JP6984223B2 - 鞍乗型車両のシート支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は鞍乗型車両のシート支持構造に関する。
例えば自動二輪車等の鞍乗型車両には、シート、およびシートを車両本体側に支持するための構造を備えたシート支持構造が設けられている。
従来のシート支持構造は、車体フレームの一部として、鞍乗型車両の後部上側の左側および右側を後方へそれぞれ伸長する一対のシートレールと、複数のラバークッション(またはゴム足)が底面に設けられたシートとを備え、複数のラバークッションを一対のシートレールの上面に接触させることにより、シートを一対のシートレール上に載置する構成を有している。
例えば、下記の特許文献1に記載された自動二輪車は、一対のシートレールと、前後に2人乗車が可能なタンデムシートとを備えている。タンデムシートのシート底板には複数のラバーが設けられており、タンデムシートはこれらのラバーを一対のシートレールに当接させることにより一対のシートレール上に支持されている。
また、下記の特許文献2に記載された自動二輪車のシート装置は、運転者用の前部シートと同乗者用の後部シートとを備えている。前部シートの底板および後部シートの底板には複数のクッションゴムがそれぞれ設けられている。そして、当該シート装置は、前部シートおよび後部シートのこれらのクッションゴムをタンクフレームの上面、タンクフレームに設けられたステーの上面およびシートフレームの上面にそれぞれ載置する構成を有している。
特許第5685459号公報 特許第4501539号公報
ところで、鞍乗型車両の後ろ上側の部分、すなわち、鞍乗型車両において、後輪の上方であって、後部シート、テールランプ、グラブバー等が設けられる部分を短くし、または幅の狭い形状とし、あるいは尻窄まりの形状とすることで、鞍乗型車両の後部の重量を軽くすることができ、かつ鞍乗型車両の後部のデザイン性を高めることができる。
具体的には、各シートレールを短縮して鞍乗型車両の後ろ上側の部分を短くすることで、各シートレールを軽量化することができ、よって鞍乗型車両の後部の重量を軽くすることができ、かつ鞍乗型車両の後部のデザインを軽快な印象を与えるデザインにすることができる。また、シートレールの後部の間隔を小さくし、それに伴って後部シートを小型化することにより、鞍乗型車両の後ろ上側の部分を幅の狭い形状または尻窄まりの形状にすることができる。これにより、後部シートの小型化によって鞍乗型車両の後部の重量を軽くすることでき、かつ鞍乗型車両の後部のデザインをシャープなデザインにすることができる。
しかしながら、従来のシート支持構造では、シートの底面に設けられた複数のラバークッションを一対のシートレールの上面に接触させることにより、シートを一対のシートレール上に載置する構成を有している。このため、シートレールを短くし、またはシートレールの間隔を小さくすると、シート(具体的にはタンデムシートまたは後部シート)をシートレール上に安定した状態で載置することが困難となる。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、鞍乗型車両の後部の重量を軽くすることができ、かつ鞍乗型車両の後部のデザイン性を高めることができるシート支持構造を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、鞍乗型車両のシート支持構造であって、前記鞍乗型車両の後部上側の左側および右側にそれぞれ配置され、それぞれ前後方向に伸長する一対のシートレールと、前記鞍乗型車両の運転者以外の同乗者が座るための、または前記鞍乗型車両の運転者および当該運転者以外の同乗者が座るためのシートと、前記シートに座った前記同乗者が手で握って体を支えるためのグラブバーとを備え、前記グラブバーは、前記一対のシートレールのうちの左側のシートレールの後端部上方から、前記一対のシートレールの上方かつ後方を通り、前記一対のシートレールのうちの右側のシートレールの後端部上方に至るように湾曲した把持部と、前記把持部の左端部および右端部にそれぞれ設けられ、前記グラブバーを直接または中間部材を介して前記一対のシートレールに固定する一対の固定部と、前記一対の固定部間を連結し、前記一対の固定部から後方へ張り出し、左右方向中央部が前記一対のシートレールの後端部よりも後ろ側に位置する張出部とを備え、前記シートには、前記シートを支持するための部材であって、前記シートの下面の前部または前後方向中間部における左側および右側にそれぞれ配置され、前記シートの下面から下方へそれぞれ突出する一対の第1のシート支持部と、前記シートを支持するための部材であって、前記シートの下面の後端部における左右方向中央に配置され、前記シートの下面から下方へ突出する第2のシート支持部とが設けられ、前記一対の固定部の上面には、前記一対の第1のシート支持部を載置し、前記一対の第1のシート支持部を介して前記シートから伝わる荷重を受けるための一対の第1の荷重受け部が形成され、前記張出部の後端の左右方向中央部の上面には、前記第2のシート支持部を載置し、前記第2のシート支持部を介して前記シートから伝わる荷重を受けるための第2の荷重受け部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、鞍乗型車両の後部の重量を軽くすることができ、かつ鞍乗型車両の後部のデザイン性を高めることができる。
本発明の実施例のシート支持構造等を側方から見た外観図である。 本発明の実施例のシート支持構造における後部シートの下面を示す外観図である。 本発明の実施例のシート支持構造において後部シートを取り外した状態を示す斜視図である。 本発明の実施例のシート支持構造におけるグラブバーを示す外観図である。 本発明の実施例のシート支持構造において後部シートをグラブバー上に載置する様子を示す説明図である。
本発明の実施形態のシート支持構造は、シートフレーム、シートおよびグラブバーを備えている。
シートフレームは、鞍乗型車両の車体フレームの一部を構成し、鞍乗型車両の後部上側において前後方向に伸長するフレームである。シートフレームは、例えば一対のシートレールである。
シートは、鞍乗型車両の運転者以外の同乗者が座るためシート(例えば前部シートとは別体に形成された後部シート)、および鞍乗型車両の運転者および当該運転者以外の同乗者が座るためのシート(例えばタンデムシートのように前部シートと後部シートとが一体に形成されたもの)のいずれでもよい。また、シートには、当該シートを支持するための部材であって、当該シートの下面に配置され、当該シートの下面から下方へ突出する複数のシート支持部が設けられている。
グラブバーは、シートに座った同乗者が手で握って体を支えるための部材である。グラブバーは直接または中間部材を介してシートフレームに固定されている。中間部材は、例えば、一対のシートフレーム同士を連結するブリッジ部材である。また、グラブバーには、複数のシート支持部を載置し、かつ複数のシート支持部を介してシートから伝わる荷重を受けるための複数の荷重受け部が設けられている。
本発明の実施形態のシート支持構造によれば、例えばシートフレームを短縮化した場合でも、またはシートフレームの後部の幅を小さくした場合でも、そのようなシートフレームにグラブバーを固定し、そのグラブバーの荷重受け部にシートのシート支持部を載置することができ、これによりシートを安定した状態で車両本体側へ取り付けることができる。例えば、シートフレームを短縮化し、またはシートフレームの後部の幅を小さくした場合でも、シートに加わる荷重の分布等に応じてグラブバーの複数の荷重受け部の配置を適宜に設定することにより、シートを安定した状態で支持することが可能となる。したがって、シートフレームを短縮化し、または後部シートを小型化することができ、よって、鞍乗型車両の後部の重量を軽くすることができ、かつ鞍乗型車両の後部のデザイン性を高めることができる。
また、シートフレームを短縮化し、またはシートフレームの後部の幅を小さくした場合において、グラブバーを利用してシートを安定した状態で支持することができるので、シートを安定した状態で支持するための専用の支持部材を追加する必要がない。したがって、部品の増加を防止することができ、よって、鞍乗型車両の後部の軽量化を実現することができ、また、鞍乗型車両の製造工数の増加を防止することができる。
図1は本発明の実施例のシート支持構造1を示している。なお、以下、部材や部品、装置の形状や配置等を説明するに当たって前、後、左、右、上、下の方向を述べる際には、鞍乗型車両を運転する運転者を基準とする。図1において、本実施例のシート支持構造1は、自動二輪車の後部シート12を車両本体側に支持する構造に関するものである。シート支持構造1は、一対のシートレール3、ブリッジ部材6、後部シート12およびグラブバー21を備えている。
各シートレール3は、鞍乗型車両の車体フレームの一部を構成する部材であり、例えば、鋼鉄製のパイプである。一対のシートレール3は、鞍乗型車両の後部上側の左側および右側にそれぞれ配置されている。鞍乗型車両の後部左側において、左側のシートレール3は、その前端部が、車体フレームの一部を構成する左側のメインフレーム2の後部に接続され、後端側は鞍乗型車両の後方へ伸長している。また、左側のメインフレーム2の後端部にはサブフレーム5が連結されており、当該サブフレーム5と左側のシートレール3の後部との間には補強フレーム4が設けられている。当該補強フレーム4により、左側のシートレール3の後部が強固に支持されている。鞍乗型車両の後部右側にもこれと同様のフレーム構造が形成されている。すなわち、右側のシートレール3の前端部が右側のメインフレームの後部に接続され、右側のシートレール3の後端側が鞍乗型車両の後方へ伸長している。また、右側のシートレール3は、右側サブフレームと右側のシートレール3の後部との間に設けられた補強フレームにより強固に支持されている。また、左側および右側のそれぞれの補強フレーム4には、後部シート12に座った同乗者が足を置くタンデムステップ7が設けられている。
ブリッジ部材6は、一対のシートレール3の後端部同士を連結する部材であり、金属板により形成されている。ブリッジ部材6の左部は左側のシートレール3の後端部に例えば溶接またはボルト締めにより固定されており、ブリッジ部材6の右部は右側のシートレール3の後端部に例えば溶接またはボルト締めにより固定されている。また、本実施例のブリッジ部材6は、略四角形の金属板の両端部を折り曲げることにより形成されており、当該ブリッジ部材6は、前後左右に拡がる大きな面を有する板部6Aと、板部6Aの左右両端部から下方へそれぞれ伸長する脚部6Bとを有している。そして、それぞれの脚部6Bの下端部が左側および右側のシートレール3にそれぞれ固定されている。これにより、ブリッジ部材6の板部6Aは、各シートレール3の後端部よりも高い位置に配置されている。
後部シート12は、鞍乗型車両の運転者以外の同乗者が座るためのシートである。後部シート12は、各シートレール3の後部上方に位置し、後述するように、ブリッジ部材6に固定されたグラブバー21により支持されている。
ここで、図2は後部シート12の下面を示している。図2において、後部シート12は、底板13上にクッション材を設け、クッション材を表皮14で覆うことにより形成されている。また、底板13の下面には複数のシート支持部、すなわち、一対の前側シート支持部15、一対の中間シート支持部16、および1つの後ろ側シート支持部17が設けられている。各シート支持部15、16、17は、後部シート12をグラブバー21上において支持するための部材である。各シート支持部15、16、17は、例えばゴムにより形成され、底板13の下面から下方へ突出している。なお、各シート支持部15、16、17として、例えばゴム足(これはクッションラバーまたはダンパーラバー等と呼ばれることもある)等を用いることができる。前側シート支持部15は、後部シート12の底板13の下面の前部における左側と右側にそれぞれ配置されている。中間シート支持部16は、底板13の下面の前後方向中間部よりもやや後ろ側における左側と右側にそれぞれ配置されている。後ろ側シート支持部17は、底板13の下面の後端部において左右方向中央に配置されている。また、本実施例では、各前側シート支持部15および各中間シート支持部16は横断面形状が円形であり、後ろ側シート支持部17は横断面形状が長方形または楕円形である。
また、後部シート12の底板13の下面には係止フック18が設けられている。係止フック18は、後部シート12の後部をグラブバー21に固定するための部材であり、後部シート12をグラブバー21上に置いたときにグラブバー21の係止部34に係止される。係止フック18は、底板13の下面の前後方向中間部よりもやや後ろ側における左右方向中央に配置されている。係止フック18は、その基端側が底板13にねじ等により固定され、先端側が底板13の下面から下方に突出した後、湾曲し、後方に伸長している(図5参照)。
また、後部シート12の底板13の下面にはシート側ロック機構19が設けられている。シート側ロック機構19は、後部シート12の前部をグラブバー21に着脱可能に固定するための部材であり、後部シート12をグラブバー21上に置いたときに車体側ロック機構41(図1参照)に着脱可能に係止される。シート側ロック機構19は、底板13の下面の前端部における左右方向中央に配置されている。一方、車体側ロック機構41は、前部シート11の後方に位置し、例えば各シートレール3にブラケット等を介して固定されている。
なお、前部シート11は、鞍乗型車両の運転車が座るためのシートであり、各シートレール3の前後方向中間部の上方に配置されている。前部シート11と後部シート12とは前後方向において隣接して配置されている。
一方、グラブバー21は、後部シート12に座った同乗者が手で握って体を支えるため部材である。ここで、図3はグラブバー21がブリッジ部材6に固定された状態を示し、図4はグラブバー21を示している。また、図5は後部シート12をグラブバー21上に載置する様子を示している。図3に示すように、グラブバー21はブリッジ部材6を介して各シートレール3に固定されている。すなわち、グラブバー21は、ブリッジ部材6上に設けられ、具体的には、ブリッジ部材6の板部6Aの上面にボルト25を用いて固定されている。また、グラブバー21は、高い剛性を有し、加工し易く、かつ軽量な材料により形成することが望ましい。本実施例のグラブバー21はこのような性質を有する例えばアルミニウムにより形成されている。
グラブバー21は、同乗者が手で握る部分である把持部22を有している。把持部22は、左側のシートレール3の後端部上方から、左側および右側のシートレール3の上方かつ後方を通り、右側のシートレール3の後端部上方に至っている。把持部22は、後部シート12の後縁側の湾曲した形状に沿うように緩やかに湾曲している。図1において破線で示したように、後部シート12をグラブバー21上に載置したとき、後部シート12の後部が把持部22の内側に入り込む。しかし、後部シート12の後縁部と把持部22の後縁部との間には隙間が形成されている。例えば同乗者は、この隙間に下方から図1中の矢印Aが示す方向に手を入れ、把持部22の後縁部を握ることにより体を支えることができる。
グラブバー21は、当該グラブバー21をブリッジ部材6に固定するための一対の固定部23を備えている。一対の固定部23は、図3に示すように、把持部22の左端部および右端部にそれぞれ設けられている。左側の固定部23は、把持部22の左端部に一体形成され、当該左端部から右方に伸長している。また、右側の固定部23は、把持部22の右端部に一体形成され、当該右端部から左方に伸長している。また、各固定部23には、図4に示すように、ボルト25を通すための複数の孔24が形成されている。また、ブリッジ部材6の板部6Aにおいて、グラブバー21の各固定部23の各孔24と対応する位置にも孔が形成されている。グラブバー21の各固定部23の各孔24と、ブリッジ部材6の板部6Aの各孔とを重ね合わせ、それらの孔に上方からボルト25を挿入し、当該ボルト25に、ブリッジ部材6の板部6Aの下側からナットを締着することにより、グラブバー21がブリッジ部材6の板部6Aの上面に固定されている。
また、グラブバー21において、左側の固定部23および右側の固定部23の後端部には、これらの固定部23間を連結し、かつこれら固定部23から後方へ張り出した張出部26が設けられている。張出部26は、左側および右側の固定部23のそれぞれの後端部から、各シートレール3の後端部よりも後ろ側であって、後部シート12の後端部の下方の位置に至るまで後方へ伸長している。張出部26は左側の固定部23および右側の固定部23と一体形成されている。
また、グラブバー21は、後部シート12のシート支持部15、16、17を載置するための複数の荷重受け部、すなわち、一対の前側荷重受け部31、一対の中間荷重受け部32、および1つの後ろ側荷重受け部33を有している。これらの荷重受け部31、32、33は、後部シート12のシート支持部15、16、17を介して後部シート12から伝わる荷重を受ける機能を有している。
一対の前側荷重受け部31は、左側の固定部23の前端部の上面、および右側の固定部23の前端部の上面にそれぞれ形成されている。一対の前側荷重受け部31は、後部シート12の一対の前側シート支持部15と対応する位置に配置されている。また、一対の中間荷重受け部32は、左側の固定部23の後端部(張出部26の左前端部)の上面、および右側の固定部23の後端部(張出部26の右前端部)の上面にそれぞれ形成されている。一対の中間荷重受け部32は、後部シート12の一対の中間シート支持部16と対応する位置に配置されている。また、後ろ側荷重受け部33は、張出部26の後端であって左右方向中央部の上面に形成されている。後ろ側荷重受け部33は、後部シート12の後ろ側シート支持部17と対応する位置に配置されている。また、各荷重受け部31、32、33の表面は、後部シート12のシート支持部15、16、17の先端部を安定した状態で載置できるように平面に形成されている。
図5に示すように、鞍乗型車両を側方から見た場合に、各前側荷重受け部31および各中間荷重受け部32はシートレール3の後端部の上方に位置している。これに対し、後ろ側荷重受け部33は、鞍乗型車両を側方から見た場合に、各シートレール3の後端部よりも後ろ側に位置している。すなわち、後ろ側荷重受け部33は各シートレール3の最後端部Pよりも後ろ側に位置している。
また、グラブバー21は、後部シート12をグラブバー21に係止するための係止部34を有している。係止部34は、例えば、図4に示すように、張出部26の左右方向中央部に設けられている。係止部34は、後部シート12をグラブバー21上に載置したときに、後部シート12の係止フック18の先端側が引っ掛かるように板状に形成され、張出部26から前方に突出している。また、係止部34は、鞍乗型車両を側方から見た場合に、前後方向において各シートレール3の最後端部Pと同等の位置、またはこの最後端部Pよりも後ろ側に位置している。
運転者、同乗者、またはメンテナンス作業者等は、後部シート12の係止フック18をグラブバー21の係止部34に引っ掛けつつ、後部シート12の各前側シート支持部15、各中間シート支持部16および後ろ側シート支持部17と、グラブバー21の各前側荷重受け部31、各中間荷重受け部32および後ろ側荷重受け部33とのそれぞれの位置を合わせ、後部シート12のシート側ロック機構19を車体側ロック機構41に係止させて、ロックさせる。これにより、後部シート12の各前側シート支持部15、各中間シート支持部16および後ろ側シート支持部17が、グラブバー21の各前側荷重受け部31、各中間荷重受け部32および後ろ側荷重受け部33上に載置された状態で、後部シート12がグラブバー21に支持され、固定される。
以上説明した通り、本発明の実施例のシート支持構造1は、グラブバー21に設けられた各前側荷重受け部31、各中間荷重受け部32および後ろ側荷重受け部33に後部シート12の各前側シート支持部15、各中間シート支持部16および後ろ側シート支持部17を載置することによって、後部シート12をグラブバー21により支持する構成を有している。これにより、例えば各シートレール3を短縮化した場合でも、または一対のシートレール3の後部の間隔を小さくした場合でも、そのようなシートレール3のそれぞれにグラブバー21を固定し、そのグラブバー21により後部シート12を支持することができる。したがって、後部シート12を安定した状態で鞍乗型車両に取り付けることができる。それゆえ、シートレール3を短縮化し、または後部シート12を小型化することができ、よって、鞍乗型車両の後部の重量を軽くすることができ、かつ鞍乗型車両の後部のデザイン性を高めることができる。
また、シート支持構造1によれば、後ろ側荷重受け部33が、シートレール3の最後端部Pよりも後ろ側に位置しているので、後部シート12の後端部から伝わる荷重を後ろ側荷重受け部33により受け、後部シート12を安定した状態で支持することができ、かつ各シートレール3を短くすることができる。これにより、各シートレール3を軽量化することができ、よって、鞍乗型車両の後部の重量を軽くすることができ、かつ鞍乗型車両の後部のデザインを軽快な印象を与えるデザインにすることができる。
また、シート支持構造1によれば、後部シート12の荷重を受ける荷重受け部31、32、33をグラブバー21の固定部23または張出部26に設けたことにより、荷重受け部31、32、33の位置の設定の自由度を高めることができる。例えば、同乗者が後部シート12に座って鞍乗型車両を走行させたときに後部シート12に加わる荷重の分布や方向等に応じて荷重受け部31、32、33の位置を適切に設定することができる。これにより、後部シート12を安定させることができる。
また、シート支持構造1では、一対のシートレール3の後端部同士を連結するブリッジ部材6にグラブバー21を固定する構成とした。これにより、各シートレール3の補強に必要なブリッジ部材6を利用してグラブバー21を固定することができるので、グラブバー21を固定するための専用のブラケット等が不要となる。したがって、鞍乗型車両の部品点数を削減することができ、よって、鞍乗型車両の軽量化を図ることができる。
また、シート支持構造1によれば、後部シート12をグラブバー21に係止するための係止部34をグラブバー21に設ける構成としたから、各シートレール3を短くし、または一対のシートレール3の後部の間隔を小さくした場合でも、後部シート12を安定した状態で鞍乗型車両に着脱可能に固定することができる。
なお、上述した実施例では、本発明のシート支持構造を、自動二輪車の後部シート12を車両本体側に支持する構造に適用する場合を例にあげたが、本発明はこれに限らない。本発明のシート支持構造は、タンデムシートのように前部シートと後部シートとが一体化したシートを車両本体側に支持する構造にも適用することができる。
また、上述した実施例では、グラブバー21を、ブリッジ部材6を介してそれぞれのシートレール3に固定する構成としたが、グラブバー21を例えばボルト等を用いてそれぞれのシートレール3に直接固定してもよい。また、グラブバー21を、ブラケットを用いてそれぞれのシートレール3に固定してもよい。また、鞍乗型車両の後部に固定された他の部品にグラブバー21を固定してもよい。
また、本発明のシート支持構造におけるグラブバーの把持部の形状や配置は限定されない。例えば、把持部を左側のシートレール3の後端部上方から右側のシートレール3の後端部上方に向けて、これらのシートレール3の後端部の後方または上方を湾曲しながら左右に伸長するパイプにより形成してもよいし、把持部が左側のシートレール3の後端部の左方および右側のシートレール3の後端部の右方にそれぞれ張り出すような形状としてもよい。
また、後部シート12のシート支持部の個数や配置は実施例のものに限定されず、グラブバー21の荷重受け部の個数や配置も実施例のものに限定されない。後部シート12に加わる荷重の分布等に応じて、これらの個数や配置を実施例と異なるように定めてもよい。例えば、シートレール3の最後端部よりも後ろ側に2つ以上荷重受け部を配置してもよい。
また、上述した実施例では、後部シート12に係止フック18を設け、グラブバー21に、この係止フック18を引っ掛ける平板状の係止部34を設ける例をあげたが、後部シート12をグラブバー21に係止させる機構はこれに限らない。例えば、グラブバー21に係止フックを設け、後部シート12に係止フックを引っ掛ける係止部を設けてもよい。また、グラブバー21に、後部シート12を着脱可能にロックするロック機構を設けてもよい。
また、本発明は、自動三輪車、バギー車等、自動二輪車以外の他の種類の鞍乗型車両にも適用することができる。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う鞍乗型車両のシート支持構造もまた本発明の技術思想に含まれる。
1 シート支持構造
3 シートレール(シートフレーム)
6 ブリッジ部材(中間部材)
12 後部シート(シート)
13 底板
15 前側シート支持部
16 中間シート支持部
17 後ろ側シート支持部
21 グラブバー
22 把持部
23 固定部
26 張出部
31 前側荷重受け部
32 中間荷重受け部
33 後ろ側荷重受け部
34 係止部
41 車体側ロック機構

Claims (4)

  1. 鞍乗型車両のシート支持構造であって、
    前記鞍乗型車両の後部上側の左側および右側にそれぞれ配置され、それぞれ前後方向に伸長する一対のシートレールと、
    前記鞍乗型車両の運転者以外の同乗者が座るための、または前記鞍乗型車両の運転者および当該運転者以外の同乗者が座るためのシートと、
    前記シートに座った前記同乗者が手で握って体を支えるためのグラブバーとを備え、
    前記グラブバーは、
    前記一対のシートレールのうちの左側のシートレールの後端部上方から、前記一対のシートレールの上方かつ後方を通り、前記一対のシートレールのうちの右側のシートレールの後端部上方に至るように湾曲した把持部と、
    前記把持部の左端部および右端部にそれぞれ設けられ、前記グラブバーを直接または中間部材を介して前記一対のシートレールに固定する一対の固定部と、
    前記一対の固定部間を連結し、前記一対の固定部から後方へ張り出し、左右方向中央部が前記一対のシートレールの後端部よりも後ろ側に位置する張出部とを備え、
    前記シートには、前記シートを支持するための部材であって、前記シートの下面の前部または前後方向中間部における左側および右側にそれぞれ配置され、前記シートの下面から下方へそれぞれ突出する一対の第1のシート支持部と、前記シートを支持するための部材であって、前記シートの下面の後端部における左右方向中央に配置され、前記シートの下面から下方へ突出する第2のシート支持部とが設けられ、
    前記一対の固定部の上面には、前記一対の第1のシート支持部を載置し、前記一対の第1のシート支持部を介して前記シートから伝わる荷重を受けるための一対の第1の荷重受け部が形成され、
    前記張出部の後端の左右方向中央部の上面には、前記第2のシート支持部を載置し、前記第2のシート支持部を介して前記シートから伝わる荷重を受けるための第2の荷重受け部が形成されていることを特徴とするシート支持構造。
  2. 前記第2の荷重受け部は、前記鞍乗車両の側方視において、前記把持部と重なった位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のシート支持構造。
  3. 記一対のシートレールの後端部には、当該一対のシートレール同士を連結するブリッジ部材が設けられ、
    前記一対の固定部は前記ブリッジ部材に固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のシート支持構造。
  4. 前記グラブバーには、前記シートを前記グラブバーに係止するための係止部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のシート支持構造。
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