JP2013060101A - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車体フレームFの前端に設けられるヘッドパイプ16に支承されたフロントフォーク15と、フロントフォーク15の下端部に軸支される前輪WFの上方に配置されるアッパーフェンダ85と、ヘッドパイプ16の後方で車体フレームFに搭載される燃料タンク40の少なくとも一部を側方から覆う左右一対のシュラウド96L,96R,97L,97Rとを備える鞍乗型車両1である。シュラウドが複数部材の組み合わせにて構成され且つ組み合わされた部材間の少なくとも一部がシュラウド厚み方向で対面する対面壁部10を有しており、対面壁部10が車体搭載品8を挟持する。
【選択図】図1
Description
前記シュラウドが複数部材の組み合わせにて構成され且つ組み合わされた部材間の少なくとも一部にシュラウド厚み方向で対面する対面壁部が形成され、前記対面壁部が車体搭載品を挟持することを特徴とする。
なお、本実施形態における説明中、前後左右及び上下などの方向の記載は、車体に対してのものとする。そして、図面については、図中に記載した符号の向きに見るものとし、図中におけるFrは車両前方を、Rrは車両後方を、Uは車両上方を、Dは車両下方を、Rは車両右側を、Lは車両左側を示すものとする。また、図中および説明において、符号に付けたRは車両右側の部材を意味し、Lは車両左側の部材を意味するものとして使用する。
先ず図1に示す自動二輪車1は、車体フレームFの前端に設けられるヘッドパイプ16に支承されたフロントフォーク15、フロントフォーク15の下端部に軸支される前輪WFの上方に配置されるアッパーフェンダ85、ヘッドパイプ16の後方で車体フレームFに搭載される燃料タンク40の一部を覆う左右一対のシュラウド96L,96R,97L,97R、アッパーフェンダ85、車体フレームFに適宜支持されたエンジン本体24や後輪WR等を備えるものである。
図2〜図4において、フロントフォーク15は、伸縮可能に構成されるとともに前輪WFの両側に配置されて上下に延びる左右一対のクッションユニット42L,42Rと、両クッションユニット42L,42Rの上端部間を連結するトップブリッジ43(図1および図4参照)と、このトップブリッジ43よりも下方で両クッションユニット42L,42Rの上部間を連結するボトムブリッジ44とで構成されている。そして、前輪WFは両クッションユニット42L,42Rの下端部間に軸支されており、トップブリッジ43には操向ハンドル45の左右方向中央部が固定されている。
本実施形態において、図1、図2および図3に示されているように、フロントフォーク15に取付けられた下部フェンダ46は、その上方からアッパーフェンダ85で覆われるものであり、ヘッドパイプ16の後方で車体フレームFのメインパイプ17に搭載される燃料タンク40の少なくとも一部である燃料タンク前部を側方から覆う左右一対の前部側のシュラウド96L,96Rが、アッパーフェンダ85の両側後部に連なって一部重なるように配置されている。
なお、後部側のシュラウド97L,97Rの取り付は、複数の固定部97aにて行われるが、例えば、後端側の固定部97aが燃料タンク40の側面に固定され、また、下端側の固定部97aが例えば適宜ステイを介して前部側のシュラウド96L,96Rとともに共締め固定される。
このように構成されたことで、この対面壁部10は、例えばオーナーズマニュアルなどの車体搭載品8を保持することができる。すなわち、対面壁部10において車体搭載品8が挟み込まれて保持されることで、車体フレームFからブラケットを延ばすような構造を用いずに車体構造を複雑にすることなく車体搭載品8を保持することができる。
また、図11および図12に示すように、前部側のシュラウド96L,96Rには、その前部側の凹み部96dならびにアッパーフェンダ85の穴85f(図5参照)が設けられており、この穴85fおよび凹み部96d(図6参照)からウインカ99,99が車両幅方向へ突出するように構成されている。
また、本実施形態においては、延出部2を有する後部側のシュラウド97L並びに前部側のシュラウド96Lを含むシュラウド全体は、合成樹脂によって構成されているので、対面壁部10はある程度の弾性を備えている。
このように対面壁部10は、組み合わされるシュラウド間において、後部側のシュラウド97Lの一端を、前部側のシュラウド96Lの内壁面3に対面させるように延ばすという簡単な構造によるので、極めて容易に形成することができる。
このように延出部2に対面する内壁面3が車幅方向外側に膨らむ膨出部107を備える構成であることで、車体搭載品8を、膨出部107の内壁面3に斜めに置くように保持することができ、車体搭載品8をより安定した状態で保持し易くできる。
したがって、前部側のシュラウドと後部側のシュラウドが車両前後方向において組み合わされる構造であるので、後部側のシュラウド97Lの延出部を前部側のシュラウド96Lの内側に延ばすだけ車体搭載品8の挟持構造を作ることができる。また、延出部2を備える後部側のシュラウド97Lにおいては、図9に示すように、延出部2が車両前方へ延びるとともに車両後方並びに下方の三方向にバランス良く延出する形状であり、後部側のシュラウド97Lの射出時の形成性が良い。
2 延出部
2a 押圧部
2b 下端保持部
2e 上部先端
2f 前方先端
2m 延出基部
3 内壁面
8 車体搭載品
9a シュラウド側面ファスナー
9b 車体搭載品側面ファスナー
10 対面壁部
11 収納空間
15 フロントフォーク
16 ヘッドパイプ
40 燃料タンク
85 アッパーフェンダ
96L,96R シュラウド(前部側のシュラウド)
97L,97R シュラウド(後部側のシュラウド)
F 車体フレーム
Claims (10)
- 車体フレーム(F)の前端に設けられるヘッドパイプ(16)に支承されたフロントフォーク(15)と、前記フロントフォーク(15)の下端部に軸支される前輪(WF)の上方に配置されるアッパーフェンダ(85)と、前記ヘッドパイプ(16)の後方で前記車体フレーム(F)に搭載される燃料タンク(40)の少なくとも一部を側方から覆う左右一対のシュラウド(96L,96R,97L,97R)とを備える鞍乗型車両(1)において、
前記シュラウド(96L,96R,97L,97R)が複数部材の組み合わせにて構成され且つ組み合わされた部材間の少なくとも一部にシュラウド厚み方向で対面する対面壁部(10)が形成され、前記対面壁部(10)が車体搭載品(8)を挟持することを特徴とする鞍乗型車両(1)。 - 前記対面壁部(10)は、組み合わされた一方側の前記シュラウド(97L)から他方側の前記シュラウド(96L)の内側に延びる延出部(2)が設けられ、前記延出部(2)が前記延出部(2)に対面する前記シュラウド(96L)の内壁面(3)に対して前記車体搭載品(8)を押しつけることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両(1)。
- 前記延出部(2)は、その上部先端(2e)が前記内壁面(3)に向かって傾斜する押圧部(2a)を備えたことを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両(1)。
- 前記延出部(2)は、前記車体搭載品(8)の下端側を保持する下端保持部(2b)が設けられたことを特徴とする請求項2または3に記載の鞍乗型車両(1)。
- 前記延出部(2)に対面する前記内壁面(3)が、車幅方向外側に膨らむ膨出部(107)として形成されたことを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載の鞍乗型車両(1)。
- 前記シュラウド(96L,96R,97L,97R)は、車両前方側を構成する前部側の前記シュラウド(96L,96R)と、車両後方側を構成する後部側の前記シュラウド(97L,97R)とからなり、
前部側の前記シュラウドと後部側の前記シュラウドは、車両前後方向において組み合わせられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の鞍乗型車両(1)。 - 前記延出部(2)は、前部側の前記シュラウド(96L)の内側に入り込むように後部側の前記シュラウド(97L)に車両前後方向に延出されたことを特徴とする請求項6に記載の鞍乗型車両(1)。
- 前記アッパーフェンダ(85)はその後端部が前記燃料タンク(40)の一部を両側方から覆うように設けられ、車両前方側を構成する前部側の前記シュラウド(96L,96R)の上端部が前記アッパーフェンダ(85)に支持されたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の鞍乗型車両(1)。
- 前記車体搭載品(8)の収納空間(11)は、前記延出部(2)により収納空間下方側が、前記シュラウド(96L,96R)により収納空間車幅方向外側および後方側が、前記燃料タンク(40)により収納空間車幅方向内側が、前記アッパーフェンダ(85)により収納空間上方側および前方側が囲まれることを特徴とする請求項2〜8の何れか一項に記載の鞍乗型車両(1)。
- 前記シュラウド(96R,96L)の内壁面(3)にはシュラウド側面ファスナー(9a)が設けられ、前記シュラウド側面ファスナー(9a)に対して前記車体搭載品(8)に設けられる車体搭載品側面ファスナー(9b)が係合することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の鞍乗型車両(1)。
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