JP6147048B2 - 福祉車両 - Google Patents

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本発明は、車椅子を搭載して運搬するための福祉車両に関するものである。
従来より、例えばワゴンタイプやワンボックスタイプの車両において、搭乗者が着座したまま車椅子を搭載して運搬する福祉車両が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1に示されているものでは、車両のバックドアを開放して、車室のフロアパネル後端と地面との間にスロープを架け渡し、このスロープを用いて車椅子を移動させて車室の後部に搭載するように構成されている。また、車両の後部座席を折り畳むことで、通常時に後部座席が位置しているスペースを車椅子搭載スペースとし、この車椅子搭載スペースに車椅子を搭載することができるようになっている。
ところで、一般に、車椅子の搭乗者が車両へ乗車しているときに走行の揺れや振動などによる不安を感じることがあるため、不安を軽減させ身体の安定を確保するために福祉車両には手すりを備えることが要求されている。例えば、特許文献2に示されているものでは、車室のフロアパネルにおける車椅子両側方に対応する位置に、逆U字状の手すりがそれぞれ車体の左右側壁と平行に固定されて車椅子の搭乗者が把持することができるようになっている。
特開平11−113962号公報(特に第4頁、図1〜図3) 特開平11−113966号公報(特に第3頁、図1)
しかし、上記従来の特許文献2のものでは、手すりが車椅子の両側方に車体の左右側壁と平行に固定されているため、搭乗者は車椅子のアームレストより外側に腕を伸ばして把持する必要があり、搭乗者の体格によっては不自然な姿勢となって把持しにくいという問題があった。
また、上記従来の特許文献1のように折り畳み式の後部座席を設けて車椅子の搭載を可能とする場合に、特許文献2のような手すりが固定されていると、車椅子搭載スペースに後部座席を配置して使用するときに、逆U字状の手すりの前側の脚部が、後部座席に着座する乗員が乗降しようとする際に邪魔になる可能性があり、後部座席の快適性を損ねるという問題があった。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、後部座席を移動させて車椅子を搭載する福祉車両において、その車室内に設ける手すりの構造を工夫することで、車椅子搭乗者の安全と後部座席の快適性とを確保することにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、車椅子を搭載する場合と搭載しない場合(すなわち、後部座席を配置して使用する場合)とで手すりの可動部の位置を変えることができるようにして、車椅子の搭乗者にも後部座席に着座した乗員にも有効に利用できるようにした。
具体的には、第1の発明では、車室内の後部座席を前側に折り畳むことで、車椅子を搭載可能な車椅子搭載スペースを形成し、この車椅子搭載スペースに車椅子を搭載して運搬するようにした福祉車両が前提である。
そして、車椅子搭載スペースの左右側部には、搭載した車椅子の搭乗者が車椅子に座ったまま把持可能な手すりが設けられ、上記手すりは、上記車椅子搭載スペースの左右側部で、かつ配置された上記後部座席の左右側部に立設された上下方向へ延びる縦部と、該縦部の上端に連結され、該縦部回りに回動可能な可動部とを備えており、上記可動部は、上記縦部の上端に回転機構を介して連結されて上下方向に延びる軸部と、該軸部に一体に設けられ、該軸部の上端から該軸部と交差する方向に延びる把持部とを備え、上記把持部は、上記車椅子搭載スペースに車椅子を搭載したときに、上記縦部に対して前方に向かうとともに該搭載された車椅子の搭乗者の着座位置よりも前方で搭乗者が把持可能な位置に位置する第1状態と、上記車椅子搭載スペースに上記後部座席を配置したときに、上記縦部に対して後方に向かうとともに該後部座席に着座した乗員の肘掛けとして使用可能な該後部座席側方に位置する上記第2状態と、に移動して固定されるようになっていることを特徴とする。
第2の発明では、第1の発明において、上記可動部の上記把持部は、上記軸部の上端から斜め上方へ延びる傾斜部を有しており、上記傾斜部は、上方から見たときに、上記第1状態では、車室内側で且つ車両前側に向かう方向に延びるように位置付けられる一方、上記第2状態では、車両後方に向かう方向に延びるようにそれぞれ位置付けられて固定保持されることを特徴とする。
第3の発明では、第1または第2の発明において、上記縦部の下端部は、上記車椅子搭載スペースに上記後部座席を配置したときに、該後部座席のシートクッションにおける前後中間部の車幅方向側方位置でかつ後部座席に着座した乗員が乗降する車体開口部よりも後側に取付けられていることを特徴とする福祉車両。
第4の発明では、第1ないし第3のいずれか1つの発明において、上記手すりは、上記把持部の先端に連結されて下方へ延びる補強部を備えていることを特徴とする。
第1の発明によると、車椅子搭載スペースの左右側部に設けられた手すりは、第1状態において、その可動部が車椅子搭乗者の着座位置よりも前方で搭乗者が把持可能な位置に位置するようになっている。そのため、車椅子に着座した搭乗者は、自然に前方へ腕を伸ばした状態で手すりを把持することができる。また、第2状態においては、手すりの可動部が後部座席に着座した乗員の肘掛けとして使用可能な位置に位置するようになっている。そのため、後部座席の快適性を確保することができる。
第2の発明によると、手すりの可動部は、第1状態においては車室内側に向かうほど上方に傾斜して延びており、かつ上方から見ると、相手側の手すりの可動部と協同して両側の可動部がハの字を描くように位置付けられて固定保持されている。そのため、車椅子の搭乗者が大柄な場合は該搭乗者は可動部の前側で高い側にある部分を把持することができ、小柄な場合は可動部の後側で低い側にある部分を把持することができる。すなわち、このように傾斜した可動部とすることにより、車椅子の搭乗者の体格等によって把持位置が異なる場合でも、搭乗者が把持しやすい位置に可動部が位置することとなるので、搭乗者は楽な姿勢で手すりを把持することができ、安心して乗車することができる。
また、第2の状態においては、手すりの可動部が後方に向かうほど上方に傾斜しているため、後部座席に着座した乗員が肘掛けとして使用しやすく、後部座席の快適性を高めることができる。
第3の発明によると、手すりの縦部は後部座席に着座した乗員が乗降する車体開口部よりも後側に取付けられているため、乗降の邪魔になることがなく、後部座席の快適性を確保することができる。
第4の発明によると、可動部の先端には下方へ延びる補強部が連結されているため、衝突等により車体が横転もしくは転倒した場合等に上下方向の可動部の変形を防止することができ、安全性に優れる。
本発明の実施形態において、後部座席使用状態にある福祉車両の後部側面図である。 図1における平面図である。 本発明の実施形態において、車椅子搭載可能状態にある福祉車両の後部側面図である。 図3における平面図である。 本発明の実施形態において、手すりが第1状態にあるときの回動機構の拡大斜視図である。 図5のA―A線断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
なお、以下の説明において、図1及び図2の位置に手すり8が保持された状態は第2状態であり、図3及び図4の位置に手すり8が保持された状態は第1状態である。また、図1ないし図4において、車両の前方向を「前側」もしくは「前方」とし、車両の後方向を「後側」もしくは「後方」とする。
図1及び図2において、1は本発明の実施形態に係る福祉車両であって、この福祉車両1は、車室内に前側に折り畳み可能な後部座席2を有する。図1に示すように、福祉車両1の後部に配置された後部座席2は、背もたれ部を構成するシートバック21と、着座部を構成するシートクッション22と、シートバック21の下端部をシートクッション22の後端部に連結して支持する支持部材23と、シートバック21の上端部に着脱可能に取り付けられたヘッドレスト24とを備えている。シートバック21は、支持部材23に対して左右方向を向くヒンジ軸(図示省略)によって前後方向へ起倒可能に支持されている。
車室内下部のフロアパネル3は後側が緩やかに後下がりに傾斜して形成されている。フロアパネル3の車両左右両側部には凹部31が形成され、両方の凹部31には、一対のブラケット4が一体的に設けられ、ブラケット4にはシートクッション22を支持するパイプ状の脚部材5が取り付けられている。脚部材5の下端(前端)はブラケット4に前回りに回動可能に取り付けられ、脚部材5の上部はシートクッション22の前側の下面22aに当接して、シートクッション22を支持している。そして、後述するように、シートバック21を前方へ傾倒させた状態で脚部材5の下端(前端)を支点として後部座席2を前回りに回動させて前側に折り畳むことで、その後部座席2のあったスペースに車椅子90を搭載可能な車椅子搭載スペースSを形成し、この車椅子搭載スペースSに車椅子90を搭載するようにしている。
フロアパネル3の左右両側部でシートクッション22の両側方には、第1膨出部6が車室側に膨出して形成されている。また、第1膨出部6の後側には第2膨出部7が車室側に膨出して形成されている。
第1膨出部6には、車椅子の搭乗者Pが把持するためのパイプ状の手すり8が立設されている。手すり8は、下端が第1膨出部6に取り付けられた上下方向へ延びる縦部9と、縦部9の上端に一体に連結され、縦部9回りに回動可能な可動部10と、可動部10の先端に一体に形成されて下方へ延びる補強部11とを備えている。
縦部9はその下端部にて、第1膨出部6の前後方向中間位置で、図1に二点鎖線で示す車体開口部H及び後部ドア開口位置Qよりも後側に取り付けられている。そのため、縦部9は、後部座席2に着座する乗員が車体開口部Hを通って乗降しようとする際に邪魔になることはない。
可動部10は、下端が後述する回動機構Kを介して縦部9と連結されて上方向へ延びる軸部10aと、軸部10aから緩やかに斜め上方へ延びる傾斜部10bとを有し、この傾斜部10bは、後述するように車椅子90の搭乗者Pが把持するための把持部を構成している。
補強部11は下方へ向かって可動部10の先端に一体に形成されているため、衝突等により車体が横転もしくは転倒した場合等に、上下方向の可動部10の変形を防止することができ、安全性に優れる。
補強部11の先端には、エッジを保護するためのキャップ12が取り付けられている。
第2膨出部7には、その前側に後部座席2の支持部材23の係合部23aと係合して後部座席2を保持する保持金具13が設けられている。
図2に示すように、後部座席2を配置した状態において、手すり8は可動部10の傾斜部10bが後部座席2の側面と略平行に位置するように前後方向に延びて保持された第2状態となっている。そのため、この可動部10の傾斜部10bを後部座席2に着座した乗員が肘掛けとして利用することができる。そのとき、傾斜部10bは、後方に向かって緩やかに斜め上方へ延びているため、後部座席2の乗員が肘を掛けたときに、乗員の腕が肘から手先に向けて緩やかに下方へ傾斜する状態となり、肘を大きく曲げなくてもよい体勢をとれるので、乗員は楽な姿勢で肘を掛けることができる。
次に、車椅子を搭載可能な状態について図3及び図4に基づいて説明する。
図3に示すように、詳細は省略するが、ヘッドレスト24をシートバック21の上端に当接するまで押し下げ、シートバック21を前傾させてシートクッション22と略平行になるように折り畳む。なお、ヘッドレスト24が大きく上方に飛び出していない場合には、ヘッドレスト24を押し下げずに折り畳むことも可能である。この状態で、後部座席2を、保持金具13との係合を解除して前方に持ち上げることにより、後部座席2は脚部材5の下端を中心に、支持部材23が上側にくる位置まで前回りに回動して、運転席及び助手席(図示省略)の後方に保持される。このようにして、後部座席2が配置されていたスペースに、車椅子90を搭載可能な車椅子搭載スペースSが形成される。なお、後部座席2を配置した状態において、後部座席2の回動中心となる脚部材5の下端とシートクッション22の前縁22bとの間には前後方向に所定の距離が設けられていることから、後部座席2を回動させた図3の状態において、フロアパネル3とシートクッション22の前縁22b(後部座席2の折り畳み状態では下縁)との間に空間が生じる。この空間にヘッドレスト24を収容できるため、後部座席2はヘッドレスト24を装着したまま折り畳んで移動させることができ、ヘッドレスト24を取り外す手間を省くことができる。
手すり8は、可動部10を、後述する回動機構Kを介して前方へ向けて縦部9回りに回
動させる。そうすると、可動部10は後述する回動機構Kによって、傾斜部10bの高い方が低い側に対し車室内側かつ前方に位置する第1状態で保持される。すなわち、図4に示すように、上方から見て両側方の手すり8における傾斜部10bがハの字を描くような位置で保持される。
車椅子搭載スペースSに搭乗者Pが搭乗した車椅子90を搭載すると、図3及び図4に二点鎖線で示す状態となる。搭載された車椅子90は、フロアパネル3の傾斜によって若干後傾した状態になる。フロアパネル3とシートクッション22の前縁22bとの間に生じた空間(詳しくはヘッドレスト24の後側)には搭乗者Pの足先が位置する。すなわち、搭乗者Pの足先が前述の空間に入り込むことができるため、車椅子90を出来るだけ前方に寄せて搭載することができ、車椅子90が若干後傾するだけで済むようになっている。
手すり8は傾斜部10bが搭乗者Pの着座位置及び肘位置より前方に位置する。このとき、手すり8の傾斜部10bの先端側の高さは、車椅子90のアームレスト91と同程度の高さとなる。そのため、図3及び図4に示すように、搭乗者Pは、アームレスト91に肘を掛けた状態から自然に腕を伸ばして手すり8の傾斜部10bを把持することができる。また、手すり8の傾斜部10bは、軸部10a側が低く、補強部11側が高くなっていて、第1状態においては後側が低くなるように保持されている。そのため、例えば搭乗者Pが大柄である場合は傾斜部10bの高い方にある部分を把持し、搭乗者Pが小柄な場合は傾斜部10bの低い方にある部分を把持することができる。また、車椅子90は若干後傾した状態となっているため、このアームレスト91に対し傾斜部10bは略平行になっている。そのため、搭乗者Pが把持する位置が変わってもアームレスト91に肘を掛けた状態から自然に腕を伸ばして手すり8の傾斜部10bを把持することができる。すなわち、搭乗者Pの体格や着座位置等により手すり8の把持位置が変わっても、楽に手すり8を把持することができるため、搭乗者Pの安心感を得ることができ、安全を確保することができる。
次に、手すり8を第1状態と第2状態とに切り替えるための構造及びその作動状態について、図5及び図6に基づいて説明する。
図5及び図6は、手すり8を第1状態と第2状態とに切り替えるための回動機構Kの拡大図であり、手すり8が第1状態で保持されている状態である。
図5及び図6に示すように、回動機構Kは、手すり8の縦部9の上端に一体的に溶着された固定部材16と、可動部10の軸部10aの下部に一体的に溶着された回動部材17と、締め付け固定するためのボルトBとナットNとを備えている。
固定部材16は、中央が開口した円形のリング部16aと、リング部16aの一端から半径方向外側に水平方向に延びた後、下方に屈曲して形成された固定部16bとを有する。固定部16bには、ボルトBを挿通するための挿通孔16cが設けられ、固定部16bの内面には、ボルトBと螺合するナットNが溶接等により一体的に固定されている。
回動部材17は、中央が開口した平面部17aと、平面部の周囲外縁から下方に屈曲して形成された縦面部17bとを有し、固定部材16に上側から被さるように配置されている。縦面部17bには、手すり8を第1状態の位置で保持するための第1切欠き19と、第2状態の位置で保持するための第2切欠き20とが、縦面部17bの下縁から上側に向かって有底状に切り欠いた状態で設けられている。
図6に示すように、手すり8は、第1状態においてボルトBが回動部材17の切欠き1
9と固定部材16の挿通孔16cとを挿通してナットNに螺合締結されることにより締め付け固定されている。すなわち、回動部材17は手すり8の可動部10と溶着されているため、手すり8の可動部10が回動することなく、第1状態の位置で固定保持される。
次に、手すり8を第1状態から第2状態に回動させる場合について説明する。
まず、ボルトBを緩めて回動部材17に対するボルトBの締結を解除し、可動部10を上方向に動かすことができる状態にする。この状態で、図6に二点鎖線で示すように、可動部10を回動部材17の第1切欠き19がボルトBから完全に外れるまで少し上方へ持ち上げる。そうすると、切欠き19がボルトBと干渉することがない状態で、可動部10を回動させることができる状態となる。そしてかかる状態で、図5に示す矢印方向へ可動部10を回動させる。そうすると、可動部10は第2切欠き20がボルトBの位置にくるまで略水平に回動する。そして、第2切欠き20がボルトBの位置にくると、可動部10を元に位置まで押し下げることにより、その可動部10は下方に移動して第2切欠き20がボルトBと係合する。第2切欠き20は、手すり8が第2状態に保持される位置に設けられているため、かかる位置でボルトBを締め付けることにより可動部10と溶着された回動部材17が固定されて、可動部10すなわち手すり8は、第2状態の位置で固定保持される。
このように、手すり8は簡単な構造によって、車椅子90の搭乗者Pが利用可能な第1状態と、後部座席2に着座した乗員が利用可能な第2状態とに切り替えて固定保持することができる。
(その他の実施形態)
なお、本実施形態では、回動機構Kによって可動部10を回動させるようにしたが、この構造に限られるものではなく、別の構造としてもよく、例えば電動制御としてもよい。また、縦部9、つまり手すり8の全体が回動する構造としてもよい。また、本実施形態では、手すり8は第1膨出部6に設けるようにしているが、車体開口部及び後部ドア開口位置より後方に設けるようにすればよく、例えば車体側面に設けるようにしてもよい。また、手すり8の傾斜部10bに滑り止め加工を施してもよいし、握りやすいように弾性部材等を被せるようにしてもよい。また、本実施形態にかかる手すり8は側面視で鈎形状に形成されているが、これに限られたものではなく、例えば側面視で矩形状となるように形成してもよい。
また、本実施形態では傾斜部10bを直線状のパイプ部材で形成したが、これに限られるものではなく、例えば、平面視で略くの字状に形成してもよい。また、傾斜部10bの傾斜角度を可変としてもよい。また、傾斜部10bは伸縮できる二重構造としてもよい。
また、手すり8は断面円形状のパイプ部材で構成しているが、これに限られたものではなく、例えば一部を断面矩形状としてもよい。
本発明は、搭乗者が搭乗した車椅子を搭載して運搬するための福祉車両に好適である。
1 福祉車両
2 後部座席
21 シートバック
22 シートクッション
22b 前縁
23 支持部材
24 ヘッドレスト
3 フロアパネル
5 脚部材
6 第1膨出部
7 第2膨出部
8 手すり
9 縦部
10 可動部
10a 軸部
10b 傾斜部(把持部)
11 補強部
16 固定部材
16a リング部
16b 固定部
16c 挿通孔
17 回動部材
17a 平面部
17b 縦面部
19 第1切欠き
20 第2切欠き
90 車椅子
91 アームレスト
P 搭乗者
S 車椅子搭載スペース
K 回動機構
H 車体開口部
Q 後部ドア開口位置

Claims (4)

  1. 車室内の後部座席を前側に折り畳むことで、車椅子を搭載可能な車椅子搭載スペースを形成し、この車椅子搭載スペースに車椅子を搭載して運搬するようにした福祉車両において、
    上記車椅子搭載スペースの左右側部には、搭載した車椅子の搭乗者が車椅子に座ったまま把持可能な手すりが設けられ、
    上記手すりは、上記車椅子搭載スペースの左右側部で、かつ配置された上記後部座席の左右側部に立設された上下方向へ延びる縦部と、該縦部の上端に連結され、該縦部回りに回動可能な可動部とを備えており、
    上記可動部は、上記縦部の上端に回転機構を介して連結されて上下方向に延びる軸部と、該軸部に一体に設けられ、該軸部の上端から該軸部と交差する方向に延びる把持部とを備え、
    上記把持部は、上記車椅子搭載スペースに車椅子を搭載したときに、上記縦部に対して前方に向かうとともに該搭載された車椅子の搭乗者の着座位置よりも前方で搭乗者が把持可能な位置に位置する第1状態と、上記車椅子搭載スペースに上記後部座席を配置したときに、上記縦部に対して後方に向かうとともに該後部座席に着座した乗員の肘掛けとして使用可能な該後部座席側方に位置する上記第2状態と、に移動して固定されるようになっていることを特徴とする福祉車両。
  2. 請求項1において、
    上記可動部の上記把持部は、上記軸部の上端から斜め上方へ延びる傾斜部を有しており、
    上記傾斜部は、上方から見たときに、上記第1状態では、車室内側で且つ車両前側に向かう方向に延びるように位置付けられる一方、上記第2状態では、車両後方に向かう方向に延びるようにそれぞれ位置付けられて固定保持されることを特徴とする福祉車両。
  3. 請求項1または2において、
    上記縦部の下端部は、上記車椅子搭載スペースに上記後部座席を配置したときに、該後部座席のシートクッションにおける前後中間部の車幅方向側方位置でかつ後部座席に着座した乗員が乗降する車体開口部よりも後側に取付けられていることを特徴とする福祉車両。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つにおいて、
    上記手すりは、上記把持部の先端に連結されて下方へ延びる補強部を備えていることを特徴とする福祉車両。
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