JP2009101888A - スクータ型自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】パワーユニットの位置を低くして低シート化を実現させると共に、燃料タンクとクッションユニットの干渉を防ぎ、燃料の容量を十分に確保可能なスクータ型自動二輪車を提供するにある。
【解決手段】シート前方の車体カバーを上方に膨出させて形成されたセンタートンネル76内に燃料タンク28を配設する一方、パワーユニット39を上下揺動可能に連結する懸架装置41を、車体フレーム11の下部に揺動自在に軸支されるクッションレバー41aと、このクッションレバー41aの一方側端部とパワーユニット39とを連結するリンクロッド41bと、クッションレバー41aの他方側端部と車体フレーム11との間に介装されるリヤクッションユニット42とから構成し、燃料タンク28とパワーユニット39との間でシート13の前部下方にリヤクッションユニット42を縦向きに起立配置したものである。
【選択図】 図3

Description

本発明は、スクータ型自動二輪車に関する。
一般にスクータ型自動二輪車は、後端に駆動輪である後輪を保持するパワーユニットを備えており、クッションユニットにより車体フレームに弾性的に且つ揺動可能に支持されている。
近年、クッションユニットのストローク量を確保するために、クッションユニットを横置き配置し、パワーユニットとクッションユニットとの間にリンク機構を介装したものがある(例えば特許文献1および2参照)。
特許第3660046号公報 特開平11−198890号公報
しかしながら、クッションユニットを横置き配置すると、パワーユニットの位置を低位に設定しにくく、また、通常はシート下方のパワーユニットとの間の空間に燃料タンクを配置しているため、シートの位置が高くなり、足付き性が悪くなるといった問題が生じる。
また、シートの前方に燃料タンクを配置し、この燃料タンクの下方にクッションユニットを横置き配置する場合、燃料タンクにクッションユニットの逃げ部を設けなくてはならず、容量が減るといった問題が生じる。
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、パワーユニットの位置を低くして低シート化を実現させると共に、燃料タンクとクッションユニットの干渉を防ぎ、燃料の容量を十分に確保可能なスクータ型自動二輪車を提供することを目的とする。
本発明に係るスクータ型自動二輪車は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、シート下方の車体フレームに、後端部で後輪を支持したパワーユニットが揺動軸を介して上下揺動可能に軸支されたスクータ型自動二輪車において、上記シート前方の車体カバーを上方に膨出させてセンタートンネルを形成し、このセンタートンネル内に燃料タンクを配設する一方、上記パワーユニットを上下揺動可能に連結する懸架装置を、上記車体フレームの下部に揺動自在に軸支されるクッションレバーと、このクッションレバーの一方側端部と上記パワーユニットとを連結するリンクロッドと、上記クッションレバーの他方側端部と上記車体フレームとの間に介装されるリヤクッションユニットとから構成し、上記燃料タンクとパワーユニットとの間で上記シートの前部下方に上記リヤクッションユニットを縦向きに起立配置したものである。
また、上述した課題を解決するために、請求項2に記載したように、上記パワーユニットはそのエンジンのシリンダアッセンブリが略水平に前方に延出され、このシリンダアッセンブリの下面に形成された排気ポートに排気管が接続されると共に、この排気管は一旦下方に延出した後に車両の幅方向一方側に屈曲して車両の幅方向一方側に偏寄して後方に延出される一方、上記懸架装置を、上記排気管が配設される車両の幅方向一方側とは反対側に偏寄して配置したものである。
さらに、上述した課題を解決するために、請求項3に記載したように、上記燃料タンクの後部から上記シートの前端部近傍に向けて後上方に延出する燃料注入管を上記懸架装置の上記リヤクッションユニットとは反対側の車両の幅方向一方側に配設したものである。
そして、上述した課題を解決するために、請求項4に記載したように、上記センタートンネル内に配設された上記燃料タンク前方の上記センタートンネル前部内にヘルメットが収納可能な物品収納ボックスを設けたものである。
本発明に係るスクータ型自動二輪車によれば、燃料タンクの容量を十分に確保できる。また、燃料タンクの内部容積を有効活用できる。さらに、車両のホイールベースの短縮化が図れる。
さらにまた、リヤクッションユニットが安定した減衰力を発生することができる。そして、燃料給油の作業性が向上する。そしてまた、センタートンネルの高さおよびシートの高さを低くすることができ、乗員の乗降性が向上する。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。但し、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係るスクータ型自動二輪車の一実施形態を示す全体左側面図である。また、図2は図1のスクータ型自動二輪車の全体平面図である。さらに、図3は図1のスクータ型自動二輪車の車体カバーなどを省略して示す左側面図である。さらにまた、図4は図1のスクータ型自動二輪車の車体カバーなどを省略して示す右側面図である。そして、図5は図3のV−V線に沿う断面図である。
これらの図1および図2に示すスクータ型自動二輪車10は、図3および図4に示す車体フレーム11等が車体カバー12により覆われて構成される。ここで、スクータ型自動二輪車10は、他の自動二輪車と比較したとき、シート13の前方に当該シート13に着座した乗員の脚部前方を保護するレッグシールド14を備えた点と、シート13の下方に当該シート13に着座した乗員の足部を載置する平板形状のフートボード15を備えた点と、シート13の前方が当該シート13よりも低く形成された点に特徴を有する自動二輪車である。
このようなスクータ型自動二輪車10における車体フレーム11は、図3および図4に示すように、前端部にヘッドパイプ16を備えると共に、フロントアッパフレーム17、アッパフレーム18、フロントロアフレーム19、ロアフレーム20、ブリッジフレーム21、シートピラー22およびフートボードフレーム23を有して構成される。
フロントアッパフレーム17は、ヘッドパイプ16の上部から後ろ下方へ傾斜して延び、車両の幅方向に一対設けられる。また、アッパフレーム18は、車両の幅方向に一対設けられて車両前後方向に延び、前部においてフロントアッパフレーム17の下端が接合される。
フロントロアフレーム19は、ヘッドパイプ16の下部から後ろ下方へ、フロントアッパフレーム17と略平行に傾斜して延び、車両の幅方向に一対設けられて、それぞれが一対のアッパフレーム18に接合される。また、ロアフレーム20は、アッパフレーム18においてフロントロアフレーム19の接合位置近傍の下部に接合され、後ろ下方に傾斜して延びた後に後ろ上方へ傾斜し、車両の幅方向に一対設けられる。
ブリッジフレーム21は、車両正面視でU字形状に形成されると共に、両上端が、一対のアッパフレーム18の、車両前後方向の略中央位置に接合されており、ブリッジフレーム21の両上端間には車幅方向に延設する補強部材(図示せず)が接合される。シートピラー22は、ブリッジフレーム21の車幅方向両側における車両高さ方向の略中央位置と一対のアッパフレーム18の後端部との間に、それぞれ1本ずつ合計2本設置される。
フートボードフレーム23は、一対のロアフレーム20の、それぞれの外側に配置され、前端部が斜め上方へ湾曲して形成されて、アッパフレーム18の前端部に接合され、他の部分が水平にブリッジフレーム21位置まで延びて、ロアフレーム20に固定される。
上述の車体フレーム11のヘッドパイプ16に、前輪24を支持するフロントフォーク25(図1)が回動可能に枢支され、このフロントフォーク25の上端部にハンドルバー26が回転一体に連結される。このハンドルバー26の操作により、前輪24が左右方向に操舵される。
車体カバー12におけるそれぞれ一対のフロントアッパフレーム17、アッパフレーム18、フロントロアフレーム19およびロアフレーム20に囲まれた空間である後述のセンタートンネル76内に、物品収納ボックス27および燃料タンク28が配置される。また、フロントロアフレーム19の下方にラジエータ29が、アッパフレーム18の前端部などに支持されて配置される。また、燃料タンク28は、ロアフレーム20に取り付けられた燃料タンクブラケット20Aにより支持される。
アッパフレーム18とシートピラー22の交差位置には、これらのアッパフレーム18とシートピラー22に懸架ブラケット30が固定される。この懸架ブラケット30およびシートピラー22にリンクプレート31を介してエンジン32がエンジン揺動軸33を中心にして上下方向に揺動可能に軸支される。
このエンジン32は、水冷式の例えば4サイクル単気筒エンジンであり、ラジエータ29によって冷却水が冷却される。また、エンジン32は、クランクケース34(図4)の前面にシリンダブロック35、シリンダヘッド36およびヘッドカバー37が順次設置されてなり、シリンダブロック35およびシリンダヘッド36等が、クランクケース34に対して略水平になるまで前方に延出して構成されたシリンダアッセンブリ80を有する。前記エンジン揺動軸33は、クランクケース34の前上部に配置される。そして、エンジン32は、クランクケース34における車両の幅方向一方側(例えば左側)にエンジン32の動力を伝達する動力伝達装置38が一体化されてパワーユニット39を構成する。そして、パワーユニット39を構成する動力伝達装置38の後部に後輪40が後輪軸(図示せず)を介して回転可能に支持される。
また、パワーユニット39はエンジン32のクランクケース34における前下部が、懸架装置41を介して車体フレーム11に揺動自在に連結される。
詳しくは、ブリッジフレーム21の下部に揺動自在に軸支されるクッションレバー41aと、このクッションレバー41aの一方側端部と上記パワーユニット39とを連結するリンクロッド41bと、リヤクッションユニット42とから構成され、クッションレバー41aの他方側端部はリヤクッションユニット42の下端に連結される。このリヤクッションユニット42は、長手方向が車両高さ方向に略平行、すなわち縦向きに起立配置され、その上端がブリッジフレーム21の補強部材に支持される。このリヤクッションユニット42によって、パワーユニット39および後輪40の車両高さ方向の揺動が緩衝される。
また、リヤクッションユニット42は、シート13の前部下方の、エンジン32のヘッドカバー37と燃料タンク28との間に配置される。この場合、燃料タンク28に接続された燃料注入管43が、燃料タンク28から車両の幅方向の一方側(例えば右側)へ向けて斜め後ろ上方に延びるため、リヤクッションユニット42は、燃料注入管43の反対側である車両の幅方向の他方側(例えば左側)に偏寄して配置される。従って、懸架装置41も、エンジン32のシリンダブロック35およびシリンダヘッド36の下方側に位置するが、クランクケース34における車両の幅方向の他方側(例えば左側)に偏寄して設置される。
エンジン32におけるシリンダヘッド36の上面には、このシリンダヘッド36の吸気ポート(図示せず)に連通して吸気装置44が接続される。この吸気装置44は、エンジン32の上方に配置される。このうち、吸気装置44を構成するエアクリーナ45は、図4に示すようにクランクケース34の上方で、一対のシートピラー22間に配置される。このエアクリーナ45は、エンジン32に固定して取り付けられて、その他の吸気装置44と共に、エンジン32と一体に揺動可能に設けられる。
また、エンジン32におけるシリンダヘッド36の下面には、このシリンダヘッド36の排気ポート(図示せず)に連通して排気管46が接続される。この排気管46は、図5に示すように、シリンダヘッド36から一旦下方に延出した後に、懸架装置41と反対側の車両の幅方向一方側(例えば右側)へ屈曲して延び、車両の幅方向一方側に偏寄してクランクケース34の側部下方を通って後方へ延出されて、排気マフラ47に接続される。この排気マフラ47は、後輪40を挟んで、車両の幅方向に動力伝達装置38と反対側(例えば右側)に配置され、マフラ取付けブラケット48に取り付けられる。このマフラ取付けブラケット48は、スイングアーム49を介して、エンジン32のクランクケース34の後下部に連結される。これにより、排気マフラ47は、排気管46と共にエンジン32と一体に揺動可能に設けられる。
図1および図3に示すように、前記車体カバー12は、車体フレーム11と、この車体フレーム11に設けられた物品収納ボックス27、燃料タンク28、ラジエータ29、エンジン32、リヤクッションユニット42、吸気装置44および排気管46など、シート13の前方から下方の領域に存在する構成部品を覆う。ここで、シート13は、車体フレーム11におけるアッパフレーム18の後半部およびシートピラー22により支持され、前方側のライダーシート13Aと後方側のタンデムシート13Bとが一体化されたシートである。前述の物品収納ボックス27がシート13下方空間に存在しないため、ライダーシート13Aとタンデムシート13Bとの座面が大きな段差を有さない構成となっている。
車体カバー12は、ヘッドパイプ16の前部およびフロントフォーク25の上部を覆うフロントカバー50と、このフロントカバー50の後縁に連設されるインナーカバー51と、このインナーカバー51の後縁に連設される車両の幅方向に一対のセンターカバー52と、このセンターカバー52の下縁に連設される車両の幅方向に一対のリヤカバー53と、センターカバー52の後縁およびリヤカバー53の後上縁に連設される車両の幅方向に一対のリヤカウリング54と、これらのリヤカウリング54の後縁に連設されるテールカバー55と、リヤカバー53の下縁に連設される車両の幅方向に一対の平板形状の前記フートボード15と、これらのフートボード15の外側下縁に連設される車両の幅方向に一対のアンダーカバー56と、これらのアンダーカバー56の下縁間を覆うボトムカバー57とを有して構成される。
インナーカバー51は、ヘッドパイプ16の後部、フロントフォーク25の上部、フロントアッパフレーム17およびフロントロアフレーム19の前部、並びにラジエータ29を覆う。結合されて一体化されたフロントカバー50とインナーカバー51の両側部は、前記レッグシールド14を構成する。このレッグシールド14の下部後面は、フートボード15の前縁に連設される。また、このフロントカバー50およびインナーカバー51のそれぞれの下部がラジエータ29を覆う。
センターカバー52は、フロントアッパフレーム17およびフロントロアフレーム19の後部、アッパフレーム18、ロアフレーム20の前部、並びに物品収納ボックス27等を覆う。また、リヤカバー53は、ブリッジフレーム21、シートピラー22、燃料タンク28の上部、リヤクッションユニット42、およびエンジン32を覆う。
リヤカウリング54は、シートピラー22の上端部およびエアクリーナ45を覆う。また、フートボード15は、前端部を除くフートボードフレーム23を覆い、このフートボードフレーム23に支持される。さらに、アンダーカバー56は、ロアフレーム20の下部、ブリッジフレーム21の下端部、燃料タンク28の下部、懸架装置41および排気管46等を覆う。
前輪24の上部を覆うフロントフェンダ58と、ハンドルバー26を覆うハンドルカバー59とが、フロントフォーク25に回動一体に取り付けられる。また、後輪40の上部はリヤフェンダ60により、動力伝達装置38はアウターカバー61により、排気マフラ47はマフラカバー62(図4)によりそれぞれ覆われる。
図1および図3に示すように、アンダーカバー56の配設位置には、車両の幅方向の他方側(例えば左側)にサイドスタンド63が配置される。このサイドスタンド63は、車両の幅方向の他方側(例えば左側)のロアフレーム20に固定されたサイドスタンドブラケット64を用いて枢支される。同じく、アンダーカバー56の配設位置でサイドスタンド63の後方に、センタースタンド65が配置される。このセンタースタンド65は、ブリッジフレーム21の底部に一対固定されたセンタースタンドブラケット66を用いて枢支される。
フロントカバー50には、ヘッドライト67が設置されると共に、このヘッドライト67の両側に車幅灯68および方向指示灯69が接近して配置される。また、テールカバー55に制動灯70が設置されると共に、この制動灯70の両側で、一対のリヤカウリング54のそれぞれに車幅灯71および方向指示灯72が接近して配置される。また、符号73はグラブバーを示す。
インナーカバー51、センターカバー52およびリヤカバー53において、シート13の略前端部の下方から前方のインナーカバー51の下部に至る領域には、車両の幅方向に一対のフートボード15間、およびこのフートボード15の前端に連続する両レッグシールド14の下部後面間が、上方に膨出してセンタートンネル76が形成される。このセンタートンネル76内には、前方側に前記物品収納ボックス27が、後方側に前記燃料タンク28がそれぞれ配置される。この燃料タンク28は、センタートンネル76の後方側と、この後方側に連通する一対のアンダーカバー56間の空間との範囲に配置される。
燃料タンク28は、図3および図4に示すように、その後部が上方へ膨出して、側面視で後部が高い略台形状に形成されると共に、燃料タンク28前端から後部に至る部分の上面が前方下がりに傾斜しており、前記物品収納ボックス27の底面82の後部82Bとの干渉を回避しながら相互の容量を大きく確保する。この後部の上部に前記燃料注入管43が接続される。この燃料注入管43は、図4に示すように、前述のごとく、車両の幅方向の一方側(例えば右側)に向けて斜め後ろ上方へ延在され、この燃料注入管43の先端に燃料供給口77が形成される。この燃料供給口77は、車両の幅方向に一対のセンターカバー52の一方側、例えば右側のセンターカバー52において、シート13の略前端部下方に設けられる。当該右側のセンターカバー52には、燃料供給口77を覆うフューエルリッド78(図2)が配置される。
このスクータ型自動二輪車10においては、図1に示すように、燃料供給口77およびフューエルリッド78が設けられた側に対し反対側、例えば左側のアンダーカバー56位置にサイドスタンド63が配置される。このサイドスタンド63は、前述のごとくロアフレーム20に回動自在に枢支される。
同じく、燃料供給口77およびフューエルリッド78が設けられた側に対し反対側、例えば左側のセンターカバー52に、駐車時に後輪40を回転不能に固定する駐車ブレーキの操作レバー、つまりパーキングブレーキレバー79が配置される。このパーキングブレーキレバー79は、左側のセンターカバー52におけるシート13の略前端部の下方位置に設けられる。従って、このパーキングブレーキレバー79は、サイドスタンド63を用いて駐車し、スクータ型自動二輪車10が地面または床面に接近して傾斜されたときに、低位置に位置づけられることになり、反対に、燃料供給口77およびフューエルリッド78は、高位置に位置づけられることになる。
図3に示すように、前記物品収納ボックス27の底面82の後部82Bは、燃料タンク28の上面と共に、後ろ上方へ傾斜して形成されると共に、物品収納ボックス27と燃料タンク28は、平面視において、物品収納ボックス27の底面82の後部82Bと燃料タンク28の上面とが車両前後方向に重なるようにして接近して配置される。また、物品収納ボックス27の底面82の前部82Aは、フロントロアフレーム19に沿って前上方に向けて傾斜して形成される。これにより、物品収納ボックス27の底面82は、前部82Aと後部82Bとの境界部分が最も深く形成されて、例えば図示しないヘルメットを、その頂部を前下方へ向けて収納可能に構成される。
また、物品収納ボックス27における底面82の前部82Aの下方に、前記ラジエータ29が配置される。これにより、底面82の前部82Aからラジエータ29へ向かって走行風が導かれる導風路が構成される。
物品収納ボックス27は、その上部のセンタートンネル76に形成された開口部83を開閉する開閉蓋84を備える。この開閉蓋84は、図示しない回動軸を用いて回動可能に枢支されるが、この回動軸は、車両の幅方向の片側である他方側(例えば左側)の縁部に、前上方に傾斜して設置される。つまり、この回動軸は、車両の幅方向においてサイドスタンド63と同じ側に設置される。
次に、本実施形態の作用について説明する。
パワーユニット39を上下揺動可能に連結する懸架装置41を、車体フレーム11であるブリッジフレーム21の下部に揺動自在に軸支されるクッションレバー41aと、このクッションレバー41aの一方側端部とパワーユニット39とを連結するリンクロッド41bと、クッションレバー41aの他方側端部と車体フレーム11であるブリッジフレーム21の上端部との間に介装されるリヤクッションユニット42とから構成すると共に、リヤクッションユニット42を燃料タンク28とパワーユニット39との間でシート13の前部下方に縦向きに起立配置したことにより、燃料タンク28はリヤクッションユニット42が燃料タンク28の下方に略水平に配置された従来の車両に比べ、リヤクッションユニット42に対する逃げ部を設ける必要がない。その結果、燃料タンク28の容量を十分に確保できる。
また、燃料タンク28の底面も平坦に形成可能となって燃料汲み出し用の燃料ポンプ(図示せず)の配設位置に対する制約が少なくなると共に、燃料タンク28内の燃料の死残量も減少するので燃料タンク28の内部容積を有効活用できる。
一方、エンジン32のシリンダアッセンブリ80を略水平に前方に延出し、このシリンダアッセンブリ80の下面に形成された排気ポートに接続される排気管46を一旦下方に延出した後に車両の幅方向一方側に屈曲して車両の幅方向一方側に偏寄して後方に延出させ、懸架装置41を、排気管46が配設される車両の幅方向一方側とは反対側に偏寄して配置したことにより、懸架装置41をエンジン32のシリンダアッセンブリ80に近接配置可能となる。その結果、車両のホイールベースの短縮化が図れると共に、懸架装置41の前方に配置した燃料タンク28の容量の拡大化も図れる。
また、排気管46は高温になるため、懸架装置41のリヤクッションユニット42を排気管46から離間して配設可能となる。その結果、リヤクッションユニット42が排気管46の輻射熱で加熱されず、安定した減衰力を発生することができる。
他方、燃料タンク28の後部からシート13の前端部近傍に向けて後上方に延出する燃料注入管43を懸架装置41のリヤクッションユニット42とは反対側の車両の幅方向一方側に配設したことにより、省スペース化が図れると共に、燃料注入管43の燃料供給口77を車体の比較的高い位置に配置されたシート13前端部近傍に配置することができるので、燃料給油の作業性が向上する。また、燃料供給口77をセンタートンネル76の上面に配置するよりもセンタートンネル76内のスペースを燃料タンク28の実容積として活用できるので、センタートンネル76の高さを低く設定できる。その結果、乗員の乗降性が向上する。
そして、ヘルメットが収納可能な物品収納ボックス27を、シート13下方のパワーユニット39との間ではなく、センタートンネル76内に配設された燃料タンク28前方のセンタートンネル76前部内に設けたことにより、シート13の高さを低くすることができると共に、物品収納ボックス27後方のセンタートンネル76後部内に物品収納ボックス27と比較して形状の自由度の大きい燃料タンク28を配置できる。その結果、乗降性能に影響するシート13前端に近いセンタートンネル76後部の高さを低く形成することができる。
本発明に係るスクータ型自動二輪車の一実施形態を示す全体左側面図。 図1のスクータ型自動二輪車の全体平面図。 図1のスクータ型自動二輪車の車体カバーなどを省略して示す左側面図。 図1のスクータ型自動二輪車の車体カバーなどを省略して示す右側面図。 図3のV−V線に沿う断面図。
符号の説明
10 スクータ型自動二輪車
11 車体フレーム
12 車体カバー
13 シート
27 物品収納ボックス
28 燃料タンク
32 エンジン
33 揺動軸
39 パワーユニット
40 後輪
41 懸架装置
41a クッションレバー
41b リンクロッド
42 リヤクッションユニット
43 燃料注入管
46 排気管
76 センタートンネル
80 シリンダアッセンブリ

Claims (4)

  1. シート下方の車体フレームに、後端部で後輪を支持したパワーユニットが揺動軸を介して上下揺動可能に軸支されたスクータ型自動二輪車において、上記シート前方の車体カバーを上方に膨出させてセンタートンネルを形成し、このセンタートンネル内に燃料タンクを配設する一方、上記パワーユニットを上下揺動可能に連結する懸架装置を、上記車体フレームの下部に揺動自在に軸支されるクッションレバーと、このクッションレバーの一方側端部と上記パワーユニットとを連結するリンクロッドと、上記クッションレバーの他方側端部と上記車体フレームとの間に介装されるリヤクッションユニットとから構成し、上記燃料タンクとパワーユニットとの間で上記シートの前部下方に上記リヤクッションユニットを縦向きに起立配置したことを特徴とするスクータ型自動二輪車。
  2. 上記パワーユニットはそのエンジンのシリンダアッセンブリが略水平に前方に延出され、このシリンダアッセンブリの下面に形成された排気ポートに排気管が接続されると共に、この排気管は一旦下方に延出した後に車両の幅方向一方側に屈曲して車両の幅方向一方側に偏寄して後方に延出される一方、上記懸架装置を、上記排気管が配設される車両の幅方向一方側とは反対側に偏寄して配置した請求項1記載のスクータ型自動二輪車。
  3. 上記燃料タンクの後部から上記シートの前端部近傍に向けて後上方に延出する燃料注入管を上記懸架装置の上記リヤクッションユニットとは反対側の車両の幅方向一方側に配設した請求項2記載のスクータ型自動二輪車。
  4. 上記センタートンネル内に配設された上記燃料タンク前方の上記センタートンネル前部内にヘルメットが収納可能な物品収納ボックスを設けた請求項1記載のスクータ型自動二輪車。
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