JP7343638B1 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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JP7343638B1 JP2022035909A JP2022035909A JP7343638B1 JP 7343638 B1 JP7343638 B1 JP 7343638B1 JP 2022035909 A JP2022035909 A JP 2022035909A JP 2022035909 A JP2022035909 A JP 2022035909A JP 7343638 B1 JP7343638 B1 JP 7343638B1
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Abstract

【課題】前輪ブレーキホースと連動用ブレーキケーブルとが擦れ合うことを抑制できる鞍乗型車両を提供する。【解決手段】前輪ブレーキ(BF)を作動させる前輪ブレーキホース(40)および後輪ブレーキ(BR)を作動させる連動用ブレーキケーブル(50)を有する。前輪ブレーキホース(40)および連動用ブレーキケーブル(50)は、それぞれ、車幅方向一端側の操向ハンドル(2)に取り付けられるブレーキレバー(4)の支持部から延出した後、トップブリッジ(7)と該トップブリッジ(7)の前方に配設されるメータ装置(64)との間を通る。連動用ブレーキケーブル(50)は、トップブリッジ(7)の前方からボトムブリッジ(10)の上方を通って車体の後方に向けて配索される。前輪ブレーキホース(40)は、トップブリッジ(7)の前方からボトムブリッジ(10)の下方を通って車体の下方に向けて配索される。【選択図】図4

Description

本発明は、鞍乗型車両に係り、特に、ブレーキレバーを操作することで前輪ブレーキおよび後輪ブレーキが連動して作動する前後連動ブレーキシステムを備えた鞍乗型車両に関する。
従来から、前輪ブレーキおよび後輪ブレーキを有する鞍乗型車両において、ブレーキレバーを操作することで前輪ブレーキおよび後輪ブレーキが連動して作動する前後連動ブレーキシステムを備えた構成が知られている。
特許文献1には、前後連動ブレーキシステムを備える自動二輪車において、車幅方向右側の操向ハンドルに取り付けられるブレーキレバーの支持部に、前輪ブレーキを作動させる前輪ブレーキホースおよび後輪ブレーキを作動させる連動用ブレーキケーブルを取り付けた構成が開示されている。
特開2016-175442号公報
ここで、鞍乗型車両の操向ハンドルの前方下方には、前輪ブレーキホースのほか、クラッチケーブルやスロットルケーブル、ハーネス類が集中して配索されており、特許文献1のように、さらに連動用ブレーキケーブルを備える構成では、操向ハンドルを転舵した際に前輪ブレーキホースと連動用ブレーキケーブルとが擦れ合って摩耗する可能性があった。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、前輪ブレーキホースと連動用ブレーキケーブルとが擦れ合うことを抑制できる鞍乗型車両を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、車体フレーム(F)の前端に設けられるヘッドパイプ(F1)の上下に、左右一対のフロントフォーク(12)を支持するトップブリッジ(7)およびボトムブリッジ(10)を配設すると共に、前輪ブレーキ(BF)を作動させる前輪ブレーキホース(40)および後輪ブレーキ(BR)を作動させる連動用ブレーキケーブル(50)を有する鞍乗型車両(1)において、前記前輪ブレーキホース(40)および前記連動用ブレーキケーブル(50)は、それぞれ、車幅方向一端側の操向ハンドル(2)に取り付けられるブレーキレバー(4)の支持部から延出した後、前記トップブリッジ(7)と該トップブリッジ(7)の前方に配設されるメータ装置(64)との間を通り、前記連動用ブレーキケーブル(50)は、前記トップブリッジ(7)の前方から前記ボトムブリッジ(10)の上方を通って車体の後方に向けて配索され、前記前輪ブレーキホース(40)は、前記トップブリッジ(7)の前方から前記ボトムブリッジ(10)の下方を通って車体の下方に向けて配索される点に第1の特徴がある。
また、前記前輪ブレーキホース(40)および前記連動用ブレーキケーブル(50)が、それぞれ、車体の車幅方向一端側に配索されており、前記前輪ブレーキホース(40)は、車体正面視における前記トップブリッジ(7)と前記ボトムブリッジ(10)との間で、前記連動用ブレーキケーブル(50)より車幅方向中央寄りに離間して配索される点に第2の特徴がある。
また、前記ボトムブリッジ(10)の後方に位置する前記車体フレーム(F)の側面に、前記連動用ブレーキケーブル(50)を支持するケーブル支持部材(34,35)が設けられており、前記ボトムブリッジ(10)の前部に、前記前輪ブレーキホース(40)を支持するホース支持部材(41)が設けられる点に第3の特徴がある。
また、前記ホース支持部材(41)は、前記ボトムブリッジ(10)の前部に設けられて外装部品を支持する支持部材(42)に共締め固定される点に第4の特徴がある。
また、前記前輪ブレーキホース(40)は、車体正面視における前記トップブリッジ(7)と前記ボトムブリッジ(10)との間で、上下に指向するメインハーネス(32)と略平行に配索される点に第5の特徴がある。
また、前記メインハーネス(32)は、車幅方向中央寄りの位置に配索され、前記前輪ブレーキホース(40)は、前記連動用ブレーキケーブル(50)と前記メインハーネス(32)との間に配索される点に第6の特徴がある。
また、前記メインハーネス(32)を下方から覆うアンダカバー(61)を備え、前記前輪ブレーキホース(40)が、前記アンダカバー(61)に固定される点に第7の特徴がある。
また、前記前輪ブレーキホース(40)が、前記アンダカバー(61)に覆われる点に第8の特徴がある。
また、前記前輪ブレーキホース(40)が、バンド部材(63)によって前記メインハーネス(32)に束ねられる点に第9の特徴がある。
さらに、前記メインハーネス(32)を後方から覆う背面カバー(80)を備え、前記前輪ブレーキホース(40)は、前記背面カバー(80)の前方に配索され、前記連動用ブレーキケーブル(50)は、前記背面カバー(80)の後方に配索される点に第10の特徴がある。
第1の特徴によれば、車体フレーム(F)の前端に設けられるヘッドパイプ(F1)の上下に、左右一対のフロントフォーク(12)を支持するトップブリッジ(7)およびボトムブリッジ(10)を配設すると共に、前輪ブレーキ(BF)を作動させる前輪ブレーキホース(40)および後輪ブレーキ(BR)を作動させる連動用ブレーキケーブル(50)を有する鞍乗型車両(1)において、前記前輪ブレーキホース(40)および前記連動用ブレーキケーブル(50)は、それぞれ、車幅方向一端側の操向ハンドル(2)に取り付けられるブレーキレバー(4)の支持部から延出した後、前記トップブリッジ(7)と該トップブリッジ(7)の前方に配設されるメータ装置(64)との間を通り、前記連動用ブレーキケーブル(50)は、前記トップブリッジ(7)の前方から前記ボトムブリッジ(10)の上方を通って車体の後方に向けて配索され、前記前輪ブレーキホース(40)は、前記トップブリッジ(7)の前方から前記ボトムブリッジ(10)の下方を通って車体の下方に向けて配索されるので、同じブレーキレバーの支持部から延出する連動用ブレーキケーブルおよび前輪ブレーキホースは、他のケーブル類も集中して配索されるトップブリッジとボトムブリッジとの間の位置で互いに接触しやすいところ、連動用ブレーキケーブルおよび前輪ブレーキホースの配策経路をボトムブリッジの上方と下方とに分けることで、両者が接触して摩耗することを抑制できる。
第2の特徴によれば、前記前輪ブレーキホース(40)および前記連動用ブレーキケーブル(50)が、それぞれ、車体の車幅方向一端側に配索されており、前記前輪ブレーキホース(40)は、車体正面視における前記トップブリッジ(7)と前記ボトムブリッジ(10)との間で、前記連動用ブレーキケーブル(50)より車幅方向中央寄りに離間して配索されるので、連動用ブレーキケーブルと前輪ブレーキホースとが車幅方向で間隔を空けて並んで配置されることとなり、両者の接触を抑制できる。
第3の特徴によれば、前記ボトムブリッジ(10)の後方に位置する前記車体フレーム(F)の側面に、前記連動用ブレーキケーブル(50)を支持するケーブル支持部材(34,35)が設けられており、前記ボトムブリッジ(10)の前部に、前記前輪ブレーキホース(40)を支持するホース支持部材(41)が設けられるので、連動用ブレーキケーブルをボトムブリッジの後方で支持すると共に、前輪ブレーキホースをボトムブリッジの前部で支持するので、操向ハンドルを転舵した際でも連動用ブレーキケーブルと前輪ブレーキホースとの接触をより一層抑制できる。
第4の特徴によれば、前記ホース支持部材(41)は、前記ボトムブリッジ(10)の前部に設けられて外装部品を支持する支持部材(42)に共締め固定されるので、外装部品を支持する部材を利用してホース支持部材をボトムブリッジに固定するので、専用の支持部材を設ける必要がなくなり、生産コストを低減できる。
第5の特徴によれば、前記前輪ブレーキホース(40)は、車体正面視における前記トップブリッジ(7)と前記ボトムブリッジ(10)との間で、上下に指向するメインハーネス(32)と略平行に配索されるので、例えば、太いメインハーネスと前輪ブレーキホースとを交差させると配索スペースが大きくなってしまうところ、両者を平行に配設することで配策スペースを小さくして、他のケーブル類との接触を抑制できる。
第6の特徴によれば、前記メインハーネス(32)は、車幅方向中央寄りの位置に配索され、前記前輪ブレーキホース(40)は、前記連動用ブレーキケーブル(50)と前記メインハーネス(32)との間に配索されるので、車幅方向中央から外側に向かって、メインハーネス、前輪ブレーキホース、連動用ブレーキケーブルの順で並んで配置されることとなり、互いに接触することを抑制できる。
第7の特徴によれば、前記メインハーネス(32)を下方から覆うアンダカバー(61)を備え、前記前輪ブレーキホース(40)が、前記アンダカバー(61)に固定されるので、操向ハンドルを転舵した際でも前輪ブレーキホースが移動しにくくなり、他のケーブル類との接触を抑制できる。
第8の特徴によれば、前記前輪ブレーキホース(40)が、前記アンダカバー(61)に覆われるので、操向ハンドルを転舵した際でも前輪ブレーキホースが移動しにくくなり、他のケーブル類との接触を抑制できる。また、前輪ブレーキホースがアンダカバーによって隠されて外観性が向上すると共に、飛び石等から前輪ブレーキホースを保護できる。
第9の特徴によれば、前記前輪ブレーキホース(40)が、バンド部材(63)によって前記メインハーネス(32)に束ねられるので、操向ハンドルを転舵した際でも前輪ブレーキホースが移動しにくくなり、他のケーブル類との接触を抑制できる。
第10の特徴によれば、前記メインハーネス(32)を後方から覆う背面カバー(80)を備え、前記前輪ブレーキホース(40)は、前記背面カバー(80)の前方に配索され、前記連動用ブレーキケーブル(50)は、前記背面カバー(80)の後方に配索されるので、背面カバーが仕切りとなって、前輪ブレーキホースと連動用ブレーキケーブルとの接触を避けることができる。
本実施形態に係る自動二輪車の右側面図である。 ヘッドパイプの周辺を右側後方上方から見た斜視図である。 自動二輪車を右側前方上方から見た斜視図である。 自動二輪車の一部拡大正面図である。 ヘッドパイプの周辺構造を前方上方から見た斜視図である。 自動二輪車を右側前方下方から見た斜視図である。 アンダカバーの構成を示す拡大斜視図である。 フロントユニットの背面図である。 背面カバーの斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る自動二輪車1の右側面図である。自動二輪車1は、パワーユニットPの駆動力をドライブチェーン(不図示)を介して後輪WRに伝達して走行する鞍乗型車両である。車体フレームFの前端に設けられるヘッドパイプF1には、ステアリングステム(不図示)が回動自在に軸支されている。ステアリングステムの上端にはトップブリッジ7が固定されており、ステアリングステムの下端にはボトムブリッジ10が固定されている。前輪WFを回転自在に軸支する左右一対のフロントフォーク12は、トップブリッジ7およびボトムブリッジ10によって支持されている。フロントフォーク12には、前輪WFの上方を覆うフロントフェンダ11が取り付けられている。
トップブリッジ7の上部には、前輪WFを操舵する操向ハンドル2が固定されており、操向ハンドル2には左右一対のバックミラー3が取り付けられている。車幅方向右側の操向ハンドル2には、ブレーキレバー4が取り付けられている。ヘッドパイプF1の前方には、ヘッドライト9、防風スクリーン5および左右一対の前側フラッシャランプ8を支持するフロントカウル6が配設されている。
車体フレームFは、ヘッドパイプF1から緩やかな傾斜で後方下方に伸びるメインフレームF3と、ヘッドパイプF1から急な傾斜で後方下方に伸びるエンジンハンガF4とを備える。ヘッドパイプF1とメインフレームF3とエンジンハンガF4との間には、左右一対のガセットプレートF2が架け渡されている。メインフレームF3の後端下部には、ピボット15を有するピボットフレームF5が連結されている。ピボット15は、後輪WRを回転自在に軸支するスイングアーム16を揺動自在に軸支する。メインフレームF3の後部には、シート24を支持するリヤフレームF6が連結されている。スイングアーム16の後部は、リヤクッション18を介してリヤフレームF6に吊り下げられている。
メインフレームF3の下方かつピボットフレームF5の前方の位置には、エンジンと変速機とを一体に構成したパワーユニットPが吊り下げられている。パワーユニットPの燃焼ガスは、排気管14を介して車幅方向右側のマフラ17から排出される。
メインフレームF3の上部には燃料タンク25が配設されており、燃料タンク25の後方にはシート24が配設されている。リヤフレームF6の車幅方向外側には、リヤカウル23が配設されており、リヤカウル23の後部には、グラブレール22、尾灯装置21、左右一対の後側フラッシャランプ20を支持するリヤフェンダ19が取り付けられている。
前輪WFには、油圧ディスク式の前輪ブレーキBFが設けられており、前輪ブレーキBFには、ブレーキレバー4の支持部から延出する前輪ブレーキホース40が連結されている。一方、後輪WRには、機械ドラム式の後輪ブレーキBRが設けられており、ピボットフレームF5の車幅方向右側には、後輪ブレーキBRを作動させるためのブレーキペダル49が配設されている。ブレーキペダル49と後輪ブレーキBRとは、作動ロッド48によって連結されている。
本実施形態に係る自動二輪車1は、ブレーキレバー4を操作することで、前輪ブレーキBFおよび後輪ブレーキBRが連動して作動する前後連動ブレーキシステムを備えている。車体フレームFの車幅方向右側には、ブレーキレバー4の支持部から延出する連動用ブレーキケーブル50が配索されており、連動用ブレーキケーブル50の後端部は、後輪ブレーキBRを作動させるためのリンク機構39に接続されている。
図2は、ヘッドパイプF1の周辺を右側後方上方から見た斜視図である。操向ハンドル2を構成するハンドルバー28は、ハンドルクランプ27によってトップブリッジ7の上部に固定されている。トップブリッジ7は、ステムナット26によってステアリングステムの上端に固定されている。トップブリッジ7の前方には、フロントカウル6に支持されるメータ装置64が配設されている。
前輪ブレーキホース40(図示点描ハッチング部)および連動用ブレーキケーブル50(図示グレー着色部)は、右側の操向ハンドル2に取り付けられるブレーキレバー4の支持部から延出している。詳しくは、前輪ブレーキホース40はブレーキレバー4の操作で作動する油圧マスタシリンダ29に接続されており、連動用ブレーキケーブル50は、ブレーキレバー4の操作に連動する作動子に接続されている。前輪ブレーキホース40および連動用ブレーキケーブル50は、トップブリッジ7とメータ装置64との間を通って下方に向けて配索される。
車体フレームFのガセットプレートF2には、燃料タンク25を支持する円筒ラバー36が左右一対で取り付けられている。車幅方向右側のガセットプレートF2には、連動用ブレーキケーブル50およびクラッチケーブル33を支持する第1ケーブル支持部材34が設けられている。
図3は、自動二輪車1を右側前方上方から見た斜視図である。また、図4は自動二輪車1の一部拡大正面図であり、図5はヘッドパイプF1の周辺構造を前方上方から見た斜視図である。図3,4,5では、フロントカウル6を取り外した状態を示している。
パワーユニットPの後方で、メインフレームF3の車幅方向右側には、バッテリ37が配設されている。車幅方向右側のガセットプレートF2には、連動用ブレーキケーブル50およびクラッチケーブル33を支持する第1ケーブル支持部材34および第2ケーブル支持部材35が取り付けられている。第1ケーブル支持部材34は鋼線等で構成され、第2ケーブル支持部材35は硬質樹脂等で構成されている。
ヘッドパイプF1の前方で、トップブリッジ7とボトムブリッジ10との間には、複数のケーブル類が集中して配索される。具体的には、スロットルケーブル30,31、クラッチケーブル33、メインハーネス32、前輪ブレーキホース40および連動用ブレーキケーブル50が配索される。スロットルケーブル30,31は、車幅方向右側のスロットルホルダから延出して下方に向けて配索される。また、クラッチケーブル33は、車幅方向左側の操向ハンドル2に取り付けられるクラッチレバー38の支持部から延出して下方に向けて配索される。さらに、メインハーネス32は、ボトムブリッジ10の下方から前方上方に伸びてフロントカウル6の裏面側に接続される。
本実施形態では、連動用ブレーキケーブル50が、トップブリッジ7の前方からボトムブリッジ10の上方を通って車体の後方に向けて配索されるのに対し、前輪ブレーキホース40が、トップブリッジ7の前方からボトムブリッジ10の下方を通って車体の下方に向けて配索される点に特徴がある。
これにより、同じブレーキレバー4の支持部から延出する連動用ブレーキケーブル50および前輪ブレーキホース40が、他のケーブル類も集中して配索されるトップブリッジ7とボトムブリッジ10との間の位置で互いに接触しやすいところ、連動用ブレーキケーブル50および前輪ブレーキホース40の配策経路をボトムブリッジ10の上方と下方とに分けることで、両者が接触して摩耗することを抑制できる。
また、前輪ブレーキホース40は、車体正面視におけるトップブリッジ7とボトムブリッジ10との間で、連動用ブレーキケーブル50より車幅方向中央寄りに離間して配索される。これにより、連動用ブレーキケーブル50と前輪ブレーキホース40とが車幅方向で間隔を空けて並んで配置されることとなり、両者の接触を抑制できる。
また、前輪ブレーキホース40は、車体正面視におけるトップブリッジ7とボトムブリッジ10との間で、上下に指向するメインハーネス32と略平行に配索される。これにより、例えば、太いメインハーネスと前輪ブレーキホースとを交差させると配索スペースが大きくなってしまうところ、両者を平行に配設することで配策スペースを小さくして、他のケーブル類との接触を抑制できる。
また、メインハーネス32は、車幅方向中央寄りの位置に配索され、前輪ブレーキホース40は、連動用ブレーキケーブル50とメインハーネス32との間に配索される。これにより、車幅方向中央から外側に向かって、メインハーネス32、前輪ブレーキホース40、連動用ブレーキケーブル50の順で並んで配置されることとなり、互いに接触することを抑制できる。
トップブリッジ7の前部には、フロントカウル6の上部を支持する左右一対の上側支持部材70が設けられている。また、ボトムブリッジ10の左右端部には、フロントフォーク12を固定するためのクランプボルト43が螺合されており、ボトムブリッジ10の前部には、フロントカウル6の下部を支持する左右一対の下側支持部材42が設けられている。上側支持部材70および下側支持部材42は、ラバー製のグロメットを保持するボルト等で構成される。
車幅方向右側の下側支持部材42には、前輪ブレーキホース40を支持するためのホース支持部材41が共締め固定されている。これにより、フロントカウル6を支持する部材を利用してホース支持部材41をボトムブリッジ10に固定するので、専用の支持部材を設ける必要がなくなり、生産コストを低減できる。
前記したように、連動用ブレーキケーブル50は、ボトムブリッジ10の後方の位置で第1ケーブル支持部材34および第2ケーブル支持部材35で支持されている。一方、前輪ブレーキホース40は、ボトムブリッジ10の前部に固定されるホース支持部材41で支持されている。これにより、操向ハンドル2を転舵した際でも、連動用ブレーキケーブル50と前輪ブレーキケーブル40とが接触することをより一層抑制することができる。
図6は、自動二輪車1を右側前方下方から見た斜視図である。また、図7はアンダカバー61の構成を示す拡大斜視図である。フロントカウル6の下面には、前側ライセンスプレートの取付部材60が固定されている。取付部材60の後方の位置で、フロントカウル6の下端部には、メインハーネス32および前輪ブレーキケーブル40を下方から覆うアンダカバー61が設けられている。アンダカバー61の後端部は、前後方向でボトムブリッジ10に重なる位置まで後方に伸びている。これにより、メインハーネス32および前輪ブレーキケーブル40がアンダカバー61によって隠されて外観性が向上すると共に、飛び石等から両者を保護することができる。
前輪ブレーキケーブル40は、アンダカバー61の内側でメインハーネス32の車幅方向右側に配設されると共に、アンダカバー61に設けられた固定部材62に固定されている。これにより、操向ハンドル2を転舵した際でも前輪ブレーキホース40が移動しにくくなり、他のケーブル類との接触を抑制できる。
図8は、フロントユニット90の背面図である。また、図9は背面カバー80の斜視図である。フロントユニット90は、ヘッドライト9、防風スクリーン5、左右一対の前側フラッシャランプ8、メータ装置64、イグニッションスイッチ65等を取り付けたフロントカウル6の背面側に、背面カバー80を取り付けることで構成される。前輪ブレーキホース40は、バンド部材63によってメインハーネス32に束ねられる。これにより、操向ハンドル2を転舵した際でも前輪ブレーキホース40が移動しにくくなり、他のケーブル類との接触を抑制できる。
背面カバー80には、トップブリッジ7に固定される上側支持部材70が係合する左右一対の上側係合孔84と、ボトムブリッジ10に固定される下側支持部材42が係合する左右一対の下側係合孔81とが設けられる。これにより、フロントユニット90をトップブリッジ7およびボトムブリッジ10に安定的に支持することができる。
また、背面カバー80には、メータ装置64の表示面がのぞく第1開口82と、イグニッションスイッチ65の操作面がのぞく第2開口83とが設けられる。そして、第2開口83の下方には、前輪ブレーキホース40が通る上側開口85および下側開口86が設けられる。これにより、上方から下方に向かって配索される前輪ブレーキホース40を、上側開口85から前方に向かって通すと共に、下側開口86から後方に向かって通すことで、特に、トップブリッジ7とボトムブリッジ10との間の位置で、背面カバー80の前方に前輪ブレーキホース40を配索することができる。そして、連動用ブレーキケーブル50は、背面カバー80の後方に配索されるので、背面カバー80が仕切り板として機能し、前輪ブレーキホース40と連動用ブレーキケーブル50との接触を避けることができる。
上記したように、本発明に係る連動用ブレーキケーブル50および前輪ブレーキホース40の配索構造によれば、トップブリッジ7とメータ装置64との間を通す前輪ブレーキホース40および連動用ブレーキケーブル50において、連動用ブレーキケーブル50は、トップブリッジ7の前方からボトムブリッジ10の上方を通って車体の後方に向けて配索するのに対し、前輪ブレーキホース40は、トップブリッジ7の前方からボトムブリッジ10の下方を通って車体の下方に向けて配索するので、連動用ブレーキケーブル50および前輪ブレーキホース40の配策経路をボトムブリッジ10の上方と下方とに分けることで、両者が接触して摩耗することを抑制することが可能となる。
なお、自動二輪車の形態、前輪ブレーキおよび後輪ブレーキの構造、トップブリッジおよびボトムブリッジの形状や配置、ケーブル支持部材やホース支持部材の形状や構造、ケーブル類やホース類の太さや配索経路、アンダカバーや背面カバーの形状や構造等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。例えば、前輪ブレーキホースに替えて前輪ブレーキケーブルを適用してもよい。本発明に係る連動用ブレーキケーブルおよび前輪ブレーキホースの配索構造は、自動二輪車に限られず、三輪車や四輪車等の種々の鞍乗型車両に適用することが可能である。
1…自動二輪車(鞍乗型車両)、2…操向ハンドル、4…ブレーキレバー、6…フロントカウル、7…トップブリッジ、10…ボトムブリッジ、12…フロントフォーク、32…メインハーネス、34…第1ケーブル支持部材(ケーブル支持部材)、35…第2ケーブル支持部材(ケーブル支持部材)、40…前輪ブレーキホース、41…ホース支持部材、42…下側支持部材(支持部材)、50…連動用ブレーキケーブル、61…アンダカバー、63…バンド部材、64…メータ装置、80…背面カバー、F…車体フレーム、F1…ヘッドパイプ、BF…前輪ブレーキ、BR…後輪ブレーキ

Claims (9)

  1. 車体フレーム(F)の前端に設けられるヘッドパイプ(F1)の上下に、左右一対のフロントフォーク(12)を支持するトップブリッジ(7)およびボトムブリッジ(10)を配設すると共に、前輪ブレーキ(BF)を作動させる前輪ブレーキホース(40)および後輪ブレーキ(BR)を作動させる連動用ブレーキケーブル(50)を有する鞍乗型車両(1)において、
    前記前輪ブレーキホース(40)および前記連動用ブレーキケーブル(50)は、それぞれ、車幅方向一端側の操向ハンドル(2)に取り付けられるブレーキレバー(4)の支持部から延出した後、前記トップブリッジ(7)と該トップブリッジ(7)の前方に配設されるメータ装置(64)との間を通り、
    前記連動用ブレーキケーブル(50)は、前記トップブリッジ(7)の前方から前記ボトムブリッジ(10)の上方を通って車体の後方に向けて配索され、
    前記前輪ブレーキホース(40)は、前記トップブリッジ(7)の前方から前記ボトムブリッジ(10)の下方を通って車体の下方に向けて配索され、
    前記ボトムブリッジ(10)の後方に位置する前記車体フレーム(F)の側面に、前記連動用ブレーキケーブル(50)を支持するケーブル支持部材(34,35)が設けられており、
    前記ボトムブリッジ(10)の前部に、前記前輪ブレーキホース(40)を支持するホース支持部材(41)が設けられることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記前輪ブレーキホース(40)および前記連動用ブレーキケーブル(50)が、それぞれ、車体の車幅方向一端側に配索されており、
    前記前輪ブレーキホース(40)は、車体正面視における前記トップブリッジ(7)と前記ボトムブリッジ(10)との間で、前記連動用ブレーキケーブル(50)より車幅方向中央寄りに離間して配索されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記ホース支持部材(41)は、前記ボトムブリッジ(10)の前部に設けられて外装部品を支持する支持部材(42)に共締め固定されることを特徴とする請求項に記載の鞍乗型車両。
  4. 車体フレーム(F)の前端に設けられるヘッドパイプ(F1)の上下に、左右一対のフロントフォーク(12)を支持するトップブリッジ(7)およびボトムブリッジ(10)を配設すると共に、前輪ブレーキ(BF)を作動させる前輪ブレーキホース(40)および後輪ブレーキ(BR)を作動させる連動用ブレーキケーブル(50)を有する鞍乗型車両(1)において、
    前記前輪ブレーキホース(40)および前記連動用ブレーキケーブル(50)は、それぞれ、車幅方向一端側の操向ハンドル(2)に取り付けられるブレーキレバー(4)の支持部から延出した後、前記トップブリッジ(7)と該トップブリッジ(7)の前方に配設されるメータ装置(64)との間を通り、
    前記連動用ブレーキケーブル(50)は、前記トップブリッジ(7)の前方から前記ボトムブリッジ(10)の上方を通って車体の後方に向けて配索され、
    前記前輪ブレーキホース(40)は、前記トップブリッジ(7)の前方から前記ボトムブリッジ(10)の下方を通って車体の下方に向けて配索され、
    前記前輪ブレーキホース(40)は、車体正面視における前記トップブリッジ(7)と前記ボトムブリッジ(10)との間で、上下に指向するメインハーネス(32)と略平行に配索されることを特徴とする鞍乗型車両。
  5. 前記メインハーネス(32)は、車幅方向中央寄りの位置に配索され、
    前記前輪ブレーキホース(40)は、前記連動用ブレーキケーブル(50)と前記メインハーネス(32)との間に配索されることを特徴とする請求項に記載の鞍乗型車両。
  6. 前記メインハーネス(32)を下方から覆うアンダカバー(61)を備え、
    前記前輪ブレーキホース(40)が、前記アンダカバー(61)に固定されることを特徴とする請求項に記載の鞍乗型車両。
  7. 前記前輪ブレーキホース(40)が、前記アンダカバー(61)に覆われることを特徴とする請求項に記載の鞍乗型車両。
  8. 前記前輪ブレーキホース(40)が、バンド部材(63)によって前記メインハーネス(32)に束ねられることを特徴とする請求項に記載の鞍乗型車両。
  9. 前記メインハーネス(32)を後方から覆う背面カバー(80)を備え、
    前記前輪ブレーキホース(40)は、前記背面カバー(80)の前方に配索され、
    前記連動用ブレーキケーブル(50)は、前記背面カバー(80)の後方に配索されることを特徴とする請求項に記載の鞍乗型車両。
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