JP2003306180A - 自動二輪車におけるシートロック装置及びグラブレールの取り付け構造 - Google Patents
自動二輪車におけるシートロック装置及びグラブレールの取り付け構造Info
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Abstract
ラブレールと共に車体フレームに取り付けるようにして
構造の簡素化を図る。 【解決手段】 乗員用シート21を開閉可能に支持する
車体フレーム1の後部に,シート21の閉じ状態をロッ
クし得るシートロック装置26とグラブレール27とを
取り付けた自動二輪車において,シート21の底板21
aにより覆われる箇所でシートロック装置26及びグラ
ブレール27を共通のボルト31により車体フレーム1
に共締めした。
Description
閉可能に支持する車体フレームの後部に,前記シートの
閉じ状態をロックし得るシートロック装置と,乗員が把
持し得るグラブレールとを取り付ける,自動二輪車にお
けるシートロック装置及びグラブレールの取り付け構造
に関する。
装置及びグラブレールの取り付け構造では,車体フレー
ムに支持されるグラブレールにシートロック装置を取り
付けていた(例えば特公平5−37916号公報参
照)。
では,シートロック装置を取り付けための専用のブラケ
ットをグラブレールに溶接しておく必要があり,製造コ
ストが高くつく欠点があった。
ので,シートロック装置専用のブラケットを設けること
なく,シートロック装置をグラブレールと共に車体フレ
ームに取り付けるようにして,構造の簡素化,延いては
製造コストの低減を図ることができる,自動二輪車にお
けるシートロック装置及びグラブレールの取り付け構造
を提供することを目的とする。
に,本発明は,乗車用シートを開閉可能に支持する車体
フレームの後部に,前記シートの閉じ状態をロックし得
るシートロック装置と,乗員が把持し得るグラブレール
とを取り付ける,自動二輪車におけるシートロック装置
及びグラブレールの取り付け構造において,前記シート
の底板により覆われる箇所で前記シートロック装置及び
グラブレールを共通のボルトにより車体フレームに共締
めしたことを第1の特徴とする。
置専用のブラケットを設けることなく,シートロック装
置をグラブレールと共に車体フレームに取り付けること
ができ,構造の簡素化,延いては製造コストの低減に寄
与し得る。
グラブレールには,閉じ状態の前記シートの底板の直下
で前記シートロック装置を挟んで互いに対向配置される
左右一対の防壁を一体に形成したことを第2の特徴とす
る。
により,シートロック装置に対する悪戯を防止すること
ができる。しかも上記防壁はグラブレールと一体化して
いるから,部品点数の増加を来すこともない。
に示す本発明の一実施例に基づいて説明する。
ブレールの取り付け構造を持つ自動二輪車の側面図,図
2は同自動二輪車の後部拡大側面図,図3は同自動二輪
車の車体フレームの後部を示す側面図,図4は乗員用シ
ートの前端部の取り付け部周りを示す縦断側面図,図5
は同シートの後端部の取り付け部周りを示す縦断側面
図,図6は同シートの取り外し状態で示す自動二輪車の
後端部平面図,図7は図6の7−7線断面図,図8はシ
ートロック装置及びグラブレールの分解斜視図,図9は
リアフェンダの前端取り付け部の縦断側面図,図10は
図2の10−10線拡大断面図,図11は図4の11−
11線拡大断面図,図12は図2の12−12線拡大断
面図,図13は図2の13−13線拡大断面図,図14
は図2の14−14線拡大断面図,図15は図2の15
−15線拡大断面図,図16は図2の16−16線拡大
断面図である。
の車体フレーム1は,ヘッドパイプ2と,このヘッドパ
イプ2の上部後面から緩い下り勾配で後方へ延び,且つ
中間部で下方へ屈曲するメインチューブ3と,ヘッドパ
イプ2の下部後面から急な下り勾配で後方へ延びるダウ
ンチューブ4と,メインチューブ3の屈曲部手前の左右
両側部から後方へ延びる左右一対のシートレール5と,
それらシートレール5の中間部とメインチューブ3の下
端部との間を連結する左右一対のステー6と,シートレ
ール5の前端部に,その両者を連結すべく溶接される前
部クロスメンバ7と,シートレール5の後端部に,その
両者を連結すべく溶接される後部クロスメンバ8とから
構成される。ヘッドパイプ2には,前輪9fを支持する
フロントフォーク10が操向可能に軸支され,またメイ
ンチューブ3の後部には,後輪9rを支持するリアフォ
ーク11が上下揺動可能に軸支され,これらリアフォー
ク11と前記シートレール5との間にリアクッション1
2が取り付けられる。
下端にはエンジンハンガ13,14がそれぞれ形成さ
れ,これらによってエンジンEの前後両端部が支持され
る。このエンジンEの出力は,リアフォーク11に取り
付けられたチェーンケース15内に収容されるチェーン
伝動装置を介して後輪9rに伝達されるようになってい
る。
に搭載,支持される燃料タンク18が配置される。その
際,燃料タンク18の後端に突設された舌片18aは,
前部クロスメンバ7に弾性部材29を介してボルト28
により固着される。
テー6により囲まれる三角形状のスペースにバッテリや
エアクリーナ等の補機19(図3参照)が配設され,ま
たシートレール5に取り付けられるリアフェンダ50の
上部に構成される小物入れ20が左右のシートレール5
間に配置され,これら補機19及び小物入れ20を上方
から覆うように,乗員用のタンデム型シート21が左右
のシートレール5に着脱可能,即ち開閉可能に取り付け
られる。また補機19を左右両側から覆う左右一対のサ
イドカバー22が車体フレーム1に着脱可能に取り付け
られる。
り付け構造について説明する。
メンバ7の下側に抜き差し可能に差し込まれる支持片2
3と,左右のシートレール5上に載置される複数の弾性
部材24と,後部クロスメンバ8上に設置されるシート
ロック装置26により保持されるロックピン25とが設
けられる。したがって,支持片23を前部クロスメンバ
7の下側に差し込み,弾性支持部材24をシートレール
5上で圧縮しながらロックピン25をシートロック装置
26に係止すれば,シート21をシートレール5上にガ
タ無く保持することができると共に,このシート21に
より補機19や小物入れ20を悪戯から保護することが
できる。シートロック装置26の作動を解除すれば,シ
ート21をシートレール5から取り外して,補機19の
メンテナンスや小物入れ20への物の出し入れが可能と
なる。
ク装置26と,シート21の後部に座乗する乗員が把持
するグラブレール27との取り付け構造について説明す
る。
7は共通の複数のボルト31により後部クロスバーメン
バ8上に共締めされる。即ち,シートロック装置26
は,左右両端部に取り付け孔32を有するベース板30
を備えている。一方,グラブレール27は,前記シート
21の後端部を囲むように平面視でU字状をなし,その
左右両前端部に形成された内向きの一対のブラケット3
3には,前記ベース板30の取り付け孔32に対応する
左右一対の取り付け孔34が穿設され,後部クロスメン
バ8には,上記取り付け孔32及び前部取り付け孔34
に対応する左右一対のボルト31が溶接されている。
ース板30の取り付け孔32をボルト31に嵌め,次い
でグラブレール27の前部取り付け孔34を同ボルト3
1に嵌めて,同ボルト31にナット37を螺合,緊締す
ることにより,シートロック装置26のベース板30と
グラブレール27のブラケット33とを共通のボルト3
1及びナット37により後部クロスメンバ8に共締めす
ることができる。更にグラブレール27のブラケット3
3は,前記左右のボルト31の後方で該ブラケット33
を貫通する左右一対のボルト38を,後部クロスメンバ
8の下面に溶接されたナット36に螺合緊締することに
より,一層強固に後部クロスメンバ8に固着される。
ロック装置26取り付け専用のブラケットを設けること
なく,シートロック装置26及びグラブレール27を共
に車体フレーム1の後部クロスメンバ8に取り付けるこ
とができ,構造の簡素化,延いては製造コストの低減に
寄与し得る。
の左右のブラケット33には,シートロック装置26を
間に挟んで互いに対向する左右一対の防壁39が一体に
形成され,これら防壁39の上端部は,シート21が定
位置に固定されたとき,その底板21aに形成された左
右の凹部40に突入するようになっている。したがっ
て,左右の防壁39は,シート21の底板21aの左右
側璧と協働して,シートロック装置26に対する悪戯を
防止することができる。しかも上記防壁39はグラブレ
ール27と一体化しているから,部品点数の増加を来す
こともない。
30の中間部には,断面コ字状に隆起してハウジング部
30aが形成され,このハウジング部30a内でロック
レバー41の後端部がハウジング部30aに枢軸42を
介して支持される。このロックレバー41の先端とベー
ス板30の左右方向一端部との間に,ロックレバー41
を一側方に付勢するロックばね43が張設される。ベー
ス板30には,ロックばね43の付勢力方向への回動限
を規定するストッパ44が設けられており,ロックレバ
ー41は,このストッパ44に当接したとき,該レバー
41の一側部を,ハウジング部30aの中央部に開口し
たガイド孔45に臨ませるようになっている。したがっ
て,シート21の前記ロックピン25をガイド孔45に
挿入すると,ロックピン25の銛形の膨大頭部25aが
ロックレバー41の一側部を押し退けながら通過する
と,ロックレバー41がロックばね43の付勢力をもっ
て再びロックピン25側に回動して,膨大頭部25aの
頸に当たる部分に係合し,シート21を所定の取り付け
位置にロックすることになる。
の後端部に溶接されて下方に延びるブラケット47には
シリンダ錠48が取り付けられ,このシリンダ錠48の
回転子の内端に付設けられる作動アーム(図示せず)に
連動ワイヤ49’図6参照)を介して前記ロックレバー
41の先端に連結される。上記シリンダ錠48は図示し
ない特定のキーのみにより作動し得るもので,そのキー
によりシリンダ錠48の開錠操作を行うと,連動ワイヤ
49を牽引して,ロックレバー41をロックばね43の
付勢力に抗して回動し,ロックピン25を解放すること
ができる。
面を覆うリアフェンダ50及び前記小物入れ20につい
て説明する。
ダ50は,その前端部を車体フレーム1のステー6に固
着されたブラケット51にボルト52で固着し,後端部
を,シートレール5の後端部に溶接されて垂下するブラ
ケット54にボルト53で固着することにより,車体フ
レーム1に取り付けられる。
図7及び図11に示すように,上面を開放したボックス
55が一体に形成されており,このボックス55と,こ
れの上面を覆うようにしてボックス55にビス56(図
11参照)で結合されるカバー57とで小物入れ20が
構成される。カバー57の前端部には,蓋58が可撓ヒ
ンジ59を介して一体に連設され,小物入れ20の前端
を開閉可能にしている。この小物入れ20は,踏み台状
に形成された後部クロスメンバ8の下側に配置される。
26の作動を解除してシート21を車体フレーム1から
取り外せば,蓋58を開閉して,小物入れ20への物の
出し入れを行うことができる。
ドカバー22について説明する。
あるので,その一方についてのみ説明する。
前部サイドカバー22fと,その後端部に連なる後部サ
イドカバー22rとからなっている。
イドカバー22rは,その前後方向中間部内壁に突設さ
れた係止突起61をリアフェンダ50側壁の係止孔62
に係合すると共に,後方下部をリアフェンダ50にビス
63で固着することにより,リアフェンダ50に支持さ
れる。
ー22rの前端部外側面には,それと間に前部サイドカ
バー22fの後端部を挿入させる挿入口64を画成する
ルーバ状の化粧板65が係止爪66とビス67とで取り
付けられる。
図12及び図13に示すように,その上方前端部内壁に
突設された係止突起68をメインチューブ3に固設され
たブラケット69の係止孔70に係合すると共に,下方
前端部をステー6に固設されたブラケット71にディス
タンスカラー72を介してボルト73により固着するこ
とにより,車体フレーム1に支持される。
は,前記挿入口64に挿入され,化粧板65で覆われる
ことになるから,外観の向上を図ることができる。
サイドカバー22fの上方中間部と,後部サイドカバー
22rの上方前端部とはビス74で結合され,サイドカ
バー22の剛性が強化される。その結合部はシート21
の底板21aの側壁により覆われるので,体裁も良好で
ある。
サイドカバー22rの後端部は,リアカバー76により
相互に連結され,またこのリアカバー76は,前記後部
クロスメンバ8にボルト78で固着されるブラケット7
7により支持される。このリアカバー76の下部にテイ
ルランプ80が取り付けられる。
はなく,その要旨の範囲を逸脱することなく種々の設計
変更が可能である。
ば,乗車用シートを開閉可能に支持する車体フレームの
後部に,前記シートの閉じ状態をロックし得るシートロ
ック装置と,乗員が把持し得るグラブレールとを取り付
ける,自動二輪車におけるシートロック装置及びグラブ
レールの取り付け構造において,前記シートの底板によ
り覆われる箇所で前記シートロック装置及びグラブレー
ルを共通のボルトにより車体フレームに共締めしたの
で,シートロック装置専用のブラケットを設けることな
く,シートロック装置をグラブレールと共に車体フレー
ムに取り付けることができ,構造の簡素化,延いては製
造コストの低減に寄与し得る。
特徴に加えて,前記グラブレールには,閉じ状態の前記
シートの底板の直下で前記シートロック装置を挟んで互
いに対向配置される左右一対の防壁を一体に形成したの
で,上記防壁により,シートロック装置に対する悪戯を
防止することができる。しかも上記防壁はグラブレール
と一体化しているから,部品点数の増加を来すこともな
い。
取り付け構造を持つ自動二輪車の側面図
図
縦断側面図
側面図
端部平面図
図
Claims (2)
- 【請求項1】 乗員用シート(21)を開閉可能に支持
する車体フレーム(1)の後部に,前記シート(21)
の閉じ状態をロックし得るシートロック装置(26)
と,乗員が把持し得るグラブレール(27)とを取り付
ける,自動二輪車におけるシートロック装置及びグラブ
レールの取り付け構造において,前記シート(21)の
底板(21a)により覆われる箇所で前記シートロック
装置(26)及びグラブレール(27)を共通のボルト
(31)により車体フレーム(1)に共締めしたことを
特徴とする,自動二輪車におけるシートロック装置及び
グラブレールの取り付け構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の自動二輪車におけるシー
トロック装置及びグラブレールの取り付け構造におい
て,前記グラブレール(27)には,閉じ状態の前記シ
ート(21)の底板(21a)の直下で前記シートロッ
ク装置(26)を挟んで互いに対向配置される左右一対
の防壁(39)を一体に形成したことを特徴とする,自
動二輪車におけるシートロック装置及びグラブレールの
取り付け構造。
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