JP6126936B2 - 鞍乗型車両のバッテリ配置構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両のバッテリ配置構造に関する。
バッテリを車幅方向に沿って着脱可能な構造を有する自動二輪車が従来から知られている(特許文献1参照)。
特開2012−201318号公報
特許文献1に係る自動二輪車では、バッテリが、エンジンの後方であってシートの下方に配置されており、シートの下方にバッテリ以外の例えば収納ボックス等の部材を容量を十分に確保して配置することが困難となる。
そこで、本発明は、バッテリにより、シート下に配置される部材の自由度が制約されず、車両に効率的に部材を配置することが可能となる鞍乗型車両のバッテリ配置構造を提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載の発明は、ヘッドパイプ(11)から後方に延びるメインフレーム(12L,12R)と、このメインフレーム(12L、12R)の後端に連結されて下方に延びるピボットプレート(13L,13R)と、このピボットプレート(13L,13R)に前端が連結されて後方に延び、シート(26)を支持するシートレール(14L,14R)と、前記メインフレーム(12L,12R)の下方に配置されるエンジン(E)と、車体に着脱可能に搭載されるバッテリ(32)と、を備えた鞍乗型車両のバッテリ配置構造において、前記エンジン(E)が、前記メインフレーム(12L,12R)の下方であって前記ピボットプレート(13L,13R)の前方に配置され、前記エンジン(E)のシリンダ(21)が、前記エンジン(E)のクランクケース(20)の上面前側から上方又は前上方に突出し、前記バッテリ(32)が側面視で、前記シリンダ(21)、前記メインフレーム(12L,12R)、前記ピボットプレート(13L,13R)、及び前記クランクケース(20)で囲まれるスペース(S)に配置され、前記バッテリ(32)を着脱可能に収納するバッテリケース(34)は、その下壁部から左右壁部に亘って延びるバッテリバンド(41)により、下方及び左右から支持され、前記バッテリバンド(41)は、その一端部が、左右一対の前記メインフレーム(12L,12R)のうちの一方のメインフレーム側に設けられた係止孔(50)に係止され、その他端部が、他方のメインフレーム側に設けられた締結部(51)に締結されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の鞍乗型車両において、前記バッテリ(32)の上方に、エアクリーナ(28)又は燃料タンク(25)が配置され、前記バッテリ(32)を着脱可能に収納するバッテリケース(34)が、前記スペース(S)に配置され、前記バッテリ(32)は、前記バッテリケース(34)に車幅方向に沿って着脱可能に収納されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の鞍乗型車両において、前記メインフレーム(12L,12R)には、側方に延びて前記バッテリケース(34)を固定する固定部(36L,36R)が設けられ、前記バッテリケース(34)は、側方に延びて前記固定部(36L,36R)に固定される被固定部(34L,34R)と、を有し、前記固定部(36L,36R)と前記被固定部(34L,34R)とが上下方向で重ね合わされ、上下方向に沿って前記固定部(36L,36R)と前記被固定部(34L,34R)とに跨がる締結部材(37,38)により、前記バッテリケース(34)が、前記メインフレーム(12L,12R)に固定されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の鞍乗型車両において、前記バッテリケース(34)は、その下壁部から左右壁部に亘って延びる正面視で略U字状のバッテリバンド(41)により、下方及び左右から支持されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の鞍乗型車両において、前記バッテリバンド(41)は、側面視で略Y字状に形成されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の鞍乗型車両のバッテリ配置構造において、前記バッテリケース(34)の下壁部には、前記バッテリバンド(41)の位置決めをする凹部(60)又は凸部が形成されるとともに、前記凹部(60)又は前記凸部の前方又は後方に補強部(61)が形成されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項2〜6のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のバッテリ配置構造において、前記バッテリケース(34)は樹脂材料から形成され、前記バッテリケース(34)には、前記バッテリ(32)の収納部分を開閉可能に覆う蓋部材(39)が設けられ、前記蓋部材(39)は、前記バッテリケース(34)にヒンジ部(40)を介して連結され、前記蓋部材(39)及び前記ヒンジ部(40)は、前記バッテリケース(34)に一体成形されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のバッテリ配置構造において、前記鞍乗型車両に、前記ピボットプレート(13L,13R)から後上方に延びて前記シートレール(14L,14R)に連結されるサブフレーム(15L,15R)が備えられ、前記ピボットプレート(13L,13R)の後方であって、前記シートレール(14L,14R)と前記サブフレーム(15L,15R)との間に、収納ボックス(33)が配置されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、バッテリが車両デッドスペースに配置され、シート下のスペースがバッテリに占有されず、このスペースに配置される部材の自由度を確保でき、車両に効率的に部材を配置することが可能となる。
また、バッテリケースを下方及び左右から確実に支持できる。また、バッテリバンドの一端部を係止構造としたことで、部品点数を抑制できるとともに、取付性も向上する。
請求項2に記載の発明では、バッテリの着脱作業を、容易に行えるようにすることができる。上下方向に沿ってバッテリが着脱可能とされる場合には、エアクリーナや燃料タンクを取り外す必要が生じる場合があり、着脱作業に手間がかかる。
請求項3に記載の発明では、上下方向においてバッテリケースとメインフレームとの締結作業を行う構造であるため、バッテリケースとメインフレームとの締結作業を効率的に行うことができ、車両の生産性を向上できる。
請求項4に記載の発明では、バッテリバンドを略U字状とすることで、バッテリケースを下方及び左右から確実に支持できる。

請求項5に記載の発明では、バッテリバンドのバッテリケースの左右壁部との当接面を確保でき、バッテリケースを左右から確実に支持できる。
請求項6に記載の発明では、バッテリバンドの位置決めをバッテリケースの下壁部で行うことができ、バッテリバンドの取付作業の作業性を向上でき、バッテリバンドによってバッテリケースの下壁部を支持することで生じる応力に対する剛性を補強部によって確保できる。
請求項7に記載の発明では、バッテリの着脱作業の作業性を向上でき、作業性に優れるバッテリケースを容易に作製できる。
請求項8に記載の発明では、シート下の収納ボックスの容量を確保できる。
本発明の実施形態に係る構造が適用された自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車のバッテリの配置位置周辺の左側面図である。 上記自動二輪車のバッテリの配置位置周辺の右側面図である。 上記自動二輪車のバッテリの配置位置周辺の上面図である。 上記自動二輪車のバッテリを車両下部から上方に見上げた斜視図である。 上記自動二輪車のバッテリを支持するためのバッテリバンドの正面図である。 上記バッテリバンドの取付態様を説明する図である。 上記バッテリを収納するバッテリケースの下面図である。 上記バッテリケースの蓋部材及びヒンジ部の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下の説明に用いる図面において、矢印FRは車両の前方を、矢印UPは車両の上方を、矢印LHは車両の左方をそれぞれ示している。
図1には本実施形態に係るバッテリ配置構造が適用された鞍乗型車両としての自動二輪車1の左側面図が示されている。自動二輪車1では、操向ハンドル2によって操向される前輪3と、スイングアーム4の後端部に配置された後輪5との間に、エンジンEが配置される。操向ハンドル2及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム10の前端のヘッドパイプ11に操向可能に枢支されている。スイングアーム4は、車体フレーム10にその前端部を揺動可能に支持され、その後端部で後輪5の車軸5Aを支持している。
車体フレーム10は複数のフレーム部材を溶接等で一体化して構成されており、上記ヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11から左右に分岐して後下方に延びる左右一対のメインフレーム12L,12Rと、左右のメインフレーム12L,12Rそれぞれの後端部に連結されて、下方に延びる左右一対のピボットプレート13L,13Rと、左右のピボットプレート13L,13Rそれぞれの上部に連結されて後上方に延びる左右一対のシートレール14L,14Rと、左右のシートレール14L,14Rの下方で、左右のピボットプレート13L,13Rそれぞれに連結されて後上方に延び、その後端部が、対応する左右のシートレール14L,14Rに連結される左右一対のサブフレーム15L,15Rと、を備えている。
また、車体フレーム10は、メインフレーム12L,12Rよりも急角度でヘッドパイプ11から後方かつ下方に延びる1本のダウンフレーム16と、ダウンフレーム16の下端部から左右に分岐して後方に延び、その後端部が、対応する左右のピボットプレート13L,13Rの下端部に連結される左右一対のロアフレーム17L,17Rと、を備えている。車体フレーム10では側面視で、メインフレーム12L,12Rと、シートレール14L,14Rと、ピボットプレート13L.13Rと、がY字状を形成するように連結している。
なお、図1において図中に表れない部材については、説明便宜上括弧書きで符合を示している。
車体フレーム10は、メインフレーム12L,12Rの下方であってピボットプレート13L,13Rの前方にエンジンEを配置するとともに、エンジンEをダウンフレーム16及びロアフレーム17L,17Rによって前方及び下方から囲うセミダブルクレードル型の車体フレームとされている。エンジンEは、車体フレーム10の適所に複数設けられたエンジン支持部によって、車体フレーム10に支持されている。
なお、左右一対のメインフレーム12L,12R、左右一対のピボットプレート13L,13R、左右一対のシートレール14L,14R、左右一対のサブフレーム15L,15R、及び左右一対のロアフレーム17L,17Rはそれぞれ、左のものが車幅方向中央に対して左方に配置されるとともに、右のものが車幅方向中央に対して右方に配置されている。これら左右一対で構成される各フレームの左右間は、適所においてクロスフレーム(図示略)で結合されている。
エンジンEは、クランク軸及び変速機を一体に収容するクランクケース20と、クランクケース20の上面前側から上方(正確には、前上方)に突出するシリンダ21と、を備え、側面視において、これらはV字状をなすように結合している。
エンジンEは、クランクケース20及びシリンダ21が、メインフレーム12L,12R、ピボットプレート13L,13R、ダウンフレーム16、及びロアフレーム17L,17Rによって囲まれるスペース内に収まるように配置されている。
シリンダ21は、そのシリンダ軸方向(立設方向)をダウンフレーム16の延び方向に概略沿わせた状態となっている。また、エンジンEは並列2気筒エンジンであり、シリンダ21には左右方向に並ぶ2つの気筒が形成されている。
上記したヘッドパイプ11に支持されたステアリング系部品は、前輪3と、前輪3を下部で支持する左右一対のフロントフォーク6L,6Rと、フロントフォーク6L,6Rの上端部間に跨って設けられたトップブリッジ7Tと、トップブリッジ7Tの下方においてフロントフォーク6L,6Rの間に跨って設けられたボトムブリッジ7Bと、トップブリッジ7Tとボトムブリッジ7Bとの間に跨って設けられヘッドパイプ11に挿通されて回転可能に支持されるステアリングシャフト(図示略)と、ステアリングシャフトの上部側に配置される操向ハンドル2と、を有している。
スイングアーム4は、車体フレーム10のうちの左右一対のピボットプレート13L,13Rにおける上下方向略中央の部位に設けられたピボット軸4Aによって、ピボットプレート13L,13Rに連結されている。ピボット軸4Aは、左右一対のピボットプレート13L,13R間に跨って設けられ、スイングアーム4は左右方向を軸中心に上下方向に揺動可能となっている。
ここで、ピボットプレート13L,13Rの上部間には、クロスフレーム100が跨って設けられている。そして、スイングアーム4の下部の前後方向略中央部と、ピボットプレート13L,13Rの下部との間には、リンク部材101が跨って設けられている。そして、リンク部材101とクロスフレーム100との間には、リアクッション102が跨って設けられている。
メインフレーム12L,12Rには燃料タンク25が支持され、燃料タンク25の後方において、シートレール14L,14Rの前側上部には運転者用シート26が支持され、シートレール14L,14Rの後側上部には同乗者用シート27が支持されている。運転者用シート26及び同乗者用シート27における着座部位は、シートレール14L,14Rに沿って延びている。
燃料タンク25は、ヘッドパイプ11の後方であって操向ハンドル2の下方の位置から、メインフレーム12L,12Rの上方でメインフレーム12L,12Rに沿って後下方に延び、ピボットプレート13L,13Rの上方の位置に至っている。燃料タンク25の上面25Sは、後方に向かうに従い下方に延びる傾斜状に形成され、メインフレーム12L,12Rに概略沿って延びている。
燃料タンク25の上面25Sの後部は、運転者用シート26の前部に形成され、燃料タンク25の上面25Sに略平行に延びる被覆部26Cによって上方から覆われている。被覆部26Cは、運転者用シート26の着座部分から前上方に延びるように形成されている。
また、ヘッドパイプ11と燃料タンク25との間であって、エンジンEのシリンダ21の上方には、エアクリーナ28が配置されている。燃料タンク25の前部には、後方に窪む凹部(図示略)が形成され、エアクリーナ28は、その一部を、上記の凹部内に収容している。
また、ヘッドパイプ11の周囲には、ヘッドパイプ11の前方及び左右側方(車幅方向外側)に渡って延びて、ヘッドパイプ11を前方及び左右側方から覆うフロントカウル29が設けられている。フロントカウル29は、燃料タンク25の前部を左右側方から覆うとともに、エアクリーナ28を左右側方から覆っている。
フロントカウル29は、その内壁が、ヘッドパイプ11の前方に配置されたフロントカウルステー30に固定されることで、車体側に支持されている。フロントカウル29の上方にはフロントカウル29の上部外壁と滑らかに連なるスクリーンSCが配置され、スクリーンSCは、本実施形態ではフロントカウルステー30に締結されている。
また、側面視で、シリンダ21、メインフレーム12L,12R、ピボットプレート13L,13R、及びクランクケース20の内側には、車幅方向外側に開放するスペースSが形成される。図2及び図3にも示すようにスペースSには、外観が直方体状のバッテリ32が配置されている。バッテリ32の上方には燃料タンク25が位置し、バッテリ32の前上方にはエアクリーナ28が位置している。
また、図1に示すように、シートレール14L,14Rの下方には、収納ボックス33が配置されている。運転者用シート26は着脱可能にシートレール14L,14Rの上方に設けられており、収納ボックス33は、運転者用シート26が取り外されることで、収納スペースを上方に開放する。
図2及び図3に示すように、スペースSには、メインフレーム12L,12Rに支持されたバッテリケース34が配置され、バッテリ32は、バッテリケース34に着脱可能に収納されている。
バッテリケース34は樹脂材料からなる直方体状の箱体であり、図2〜図4を参照し、その長手方向を車幅方向に沿わせるとともに、一の面をメインフレーム12L,12Rの下面に沿わせた状態で配置されている。
図4に示すように、バッテリケース34において最上部に位置する辺部の左右端部には、車幅方向外側に延びる左被固定部34L及び右被固定部34Rが一体成形され、これら左被固定部34L及び右被固定部34Rがそれぞれ、メインフレーム12L,12Rの左右に溶接等で固定された左固定部36L及び右固定部36Rに締結されることで、バッテリケース34がメインフレーム12L,12Rに固定されている。
左被固定部34L及び右被固定部34Rはそれぞれ、対応する左固定部36L及び右固定部36Rに上下方向で重ね合わされ(本実施形態では上方から重ね合わされる)、上下方向に沿って左被固定部34Lと左固定部36Lとに跨るボルト37、及び、右被固定部34Rと右固定部36Rとに跨るボルト38が締結されることにより、バッテリケース34が、メインフレーム12L,12Rに固定される。なお、左固定部36L及び右固定部36Rの下方にはウェルドナット等が配置され、これらウェルドナットに各ボルト37,38は螺合する。
本実施形態では、バッテリケース34の左端部に、内部のバッテリ32の収納部分を開閉可能に覆う蓋部材39が設けられており、蓋部材39を開状態とすることで、バッテリケース34が左方に開放し、この開放部分からバッテリ32が着脱可能に収納される。
図9に示すように、本実施形態では、蓋部材39がヒンジ部40を介して、バッテリケース34の左端部の上側の辺部に連結し、蓋部材39及びヒンジ部40が、バッテリケース34に一体成形されている。すなわち、ヒンジ部40は、所謂インテグラルヒンジとなっている。
さらに、本実施形態では、側面視で矩形状をなす蓋部材39の前辺部、後辺部、及び下辺部に、バッテリケース34のバッテリ収納用の開放部分の縁部に係止される係止片部71が一体成形されている。これにより、蓋部材39のばたつきが抑制される。
また、図2、図3、図5及び図6に示すように、本実施形態では、バッテリケース34が、その下壁部から左右壁部に亘って延びる正面視で略U字状のバッテリバンド41により、下方及び左右から支持されている。このため、バッテリ32の着脱作業を行う際は、バッテリバンド41を取り外してから行う必要がある。
図7には、バッテリバンド41の取付態様を説明するための概略図が示されている。本実施形態において、バッテリバンド41は、略U字状の両端部のうちの一端部が、右のメインフレーム12Rに固定された右固定部36Rに形成された係止孔50に係止され、他端部が、左のメインフレーム12Lに設けられた締結部51に締結される。
より詳しくは、本実施形態のバッテリバンド41は、バッテリケース34の下方に配置され車幅方向に延びる下辺部41Bと、下辺部41Bの左端部から上方に延びる左辺部41Lと、下辺部41Bの右端部から上方に延びる右辺部41Rと、を有し、略U字を形成する。そして、図2及び図3に示すように左辺部41L及び右辺部41Rはそれぞれ、側面で、略Y字状に形成されている。
そして、左辺部41Lは、3つの端部のうちの2つの端部をバッテリケース34の上側に配置し、残りの1つの端部をバッテリケース34の下側に配置して、バッテリケース34の上側に配置した2つの端部を締結部51に固定されている。
一方で、右辺部41Rは、3つの端部のうちの2つの端部をバッテリケース34の上側に配置し、残りの1つの端部をバッテリケース34の下側に配置して、バッテリケース34の上側に配置した2つの端部のうちの1つを係止孔50に係止し、他方の端部は右のピボットプレート13Rから前方に突出したブラケット52に締結させている。
なお、左辺部41L及び右辺部41Rは、メインフレーム12L,12Rと、シートレール14L,14Rと、ピボットプレート13L.13Rと、が形成するY字状と相似形であり、自動二輪車では、特徴的な外観が表出されている。
また、図5に示すように、下辺部41B、左辺部41L及び右辺部41Rには、貫通孔70が形成され、バッテリバンド41では、貫通孔70を形成することにより、軽量化を図っているとともに、放熱効果を確保している。下辺部41Bに形成される貫通孔70は車幅方向に並んで複数形成されている。左辺部41Lに形成される貫通孔70は、Y字状の3辺部の結合部位に複数形成されている。なお、右辺部41Rに形成される貫通孔70は図示を省略する。
また、図5及び図8に示すように、本実施形態では、バッテリケース34の下壁部(下方を指向する壁部)に、バッテリバンド41の位置決めをする凹部60が、車幅方向に延びて形成されている。図5に示すように、凹部60には、バッテリバンド41の下辺部41Bが嵌合される。なお、凹部60に代えて凸部を形成し、これをバッテリバンド41の下辺部41Bに嵌合するような構成であってもよい。
また、バッテリケース34の下壁部において凹部60の前方には、前後方向に延びる補強部であるリブ61が車幅方向に間隔空けて複数形成されている。
以上に説明した本実施形態の自動二輪車1では、エンジンEが、メインフレーム12L,12Rの下方であってピボットプレート13L,13Rの前方に配置され、シリンダ21が、クランクケース20の上面前側から前上方に突出し、バッテリ32が側面視で、シリンダ21、メインフレーム12L,12R、ピボットプレート13L,13R、及びクランクケース20で囲まれるスペースSに配置される。
このような構造では、バッテリ32が車両デッドスペースに配置され、シート下のスペースがバッテリに占有されず、このスペースに配置される部材の自由度を確保でき、車両に効率的に部材を配置することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、本発明を鞍乗型車両としての自動二輪車に適用したが、本発明でいう鞍乗型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含む概念であり、自動二輪車のみならず三輪又は四輪の車両を含む概念であるので、この発明は、自動二輪車のみならず三輪又は四輪の車両にも適用できる。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
11 ヘッドパイプ
12L,12R メインフレーム
13L,13R ピボットプレート
14L,14R シートレール
15L,15R サブフレーム
20 クランクケース
21 シリンダ
25 燃料タンク
26 運転者用シート
28 エアクリーナ
32 バッテリ
33 収納ボックス
34 バッテリケース
34L 左被固定部(被固定部)
34R 右被固定部(被固定部)
36L 左固定部(固定部)
36R 右固定部(固定部)
37,38 ボルト
39 蓋部材
40 ヒンジ部
41 バッテリバンド
50 係止孔
51 締結部
60 凹部
61 リブ(補強部)
E エンジン
S スペース

Claims (8)

  1. ヘッドパイプ(11)から後方に延びるメインフレーム(12L,12R)と、このメインフレーム(12L、12R)の後端に連結されて下方に延びるピボットプレート(13L,13R)と、このピボットプレート(13L,13R)に前端が連結されて後方に延び、シート(26)を支持するシートレール(14L,14R)と、前記メインフレーム(12L,12R)の下方に配置されるエンジン(E)と、車体に着脱可能に搭載されるバッテリ(32)と、を備えた鞍乗型車両のバッテリ配置構造において、
    前記エンジン(E)が、前記メインフレーム(12L,12R)の下方であって前記ピボットプレート(13L,13R)の前方に配置され、前記エンジン(E)のシリンダ(21)が、前記エンジン(E)のクランクケース(20)の上面前側から上方又は前上方に突出し、
    前記バッテリ(32)が側面視で、前記シリンダ(21)、前記メインフレーム(12L,12R)、前記ピボットプレート(13L,13R)、及び前記クランクケース(20)で囲まれるスペース(S)に配置され
    前記バッテリ(32)を着脱可能に収納するバッテリケース(34)は、その下壁部から左右壁部に亘って延びるバッテリバンド(41)により、下方及び左右から支持され、
    前記バッテリバンド(41)は、その一端部が、左右一対の前記メインフレーム(12L,12R)のうちの一方のメインフレーム側に設けられた係止孔(50)に係止され、その他端部が、他方のメインフレーム側に設けられた締結部(51)に締結されることを特徴とする鞍乗型車両のバッテリ配置構造。
  2. 前記バッテリ(32)の上方に、エアクリーナ(28)又は燃料タンク(25)が配置され、
    前記バッテリ(32)を着脱可能に収納するバッテリケース(34)が、前記スペース(S)に配置され、
    前記バッテリ(32)は、前記バッテリケース(34)に車幅方向に沿って着脱可能に収納されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両のバッテリ配置構造。
  3. 前記メインフレーム(12L,12R)には、側方に延びて前記バッテリケース(34)を固定する固定部(36L,36R)が設けられ、
    前記バッテリケース(34)は、側方に延びて前記固定部(36L,36R)に固定される被固定部(34L,34R)と、を有し、
    前記固定部(36L,36R)と前記被固定部(34L,34R)とが上下方向で重ね合わされ、上下方向に沿って前記固定部(36L,36R)と前記被固定部(34L,34R)とに跨がる締結部材(37,38)により、前記バッテリケース(34)が、前記メインフレーム(12L,12R)に固定されることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両のバッテリ配置構造。
  4. 前記バッテリケース(34)は、その下壁部から左右壁部に亘って延びる正面視で略U字状のバッテリバンド(41)により、下方及び左右から支持されることを特徴とする請求項2又は3に記載の鞍乗型車両のバッテリ配置構造。
  5. 前記バッテリバンド(41)は、側面視で略Y字状に形成されることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両のバッテリ配置構造。
  6. 前記バッテリケース(34)の下壁部には、前記バッテリバンド(41)の位置決めをする凹部(60)又は凸部が形成されるとともに、前記凹部(60)又は前記凸部の前方又は後方に補強部(61)が形成されることを特徴とする請求項4又は5に記載の鞍乗型車両のバッテリ配置構造。
  7. 前記バッテリケース(34)は樹脂材料から形成され、
    前記バッテリケース(34)には、前記バッテリ(32)の収納部分を開閉可能に覆う蓋部材(39)が設けられ、
    前記蓋部材(39)は、前記バッテリケース(34)にヒンジ部(40)を介して連結され、
    前記蓋部材(39)及び前記ヒンジ部(40)は、前記バッテリケース(34)に一体成形されていることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のバッテリ配置構造。
  8. 前記鞍乗型車両に、前記ピボットプレート(13L,13R)から後上方に延びて前記シートレール(14L,14R)に連結されるサブフレーム(15L,15R)が備えられ、
    前記ピボットプレート(13L,13R)の後方であって、前記シートレール(14L,14R)と前記サブフレーム(15L,15R)との間に、収納ボックス(33)が配置されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の鞍乗型車両のバッテリ配置構造。
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