JP3700957B2 - 自動二輪車のメーターカバー取付構造 - Google Patents

自動二輪車のメーターカバー取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3700957B2
JP3700957B2 JP27745896A JP27745896A JP3700957B2 JP 3700957 B2 JP3700957 B2 JP 3700957B2 JP 27745896 A JP27745896 A JP 27745896A JP 27745896 A JP27745896 A JP 27745896A JP 3700957 B2 JP3700957 B2 JP 3700957B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meter cover
meter
fuel tank
motorcycle
cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27745896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10100972A (ja
Inventor
定 岩永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP27745896A priority Critical patent/JP3700957B2/ja
Priority to TW87103115A priority patent/TW380108B/zh
Publication of JPH10100972A publication Critical patent/JPH10100972A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3700957B2 publication Critical patent/JP3700957B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動二輪車において、メーター類を保持した状態で燃料タンクの上面に取り付けられるメーターカバーに関し、特に、そのようなメーターカバーの燃料タンク上面に対する取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動二輪車では、燃料タンクの上面から突出した状態で開口された燃料注入口に対して、該注入口を開閉するためのキャップを、該注入口の近傍に設けた取付ブラケットを介してタンクの上面に取り付けると共に、燃料メーター等のメーター類を保持した状態で燃料注入口やキャップを取り囲むように形成されたメーターカバーを、燃料タンク上面の適所に設けた取付ブラケットに該メーターカバーの外側からそれぞれネジ止めで固定することにより、燃料タンクの上面に対して取り付けるということが従来から一般的に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような燃料タンクの上面にメーターカバーを取り付けた従来の自動二輪車では、メーターカバーの少なくとも前後2箇所以上の複数箇所において、該カバーを固定するためにそれぞれネジ(ボルト)やネジ孔(ナット)が必要となるため、メーターカバーを取り付けるための部品点数が多くなると共に、該カバーを固定するためのネジの頭が、それぞれの固定箇所において該カバーの表面に露出しているため、外観上好ましいものとはならず、しかも、露出した各ネジの頭から錆が発生して更に見苦しいものになるという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するために、上記の請求項1に記載したように、メーター類を保持した状態のメーターカバーが、燃料タンクの燃料注入口を取り囲むように、燃料タンクの上面に取り付けられている自動二輪車において、メーターカバーに凹設されたメーター保持部の底部にフック係合部が形成され、燃料タンク上面のメーターカバーで覆われる部分にフックが固着されていて、該フック係合部と該フックとの係合と、燃料注入口を開閉するキャップの内側に設けられるネジにより、メーターカバーが燃料タンクの上面に対して固定されていることを特徴とするものである。
【0006】
また、上記の請求項に記載した自動二輪車のメーターカバー取付構造において、上記の請求項に記載したように、燃料注入口を開閉するキャップが、燃料タンクの上面に固着された取付ブラケットに対して、該キャップのヒンジ部のヒンジ片をネジ止めすることにより取り付けられていると共に、メーターカバーが、互いにネジ止めされた該ヒンジ片と取付ブラケットとの間に挟み込まれることにより、燃料タンクの上面に対して固定されていることを特徴とするものである。
【0007】
さらに、上記の請求項1又は2に記載した自動二輪車のメーターカバー取付構造において、上記の請求項に記載したように、保持したメーターに接続されるリード線が、メーターカバーの前端壁内面に形成されたクランプによって支持されてから、燃料タンク下面に固着されたクランプに案内されていることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の自動二輪車のメーターカバー取付構造の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0009】
図1は、本発明のメーターカバー取付構造が適用されている自動二輪車について、側方から見た全体の外観を示すもので、自動二輪車1は、ヘッドライト2やスピードメーター3が配置されたステアリングの上部前面がカウリングで覆われることなく、前輪4を操作するステアリングハンドル5が上方に大きく延ばされていると共に、車体フレームに跨がるように設置された水滴型の燃料タンク6の後方に、後輪7の上方にまで延びる段付きのタンデムシート8が設置され、燃料タンク6の下方に、エンジン本体9がカウリングで覆われることなく設置されている、所謂アメリカンタイプに属する自動二輪車である。
【0010】
図2および図3は、そのような自動二輪車1の車体フレームを示すもので、車体フレーム10はセミクレードルタイプのフレームであって、フレームの各構成部材を溶接により連結して一体化したものである。
【0011】
すなわち、車体フレーム10の前部では、ステアリングを枢支するヘッドパイプ11に対して、後方に延ばされて途中で下方に屈曲した一本のメインパイプ12の前端部と、下方に延ばされた一本の大径のダウンチューブ13aの前端部とが、フレーム連結用ガセット14によって補強された状態で、それぞれ連結されていて、メインパイプ12とダウンチューブ13aとに渡ってテンションパイプ15が連結されている。
【0012】
一本の大径ダウンチューブ13aの下端には、左右に別れて後方に延びる小径のダウンチューブ13bが連結されており、メインパイプ12の下端と各ダウンチューブ13bの後端は、図4に示すように、何れも、車体の幅方向に延びるフレーム連結用のクロスパイプ16にそれぞれ連結されていて、該クロスパイプ16の両端には、斜上後方に延びる左右の各バックステー17がそれぞれ連結されている。
【0013】
メインパイプ12の途中屈曲部の前方には、左右に別れて後方に延びる各シートレール18がそれぞれ連結されており、各シートレール18の後端は、各バックステー17の途中にそれぞれ連結されていて、左右の各バックステー17のそれぞれには、その途中に、同乗者用フットレストの取付ブラケット21を溶接したチューブ19がそれぞれ連結されている。
【0014】
上記のようにフレームの各構成部材が一体的に連結された車体フレーム10には、メインパイプ12の上部に、燃料タンクの前部を係止するためのタンク係止ブラケット22が設けられており、シートレール18の前部に、燃料タンクの後端を固定すると共にシートの前端を係止するためのタンク固定ブラケット23が、左右のシートレール18に渡って設けられている。
【0015】
また、左右それぞれのシートレール18とバックステー17の連結部には、両者に渡って、板金の中空構造からなる中空ガセット24がそれぞれ溶接で一体的に付設されていると共に、該左右の中空ガセット24に渡って、前後二本のクロスチューブ25が溶接で一体的に固着され、該二本のクロスチューブ25に渡って、リヤクッションの上端を取り付けるための取付ブラケット26が設けられている。
【0016】
また、中空ガセット24の後方には、リヤフェンダーを上方から支持したり、シートの後部を載置して固定したりするリヤブラケット27が、左右のバックステー17の後端部に渡って設けられている。
【0017】
また、メインパイプ12の下端近傍には、フレーム連結用クロスパイプ16よりも上方で、リヤアーム取付用の中空管状のピボットボス28が、車体の幅方向でメインパイプ12を串刺しにした状態で一体的に固着されており、該ピボットボス28の取付けの補強を兼ねて、ピボットボス28とその下方のメインパイプ12に渡って、エンジン取付用ブラケット29が溶接されている。
【0018】
さらに、車体フレーム10には、上記のような各ブラケット以外にも、リヤアームのピボット軸固定用ブラケット31、レギュレーター取付用ブラケット32、エンジン取付用ブラケット33、サイドスタンド取付用ブラケット34、サイドカバー取付用ブラケット35,36、エアクリーナー取付用ブラケット37、メインスタンド取付用ブラケット38等の各種の部品取付用ブラケットが、車体フレーム10の適所に溶接で一体的に固着されている。
【0019】
上記のように形成された車体フレーム10に対して、図1に示すように、上方にステアリングハンドル5を備え、下方にフロントフォーク41を備えたステアリング部分が、メインパイプの上端に固設されたステアリングヘッドパイプ11によって一定の範囲で左右に回動可能に枢支されており、クッション部を有するフロントフォーク41の下端に前輪4が軸架されている。
【0020】
この前輪4に対しては、その一側には、フロントフォーク41側に取り付けられたキャリパー42aと、前輪のホイール側に取り付けられたディスク42bとからなるディスクブレーキ42が配置されており、また、前輪4の上部を上方から覆うように、フロントフェンダー43がフロントフォーク41に対して取り付けられている。
【0021】
一方、メインパイプ12の下端近傍に車体の幅方向で串刺し状態に固着されたピボットボス28には、図5に示すように、それよりも長いピボット軸30が挿通されており、このピボット軸30によって、ピボットボス28の両端外側で、リヤアーム45の左右の前端部45aが、該軸30と前端部45aの間にそれぞれグリースを塗布したブッシュとその内端側のオイルシール(何れも図示せず)を介在させた状態で、それぞれ回動自在に軸支されている。
【0022】
そして、リヤアーム前端部45aから外側に突出したピボット軸30の両端部は、左右のバックステー17に固着された各ピボット軸支持用ブラケット31によって支持されており、ピボット軸30(ボルト)は該ブラケット31に対してナット締めにより固定されていて、ピボット軸30に嵌挿された各リヤアーム前端部45aの外端側は、各ピボット軸支持用ブラケット31の内側に設けられたカバー状のシール部材31aによってそれぞれオイルシールされている。
【0023】
リヤアーム45は、複数の構成部材を溶接により一体的に連結したものであって、図6および図7に示すように、ピボット軸30に嵌挿される前端部45aを有する左右のリヤアーム本体45bに対して、両者を一体化するように、その後端部にU字状パイプ45cの両端部がそれぞれ連結され、その途中にクロス部材45dが連結されていて、U字状パイプ45cとクロス部材45dに渡って、左右にそれぞれ連結パイプ45eが連結され、更に、左右それぞれの連結パイプ45eとリヤアーム本体45bとに渡って、補強パイプ45fがそれぞれ連結されている。
【0024】
また、リヤアーム45には、クロス部材45dに対して、リヤクッションの下端を取り付けるための取付ブラケット46が溶接で一体的に固着されており、チェーンカバーを取り付けるための取付ブラケット47が適当な箇所に溶接で一体的に固着されていると共に、左右のリヤアーム本体45bの後端部には、後輪の車軸を調整可能に固定するための長孔部45gがそれぞれ開設されていて、図1に示すように、リヤアーム45の後端部に後輪7が軸架される。
【0025】
そのようなリヤアーム45のリヤクッション下端取付ブラケット46に対応して、図2および図3で既に示したように、左右の中空ガセット24に、前後二本のクロスチューブ25がそれぞれ溶接で一体的に固着され、該二本のクロスチューブ25に渡ってリヤクッション上端取付ブラケット26が設けられていて、それによって、図8に示すように、車体フレーム10とリヤアーム45との間に介装されるリヤクッション50は、車体フレーム側(クロスチューブ25)の上端取付ブラケット26とリヤアーム45側の下端取付ブラケット46とに渡って取り付けられる。
【0026】
上記のように車体フレーム10に対して前輪4と後輪7がそれぞれ設置される自動二輪車1には、図1〜図3で示すように、燃料タンク6が、メインパイプ12とシートレール13に跨がって、タンク係止ブラケット22とタンク固定ブラケット23により位置決めされるように設置されており、タンデムシート8が、燃料タンク6の後方で中空ガセット24の上方に、タンク固定ブラケット23とリヤブラケット27により位置決めされるように設置されている。
【0027】
また、後輪7の上部を上方から覆うリヤフェンダー51が、バックステー17とリヤブラケット27により固定されていると共に、リヤフェンダー51の外側には、車体の左右にそれぞれリヤステー52が、該リヤフェンダー51と共締めされるように設置されていて、左右両側のリヤステー52の後部には、両者を連結するように、タンデムシート8のバックレスト54を取り付けるためのバックレスト取付ステー53が立設されている。
【0028】
そして、リヤステー52の後部下方には、左右それぞれにウインカー55が設置されており、リヤフェンダー51には、その後部上面にテールライト56が設置され、その後部下面に、ライセンスプレートを取り付けるためのライセンスブラケット57と、ライセンスプレートを照射するためのライセンスランプ58とがそれぞれ設置されている。
【0029】
前輪4と後輪7の間で燃料タンク6の下方には、メインパイプ12とダウンチューブ13a,13bとバックステー17によって囲まれた空間に、エンジン本体9およびキャブレター60やエアクリーナ(図示せず)等の部品が設置されており、エンジン本体9の前側からは、エキゾーストパイプ61が、図1に示すように一旦下方に延ばされてから、図9に示すように車体の右側を通って後方に延ばされていて、後輪7の右側に位置するマフラー62にその後端が接続されている。
【0030】
一方、マフラー62が配置されていない車体の左側では、図1に示すように、エンジン本体9の下部後方に続くトランスミッション部分から側方に突出された出力軸のスプロケット(図示せず)と、後輪7のハブに固定されたスプロケット63とに渡って、エンジン本体9の回転駆動力を後輪7に伝達するためのチェーン64が掛け渡されている。
【0031】
なお、前輪4と後輪7の間の車体の下部には、図9に示すように、車体の両側に運転者用のフットレスト65がそれぞれ設置され、車体の左側にチェンジペダル68やサイドスタンド67が設置され、車体の右側にブレーキレバー69やキックペダル70が設置されていると共に、図1に示すように、後輪7の前方には同乗者用フットレスト66が車体の両側にそれぞれ設置され、サイドスタンド67の後方には、一つのセンタースタンド71が車体の両側に渡って設置されている。
【0032】
さらに、上記のように各部品が設置された自動二輪車1には、燃料タンク6に対して、燃料メーター等のメーター73を保持したメーターカバー72がその上面に設けられていると共に、ステアリングヘッドパイプ11の後方から燃料タンク6の前側を覆うようなフレームカバー74と、燃料タンク6の下方両側を覆うようなカバー75がそれぞれ設けられている。
【0033】
また、タンデムシート8前部の下方両側には、エアクリーナ(図示せず)の両側を覆うように、それぞれ二部材からなるサイドカバー76が設けられていると共に、該サイドカバー76の下方を覆うカバー77や、同乗者用フットレスト66の内側を覆うカバー78等が車体両側にそれぞれ設けられていて、その後方には、エンジン出力軸のスプロケット(図示せず)と後輪7のスプロケット63とに掛け渡されたチェーン64の上半部を覆うためのチェーンケース79が、車体の左側で、リヤアーム45に対して設けられている。
【0034】
ところで、上記のような構成を有する本実施形態の自動二輪車1では、既に述べたように、燃料タンク6に対して、メーター73を保持した状態のメーターカバー72がその上面に設けられているが、このメーターカバー72は、図10に示すように、該カバー72の前部にメーター73を嵌め込んで保持すると共に、燃料タンク6の上面6aから突出して開口されている燃料注入口6cを取り囲むように形成されていて、燃料タンク6の上面6aに対して取り付けられているものである。
【0035】
すなわち、本実施形態では、燃料タンク6の上面6aに対して、燃料注入口6cより前方にフック81が、また、燃料注入口6cより後方に取付ブラケット82が、それぞれ溶接等により一体的に固着されていて、取付ブラケット82には、その前端部と後端部に、ナットを固着してなるネジ孔部82a、82bがそれぞれ一体的に形成されている。
【0036】
そして、ネジ孔部82aが形成されている取付ブラケット82の前端部に対して、燃料注入口6cを閉鎖する栓部を一体的に有するロック可能なキャップ84が、ヒンジ部の回動軸84bを間に挟んでキャップ本体84aの反対側に位置するヒンジ部のヒンジ片84cの部分で、ネジ孔部82a(ナット)とネジ(ボルト)85によって取り付けられている。
【0037】
一方、メーターカバー72には、図11および図12に示すように、その前部に、メーター73を嵌め込んで保持するためのメーター保持部72aが凹設され、その中央部に、燃料注入口6cを上方に露出させるための円形の中央開口部72bと、取付ブラケット82の前端部を上方に露出させるための方形の切欠部72cとが連通した状態で開設され、その後部に、取付ブラケット82の後端部のネジ孔部82bと合致するネジ挿通孔72dが開設されていて、メーター保持部72aの前方には、燃料タンク6の前側を覆うように長く延びた前端壁72eが形成されている。
【0038】
そして、メーターカバー72の前部に凹設されたメーター保持部72aには、その底部にフック係合部72fが一体的に形成されていると共に、メーターカバー72の中央開口部72bの後部に形成された切欠部72cには、その左右両側縁部にフランジ部72gがそれぞれ一体的に形成されている。
【0039】
上記のように形成されているメーターカバー72は、メーター保持部72aの底部に形成されたフック係合部72fを、図10に示すように、燃料タンク上面6aのフック81に前側から係合させることによって、メーターカバー72の前部が固定されると共に、図13に示すように、キャップ84のヒンジ片84cを取付ブラケット82にネジ85とネジ孔部82aによって取り付けたときに、メーターカバー72の切欠部72cの左右両側縁部に形成されたフランジ部72gが、該ヒンジ片84cと取付ブラケット82によって挟み込まれることで、メーターカバー72の中央部が固定され、更に、メーターカバー72の後端付近に開設されたネジ挿通孔72dの部分で、図10に示すように、ネジ86とネジ孔部82bによってメーターカバー72の後端部が固定されることにより、燃料タンク6の上面6aに対して取り付けられることとなる。
【0040】
なお、本実施形態では、取り付けられたメーターカバー72の下縁部と燃料タンクの上面6aとの間に生じる隙間を隠してシールするために、メーターカバー72の下縁部に沿ったシールダンパー90が設けられていると共に、メーターカバー72のメーター保持部72aの上縁部とメーター73との隙間をシールするために、シール部材91が設けられている。
【0041】
また、メーター保持部72aの底部には、図11に示すように、フック係合部72fの外に、メーター固定用の孔72hが開設されていて、下側から孔72hを通してボルトでメーター73を該底部に固定することにより、メーター固定用のボルトが外部に露出しない状態で、メーター73をメーター保持部72aから抜け出さないように固定している。
【0042】
また、フック81が固着されている燃料タンク上面6aの前部車体幅方向中央は、その両側よりも低い凹部6dとして形成されており、メーターカバー72のメーター保持部72aが該凹部6dに臨んでいて、それにより、メーター保持部72aに保持されるメーター73の燃料タンク6から上方に突出するのが抑えられている。
【0043】
さらに、メーターカバー72の前端壁72eの内面にクランプ87が一体的に形成されており、燃料タンク6の下面6bの前部にクランプ88が一体的に固着されていて、メーター73に接続されるリード線89は、メーターカバー72の前端壁72eや燃料タンク6によって保護された状態で、クランプ87およびクランプ88によって、燃料タンク6の前側から下面6bを通って下方に案内されているため、リード線89の傷付きが効果的に防止されている。
【0044】
上記のような本実施形態のメーターカバー72の取付構造によれば、燃料タンク上面6aのフック81とメーターカバー72のフック係合部72fとの係合によるメーターカバー72の前部の固定が、ネジを使用せず、外から見えないものとなっており、また、燃料タンク上面6aの取付ブラケット82とキャップ84のヒンジ片84cとでフランジ部72gを挟持することによるメーターカバー72の中央部の固定が、燃料タンク上面6aに対するキャップ84の取り付けに伴って、何ら該カバー72を取り付けるための特別な部材を使用することなく固定されるものとなっている。
【0045】
そのため、本来なら当該箇所でメーターカバー72を取り付けるためにそれぞれ使用されるはずのネジや取付ブラケットが不要なものとなり、部品点数を削減することができてコストダウンを図ることができると共に、当該箇所でメーターカバー72を取り付けるためのネジの頭がメーターカバー72の表面に露出するようなことがないため、メーターカバー72の外観がすっきりして好ましいものになり、また、当該箇所で露出したネジの頭から錆が発生して見苦しいものになるというようなこともない。
【0046】
以上、本発明の自動二輪車のメーターカバー取付構造の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態のような具体的な構造に限られるものではなく、例えば、取付ブラケット82の前端部と後端部を分割して、該前端部側のブラケットを、燃料タンク上面6aではなく、燃料注入口6cに対して一体的に固着することにより実施することも可能であり、そのようなものでは、キャップ84と燃料注入口6cとの位置関係の精度を向上させることができる。
【0047】
また、取付ブラケット82の後端部側,すなわち、ネジ挿通孔72d,ネジ86,ネジ孔部82b等を設けることなく、メーターカバー72の後端部の固定を省略して、フック81とフック係合部72fによるメーターカバー72の前部の固定と、フランジ部72gによるメーターカバー72の中央部の固定とにより、メーターカバー72を燃料タンク上面6aに対して取り付けることも可能であり、そのようなものでは、ネジ86やネジ孔部82bが不要となり、メーターカバー72の表面にネジの頭が全く露出しないため、更に、部品点数を削減することができると共に、外観上好ましいものとなる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したような本発明の自動二輪車のメーターカバー取付構造によれば、メーターカバーを取り付けるために使用されるネジや取付ブラケットを削減することができて、部品点数の削減によるコストダウンを図ることができると共に、メーターカバーの表面に露出するネジの頭を減らすことができて、該メーターカバーの外観を好ましいものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメーターカバー取付構造が適用されている自動二輪車の外観を示す側面図。
【図2】図1に示した自動二輪車の車体フレームを示す側面図。
【図3】図2に示した車体フレームの上面図。
【図4】図2に示した車体フレームにおけるメインパイプとダウンチューブとバックステーの連結部分を示す上面図。
【図5】図1に示した自動二輪車におけるリヤアームの枢支部の一部断面上面図。
【図6】図1に示した自動二輪車におけるリヤアームを示す側面図。
【図7】図6に示したリヤアームの上面図。
【図8】図1に示した自動二輪車におけるリヤクッションの配置関係と取付状態を示す側面説明図。
【図9】図1に示した自動二輪車におけるマフラー,チェーン,サイドスタンドのような車体の下部に設置される各部品の配置関係を示す上面説明図。
【図10】本発明のメーターカバー取付構造の一実施形態を示す断面説明図。
【図11】図10に示した実施形態に係るメーターカバー自体を示す、左右対称形状のメーターカバーの右半分の上面図。
【図12】図11のA−A線に沿ったメーターカバーの断面図。
【図13】図11のB−B線に沿った位置におけるメーターカバーの取り付け状態を示す断面説明図。
【符号の説明】
1 自動二輪車
6 燃料タンク
6a (燃料タンクの)上面
6c 燃料注入口
72 メーターカバー
72a (メーターカバーの)メーター保持部
72e (メーターカバーの)前端壁
72g (メーターカバーの)フック係合部
73 メーター
81 フック
82 取付ブラケット
84 キャップ
84c (キャップのヒンジ部における)ヒンジ片
85 ネジ
86 ネジ
87 (メーターカバー前端壁の)クランプ
88 (燃料タンク下面の)クランプ
89 リード線

Claims (3)

  1. メーター類を保持した状態のメーターカバーが、燃料タンクの燃料注入口を取り囲むように、燃料タンクの上面に取り付けられている自動二輪車において、メーターカバーに凹設されたメーター保持部の底部にフック係合部が形成され、燃料タンク上面のメーターカバーで覆われる部分にフックが固着されていて、該フック係合部と該フックとの係合と、燃料注入口を開閉するキャップの内側に設けられるネジにより、メーターカバーが燃料タンクの上面に対して固定されていることを特徴とする自動二輪車のメーターカバー取付構造。
  2. 燃料注入口を開閉するキャップが、燃料タンクの上面に固着された取付ブラケットに対して、該キャップのヒンジ部のヒンジ片をネジ止めすることにより取り付けられていると共に、メーターカバーが、互いにネジ止めされた該ヒンジ片と取付ブラケットとの間に挟み込まれることにより、燃料タンクの上面に対して固定されていることを特徴とする請求項に記載の自動二輪車のメーターカバー取付構造。
  3. 保持したメーターに接続されるリード線が、メーターカバーの前端壁内面に形成されたクランプによって支持されてから、燃料タンク下面に固着されたクランプに案内されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動二輪車のメーターカバー取付構造。
JP27745896A 1996-09-27 1996-09-27 自動二輪車のメーターカバー取付構造 Expired - Fee Related JP3700957B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27745896A JP3700957B2 (ja) 1996-09-27 1996-09-27 自動二輪車のメーターカバー取付構造
TW87103115A TW380108B (en) 1996-09-27 1998-03-04 Meter cover for a motorcycle mounting structure

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27745896A JP3700957B2 (ja) 1996-09-27 1996-09-27 自動二輪車のメーターカバー取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10100972A JPH10100972A (ja) 1998-04-21
JP3700957B2 true JP3700957B2 (ja) 2005-09-28

Family

ID=17583875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27745896A Expired - Fee Related JP3700957B2 (ja) 1996-09-27 1996-09-27 自動二輪車のメーターカバー取付構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3700957B2 (ja)
TW (1) TW380108B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4494917B2 (ja) * 2004-09-30 2010-06-30 本田技研工業株式会社 自動二輪車のメータ装置

Also Published As

Publication number Publication date
TW380108B (en) 2000-01-21
JPH10100972A (ja) 1998-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4144222B2 (ja) 自動二輪車の車体後部構造
KR100470039B1 (ko) 차량의 배기장치
KR100278842B1 (ko) 오토바이의 펜더 및 백 레스트 장착구조 및 장착방법
JP5423154B2 (ja) 自動二輪車のフレームカバー取付構造
US7584814B2 (en) Motorcycle
EP1642811B1 (en) Windscreen mounting structure in light vehicles
JP2004210227A (ja) 自動二輪車におけるフロントカウル取付け構造
JP2004001642A (ja) 自動二輪車のステアリングロック装置
JP3700957B2 (ja) 自動二輪車のメーターカバー取付構造
JP3682808B2 (ja) 自動二輪車のライセンスランプ取付構造
JP5101231B2 (ja) 鞍乗型車両
JP4042832B2 (ja) 自動二輪車
JP3755618B2 (ja) 自動二輪車のフレームカバー構造
JP3583840B2 (ja) 自動2輪車のカウリングステー
JP3734316B2 (ja) 自動二輪車のリヤフェンダー構造
JP3815753B2 (ja) 自動二輪車のリヤクッション取付構造
JP4438399B2 (ja) 自動二輪車のカウリング取り付け構造
JPH04221285A (ja) 自動二輪車等の車両におけるリヤフェンダの取付け構造
JPH1086871A (ja) 自動二輪車のサイドカバー構造
JP3700956B2 (ja) 自動二輪車のキックストッパー構造
JP3948574B2 (ja) 自動二輪車のフレーム構造
JP3703044B2 (ja) 自動二輪車のリヤアーム軸着部構造
JP3690887B2 (ja) 自動二輪車のチェーンケース構造
JP3748470B2 (ja) 自動2輪車のリヤフェンダ取付構造
JP3839230B2 (ja) 自動二輪車のカウリングステー

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050708

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees