JP3700956B2 - 自動二輪車のキックストッパー構造 - Google Patents

自動二輪車のキックストッパー構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車においてキックスターターレバーの回動範囲を規制するために設けられているキックストッパーに関する。
【0002】
【従来の技術】
アメリカンタイプの自動二輪車では、車両を運転するライダーの使用するフットレストが、該ライダーの乗車姿勢に関連して比較的前寄りに、すなわち、エンジン本体のクランクケースの前部付近に配置されている一方、キックスターターレバーの回動軸は、通常、エンジン本体のクランクケース後方のミッションケース側方に突出されているため、従来、車体のフレームに取り付けられるフットレスト取付用ブラケットと、キックスターターレバーの回動範囲を規制するためにキックスターターレバーの回動軸近傍に配置されるキックストッパーとは、それぞれ離れた位置で別々に取り付けられる単品の部品として形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来の自動二輪車では、フットレスト取付用ブラケットやキックストッパーをそれぞれ高い強度で取り付けるためには、それぞれの部品において多くの取付箇所でボルト止めすることが必要となるが、そうすると、それぞれの部品自体が大きくなり、また、取り付けのためのボルト等の部品点数も多くなって、それらの部品自体の軽量化や取り付けのための部品点数の削減等が困難なものとなる一方、車両の組立時や整備時においても、車体に対するそれぞれの部品の着脱を、部品毎に別々に、多くの取付箇所に対する作業によって行わなければならず、それらの着脱作業に手間が掛かるものとなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するために、上記の請求項1に記載したように、運転者用のフットレストがエンジン本体のクランクケースの前部付近に配置されていると共に、キックスターターレバーの回動範囲を規制するためのキックストッパーがエンジン本体のクランクケースの後部付近に配置されている自動二輪車において、該キックストッパーが、該フットレストを取り付けるためのフットレスト取付用ブラケットに対して溶接により一体化されており、該キックストッパーとフットレスト取付用ブラケットとを一体化した部品が、車体フレームのダウンチューブに対して、その前部屈曲部の前側と後側に渡って着脱可能に取り付けられていることを特徴とするものである。
【0005】
また、上記の請求項1に記載した自動二輪車のキックストッパー構造において、上記の請求項2に記載したように、キックストッパーが、フットレスト取付用ブラケットに対して、連結部材を介して一体的に連結され、該連結部材が、キックストッパーのストッパー面に対して、その裏面側に略垂直に固着されていることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の自動二輪車のキックストッパー構造の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0007】
図1は、本発明のキックストッパー構造が適用されている自動二輪車について、側方から見た全体の外観を示すもので、自動二輪車1は、ヘッドライト2やスピードメーター3が配置されたステアリングの上部前面がカウリングで覆われることなく、前輪4を操作するステアリングハンドル5が上方に大きく延ばされていると共に、車体フレームに跨がるように設置された水滴型の燃料タンク6の後方に、後輪7の上方にまで延びる段付きのタンデムシート8が設置され、燃料タンク6の下方に、エンジン本体9がカウリングで覆われることなく設置されている、所謂アメリカンタイプに属する自動二輪車である。
【0008】
図2および図3は、そのような自動二輪車1の車体フレームを示すもので、車体フレーム10はセミクレードルタイプのフレームであって、フレームの各構成部材を溶接により連結して一体化したものである。
【0009】
すなわち、車体フレーム10の前部では、ステアリングを枢支するヘッドパイプ11に対して、後方に延ばされて途中で下方に屈曲した一本のメインパイプ12の前端部と、下方に延ばされた一本の大径のダウンチューブ13aの前端部とが、フレーム連結用ガセット14によって補強された状態で、それぞれ連結されていて、メインパイプ12とダウンチューブ13aとに渡ってテンションパイプ15が連結されている。
【0010】
一本の大径ダウンチューブ13aの下端には、左右に別れて後方に延びる小径のダウンチューブ13bが連結されており、メインパイプ12の下端と各ダウンチューブ13bの後端は、図4に示すように、何れも、車体の幅方向に延びるフレーム連結用のクロスパイプ16にそれぞれ連結されていて、該クロスパイプ16の両端には、斜上後方に延びる左右の各バックステー17がそれぞれ連結されている。
【0011】
メインパイプ12の途中屈曲部の前方には、左右に別れて後方に延びる各シートレール18がそれぞれ連結されており、各シートレール18の後端は、各バックステー17の途中にそれぞれ連結されていて、左右の各バックステー17のそれぞれには、その途中に、同乗者用フットレストの取付ブラケット21を溶接したチューブ19がそれぞれ連結されている。
【0012】
上記のようにフレームの各構成部材が一体的に連結された車体フレーム10には、メインパイプ12の上部に、燃料タンクの前部を係止するためのタンク係止ブラケット22が設けられており、シートレール18の前部に、燃料タンクの後端を固定すると共にシートの前端を係止するためのタンク固定ブラケット23が、左右のシートレール18に渡って設けられている。
【0013】
また、左右それぞれのシートレール18とバックステー17の連結部には、両者に渡って、板金の中空構造からなる中空ガセット24がそれぞれ溶接で一体的に付設されていると共に、該左右の中空ガセット24に渡って、前後二本のクロスチューブ25が溶接で一体的に固着され、該二本のクロスチューブ25に渡って、リヤクッションの上端を取り付けるための取付ブラケット26が設けられている。
【0014】
また、中空ガセット24の後方には、リヤフェンダーを上方から支持したり、シートの後部を載置して固定したりするリヤブラケット27が、左右のバックステー17の後端部に渡って設けられている。
【0015】
また、メインパイプ12の下端近傍には、フレーム連結用クロスパイプ16よりも上方で、リヤアーム取付用の中空管状のピボットボス28が、車体の幅方向でメインパイプ12を串刺しにした状態で一体的に固着されており、該ピボットボス28の取付けの補強を兼ねて、ピボットボス28とその下方のメインパイプ12に渡って、エンジン取付用ブラケット29が溶接されている。
【0016】
さらに、車体フレーム10には、上記のような各ブラケット以外にも、リヤアームのピボット軸固定用ブラケット31、レギュレーター取付用ブラケット32、エンジン取付用ブラケット33、サイドスタンド取付用ブラケット34、サイドカバー取付用ブラケット35,36、エアクリーナー取付用ブラケット37、メインスタンド取付用ブラケット38等の各種の部品取付用ブラケットが、車体フレーム10の適所に溶接で一体的に固着されている。
【0017】
上記のように形成された車体フレーム10に対して、図1に示すように、上方にステアリングハンドル5を備え、下方にフロントフォーク41を備えたステアリング部分が、メインパイプの上端に固設されたステアリングヘッドパイプ11によって一定の範囲で左右に回動可能に枢支されており、クッション部を有するフロントフォーク41の下端に前輪4が軸架されている。
【0018】
この前輪4に対しては、その一側には、フロントフォーク41側に取り付けられたキャリパー42aと、前輪のホイール側に取り付けられたディスク42bとからなるディスクブレーキ42が配置されており、また、前輪4の上部を上方から覆うように、フロントフェンダー43がフロントフォーク41に対して取り付けられている。
【0019】
一方、メインパイプ12の下端近傍に車体の幅方向で串刺し状態に固着されたピボットボス28には、図5に示すように、それよりも長いピボット軸30が挿通されており、このピボット軸30によって、ピボットボス28の両端外側で、リヤアーム45の左右の前端部45aが、該軸30と前端部45aの間にそれぞれグリースを塗布したブッシュとその内端側のオイルシール(何れも図示せず)を介在させた状態で、それぞれ回動自在に軸支されている。
【0020】
そして、リヤアーム前端部45aから外側に突出したピボット軸30の両端部は、左右のバックステー17に固着された各ピボット軸支持用ブラケット31によって支持されており、ピボット軸30(ボルト)は該ブラケット31に対してナット締めにより固定されていて、ピボット軸30に嵌挿された各リヤアーム前端部45aの外端側は、各ピボット軸支持用ブラケット31の内側に設けられたカバー状のシール部材31aによってそれぞれオイルシールされている。
【0021】
リヤアーム45は、複数の構成部材を溶接により一体的に連結したものであって、図6および図7に示すように、ピボット軸30に嵌挿される前端部45aを有する左右のリヤアーム本体45bに対して、両者を一体化するように、その後端部にU字状パイプ45cの両端部がそれぞれ連結され、その途中にクロス部材45dが連結されていて、U字状パイプ45cとクロス部材45dに渡って、左右にそれぞれ連結パイプ45eが連結され、更に、左右それぞれの連結パイプ45eとリヤアーム本体45bとに渡って、補強パイプ45fがそれぞれ連結されている。
【0022】
また、リヤアーム45には、クロス部材45dに対して、リヤクッションの下端を取り付けるための取付ブラケット46が溶接で一体的に固着されており、チェーンカバーを取り付けるための取付ブラケット47が適当な箇所に溶接で一体的に固着されていると共に、左右のリヤアーム本体45bの後端部には、後輪の車軸を調整可能に固定するための長孔部45gがそれぞれ開設されていて、図1に示すように、リヤアーム45の後端部に後輪7が軸架される。
【0023】
そのようなリヤアーム45のリヤクッション下端取付ブラケット46に対応して、図2および図3で既に示したように、左右の中空ガセット24に、前後二本のクロスチューブ25がそれぞれ溶接で一体的に固着され、該二本のクロスチューブ25に渡ってリヤクッション上端取付ブラケット26が設けられていて、それによって、図8に示すように、車体フレーム10とリヤアーム45との間に介装されるリヤクッション50は、車体フレーム側(クロスチューブ25)の上端取付ブラケット26とリヤアーム45側の下端取付ブラケット46とに渡って取り付けられる。
【0024】
上記のように車体フレーム10に対して前輪4と後輪7がそれぞれ設置される自動二輪車1には、図1〜図3で示すように、燃料タンク6が、メインパイプ12とシートレール13に跨がって、タンク係止ブラケット22とタンク固定ブラケット23により位置決めされるように設置されており、タンデムシート8が、燃料タンク6の後方で中空ガセット24の上方に、タンク固定ブラケット23とリヤブラケット27により位置決めされるように設置されている。
【0025】
また、後輪7の上部を上方から覆うリヤフェンダー51が、バックステー17とリヤブラケット27により固定されていると共に、リヤフェンダー51の外側には、車体の左右にそれぞれリヤステー52が、該リヤフェンダー51と共締めされるように設置されていて、左右両側のリヤステー52の後部には、両者を連結するように、タンデムシート8のバックレスト54を取り付けるためのバックレスト取付ステー53が立設されている。
【0026】
そして、リヤステー52の後部下方には、左右それぞれにウインカー55が設置されており、リヤフェンダー51には、その後部上面にテールライト56が設置され、その後部下面に、ライセンスプレートを取り付けるためのライセンスブラケット57と、ライセンスプレートを照射するためのライセンスランプ58とがそれぞれ設置されている。
【0027】
前輪4と後輪7の間で燃料タンク6の下方には、メインパイプ12とダウンチューブ13a,13bとバックステー17によって囲まれた空間に、エンジン本体9およびキャブレター60やエアクリーナ(図示せず)等の部品が設置されており、エンジン本体9の前側からは、エキゾーストパイプ61が、図1に示すように一旦下方に延ばされてから、図9に示すように車体の右側を通って後方に延ばされていて、後輪7の右側に位置するマフラー62にその後端が接続されている。
【0028】
一方、マフラー62が配置されていない車体の左側では、図1に示すように、エンジン本体9の下部後方に続くトランスミッション部分から側方に突出された出力軸のスプロケット(図示せず)と、後輪7のハブに固定されたスプロケット63とに渡って、エンジン本体9の回転駆動力を後輪7に伝達するためのチェーン64が掛け渡されている。
【0029】
なお、前輪4と後輪7の間の車体の下部には、図9に示すように、車体の両側に運転者用のフットレスト65がそれぞれ設置され、車体の左側にチェンジペダル68やサイドスタンド67が設置され、車体の右側にブレーキペダル69やキックペダル70が設置されていると共に、図1に示すように、後輪7の前方には同乗者用フットレスト66が車体の両側にそれぞれ設置され、サイドスタンド67の後方には、一つのセンタースタンド71が車体の両側に渡って設置されている。
【0030】
さらに、上記のように各部品が設置された自動二輪車1には、燃料タンク6に対して、燃料メーター73を保持したメーターカバー72がその上面に設けられていると共に、ステアリングヘッドパイプ11の後方から燃料タンク5の前側を覆うようなフレームカバー74と、燃料タンク5の下方両側を覆うようなフレームカバー75がそれぞれ設けられている。
【0031】
また、タンデムシート8前部の下方両側には、エアクリーナ(図示せず)の両側を覆うように、それぞれ二部材からなるサイドカバー76が設けられていると共に、該サイドカバー76の下方を覆うカバー77や、同乗者用フットレスト66の内側を覆うカバー78等が車体両側にそれぞれ設けられていて、その後方には、エンジン出力軸のスプロケット(図示せず)と後輪7のスプロケット63とに掛け渡されたチェーン64の上半部を覆うためのチェーンケース79が、車体の左側で、リヤアーム45に対して設けられている。
【0032】
ところで、上記のような構成を有する本実施形態の自動二輪車1では、既に述べたように、車体右側の下部には、図9に示すように、エンジン本体の前方に運転者用のフットレスト65が設置されていると共に、エンジン本体の後部にキックペダル70が設置されているが、このキックペダル70に対応して設置されるキックストッパー81と、フットレスト65を取り付けるために車体フレーム13bに取り付けられるフットレスト取付用ブラケット82とは、本実施形態では、連結部材83を介して溶接により一体化された一つの部品として形成されている。
【0033】
すなわち、本実施形態では、図10に示すように、キックペダル70を踏んだときのキックスターターレバー70aの回動範囲を規制するために設けられているキックストッパー81が、エンジン本体のクランクケース後方のミッションケースから突出したキックスターターレバーの回動軸70bの近傍(下方前方)に位置しており、フットレスト65を取り付けるための孔部84を開設したフットレスト取付用ブラケット82が、ダウンチューブ13bの前部に位置していて、このキックストッパー81とフットレスト取付用ブラケット82とが、連結部材83を介して溶接により一体化されている。
【0034】
キックストッパー81とフットレスト取付用ブラケット82を連結する連結部材83は、金属性の中実丸棒であって、その前端が、フットレスト取付用ブラケット82の後端部に溶接により一体的に固着されると共に、その後端が、キックストッパー81のストッパー面81aに対して連結部材83の軸線方向が略垂直となるように、該ストッパー面81aの裏面側に溶接により一体的に固着されている。
【0035】
そのようにキックストッパー81とフットレスト取付用ブラケット82を連結部材83を介して溶接により一体化した部品は、フットレスト取付用ブラケット82の前端部に開設された二個の孔部85で、ダウンチューブ13bに対してボルトにより取り付けられると共に、キックストッパー81の内側に突出した円筒状の取付部86で、エンジン取付用ブラケット29(図2に示す)にエンジン本体9を固定するためのエンジンマウントボルトによって共締めにより取り付けられることとなる。
【0036】
なお、本実施形態では、フットレスト取付用ブラケット82に対して、フットレスト取付用の孔部84以外に、更に、ブレーキペダル69のレバー69aを軸支するための円筒状の軸支部87や、ブレーキワイヤー(図示せず)を係止するための係止部88や、ストップスイッチの取付部89などが形成されている。
【0037】
上記のようにキックストッパー81とフットレスト取付用ブラケット82が連結部材83を介して一つの部品とされている本実施形態のキックストッパー構造によれば、フットレスト取付用ブラケット82の二つの孔部85とキックストッパー81の一つの取付部86の三箇所でボルト止めすることにより、フットレスト取付用ブラケット82とキックストッパー81を含む一つの部品が三点で強固に固定されるため、結果的には、二つの取付箇所しかないフットレスト取付用ブラケット82と一つの取付箇所しかないキックストッパー81のそれぞれが、何れも車体フレームに対して高い強度で取り付けられることとなる。
【0038】
そのため、フットレスト65以外の他部品のための取付部をも形成した比較的大きなフットレスト取付用ブラケット82や、大きな衝撃力が加えられるキックストッパー81を、それぞれを単品として同じ程度の強度で取り付ける場合と比べて、それぞれの取付箇所の数を削減することができて、該取付箇所の分だけフットレスト取付用ブラケット82自体とキックストッパー81自体の大きさを何れも小さくして全体の軽量化を図ることができると共に、それら全体の取り付けに使用するボルト数も削減することができる。
【0039】
また、車両の組立時や整備時においては、キックストッパー81とフットレスト取付用ブラケット82を一つの部品として取り扱うことができて、車体に対するキックストッパー81とフットレスト取付用ブラケット82の着脱を同時に行うことができると共に、それら全体としての取付箇所の数も少ないものとなっているため、キックストッパー81とフットレスト取付用ブラケット82の着脱作業の作業性が向上することとなる。
【0040】
さらに、本実施形態では、キックストッパー81とフットレスト取付用ブラケット82を一体化した部品が、ダウンチューブ13bの前部屈曲部の前側と後側に渡って取り付けられているため、該部品が車体フレーム(ダウンチューブ13b)の剛性アップに寄与するものとなっている。
【0041】
また、連結部材83がキックストッパー81のストッパー面81aに対して略垂直となるように、該ストッパー面81aの裏面側に固着されているため、キックスターターレバー70aの基部がストッパー面81aに衝突したときの衝撃力に対するキックストッパー81の剛性がきわめて高いものとなっている。
【0042】
以上、本発明の自動二輪車のキックストッパー構造の一実施形態について説明したが、本発明は、例えば、上記の実施形態に示したような連結部材83を用いることなく、フットレスト取付用ブラケット82自体を後方に長く延ばして、その後端部に直接キックストッパー81を直接溶接することにより実施することも可能である等、上記の実施形態に示した具体的な構造にのみ限定されるものでないことはいうまでもない。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したような本発明の自動二輪車のキックストッパー構造によれば、キックストッパーとフットレスト取付用ブラケットについて、それらを全体として少ない取付箇所により高い強度で取り付けることができるため、それぞれの軽量化を図ることができ、また、それらを取り付けるための部品点数も削減することができると共に、車両の組立時や整備時において、それらの着脱作業の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキックストッパー構造が適用されている自動二輪車の外観を示す側面図。
【図2】図1に示した自動二輪車の車体フレームを示す側面図。
【図3】図2に示した車体フレームの上面図。
【図4】図2に示した車体フレームにおけるメインパイプとダウンチューブとバックステーの連結部分を示す上面図。
【図5】図1に示した自動二輪車におけるリヤアームの枢支部の一部断面上面図。
【図6】図1に示した自動二輪車におけるリヤアームを示す側面図。
【図7】図6に示したリヤアームの上面図。
【図8】図1に示した自動二輪車におけるリヤクッションの配置関係と取付状態を示す側面説明図。
【図9】図1に示した自動二輪車におけるフットレスト,キックストッパーおよびその他の車体の下部に設置される各部品の配置関係を示す上面説明図。
【図10】本発明のキックストッパー構造の一実施形態を示す側面図。
【符号の説明】
1 自動二輪車
9 エンジン本体
13b (車体フレームの)ダウンチューブ
65 フットレスト
81 キックストッパー
82 フットレスト取付用ブラケット
83 連結部材

Claims (2)

  1. 運転者用のフットレストがエンジン本体のクランクケースの前部付近に配置されていると共に、キックスターターレバーの回動範囲を規制するためのキックストッパーがエンジン本体のクランクケースの後部付近に配置されている自動二輪車において、該キックストッパーが、該フットレストを取り付けるためのフットレスト取付用ブラケットに対して溶接により一体化されており、該キックストッパーとフットレスト取付用ブラケットとを一体化した部品が、車体フレームのダウンチューブに対して、その前部屈曲部の前側と後側に渡って着脱可能に取り付けられていることを特徴とする自動二輪車のキックストッパー構造。
  2. キックストッパーが、フットレスト取付用ブラケットに対して、連結部材を介して一体的に連結され、該連結部材が、キックストッパーのストッパー面に対して、その裏面側に略垂直に固着されていることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のキックストッパー構造。
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