JP4241278B2 - シートロック構造 - Google Patents
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Description
この先行技術のシート構造を、簡単に説明すると、シート100はシートクッション101と、シートクッション101の後端部にリクライニング機構(図示せず)を介して設けられたシートバック102と、上記シートクッション101およびシートバック102を支持した支持フレーム103とで構成されている。
シートクッション101は支持フレーム103との間に設けられたヒンジ機構104を介して前端部を中心にして前方に向けて回動可能に設けられて、引き上げ可能に構成されている。
シートクッション101には、後端部裏面にラッチ機構106が設けられ、このラッチ機構106を係止するストライカ107が支持フレーム103の後端部に装着されている。ラッチ機構106には、ベルト108が設けられており、このベルト108を引くことでラッチ機構106が解除される。
また、本発明は、上記シートクッションを前方側に引き上げ可能としたとき、上記係合突起に車体後方に傾斜する傾斜部を設けたことにある。
さらに、本発明は、上記係合突起の少なくとも片側側面には、先端に向けて徐々に厚みが薄くなるように傾斜面を形成したことにある。
またさらに、本発明は、上記係合突起の横断面形状および、係合穴の断面形状を互いに係合する略四角形状に形成したことにある。
さらに、上記シートクッションを前方側に引き上げ可能としたとき、上記係合突起に車体後方に傾斜する傾斜部を設けたので、シートクッションが荷重を受けた際に係合突起が確実に係合して荷重を支持フレームに伝えることができる。
係合突起の少なくとも片側側面には、先端に向けて徐々に厚みが薄くなるように傾斜面を形成したので、シートクッションが車幅方向に位置決めされることから、シートクッションの車幅方向のずれを防止することができる。
係合突起の横断面形状および、係合穴の断面形状を互いに係合する略四角形状に形成したので、車幅方向へのがたつきを防止して剛性感の向上を図ることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1および図2において、1は自動車の助手席に適用されたシートである。このシート1はシートクッション2と、シートクッション2の後端部にリクライニング機構(図示せず)を介して設けられたシートバック3と、これらシートクッション2およびシートバック3を支持した支持フレーム4とで構成されている。シートクッション2は、前方側に引き上げることが可能に、支持フレーム4に対してヒンジ機構6を介して前端部を中心にして回動可能に装着されている。シートクッション2と支持フレーム4は、着座状態においては、後述するロック機構を介して互いに固定されている。
このブラケット18はロアレール19の前部に設けられたブラケット18aと、ロアレール19の後部に設けられたブラケット18bの他にロアレール19の後部室内側のブラケット18bに一体成形され、かつフロア16中央のフロアトンネル(図示せず)に固定されるブラケット18cで構成されている。
このスライドレール12のアッパーレール15とロアレール19は横断面コ字型のレール部15a、19aを互いに対向させて構成され、アッパーレール15の上部側フランジ部15bをロアレール19の上部側フランジ部19bの下部側に位置するように横断面U字状に形成し、ロアレール19の下部側フランジ部19cをアッパーレール15の下部側フランジ部15cの上部側に位置するように横断面逆U字状に形成している。
上記支持フレーム4の外側面にはカバー20が設けられており、このカバー20の外側にリクライニング装置のレバー21が設けられている。
ラッチ機構23は、図6に示すように、ラッチケース24内に内蔵されたバネ(図示せず)によってラッチ本体24aが付勢されて突出するもので、ラッチケース24を支持するプレート25を、シートクッション2裏面のクッションパネル33(後述する)に図示しないねじなどによって装着されている。
上記支持フレーム4の後部パイプ9には、上記ラッチ本体24aが係合するストライカ26が装着されている(図3、図4参照)。ストライカ26は、図7および図8に示すように、後部パイプ9の上面に互いに対向して立設された一対の係合用突起部5相互間に装着されている。一対の突起部5は、横断面略四角形の突起部でそれぞれ形成されており、それぞれ外側側面を上方先端側に向けて徐々に厚みが薄くなるように斜面5aに形成され(図9参照)、かつ上端部5bを後方に向けて傾斜して形成されて構成されている(図8参照)。上記ラッチ機構23のプレート25には、図10に示すように、上記一対の突起部5に対応する位置に、突起部5に対応する係合穴25aが形成されており、ラッチ機構23がストライカ26に係合した状態で、突起部5が係合穴25aに係合するように構成されている。
ラッチ機構23は上記ベルト22を引くことで、ラッチ本体24aがバネに抗して作動し、ラッチ本体24aとストライカ26の係合を解除するものである。
この収納容器27は、周囲にフランジ部28が設けられた四角形の容器で、取っ手29によって持ち運びができるようになっている。この収納容器27のフランジ部28は、上端両側部および前後部に外方に向けて湾曲したフランジ部28b,28a、28cが形成されている。このフランジ部28a,28b、28cのうち両側部のフランジ部28bを、上記支持フレーム4のサイドフレーム7、7の上端フレーム部7aに係合させ、前部のフランジ部28aを、前部パイプ8に係合させ、さらに、後部のフランジ部28cを後部パイプ9に係合させて収納容器27が支持フレーム4に取り付けられている。
この収納容器27には、両側内側面の上端部に、樹脂製の取っ手29の両端が回動可能に装着されており、この取っ手29は、収納容器27の内側に入り込む長さに形成されている。この取っ手29が回動する収納容器27の前後の内側面には、内側に向けて突出部が形成されており、この突出部の上面に取っ手29を係止する受け部30が設けられている。取っ手29の前面および後面側には、溝部29aが形成されており、この溝部29aに入り込む突起部31が上記受け部30の上面に形成されている。
このストッパゴム34は、上記支持フレーム4の上端フレーム部7aの上部に配置される上記収納容器27のフランジ部28bに対応するシートクッション2のクッションパネル33の下面に装着されている。
上端フレーム部7aの後端部には、下部側フレーム部7bとの接続部を補強する補強部材38が装着されていて、この補強部材38には、リクライニング装置のレバー21およびシートベルト用バックル10が取り付けられる。
こうして、シートクッション2に対して車体後方への荷重が加わった場合にも一対の突起部5で荷重を受けるので、ラッチ機構23に加わる荷重を低減することができる。また、突起部5は、上端部5bを後方に向けて傾斜して形成されているので、係合穴25aから抜けることはない。
2 シートクッション
3 シートバック
4 支持フレーム
5 突起部
6 ヒンジ機構
7 サイドフレーム
8 前部パイプ
9 後部パイプ
10 シートベルト用バックル
11 ブラケット
12 スライドレール
15 アッパーレール
16 フロア
19 ロアレール
22 ベルト
23 ラッチ機構(ロック機構)
26 ストライカ(ロック機構)
27 収納容器
28 フランジ部
29 取っ手
30 受け部
31 突起部
32 クッション
33 クッションパネル
34 ストッパゴム(弾性体)
35 ネジ
36 凹部
37 段部
Claims (4)
- 支持フレームに対して引き起こし可能に支持されたシートクッションを、ロック機構を介して着座状態に保持するシートロック構造において、上記シートクッションの底面部に設けられたラッチ機構と、上記支持フレームに設けられたストライカとで上記ロック機構を構成し、上記シートクッションは上記ラッチ機構のラッチケース内から付勢により突出したラッチ本体が、上記ストライカに係合することにより上記支持フレームにロックされる一方、上記シートクッションは上記ラッチ本体を付勢力に抗して引くことにより上記ストライカとの係合が解除されて、引起こし可能となるものであって、上記ラッチ機構に係合穴を形成し、該係合穴に係合する係合突起を上記ストライカの少なくとも片側に設け、上記ラッチ機構が上記ストライカに係合した状態で、上記係合突起が上記係合穴に係合するようにしたことを特徴とするシートロック構造。
- 上記シートクッションを前方側に引き上げ可能としたとき、上記係合突起に車体後方に傾斜する傾斜部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のシートロック構造。
- 上記係合突起の少なくとも片側側面には、先端に向けて徐々に厚みが薄くなるように傾斜面を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載のシートロック構造。
- 上記係合突起の横断面形状および、係合穴の断面形状を互いに係合する略四角形状に形成したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシートロック構造。
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