JP2011110962A - シートバックのロック構造 - Google Patents

シートバックのロック構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2011110962A
JP2011110962A JP2009266378A JP2009266378A JP2011110962A JP 2011110962 A JP2011110962 A JP 2011110962A JP 2009266378 A JP2009266378 A JP 2009266378A JP 2009266378 A JP2009266378 A JP 2009266378A JP 2011110962 A JP2011110962 A JP 2011110962A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat back
striker
interlock mechanism
lock
rear seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009266378A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenta Mizuno
健太 水野
Masaki Hattori
正樹 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanto Jidosha Kogyo KK
Toyota Motor Corp
Toyota Motor East Japan Inc
Original Assignee
Kanto Jidosha Kogyo KK
Toyota Motor Corp
Kanto Auto Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanto Jidosha Kogyo KK, Toyota Motor Corp, Kanto Auto Works Ltd filed Critical Kanto Jidosha Kogyo KK
Priority to JP2009266378A priority Critical patent/JP2011110962A/ja
Publication of JP2011110962A publication Critical patent/JP2011110962A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】リアシートバックを軽量化できると共に全体でクッション性を確保でき、しかも構造が簡単なシートバックのロック構造を提供する。
【解決手段】可倒式リアシートバック13を所定位置に固定するためのロック構造であり、リアシートバック13側方に立設したボディサイド部15にインターロック機構17を設けると共に、リアシートバック13のボディサイド部15と対向するシートバック側部13aにインターロック機構17と係脱可能なストライカ19を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の可倒式シートを所定位置に固定するためのシートバックのロック構造に関する。
従来、車両のシート、とくにリアシートとして、図9に示すように、リアシートバック13が車両前方側に倒れるように構成された可倒式リアシートが多数使用されている。可倒式のリアシート10では、例えば破線で示すように車両前方側に倒すことでトランクと車室内とを連通させることができ、実線で示すように起立させて所定位置に固定することで、乗員が着座することができるように構成されている。
リアシートバック13を所定位置に固定するためのロック構造としては、下記特許文献1のように、リアシートバック13内にインターロック機構71を設けると共に、リアシートバック13後方に配置される部材にインターロック機構71と係合離脱可能なストライカを設けたものが知られている。
インターロック機構71は、例えば図10、図11に示すように、リアシートバック13のフレームパネル73に固定して設けられ、中空のベース部75内でロック片39やこのロック片39と係脱可能な係止片43とがそれぞれ枢支された構成を有している。このインターロック機構71は、リアシートバック13に沿って設けられているフレームパネル73の所定位置に、フレームパネル73から立ち上がるように形成された固定部77に、取付用ブラケット76を用いて固定されている。
一方、ストライカ79は、図12及び図13に示すように、例えばボディのパーセルシェルフ81のインターロック機構71に対応する位置に、枠形状等に形成されたストライカ79を突出させて、強固に溶接するなどにより固定して設けられている。
このようなリアシートバック13のロック構造では、リアシートバック13を起立させて、リアシートバック13の背面を所定位置まで回動させると、リアシートバック13に設けられているインターロック機構71のロック片39にストライカ79が当接し、ロック片39が回動すると共に、ロック片39側に付勢されている係止片43がロック片39と係止することで、ストライカ79がインターロック機構71に係合され、リアシートバック13が所定位置で固定されるようになっている。
特開平8−117538号公報
しかしながら、従来のリアシートバック13のロック構造では、確実な動作を実現するためにインターロック機構71がリアシートバック13に十分な剛性で固定されている。このインターロック機構71はストライカ79に比べて格段に重いことに加え、使用時には衝撃力が負荷される。そのためインターロック機構71をリアシートバック13に十分な剛性で固定するには、リアシートバック13のフレームパネル73の剛性を十分なものにしなければならず、リアシートバックの重量が嵩み易かった。
しかも、インターロック機構71を安定して固定するために、固定部77をフレームパネル73に対して立ち上がるように形成しなければならず、シートバックの内部構造が複雑であった。
また、インターロック機構71を内部に立ち上がった状体で設けるため、その部位ではクッション性を確保し難く、その分クッション材を厚く設けなければならなかった。
そこで、本発明では、シートバックを軽量化できると共にクッション性を確保でき、しかも構造が簡単なシートバックのロック構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のシートバックのロック構造は、可倒式シートバックを所定位置に固定するためのロック構造であり、シートバック側方に立設されたボディサイド部にインターロック機構を設けると共に、シートバックのボディサイド部と対向するシートバック側部に、インターロック機構と係脱可能なストライカを設けた構成を有する。
このような構成のシートバックのロック構造によれば、ボディにインターロック機構を設けると共に、シートバックにストライカを設けたので、インターロック機構を固定するための構造をシートバックに設ける必要がなく、シートバックやそのフレームの剛性や重量を軽減することができる。
また、シートバックの動作方向に略沿って配置されるボディサイド部にインターロック機構を設けるため、インターロック機構をシートバックの動作方向に沿って容易に配置できるうえ、ストライカをシートバック側部に突出させることで容易に構成でき、インターロック機構及びストライカを簡素化できる。
しかも、シートバック内部にインターロック機構やストライカを構成するための複雑な構造が埋設されないため、そのような部分によりシートバックのクッション性が低下し難く、シートバック全体のクッション性を確保することが容易である。
このシートバックのロック構造では、インターロック機構は、ボディサイド部への固定部と、固定部から立設されたレッグ部と、ボディサイド部から離間してレッグ部の頂部側に設けられたロック機構本体部とを備えるのが好適である。
このようにすれば、ロック機構本体部がボディサイド部から離間して設けられているので、ロック機構本体部をシートバック側部に近接して安定して配置することができ、ストライカを過剰に突出させる必要がない。そのため、ストライカのシートバックから突出する部位を少なく抑えることができると共に、ストライカの固定点と作用点との間隔を狭く抑えることで、ストライカの強度や耐久性を確保できる。
インターロック機構は、内外に重ねて接合された一対のブラケットを有し、ロック機構本体部が一対のブラケット間に設けられると共に、レッグ部において一対のブラケットが接合されているのが好適である。
このようにすれば、レッグ部において一対のブラケットが接合されているので、接合前に各ブラケットを作製すればブラケットの作製が容易となり、接合後にはレッグ部が一体化されているためレッグ部の十分な強度を確保することができる。そのため、ロック機構本体がボディサイド部から離間して配置されていても、インターロック機構の十分な強度を実現することが可能である。
このシートバックのロック構造では、好ましくは、ストライカがシートバックのフレームに幅方向に配置固定された横支柱の端部に設けられる。これによりストライカをシートバックのフレームに確実に固定して設けることができ、ストライカを係合する際や係合状態において、ストライカに負荷される荷重に対して十分な強度を容易に実現できる。
特にストライカは、横支柱の延長方向に延びてインターロック機構と係脱する軸部と、この軸部の先端部に軸部より外側に広がる膨出部とを有するのが好適である。これによりインターロック機構に係合された状態のストライカが、例えばシートバックからの荷重により軸方向に移動した場合であっても、膨出部が当接することでインターロック機構から抜けて外れるようなことが確実に防止できる。
このようなロック構造では、ボディサイド部はガーニッシュにより被覆され、ガーニッシュによりインターロック機構が被覆され、ロック機構本体のストライカとの係脱部位がガーニッシュに車両前方側に向けて開設された係脱用開口に配置されると共に、インターロック機構の操作ノブがガーニッシュの係脱用開口とは異なる位置に露出して配置されているのが好ましい。
これによりガーニッシュでインターロック機構を被覆するので、ボディサイド部から車室側に突出してインターロック機構を設けていても、不自然な凹凸を形成することがなく外観品質を良好に保つことができ、また、乗員がインターロック機構に直接接触することも防止できる。
本発明のシートバックのロック構造によれば、シートバック側方に立設されたボディサイド部にインターロック機構を設けると共に、シートバックのボディサイド部と対向するシートバック側部に、インターロック機構と係脱可能なストライカを設けたので、シートバックを軽量化できると共に全体でクッション性を確保でき、しかも構造が簡単なシートバックのロック構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係るシートバックのロック構造を示す概略斜視図である。 本発明の実施形態に係るインターロック機構の平面図である。 本発明の実施形態に係るインターロック機構の側面図である。 (a)は本発明の実施形態に係るインターロック機構を示す図2のA矢視図、(b)は図2のB矢視図、(c)は図2のC−C断面図である。 本発明の実施形態に係るインターロック機構の分解図である。 本発明の実施形態に係るロック機構本体の動作を説明する図である。 本発明の実施形態に係るインターロック機構の配置状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るストライカの分解斜視図である。 (a)は本発明の実施形態に係るシートバックのロック構造においてロック状態を示す要部側面図であり、(b)は同ロック構造においてリアシートバックに車両後方側から荷重が負荷された状態を模式的に示す図である。 (a)はロック構造の比較構成におけるロック状態を示す要部側面図、(b)は同ロック構造においてリアシートバックに車両後方側から荷重が負荷された状態を模式的に示す図である。 従来のシートバックのロック構造を備えたリアシートバックを示す概略側面図である。 従来のシートバックのフレームを示す平面図である。 従来のインターロック機構を示す分解斜視図である。 従来のストライカの配置状態を示す斜視図である。 従来のストライカの拡大平面である。
以下、本発明の実施形態を図1〜図10を用いて説明する。
この実施形態におけるリアシート10は、図1に示すように、シートクッション11と図示しないヒンジ部とを介してリアシートバック13が車両前方側へ傾倒可能に連結されており、起立した所定位置で固定可能となっている。リアシートバック13は起立した所定位置では、ボディサイド部15に隣接して配置される。図1では、リアシートバック13の一方の側部を図示しているが、リアシートバック13の車幅方向両側にそれぞれ勝手反対に構成されていてもよい。
ボディサイド部15とは、リアシート10が配置される部位の側方位置に立設され、即ち車高方向に設けられたボディの一部であり、例えばCピラー、リアフェンダ、リアホイールハウスなどである。
この実施形態におけるリアシートバック13のロック構造は、リアシートバック13を所定位置に固定するものであり、ボディサイド部15に設けられたインターロック機構17と、リアシートバック13のボディサイド部15と対向するシートバック側部13aに、インターロック機構17と係脱可能に設けられたストライカ19とを備えている。
図2乃至図4に示すように、インターロック機構17は、ボディサイド部15へ固定するための固定部21と、固定部21から車幅方向内側へ向けて立設されたレッグ部23と、レッグ部23の頂部側にボディサイド部15から離間して設けられてストライカ19を車両前後方向に係脱するためのロック機構本体部25と、ロック機構本体部25と連結された操作ノブ51とを備える。
このインターロック機構17は、図6に示すように、内側に配置される第1ブラケット31と外側に配置される第2ブラケット32とが内外に重ねて接合された構造を有する複合ブラケットを備え、第1ブラケット31と第2ブラケット32との間に、ロック機構本体部25が構成されている。
第1ブラケット31及び第2ブラケット32はそれぞれ固定部21及びレッグ部を一対有しており、第1ブラケット31と第2ブラケット32との各固定部21及びレッグ部23が互いに溶接等により接合されることで一体化されている。
ここでは、第1ブラケット31及び第2ブラケット32の各固定部21は、上下に密着しており、図1に示すように、ボディサイド部15に設けられた取付面33に溶接やネジ等の締結部材による締結などにより固定されている。
第1ブラケット31のレッグ部23と第2ブラケット32のレッグ部23とは同一形状であっても異なる形状であってもよいが、この実施形態では、固定部21からのレッグ部23の長さが第1ブラケット31より第2ブラケットが長く形成されると共に、第1ブラケット31のレッグ部23の表面に第2ブラケット32のレッグ部23を溶接部37において溶接することで十分な強度が確保されている。
この第1ブラケット31のレッグ部23と第2ブラケット32のレッグ部23は、特に限定されるものではないが、シートバック側部からのストライカ19の突出量より大きく形成されることで、ストライカ19を係脱し易くするのが好適である。
第1ブラケット31及び第2ブラケット32が接合された状態で形成される一対の固定部21及びレッグ部23は、ストライカ19の係脱方向Dに対して、即ち、車両前後方向に対して互いに異なる位置に設けられている。ここでは、車高方向下方となる固定部21及びレッグ部23はロック片39の枢支ピン41より車両前方に配置され、上方となる固定部21及びレッグ部23は枢支ピン41より車両後方に配置されている。
ロック機構本体部25は、第1ブラケット31及び第2ブラケット32に架設されることで車幅方向に配向した枢支ピン41,41にそれぞれ回動可能に枢支されたロック片39及び係止片43を備えており、枢支ピン41,41はそれぞれ第1ブラケット31及び第2ブラケット32にカシメ固定されている。
係止片43とロック片39とは引張バネ45により連結されており、係止片43がロック片39側に常時付勢されている。ロック片39が回動して、ロック片39の係止凹部47が係止片43の係止突起49の位置に配置されたときに、引張バネ45の付勢力により、係止片43の係止突起49がロック片39の係止凹部47に係止するようになっている。
一方、係止片43には操作ノブ51が連結されており、図6に示すように、操作ノブ51が引張り操作されると、係止片43が引張バネ45の付勢力に抗して引き上げられ、これによりロック片39の係止状態が解除され、ロック片39が回動して係合凹部53が開放位置に配置され、係合凹部53に係合されていたストライカ19を離脱することが可能なように構成されている。
このようなインターロック機構17は、図7に示すように、ボディサイド部15を車室内側から覆うガーニッシュ55により被覆されている。この実施形態では、ボディサイド部がCピラーの場合の例であるため、ガーニッシュ55は、車両前方側のドア開口部から後方側に向けて、表面が徐々にボディサイド部15から離間するように曲面形状に形成されている。
そのためロック機構本体部25の係脱部、具体的にはロック片39はガーニッシュ55に車両前方側に向けて開設された係脱用開口57に露出して配置されており、この係脱用開口57がガーニッシュ55に形成された凹部内に設けられている。そのため、ガーニッシュ55表面側からロック片に乗員が容易に接触することを十分に防止することができるようになっている。
さらに、このガーニッシュ55の係脱用開口57とは異なる位置、具体的には係脱用開口57の上方の近接位置、好ましくはリアシートバック13の肩部13bに対応する近傍位置に、インターロック機構17の操作ノブ51を突出して配置するための操作ノブ開口59が設けられ、操作ノブ51を上方へ容易に引き上げることが可能となっている。
一方、このようなインターロック機構17により固定及び解除可能に構成されたリアシートバック13は、図1に示すように、複数本のワイヤを縦横に所定間隔で配置して互いに溶接固定されることで形成されたワイヤーフレーム61と、このワイヤーフレーム61を埋設して発泡成形等により樹脂で成形されたクッション部62とを有している。
リアシートバック13のワイヤーフレーム61には、リアシートバック13の略水平となる車幅方向に横支柱63配置され、ワイヤーフレーム61と溶接等で固定されて一体化されている。この横支柱63は、リアシートバック13のフレームの一部を構成するものであってもよい。
横支柱63は、少なくともストライカ19をインターロック機構17に係合する際や係合状態において、ストライカ19に負荷される荷重を十分に支持可能な強度を有することが必要である。横支柱63が全長にわたり中空のパイプにより構成されていれば、リアシート10を軽量化しつつ剛性を確保することができて好適である。
この横支柱63は、リアシートバック13の全幅を横断するように配置されているのがよい。これにより横支柱63のリアシート10に対する十分な固定強度を確保し易くできる上に、横支柱63によりリアシートバック13の強度を担保する部材として利用することができる。
図8に示すように、この横支柱63の少なくとも端部に中空部63aが設けられ、この中空部63aにストライカ19を構成するストライカピン65が溶接等により固定されている。ストライカ19は、横支柱63自体の端部に形成されていてもよいが、この実施形態では、横支柱63とは別部材に作製されたものを横支柱63の端部に溶接等により接合したものとなっている。このようにすれば、ネジ等により締結する必要がない上、横支柱63をワイヤーフレーム61に固定する際に生じる製造誤差を、ストライカピン65を接合する際に調整することができて好適である。
ストライカ19には、横支柱63の延長方向に延びてインターロック機構17と係脱可能な軸部66が横支柱63より細く設けられると共に、軸部66の端部、即ちストライカ19の先端部に、軸部66より外側となる径方向に広がる膨出部67が設けられている。
このようにすることで、インターロック機構17に係合された状態で横方向に荷重が負荷された際、ストライカ19が軸方向に移動して抜けて外れることを防止できると共に、シートバックのロック構造が解除状態で、リアシートバック13が傾倒状態のときに、露出して配置されたストライカ19の先端部の安全性が向上できて好適である。
次に、このようなリアシートバック13のロック構造の動作の概略を説明する。
リアシートバック13を車両前方側へ傾倒させた状態から起立させて所定位置に固定する場合には、リアシートバック13を引き上げ、シートバック側部13aに突出して設けられているストライカ19をインターロック機構17のロック片39の係合凹部53と第1及び第2ブラケット31,32の開放凹部69とに挿入し、係合凹部53に当接させて加圧する。するとロック片39が枢支ピン41を中心に回動し、開放凹部69と係合凹部53とによりストライカ19を保持し、ロック片39の係止凹部47に係止片43の係止突起49が係止することで、ストライカ19がインターロック機構17に係合される。これにより、リアシートバック13は所定位置に固定される。
このようにリアシートバック13を起立させて所定位置に固定した状態では、ストライカ19がインターロック機構17に係合されることで、リアシートバック13を十分な保持力で所定位置に固定することができる。即ち、ストライカ19がインターロック機構17に係合していると、図9(b)に示すように、係合凹部53にストライカ19が収容された状態でロック片39が回動している。このときの係合凹部53の向きは、第1及び第2ブラケット31,32の車両前方側に開口した開放凹部69と異なり、図2に示すように、開放凹部69の開口がロック39により閉塞される向きとなっている。さらにロック片39の係止凹部47に係止片43の係止突起49が係止されることで、ロック片39の回動が阻止されている。しかも、ストライカピン65の膨出部67がインターロック機構17を介してリアシートバック13とは反対位置に配置されている。
このような本実施形態と比較するため、図10(a)(b)に示すようなロック構造を構成した。
この構成では、リアシートバック13に車幅方向に延びるフレーム部74が配設され、このフレーム部74から車幅方向外側に突出する棒状のストライカ78が設けられ、リアシートバック13の側方に棒状のストライカ78を係止するためのロック機構83が設けられている。ロック機構83には、図10(b)に示すように、支点部84を支点として揺動可能に支持されると共に、一端側に棒状のストライカ78と係脱可能なフック85を有するフック部材86を備え、さらにフック部材86を閉じる方向に付勢する引っ張りバネ87を備えている。
このような比較のためのロック構造において、リアシートバック13を起立させて所定位置に固定した状態では、図中に仮想線で示すように、棒状のストライカ79が引っ張りバネ87の付勢力によりフック85に係止されることで、棒状のストライカ78がロック機構83に係合されている。
そして、図10(b)に示すように、比較のためのロック構造では、リアシートバック13の車両後方側に載置された積荷Wが車両前方側に移動し、リアシートバック13に積荷Wによる荷重が過剰に負荷されると、リアシートバック13が車両前方側に押され、フレーム部74に接続された棒状のストライカ78が前方側に引っ張られる。
そのため、例えばフック部材86が引っ張りバネ87の付勢力に抗して開放方向に回動するようなことがあり、また、棒状のストライカ78がリアシートバック13側に軸方向に引っ張られて移動するようなことがある。すると、実線で示すようにフック85からストライカ78が離脱して、リアシートバック13を固定状態で維持できなくなる。
ところが、本実施形態のロック構造では、図9(a)に示すように、リアシートバック13の車両後方側に載置された積荷Wが車両前方側に移動して積荷Wの荷重が負荷され、リアシートバック13からストライカ19に車両前方側への力が作用しても、インターロック機構17のロック片39が係止片43により係止されているため、ロック片39が回動することがなく、インターロック機構17によりストライカ19を確実に支持することができる。しかも、ストライカ19がリアシートバック13側に軸方向に引っ張られたとしても、膨出部67がインターロック機構17に当接することでストライカ19がインターロック17から抜けて外れるようなことを確実に防止することができる。
なお、起立状態のリアシートバック13を車両前方側へ傾倒させる場合には、まず、リアシートバック13の肩部13bの近傍に配置されている操作ノブ51を引き上げる。すると、係止片43とロック片39との係止状態が解除されると共にロック片39が枢支ピン41を中心に回動し、ロック片39の係合凹部53の向きを第1及び第2ブラケット31,32の開放凹部69に沿わせる。これにより、インターロック機構17とストライカ19との係合状態が解除され、リアシートバック13を前方側に傾倒させることができる。
以上のようなリアシートバック13のロック構造によれば、リアシートバック13のロック構造によれば、ボディサイド部15にインターロック機構17が設けられると共に、リアシートバック13にストライカ19が設けられているので、インターロック機構17を固定するための構造をリアシートバック13に設ける必要がない。そのため、リアシートバック13やそのフレームの剛性や重量を軽減することができる。
さらに、リアシートバック13の動作方向に略沿って配置されるボディサイド部15にインターロック機構17が設けられているため、インターロック機構17をリアシートバック13の動作方向に沿って容易に配置できる。一方、ストライカ19をシートバック側部13aに突出させることで容易に構成することができる。そのため、インターロック機構17及びストライカ19の構成を簡素化できる。
しかも、リアシートバック13内部にインターロック機構17やストライカ19を構成するための複雑な構造が埋設されないため、そのような部分によりリアシートバック13のクッション性が低下し難く、リアシートバック13全体のクッション性を確保することが容易である。
この構造では、ロック機構本体部25がレッグ部23を介してボディサイド部15から離間して設けられているので、ロック機構本体部25をシートバック側部13aに近接して安定して配置することができ、ストライカ19を過剰に突出させる必要がない。そのため、ストライカ19のリアシートバック13から突出量を少なく抑えることができると共に、ストライカ19の固定点と作用点との間隔を狭く抑えることで、ストライカ19の強度や耐久性を確保できる。
これらの固定部21及びレッグ部23が第1ブラケット31及び第2ブラケット32を接合して構成されているので、接合前に各ブラケット31,32を形成すれば、薄肉で曲げ成形等により容易に各ブラケット31,32を作製でき、接合後にはレッグ部23が一体化されるためレッグ部23の十分な強度を確保することが可能である。そのため、ロック機構本体部25がボディサイド部15から離間して配置されていても、インターロック機構17の十分な強度を実現できる。
特に、一対の固定部21及びレッグ部23が、車両前後方向、即ち、ストライカ19の係脱方向と異なる位置に設けられ、固定部21の一方がロック機構本体部25におけるロック片39の枢支ピン41より車両前方側に固定され、他方が枢支ピン41より車両後方側に固定されているので、ストライカ19が係脱する際にインターロック機構17に負荷される荷重に対して、インターロック機構17の倒れを防止できる。
さらにガーニッシュ55によりインターロック機構17が被覆され、ロック機構本体部25のストライカ19との係脱部位がガーニッシュ55に車両前方側に向けて開設された係脱用開口57に配置されているため、ボディサイド部15から車室側に突出してインターロック機構17を設けていても、不自然な凹凸を形成することがなく外観品質を良好に保つことができ、また乗員がインターロック機構17に直接接触することも防止できる。
上記実施形態は、本発明の範囲内において変更可能であり、例えばロック構造をリアシートバック以外のシートバックにおいても同様に適用可能である。
上記ではリアシートバック13に線材により形成されたワイヤーフレーム61を設けた例について説明したが、図10のような板材により形成されたフレームや、立体形状のフレームなど、他のフレームであっても本発明を同様に適用可能である。
10 リアシート
11 シートクッション
13 リアシートバック
13a シートバック側部
13b 肩部
15 ボディサイド部
17 インターロック機構
19 ストライカ
21 固定部
23 レッグ部
25 ロック機構本体部
31 第1ブラケット
32 第2ブラケット
33 取付面
35 フック部
37 溶接部
39 ロック片
41 枢支ピン
43 係止片
45 引っ張りバネ
47 係止凹部
49 係止突起
51 操作ノブ
53 係合凹部
55 ガーニッシュ
57 係脱用開口
59 操作ノブ開口
61 ワイヤーフレーム
62 クッション部
63 横支柱
63a 中空部
65 ストライカピン
67 膨出部
69 開放凹部

Claims (6)

  1. 可倒式シートバックを所定位置に固定するためのロック構造であって、
    上記シートバック側方に立設されたボディサイド部にインターロック機構を設けると共に、
    上記シートバックの上記ボディサイド部と対向するシートバック側部に、上記インターロック機構と係脱可能なストライカを設けた、シートバックのロック構造。
  2. 前記インターロック機構は、前記ボディサイド部への固定部と、該固定部から立設されたレッグ部と、上記ボディサイド部から離間して前記レッグ部の頂部側に設けられたロック機構本体部とを備える、請求項1に記載のシートバックのロック構造。
  3. 前記インターロック機構は、内外に重ねて接合された一対のブラケットを有し、
    前記ロック機構本体部が上記一対のブラケット間に設けられると共に、前記レッグ部において上記一対のブラケットが接合されている、請求項2に記載のシートバックのロック構造。
  4. 前記ストライカは、前記シートバックのフレームに幅方向に配置固定された横支柱の端部に設けられている、請求項1乃至3の何れかに記載のシートバックのロック構造。
  5. 前記ストライカは、前記横支柱の延長方向に延びて前記インターロック機構と係脱する軸部と、該軸部の先端部に該軸部より外側に広がる膨出部とを有する、請求項4に記載のシートバックのロック構造。
  6. 前記ボディサイド部はガーニッシュにより被覆され、該ガーニッシュにより前記インターロック機構が被覆され、前記ロック機構本体の前記ストライカとの係脱部位が前記ガーニッシュに車両前方側に向けて開設された係脱用開口に配置されると共に、上記インターロック機構の操作ノブが上記ガーニッシュの前記係脱用開口とは異なる位置に露出して配置されている、請求項1乃至6の何れかに記載のシートバックのロック構造。
JP2009266378A 2009-11-24 2009-11-24 シートバックのロック構造 Pending JP2011110962A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009266378A JP2011110962A (ja) 2009-11-24 2009-11-24 シートバックのロック構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009266378A JP2011110962A (ja) 2009-11-24 2009-11-24 シートバックのロック構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011110962A true JP2011110962A (ja) 2011-06-09

Family

ID=44233637

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009266378A Pending JP2011110962A (ja) 2009-11-24 2009-11-24 シートバックのロック構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011110962A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102910091A (zh) * 2011-08-04 2013-02-06 丰田纺织株式会社 车辆座椅
JP2014189229A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Toyota Boshoku Corp 乗物用シート

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001039188A (ja) * 1999-07-30 2001-02-13 Aisin Seiki Co Ltd シートバックロック装置
JP2008030733A (ja) * 2006-07-06 2008-02-14 Mazda Motor Corp 車体構造体と車載部材の連結装置
JP2008308094A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Daihatsu Motor Co Ltd 車両用シートロック装置
JP2009255852A (ja) * 2008-04-21 2009-11-05 Nissan Motor Co Ltd 車両用シートバックフレーム構造

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001039188A (ja) * 1999-07-30 2001-02-13 Aisin Seiki Co Ltd シートバックロック装置
JP2008030733A (ja) * 2006-07-06 2008-02-14 Mazda Motor Corp 車体構造体と車載部材の連結装置
JP2008308094A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Daihatsu Motor Co Ltd 車両用シートロック装置
JP2009255852A (ja) * 2008-04-21 2009-11-05 Nissan Motor Co Ltd 車両用シートバックフレーム構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102910091A (zh) * 2011-08-04 2013-02-06 丰田纺织株式会社 车辆座椅
DE102012213612A1 (de) 2011-08-04 2013-02-07 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Fahrzeugsitz
CN102910091B (zh) * 2011-08-04 2015-04-15 丰田纺织株式会社 车辆座椅
US9061620B2 (en) 2011-08-04 2015-06-23 Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha Vehicle seat
JP2014189229A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Toyota Boshoku Corp 乗物用シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104129326B (zh) 有双锁定就坐位置的车辆座椅组件和调整车辆座椅的方法
JP2009090806A (ja) 誤操作防止機構及び車両用格納シート
JP2008207636A (ja) 車両用シート
JP6658344B2 (ja) 乗物用シート
JP2020029253A (ja) 車両用シート
JP7151544B2 (ja) 乗物用シート
WO2011030734A1 (ja) 車両用シートの収納装置
JP2011110962A (ja) シートバックのロック構造
JP4515300B2 (ja) 車両用シート装置
JP2011255860A (ja) 自動車のシートバックの支持構造
JP5536396B2 (ja) シート装置
JP5727222B2 (ja) シートフレーム及び該シートフレームを備えた車両用格納シート
JP6334309B2 (ja) ヘッドレストおよびシート
JP5984735B2 (ja) 車両用シート
JP4241278B2 (ja) シートロック構造
JP5820426B2 (ja) アシストグリップの取付構造
JP6542135B2 (ja) 車両用シート
JP2017030479A (ja) 車両用シートの取付構造
JP5534465B2 (ja) 車両の荷室構造
JP5248835B2 (ja) 車両用シートクッションのスライドレバー取付け構造
JP2010195376A (ja) 車両用スライドレール装置
JP2006264428A (ja) シートの支持構造
JP6311538B2 (ja) 車両の後部車体構造
JP6419536B2 (ja) 車両用シート
JP2023147851A (ja) 乗物用シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130702

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131105