JP4716848B2 - 自動二輪車のシート構造 - Google Patents
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Description
また、同乗者の肘掛けになるので、同乗者をより快適にさせることができる。
作用として、アーム部材の一端のスイング軸を同乗者用シートの近傍に設けた場合に、アーム部材をスイングさせると、サポート部が同乗者用シートの上方に配置され、同乗者のアームレストの位置に移動させることが可能になる。
作用として、サポート部を荷台に移動させると、コ字形状のサポート部の内側に荷物が収納可能になるとともに荷物が両側方及び後方へ移動しない。
請求項4に係る発明は、荷台は起立面を有し、U字状のサポート部と起立面とで四方を囲む収納部を形成するようにしたことを特徴とする。
作用として、収納部に小物を収納することができる。また、小物にネットやシート等を被せ、ネットやシート等を荷台に固定することで、収納部から小物が飛び出したり雨に濡れたりするのを防ぐことができる。
請求項5に係る発明は、アーム部材の先端に長孔を備え、この長孔にサポート部の側部に設けたピンを挿入してサポート部をスイング自在且つ移動自在に構成したことを特徴とする。
図1は本発明に係るシート構造を採用した自動二輪車の側面図(第1実施形態)であり、自動二輪車10は、車体フレーム11の前端に備えるヘッドパイプ12にフロントフォーク13を介して前輪14を操舵自在に取付け、車体フレーム11の後部に備える左右一対のシートレール16,17(手前側の符号16のみ示す。)及び左右一対のサブパイプ18,19に左右一対のブラケット21,22(手前側の符号21のみ示す。)を取付け、これらのブラケット21,22にリンク23を介して動力源となるパワーユニット24をスイング自在に取付け、このパワーユニット24の後端部及び一方のシートレール16の後端部のそれぞれにリヤクッションユニット26を渡して取付け、パワーユニット24の後部に後輪27を取付け、シートレール16,17の上部にタンデム式シート28(輪郭を太線で示した部分である。)を取付けたスクータ型車両である。
(a)において、タンデム式シート28は、運転者用シート71と、この運転者用シート71の後方に一体に設けた同乗者用シート72と、この同乗者用シート72の両側部にスイング自在に取付けた可動サポート部材73とからなる。
(b)では(a)の状態からアーム部材76,76を上方にスイングさせて、サポート部77を同乗者用シート72の後部上方に配置したことを示す。
(a)はサポート部77を運転者用シート71の後部に配置したことを示す。
サポート部77は、U字状の部分であり、左右の側部77a,77bと、これらの側部77a,77bを一体に連結する後部77cとからなる。
側部77a,77bは、内側面77e,77eで運転者の腰部の両側部を支えることができ、後部77cは、後部上面77fで運転者の腰部の後部を支えることができる。
サポート部77の側部77a,77bは、同乗者の腰部の両側部(両脇腹を含む)を支えることが可能で、後部77cは運転者の腰部後部から背中の範囲を支えることが可能であり、しかも、側部上面77h,77jと後部上面77fの一部とを同乗者の肘掛けとして利用可能な部分である。
(a)は運転者用シート71の後部にサポート部77を配置したことを示す。
サポート部77、詳しくは、側部77a,77b(手前側の符号77aのみ示す。)は、運転者80の腰部80aの左右の側部80b,80b(手前側80bの符号のみ示す。)を支えるため、内側サポート面71bによる脚部80cの車幅方向の移動の規制に加えて、腰部80aの車幅方向の移動を規制することができる。更に、後部77cは、運転者80の腰部80aの後部80dをも支えることができる。
サポート部77の側部77a,77b(手前側の符号77aのみ示す。)は、同乗者81の腰部81aの側部81b(脇腹を含む)を支えるため、腰部81aの車幅方向の移動を規制することができる。更に、サポート部77の後部77cは、同乗者81の腰部81aの後部81eから背中81fの下部81gまでの範囲も支えることができる。
(a)において、タンデム式シート91は、運転者用シート71と、同乗者用シート72と、この同乗者用シート72の両側部にスイング自在に取付けた可動サポート部材93とからなる。
(a)において、タンデム式シート101は、運転者用シート71と、同乗者用シート102と、この同乗者用シート102の両側部にスイング自在に取付けた可動サポート部材103とからなる。
荷台102aは、荷載せ面102cと、この荷載せ面102cの前縁から立ち上げた起立面102dとを備える。
長孔106aは、図5(a),(b)に示した長孔96aよりも長く形成したものであり、サポート部77の移動範囲をより大きくした。
U字状のサポート部77と荷台102bの起立面102dとで四方が囲まれた収納部108を形成することができ、この収納部108に小物111,112を収納することができる。また、小物111,112にネットやシート等を被せ、ネットやシート等を荷台102bに固定することで、収納部108から小物111,112が飛び出したり雨に濡れたりするのを防ぐことができる。
U字状のサポート部77によって、運転者80及び同乗者81の車両両側方及び車両後方への移動を規制することができ、座り心地を向上させることができる。
これにより、サポート部77を利用することで、荷台102b用の移動規制部品を別に設ける必要がなく、部品点数を減らすことができ、コストを低減することができる。
Claims (5)
- 運転者が着座する運転者用シート(71)と、同乗者が着座する同乗者用シート(72)とを備えたタンデム式シート(28)に、前記運転者の腰部を支えるサポート部(77)を設け、このサポート部(77)を前記運転者用シート(71)と前記同乗者用シート(72)とに移動可能とした自動二輪車のシート構造において、
前記運転者用シート(71)は、座面(71a)と、運転者の内股を支える内側サポート面(71b)と、運転者の臀部の後部及び腰部の後部を支える後部サポート面(71c)からなり、
前記サポート部(77)は、左右の側部(77a、77b)と、その側部(77a、77b)を一体に連結する後部(77c)からU字状に形成され、サポート部(77)を運転者用シート(71)側に移動させた場合、後部サポート面(71c)をサポート部(77)の側部(77a、77b)と後部(77c)とでU字状に囲うように配置され、サポート部(77)の左右の側部(77a、77b)により運転者の腰部を両側から支えるとともに、後部(77c)により腰部を後方から支え、
前記サポート部(77)を同乗者用シート(72)側に移動させた場合、同乗者用シート(72)の座面(72a)を上面視でU字状に囲うように配置され、サポート部(77)の左右側部(77a、77b)により同乗者の腰部を両側から支え、後部(77c)により腰後部から背中の範囲を後方から支え、且つ同乗者の肘掛けとして用いることができるようにした、
ことを特徴とする自動二輪車のシート構造。 - 前記タンデム式シート(28)又は車体(11)にアーム部材(106)の一端をスイング自在に取付け、このアーム部材(106)の他端に前記サポート部(77)を取付けたことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のシート構造。
- 前記同乗者用シート(72)の後部に荷台(102b)を設け、この荷台(102b)まで前記サポート部(77)を移動可能に構成し、前記サポート部(77)を前記荷台(102b)に移動させたときにサポート部(77)で荷台(102b)の荷物の移動を規制可能としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車のシート構造。
- 前記荷台(102b)は起立面(102d)を有し、前記U字状のサポート部(77)と前記起立面(102d)とで四方を囲む収納部(108)を形成するようにしたことを特徴とする請求項3記載の自動二輪車のシート構造。
- 前記アーム部材(106)の先端に長孔(106a)を備え、この長孔(106a)にサポート部(77)の側部に設けたピン(97)を挿入してサポート部(77)をスイング自在且つ移動自在に構成したことを特徴とする請求項2記載の自動二輪車のシート構造。
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