JP2016060368A - 鞍乗型車両のリヤキャリア - Google Patents

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Abstract

【課題】鞍乗型車両のリヤキャリアにおいて、グリップを握って車体を支えたり、オーバーサイズの荷物を積載部に載せたりする場合に、グリップを握り易くする。【解決手段】積載対象を載せる積載部30と、乗員が把持するグリップ31とを有するキャリアフレーム20を備え、車両後部に配置される鞍乗型車両1のリヤキャリア19において、キャリアフレーム20は、積載部30の前部から上方に延出する起立部32を有し、グリップ31の少なくとも一部は、起立部32よりも前方へ延出し、且つ、側面視で積載部30よりも上方に立ち上がる。【選択図】図1

Description

本発明は、鞍乗型車両のリヤキャリアに関する。
従来、鞍乗型車両のリヤキャリアにおいて、例えば特許文献1に開示されたものがある。これは、車両後部に配置されると共に、荷物を載せるキャリアメインチューブ等(以下「キャリア部」という。)と、スタンドグリップ(以下「グリップ」という。)とを備えるリヤキャリアにおいて、キャリア部をグリップの上方に配置したものである。
特開平5−270463号公報
しかしながら特許文献1では、キャリア部をグリップの上方に配置するため、グリップを握って車体を支える場合に、運転者などの腕とキャリア部とが干渉しやすくなり、グリップが握り難くなることがあった。
又、キャリア部から車幅方向外側にはみ出る大きさの荷物(以下「オーバーサイズの荷物」という。)をキャリア部に載せる場合に、グリップがオーバーサイズの荷物で隠れてしまうことがあった。
そこで本発明は、鞍乗型車両のリヤキャリアにおいて、グリップを握って車体を支えたり、オーバーサイズの荷物を積載部に載せたりする場合に、グリップを握り易くすることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、積載対象を載せる積載部(30)と、乗員が把持するグリップ(31)とを有するキャリアフレーム(20)を備え、車両後部に配置される鞍乗型車両(1)のリヤキャリア(19)において、前記キャリアフレーム(20)は、前記積載部(30)の前部から上方に延出する起立部(32)を有し、前記グリップ(31)の少なくとも一部は、前記起立部(32)よりも前方へ延出し、且つ、側面視で前記積載部(30)よりも上方に立ち上がることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、積載対象を載せるパネル(312)と、前記パネル(312)が装着されるキャリアフレーム(320)とを備え、車両後部に配置されると共に、前記キャリアフレーム(320)は、前記パネル(312)を支える積載部(330)と、乗員が把持するグリップ(331)とを備える鞍乗型車両(1)のリヤキャリア(319)において、前記リヤキャリア(319)は、前記パネル(312)の前部から上方に延出する起立部(312b)を有し、前記グリップ(331)の少なくとも一部は、前記起立部(312b)よりも前方へ延出し、且つ、側面視で前記パネル(312)よりも上方に立ち上がることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記起立部(32)よりも前方に乗員が座るシート(9)を備え、前記グリップ(31)の少なくとも一部は、側面視で前記シート(9)と重なり、前記グリップ(31)の上端部(31u)は、前記シート(9)の上端部(9a)よりも下方に配置されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記グリップ(31)の上端部(31u)は、前記起立部(32)の上部(23b)と一体の部材で形成され、前記グリップ(31)の下端部(31d)は、前記起立部(32)の下部(22a)又は前記積載部(30)と一体の部材で形成されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記グリップ(31)は、上端部(31u)から前下方へ向けて傾斜する上辺部(31a)を有することを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記グリップ(31)の上端部(31u)は、上面視で前記グリップ(31)の下端部(31d)よりも車幅方向内側に配置されることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記起立部(32)よりも前方に配置されて乗員が座るシート(9)と、前記シート(9)の下方へ延びると共に、車幅方向外側から車体内部を覆う車体カバー(12d)とを備え、前記車体カバー(12d)は、上側ほど車幅方向内側に位置するように湾曲して延び、前記グリップ(31)は、前記シート(9)と前記車体カバー(12d)とに跨るように配置されることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、前記起立部(32)よりも前方に配置される乗員が座るシート(9)と、前記シート(9)の下方に配置されるスタンド(18)とを備え、前記グリップ(31)の少なくとも一部は、側面視で前記シート(9)と重なり、前記グリップ(31)の少なくとも一部は、前記スタンド(18)と車両前後方向で重なるように配置されることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、グリップの少なくとも一部を起立部よりも前方へ延出し、且つ、側面視で積載部よりも上方に立ち上げることにより、グリップを握って車体を支える場合に、運転者などの腕と積載部とが干渉し難くなるため、グリップを握り易くすることができる。又、オーバーサイズの荷物を積載部に載せる場合であっても、グリップがオーバーサイズの荷物で隠れ難くなるため、グリップを握り易くすることができる。
請求項2に記載した発明によれば、グリップの少なくとも一部を起立部よりも前方へ延出し、且つ、側面視でパネルよりも上方に立ち上げることにより、グリップを握って車体を支える場合に、運転者などの腕とパネルとが干渉し難くなるため、グリップを握り易くすることができる。又、オーバーサイズの荷物をパネルに載せる場合であっても、グリップがオーバーサイズの荷物で隠れ難くなるため、グリップを握り易くすることができる。
請求項3に記載した発明によれば、グリップの上端部をシートの上端部よりも下方に配置することにより、シートに座る乗員と干渉しない範囲でグリップを上方に立ち上げることができる。従って、グリップと乗員とが干渉することを抑制すると共に、グリップを大きくして握り易くすることができる。
請求項4に記載した発明によれば、グリップの上端部を起立部の上部と一体の部材で形成し、グリップの下端部を起立部の下部又は積載部と一体の部材で形成することにより、起立部の高さの範囲でグリップを上下方向に大きくすることができるため、グリップの握り位置の自由度を高めることができる。又、グリップを起立部又は積載部と一体の部材で形成することにより、グリップを起立部又は積載部と別部材で形成する場合と比べて、グリップの剛性を高めることができる。
請求項5に記載した発明によれば、グリップの上辺部が上端部から前下方へ向けて傾斜することにより、グリップの上辺部がシートに着座する乗員から離れるため、グリップの上辺部を握る場合、運転者などの手や腕がシートに着座する乗員の邪魔になり難くなる。従って、グリップの上辺部が前後水平に延びる場合と比較して、グリップの上辺部を握り易くすることができる。
請求項6に記載した発明によれば、グリップの上端部をグリップの下端部よりも車幅方向内側に配置することにより、グリップの下端部を握る場合、運転者などの手や腕がグリップの上端部に干渉し難くなるため、グリップを握り易くすることができる。
請求項7に記載した発明によれば、車体カバーを上側ほど車幅方向内側に位置するように湾曲して延ばし、グリップをシートと車体カバーとに跨るように配置することにより、車体カバーとグリップとの間のスペースを大きく確保することができるため、グリップを握り易くすることができる。
請求項8に記載した発明によれば、グリップの少なくとも一部をスタンドと車両前後方向で重なるように配置することにより、グリップが車両前後方向においてスタンドに接近するため、グリップを握って車体を支える場合に運転者などの脚で踏ん張り易くなり、車体を支え易くなる。
第一実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車の後部を左上後方から見た斜視図である。 上記自動二輪車の後部の上面図である。 上記自動二輪車のキャリアフレームの上面図である。 上記キャリアフレームの左側面図である。 上記キャリアフレームの前面図である。 上記自動二輪車の後部の左側面図である。 図7のVIII−VIII断面図である。 第二実施形態に係る自動二輪車の後部を左上後方から見た斜視図である。 第三実施形態に係る自動二輪車の後部を左上後方から見た斜視図である。 第四実施形態に係るキャリアフレームを左上後方から見た斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。尚、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。図中線CLは車体左右中心線を示す。
(第一実施形態)
図1は、第一実施形態に係る自動二輪車1(鞍乗型車両)の左側面図である。
図1に示すように、スクータ型の自動二輪車1は、バーハンドル2と、バーハンドル2によって操向される前輪3と、スイング式のパワーユニット10によって駆動される後輪4とを備える。
バーハンドル2及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム5前端のヘッドパイプ5aに操向可能に枢支される。車体フレーム5の下部後側にはパワーユニット10の前部下側が上下揺動可能に枢支される。バーハンドル2と車体後部上に支持された乗員着座用のシート9との間には、乗員の足載せ用のステップフロア8が設けられる。
例えば、車体フレーム5は、複数種の鋼材を溶接等により一体に結合して形成される。車体フレーム5は、ヘッドパイプ5aと、ヘッドパイプ5aから斜め下後方に延びるメインフレーム5bと、メインフレーム5bの下部から車幅方向外側に延びた後に後方に延び、中間部5mで斜め上後方に延びる左右サイドフレーム5cと、左右サイドフレーム5cの上端部から斜め上後方に延びる左右リヤフレーム5dと、中間部5mに付設され車幅方向にピボット軸5eが渡される左右ピボットプレート5fと、中間部5mの上後方で左右サイドフレーム5cの間に渡される中間クロスフレーム5gと、左右リヤフレーム5dの前端部の間に渡される前リヤクロスフレーム5hと、左右リヤフレーム5dの後端部の間に渡される後リヤクロスフレーム5iとを備える。
ピボット軸5eには、パワーユニット10の前部下側がリンク11を介して上下揺動可能に支持される。
パワーユニット10は、前部に配置されるエンジン10aと、後部左側に配置される変速機10bとを一体化したスイング式動力ユニットである。パワーユニット10と車体フレーム5の後部との間にはリヤサスペンション6が介装され、車体後部にユニットスイング式のリヤサスペンション構造が構成される。
パワーユニット10の上方には、エアクリーナユニット7が取付けられる。エアクリーナユニット7の前端には、エンジン10aに連結されるスロットルバルブ(不図示)が取付けられる。
前輪3と後輪4との間には、運転者が足を置くステップフロア8が設けられる。ステップフロア8の前方にはレッグシールド12bが設けられ、ステップフロア8の後方でレッグシールド12bに対向する位置には運転者が座るシート9が設けられる。
れている。
シート9は、燃料タンク(不図示)の上に載置される。燃料タンクは、中間クロスフレーム5g及び左右サイドフレーム5cによって支持される。シート9の後方には、荷物(積載対象)を括り付けることが可能なリヤキャリア19が配置される。リヤキャリア19は、車体フレーム5の後部に支持される。
リヤキャリア19は、キャリアフレーム20を備える。キャリアフレーム20は、荷物を載せる積載部30と、スタンドグリップとしてキャリアフレーム20の左前部に配置されるグリップ31と、積載部30の前部から上方に突出する起立部32とを有する。
グリップ31は、車両の取り回し時に運転者が把持することが可能な部材である。グリップ31は、起立部32よりも前方へ延出し、且つ、側面視で積載部30よりも上方に立ち上がる。
起立部32は、積載部30上の荷物の前部位置を規制する部分である。
車体フレーム5は、車体カバー12で覆われる。車体カバー12は、車体フレーム5の前部を覆うフロントカバー12aと、運転者の脚の前方を覆うレッグシールド12bと、ステップフロア8の側方を覆うアンダカバー12cと、アンダカバー12cに連なると共に車体フレーム5の前後中央部側方を覆うサイドカバー12dと、サイドカバー12dに連なると共に車体フレーム5の後部を覆う左右リヤサイドカバー12eと、左右リヤサイドカバー12eの間を上方から覆うリヤアッパカバー12fとを備える。
尚、符号13はフロントフェンダ、符号14はリヤフェンダ、符号15は左右リヤウインカ、符号16はテールライト、符号17はサイドスタンド、符号18はメインスタンドをそれぞれ示す。
図2は、上記自動二輪車1の後部を左上後方から見た斜視図である。図3は、上記自動二輪車1の後部の上面図である。
図2及び図3に示すように、シート9の後方には、リヤアッパカバー12fが配置される。リヤアッパカバー12fは、平坦面を有する一枚の部材で構成される。これにより、荷台をすっきりとまとめることができ、車両の外観性が高まる。
リヤアッパカバー12fは、キャリアフレーム20と共締めされる。具体的に、リヤアッパカバー12fは、ボルト等の締結部材40により、キャリアフレーム20と共に、車体フレーム5後部に設けられる第一ブラケット41及び第二ブラケット42に締結固定される。リヤアッパカバー12fとキャリアフレーム20との共締めにより、リヤアッパカバー12fを車体フレーム5に強固に取付けることができると共に、別個に締結固定する場合に比べて部品点数の増加を抑制することができる。
図4は、上記自動二輪車1のキャリアフレーム20の上面図である。
図4に示すように、キャリアフレーム20は、複数種の鋼材を溶接等により一体に結合して形成される。キャリアフレーム20は、図4の上面視で、前側が開放するC字状に形成されるメインパイプ21と、メインパイプ21の開放端部(左右前端部)を渡すフロントパイプ22と、キャリアフレーム20の前上側に配置されると共にグリップ31及び起立部32の一部を含むフロントアッパパイプ23と、フロントアッパパイプ23とフロントパイプ22との上下間を渡すステイパイプ24と、メインパイプ21の後部に繋がるリヤパイプ25と、フロントパイプ22とメインパイプ21後部との前後間を渡す左右一対のキャリアステイ26とを備える。
メインパイプ21は、図4の上面視で、左前端から右後方に傾斜して直線状に延びる左サイド部21aと、右前端から右方に延び、その後、左後方に湾曲した後に傾斜して直線状に延びる右サイド部21cと、左サイド部21aの後端と右サイド部21cの後端とを渡すと共に車幅方向に直線状に延びる後クロス部21bとを備える。
フロントパイプ22は、図4の上面視で、メインパイプ21の左サイド部21aの前端部に繋がると共に車幅方向内側に延びる左フロント部22aと、メインパイプ21の右サイド部21cの前端に繋がると共に車幅方向内側に延びる右フロント部22cと、左フロント部22aの右端と右フロント部22cの左端とを渡すと共に後側にU字状に湾曲する下クロス部22bとを備える。
フロントアッパパイプ23は、図4の上面視で、メインパイプ21の左サイド部21aの前端に繋がると共に車幅方向内側に湾曲するグリップ部23aと、メインパイプ21の右サイド部21cの前端部に繋がると共に車幅方向内側に延びるステイ部23cと、グリップ部23aの右端とステイ部23cの左端とを渡すと共に車幅方向に延びる上クロス部23bとを備える。
フロントアッパパイプ23の左端はメインパイプ21の左サイド部21aの前端と溶接により一体に結合されると共に、フロントアッパパイプ23の右端はメインパイプ21の右サイド部21cの前端部に溶接により一体に結合される。これにより、左右に延びるフロントアッパパイプ23の剛性を向上することができる。
ステイパイプ24は、図4の上面視で、フロントアッパパイプ23の上クロス部23bの左端部とフロントパイプ22の左フロント部22aとの上下間を渡すと共に、車幅方向に延びる。
ステイパイプ24の上端はフロントアッパパイプ23の上クロス部23bの左端部と溶接により一体に結合されると共に、ステイパイプ24の下端はフロントパイプ22の左フロント部22aと溶接により一体に結合される。これにより、グリップ31及び起立部32の剛性を向上することができる。
リヤパイプ25は、図4の上面視で、前側が開放するU字状に形成される。リヤパイプ25の前端部は、メインパイプ21の後クロス部21bの車幅方向中央部に繋がる。リヤパイプ25の後部には、斜め左右下方に延びるフック27が取り付けられる。
左右キャリアステイ26は、図4の上面視で、フロントパイプ22の左右フロント部22a,22cの車幅方向内端部から後方に直線状に延びた後に後側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜してメインパイプ21後部に至るステイ本体26aと、ステイ本体26aから車幅方向内側に延びてフロントパイプ22の下クロス部22bの直線状の後端部に繋がるサブステイ26bとを備える。左右キャリアステイ26とフロントパイプ22の下クロス部22bとを合わせた形状は、上面視でH字状を有する。
ステイ本体26aには、図4の上面視で、三角形状の第一座面26c、矩形状の第二座面26d、平行四辺形状の貫通孔26e、及び円形状の二つの貫通孔26fが形成される。第一座面26cには第一挿通孔26gが上下に開口して形成され、第二座面26dには第二挿通孔26hが上下に開口して形成される。
尚、図4の上面視で、左キャリアステイ26における第一挿通孔26gは円形とされると共に第二挿通孔26hは長孔とされ、右キャリアステイ26における第一挿通孔26gは長孔とされると共に第二挿通孔26hは円形とされる。
キャリアフレーム20は、ステイ本体26aの第一座面26cを第一ブラケット41(図2参照)に当接させると共に、ステイ本体26aの第二座面26dを第二ブラケット42(図2参照)に当接させた状態で、ボルト等の締結部材40によりリヤアッパカバー12fと共締めされる。
図5は、上記キャリアフレーム20の左側面図である。
図5に示すように、メインパイプ21の左サイド部21aは、フロントアッパパイプ23のグリップ部23aの左下後端から後方に直線状に延びて後クロス部21bに至る。メインパイプ21の左サイド部21aの前後部には、下方に延びるフック27が取り付けられる。
フロントアッパパイプ23のグリップ部23aは、図5の側面視で、上クロス部23bの左端から前下方に傾斜して延びた後に下方に湾曲して延び、その後、後方に湾曲して延びてメインパイプ21の左サイド部21aの前端に至る。
ステイパイプ24は、図5の側面視で、フロントアッパパイプ23の上クロス部23bの左端部と、フロントパイプ22の左フロント部22aとの間で上下に直線状に延びる。
リヤパイプ25は、図5の側面視で、メインパイプ21の後クロス部21bから上後方に緩やかに傾斜して延びた後に後方に延びる。
左右キャリアステイ26のステイ本体26aの下部は、図5の側面視で、フロントパイプ22の左右フロント部22a,22cから後方に直線状に延びた後に上後方に緩やかに傾斜して延び、その後、後方に直線状に延びてメインパイプ21の後クロス部21bに至る。
図6は、上記キャリアフレーム20の前面図である。
図6に示すように、メインパイプ21の右サイド部21cの前端部は、右端から左下方に緩やかに傾斜して直線状に延びてフロントパイプ22の右フロント部22cの右端に至る。
フロントパイプ22は、図6の前面視で、メインパイプ21の左サイド部21aの前端部から右下方に緩やかに傾斜して直線状に延びる左フロント部22aと、左フロント部22aの右端から車幅方向に直線状に延びる下クロス部22bと、下クロス部22bの右端から右上方に緩やかに傾斜して延びてメインパイプ21の右サイド部21cの前端に至る右フロント部22cとを備える。
フロントアッパパイプ23は、図6の前面視で、メインパイプ21の左サイド部21aの前端から右上方に急峻に立ち上がって傾斜して延びた後に右上方に湾曲して緩やかに傾斜して延びるグリップ部23aと、グリップ部23aの右端から車幅方向に直線状に延びる上クロス部23bと、上クロス部23bの右端から右下方に傾斜して直線状に延びてメインパイプ21の右サイド部21cの前端部に至るステイ部23cとを備える。フロントアッパパイプ23の上クロス部23bの左右端部には、下方に延びるフック27が取り付けられる。
ステイパイプ24は、図6の前面視で、フロントパイプ22の左フロント部22aから右上方に急峻に立ち上がって傾斜して直線状に延びてフロントアッパパイプ23の上クロス部23bの左端部に至る。
図2に示すように、積載部30、グリップ31及び起立部32は、キャリアフレーム20の一部で構成される。
積載部30は、キャリアフレーム20のうち、メインパイプ21、フロントパイプ22の下クロス部22b、リヤパイプ25及び左右キャリアステイ26を含む。積載部30は、リヤアッパカバー12fを介して間接的に荷物を載せる。
図3に示すように、メインパイプ21の左右サイド部21a,21c及びリヤパイプ25の後部は、リヤアッパカバー12fから外部にはみ出る。そのため、リヤアッパカバー12fの平面視サイズよりも大きいオーバーサイズの荷物をリヤキャリア19に載せる場合であっても、メインパイプ21の左右サイド部21a,21c及びリヤパイプ25の後部により、オーバーサイズの荷物をしっかりと載せることができる。
グリップ31は、キャリアフレーム20のうち、フロントアッパパイプ23のグリップ部23a及びメインパイプ21の左サイド部21aの前端部を含む。
グリップ31の内部空間31sは、図3の上面視で、フロントアッパパイプ23のグリップ部23aと、メインパイプ21の左サイド部21aの前端部と、フロントパイプ22の左フロント部22aと、ステイパイプ24とによって囲まれる。グリップ31の内部空間31sは、図3の上面視で、前側に上底を有すると共に後側に上底よりも長い下底を有する台形状に形成される。
起立部32は、キャリアフレーム20のうち、フロントアッパパイプ23の上クロス部23b及びステイ部23cと、ステイパイプ24とを含む。
図7は、上記自動二輪車1の後部の左側面図である。
図7に示すように、グリップ31の上部は、側面視でシート9の後部と重なる。グリップ31の上端部31uは、シート9の上端部9aよりも下方に配置される。
グリップ31の上端部31uは、起立部32の上部であるフロントアッパパイプ23の上クロス部23bと一体の部材で形成される。グリップ31の下端部31dは、積載部30の一部であるメインパイプ21の左サイド部21aと一体の部材で形成される。
グリップ31の上端部31uは、図3の上面視で、グリップ31の下端部31dよりも車幅方向内側に配置される。
図7に示すように、グリップ31は、上端部31uから前下方へ緩やかに傾斜する上辺部31aと、下端部31dにおいて前後に延びる下辺部31bと、上辺部31aの前端と下辺部31bの前端とを湾曲して滑らかに渡す前辺部31cとを備える。
グリップ31の上辺部31a、下辺部31b及び前辺部31cは、起立部32よりも前方へ延出し、且つ、グリップ31の上辺部31a及び前辺部31cは、図7の側面視で積載部30よりも上方に立ち上がる。
尚、グリップ31の少なくとも一部が起立部32よりも前方へ延出し、且つ、側面視で積載部30よりも上方に立ち上がってもよい。
グリップ31の内部空間31sは、図7の側面視で、フロントアッパパイプ23のグリップ部23aと、メインパイプ21の左サイド部21aの前端部と、ステイパイプ24とによって囲まれる。グリップ31の内部空間31sは、図7の側面視で、前側に上底として前辺部31cを有すると共に後側に上底よりも長い下底としてステイパイプ24を有する台形状に形成される。
メインスタンド18(スタンド)は、起立位置(図7に示す実線)において、ピボット18aから下方に湾曲して延びる支持部18bと、支持部18bの下部から後方に延びる踏み部18cとを有する。メインスタンド18の格納状態(図7に示す二点鎖線)において、支持部18bはピボット18aから後方に湾曲して延び、踏み部18cは支持部18bの後部から上方に立ち上がる。
グリップ31の前辺部31cは、車両前後方向でメインスタンド18のピボット18aと重なるように配置される。即ち、メインスタンド18のピボット18aは、図7の側面視で、グリップ31の前後幅内に配置される。
これにより、グリップ31が車両前後方向においてメインスタンド18に接近する。そのため、メインスタンド18を格納位置(図7に示す二点鎖線)から起立位置(図7に示す実線)に移動させる際に、グリップ31を握って車体を支える場合に運転者などの脚で踏ん張ることが容易となる。
尚、グリップ31の上辺部31a及び下辺部31bなどの一部が、車両前後方向でメインスタンド18のピボット18aと重なってもよい。即ち、グリップ31の少なくとも一部が、メインスタンド18のピボット18aと車両前後方向で重なっていればよい。
図8は、図7のVIII−VIII断面図である。
図8に示すように、サイドカバー12dは、シート9の下方へ延びると共に車幅方向外側から車体内部を覆う。サイドカバー12dは、図8の断面視で、上側ほど車幅方向内側に位置するように湾曲して延びる。グリップ31は、図8の断面視で、シート9左部の上下中央部とサイドカバー12dの上部とに跨るように配置される。
グリップ31の内部空間31sは、図8の断面視で、フロントアッパパイプ23のグリップ部23aと、メインパイプ21の左サイド部21aの前端部と、フロントパイプ22の左フロント部22aと、ステイパイプ24とによって囲まれる。グリップ31の内部空間31sは、図8の断面視で、左側に上底として前辺部31cを有すると共に右側に上底よりも長い下底としてステイパイプ24を有する台形状に形成される。
以上説明したように、本実施形態は、荷物を載せる積載部30と、乗員が把持するグリップ31とを有するキャリアフレーム20を備え、車両後部に配置される自動二輪車1のリヤキャリア19において、キャリアフレーム20は、積載部30の前部から上方に延出する起立部32を有し、グリップ31の少なくとも一部は、起立部32よりも前方へ延出し、且つ、側面視で積載部30よりも上方に立ち上がる。
この構成によれば、グリップ31の少なくとも一部を起立部32よりも前方へ延出し、且つ、側面視で積載部30よりも上方に立ち上げることにより、グリップ31を握って車体を支える場合に、運転者などの腕と積載部30とが干渉し難くなるため、グリップ31を握り易くすることができる。又、オーバーサイズの荷物を積載部30に載せる場合であっても、グリップ31がオーバーサイズの荷物で隠れ難くなるため、グリップ31を握り易くすることができる。
又、グリップ31の上端部31uをシート9の上端部9aよりも下方に配置することにより、シート9に座る乗員と干渉しない範囲でグリップ31を上方に立ち上げることができる。従って、グリップ31と乗員とが干渉することを抑制すると共に、グリップ31を大きくして握り易くすることができる。
又、グリップ31の上端部31uを起立部32の上部(フロントアッパパイプ23の上クロス部23b)と一体の部材で形成し、グリップ31の下端部31dを積載部30の一部(メインパイプ21の左サイド部21a)と一体の部材で形成することにより、起立部32の高さの範囲でグリップ31を上下方向に大きくすることができるため、グリップ31の握り位置の自由度を高めることができる。又、グリップ31を積載部30と一体の部材で形成することにより、グリップ31を積載部30と別部材で形成する場合と比べて、グリップ31の剛性を高めることができる。
又、グリップ31の上辺部31aが上端部31uから前下方へ向けて傾斜することにより、グリップ31の上辺部31aがシート9に着座する乗員から離れるため、グリップ31の上辺部31aを握る場合、運転者などの手や腕がシート9に着座する乗員の邪魔になり難くなる。従って、グリップ31の上辺部31aが前後水平に延びる場合と比較して、グリップ31の上辺部31aを握り易くすることができる。
又、グリップ31の上端部31uをグリップ31の下端部31dよりも車幅方向内側に配置することにより、グリップ31の下端部31dを握る場合、運転者などの手や腕がグリップ31の上端部31uに干渉し難くなるため、グリップ31を握り易くすることができる。
又、車体カバー12のサイドカバー12dを上側ほど車幅方向内側に位置するように湾曲して延ばし、グリップ31をシート9とサイドカバー12dとに跨るように配置することにより、サイドカバー12dとグリップ31との間のスペース(図8に示すスタンドフリップ31の内部空間31sを含む。)を大きく確保することができるため、グリップ31を握り易くすることができる。
又、グリップ31の少なくとも一部をメインスタンド18のピボット18aと車両前後方向で重なるように配置することにより、グリップ31が車両前後方向においてメインスタンド18に接近するため、グリップ31を握って車体を支える場合に運転者などの脚で踏ん張り易くなり、車体を支え易くなる。
尚、本実施形態では、グリップ31の下端部31dを積載部30の一部(メインパイプ21の左サイド部21a)と一体の部材で形成する例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、グリップ31の下端部31dを起立部32の下部(フロントパイプ22の左フロント部22a、又はステイパイプ24の下部)と一体の部材で形成してもよい。即ち、グリップ31の下端部31dを起立部32の下部又は積載部30と一体の部材で形成してもよい。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態を、図9を参照して説明する。尚、第二実施形態においては、第一実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図9は、第二実施形態に係る自動二輪車の後部を左上後方から見た斜視図である。
第一実施形態では、積載部30にリヤアッパカバー12fを介して間接的に荷物を載せていた。これに対し第二実施形態では、図9に示すように、シート9の後方にはリヤアッパカバー12fが配置されず、積載部30に直接的に荷物を載せる。この点で、第二実施形態は前述の第一実施形態と相違する。
リヤキャリア219において、シート9の後方には、リヤクロスカバー212が配置される。リヤクロスカバー212は、積載部30の下方で、左右リヤサイドカバー12eの間を繋ぐと共に前後リヤクロスフレーム5h,5iを上方から覆う。
以上説明したように、本実施形態によれば、積載部30が直接的に荷物を載せる構成において、グリップ31の少なくとも一部を起立部32よりも前方へ延出し、且つ、側面視で積載部30よりも上方に立ち上げることにより、グリップ31を握って車体を支える場合に、運転者などの腕と積載部30とが干渉し難くなるため、グリップ31を握り易くすることができる。又、オーバーサイズの荷物を積載部30に載せる場合であっても、グリップ31がオーバーサイズの荷物で隠れ難くなるため、グリップ31を握り易くすることができる。
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態を、図10を参照して説明する。尚、第三実施形態においては、第一実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図10は、第三実施形態に係る自動二輪車の後部を左上後方から見た斜視図である。
第一実施形態では、起立部32はキャリアフレーム20の一部で構成されていた。これに対し第三実施形態では、図10に示すように、起立部312bはキャリアフレーム320の一部では構成されず、パネル312の一部で構成される。この点で、第三実施形態は前述の第一実施形態と相違する。
リヤキャリア319は、パネル312と、キャリアフレーム320とを備える。
パネル312は、平坦面を有する荷台部312aと、荷台部312aの前部から上方に延出する起立部312bとを備える。パネル312は、合成樹脂等の樹脂材料により形成される。起立部312bは、パネル312における荷台部312aと一体に形成される。
キャリアフレーム320は、パネル312を支持する積載部330と、グリップ331とを備える。
キャリアフレーム320は、メインパイプ21と、メインパイプ21の左右前端部を渡すフロントパイプ22と、図10の斜視で下側が開放するC字状に形成されると共にグリップ331の一部を含むグリップパイプ323と、メインパイプ21の後部に繋がるリヤパイプ25と、フロントパイプ22とメインパイプ21後部との前後間を渡す左右一対のキャリアステイ26とを備える。キャリアフレーム320は、上述のフロントアッパパイプ23及びステイパイプ24を備えていない。
積載部330は、キャリアフレーム320のうち、メインパイプ21の後クロス部21b、フロントパイプ22の左右フロント部22a,22cの車幅方向内側部、フロントパイプ22の下クロス部22b、リヤパイプ25の前部及び左右キャリアステイ26を含む。
グリップ331は、上端部331uから前方へ延びた後に前下方に湾曲して傾斜する上辺部331aと、下端部331dにおいて前後に延びる下辺部331bと、上辺部331aの前端と下辺部331bの前端とを湾曲しつつ滑らかに渡す前辺部331cと、上辺部331aの後端と下辺部331bの後端との上下間を渡すと共に上下に直線状に延びる後辺部331rとを備える。
グリップ331の上辺部331a、下辺部331b及び前辺部331cは、起立部312bよりも前方へ延出し、且つ、グリップ331の上辺部331a、前辺部331c及び後辺部331rは、側面視でパネル312よりも上方に立ち上がる。
尚、グリップ331の少なくとも一部が起立部312bよりも前方へ延出し、且つ、側面視でパネル312よりも上方に立ち上がってもよい。
以上説明したように、本実施形態は、荷物を載せるパネル312と、パネル312が装着されるキャリアフレーム320とを備え、車両後部に配置されると共に、キャリアフレーム320は、パネル312を支える積載部330と、グリップ331とを備える自動二輪車のリヤキャリア319において、リヤキャリア319は、パネル312の前部から上方に延出する起立部312bを有し、グリップ331の少なくとも一部は、起立部312bよりも前方へ延出し、且つ、側面視でパネル312よりも上方に立ち上がる。
この構成によれば、グリップ331の少なくとも一部を起立部312bよりも前方へ延出し、且つ、側面視でパネル312よりも上方に立ち上げることにより、グリップ331を握って車体を支える場合に、運転者などの腕とパネル312とが干渉し難くなるため、グリップ331を握り易くすることができる。又、オーバーサイズの荷物をパネル312に載せる場合であっても、グリップ331がオーバーサイズの荷物で隠れ難くなるため、グリップ331を握り易くすることができる。
(第四実施形態)
次に、本発明の第四実施形態を、図11を参照して説明する。尚、第四実施形態においては、第一実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図11は、第四実施形態に係るキャリアフレーム420を左上後方から見た斜視図である。
図11に示すように、第四実施形態に係るキャリアフレーム420は、グリップ431の構成並びにメインパイプ421及びフロントパイプ422の形状について、前述の第一実施形態に係るキャリアフレーム20と相違する。
具体的に、第一実施形態では、グリップ31はフロントアッパパイプ23のグリップ部23a及びメインパイプ21の左サイド部21aの前端部を含んでいた。これに対し第四実施形態では、グリップ431はメインパイプ421の左サイド部421aの前端部を含まず、フロントアッパパイプ423のグリップ部423aのみを含む。
又、第一実施形態では、メインパイプ21は、左前端から右後方に傾斜して直線状に延びる左サイド部21aと、右前端から右方に延び、その後、左後方に湾曲した後に傾斜して直線状に延びる右サイド部21cとを備えていた。これに対し第四実施形態では、メインパイプ421は、車幅方向内側端から斜め左上方に緩やかに傾斜して延び、その後、右後方に湾曲した後に傾斜して直線状に延びる左サイド部421aと、車幅方向内側端から斜め右上方に緩やかに傾斜して延び、その後、左後方に湾曲した後に傾斜して直線状に延びて左サイド部421aと左右対称に形成される右サイド部421cとを備える。
又、第一実施形態では、フロントパイプ22は、左右フロント部22a,22cと、左右フロント部22a,22cの車幅方向内側端の間を渡すと共に後側にU字状に湾曲する下クロス部22bとを備えていた。これに対し第四実施形態では、フロントパイプ422は、左右フロント部22a,22cを備えず、メインパイプ421の左右サイド部421a,421cの車幅方向内側端の間を渡すと共に後側にU字状に湾曲して形成される。
キャリアフレーム420は、複数種の鋼材を溶接等により一体に結合して形成される。
キャリアフレーム420は、積載部430と、グリップ431と、起立部32とを備える。
キャリアフレーム420は、前側が開放されるC字状をなして左右対称に形成されるメインパイプ421と、メインパイプ421の左右前端部を渡すフロントパイプ422と、キャリアフレーム420の前上側に配置されると共にグリップ部431と起立部32の一部とを含むフロントアッパパイプ423と、フロントアッパパイプ423とメインパイプ421の左サイド部421a前部との上下間を渡すステイパイプ24と、メインパイプ421の後部に繋がるリヤパイプ25と、フロントパイプ422とメインパイプ421後部との前後間を渡す左右一対のキャリアステイ26とを備える。
積載部430は、キャリアフレーム420のうち、メインパイプ421、フロントパイプ422、リヤパイプ25及び左右キャリアステイ26を含む。
グリップ431は、キャリアフレーム420のうち、フロントアッパパイプ423のグリップ部423aを含む。グリップ431の下端部431dは、グリップ431を構成するグリップ部423aと一体の部材で形成される。グリップ431は、上端部31uから前下方へ緩やかに傾斜する上辺部31aと、下端部431dにおいて前後に延びる下辺部431bと、上辺部31aの前端と下辺部431bの前端とを湾曲して滑らかに渡す前辺部31cとを備える。
以上説明したように、本実施形態によれば、グリップ431がフロントアッパパイプ423のグリップ部423aのみを含むと共に、メインパイプ421が左右対称に形成される左右サイド部421a,421cを備え、且つ、フロントパイプ422がメインパイプ421の左右サイド部421a,421cの車幅方向内側端の間を渡して後側にU字状に湾曲して形成される構成において、グリップ431の少なくとも一部を起立部32よりも前方へ延出し、且つ、側面視で積載部430よりも上方に立ち上げることにより、グリップ431を握って車体を支える場合に、運転者などの腕と積載部430とが干渉し難くなるため、グリップ431を握り易くすることができる。又、オーバーサイズの荷物を積載部430に載せる場合であっても、グリップ431がオーバーサイズの荷物で隠れ難くなるため、グリップ431を握り易くすることができる。
尚、上記実施形態では、グリップがキャリアフレームの左部に配置される例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、グリップがキャリアフレームの右部に配置されてもよい。即ち、グリップはキャリアフレームの左部又は右部の少なくとも一方に配置されればよい。
尚、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
9 シート
9a シートの上端部
12d サイドカバー(車体カバー)
18 メインスタンド(スタンド)
19,319 リヤキャリア
20,320,420 キャリアフレーム
23b フロントアッパパイプの上クロス部(起立部の上部)
30,330,430 積載部
31,331,431 グリップ
31a,331a グリップの上辺部
31u,331u グリップの上端部
31d,331d,431d グリップの下端部
32,312b 起立部
312 パネル

Claims (8)

  1. 積載対象を載せる積載部(30)と、乗員が把持するグリップ(31)とを有するキャリアフレーム(20)を備え、車両後部に配置される鞍乗型車両(1)のリヤキャリア(19)において、
    前記キャリアフレーム(20)は、前記積載部(30)の前部から上方に延出する起立部(32)を有し、
    前記グリップ(31)の少なくとも一部は、前記起立部(32)よりも前方へ延出し、且つ、側面視で前記積載部(30)よりも上方に立ち上がることを特徴とする鞍乗型車両のリヤキャリア。
  2. 積載対象を載せるパネル(312)と、前記パネル(312)が装着されるキャリアフレーム(320)とを備え、車両後部に配置されると共に、前記キャリアフレーム(320)は、前記パネル(312)を支える積載部(330)と、乗員が把持するグリップ(331)とを備える鞍乗型車両(1)のリヤキャリア(319)において、
    前記リヤキャリア(319)は、前記パネル(312)の前部から上方に延出する起立部(312b)を有し、
    前記グリップ(331)の少なくとも一部は、前記起立部(312b)よりも前方へ延出し、且つ、側面視で前記パネル(312)よりも上方に立ち上がることを特徴とする鞍乗型車両のリヤキャリア。
  3. 前記起立部(32)よりも前方に乗員が座るシート(9)を備え、
    前記グリップ(31)の少なくとも一部は、側面視で前記シート(9)と重なり、
    前記グリップ(31)の上端部(31u)は、前記シート(9)の上端部(9a)よりも下方に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両のリヤキャリア。
  4. 前記グリップ(31)の上端部(31u)は、前記起立部(32)の上部(23b)と一体の部材で形成され、
    前記グリップ(31)の下端部(31d)は、前記起立部(32)の下部(22a)又は前記積載部(30)と一体の部材で形成されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両のリヤキャリア。
  5. 前記グリップ(31)は、上端部(31u)から前下方へ向けて傾斜する上辺部(31a)を有することを特徴とする請求項3に記載の鞍乗型車両のリヤキャリア。
  6. 前記グリップ(31)の上端部(31u)は、上面視で前記グリップ(31)の下端部(31d)よりも車幅方向内側に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両のリヤキャリア。
  7. 前記起立部(32)よりも前方に配置されて乗員が座るシート(9)と、前記シート(9)の下方へ延びると共に、車幅方向外側から車体内部を覆う車体カバー(12d)とを備え、
    前記車体カバー(12d)は、上側ほど車幅方向内側に位置するように湾曲して延び、
    前記グリップ(31)は、前記シート(9)と前記車体カバー(12d)とに跨るように配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両のリヤキャリア。
  8. 前記起立部(32)よりも前方に配置される乗員が座るシート(9)と、前記シート(9)の下方に配置されるスタンド(18)とを備え、
    前記グリップ(31)の少なくとも一部は、側面視で前記シート(9)と重なり、
    前記グリップ(31)の少なくとも一部は、前記スタンド(18)と車両前後方向で重なるように配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両のリヤキャリア。
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