からの排風の熱影響を受けないようにする遮熱ガイドとしての排風ガイド273が設けられ、この排風ガイド273と燃料タンク40との間に、排風ガイド273の上端273cから下端273aに亘って所定の隙間CL1が設けられているので、単に燃料タンク40の前壁40dを覆うだけでなく、排風ガイド273と燃料タンク40との間に所定の隙間CL1を設けることで、フロントロアカバー51から導入される走行風を排風ガイド273と燃料タンク40との間に導いて断熱効果を高め、燃料タンク40への熱影響を一層低減することができる。
また、排風ガイド273の上端273cは、ラジエータ41の上端41eより下方で且つラジエータ41の高さ方向中央位置より上方に配置されているので、例えば、排風ガイド273がラジエータ41の上端41eより上方に配置されていると、燃料タンク40の前壁40dが前傾しているためにラジエータ41と燃料タンク40とのクリアランスを大きくする必要があるが、これに比較して排風ガイド273の上端をラジエータ41の上端41eより下方に配置することでラジエータ41と燃料タンク40との間隔をより小さくすることができ、車両の前後方向のコンパクト化を図ることができる。
また、排風ガイド273の上端273cがラジエータ41の上端41eより下方に配置されるため、ラジエータ41からの排風が排風ガイド273の上端41eから排風ガイド273、燃料タンク40間に進入することが考えられるが、ラジエータ41の高さ方向中央位置より上方に排風ガイド273の上端273cを設けることから、ラジエータ41の上端41eと燃料タンク40との間から導かれるラジエータ41の排風ではない新気により、排風ガイド273の上端273cから排風ガイド273、燃料タンク40間にラジエータ41の排風が導入されるのを抑制することができるため、ラジエータ41の排風の影響を最小限にすることができる。
更に、排風ガイド273の上端273cをラジエータ41の上端41eより下方に配置することで、ラジエータ41の上端41eと燃料タンク40との隙間を小さくすることができ、車両のコンパクト化に寄与できる上、このようにすることで、ラジエータ41の上端41eと燃料タンク40との隙間を通過する新気の流速を高めることができるので、新気を排風ガイド273と燃料タンク40との隙間CL1に導きやすくすることができる。
また、図9、図17及び図21に示したように、排風ガイド273は、車幅方向両側に前方に突出する縦フィン部としての左右一対の縦壁部273L,273Rを備え、ラジエータ41の排風を縦壁部273L,273Rより車幅方向外側へ流れないように抑制するので、ラジエータ41の排風を縦壁部273L,273Rの車幅方向内側に集めて、ラジエータ41の排風による燃料タンク40への熱影響をより一層効果的に抑制することができる。
また、図6及び図8に示したように、燃料タンク40の下方をアンダーカバー58で覆い、このアンダーカバー58に、ラジエータ41側に延出する導風壁58aが設けられ、この導風壁58aの上端58bと排風ガイド273の下端273aとが高さ方向で近接して配置されているので、導風壁58aと排風ガイド273との間から水等の浸入を抑制しながら、導風壁58aと排風ガイド273とで大きな面積のラジエータ排風用通路(排風通路293)を形成することができ、これらの導風壁58aと排風ガイド273とが協働してラジエータ41の排風をラジエータ41の後方から排風ガイド273及び導風壁58aのそれぞれの前面273b,58cに沿うように降下させてアンダーカバー58の下方へ排出することができるとともに、排風ガイド273及び導風壁58aの背面で新気を燃料タンク40の下面側に流すことができ、導入された空気を排風ガイド273及び導風壁58aを境とする前後二層の流れに振り分けることができる。一方の層の流れではラジエータ41の排風の排出、他方の層の流れでは新気による断熱が行われるから、これら両方の機能によって燃料タンク40への熱影響をより効果的に低減することができる。
また、図15、図18及び図22に示したように、アンダーカバー58の車幅方向両側にアンダーサイドカバーとしての後部フロアスカート57,57が設けられ、アンダーカバー58の外側端(車幅方向の外縁である左縁58v及び右縁(不図示))と後部フロアスカート57の内側端(車幅方向の内縁である内縁57a)とは離間して配置されているので、導風壁58aによりアンダーカバー58と燃料タンク40の下面との間に導かれた新気を、アンダーカバー58、後部フロアスカート57間の隙間から排出することができ、新気の流量を確保することができるので、燃料タンク40への熱影響をより効果的に低減することができる。
また、図10(A)〜(C)及び図19に示したように、アンダーカバー58の外側端(詳しくは、返しリブ58w,58x)と後部フロアスカート57の内側端(詳しくは、下壁57d)とは上下方向に重なるように配置されるので、アンダーカバー58の外側端と後部フロアスカート57の内側端とが上下に離間することで、前輪2(図1参照)が跳ね上げた水等が車体の下方からアンダーカバー58及び後部フロアスカート57の内部に浸入するのを抑制することができる。
上記の図1、図2、図5及び図7に示したように、操舵系260を回動自在に支持するとともに車体フレームFの前部を構成するヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12の後方に配置されたシート10と、これらのヘッドパイプ12、シート10間の下方に設けられるセンタートンネル250と、このセンタートンネル250の左右側方に設けられるステップフロア68と、センタートンネル250内に配置されたラジエータ41と、このラジエータ41の後方に設けられてラジエータ41からの排風を案内する排風ガイド273と、車両を下方から覆うアンダーカバー58とを備えた鞍乗り型車両としての自動二輪車1のラジエータ用排風構造において、ラジエータ41の後方に、アンダーカバー58の前端を構成するとともに前方且つ上方に向けて延びる導風壁58aが配置されるとともに、この導風壁58aの上端58bと排風ガイド273の下端273aとが高さ方向で近接して配置されている。
この構成によれば、導風壁58aの上端58bと排風ガイド273の下端273aとを近接させて配置することで、導風壁58aと排風ガイド273との間から水等の浸入を抑制しながら、導風壁58aと排風ガイド273とで大きな面積の排風通路293を形成することができ、これらの導風壁58aと排風ガイド273とが協働してラジエータ41の排風をラジエータ41の後方から排風ガイド273及び導風壁58aに沿うように降下させてアンダーカバー58の下方へ効率良く排出することができ、ラジエータ41の冷却効率を向上させることができる。
また、図8及び図10に示したように、導風壁58aの上端58bと排風ガイド273の下端273aとの間に所定の隙間CL2が形成され、アンダーカバー58の前端の導風壁58aより車幅方向両端側に、前方に延びる左右一対の延出部としての前方延出部58p,58pが形成され、これらの前方延出部58p,58pと導風壁58aとを連結する連結壁58qが形成されているので、導風壁58aと排風ガイド273とは近接して所定の隙間CL2が形成され、相互に連結されていないため、車体カバーC内部での導風壁58aと排風ガイド273との組付け工程を廃止して生産性を向上させることができる。また、導風壁58aと排風ガイド273とを連結することなく、前方延出部58pと連結される連結壁58qによって導風壁58aの剛性を確保することができる。
また、導風壁58aの上面に車両前後方向に延びるリブ58j,58kが設けられているので、リブ58j,58kによって、導風壁58aの剛性を更に向上させることができる。
また、図2、図5及び図16に示したように、ヘッドパイプ12から下方斜め後方に延びる左右一対のフレーム部材としてのダウンチューブ13,13より前方にラジエータ41が配置され、このラジエータ41の下方且つ前方延出部58p,58pの上方で左右のフレーム部材としてのダウンチューブ13,13を連結するとともに前方に突出するように延びるクロスメンバとしての前クロスメンバ17が設けられ、該前クロスメンバ17が平面視で前方延出部58p,58pと重なるので、ラジエータ41からの排風が前方延出部58p,58pに直接当たることを前クロスメンバ17で抑制することができるため、前方延出部58p自体の剛性を低減してアンダーカバー58を軽量にすることができる。更に、排風が前方延出部58pに当たらないため、排風の流れの乱れを抑制することができる。
また、図5及び図13に示したように、前クロスメンバ17に、前方延出部58p,58pを固定するための固定部としてのロアクロスメンバサイドブラケット265,265が設けられているので、導風壁58aに近い前方延出部58pでアンダーカバー58を固定することで、導風壁58aの剛性を向上させることができる。
また、図6及び図16に示したように、導風壁58aの前方であって左右の前方延出部58p,58p間に、ラジエータ41からの排風をアンダーカバー58の下方に流すために開放された排風開放部274が設けられているので、ラジエータ41からの排風をアンダーカバー58の前端で形成される排風開放部274で行うため、大きな面積の排風空間を分散させることなく集中的に形成でき、ラジエータ41の冷却効率を高めることができる。
また、図8に示したように、導風壁58aの前面58cの上端58bは、排風ガイド273の前面273bの下端273aより後方に配置されているので、導風壁58aの上端58bと排風ガイド273の下端273aとの間に上下方向の所定の隙間CL2を設けた場合に、更に、導風壁58aの前面58cの上端58bを、排風ガイド273の前面273bの下端273aより後方に配置することにより、隙間CL2から導風壁58aの内部側に排風の進入を抑制しつつ排風を導風壁58aの前面58cに沿って下方に効率良く流すことができる。
また、図6及び図7に示したように、排風ガイド273の後方に燃料タンク40が設けられるとともに、この燃料タンク40の前壁40dが後方斜め下方に傾斜し、側面視にて排風ガイド273が後方に向かって凸に湾曲するように形成され、排風ガイド273の下端273aがラジエータ41の下端41fより上方に配置されるとともに、導風壁58aが前方に向かって凸に湾曲するように形成され、導風壁58aの上端58bがラジエータ41の下端41fより下方に配置されているので、排風ガイド273を後方に向かって凸に湾曲するように形成することにより、ラジエータ41を燃料タンク40の前方に配置しても、排風ガイド273によってより大きな排風空間を形成しながら排風を効率良く下方へ導くことができ、ラジエータ41より下方に導かれた排風を前方に向かって凸に湾曲するように形成された導風壁58aによって燃料タンク40の下方の空間を利用しながら後方に大きな面積で排風を排出することができる。
上記の図2、図3、図5、図8及び図23に示したように、操舵系260を回動自在に支持するヘッドパイプ12から下方斜め後方に左右一対のダウンチューブ13,13が延び、これらのダウンチューブ13,13のそれぞれの前部下部がクロスメンバとしての前クロスメンバ17で左右に連結され、少なくとも前クロスメンバ17の下方に車体カバーとしてのフロントロアカバー51が配置され、車体下部に車体をリフトアップする際にジャッキ290等のリフト装置が当てられるリフトアップ部51pが設けられた鞍乗り型車両としての自動二輪車1のリフトアップ支持部構造であって、フロントロアカバー51の面に沿う底面を少なくとも形成するように前クロスメンバ17に固定されたステーとしてのロアクロスメンバステー264と、このロアクロスメンバステー264の底面にフロントロアカバー51を固定する車体カバー固定部51rと、この車体カバー固定部51rに設けられたリフトアップ部51pとから構成される。
上記構成によれば、前クロスメンバ17にフロントロアカバー51を固定するロアクロスメンバステー264を設けたことで、前クロスメンバ17とフロントロアカバー51との相対位置関係を維持することができ、フロントロアカバー51側の強度・剛性を確保する部位をロアクロスメンバステー264付近に最小化することができ、フロントロアカバー51の重量増加を抑制することができる。
また、図2及び図8に示したように、車体カバーは、前輪2の後方に配置されるフロントロアカバー51であり、該フロントロアカバー51は、その下端が後方の前クロスメンバ17の下方まで延びる下面部としての後方延出部51bを有し、この後方延出部51bは、リフトアップ部51pの後方に後端を有するので、リフトアップ部51pの位置を作業者が確認しやすくなるとともに、後方延出部51bの端部に車体カバー固定部51rを設けることができるため、フロントロアカバー51を強固に固定することができ、フロントロアカバー51の厚肉化等が不要になるのでフロントロアカバー51の軽量化を図ることができる。また、フロントロアカバー51を薄肉にして軽量化しても、車体カバー固定部51rがあることでその形状を維持することができる。
また、図8、図15及び図24に示したように、後方延出部51bの後端の後方に、後方延出部51bよりも上方の空間と下方の空間とを連通させる開放部としての排風開放部274が設けられるとともに、後方延出部51bの後端部に、下側にオフセットするようにクランク状に形成された段差部51tが設けられ、この段差部51tが車幅方向に延びるように形成されているので、クランク状に形成された段差部51tを設けることで、フロントロアカバー51の剛性を車幅方向に亘って高めることができるとともに、フロントロアカバー51の後方延出部51bの表面に水滴等が付着し、その水滴等が後方延出部51bの表面を伝って後方に流れた際に、段差部51tによって水滴等を落下させることができるため、フロントロアカバー51の後方に排風開放部274を設けても、その排風開放部274からフロントロアカバー51を含む車体カバーC内への水滴等の浸入を抑制することができる。
また、図8に示したように、後方延出部51bの上面51q及び下面51mに、車両前後方向に延びる複数のリブとしての上部リブ51u、下部リブ51nが形成され、これらの上部リブ51u、下部リブ51nが段差部51tに接続されるので、段差部51tと上部リブ51u、下部リブ51nとによってリフトアップ部51pの剛性を高めることができ、リフトアップ部51pの肉厚を増加させる構造に比較して同様の剛性でリフトアップ部51pの軽量化を図ることができる。
また、車体カバー固定部51rは、締結部材298又は係合部材でフロントロアカバー51の下方側から固定され、締結部材298又は前記係合部材が段差部51tの前方に配置されているので、フロントロアカバー51の下方側から締結部材298又は係合部材を組付けた場合でも、段差部51tによって、車体カバー固定部51rの下方側に締結部材298又は係合部材の頭部298aが突出するのを防止することができ、リフト装置と頭部298aとの接触を抑制することができる。
また、図8及び図23に示したように、後方延出部51bは、段差部51tの前方では、後方にいくほど上方に位置するように傾斜しているので、車両前部をリフトアップする際に、後方延出部51bが水平に近づくように持ち上がるため、リフト時の荷重を効率良くリフト装置に伝達することができる。また、後方延出部51bの下面51mに形成された下部リブ51nを後方にいくほど上下に厚く形成することができ、リフトアップ部51pの剛性をより一層高めることができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
本発明が適用される鞍乗り型車両には、自動二輪車(原動機付き自転車も含む)のみならず、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両が含まれる。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
10 シート
12 ヘッドパイプ
13 ダウンチューブ(フレーム部材)
17 前クロスメンバ(クロスメンバ)
40 燃料タンク
40d 前壁
41 ラジエータ
41f 下端
58 アンダーカバー
58a 導風壁
58b 導風壁の上端
58c 導風壁の前面
58j,58k リブ
58p 前方延出部(延出部)
58q 連結壁
68 ステップフロア
250 センタートンネル
260 操舵系
265 ロアクロスメンバサイドブラケット(固定部)
273 排風ガイド
273a 排風ガイドの下端
273b 排風ガイドの前面
274 排風開放部
CL2 隙間
F 車体フレーム

Claims (6)

  1. 操舵系(260)を回動自在に支持するとともに車体フレーム(F)の前部を構成するヘッドパイプ(12)と、このヘッドパイプ(12)の後方に配置されたシート(10)と、これらのヘッドパイプ(12)、シート(10)間に設けられるセンタートンネル(250)と、このセンタートンネル(250)の左右側方に設けられるステップフロア(68)と、前記センタートンネル(250)内に配置されたラジエータ(41)と、このラジエータ(41)の後方に設けられてラジエータ(41)からの排風を案内する排風ガイド(273)と、車両を下方から覆うアンダーカバー(58)とを備えた鞍乗り型車両のラジエータ用排風構造において、
    前記ラジエータ(41)の後方に、前記アンダーカバー(58)の前端を構成するとともに前方且つ上方に向けて延びる導風壁(58a)が配置されるとともに、この導風壁(58a)の上端(58b)と前記排風ガイド(273)の下端(273a)とが高さ方向で近接して配置され
    前記導風壁(58a)の上端(58b)と前記排風ガイド(273)の下端(273a)との間に所定の隙間が形成され、前記アンダーカバー(58)の前端の前記導風壁(58a)より車幅方向両端側に、前方に延びる左右一対の延出部(58p,58p)が形成され、これらの延出部(58p,58p)と前記導風壁(58a)とを連結する連結壁(58q)が形成され、
    前記ヘッドパイプ(12)から下方斜め後方に延びる左右一対のフレーム部材(13,13)より前方に前記ラジエータ(41)が配置され、このラジエータ(41)の下方且つ前記延出部(58p,58p)の上方で前記左右のフレーム部材(13,13)を連結するとともに前方に突出するように延びるクロスメンバ(17)が設けられ、該クロスメンバ(17)が平面視で前記延出部(58p,58p)と重なることを特徴とする鞍乗り型車両のラジエータ用排風構造。
  2. 前記導風壁(58a)の上面に車両前後方向に延びるリブ(58j,58k)が設けられていることを特徴とする請求項に記載の鞍乗り型車両のラジエータ用排風構造。
  3. 前記クロスメンバ(17)に、前記延出部(58p,58p)を固定するための固定部(265)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両のラジエータ用排風構造。
  4. 前記導風壁(58a)の前方であって前記左右の延出部(58p,58p)間に、前記ラジエータ(41)からの排風を前記アンダーカバー(58)の下方に流すために開放された排風開放部(274)が設けられていることを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のラジエータ用排風構造。
  5. 前記導風壁(58a)の前面(58c)の上端(58b)は、前記排風ガイド(273)の前面(273b)の下端(273a)より後方に配置されていることを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のラジエータ用排風構造。
  6. 前記排風ガイド(273)の後方に燃料タンク(40)が設けられるとともに、この燃料タンク(40)の前壁(40d)が後方斜め下方に傾斜し、側面視にて前記排風ガイド(273)が後方に向かって凸に湾曲するように形成され、前記排風ガイド(273)の下端(273a)が前記ラジエータ(41)の下端(41f)より上方に配置されるとともに、前記導風壁(58a)が前方に向かって凸に湾曲するように形成され、前記導風壁(58a)の上端(58b)が前記ラジエータ(41)の下端(41f)より下方に配置されていることを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のラジエータ用排風構造。
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