JP2016179792A - 鞍乗り型車両のヘッドライト周辺部支持構造 - Google Patents

鞍乗り型車両のヘッドライト周辺部支持構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ヘッドライトバルブのメンテナンスが容易な鞍乗り型車両のヘッドライト周辺部支持構造を提供する。
【解決手段】車体フレームの前端部にカウルステーが取付けられ、ヘッドライト72の周囲にヘッドライト72を覆うカバー部材63が設けられ、カバー部材63がカウルステーによって支持される鞍乗り型車両のヘッドライト周辺部支持構造において、カバー部材63は、ヘッドライト72の全周に亘って取付けられ、ヘッドライト72は、カバー部材63のみによって支持される。
【選択図】図9

Description

本発明は、ヘッドライトの周辺に設けられたカバー部材、アッパーフェンダー等を支持する鞍乗り型車両のヘッドライト周辺部支持構造に関する。
従来、ヘッドライトユニットとアッパーカウルとを小組したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−193594号公報
特許文献1では、ヘッドライトバルブをメンテナンスする際には、ヘッドライトの下方から手を入れてバルブを交換するのが一般的であるが、交換箇所が車体内方で見えにくいこともあり、交換に手間取る場合がある。また、ヘッドライトを支持する場合において、支持部材の形状・取付等が複雑となり、重量の増加・取付性が低下する場合がある。
本発明の目的は、ヘッドライト周辺部材を軽量で且つ簡易に取付け、また、ヘッドライトバルブのメンテナンスが容易な鞍乗り型車両のヘッドライト周辺部支持構造を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、車体フレーム(11)の前端部にカウルステー(161)が取付けられ、ヘッドライト(72)の周囲に前記ヘッドライト(72)を覆うカバー部材(63)が設けられ、前記カバー部材(63)が前記カウルステー(161)によって支持される鞍乗り型車両のヘッドライト周辺部支持構造において、前記カバー部材(63)は、前記ヘッドライト(72)の全周に亘って取付けられ、前記ヘッドライト(72)は、前記カバー部材(63)のみによって支持されることを特徴とする。
上記構成において、前記車体フレーム(11)の一部を構成するヘッドパイプ(21)の前端部に取付けられる前記カウルステー(161)は、前記ヘッドパイプ(21)に取付けられる取付部(162a)と、前記取付部(162a)から前方に延びる基部(162b)と、前記基部(162b)から左右上下に広がるように前方に延びる拡大部(161b)とを有し、前記拡大部(161b)の周囲に設けられる部材を締結する複数の締結部(161c,161e,161g,161r,161t)の少なくとも一部を結ぶように前記拡大部(161b)の側面に形成される縁部(161p)が車両前後方向に延びていても良い。
また、上記構成において、前記基部(162b)は、上壁(162e)、下壁(162f)、左壁(162g)、右壁(162h)を有し、前記拡大部(161b)は、前記基部(162b)の上壁(162e)、下壁(162f)、左壁(162g)、右壁(162h)にそれぞれ連なって形成される上壁面(161j)、下壁面(161k)、左壁面(162j)、右壁面(162k)を有しても良い。
また、上記構成において、前記カウルステー(161)の前記締結部(161c,161e,161g,161r,161t)は、メーター(166)、前記カバー部材(63)、及び前輪(13)を上方から覆うアッパーフェンダー(61)を支持するようにしても良い。
また、上記構成において、前記拡大部(161b)は、貫通孔(161q)が形成されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記カバー部材(61)が、その下方から前記アッパーフェンダー(61)に支持されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記アッパーフェンダー(61)は、前記カウルステー(161)に取付けられるようにしても良い。
また、上記構成において、前記カバー部材(63)には、前記アッパーフェンダー(61)へ着脱可能な係止部(97p)が形成されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記アッパーフェンダー(61)に前記係止部(97p)が係止される被係止部(61q)が設けられ、前記被係止部(61q)は、前記ヘッドライト(72)に面する内側壁(168a)と、外側方に面する外側壁(168b)と、上部に設けられる上壁(168d)によって断面略コ字状に形成されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記アッパーフェンダー(61)は、その後端部が、燃料タンク(31)に締結されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記アッパーフェンダー(61)は、その側部の上方から上部カバー部材(64)で覆われるようにしても良い。
また、上記構成において、前記カウルステー(161)は、樹脂製であっても良い。
また、上記構成において、前記カバー部材(63)は、前記ヘッドライト(72)の輪郭の全周を囲むフロントバイザー(96)と、前記フロントバイザー(96)の両側に取付けられたガーニッシュ(97)とから構成され、前記ヘッドライト(72)は、前記フロントバイザー(96)のみに支持されるようにしても良い。
本発明のカバー部材は、ヘッドライトの全周に亘って取付けられ、ヘッドライトは、カバー部材のみによって支持されるので、ヘッドライトがカウルステーではなくカバー部材に取付けられているため、ヘッドライトのバルブを交換する際に、カバー部材を外すだけで交換でき、バルブのメンテナンスを容易に行うことができる。
また、車体フレームの一部を構成するヘッドパイプの前端部に取付けられるカウルステーは、ヘッドパイプに取付けられる取付部と、取付部から前方に延びる基部と、基部から左右上下に広がるように前方に延びる拡大部とを有し、拡大部の周囲に設けられる部材を締結する複数の締結部の少なくとも一部を結ぶように拡大部の側面に形成される縁部が車両前後方向に延びているので、締結部を結ぶように拡大部の側面に形成されるリブを有するため、カウルステーの強度・剛性を確保しつつ、カウルステーの基部をヘッドパイプへ取付けることによって、取付位置及び取付工数を減らすことができ、且つ、拡大部に支持される部材の支持位置の自由度を増すことができる。
また、基部は、上壁、下壁、左壁、右壁を有し、拡大部は、基部の上壁、下壁、左壁、右壁にそれぞれ連なって形成される上壁面、下壁面、左壁面、右壁面を有するので、拡大部を複数の壁面で構成することで、上下方向及び左右方向でカウルステーの強度・剛性を高めることができる。
また、カウルステーの締結部は、メーター、カバー部材、及び前輪を上方から覆うアッパーフェンダーを支持するので、メーター・カバー部材・アッパーフェンダーの取付けを同一部材で行うことでカウルステーの軽量化及び部品数の削減を図ることができる。
また、拡大部は、貫通孔が形成されるので、前方からの走行風を貫通孔を通じて後方に流す構造にして空気抵抗を低減しながら、カウルステーの軽量化を図ることができる。
また、カバー部材が、その下方からアッパーフェンダーに支持されるので、比較的重いヘッドライトの全体を強固に支持することができる。
また、アッパーフェンダーは、カウルステーに取付けられるので、ヘッドライトがアッパーフェンダーを介してカウルステーに支持されるため、ヘッドライトの全体をより強固に支持することができる。
また、カバー部材には、アッパーフェンダーへ着脱可能な係止部が形成されるので、係止部を締結部とは別に設けることで、取外し可能ながら支持部を増やして車両の振動等を抑制しやすく且つ強固に支持することができる。
また、アッパーフェンダーに係止部が係止される被係止部が設けられ、被係止部は、ヘッドライトに面する内側壁と、外側方に面する外側壁と、上部に設けられる上壁によって断面略コ字状に形成されるので、被係止部の剛性を高めることができ、アッパーフェンダーによりカバー部材を強固に支持することができる。
また、アッパーフェンダーは、その後端部が、燃料タンクに締結されるので、アッパーフェンダーを前後に長い間隔で支持することが可能になり、アッパーフェンダーを強固に支持することができる。
また、アッパーフェンダーは、その側部の上方から上部カバー部材で覆われるので、風力性能を高めることができ、また、アッパーフェンダーと上部カバー部材とを結合することも可能になり、結合によってアッパーフェンダー及び上部カバー部材の剛性を高めることができる。
また、カウルステーは、樹脂製であるので、比較的重いヘッドライト及びカバー部材を、振動を吸収しつつ支持することができ、また、車重の軽量化が図れる。
また、カバー部材は、ヘッドライトの輪郭の全周を囲むフロントバイザーと、フロントバイザーの両側に取付けられたガーニッシュとから構成され、ヘッドライトは、フロントバイザーのみに支持されるので、フロントバイザーとガーニッシュとの組み付けばらつきの影響を受けずにヘッドライトを支持することができ、ヘッドライトの支持精度を高めることができる。
本発明に係るヘッドライト周辺部支持構造を備える自動二輪車の左側面図である。 自動二輪車を示す正面図である。 車体前部構造を示す斜視図である。 カウルステー及びメーターを示す斜視図である。 カウルステーを示す側面図である。 カウルステーを示す背面図である。 アッパーフェンダーを示す説明図であり、図7(A)はアッパーフェンダーの斜視図、図7(B)はアッパーフェンダーの正面図である。 図7(A)のVIII−VIII線断面図である。 ヘッドライト及びカバー部材を示す斜視図である。 フロントバイザーを示す第1説明図であり、図10(A)はフロントバイザーの正面図、図10(B)はフロントバイザーの平面図である。 フロントバイザーを示す第2説明図であり、図11(A)はフロントバイザーの左側面図、図11(B)はフロントバイザーのバイザー下端部の底面図である。 バイザーガーニッシュを示す説明図であり、図12(A)はバイザーガーニッシュの正面図、図12(B)はバイザーガーニッシュの左側面図である。 アッパーフェンダー及びシュラウドの取付構造を示す左側面図であり、図13(A)は車体前部からフロントシュラウドを外した状態を示す左側面図、図13(B)は図13(A)の状態の車体前部にフロントシュラウドを取付けた状態を示す左側面図である。 車体カバー等の組み付けの概要を示す分解斜視図である。 カウルステーへのメーター及びアッパーフェンダーの組み付け要領を説明する作用図であり、図15(A)はカウルステー、アッパーフェンダー及びその周囲を斜め上方から見た斜視図、図15(B)はカウルステー、アッパーフェンダー及びその周囲を斜め下方から見た第1斜視図である。 カウルステー及びアッパーフェンダーへのヘッドライト組立体の組み付け要領を示す作用図であり、図16(A)はカウルステー、アッパーフェンダー、ヘッドライト組立体及びその周囲を斜め上方から見た斜視図、図16(B)はカウルステー、アッパーフェンダー及びその周囲を斜め下方から見た第2斜視図である。 図15及び図16における車体前部上部の締結箇所を説明する作用図である。 メーターパネルの組み付け要領を示す作用図であり、図18(A)は車体前部を示す斜視図、図18(B)はメーターパネルを示す斜視図である。 シュラウドの組み付け要領を示す作用図であり、図19(A)はフロントシュラウドとリヤシュラウドとの小組を示す斜視図、図19(B)はシュラウドのアッパーフェンダー及び燃料タンクへの組み付け要領を示す作用図である。 カウルステーへのアッパーフェンダー及びヘッドライト組立体の組み付け状態を示す正面図である。 カウルステーへのアッパーフェンダー及びヘッドライト組立体の組み付け状態を示す左側面図である。 アッパーフェンダー及びその周囲を示す底面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明に係るヘッドライト周辺部支持構造を備える自動二輪車10の左側面図である。
自動二輪車10は、車体フレーム11の前端部にフロントフォーク12を介して前輪13が支持され、車体フレーム11の下部にスイングアーム14を介して後輪16が支持され、車体フレーム11の上部にシート17が支持された鞍乗り型車両である。
車体フレーム11は、ヘッドパイプ21、メインフレーム22、左右一対のセンターフレーム23、ダウンフレーム24、左右一対のロアフレーム26、左右一対のシートフレーム27、左右一対のサブシートフレーム28を備える。
ヘッドパイプ21は、車体フレーム11の前端部を構成する。メインフレーム22は、前端がヘッドパイプ21に接続されてヘッドパイプ21から後方斜め下方に延び、燃料タンク31を支持する。センターフレーム23は、メインフレーム22の後端部から下方に延びている。左右のセンターフレーム23には、それぞれピボットプレート37が取付けられている。ダウンフレーム24は、ヘッドパイプ21から略下方に延びている。ロアフレーム26は、ダウンフレーム24の下端部から後方に延びて後端部がセンターフレーム23の下端部に接続されている。
センターフレーム23、ダウンフレーム24及びロアフレーム26にはエンジン33が支持されている。
フロントフォーク12は、ヘッドパイプ21に操舵可能に支持され、上端部にバーハンドル34が取付けられ、下端部に車軸36を介して前輪13が支持されている。スイングアーム14は、その前端部が左右のピボットプレート37にピボット軸38を介して揺動可能に支持され、後端部に車軸41を介して後輪16が支持されている。
エンジン33は、クランクケース44と、クランクケース44の前部上部から立ち上げられたシリンダ部45とを備え、クランクケース44の後部に変速機46が一体的に設けられている。
シリンダ部45を構成するシリンダヘッド48の後部には吸気装置(不図示)が接続され、シリンダヘッド48の前部には排気装置51が接続されている。排気装置51は、シリンダヘッド48の前部から後方に延びる排気管52と、排気管52の後端部に接続されたマフラ53とから構成される。
車体フレーム11は、車体カバー60によって覆われている。車体カバー60は、アッパーフェンダー61、ロアフェンダー62、カバー部材63、左右一対のシュラウド64、左右一対のボディサイドカバー66、左右一対のリヤサイドカバー67、左右一対のリヤサイドロアカバー68、リヤフェンダー69等から構成される。
アッパーフェンダー61は、前輪13の上方に配置され、ヘッドパイプ21の前部に取付けられたカウルステー(不図示)と、燃料タンク31とで支持されている。ロアフェンダー62は、アッパーフェンダー61の下方に位置し、前輪13を上方から覆っている。
カバー部材63は、アッパーフェンダー61の上方に位置するヘッドライト72の全周を覆う部品であり、アッパーフェンダー61とカウルステーとで支持される。シュラウド64は、上部でアッパーフェンダー61の側方及び側部の上方を覆うフロントシュラウド74と、フロントシュラウド74の後方に配置されたリヤシュラウド75とから構成され、車体前部を側方から覆っている。
ボディサイドカバー66は、燃料タンク31及びシート17の側部の下方を覆っている。リヤサイドカバー67は、センターフレーム23よりも後方でシート17の側部の下方を覆っている。リヤサイドロアカバー68は、リヤサイドカバー67の下方を覆っている。リヤフェンダー69は、後輪16を上方から覆っている。
図中の符号81は変速機46の出力軸46aに取付けられたドライブスプロケット、82は後輪16に取付けられたドリブンスプロケット、83はドライブスプロケット81とドリブンスプロケット82とに掛け渡されたチェーン、84は運転者用ステップ、86は同乗者用ステップ、87はサイドスタンドである。
図2は、自動二輪車10を示す正面図である。
アッパーフェンダー61は、カバー部材63と左右のシュラウド64(詳しくは、フロントシュラウド74)とに挟まれて、正面視略V字状に露出している。アッパーフェンダー61の両側部には、左右一対のフロントウインカ91,91が取付けられる。
アッパーフェンダー61と左右のシュラウド64,64とは、それぞれの前縁によって車体前方に開口する開口部93を形成している。開口部93からは、フロントフォーク12を構成する左右一対のフォークチューブ94,94が突出している。
カバー部材63は、ヘッドライト72の輪郭全体を囲うとともに上方に延びてメーター(不図示)の前方を覆うメーターバイザーを兼ねるフロントバイザー96と、フロントバイザー96の左右両側に取付けられた一対のバイザーガーニッシュ97,97とから構成される。
左右のフロントシュラウド74,74は、その上部(前後方向に延びるように上部に設けられた上部延出部74a,74aを含む部分)がアッパーフェンダー61の側部下部を構成する側縁部61g,61gを前方、上方及び側方から覆っている。
図3は、車体前部構造を示す斜視図である。
ヘッドパイプ21の前部にはステーブラケット21Aが前方に突出するように固定され、ステーブラケット21Aにカウルステー161が複数のボルト163及びナット164で締結されている。なお、符号165はワッシャである。
カウルステー161は、ステーブラケット21Aに取付けられる腕部161aと、腕部161aから上下左右に広がりながら前方に一体に延びてアッパーフェンダー61を含む車体カバー60(図1参照)の構成部品、メーター166等を支持する拡大部161bとを備える。
詳しくは、カウルステー161は、メーター166の左右に位置する左右の上部側部161c,161cにそれぞれカバー部材63(図2参照)を取付けるためのビスを通すビス挿通穴161d1が開けられている。また、カウルステー161は、上部側部161c,161cの下方に設けられた左右の中部側部161e,161eに、それぞれカバー部材63(図2参照)を取付けるためのビスを通すビス挿通穴161d2、及びアッパーフェンダー61を取付けるためのボルトを通すボルト挿通穴161fが開けられている。
図4は、カウルステー161及びメーター166を示す斜視図である。
カウルステー161は、樹脂製であり、後で詳述する拡大部161bに、傾斜壁161g、左壁面162j、右壁面162k、上壁面161j(図3参照)、下壁面161k、左右一対の縁部壁161p,161p、左右一対の上部側部161c、左右一対の中部側部161e(図3参照)を一体に備える。カウルステー161を樹脂製とすることで、カウルステー161の弾性により、車体振動をカウルステー161に支持される部品に伝達するのを抑制し、音や振動の発生を抑え、更に、車体前部の軽量化を図る。
傾斜壁161gは、メーター166を取付けるためにカウルステー161の上部に後下がりに形成されている。左壁面162j及び右壁面162kは、拡大部161bの左右の壁を形成し、傾斜壁161gの左右縁部から下方に延びている。上壁面161jは、傾斜壁161gの後縁部から下方に延びるとともに左壁面162j及び右壁面162kのそれぞれの後上縁に接続されている。下壁面161kは、左壁面162j及び右壁面162kの下縁に接続するとともに前方に延びる前部下壁161nを備える。前部下壁161nは、左壁面162j及び右壁面162kから前方下方に湾曲し且つ左右に分かれる二股部161mを備える。
傾斜壁161gの左右側方には、傾斜壁161gよりも一段高くなった上部側部161c,161cと、傾斜壁161gと略同じ高さに位置する中部側部161eがそれぞれ形成されている。
左壁面162j及び右壁面162kには、複数の開口161qが形成され、軽量化と、走行風の通過による空気抵抗の低減が図られている。前部下壁161nは、左右一対の側部下壁161rと、左右の側部下壁161r,161rの内縁からそれぞれ下方に延びる下方延出壁161sと、左右の下方延出壁161s,161sを接続する前部接続壁161tとから構成される。
左右の側部下壁161r,161rの前部には、アッパーフェンダー61(図1参照)を取付けるためのボルトを通すボルト挿通穴161uがそれぞれ開けられている。また、前部接続壁161tには、カバー部材63(図2参照)を取付けるためのビスを通すビス挿通穴161vが開けられている。
左側の縁部壁161pは、左側の上部側部161c、傾斜壁161g、左側の中部側部161e、左壁面162j、下壁面161k(側部下壁161rを含む)の縁部を繋いている。右側の縁部壁161pは、右側の上部側部161c、傾斜壁161g、右側の中部側部161e、右壁面162k、下壁面161k(側部下壁161rを含む)の縁部を繋いている。
図5は、カウルステー161を示す側面図である。
カウルステー161は、ヘッドパイプ21(図3参照)の前端部(即ち、ステーブラケット21A(図3参照))に取付けられる取付部162aと、取付部162aから前方に延びる基部162bと、基部162bから上下左右方向に広がるように前方に延びる拡大部161bとを備えた樹脂一体成形品である。
取付部162aは、車幅方向の板厚が厚肉に形成され、ステーブラケット21Aに締結するためのボルト163(図3参照)を通す上下一対のボルト挿通穴162d,162dが開けられている。基部162bは、上下方向に隔てた上下の壁と、車幅方向に隔てた左右の壁とを備える断面矩形の部分である。拡大部161bは、メガホンの如く前方に向かうにつれて広がった部分であり、他の部品を締結するための締結部としての傾斜壁161g、左右一対の上部側部161c、左右一対の中部側部161e、左右一対の側部下壁161r、前部接続壁161tを備える。
また、拡大部161bは、その両側面に、上記の締結部を結ぶようにリブとしての左右一対の縁部壁161pを備える。縁部壁161pは、前後方向に延びるように形成されている。
上記した取付部162a及び基部162bは、腕部161aを構成する部分である。
図6は、カウルステー161を示す背面図である。
カウルステー161は、略左右対称形状を成している。
カウルステー161の基部162bは、上壁162e、下壁162f(図5参照)、左壁162g、右壁162hからなる断面矩形に形成されている。
また、カウルステー161の拡大部161bは、上壁面161j、下壁面161k(図5参照)、左壁面162j、右壁面162kを備える略四角錐状の部分を有し、上壁面161j、下壁面161k、左壁面162j、右壁面162kは、それぞれ基部162bの上壁162e、下壁162f、左壁162g、右壁162hに一体に連なっている。
上壁面161jは、傾斜壁161gに一体に連なっている。左壁面162j及び右壁面162kは、複数の開口161qが開けられているため、車両前方からの走行風が開口161qを通過して後方に抜けるので、空気抵抗を低減させることができる。また、開口161qによって軽量化を図ることができる。
図7は、アッパーフェンダー61を示す説明図である。図7(A)はアッパーフェンダー61の斜視図、図7(B)はアッパーフェンダー61の正面図である。
図7(A)に示すように、アッパーフェンダー61は、後方へ向かうにつれて次第に車幅方向に広がる左右一対の前後延出部61c,61cと、左右の前後延出部61c,61cのそれぞれの前部を接続する前部接続部61dとが一体成形されている。
前後延出部61cは、略直線状に延びる段部61eを後部に備え、段部61eを境にして、上方の後上部61fと、下方の側縁部61gとに分けられる。
後上部61fには、フロントウインカ91(図2参照)が取付けられるウインカ取付穴61hと、カウルステー161(図4参照)によって支持されるカウルステー被支持部61jと、カバー部材63(図2参照)を取付けるためのビスをねじ込むねじ穴168fとが設けられる。なお、符号168gは、後上部61fに上方斜め後方に突出するように一体に備える上部爪部である。
左右のカウルステー被支持部61jには、アッパーフェンダー61をカウルステー161(図4参照)に締結するためのボルトを通すボルト挿通穴61t,61uがそれぞれ開けられている。
また、側縁部61gには、側方に突出する前突出壁部61k及び後突出壁部61mが前後に隔てて設けられ、段部61eを含む側縁部61gは、フロントシュラウド74(図1参照)の上部で覆われる。前突出壁部61k及び後突出壁部61mには、フロントシュラウド74を取付ける際の係止突起が挿入される突起挿通穴61s,61sが開けられている。後突出壁部61mは、側縁部61gの後部に設けられた切欠きの上縁に設けられる。
前後延出部61cの後端部61nは、車幅方向内側に屈曲し、左右の後端部61nにそれぞれ設けられたボルト挿通穴61pがより車幅方向内側に配置されて、後端部61nが燃料タンク31(図3参照)に取付けやすくなっている。
左右のねじ穴168fは、左右の後上部61fであって前突出壁部61kよりも後方で後突出壁部61mよりも前方にそれぞれ形成されている。
前部接続部61dは、車体フレーム11(図1参照)側に設けられたカウルステー161に支持され、中央部に前後に長軸が延びる長穴61wが開けられている。長穴61wは、ヘッドライト72(図2参照)の光軸が一定の方向に向くように且つヘッドライト72が上下方向に揺動しないようにヘッドライト72を固定するボルトの頭部との干渉を避ける部分である。
図7(B)に示すように、正面視で、左右の前後延出部61c,61cは、左右対称なV字形状に形成される。左右の前後延出部61c,61cの前部には、カバー部材63(図2参照)が係止されるカバー部材係止部61qが開口して一体成形されている。
左右の側縁部61g,61gの内側には、アッパーフェンダー61の下方を流れる走行風の向きを車体下方且つ車幅方向中央側へ導く導風面65c,65cが設けられている。
導風面65cは、アッパーフェンダー61に一体成形されるともにアッパーフェンダー61の下方から車幅方向内側に折り返された折り返し部65に形成されている。
左右のカバー部材係止部61q,61qには、カバー部材63(図2参照)に設けられた係止部(不図示)が挿入される長穴状の係止部挿入穴61vがそれぞれ開けられている。
図8は、図7(A)のVIII−VIII線断面図である。
アッパーフェンダー61は、カバー部材63(図2参照)の係止部(不図示)が係止されるように左右の前後延出部61c,61cの上部にそれぞれカバー部材係止部61qが設けられている。
カバー部材係止部61qは、内側壁168a、外側壁168b、後側壁168c、上壁168d、前側壁168eから形成される。
内側壁168aは、ヘッドライト72(図2参照)に面する。外側壁168bは、外側方に面する。後側壁168cは、後方に面する。上壁168dは、内側壁168a、外側壁168b及び後側壁168cに接続されて上面を形成する。前側壁168eは、内側壁168a、外側壁168b及び上壁168dに接続された前下がりの傾斜壁である。
上記の内側壁168a、外側壁168b及び上壁168dは、断面略コ字形状に形成される。
このように、アッパーフェンダー61のカバー部材係止部61qを、断面略コ字形状にすることで、剛性を高めることができる。また、カバー部材63を支持する箇所が増えるため、アッパーフェンダー61によりカバー部材63を介してヘッドライト72を強固に支持することができる。
図9は、ヘッドライト72及びカバー部材63を示す斜視図である。
ヘッドライト72は、リフレクタが設けられたハウジング171と、ハウジング171の後部の略中央に着脱可能に装着された光源となるバルブ172と、ハウジング171の前端部周縁部に取付けられたレンズ173とを備える。
ハウジング171は、カバー部材63のフロントバイザー96に上2箇所、下1箇所で支持される。
詳しくは、ハウジング171の上端部には車幅方向に隔てて配置された上方に突出する一対の上部突出部171a,171aが形成され、また、下端部には、車幅方向の略中央にねじ穴(不図示)が設けられる。上記した左右一対の上部突出部171a,171aと、ねじ穴が形成された下端部とがカバー部材63で支持される部分である。
上部突出部171aは、カバー部材63のフロントバイザー96に形成された左右一対の穴部(不図示)に前後揺動可能に挿入される。また、ハウジング171の下端部のねじ穴には、フロントバイザー96の下部を貫通するビスがねじ結合される。これにより、フロントバイザー96にヘッドライト72が固定される。そのビスを弛めると、フロントバイザー96に対してヘッドライト72を上部突出部171aを支点として前後方向に揺動させることが可能になる。即ち、ヘッドライト72の上下方向の光軸調整が可能になる。
また、フロントバイザー96に対して、左右のバイザーガーニッシュ97,97が内側方から左右それぞれ3箇所でビス止めされる。詳細な締結箇所については、図10〜図12で説明する。
上記したヘッドライト72と、ヘッドライト72に組み付けられるカバー部材63とは、ヘッドライト組立体98を構成する。
図10は、フロントバイザー96を示す第1説明図である。図10(A)はフロントバイザー96の正面図、図10(B)はフロントバイザー96の平面図である。
図10(A)に示すように、フロントバイザー96は、左右一対の正面視略V字状のバイザー基部96a,96a、上部バイザー部96b、下方延出部96c、バイザー下端部96dから構成される。
バイザー基部96aは、左右のバイザーガーニッシュ97(図9参照)が取付けられる。上部バイザー部96bは、左右に離間したバイザー基部96a,96aを接続してメーターバイザーの役目をする。下方延出部96cは、左右のバイザー基部96a,96aの下端部から先細り状に下方に延びる。バイザー下端部96dは、下方延出部96cの下端部を構成する。
上記のバイザー基部96a,96a、上部バイザー部96b、下方延出部96c及びバイザー下端部96dは、ヘッドライト72(図2参照)の輪郭に沿うように連続するバイザー開口部96eを形成する。バイザー開口部96eからは、ヘッドライト72のレンズ173(図4参照)が外部に露出する。
図10(B)に示すように、上部バイザー部96bの両側にバイザー基部96a,96aが配置されている。
バイザー基部96aは、後方に略水平に突出する左右一対の板状の後方突出部96f,96fが形成され、左右の後方突出部96f,96fにそれぞれ車幅方向に長い矩形穴96gが貫通するように開けられている。矩形穴96gは、ヘッドライト72(図8参照)の上部突出部171aが前後揺動可能に挿入される部分である。矩形穴96gについては、これに限らず、上部突出部171aが前後揺動可能に挿入される凹部であっても良い。
図10(A),(B)に示すように、バイザー基部96aは、左右のバイザーガーニッシュ97がそれぞれ取付けられる複数のガーニッシュ被取付部96h,96j,96kが車幅方向外側に面するように形成されている。
図11は、フロントバイザー96を示す第2説明図である。図11(A)はフロントバイザー96の左側面図、図11(B)はフロントバイザー96のバイザー下端部96dの底面図である。
図11(A)に示すように、ガーニッシュ被取付部96h,96j,96kには、それぞれビス挿通穴96mが開けられるとともにバイザーガーニッシュに設けたボスにタッピングで締め付けられる。クリップナット部材は、プレートがU字状に曲げられてナットの機能を有する部品であり、U字を貫通する同軸上の2つの穴がめねじの役目をし、U字の部分が、クリップナット部材が取付けられる板状の部分の両面を挟み込むように嵌められて固定される。
バイザーガーニッシュ97(図9参照)は、上記クリップナット部材にねじ込まれるとともにビス挿通穴96mに通されるビスでフロントバイザー96に取付けられる。
複数のガーニッシュ被取付部96h,96k,96jは、バイザー基部96aの側面の上端部と、下端部と、上端部及び下端部のそれぞれの中間部に形成され、また、前後方向でもビス挿通穴96mが重ならないように配置されている。このような位置関係に、ガーニッシュ被取付部96h,96j,96kを設けることで、バイザー基部96aの側面の広い範囲でバイザーガーニッシュ97を強固に支持することができる。なお、符号96qはヘッドライト72(図9参照)のハウジング171(図9参照)の下端部が載置される載置面であり、ハウジング171の上部突出部171a(図8参照)とフロントバイザー96の矩形穴96g(図10(B)参照)とで形成されるヘッドライト72の揺動支点を略中心とした側面視断面円弧状の曲面に形成されている。
図11(B)に示すように、バイザー下端部96dには、ヘッドライト72(図9参照)の下端部をフロントバイザー96に固定するためのボルト176(図16(B)参照)を通す前後に長い長穴状のボルト挿通穴96nと、フロントバイザー96をカウルステー161(図3参照)に固定するためのビスを通すビス挿通穴96pとが開けられている。
ボルト176は、図9に示したヘッドライト72のハウジング171の下端部に形成されたねじ穴にねじ込まれる。ボルト176を緩め、ボルト176をボルト挿通穴96nに沿って前後方向に移動させることで、ボルト176と共にヘッドライト72の下端部が前後に揺動し、ヘッドライト72の光軸を上下に変更することが可能になる。
図12は、バイザーガーニッシュ97を示す説明図である。図12(A)はバイザーガーニッシュ97の正面図、図12(B)はバイザーガーニッシュ97の左側面図である。
図12(A)に示すように、バイザーガーニッシュ97は、切り欠き部97aに沿うように略V字状に屈曲した形状を成す屈曲部97bと、屈曲部97bの上下方向の中間部から車幅方向外側に突出する突出部97cとを一体に備える。
屈曲部97bは、車幅方向内側斜め下方に突出する屈曲部上部97dと、屈曲部上部97dよりも長く形成されて屈曲部上部97dの上端から略下方に延びる屈曲部下部97eとから構成される。
屈曲部上部97dには、その裏面に、フロントバイザー96(図10(A)参照)の側面のガーニッシュ被取付部96h(図10(A)参照)に取付けられる円柱状のバイザー側取付ボス部97fがその軸線を略車幅方向に向けて形成されている。
屈曲部下部97eには、その裏面に、複数の円柱状のバイザー側取付ボス部97g,97hと、複数の板状のステー側取付壁部97j,97kとが形成されている。
バイザー側取付ボス部97g,97hは、フロントバイザー96の側面のガーニッシュ被取付部96j,96k(図10(A)参照)にそれぞれ取付けられる。ステー側取付壁部97j,97kは、カウルステー161(図3参照)の左右一対の上部側部161c(図3参照)及び中部側部161e(図3参照)に取付けられる。
ステー側取付壁部97j,97kには、それぞれカウルステー161に締結するためのビスが通されるビス挿通穴97mが形成されるとともにクリップナット部材が嵌められる。
図12(B)に示すように、バイザー側取付ボス部97f,97g,97hには、それぞれビスがねじ込まれるねじ穴97nが形成されている。ステー側取付壁部97j,97kは、バイザーガーニッシュ97の裏面から車幅方向内側へ延びるとともに前上がりに形成され、ステー側取付壁部97j,97kのビス挿通穴97mには、ビスが、ステー側取付壁部97j,97kの後方斜め上方から前方斜め下方に向けて通され、図3に示したカウルステー161の上部側部161cのビス挿通穴161d1、中部側部161eのビス挿通穴161d2にそれぞれ通される。また、上記ビスが、ステー側取付壁部97j,97kに嵌められたクリップナット部材にねじ込まれる。
図12(B)において、屈曲部下部97eの下端部には、略下方に突出して図7(A)に示したアッパーフェンダー61におけるカバー部材係止部61qの係止部挿入穴61vに挿入される図10(B)に示したフェンダー側係止部97pが設けられている。
バイザーガーニッシュ97の突出部93cは、屈曲部下部97eから後方に延びている。図12(A),(B)において、突出部93cの後端部の裏面には、突出部93cをアッパーフェンダー61(図7(A)参照)の後上部61f(図7(A)参照)に取付けるためのフェンダー側取付壁部97qが車幅方向内側に延びるように且つ前下がりに形成されている。フェンダー側取付壁部97qは、アッパーフェンダー61に形成されたねじ穴168f(図7(A)参照)にねじ込まれるビスが通されるビス挿通穴97rが開けられている。なお、図中の符号97tは、屈曲部上部97dのバイザー側取付ボス部97fより先端部側の部分をフロントバイザー96のバイザー基部96a(図11(A)参照)の穴部に挿入して固定するための鉤状係止部である。
図13は、アッパーフェンダー61及びシュラウド64の取付構造を示す左側面図である。図13(A)は車体前部からフロントシュラウド74を外した状態を示す左側面図、図13(B)は図13(A)の状態の車体前部にフロントシュラウド74を取付けた状態を示す左側面図である。
図13(A)に示すように、燃料タンク31の前部上部には、左右一対のフェンダーステー178が取付けられ、左右のフェンダーステー178にアッパーフェンダー61の後端部61nが取付けられている。アッパーフェンダー61を取付けるためのボルトは、アッパーフェンダー61の後端部に設けられた左右一対のボルト挿通穴61p(図7(A)参照)にそれぞれ通され、フェンダーステー178に設けられたナット部材にねじ結合される。
図13(A),(B)に示すように、アッパーフェンダー61の側縁部61gに設けられた複数の突起挿通穴61s(図7(A)参照)にゴム製のグロメット181がそれぞれ嵌められ、これらのグロメット181にフロントシュラウド74の裏面に設けられた係止突起74bが挿入されるとともに係止される。
以上に述べた車体前部の車体カバー60(図1参照)等の組み付け要領を次に説明する。
図14は、車体カバー60等の組み付けの概要を示す分解斜視図である。
車体カバー60等の組み付けの手順を順に説明する。
(1)車体側(即ち、ヘッドパイプ21(図3参照))に組付けられたカウルステー161の上部にメーター166を組み付ける。
(2)カウルステー161の下部にアッパーフェンダー61を組み付ける。また、アッパーフェンダー61の後部を燃料タンク31(図13(A)参照)に組み付ける。
(3)カウルステー161及びアッパーフェンダー61に、予めヘッドライト72に組付けられたカバー部材63(即ち、ヘッドライト組立体98)を組み付ける。
また、この他に、(4)図18(A)に示すように、アッパーフェンダー61及びカバー部材63にメーターパネル167を組み付け、(5)図19(B)に示すように、アッパーフェンダー61及び燃料タンク31にシュラウド64を組み付ける。
図12に示したように、アッパーフェンダー61及びヘッドライト組立体98は、カウルステー161によって支持される。
上記した各組み付け工程の詳細を以下に説明する。
図15は、カウルステー161へのメーター166及びアッパーフェンダー61の組み付け要領を説明する作用図である。図15(A)はカウルステー161、アッパーフェンダー61及びその周囲を斜め上方から見た斜視図、図15(B)はカウルステー161、アッパーフェンダー61及びその周囲を斜め下方から見た第1斜視図である。図16は、カウルステー161及びアッパーフェンダー61へのヘッドライト組立体98の組み付け要領を示す作用図である。図16(A)はカウルステー161、アッパーフェンダー61、ヘッドライト組立体98及びその周囲を斜め上方から見た斜視図、図16(B)はカウルステー161、アッパーフェンダー61及びその周囲を斜め下方から見た第2斜視図である。図17は、図15及び図16における車体前部上部の締結箇所を説明する作用図である。
図15(A)に示すように、ヘッドパイプ21に取付けられたカウルステー161の上部に複数のビスによりメーター166を組み付ける。
次に、カウルステー161にアッパーフェンダー61を組み付ける。
詳細には、図15(A),(B)に示すように、カウルステー161の前端部に設けられた左右の側部下壁161r(一方の側部下壁161rのみ図示)及びカウルステー161の左右の中部側部161e(図3参照)に、アッパーフェンダー61の左右のカウルステー被支持部61jを下から当てる。
そして、ボルト183を、カウルステー被支持部61jのボルト挿通穴61t(図7(A)参照)及び側部下壁161rのボルト挿通穴161u(図7参照)に通すとともに側部下壁161rに嵌められたクリップナット部材にねじ込む。
また、図15(A)、図17において、ボルト185を、中部側部161eのボルト挿通穴161f(図3参照)及びカウルステー被支持部61jのボルト挿通穴61u(図7(A)参照)に通すとともに、カウルステー被支持部61jに嵌められたクリップナット部材にねじ込む。以上により、アッパーフェンダー61がカウルステー161に固定される。
また、アッパーフェンダー61は、左右の後端部61nが、燃料タンク31に設けられたフェンダーステー178(図13(A)参照)に、ボルト挿通孔61pに通されたボルト186で取付けられる。
次に、図9に示したように、ヘッドライト72にカバー部材63を組み付けて、ヘッドライト組立体98を完成させる。
そして、図16(A)に示すように、カウルステー161及びアッパーフェンダー61にヘッドライト組立体98を組み付ける。
詳細には、アッパーフェンダー61における左右のカバー部材係止部61qの係止部挿入穴61v(図8参照)に上方からカバー部材63のフェンダー側係止部97pをそれぞれ挿入する。また、同時に、図16(B)に示すように、カウルステー161の前部接続壁161tにフロントバイザー96のバイザー下端部96dを当てる。
そして、図16(A),(B)に示すように、ビス187を、前部接続壁161tのビス挿通穴161v(図4参照)及びバイザー下端部96dのビス挿通穴96p(図11(B)参照)に通すとともに、バイザー下端部96dに嵌められたクリップナット部材にねじ込む。
また、図17に示すように、カウルステー161の上部側部161c及び中部側部161eに下からバイザーガーニッシュ97のステー側取付壁部97j,97k(図12(B)参照)を当てる。そして、図16(A)、図17に示すように、ビス189を、中部側部161eのビス挿通穴161d2(図3参照)及びステー側取付壁部97kのビス挿通穴97m(図12(B)参照)にそれぞれ通すとともに、ステー側取付壁部97kに嵌められたクリップナット部材にねじ込む。
以上により、ヘッドライト組立体98が、アッパーフェンダー61とカウルステー161とに固定・支持される。
図18は、メーターパネル167の取付要領を示す作用図である。図18(A)は車体前部を示す斜視図、図18(B)はメーターパネル167を示す斜視図である。
図18(A),(B)において、メーターパネル167は、左右一対のメーター側部167a,167a、左右延出部167b、左右一対の後方延出部167c,167cから構成される。
図18(A)において、アッパーフェンダー61及びカバー部材63にメーターパネル167を組み付ける。
図18(A),(B)において、メーターパネル167の詳細な組み付け要領としては、まず、メーターパネル167の後方延出部167c,167cの下部にそれぞれ設けられた係止部(不図示)を、アッパーフェンダー61の後上部61fの上部爪部168g(図7(A)参照)に掛ける。
そして、ビス191を、メーターパネル167の左右一対のビス挿通穴167dと、バイザーガーニッシュ97のステー側取付壁部97j(図12(B)参照)のビス挿通穴97m(図12(B)参照)と、カウルステー161のビス挿通穴161d1(図3参照)とに通すとともに、カウルステー161の上部側部161c(図17参照)に嵌められたクリップナット部材にねじ込む。また、ビス192を、メーターパネル167のビス挿通穴167eに通し、カウルステー161(図17参照)に設けられたねじ穴161wにねじ込む。
以上により、メーターパネル167の左右のメーター側部167a,167aが、カバー部材63と共締めにてカウルステー161に固定される。
図9に示したように、ヘッドライト72はカバー部材63のみに支持されているため、例えば、ヘッドライト72のバルブ172の交換は、図16(A),(B)、図17において、アッパーフェンダー61及びカウルステー161からヘッドライト組立体98を取り外して行うことができる。
まず、図18(A)において、左右のビス191,191と中央のビス192を弛めて外し、メーターパネル167を取り外す。そして、図17では、左右のビス189,189を弛めて外す。更に、図16(B)において、ビス187を弛めて外す。これで、図16(A)に示したヘッドライト組立体98がカウルステー161に対して非締結状態となる。最後に、図16(A)において、アッパーフェンダー61の左右の係止部挿入穴61v,61v(図8参照)からそれぞれフェンダー側係止部97pを引き抜けば、カバー部材63を車体側から取り外すことができる。
図15及び図16に示したように、ヘッドライト組立体98は、アッパーフェンダー61の前部の上方で且つカウルステー161の上方及び前方の空間に配置されているので、ヘッドライト組立体98を上方斜め前方に移動させることで、容易にアッパーフェンダー61及びカウルステー161から引き離すことができる。
ヘッドライト組立体98をアッパーフェンダー61及びカウルステー161から取り外した後では、ヘッドライト72とカバー部材63との小組状態でバルブ172を容易に交換することができる。
上記したように、カバー部材63において、アッパーフェンダー61及びカウルステー161への締結箇所を少なくすることで、ヘッドライト組立体98を容易に取り外すことができ、ヘッドライト72のメンテナンス性を向上させることができる。
以上に示したように、本実施形態では、カウルステー161の全体形状及び取付形状を簡素にするとともに樹脂製とすることで、軽量化を図りながら、ヘッドライト72の周辺部材(カウルステー161、カバー部材63、アッパーフェンダー61)の簡易な取付けを行うことができる。
図19は、シュラウド64の組み付け要領を示す作用図である。図19(A)はフロントシュラウド74とリヤシュラウド75との小組を示す斜視図、図19(B)はシュラウド64のアッパーフェンダー61及び燃料タンク31への組み付け要領を示す作用図である。
図19(A)に示すように、フロントシュラウド74とリヤシュラウド75とは、予め小組される。このように、シュラウド64の構成部品を小組することで、車体組立ラインでのシュラウド64の車体への組み付けをよりスムーズに行うことができる。
図19(B)に示すように、フロントシュラウド74の上端部、下端部及び上端部及び下端部の中間部には、それぞれ裏面から突出する複数の係止突起74cが設けられる。また、リヤシュラウド75には、フロントシュラウド74の係止突起74cに対応する位置に、係止突起74cが挿入されるとともに係止される突起係止穴75cが設けられる。各係止突起74cは、それぞれ突起係止穴75cに挿入・係止されて、フロントシュラウド74とリヤシュラウド75が小組されたシュラウド64ができる。
また、フロントシュラウド74には、上部延出部74aの前端部及び後端部の裏面に係止爪部74dが設けられ、これらの係止爪部74dがアッパーフェンダー61及び燃料タンク31にそれぞれ設けられた被係止部に係止されて、フロントシュラウド74の前端部及び後端部が固定される。
また、リヤシュラウド75には、燃料タンク31の下端に係止されるように裏面から突出するように形成された係止突起75dと、燃料タンク31の下部後端部にボルト締結される被締結部75eとが設けられる。上記係止突起75dと被締結部75eとによって、リヤシュラウド75が燃料タンク31の下端部に固定される。
図20は、カウルステー161へのアッパーフェンダー61及びヘッドライト組立体98の組み付け状態を示す正面図である。図21は、カウルステー161へのアッパーフェンダー61及びヘッドライト組立体98の組み付け状態を示す左側面図である。なお、図20及び図21では、アッパーフェンダー61(図2参照)を省いている。
図20に示すように、アッパーフェンダー61のカウルステー被支持部61jは、カウルステー161の左右の側部下壁161r,161rにそれぞれボルト183で締結されている。また、ヘッドライト組立体98におけるフロントバイザー96のバイザー下端部96dは、カウルステー161の前部接続壁161tにビス187で締結されている。更に、ヘッドライト72の下端部は、フロントバイザー96のバイザー下端部96dにボルト176により締結されている。
ヘッドライト72と、ヘッドライト72の全周を囲むフロントバイザー96との間には隙間195が設けられるため、光軸調整時のフロントバイザー96に対するヘッドライト72の揺動を可能としている。
図21に示すように、バイザーガーニッシュ97のフェンダー側係止部97pは、ヘッドライト72の側方に位置する。図中の符号196はアッパーフェンダー61(図7(A)参照)の係止部挿入穴61v(図8参照)に嵌められるゴム製のグロメットであり、グロメット196に形成された穴にフェンダー側係止部97pが挿入されて位置決め・支持される。従って、バイザーガーニッシュ97の屈曲部下部97eの先端部に、車体振動に起因する音や振動が発生するのを抑えることができる。
図22は、アッパーフェンダー61及びその周囲を示す底面図である。
カウルステー161(図3参照)にアッパーフェンダー61を固定する左右一対のボルト183,183と、カウルステー161にカバー部材63を固定するために左右のボルト183,183の車幅方向内側に設けられたビス187とは、車幅方向に延びる直線198上に配置される。
アッパーフェンダーの61の長穴61w内には、ヘッドライト72(図21参照)の光軸調整のために、ボルト176の頭部176aが前後移動可能に配置されている。
上記の図1〜図3、図10及び図16に示したように、車体フレーム11の前端部にカウルステー161が取付けられ、ヘッドライト72の周囲にヘッドライト72を覆うカバー部材63が設けられ、カバー部材63がカウルステー161によって支持される鞍乗り型車両としての自動二輪車10のヘッドライト周辺部支持構造において、カバー部材63は、ヘッドライト72の全周に亘って取付けられ、ヘッドライト72は、カバー部材63のみによって支持される。
この構成によれば、ヘッドライト72がカウルステー161ではなくカバー部材63に取付けられているため、ヘッドライト72のバルブ172を交換する際に、カバー部材63を外すだけで交換でき、バルブ172のメンテナンスを容易に行うことができる。
例えば、ヘッドライト72がカウルステー161で支持されている場合には、カウルステー161が車体カバー60を構成する複数のカバー類を支持しているため、バルブ172を交換する際に手を狭い空間に入れる必要があるので、バルブ交換が容易ではない。また、ヘッドライト72自体の取外しも難しい。
本実施形態では、車体カバー60の構成部品のうちの一つであるカバー部材63をカウルステー161に対して取外しやすくなるように取付けておき、カバー部材63でヘッドライト72を支持することで、カバー部材63を簡単に取外すとともに、取り外された小組状態のヘッドライト72及びカバー部材63に対してバルブ172の取外し、取付けを容易に行うことができる。
また、図3〜図6に示したように、車体フレーム11の一部を構成するヘッドパイプ21の前端部に取付けられるカウルステー161は、ヘッドパイプ21に取付けられる取付部162aと、取付部162aから前方に延びる基部162bと、基部162bから左右上下に広がるように前方に延びる拡大部161bとを有し、拡大部161bの周囲に設けられる部材を締結する複数の締結部としての上部側部161c、中部側部161e、傾斜壁161g、側部下壁161r、前部接続壁161tの少なくとも一部を結ぶように拡大部161bの側面に形成される縁部としての縁部壁161pが車両前後方向に延びているので、上部側部161c、中部側部161e、傾斜壁161g、側部下壁161rを結ぶように拡大部161bの側面に形成される縁部壁161pを有するため、カウルステー161の強度・剛性を確保しつつ、カウルステー161の基部をヘッドパイプ21へ取付けることによって、取付位置及び取付工数を減らすことができ、且つ、拡大部161bに支持される部材の支持位置の自由度を増すことができる。
また、基部162bは、上壁162e、下壁162f、左壁162g、右壁162hを有し、拡大部161bは、基部162bの上壁162e、下壁162f、左壁162g、右壁162hにそれぞれ連なって形成される上壁面161j、下壁面161k、左壁面162j、右壁面162kを有するので、拡大部161bを複数の壁面で構成することで、上下方向及び左右方向でカウルステー161の強度・剛性を高めることができる。
また、カウルステー161の締結部としての上部側部161c、中部側部161e、傾斜壁161g、側部下壁161r、前部接続壁161tは、メーター166、カバー部材63(図14参照)、及び前輪13(図1参照)を上方から覆うアッパーフェンダー61(図14参照)を支持するので、メーター166、カバー部材63、アッパーフェンダー61の取付けを同一部材で行うことでカウルステー161の軽量化及び部品数の削減を図ることができる。
また、拡大部161bは、貫通孔としての開口161qが形成されるので、前方からの走行風を開口161qを通じて後方に流す構造にして空気抵抗を低減しながら、カウルステー161の軽量化を図ることができる。
また、図1及び図16に示したように、前輪13の上方にアッパーフェンダー61が配置され、カバー部材63が、その下方からアッパーフェンダー61に支持されるので、比較的重いヘッドライト72の全体を強固に支持することができる。
また、図4及び図15に示したように、アッパーフェンダー61は、カウルステー161に取付けられるので、ヘッドライト72がアッパーフェンダー61を介してカウルステー161に支持されるため、ヘッドライト72全体をより強固に支持することができる。
また、図8及び図16に示したように、カバー部材63には、アッパーフェンダー61へ着脱可能な係止部としてのフェンダー側係止部97pが形成されるので、フェンダー側係止部97pを締結部とは別に設けることで、取外し可能ながら支持部を増やして車両の振動等を抑制しやすく且つ強固に支持することができる。
また、図7(A),(B)及び図8に示したように、アッパーフェンダー61にフェンダー側係止部97pが係止される被係止部としてのカバー部材係止部61qが設けられ、カバー部材係止部61qは、ヘッドライト72に面する内側壁168aと、外側方に面する外側壁168bと、上部に設けられる上壁168dとによって断面略コ字状に形成されるので、カバー部材係止部61qの剛性を高めることができ、アッパーフェンダー61によりカバー部材63を強固に支持することができる。
また、図15(A)に示したように、アッパーフェンダー61は、その後端部が、燃料タンク31に締結されるので、アッパーフェンダー61を前後に長い間隔で支持することが可能になり、アッパーフェンダー61を強固に支持することができる。
また、図2及び図13(A),(B)に示したように、アッパーフェンダー61は、その側部の上方から上部カバー部材としてのシュラウド64で覆われるので、風力性能を高めることができ、また、アッパーフェンダー61とシュラウド64とを結合することも可能になり、結合によってアッパーフェンダー61及びシュラウド64の剛性を高めることができる。これにより、車体振動や走行風によるアッパーフェンダー61、シュラウド64の振動を抑制することができる。
また、図3及び図4に示したように、カウルステー161は、樹脂製であるので、比較的重いヘッドライト72及びカバー部材63を、カウルステー161の弾性により振動を吸収しつつ支持することができる。
また、図2、図9、図10(A)及び図12(A)に示したように、カバー部材63は、ヘッドライト72の輪郭の全周を囲むフロントバイザー96と、フロントバイザー96の両側に取付けられたガーニッシュとしてのバイザーガーニッシュ97とから構成され、ヘッドライト72は、フロントバイザー96のみに支持されるので、フロントバイザー96とバイザーガーニッシュ97との組み付けばらつきや寸法ばらつきの影響を受けにくい状態でヘッドライト72を支持することができ、ヘッドライト72の支持精度を高めることができる。
また、図10(A),(B)及び図11(A)に示したように、フロントバイザー96は、メーター166の前方を覆うメーターバイザー部としての上部バイザー部96bを一体に備えるので、カバー部材63に別体にメーターバイザーを設けるのに比べて、部品数、組付工数を減らすことができ、コストを抑えることができる。
また、図11(A)及び図12(A),(B)に示したように、フロントバイザー96とバイザーガーニッシュ97とは、車幅方向に締結されるので、フロントバイザー96とバイザーガーニッシュ97とを組け付けるときに同方向から締結することができ、作業性を向上させることができる。これにより、生産性を高めることができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態において、図3及び図4に示したカウルステー161を樹脂製としたが、カウルステーを、ガラス繊維、炭素繊維等の繊維を樹脂に混合した複合材料製としても良い。また、カウルステーを、アルミニウム、マグネシウム、チタン等の軽金属又はそれらの合金から形成されるようにしても良い。
本発明は、自動二輪車10に適用する場合に限らず、自動二輪車10以外も含む鞍乗り型車両に適用可能である。
10 自動二輪車(鞍乗り型車両)
11 車体フレーム
13 前輪
21 ヘッドパイプ
31 燃料タンク
61 アッパーフェンダー
61q カバー部材係止部(被係止部)
61v 係止部挿入穴(被係止部)
63 カバー部材
64 シュラウド(上部カバー部材)
72 ヘッドライト
96 フロントバイザー
97 バイザーガーニッシュ(ガーニッシュ)
97p フェンダー側係止部(係止部)
161 カウルステー
161b 拡大部
161c 上部側部(締結部)
161e 中部側部(締結部)
161g 傾斜壁(締結部)
161j 拡大部の上壁面
161k 拡大部の下壁面
161p 縁部壁(縁部)
161q 開口(貫通孔)
161r 側部下壁(締結部)
162a 取付部
162b 基部
162e 基部の上壁
162f 基部の下壁
162g 基部の左壁
162h 基部の右壁
162j 拡大部の左壁面
162k 拡大部の右壁面
166 メーター
168a 内側壁
168b 外側壁
168d 上壁

Claims (13)

  1. 車体フレーム(11)の前端部にカウルステー(161)が取付けられ、ヘッドライト(72)の周囲に前記ヘッドライト(72)を覆うカバー部材(63)が設けられ、前記カバー部材(63)が前記カウルステー(161)によって支持される鞍乗り型車両のヘッドライト周辺部支持構造において、
    前記カバー部材(63)は、前記ヘッドライト(72)の全周に亘って取付けられ、前記ヘッドライト(72)は、前記カバー部材(63)のみによって支持されることを特徴とする鞍乗り型車両のヘッドライト周辺部支持構造。
  2. 前記車体フレーム(11)の一部を構成するヘッドパイプ(21)の前端部に取付けられる前記カウルステー(161)は、前記ヘッドパイプ(21)に取付けられる取付部(162a)と、前記取付部(162a)から前方に延びる基部(162b)と、前記基部(162b)から左右上下に広がるように前方に延びる拡大部(161b)とを有し、前記拡大部(161b)の周囲に設けられる部材を締結する複数の締結部(161c,161e,161g,161r,161t)の少なくとも一部を結ぶように前記拡大部(161b)の側面に形成される縁部(161p)が車両前後方向に延びていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のヘッドライト周辺部支持構造。
  3. 前記基部(162b)は、上壁(162e)、下壁(162f)、左壁(162g)、右壁(162h)を有し、前記拡大部(161b)は、前記基部(162b)の上壁(162e)、下壁(162f)、左壁(162g)、右壁(162h)にそれぞれ連なって形成される上壁面(161j)、下壁面(161k)、左壁面(162j)、右壁面(162k)を有することを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両のヘッドライト周辺部支持構造。
  4. 前記カウルステー(161)の前記締結部(161c,161e,161g,161r,161t)は、メーター(166)、前記カバー部材(63)、及び前輪(13)を上方から覆うアッパーフェンダー(61)を支持することを特徴とする請求項2又は3に記載の鞍乗り型車両のヘッドライト周辺部支持構造。
  5. 前記拡大部(161b)は、貫通孔(161q)が形成されることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のヘッドライト周辺部支持構造。
  6. 前輪(13)の上方にアッパーフェンダー(61)が配置され、前記カバー部材(63)が、その下方から前記アッパーフェンダー(61)に支持されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のヘッドライト周辺部支持構造。
  7. 前記アッパーフェンダー(61)は、前記カウルステー(161)に取付けられることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のヘッドライト周辺部支持構造。
  8. 前記カバー部材(63)には、前記アッパーフェンダー(61)へ着脱可能な係止部(97p)が形成されることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のヘッドライト周辺部支持構造。
  9. 前記アッパーフェンダー(61)に前記係止部(97p)が係止される被係止部(61q)が設けられ、前記被係止部(61q)は、前記ヘッドライト(72)に面する内側壁(168a)と、外側方に面する外側壁(168b)と、上部に設けられる上壁(168d)によって断面略コ字状に形成されることを特徴とする請求項8に記載の鞍乗り型車両のヘッドライト周辺部支持構造。
  10. 前記アッパーフェンダー(61)は、その後端部が、燃料タンク(31)に締結されることを特徴とする請求項4乃至9のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のヘッドライト周辺部支持構造。
  11. 前記アッパーフェンダー(61)は、その側部の上方から上部カバー部材(64)で覆われることを特徴とする請求項4乃至10のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のヘッドライト周辺部支持構造。
  12. 前記カウルステー(161)は、樹脂製であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のヘッドライト周辺部支持構造。
  13. 前記カバー部材(63)は、前記ヘッドライト(72)の輪郭の全周を囲むフロントバイザー(96)と、前記フロントバイザー(96)の両側に取付けられたガーニッシュ(97)とから構成され、前記ヘッドライト(72)は、前記フロントバイザー(96)のみに支持されることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のヘッドライト周辺部支持構造。
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