JP2014097682A - 操作力伝達部材の支持構造及びクランパ - Google Patents

操作力伝達部材の支持構造及びクランパ Download PDF

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Takatoshi Ebinuma
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Abstract

【課題】操作力伝達部材の支持構造及びクランパにおいて、クランパの操作力伝達部材へのフィッティングを容易かつ確実にする。
【解決手段】バンド形状の鋼板31からなるクランパ30は、第一締結部38及び第二締結部39が互いに重なったときに、ブレーキホースの外周面に沿うように湾曲してこれを把持する曲げ部35を有し、曲げ部35には、バンド長方向に長い長孔41が形成され、長孔41が、その長手方向(バンド長方向)の両端部間で短手方向(バンド幅方向)の幅を変化させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、操作力伝達部材の支持構造及びクランパに関する。
従来、鞍乗り型車両の転舵時や車体振動時等にブレーキホース(操作力伝達部材)が大きく振れることを防止するために、車体にクランパを介してブレーキホースを支持する構造がある(例えば、特許文献1参照)。
クランパは、バンド状の鋼板(母材)の両端部に締結部を有し、両締結部間にブレーキホースの外周面に沿う曲げ部を有する。クランパは、車体取り付け前は曲げ部を伸ばして両締結部を互いに離間させた状態で、これらの間から曲げ部内へブレーキホースを進入させ、その後に曲げ部を湾曲変形させて、曲げ部内にブレーキホースを把持する。この後、重なり合う両締結部を車体に締結することで、ブレーキホースの所定箇所をクランパを介して車体に支持する。
特開2006−69437号公報
ところで、クランパの曲げ部には、ブレーキホースに沿った湾曲変形を容易にするために、バンド長方向に長い長円形状の長孔が形成される。
しかし、長孔がバンド幅方向で同一幅の単純な長円形状である場合、曲げ部を湾曲させる際に意図しない形状に変形することがある。この場合、曲げ部がブレーキホースの外周にフィットせず、クランパの変形を修正する等の作業を要することがあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、操作力伝達部材の支持構造及びクランパにおいて、クランパの操作力伝達部材へのフィッティングを容易かつ確実にすることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、操作部(17)から被操作部(22)へ操作力を伝達する索状の操作力伝達部材(21)と、前記操作力伝達部材(21)を把持して車体に支持するクランパ(30,30’,30a,30b)と、を備える操作力伝達部材の支持構造において、前記クランパ(30,30’,30a,30b)は、バンド形状の母材(31)のバンド長方向の一端側に設けられ、締結部材(B)により車体に締結される第一締結部(38)と、前記母材(31)のバンド長方向の他端側に設けられ、前記第一締結部(38)と重なった状態で前記締結部材(B)により車体に締結される第二締結部(39)と、前記母材(31)のバンド長方向の中間部に設けられ、前記第一締結部(38)及び第二締結部(39)が互いに重なったときに、前記操作力伝達部材(21)の外周に沿うように湾曲してこれを把持する曲げ部(35)と、を有し、前記曲げ部(35)には、前記バンド長方向に長い長孔(41,141)が形成され、前記長孔(41,141)は、その長手方向の両端部間で短手方向の幅を変化させることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記長孔(41)の内周縁形状は、その短手方向の両側に、長手方向の両端部の第一曲線(42)とは曲率の異なる第二曲線(43)を形成することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記長孔(41)の第二曲線(43)は、前記第一曲線(42)よりも小さい曲率であることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記長孔(41,141)は、前記曲げ部(35)における前記バンド長方向の中心位置(32a)で、短手方向の幅を最大にすることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記長孔(41,141)の長手方向の中心位置(41a,141a)は、前記曲げ部(35)の前記バンド長方向の中心位置(32a)にあり、前記クランパ(30,30’,30a,30b)は、前記曲げ部(35)の前記バンド長方向の一端から該曲げ部(35)の開放部(35a)を通過して前記曲げ部(35)の前記バンド長方向の他端に至る直線部(36)を有し、前記長孔(41,141)における前記直線部(36)から最も離間する位置に、前記長孔(41,141)の長手方向の中心位置(41a,141a)があることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記長孔(41,141)の長手方向の中心位置(41a,141a)から前記直線部(36)に延ばす垂線(41b)上に、前記曲げ部(35)が把持した前記操作力伝達部材(21)の軸中心(21b)があり、かつ前記曲げ部(35)の湾曲中心(32b)があることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、索状の操作力伝達部材(21)を把持して車体に支持するクランパ(30,30’,30a,30b)において、バンド形状の母材(31)のバンド長方向の一端側に設けられ、締結部材(B)により車体に締結される第一締結部(38)と、前記母材(31)のバンド長方向の他端側に設けられ、前記第一締結部(38)と重なった状態で前記締結部材(B)により車体に締結される第二締結部(39)と、前記母材(31)のバンド長方向の中間部に設けられ、前記第一締結部(38)及び第二締結部(39)が互いに重なったときに、前記操作力伝達部材(21)の外周に沿うように湾曲してこれを把持する曲げ部(35)と、を有し、前記曲げ部(35)には、前記バンド長方向に長い長孔(41,141)が形成され、前記長孔(41,141)は、その長手方向の両端部間で短手方向の幅を変化させることを特徴とする。
請求項1,7に記載した発明によれば、曲げ部の長孔が長手方向の両端部間で孔幅を変化させることで、曲げ部における孔幅が大きい箇所を任意に形成することができるため、曲げ部を狙い通りの曲げ位置で曲げることが可能となり、操作力伝達部材へのフィッティングを容易かつ確実にすることができる。
請求項2に記載した発明によれば、長孔の短手方向の両側の内周縁形状が長孔の孔幅を滑らかに変化させるため、長孔周辺の応力集中を抑制することができる。
請求項3に記載した発明によれば、曲げ部の長手方向に長い第二曲線が、長手方向の端部の第一曲線よりも小さい曲率(緩やかな曲り)になり、長孔周辺の応力集中をより抑制することができる。
請求項4に記載した発明によれば、曲げ部をその長手方向の中心位置の前後で均等に曲げることが可能となり、操作力伝達部材へのフィッティングを容易にすることができる。
請求項5に記載した発明によれば、曲げ部を曲げる際、曲げ部における曲がりが生じ易いバンド長方向の中心位置を跨いで長孔を配置することで、作業者がクランパに加える曲げ力を軽減し、作業効率を向上させることができる。
請求項6に記載した発明によれば、曲げ部を操作力伝達部材の外周にフィットさせ易く、操作力伝達部材のクランプ力を安定化させることができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の操舵系の前面図である。 上記操舵系におけるブレーキホースを保持するクランパを締結方向から見た平面図である。 上記クランパの側面図である。 上記クランパの車体取り付け前の側面図である。 上記クランパの斜視図である。 上記クランパの変形例を示す図2に相当する平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。
本実施形態は液圧式のブレーキホースの支持に適用するが、ブレーキ、クラッチ及びスロットルに用いられるケーブル類、並びに他の可撓性の索状の操作力伝達部材にも適用できる。本実施形態では、後述する長孔41の長手方向を母材(鋼板31)のバンド長方向と平行にし、短手方向を母材のバンド幅方向と平行にする。
図1は、本実施形態を適用した自動二輪車の操舵系10を示す。操舵系10は、車体フレーム11のヘッドパイプ12に操向可能に枢支される。操舵系10は、下端部に前輪WFを軸支する左右一対の正立式のフロントフォーク13と、フロントフォーク13の上部をヘッドパイプ12に支持するステアリングステム14と、を備える。図中符号14aはステアリングステム14のボトムブリッジを、符号14bはステアリングステム14のトップブリッジをそれぞれ示す。図中矢印UPは車両上方を、矢印LHは車両左方を、線CLは車体左右中心線をそれぞれ示す。
トップブリッジ14b上には、転舵用のバーハンドル15が取り付けられる。バーハンドル15の左グリップ部の前方にはクラッチレバー16が配置され、バーハンドル15の右グリップ部の前方にはブレーキレバー17が配置される。クラッチレバー16の基端部には、不図示のエンジンのクラッチに至るクラッチケーブル18の一端が接続される。ブレーキレバー17の基端部には、ブレーキレバー17の操作により作動するマスターシリンダ19が係合される。なお、バーハンドル15の左グリップ部の前方にクラッチレバー16に代わりブレーキレバーが配置されてもよい。
マスターシリンダ19には、例えば右フロントフォーク13の下部(アウターチューブ)に支持されたブレーキキャリパ22に至るブレーキホース21の一端が接続される。ブレーキキャリパ22は、ブレーキレバー17の操作によりマスターシリンダ19に発生した油圧をブレーキホース21を介して受けることで、前輪WFの一側に一体回転可能に支持したブレーキロータ23を挟圧し、前輪WFに対する制動力を発生させる。
ブレーキホース21は、その長さ方向の中間部の例えば二箇所を、右フロントフォーク13のアウターチューブ(ボトムケース)の上部、及びボトムブリッジ14aの前部右側に、それぞれクランパ30a,30bにより固定的に支持される。ブレーキホース21は、長さ方向中間部の車体フレーム11側を、操舵系10のバネ上(車体フレーム11側)に固定したクランパ30aに支持され、長さ方向中間部の前輪WF側を、操舵系10のバネ下(前輪WF側)に固定したクランパ30bに支持される。ブレーキホース21は、両クランパ30a,30b間で撓みをもって配索され、フロントフォーク13のストロークに対応する。
以下、両クランパ30a,30bをクランパ30と総称し、その構成について図2〜図5を参照して説明する。図2、図3及び図5は、ブレーキホース21を把持して車体に締結された状態のクランパ30を示し、特に記載がなければこの状態の構成を説明する。
クランパ30は、バンド形状の鋼板31でブレーキホース21の長さ方向中間部の所定位置を挟み込むように把持し、この状態で鋼板31のバンド長方向の両端部を車体に締結することで、ブレーキホース21の所定位置を車体に固定的に支持する。
クランパ30は、バンド形状の鋼板31をブレーキホース21の外周面に沿うように半円形状に湾曲させた湾曲部32、及び該湾曲部32の両端からその接線方向に延びる第一及び第二延長部33,34、を含む曲げ部35と、曲げ部35の第一及び第二延長部33,34の先端から一方向(締結部材B側)へ略直角に屈曲して延びる第一及び第二直線部36,37と、第一及び第二直線部36,37の先端側に連設されて互いに重なる第一及び第二締結部38,39と、を有する。
曲げ部35の湾曲部32は、その内周面にブレーキホース21の外周に装着されたゴム製のグロメット21aの外周面を整合させる。湾曲部32の半径と第一及び第二延長部33,34の長さとは略同一であり、湾曲部32と対向する第一直線部36にグロメット21aの外周面の一部が当接する。これにより、曲げ部35内にブレーキホース21が離脱不能に保持される。
第一延長部33は、湾曲部32における締結部材Bから遠い側の端から延び、第二延長部34は、湾曲部32における締結部材Bに近い側の端から第一延長部33と略平行に延びる。第一直線部36は、第一及び第二延長部33,34の先端間における曲げ部35の開放部35aを閉塞する。
第一直線部36は、第一延長部33の先端から締結部材B側へ屈曲して延び、第二直線部37は、第二延長部34の先端から締結部材B側へ屈曲して延びる。第二直線部37は、第二延長部34よりも締結部材B側で第一直線部36に曲げ部35側から重なる。
第一締結部38は、第一直線部36の締結部材B側にその延長部分として連なり、第二締結部39は、第二直線部37の締結部材B側にその延長部分として連なる。第一及び第二締結部38,39の平面視の中央部には、平面視円形の第一及び第二挿通孔38a,39aが形成される。第一及び第二挿通孔38a,39aは、互いに略同軸に配置される。第一及び第二挿通孔38a,39aには、曲げ部35側から締結部材Bが挿通される。この締結部材Bが車体側のナット部に締め込まれることで、クランパ30が車体に締結固定される。図中符号Sは例えば第一締結部38の側縁から屈曲して立ち上がり車体に係合する回り止めを示す。
湾曲部32は、バンド幅方向の中央部に、バンド長方向に長い長孔41を有する。長孔41は、湾曲部32(曲げ部35)のバンド長方向の中央部32a(換言すれば、湾曲部32における第一直線部36から最も離れた頂部)を中心に、バンド長方向で対称をなすように、湾曲部32の軸方向視(バンド幅方向視)で約120°の範囲に形成される。湾曲部32の中央部32aには長孔41の中央部41aが位置する。長孔41は、その長手方向をバンド長方向に沿わせ、短手方向をバンド幅方向に沿わせる。湾曲部32の軸方向視で、長孔41の中央部41aから第一直線部36に延ばした垂線41bは、湾曲部32の湾曲中心32b(曲げ部35に保持したブレーキホース21の軸中心21bでもある)を通過する。
長孔41は、孔外方に凸の曲線のみを連ねた内周縁形状を有する。長孔41のバンド長方向の両端部の内周縁形状は、比較的小径の第一円弧状部42とされ、長孔41のバンド幅方向の両側部の内周縁形状は、比較的大径の第二円弧状部43とされる。長孔41は、単なる長円形状の長孔に対して、両第一円弧状部42間でバンド幅方向の幅を変化させる。長孔41のハンド幅方向の幅は、前記中央部41aで最大幅Hとなる。
湾曲部32をバンド長方向で第一直線部36から順に第一領域44a、第二領域44b及び第三領域44cに等分すると、図4に示すように、車体に取り付ける前のクランパ30は、湾曲部32における長孔41の中央部41aを含む第二領域44bを直線状に展開した状態となる。このとき、第一及び第二締結部38,39は互いに離間し、開放した曲げ部35内にブレーキホース21(及びグロメット21a)を受け入れ可能となる。
曲げ部35内にブレーキホース21を受け入れた後は、ブレーキホース21を締め込むべく第一及び第二締結部38,39を重ね合わせるように曲げ部35を湾曲変形させる。すると、第二領域44bにおける長孔41の中央部41aから変形が始まり、直線状に展開した第二領域44bがブレーキホース21に外嵌したグロメット21aの外周に沿うように湾曲して、図3等に示す如くブレーキホース21を把持した状態となる。
この状態で、重なり合った第一及び第二締結部38,39の第一及び第二挿通孔38a,39aに締結部材(例えばボルト)Bを挿通し、例えば車体のナット部に螺着し締め込むことで、ブレーキホース21が車体に固定的に支持される。例えばクランパ30にボルトを固設し車体に締結する等の構成でもよい。
図2に示す長孔41は、曲率半径が略一定の円弧を組み合わせた内周縁形状を有するが、自由曲線を含む内周縁形状としてもよい。例えば図6に示すクランパ30’の長孔141のように、孔外方に凸の曲線のみならず、複数の曲線間に渡る直線を含むものとしてもよい。図6において、長孔141のバンド長方向両端部の内周縁形状は第一円弧状部142とされ、長孔141のバンド長方向の中央部141aの両側の内周縁形状は第二円弧状部143とされ、長孔141の第一及び第二円弧状部142,143間の内周縁形状は直線部144とされる。長孔141は、前記長孔41と同様、単なる長円形状の長孔に対して、両第一円弧状部142間でバンド幅方向の幅を変化させる。長孔141のハンド幅方向の幅は、長孔141のバンド長方向の中央部141aにて最大幅H’となる。
以上説明したように、上記実施形態における操作力伝達部材の支持構造は、前輪WFを制動するブレーキキャリパ22と、ブレーキレバー17からブレーキキャリパ22に操作力を伝達する索状のブレーキホース21と、ブレーキホース21を把持して車体に支持するクランパ30と、を備えるものにおいて、クランパ30が、バンド形状の鋼板31のバンド長方向の一端側に設けられ、締結部材Bを挿通する第一挿通孔38aが形成され、締結部材Bにより車体に締結される第一締結部38と、バンド形状の鋼板31のバンド長方向の他端側に設けられ、第一挿通孔38aに重なって締結部材Bを挿通する第二挿通孔39aが形成され、第一締結部38と重なった状態で締結部材Bにより車体に締結される第二締結部39と、バンド形状の鋼板31のバンド長方向の中間部に設けられ、第一締結部38及び第二締結部39が互いに重なったときに、ブレーキホース21の外周面に沿うように湾曲してこれを把持する曲げ部35と、を有し、曲げ部35には、前記バンド長方向に長い長孔41が形成され、長孔41が、その長手方向(バンド長方向)の両端部間で短手方向(バンド幅方向)の幅を変化させるものである。
この構成によれば、曲げ部35の長孔41が長手方向の両端部間で孔幅を変化させることで、曲げ部35における孔幅が大きい箇所を任意に形成することができるため、曲げ部35を狙い通りの曲げ位置で曲げることが可能となり、操作力伝達部材へのフィッティングを容易かつ確実にすることができる。
上記操作力伝達部材の支持構造は、長孔41の内周縁形状が、その短手方向の両側に、長手方向の両端部の第一円弧状部42とは曲率の異なる第二円弧状部43を形成することで、長孔41の短手方向の両側の内周縁形状が長孔41の孔幅を滑らかに変化させるため、長孔41周辺の応力集中を抑制することができる。特に、長孔41の内周縁形状を曲線のみで形成すると前記抑制の効果が高い。
上記操作力伝達部材の支持構造は、長孔41の第二円弧状部43が、第一円弧状部42よりも小さい曲率であることで、曲げ部35の長手方向に長い第二円弧状部43が、長手方向の端部の第一円弧状部42よりも小さい曲率(緩やかな曲り)になり、長孔41周辺の応力集中をより抑制することができる。
上記操作力伝達部材の支持構造は、長孔41が、曲げ部35におけるバンド長方向の中央部32aで、短手方向の幅を最大にすることで、曲げ部35をその長手方向の中央部32aの前後で均等に曲げることが可能となり、操作力伝達部材へのフィッティングを容易にすることができる。
上記操作力伝達部材の支持構造は、長孔41の長手方向の中央部41aが、曲げ部35のバンド長方向の中央部32aにあり、クランパ30が、曲げ部35のバンド長方向の一端から該曲げ部35の開放部35aを通過して曲げ部35のバンド長方向の他端に至る第一直線部36を有し、長孔41における第一直線部36から最も離間する位置に、長孔41の長手方向の中央部41aがあることで、曲げ部35を曲げる際、曲げ部35における曲がりが生じ易いバンド長方向の中央部32aを跨いで長孔41を配置することで、作業者がクランパ30に加える曲げ力を軽減し、作業効率を向上させることができる。
上記操作力伝達部材の支持構造は、長孔41の長手方向の中央部41aから第一直線部36に延ばす垂線41b上に、曲げ部35が把持したブレーキホース21の軸中心21bがあり、かつ曲げ部35の湾曲中心32bがあることで、曲げ部35をブレーキホース21の外周にフィットさせ易く、操作力伝達部材のクランプ力を安定化させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、長孔の孔幅が最大となる位置は、長孔の長手方向の中央部に限らず、かつ曲げ部のバンド長方向の中央部に限らず、適宜ずらすことも可能である。長孔41の長手方向を鋼板31のバンド長方向に対して傾けたり長孔41の短手方向を鋼板31のバンド幅方向に対して傾けてもよい。
前輪ブレーキのみならず後輪ブレーキや前後連動ブレーキ等の操作力伝達部材の支持に適用してもよい。ブレーキホースに限らずブレーキケーブルの支持に適用してもよい。ディスクブレーキに限らずドラムブレーキに適用してもよい。
自動二輪車への適用のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両に適用してもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
17 ブレーキレバー(操作部)
21 ブレーキホース(操作力伝達部材)
21b 軸中心
22 ブレーキキャリパ(被操作部)
30,30’,30a,30b クランパ
31 鋼板(母材)
32a 中央部(中心位置)
32b 湾曲中心
35 曲げ部
35a 開放部
36 第一直線部(直線部)
38 第一締結部
38a 第一挿通孔
39 第二締結部
39a 第二挿通孔
41,141 長孔
41a,141a 中央部(中心位置)
41b 垂線
42 第一円弧状部(第一曲線)
43 第二円弧状部(第二曲線)
B 締結部材

Claims (7)

  1. 操作部(17)から被操作部(22)へ操作力を伝達する索状の操作力伝達部材(21)と、
    前記操作力伝達部材(21)を把持して車体に支持するクランパ(30,30’,30a,30b)と、を備える操作力伝達部材の支持構造において、
    前記クランパ(30,30’,30a,30b)は、
    バンド形状の母材(31)のバンド長方向の一端側に設けられ、締結部材(B)により車体に締結される第一締結部(38)と、
    前記母材(31)のバンド長方向の他端側に設けられ、前記第一締結部(38)と重なった状態で前記締結部材(B)により車体に締結される第二締結部(39)と、
    前記母材(31)のバンド長方向の中間部に設けられ、前記第一締結部(38)及び第二締結部(39)が互いに重なったときに、前記操作力伝達部材(21)の外周に沿うように湾曲してこれを把持する曲げ部(35)と、を有し、
    前記曲げ部(35)には、前記バンド長方向に長い長孔(41,141)が形成され、
    前記長孔(41,141)は、その長手方向の両端部間で短手方向の幅を変化させることを特徴とする操作力伝達部材の支持構造。
  2. 前記長孔(41)の内周縁形状は、その短手方向の両側に、長手方向の両端部の第一曲線(42)とは曲率の異なる第二曲線(43)を形成することを特徴とする請求項1に記載の操作力伝達部材の支持構造。
  3. 前記長孔(41)の第二曲線(43)は、前記第一曲線(42)よりも小さい曲率であることを特徴とする請求項2に記載の操作力伝達部材の支持構造。
  4. 前記長孔(41,141)は、前記曲げ部(35)における前記バンド長方向の中心位置(32a)で、短手方向の幅を最大にすることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の操作力伝達部材の支持構造。
  5. 前記長孔(41,141)の長手方向の中心位置(41a,141a)は、前記曲げ部(35)の前記バンド長方向の中心位置(32a)にあり、
    前記クランパ(30,30’,30a,30b)は、前記曲げ部(35)の前記バンド長方向の一端から該曲げ部(35)の開放部(35a)を通過して前記曲げ部(35)の前記バンド長方向の他端に至る直線部(36)を有し、
    前記長孔(41,141)における前記直線部(36)から最も離間する位置に、前記長孔(41,141)の長手方向の中心位置(41a,141a)があることを特徴とする請求項4に記載の操作力伝達部材の支持構造。
  6. 前記長孔(41,141)の長手方向の中心位置(41a,141a)から前記直線部(36)に延ばす垂線(41b)上に、前記曲げ部(35)が把持した前記操作力伝達部材(21)の軸中心(21b)があり、かつ前記曲げ部(35)の湾曲中心(32b)があることを特徴とする請求項5に記載の操作力伝達部材の支持構造。
  7. 索状の操作力伝達部材(21)を把持して車体に支持するクランパ(30,30’,30a,30b)において、
    バンド形状の母材(31)のバンド長方向の一端側に設けられ、締結部材(B)により車体に締結される第一締結部(38)と、
    前記母材(31)のバンド長方向の他端側に設けられ、前記第一締結部(38)と重なった状態で前記締結部材(B)により車体に締結される第二締結部(39)と、
    前記母材(31)のバンド長方向の中間部に設けられ、前記第一締結部(38)及び第二締結部(39)が互いに重なったときに、前記操作力伝達部材(21)の外周に沿うように湾曲してこれを把持する曲げ部(35)と、を有し、
    前記曲げ部(35)には、前記バンド長方向に長い長孔(41,141)が形成され、
    前記長孔(41,141)は、その長手方向の両端部間で短手方向の幅を変化させることを特徴とするクランパ。
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