JP6419536B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに係り、特に、シートバック及びシートクッションを車体フロアよりも低位置に収納可能な車両用シートに関する。
従来、シート本体を構成するシートバック及びシートクッションを車体フロアよりも低位置に収納可能な車両用シートは既に知られており、その中には、シート本体を前倒れさせてシート前方に設けられた収納フロアに収納可能な車両用リアシートが存在する(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の車両シートは、車体フロアに取り付けられ、シートバックを回動可能に支持する取り付け軸と、上端がシートクッションの前方部分を支持し、下端が収納フロアに固定された保持溝に回動可能に保持される脚部材と、からなる収納構造を備えている。
シート本体の収納操作時には、シートバックが車体フロアに対してシートクッションを収納フロアへ移動させるように回転し、脚部材がシートバックと連動して保持溝を中心として回転することで、シート本体を収納フロアに収納可能な構成となっている。
また、車両シートは、乗員が着座可能な使用状態から、脚部材を保持溝から離脱させた上で、シートクッションを上方に跳ね上げたチップアップ状態へ切り替え可能な構成となっている。
特開2009−67309号公報
ところで、特許文献1のようなシート本体を収納可能なシートでは、外部からの衝撃から保護することや、異物の侵入を防止することを目的として、一般に、収納構造を構成する取り付け軸や保持溝等を上方から覆う樹脂製のカバーが取り付けられている。
しかしながら、このカバーを利用して使用状態から切り替え操作を容易にするような配慮はなされていなかった。
そのため、当該カバーを含む既存の構成部品を利用して、使用状態から切り替え操作が容易な車両用シートが望まれていた。
また、特許文献1のようなシートでは、シートクッションを支持する脚部材が、シートクッションと収納フロアとの間で連結されるために長尺な部材となっていた。
そうすると、使用状態とチップアップ状態との切り替え操作で脚部材を保持溝から着脱させるときに、脚部材の全長が長いことで、離脱した脚部材の前後方向の振れ幅が大きくなってしまい、脚部材を保持溝に再装着させる操作が困難になっていた。
そこで、使用状態から切り替え操作が容易な車両用シートが望まれていた。
また、特許文献1のようなシートでは、シート本体を設置する車体フロア面だけでなく、収納フロア面にも収納構造の構成部品を取り付けており、シート本体を収納するために複雑な構造となっていた。
そのため、シンプルな構造で、収納フロアに収納可能な車両用シートが望まれていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、使用状態から切り替え操作が容易な車両用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、シンプルな構造で収納フロアに収納可能な車両用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の車両用シートによれば、背もたれ部となるシートバックと、該シートバックに連結され、着座部となるシートクッションと、を有するシート本体を備え、乗員が着座可能な使用状態と、前記シート本体を前記使用状態から移動させた移動状態との間で切り替え可能な車両用シートであって、車体フロア側に設けられる支持ベースと、該支持ベース上に取り付けられ、前記シート本体が回動可能となるように該シート本体のシート前後方向又はシート幅方向の一端側に連結されるシート回動軸と、上端側が前記シート本体の他端側に取り付けられ、下端側が前記支持ベース上に設けられた脚保持部材に着脱可能に保持される着脱脚と、前記支持ベースを上方から覆い、前記シート本体が前記使用状態と前記移動状態との間で移動するときに、前記シート本体と共に移動する前記着脱脚をガイドするベースカバーと、を備え、該ベースカバーには、前記脚保持部材の周辺に配置され、前記支持ベースに取り付け可能なカバー取り付け部が設けられていること、により解決される。
上記のように、支持ベースを上方から覆うベースカバーが、シート本体が使用状態と移動状態との間で移動するときに、シート本体と共に移動する着脱脚をガイドしているため、既存の構成部品となるベースカバーを利用して、使用状態から切り替え操作が容易な車両用シートを実現できる。
そして、ベースカバーには、脚保持部材の周辺に配置され、支持ベースに取り付け可能なカバー取り付け部が設けられているため、ベースカバーの脚保持部材周辺における組み付け性が安定し、ベースカバーの着脱脚に対するガイド性が安定する。その結果、使用状態から切り替え操作が一層容易になる。
そして、脚保持部材が従来のように収納フロアではなく、車体フロア側に配置されているため、着脱脚の全長を小さくできる。着脱脚の全長が小さい分だけ、着脱脚の前後方向の振れ幅が小さくなることから、着脱脚が脚保持部材に保持され易くなる。従って、使用状態から切り替え操作が一層容易になる。
このとき、前記移動状態とは、前記シート本体を前記車体フロアよりも低位置に移動させた収納状態であって、前記シート回動軸は、前記シート本体がシート前後方向に回動可能となるように前記シート本体のシート後端側に連結され、前記着脱脚は、上端部が前記シート本体のシート前端側に取り付けられていると良い。
上記構成により、シート本体を使用状態と収納状態との間で移動させるときに、切り替え操作が良好になる。
そして、収納構造の構成部品を車体フロア側に全て配置するため、収納フロアに広い収納スペースを確保できる。
このとき、前記カバー取り付け部は、シート幅方向において前記脚保持部材を挟むように複数設けられていると良い。
また、前記カバー取り付け部は、シート前後方向において前記脚保持部材と重なる位置に配置されていると良い。
上記構成により、ベースカバーの脚保持部材周辺における組み付け性が一層安定し、ベースカバーの着脱脚に対するガイド性が安定する。
このとき、前記支持ベース上に取り付けられ、シート前後方向において前記脚保持部材と重なる位置に配置され、前記着脱脚を前記脚保持部材に保持された状態でロック可能なロック装置を備え、前記カバー取り付け部は、シート幅方向において前記脚保持部材と前記ロック装置との間に配置されていると良い。
上記構成により、ベースカバーのロック装置周辺における組み付け性も同時に安定する。
このとき、前記カバー取り付け部は、前記ベースカバー表面から前記支持ベース側に向かって下方に窪む凹形状からなり、少なくとも開口部分が、前記脚保持部材よりもシート前方に張り出していると良い。
上記構成により、カバー取り付け部の開口部分が比較的広がって形成されるため、例えば、カバー取り付け部と支持ベースにおける被取り付け部とをボルト締結するような場合に、締結作業性が向上する。
そして、カバー取り付け部が凹形状からなるため、ベースカバーの剛性が向上する。
このとき、前記ベースカバーは、前記使用状態のときに、前記着脱脚の少なくとも下端側を収容する脚収容凹部を備え、前記カバー取り付け部は、前記脚収容凹部の底側部分に配置されていると良い。
上記構成により、シートの切り替え操作時に、シート本体と共に移動する着脱脚がカバー取り付け部に干渉してしまうことを抑制できる。
このとき、前記カバー取り付け部は、前記脚収容凹部の底部分よりも下方に窪んでいると良い。
上記構成により、着脱脚がカバー取り付け部に干渉することを一層抑制できる。
そして、ベースカバーの脚収容凹部周辺の剛性が向上する。
このとき、前記支持ベースは、シート側方に配置された左右の前記シート回動軸がそれぞれ取り付けられる左右のサイドベース部と、該左右のサイドベース部を連結する第1ベース連結部と、該第1ベース連結部よりも後方の位置で前記左右のサイドベース部を連結する第2ベース連結部と、シート前後方向に延びて前記第1ベース連結部と前記第2ベース連結部とを連結し、前記脚保持部材が取り付けられる保持部材支持部と、を備え、前記カバー取り付け部は、前記支持ベースにおいて前記保持部材支持部に取り付けられていると良い。
上記構成により、脚保持部材が、支持ベースにおいて比較的支持剛性の高い保持部材支持部に取り付けられるため、脚保持部材及び支持脚の支持剛性が向上する。結果として、シート本体の支持剛性を向上できる。
そして、脚保持部材と、カバー取り付け部とが同一部材に取り付けられるため、着脱脚が脚保持部材に着脱可能に保持されるところ、ベースカバーの着脱脚に対するガイド性が一層向上する。
このとき、前記保持部材支持部は、前記支持ベース表面から前記ベースカバー側とは反対側に向かって下方に窪む凹形状からなり、前記カバー取り付け部は、前記保持部材支持部において窪んだ部分に取り付けられていると良い。
上記構成により、カバー取り付け部が支持ベースに対して位置決めされ易くなる。
そして、カバー取り付け部と保持部材支持部との連結剛性が向上する。
このとき、前記ベースカバーのうち、前記カバー取り付け部の周辺部分において前記支持ベース側の裏面には、前記支持ベース側に向かって突出する補強リブが形成されていると良い。
上記構成により、カバー取り付け部周辺における組み付け剛性が向上する。
このとき、前記脚収容凹部のうち、前記カバー取り付け部の周辺部分において前記支持ベース側の裏面には、前記支持ベースに当接するように突出する当接リブが形成されていると良い。
また、前記当接リブは、シート幅方向において前記カバー取り付け部を挟むように複数設けられていると良い。
上記構成により、組み付けられたベースカバーのガタツキ、特に脚収容凹部周辺及びカバー取り付け部周辺のガタツキが抑制される。
このとき、前記脚収容凹部は、前記支持ベースに当接する底壁部と、該底壁部から開口部分に向かって幅広となるように形成された側壁部と、を備え、前記当接リブは、前記脚収容凹部において前記側壁部の傾斜面に配置されていると良い。
また、前記当接リブは、前記側壁部の傾斜面に沿って延びていると良い。
上記構成により、ベースカバーの当接リブを支持ベースに嵌め込み易くなる。
このとき、前記当接リブは、所定の間隔を空けて配置された少なくとも2本のリブからなると良い。
上記構成により、ベースカバーのガタツキが一層抑制される。
請求項1の発明によれば、既存の構成部品となるベースカバーを利用して、使用状態から切り替え操作が容易な車両用シートを実現できる。
そして、ベースカバーの脚保持部材周辺における組み付け性が安定し、ベースカバーの着脱脚に対するガイド性が安定する。その結果、切り替え操作が一層容易になる。
そして、脚保持部材が従来のように収納フロアではなく、車体フロア側に配置されているため、着脱脚の全長を小さくできる。着脱脚の全長が小さい分だけ、着脱脚の前後方向の振れ幅が小さくなることから、着脱脚が脚保持部材に保持され易くなる。従って、切り替え操作が一層容易になる。
請求項2の発明によれば、シート本体を使用状態と収納状態との間で移動させるときに、切り替え操作が良好になる。そして、収納フロアに広い収納スペースを確保できる。
請求項3、4の発明によれば、ベースカバーの脚保持部材周辺における組み付け性が一層安定し、ベースカバーの着脱脚に対するガイド性が安定する。
請求項5の発明によれば、ベースカバーのロック装置周辺における組み付け性も同時に安定する。
請求項6の発明によれば、例えば、カバー取り付け部と支持ベースにおける被取り付け部とをボルト締結するような場合に、締結作業性が向上する。そして、カバー取り付け部が凹形状からなるため、ベースカバーの剛性が向上する。
請求項7の発明によれば、シートの切り替え操作時に、シート本体と共に移動する着脱脚がカバー取り付け部に干渉してしまうことを抑制できる。
請求項8の発明によれば、着脱脚がカバー取り付け部に干渉することを一層抑制できる。そして、ベースカバーの脚収容凹部周辺の剛性が向上する。
請求項9の発明によれば、脚保持部材及び支持脚の支持剛性が向上する。結果として、シート本体の支持剛性を向上できる。そして、ベースカバーの着脱脚に対するガイド性が一層向上する。
請求項10の発明によれば、カバー取り付け部が支持ベースに対して位置決めされ易くなる。そして、カバー取り付け部と保持部材支持部との連結剛性が向上する。
請求項11の発明によれば、カバー取り付け部周辺における組み付け剛性が向上する。
請求項12、13、16の発明によれば、組み付けられたベースカバーのガタツキ、特に脚収容凹部周辺及びカバー取り付け部周辺のガタツキが抑制される。
請求項14、15の発明によれば、ベースカバーの当接リブを支持ベースに嵌め込み易くなる。
本実施形態に係る車両用シートの斜視図である。 車両用シートの骨格となるシートフレームの斜視図である。 車両用シートの支持ベースの斜視図である。 支持ベースを保護するベースカバーの斜視図である。 ベースカバーを裏側から見たときの斜視図である。 ベースカバー及び支持ベースを真横から見たときの縦断面図である。 車両用シートの側面図であって、使用状態から収納状態へ移動する動作を説明する図である。 車両用シートの側面図であって、収納状態へ移動する動作を説明する図である。 車両用シートの側面図であって、収納状態からチップアップ状態へ移動する動作を説明する図である。 車両用シートの側面図であって、チップアップ状態から使用状態へ復帰する動作を説明する図である。
以下、本発明の実施形態に係る車両用シートについて、図1〜図10を参照しながら説明する。
本実施形態は、シート本体を収納フロアに収納可能な車両用シートであって、シート本体が回動可能となるように連結されるシート回動軸と、上端がシート本体に取り付けられ、下端が支持ベース上の脚保持部材に着脱可能に保持される着脱脚と、を備え、シート本体が使用状態と収納状態との間で移動するときに、支持ベースを覆うベースカバーが、シート本体と共に移動する着脱脚をガイドしており、ベースカバーは、脚保持部材を挟む周辺位置おいて支持ベースにボルト締結されていることを特徴とする車両用シートの発明に関するものである。
なお、車両用シートのシートバックに対して乗員が着座する側がシート前方側となる。
本実施形態の車両用シートSは、例えば車両の後部座席に相当するリアシートである。なお、車両前後方向に三列のシートを備える車両において二列目のミドルシートとしても利用可能である。
車両用シートSは、図1に示すように、シートバック1と、シートクッション2と、ヘッドレスト3とを備えるシート本体と、車体フロア上に取り付けられ、シート本体を前後方向に移動可能に支持する左右のレール装置4と、レール装置4上に取り付けられる支持ベース40と、シートクッション2と支持ベース40との間に取り付けられ、シートクッション2を下方から支持する着脱脚30と、支持ベース40上に取り付けられ、着脱脚30の下端を着脱可能に保持する脚保持部材50と、支持ベース40を上方から覆うベースカバー60と、から主に構成されている。
また、車両用シートSは、図2に示すように、支持ベース40に対してシートバック1をシート回動軸12を中心として回動可能に連結するリクライニング装置13と、シートバック1に対してシートクッション2を回動可能に連結するクッション回動装置25と、シートクッション2に対して着脱脚30を回動可能に連結する脚回動装置28と、を備えている。
車両用シートSのシート前方側には、図7に示すように、車体フロアよりも低位置に形成された凹型の収納フロアが設けられている。
車両用シートSは、乗員が着座可能な使用状態と、シート本体を収納フロアに収納させた収納状態と、シート本体を上方に跳ね上げたチップアップ状態との3種類の形態のシートアレンジが可能なシートである。
具体的には、車両用シートSは、図7(a)に示す使用状態から、乗員が不図示の操作ストラップを引っ張ると、シート本体が前倒れして折り畳まれ、収納フロアに収納された図8(c)に示す収納状態に切り替わる。また、収納状態から、乗員が手動でシート本体を上方に起こすことで図9(b)に示すチップアップ状態に切り替わる。さらに、チップアップ状態から、乗員が操作レバーとして機能する着脱脚30を引っ張ると、シートバック1に対してシートクッション2がシート下方に回転し、図10(b)に示す使用状態に復帰する。詳細は後述する。
シートバック1は、図1に示すように、乗員の背中を後方から支持する背もたれ部であって、骨格となる図2に示すバックフレーム10に、クッションパッド1aを載置して、表皮1bで被覆されて構成されている。
シートクッション2は、乗員を下方から支持する着座部であって、骨格となる図2に示すクッションフレーム20に、クッションパッド2aを載置して、クッションパッド2aの上から表皮2bによって被覆されて構成されている。
ヘッドレスト3は、乗員の頭を後方から支持する頭部であって、芯材となる不図示のピラーにクッションパッド3aを載置して表皮3bで被覆されて構成されている。
レール装置4は、上下方向においてシート本体と車体フロアとの間に配設されており、図2に示すように、車体フロアに固定され、シート前後方向に延びる左右のロアレール4aと、ロアレール4aに沿って摺動可能に支持される左右のアッパレール4bと、から構成されている。
左右のアッパレール4bの上面には、支持ベース40が架設されている。
バックフレーム10は、シートバック1の骨格となる略矩形状の枠状体からなり、図2に示すように、バックフレーム10の左右外側面であって下方部分には、支持ベース40と連結するための左右の連結ブラケット11が取り付けられている。
連結ブラケット11は、上下方向に延出する略弓形状の板金部材からなり、連結ブラケット11の上端がバックフレーム10に取り付けられ、その下端が支持ベース40に取り付けられている。
左側の連結ブラケット11の下端には、左右方向において支持ベース40に軸支されたシート回動軸12が設けられ、右側の連結ブラケット11の下端部には、支持ベース40に対してバックフレーム10を回動可能に連結するリクライニング装置13が取り付けられている。
リクライニング装置13は、公知の装置からなり、図2に示すように、連結ブラケット11の左右内側面に配置されており、左右方向においてクッションフレーム20との干渉を抑制している。
リクライニング装置13は、シート回動軸12と、バックフレーム10をシート回動軸12を中心として前方側に回転させて収納状態に付勢する渦巻きバネ14と、から主に構成されている。
シート回動軸12は、左右方向においてバックフレーム10側と支持ベース40側とに軸支され、渦巻きバネ14は、その一端がバックフレーム10側に係止され、他端が支持ベース40側に係止されている。
リクライニング装置13は、バックフレーム10の回動動作をロックするロック状態に切り替え可能であって、バックフレーム10を図1の起立姿勢にロックし、不図示の操作ストラップが操作されることでロック状態を解除し、渦巻きバネ14の付勢力によってバックフレーム10を前方側に回転させて車体フロア側に折り畳むことができる。
クッションフレーム20は、シートクッション2の骨格となる略矩形状の枠状体からなり、図2に示すように、左右側方に配置された左右のサイドフレーム21と、各サイドフレーム21の前方部分を連結する前方連結パイプ22と、各サイドフレームの前後方向の略中央部分を連結する中央連結パイプ23と、前方連結パイプ22と中央連結パイプ23を連結する板状フレームとしてのパンフレーム24と、から主に構成されている。
サイドフレーム21は、シート前後方向に延出する板金部材からなり、その前方部分が前方連結パイプ22と連結され、その後方部分には、バックフレーム10に対してクッションフレーム20を回動可能に連結するクッション回動装置25が取り付けられている。
また、前方連結パイプ22は、略コ字形状のパイプ部材からなり、その左右内側面には、クッションフレーム20に対して着脱脚30を回動可能に連結する脚回動装置28が取り付けられている。
クッション回動装置25は、公知の装置からなり、図2に示すように、クッション回動軸26と、クッションフレーム20をクッション回動軸26を中心として下方側に付勢する渦巻きバネ27と、を備えている。
クッション回動軸26は、左右方向においてバックフレーム10側とクッションフレーム20側とに軸支され、渦巻きバネ27は、その一端がバックフレーム10側に係止され、他端がクッションフレーム20側に係止されている。
クッション回動装置25は、クッションフレーム20の回動動作をロックするロック状態に切り替え可能である。
クッション回動装置25は、図8(c)に示すように、シート本体を収納フロアに収納させたときに、具体的には、バックフレーム10をクッションフレーム20側に折り畳んだ状態のときに、クッションフレーム20の回動動作をロックする。そして、図10(a)に示すように、操作レバーとして機能する着脱脚30が引っ張られるとロック状態を解除し、渦巻きバネ27の付勢力によってバックフレーム10に対してクッションフレーム20を下方側に回転させることができる。
脚回動装置28は、脚回動軸28aと、着脱脚30を脚回動軸28aを中心としてクッションフレーム20とは逆側に、言い換えれば、クッションフレーム20から離れる方向に付勢するバネ部材28bと、を備えている。
脚回動軸28aは、左右方向において前方連結パイプ22と、着脱脚30の上端部とに軸支され、バネ部材28bは、その一端がクッションフレーム20側に係止され、他端が着脱脚30側に係止されている。
脚回動装置28は、着脱脚30の回動動作をロックするロック状態に切り替え可能であって、図8(a)に示すように、着脱脚30が脚保持部材50から離脱し、クッションフレーム20側に収納されたときに、着脱脚30の回動動作をロックする。そして、図10(a)に示すように、ロックされた着脱脚30が引っ張られるとロック状態を解除し、バネ部材28bの付勢力によって、使用状態に復帰させるように着脱脚30を脚保持部材50に装着可能な位置に移動させることができる。
着脱脚30は、図2に示すように、シートクッション2を支持する略コ字形状のパイプ部材であり、左右側方に配置された脚本体部31と、各脚本体部31の下端を連結する脚連結部32と、を備えている。
脚本体部31の上端は、クッションフレーム20の前後方向の略中央部分において左右内側面に連結されており、脚連結部32の左右方向の略中央部は、脚保持部材50に着脱可能に保持されている。
着脱脚30の上端部は、着脱脚30の下端部よりもシート前方に張り出しており、着脱脚30の下端部から着脱脚30の上端部に向かって前方に上方傾斜している。
支持ベース40は、シート本体を支持する部材であり、図3に示すように、左右側方にアッパレール4bに沿って配置された左右のサイドベース部41と、各サイドベース部41の前方部分を連結する第1ベース連結部42と、各サイドベース部41の略中央部分を連結する第2ベース連結部43と、各サイドベース部41の上面に取り付けられる左右の補強ベース部44と、第1ベース連結部42及び第2ベース連結部43を連結し、脚保持部材50を支持する保持部材支持部45と、を備えている。
サイドベース部41は、前後方向に長尺な略クランク形状の板金部材からなり、図3に示すように、アッパレール4b上面に連結された連結壁部41aと、連結壁部41aの左右内側端部から下方へ屈曲された内側壁部41bと、連結壁部41aの左右外側端部から上方へ屈曲された外側壁部41cと、から構成されている。
第1ベース連結部42及び第2ベース連結部43は、図3に示すように、左右方向に延在する略円形状のパイプ部材からなり、前後方向に所定の距離を空けて配置されている。
補強ベース部44は、図3に示すように、前後方向に長尺な略クランク形状の板金部材からなり、サイドベース部41上面に連結された連結壁部44aと、連結壁部44aの左右内側端部から下方へ屈曲された内側壁部44bと、連結壁部44aの左右外側端部から上方へ屈曲された外側壁部44cと、から構成されている。
第1ベース連結部42及び第2ベース連結部43それぞれの左右両端部は、図3に示すように、サイドベース部41と補強ベース部44とで挟まれて連結されている。
補強ベース部44は、サイドベース部41と上下で重なり合って閉断面構造を形成しており、支持ベース40が最中形状となっている。
保持部材支持部45は、図3、図6に示すように、脚保持部材50を支持する湾曲形状の板金部材であり、シート前後方向に延びてその略中央部分には、着脱脚30側とは反対の車体フロア側に向かって下方に窪む凹形状の折り曲げ部45aが形成されている。
保持部材支持部45の前方部分は、第1ベース連結部42に取り付けられ、保持部材支持部45の後方部分は、第2ベース連結部43に取り付けられている。
折り曲げ部45aの上面には、図3に示すように、脚保持部材50が取り付けられている。また図6に示すように、左右方向において脚保持部材50を挟む位置において、ベースカバー60に設けられたカバー取り付け部65がボルト締結されている。
脚保持部材50は、図3、図6に示すように、着脱脚30を着脱可能に保持する略U字形状のクリップ部材からなり、一対の側壁部51と、各側壁部51の下端部を連結する底壁部52と、から構成されている。
各側壁部51は、その下端部から上端部に向かって互いに近接する方向に折り曲げられており、言い換えれば、脚保持部材50の開口部分を狭めるように開口部内側方向に折り曲げられており、その上端部には、開口部外側方向に反り曲げられたカール部53が形成されている。
底壁部52は、湾曲形状からなり、保持部材支持部45の折り曲げ部45aに沿わせて取り付けられている。
底壁部52は、図6に示すように、その一部を切り起こした切り起こし部52aを備え、切り起こし部52aが、折り曲げ部45aに貫通して形成された不図示の掛け止め穴に掛け止めされてボルト締結されている。
一対のカール部53は、ベースカバー60に設けられた開口部を各々貫通し、着脱脚30側の外部に露出している。
脚保持部材50は、図3、図6に示すように、水平面に対して所定の傾斜角度で前傾させた位置で保持部材支持部45に支持されている。言い換えれば、脚保持部材50は、その開口部分を前方斜め上方に向けた位置で、保持部材支持部45に支持されている。
脚保持部材50に隣接した部分には、車両の後面衝突時に着脱脚30の脚連結部32を脚保持部材50に保持させた状態でロックする慣性ロック装置54が配置される。
慣性ロック装置54は、公知の装置からなり、支持ベース40に取り付けられており、前後方向において第1ベース連結部42と第2ベース連結部43の間に配置され、また、前後方向において脚保持部材50と重なる位置に配置されている。
ベースカバー60は、支持ベース40全体を上方から覆う樹脂成形品からなり、図1に示すように、シート前方側に配置される前方カバー61と、前方カバー61の後方に配置される後方カバー68と、から構成されている。前方カバー61と後方カバー68とはスナップフィット結合されている。
前方カバー61は、図1、図4に示すように、シート本体と共に移動する着脱脚30をガイドするガイド形状を備えている。
具体的には、前方カバー61は、着脱脚30を収容する脚収容凹部62と、脚収容凹部62よりもシート後方に配置され、着脱脚30が脚収容凹部62よりも後方に移動することを規制する脚移動規制部63と、脚収容凹部62よりもシート前方に配置され、シートクッション2の一部と当接可能な一対のベース当接部64と、を備えている。
また前方カバー61には、その脚収容凹部62の底部分に配置され、支持ベース40にボルト締結可能なカバー取り付け部65が形成されている。
脚収容凹部62は、ベースカバー60上面の略中央部分から下方側に向かって窪んだ略U字形状の凹部からなり、左右方向に延びて形成されている。
脚収容凹部62は、一対の前後側壁部62aと、一対の左右側壁部62bと、これら側壁部の下端部を連結する底壁部62cと、から構成されており、その開口部分を前方斜め上方に向けた位置で配置されている。
一対の前後側壁部62a、一対の左右側壁部62bは、それぞれ底壁部62cから開口部分に向かって幅広となるように形成されて傾斜面を有している。
脚収容凹部62のうち、一対の前後側壁部62aの左右方向の中央部分には、図4に示すように、略四角形状の開口部がそれぞれ形成されており、ベースカバー60裏面側から脚保持部材50の一部が、図6に示すように、当該開口部を介して外部に露出する。
また、後方の前後側壁部62a及び底壁部62cの連続した部分には、図4に示すように、上下方向に長尺な開口部が形成されており、ベースカバー60裏面側から慣性ロック装置54の一部が開口部を介して外部に露出している。
さらに、前方の前後側壁部62a及び底壁部62cの連続した部分には、ベースカバー60表面から支持ベース40側に向かって下方に窪む凹形状のカバー取り付け部65が形成されている。
脚移動規制部63は、図4に示すように、ベースカバー60上面の略中央部分からシート前方側に向かって張り出した部分からなり、脚収容凹部62の後方部分から連続して形成され、シート左右方向に延びて設けられている。
脚移動規制部63の上端は、ベースカバー60上面よりもやや上方に突出している。
そのため、脚移動規制部63は、着脱脚30を脚収容凹部62に収容するときに、着脱脚30の後方移動を規制し、着脱脚30を脚収容凹部62側にガイドできる。
カバー取り付け部65は、図4、図6に示すように、ベースカバー60上面から下方側に窪んだ略円形状の凹部からなり、シート幅方向に間隔を空けて一対に形成され、保持部材支持部45に当接した状態でボルト締結されている。
詳しく言うと、カバー取り付け部65の下端部分は、保持部材支持部45において下方に窪んだ折り曲げ部45aに取り付けられている。
各カバー取り付け部65は、シート前後方向において脚保持部材50と重なる位置に配置され、少なくとも開口部分が、脚保持部材50よりもシート前方に張り出している。
また、各カバー取り付け部65は、シート幅方向において脚保持部材50を挟む位置に配置され、かつ、右側のカバー取り付け部65は、脚保持部材50と慣性ロック装置54との間に配置されている。
上記ベースカバー60において、脚収容凹部62、脚移動規制部63、及びカバー取り付け部65それぞれの裏面には、図5に示すように、所定形状の補強リブ66が形成されている。そのため、ベースカバー60のうち、他の構成部品と接触する裏側部分において支持剛性が向上した形状となっている。
また上記ベースカバー60において、脚収容凹部62の裏面には、図5に示すように、カバー取り付け部65をシート幅方向に挟むようにして一対の当接リブ67が形成されている。
当接リブ67は、脚収容凹部62のうち、左右側壁部62bの傾斜面に沿って延びており、支持ベース40に当接するように突出している。
そのため、ベースカバー60を支持ベース40に嵌め込み易くなる。
<シート収納動作>
次に、図7、図8に基づいてシート本体を使用状態から収納状態へ移動させる動作を説明する。なお、図7、図8において、リクライニング装置13、クッション回動装置25、及び脚回動装置28は、黒丸で図示されるときにロック状態を示し、白丸で図示されるときにロック解除状態を示すものとする。図9、図10も同様である。
車両用シートSが図7(a)に示す使用状態にあるとき、シートバック1は、支持ベース40に支持され、リクライニング装置13によって起立姿勢にロックされており、シートバック1に連結されたシートクッション2は、脚保持部材50に保持された着脱脚30によって下方から支持されている。
車両用シートSを使用状態から収納状態へ移動させるときには、例えば、シートバック1上面に設けられた不図示の操作ストラップを操作する。
乗員が操作ストラップを操作することで、図7(b)に示すように、リクライニング装置13のロック状態が解除され、シートバック1は、渦巻きバネ14の付勢力によって、シートクッション2を収納フロアまで移動させるようにシート回動軸12を中心としてシート前方側に回転を開始する。
着脱脚30は、シートバック1の回転に連動して、シートクッション2に対して脚回動軸28aを中心としてシートクッション2側に回転を開始する。このとき、着脱脚30は、シートクッション2と車体フロア側との間で突っ張った状態となるため、シートクッション2及びシートバック1を安定して移動させることができる。
なお、操作ストラップとリクライニング装置13との間には、不図示の公知なケーブルが連結されており、操作ストラップの操作によってケーブルが牽引され、ロック状態を解除する機構となっている。
シートバック1が、図8(a)に示すように、所定の回転位置に到達したときに、着脱脚30が脚保持部材50から離脱する。
離脱した着脱脚30は、ベースカバー60上面を乗り上げることで、バネ部材28bの付勢力に抗して脚回動軸28aを中心としてシートクッション2側に折り畳まれるように回転する。そして、着脱脚30は、所定の回転位置に到達したときに、脚回動装置28によってシートクッション2側に収納された状態でロックされる。
さらに、シートバック1が、図8(b)に示すように、所定の回転位置に到達したときに、シートクッション2の前方部分が、着脱脚30よりも先に収納フロア面に当接する。
なお、シートクッション2の前方部分には、収納フロア面に対して摺動可能な不図示の摺動部材が取り付けられており、シートクッション2はシート前方側に向かって収納フロア面を安定して摺動できる。
上記一連の動作によって、図8(c)に示すように、シート本体が収納フロアに収納され、車両用シートSが収納状態に切り替わる。
シートクッション2は、収納状態のときに、具体的にはシートバック1がシートクッション2側に折り畳まれた状態のときに、クッション回動装置25によってロックされる。
着脱脚30は、収納状態のときに脚保持部材50よりも下方位置に配置される。
<シートチップアップ動作>
次に、図9に基づいてシート本体を収納状態からチップアップ状態へ移動させる動作を説明する。
車両用シートSが図9(a)に示す収納状態にあるときに、例えば、乗員が手動でシート本体を上方に起こすことで図9(b)に示すチップアップ状態に切り替わる。
このとき、クッション回動装置25がシートクッション2の回動動作をロックしているため、シートバック1を上方に起こすことでシートクッション2も一体的に上方に起こすことができる。
なお、チップアップ状態のときに、アッパレール4bをロアレール4aに対してシート後方側に摺動させることによって、シート前方側に一層広い荷室スペースを確保できる。
車両用シートSが図9(b)に示すチップアップ状態に切り替わったとき、シートバック1は、使用状態の位置と同じ位置に復帰し、リクライニング装置13によって起立姿勢でロックされることになる。
<シート復帰動作>
次に、図10に基づいてシート本体をチップアップ状態から使用状態へ移動させる動作を説明する。
車両用シートSをチップアップ状態から使用状態へ移動させるときには、図10(a)に示すように、例えば操作レバーとして機能する着脱脚30を操作する。
乗員が着脱脚30を脚回動軸28aを中心として上方回転させるように、言い換えれば、シートクッション2側から離れる方向に引っ張ることで、クッション回動装置25及び脚回動装置28のロック状態が解除される。
なお、着脱脚30と、クッション回動装置25との間には、不図示の公知なケーブルが連結されており、着脱脚30の操作によってケーブルが引っ張られ、ロック状態を解除する構成となっている。
シートクッション2は、クッション回動装置25の解除に伴い、図10(b)に示すように、渦巻きバネ27の付勢力によって、シートバック1に対して下方側に回転する。
着脱脚30は、脚回動装置28の解除に伴い、バネ部材28bの付勢力によって、脚保持部材50に装着可能な位置まで脚回動軸28aを中心として回転し、脚保持部材50に装着される。
このとき、着脱脚30は、ベースカバー60のうち、脚収容凹部62及び脚移動規制部63にガイドされることよって、脚収容凹部62の下端側に取り付けられた脚保持部材50に向かって移動するようになる。
上記一連の動作により、車両用シートSが図10(b)に示す使用状態に復帰する。
<その他の実施形態>
上記実施形態において、車両用シートSのシート前方に収納フロアが形成されているが、特に限定されることなく、車両用シートSの後方に収納フロアが形成されていても良い。
その場合、シート回動軸12と着脱脚30とのシート前後方向の位置関係が逆の配置になることが望ましい。
上記実施形態において、シート本体の収納状態が、特許請求の範囲の移動状態に相当するものとして説明されたが、特に限定されず、本実施形態のチップアップ状態等が移動状態に相当するものとしても勿論良い。
上記実施形態において、図7に示すように、着脱脚30は、使用状態から収納状態へ切り替わるときに、シートクッション2に対して脚回動軸28aを中心としてシート後方側に回転し、シートクッション2側に収容される構成となっているが、特に限定されることなく、着脱脚30が、脚回動軸28aを中心としてシート前方側に回転し、シートクッション2側に収容される構成としても良い。
このとき、着脱脚30の上端部は、着脱脚30の下端部よりもシート後方に配置され、着脱脚30下端部側から着脱脚30上端部側に向かって後方に上方傾斜していると良く、シートクッション2側に収容回転し易くなる。
上記実施形態において、図2に示すように、支持ベース40は、レール装置4を介して車体フロアに固定されているが、特に限定されることなく、レール装置4を不要として直接車体フロアに固定される等、適宜変更しても良い。
また、連結ブラケット11を不要として、直接シートバック1と支持ベース40とをシート回動軸12を介して連結させても良い。
上記実施形態において、図4に示すように、カバー取り付け部65は、ベースカバー60上面から下方側に窪んだ凹形状からなり、支持ベース40側に当接した状態でボルト締結されているが、特に限定されることなく、支持ベース40側に取り付け可能な形状を有していれば適宜変更可能である。
また、カバー取り付け部65は、脚保持部材50の周辺部分に配置されていれば、シート前後方向及びシート幅方向の位置関係は適宜変更可能であって良い。
上記実施形態では、具体例として自動車に用いられる収納可能な車両用シートについて説明したが、これに限定されることなく、電車、バス等の車両用シートのほか、飛行機、船等の乗物用シートとしても利用することができる。
本実施形態では、主として本発明に係る車両用シートSに関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
特に、支持ベース40及びベースカバー60の形状、配置、及び構成について、上記の実施形態にて説明したものは、あくまで一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
S 車両用シート
1 シートバック
1a、2a、3a クッションパッド
1b、2b、3b 表皮
2 シートクッション
3 ヘッドレスト
4 レール装置
4a ロアレール
4b アッパレール
10 バックフレーム
11 連結ブラケット
12 シート回動軸
13 リクライニング装置
14 渦巻きバネ
20 クッションフレーム
21 サイドフレーム
22 前方連結パイプ
23 中央連結パイプ
24 パンフレーム
25 クッション回動装置
26 クッション回動軸
27 渦巻きバネ
28 脚回動装置
28a 脚回動軸
28b バネ部材
30 着脱脚
31 脚本体部
32 脚連結部
40 支持ベース
41 サイドベース部
41a 支持壁部
41b 内側壁部
41c 外側壁部
42 第1ベース連結部
43 第2ベース連結部
44 補強ベース部
44a 連結壁部
44b 内側壁部
44c 外側壁部
45 保持部材支持部
45a 折り曲げ部
50 脚保持部材
51 側壁部
52 底壁部
52a 切り起こし部
53 カール部
54 慣性ロック装置
60 ベースカバー
61 前方カバー
62 脚収容凹部
62a 前後側壁部
62b 左右側壁部
62c 底壁部
63 脚移動規制部
64 ベース当接部
65 カバー取り付け部
66 補強リブ
67 当接リブ
68 後方カバー

Claims (16)

  1. 背もたれ部となるシートバックと、該シートバックに連結され、着座部となるシートクッションと、を有するシート本体を備え、
    乗員が着座可能な使用状態と、前記シート本体を前記使用状態から移動させた移動状態との間で切り替え可能な車両用シートであって、
    車体フロア側に設けられる支持ベースと、
    該支持ベース上に取り付けられ、前記シート本体が回動可能となるように該シート本体のシート前後方向又はシート幅方向の一端側に連結されるシート回動軸と、
    上端側が前記シート本体の他端側に取り付けられ、下端側が前記支持ベース上に設けられた脚保持部材に着脱可能に保持される着脱脚と、
    前記支持ベースを上方から覆い、前記シート本体が前記使用状態と前記移動状態との間で移動するときに、前記シート本体と共に移動する前記着脱脚をガイドするベースカバーと、を備え、
    該ベースカバーには、前記脚保持部材の周辺に配置され、前記支持ベースに取り付け可能なカバー取り付け部が設けられていることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記移動状態とは、前記シート本体を前記車体フロアよりも低位置に移動させた収納状態であって、
    前記シート回動軸は、前記シート本体がシート前後方向に回動可能となるように前記シート本体のシート後端側に連結され、
    前記着脱脚は、上端部が前記シート本体のシート前端側に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記カバー取り付け部は、シート幅方向において前記脚保持部材を挟むように複数設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用シート。
  4. 前記カバー取り付け部は、シート前後方向において前記脚保持部材と重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用シート。
  5. 前記支持ベース上に取り付けられ、シート前後方向において前記脚保持部材と重なる位置に配置され、前記着脱脚を前記脚保持部材に保持された状態でロック可能なロック装置を備え、
    前記カバー取り付け部は、シート幅方向において前記脚保持部材と前記ロック装置との間に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用シート。
  6. 前記カバー取り付け部は、
    前記ベースカバー表面から前記支持ベース側に向かって下方に窪む凹形状からなり、
    少なくとも開口部分が、前記脚保持部材よりもシート前方に張り出していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両用シート。
  7. 前記ベースカバーは、前記使用状態のときに、前記着脱脚の少なくとも下端側を収容する脚収容凹部を備え、
    前記カバー取り付け部は、前記脚収容凹部の底側部分に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の車両用シート。
  8. 前記カバー取り付け部は、
    前記脚収容凹部の底部分よりも下方に窪んでいることを特徴とする請求項7に記載の車両用シート。
  9. 前記支持ベースは、シート側方に配置された左右の前記シート回動軸がそれぞれ取り付けられる左右のサイドベース部と、該左右のサイドベース部を連結する第1ベース連結部と、該第1ベース連結部よりも後方の位置で前記左右のサイドベース部を連結する第2ベース連結部と、シート前後方向に延びて前記第1ベース連結部と前記第2ベース連結部とを連結し、前記脚保持部材が取り付けられる保持部材支持部と、を備え、
    前記カバー取り付け部は、前記支持ベースにおいて前記保持部材支持部に取り付けられていることを特徴とする請求項7又は8に記載の車両用シート。
  10. 前記保持部材支持部は、前記支持ベース表面から前記ベースカバー側とは反対側に向かって下方に窪む凹形状からなり、
    前記カバー取り付け部は、前記保持部材支持部において窪んだ部分に取り付けられていることを特徴とする請求項9に記載の車両用シート。
  11. 前記ベースカバーのうち、前記カバー取り付け部の周辺部分において前記支持ベース側の裏面には、前記支持ベース側に向かって突出する補強リブが形成されていることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の車両用シート。
  12. 前記脚収容凹部のうち、前記カバー取り付け部の周辺部分において前記支持ベース側の裏面には、前記支持ベースに当接するように突出する当接リブが形成されていることを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の車両用シート。
  13. 前記当接リブは、シート幅方向において前記カバー取り付け部を挟むように複数設けられていることを特徴とする請求項12に記載の車両用シート。
  14. 前記脚収容凹部は、前記支持ベースに当接する底壁部と、該底壁部から開口部分に向かって幅広となるように形成された側壁部と、を備え、
    前記当接リブは、前記脚収容凹部において前記側壁部の傾斜面に配置されていることを特徴とする請求項12又は13に記載の車両用シート。
  15. 前記当接リブは、前記側壁部の傾斜面に沿って延びていることを特徴とする請求項14に記載の車両用シート。
  16. 前記当接リブは、所定の間隔を空けて配置された少なくとも2本のリブからなることを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載の車両用シート。
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