JP2006224847A - 車両用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】 トルクロッドを適切な高さ位置に設けて、1対の回動調整機構の一方から他方に操作力を確実に伝達すると共に、このトルクロッドに変位許容手段を設けて、車両後突時にシートクッションに着座した乗員の後方への変位を許容し、乗員の頸部に違和感が発生することを抑制することができる、車両用シートを提供する。
【解決手段】 1対の回動角調整機構6同士を連結する車幅方向に長いトルクロッド7であって、操作レバー38の操作力を1対の回動角調整機構6の一方から他方に伝達するトルクロッド7を設け、そのトルクロッド7は、シートクッション4に着座した乗員Mの臀部Maの下端から骨盤Baの仙骨Bbの上端までの間の高さ範囲に位置するように配置され、このトルクロッド7に、車両後突時にシートクッション4に着座した乗員Mの後方への変位を許容する変位許容手段40を設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】 1対の回動角調整機構6同士を連結する車幅方向に長いトルクロッド7であって、操作レバー38の操作力を1対の回動角調整機構6の一方から他方に伝達するトルクロッド7を設け、そのトルクロッド7は、シートクッション4に着座した乗員Mの臀部Maの下端から骨盤Baの仙骨Bbの上端までの間の高さ範囲に位置するように配置され、このトルクロッド7に、車両後突時にシートクッション4に着座した乗員Mの後方への変位を許容する変位許容手段40を設けた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、シートバックの角度を調整する為の1対の回動角調整機構の一方から他方に操作力を伝達するトルクロッドに、車両後突時にシートクッションに着座した乗員の後方への変位を許容する変位許容手段を設けた車両用シートに関するものである。
従来、リクライニング式の車両用シートにおいては、シートクッションの車幅方向両端部の後部側に1対のヒンジ部が設けられ、これらヒンジ部にシートバックの車幅方向両側に位置する1対の縦フレーム部の基端部が夫々回動可能に支持されている。シートバックはバランススプリングにより前傾側へ回動付勢され、シートバックの1対の縦フレーム部の回動角、つまりシートバックの角度を調整可能な回動角調整機構が設けられている。
最近では、シートクッションの車幅方向両側に1対の回動角調整機構を設け、一方の回動角調整機構の操作レバーを操作することにより、両回動角調整機構を作動させてシートバックの角度を調整可能に構成したものが多い。各回動調整機構は、縦フレーム部と一体的に回動するラチェットと、ラチェットに係合解除可能に係合する係止部材と、係止部材をラチェットと係合する側へ付勢するレバースプリングを有し、通常は、係止部材がラチェットに係合して縦フレーム部が回動不能になり、シートバックの角度が固定される。
一方の回動角調整機構において、操作レバーをレバースプリング(延いてはバランススプリング)の付勢力に抗して操作することで、係止部材がラチェットから係合解除して縦フレーム部が回動可能になると共に、そのレバー操作力が他方の回動角調整機構に伝達され、その他方の回動角調整機構においても、係止部材がラチェットから係合解除して縦フレーム部が回動可能になり、その結果、シートバックの角度を調整可能になる。そして、この操作レバーの操作力を1対の回動角調整機構の一方から他方に伝達するために、1対の回動角調整機構同士を連結する車幅方向に長いトルクロッドが設けられている。このような機構により、一方側の操作レバーにより両側の回動角調整機構による調整が可能となるため、操作性を向上しつつ、シートバックの固定を確実に行うことができる。
ところで、車両用シートでは、座り心地の向上や車両衝突時の対応も求められる。特許文献1の車両用シートでは、シートバックの下部に車幅方向に長いクロスメンバーが設けられ、このクロスメンバーは1対のアウターパイプとインナーパイプを有し、1対のアウターパイプがシートバックの1対のサイドフレームの内側面に夫々固着され、これらアウターパイプにインナーパイプが摺動可能に内嵌されている。車両後突時、アウターパイプとインナーパイプが後側へ撓みつつ、アウターパイプからインナーパイプが伸長し、その際の摩擦摺動により衝撃が吸収される。
また、特許文献2の車両用シート装置では、シートバックが上下に分割された下半部と上半部を有し、下半部の基端部がシートクッションに回動可能に連結され、下半部と上半部とがヒンジ結合されている。シートバックには衝撃力検知部材と可倒手段が設けられ、車両衝突時、乗員の背部に押圧された衝撃力検知部材に所定値以上の衝撃力が作用すると、可倒手段によりシートバックの上半部がヘッドレストと共に強制的に前方へ移動されて、そのヘッドレストで乗員の頭部が拘束される。シートバックの下半部のフレームは、左右の縦部と上部バーと下部バーとで矩形枠状に形成されている。
尚、一般的なシートとして、特許文献3には、シートバックをシートバックに回動可能に連結するヒンジ部の近傍に、コイルバネに対抗しながらレバーを操作することによりシートバックの角度を調整可能なリクライニング機構を備えたシートが開示されている。
ところで、従来、車両後突時に乗員に作用する衝撃により、頸部に違和感が発生することは知られているが、そのメカニズムについて医学的に解明されていなのが現状である。これに対して、本願発明者は、車幅方向から見て略S字状に湾曲している乗員の背骨がシートバックに押し付けられて上下方向に略一直線状に伸ばされ、その際に、トルクロッドが存在するために、骨盤はシートに対して固定された状態に維持され易く、骨盤に対して背骨が上側へ大きく伸びて頸部に突上げ荷重が付加されるため、また、乗員の上体が大きく後側へ移動して後傾することで、上体と頭部とは異なる動きとなるため、これらの少なくとも一方に起因して、乗員の頸部に違和感(不快感)が発生し易い、ということをダミー人形を使った車両後突試験により発見した。
しかし、前述のように、リクライニング式の車両用シートにおいて、シートクッションの車幅方向両側に1対の回動角調整機構を設け、一方の回動角調整機構の操作レバーを操作することにより、その操作力を1対の回動角調整機構の一方から他方に伝達するためにトルクロッドが必要になる。尚、シートクッションの車幅方向一方側のみに回動角調整機構を設け、トルクロッドを省略したものもあるが、例えば、車両衝突時において、シートバックの角度を確実に固定できないこと、シートバックの安定した角度調整を行うことができないこと、等の問題が生じる虞がある。
そのため、トルクロッドが存在するが、このトルクロッドはシートバックを固定する為のレバースプリング(延いてはバランススプリング)の付勢力に抗して操作する操作レバーの比較的大きな操作力を伝達するために高い剛性で構成されるため、前記のように、車両後突時、トルクロッドが乗員の骨盤部分の後方移動を規制してしまい、骨盤に対して背骨が上側へ大きく伸びて頸部に突上げ荷重が付加されたり、また、乗員の上体が大きく後側へ移動して後傾することで、上体と頭部とは異なる動きとなり、乗員の頸部に違和感が発生することが助長される。
ここで、特許文献1〜3には、本願発明者が発見した頸部に違和感が発生する原因については何ら開示されておらず、これらの発明はこうした原因を解消して頸部に違和感が発生するという課題を解決するものではない。尚、特許文献1には、クロスメンバーについて前記トルクロッドの機能については開示示唆されておらず、このクロスメンバーはトルクロッドに相当しない。また、特許文献2には、図面からは後側へ少し変位した形状のようにも見える下部バーが開示されているが、この下部バーについて前記トルクロッドの機能については開示示唆されておらず、この下部バーはトルクロッドに相当しない。尚、この下部バーは、図4に示すように、乗員の骨盤の真下辺りに位置するものである。
本発明の目的は、トルクロッドを適切な高さ位置に設けて、1対の回動調整機構の一方から他方に操作力を確実に伝達すると共に、このトルクロッドに変位許容手段を設けて、車両後突時にシートクッションに着座した乗員の後方への変位を許容し、乗員の頸部に違和感が発生することを抑制することができる、車両用シートを提供することである。
請求項1の車両用シートは、車室内のフロア部に設置されるシートクッションと、このシートクッションの車幅方向両端部の後部側に設けられた1対のヒンジ部と、これらヒンジ部に車幅方向両側に位置する1対の縦フレーム部の基端部が夫々回動可能に支持された門形のシートバックフレームを有するシートバックと、シートクッションの車幅方向両側に設けられ且つ1対のヒンジ部の近傍においてシートバックの1対の縦フレーム部の回動角を夫々付勢力に対抗しながら調整可能に構成された1対の回動角調整機構とを備えた車両用シートにおいて、前記1対の回動角調整機構の一方は、付勢力に対抗する操作により縦フレーム部の回動角を調節可能に構成され、前記1対の回動角調整機構同士を連結する車幅方向に長いトルクロッドであって、前記操作力を1対の回動角調整機構の一方から他方に伝達するトルクロッドを設け、前記トルクロッドは、シートクッションに着座した乗員の臀部の下端から骨盤の仙骨の上端までの間の高さ範囲に位置するように配置されると共に、このトルクロッドに、車両後突時にシートクッションに着座した乗員の後方への変位を許容する変位許容手段を設けたことを特徴とする。
トルクロッドは、シートバックの1対の回動調整機構同士を連結する車幅方向に長いものであり、一方の回動角調整機構において、付勢力に対抗する操作により縦フレーム部の回動角が調節可能になると共に、その操作力がトルクロッドにより1対の回動角調整機構の一方から他方に伝達され、他方の回動調整機構においても、縦フレーム部の回動角が調節可能になる。つまり、1対の回動調整機構によりシートバックの角度を確実に固定できると共に、1対の回動調整機構の安定した作動を可能にし、その結果、シートバックの安定且つ確実な角度調整が可能になる。トルクロッドは、シートクッションに着座した乗員の臀部の下端から骨盤の仙骨の上端までの間の高さ範囲に位置するように配置され、それ故、トルクロッドが前記機能を発揮する適当な位置に極力小型になるように配設され、このトルクロッドによりシートバックの剛性も高められる。
このトルクロッドには変位許容手段が設けられ、車両後突時、この変位許容手段によりシートクッションに着座した乗員(骨盤)の後方への変位が許容される。ここで、前記操作力を1対の回動角調整機構の一方から他方に確実に伝達するために、トルクロッドを高剛性に構成する必要があるが、こうした場合でも、変位許容手段により、車両後突時、シートクッションに着座した乗員の後方への変位が確実に許容され、その結果、乗員の骨盤に対して背骨が上側へ大きく伸びて頸部に突上げ荷重が付加されにくくなり、或いは、乗員の上体が大きく後側へ移動して後傾し頭部とは異なる動きとなりにくくなるため、乗員の頸部に違和感(不快感)が発生することが抑制される。
請求項2の車両用シートは、車室内のフロア部に設置されるシートクッションと、このシートクッションの車幅方向両端部の後部側に設けられた1対のヒンジ部と、これらヒンジ部に車幅方向両側に位置する1対の縦フレーム部の基端部が夫々回動可能に支持された門形のシートバックフレームを有するシートバックと、シートクッションの車幅方向両側に設けられ且つ1対のヒンジ部の近傍においてシートバックの1対の縦フレーム部の回動角を夫々付勢力に対抗しながら調整可能に構成された1対の回動角調整機構とを備えた車両用シートにおいて、前記1対の回動角調整機構の一方は、付勢力に対抗する操作により縦フレーム部の回動角を調節可能に構成され、前記1対の回動角調整機構同士を連結する車幅方向に長いトルクロッドであって、前記操作力を1対の回動角調整機構の一方から他方に伝達するトルクロッドを設け、前記トルクロッドは、車室内の所定のヒップポイントから上側へ100mmと下側へ150mmの間の高さ範囲に位置するように配置されると共に、このトルクロッドに、車両後突時にシートクッションに着座した乗員の後方への変位を許容する変位許容手段を設けたことを特徴とする。
この車両用シートシートにおいて、トルクロッドは、車室内の所定のヒップポイントから上側へ100mmと下側へ150mmの間の高さ範囲に位置するように配置され、それ故、トルクロッドが前記機能を発揮する適当な位置に極力小型になるように配設され、このトルクロッドによりシートバックの剛性も高められる。そして、このトルクロッドには変位許容手段が設けられ、車両後突時、この変位許容手段によりシートクッションに着座した乗員(骨盤)の後方への変位が許容される。その他の作用は請求項1と同様である。
請求項1又は2の発明においては次の構成を採用可能である。
前記変位許容手段は、シートバックが所定の立姿勢のときに、トルクロッドのうちシートクッションに着座した乗員の後側に位置する部分を予めトルクロッドの両端部よりも後側へ所定量以上変位させてなる(請求項3)。前記変位許容手段は、車両後突時に、トルクロッドのうちシートクッションに着座した乗員の後側に位置する部分がトルクロッドの両端部よりも後側へ移動可能に構成する(請求項4)。前記縦フレーム部は、その下端部から上端部に亙って一体形成される(請求項5)。
前記変位許容手段は、シートバックが所定の立姿勢のときに、トルクロッドのうちシートクッションに着座した乗員の後側に位置する部分を予めトルクロッドの両端部よりも後側へ所定量以上変位させてなる(請求項3)。前記変位許容手段は、車両後突時に、トルクロッドのうちシートクッションに着座した乗員の後側に位置する部分がトルクロッドの両端部よりも後側へ移動可能に構成する(請求項4)。前記縦フレーム部は、その下端部から上端部に亙って一体形成される(請求項5)。
請求項1の車両用シートによれば、1対の回動角調整機構同士を連結する車幅方向に長いトルクロッドであって、一方の回動角調整機構を操作する操作力を1対の回動角調整機構の一方から他方に伝達するトルクロッドを設け、このトルクロッドをシートクッションに着座した乗員の臀部の下端から骨盤の仙骨の上端までの間の高さ範囲に位置させるように配置したので、1対の回動調整機構によりシートバックの角度を確実に固定できると共に、1対の回動調整機構の安定した作動を可能とし、シートバックの安定且つ確実な角度調整が可能になり、シートバックの剛性も高めることができる。しかも、トルクロッドに変位許容手段を設けたので、トルクロッドを高剛性に構成した場合でも、車両後突時、シートクッションに着座した乗員(骨盤)の後方への変位を確実に許容し、その結果、乗員の骨盤に対して背骨が上側へ大きく伸びて頸部に突上げ荷重が付加されにくくなり、或いは、乗員の上体が大きく後側へ移動して後傾し頭部とは異なる動きとなりにくくなるため、乗員の頸部に違和感(不快感)が発生することを抑制することができる。
請求項2の車両用シートによれば、1対の回動角調整機構同士を連結する車幅方向に長いトルクロッドであって、一方の回動角調整機構を操作する操作力を1対の回動角調整機構の一方から他方に伝達するトルクロッドを設け、このトルクロッドを、車室内の所定のヒップポイントから上側へ100mmと下側へ150mmの間の高さ範囲に位置させるように配置したので、請求項1と同様の効果を奏する。
請求項3の車両用シートによれば、変位許容手段は、シートバックが所定の立姿勢のときに、トルクロッドのうちシートクッションに着座した乗員の後側に位置する部分を予めトルクロッドの両端部よりも後側へ所定量以上変位させてなるので、変位許容手段を簡単に構成して、車両後突時に乗員の後方への変位を確実に許容できる。
請求項4の車両用シートによれば、変位許容手段は、車両後突時に、トルクロッドのうちシートクッションに着座した乗員の後側に位置する部分がトルクロッドの両端部よりも後側へ移動可能に構成したので、トルクロッドの機能を極力阻害することなく、車両後突時に乗員の後方への変位を確実に許容できる。
請求項5の車両用シートによれば、縦フレーム部を、その下端部から上端部に亙って一体形成したので、車両後突時にシートバックの下半部に対して上半部を折り曲げてヘッドレストで乗員の頭部を拘束する、という複雑な技術を用いることなく、乗員の頸部に違和感が発生することを抑制でき、シートバックの剛性や、適切な座り心地感も確保できる。
本発明の車両用シートは、特に、シートバックの角度を調整する為の1対の回動角調整機構同士を連結する車幅方向に長いトルクロッドであって、一方の回動角調整機構を操作する操作力を1対の回動角調整機構の一方から他方に伝達するトルクロッドを設け、このトルクロッドトルが、シートクッションに着座した乗員の臀部の下端から骨盤の仙骨の上端までの間(車室内の所定のヒップポイントから上側へ100mmと下側へ150mmの間)の高さ範囲に位置するように配置され、このトルクロッドに、車両後突時にシートクッションに着座した乗員の後方への変位を許容する変位許容手段を設けたものである。
図1〜図3に示すように、車両用シート1は自動車等の車両に装備されるものであり、この車両用シート1は、車室2内のフロア部3に設置されたシートクッション4と、シートクッション4の後部側に基端部が回動可能に連結されたシートバック5と、シートバック5の角度を調整する為の1対の回動角調整機構6と、1対の回動角調整機構6同士を連結する車幅方向に長いトルクロッド7を備えている。尚、図1〜3の矢印前方と車幅(左右)方向を前方と車幅(左右)方向として説明する。
この車両用シート1は、スライドタイプのシートと固定タイプのシートの何れにも適用可能であり、スライドタイプのシートの場合、フロア部2の傾斜に起因して、車両用シート1をスライドさせると、シートクッション4に着座している乗員Mの臀部Maの高さ位置が変化するものもある。但し、車両用シート1のスライドにより臀部Maの高さ位置が変化しても、車室2内の所定のヒップポイントHPは定位置である。
図1、図2に示すように、シートクッション4は、左右1対の前後方向に長いサイドフレーム10と、これらサイドフレーム10等に支持されたクッション部11を有する。1対のサイドフレーム10の後端部に、1対のガイドブラケット12がリベット19aにより夫々固定されている。つまり、シートクッション4の車幅方向両端部の後部側に1対のヒンジ部に相当する1対のガイドブラケット12が設けられている。
シートバック5は、門形のシートバックフレーム20と、車幅方向に長い帯状のランバーサポート21と、シートバックフレーム20等に支持されたクッション部22を有し、シートバックフレーム20の上端側にヘッドレスト23が装備されている。シートバックフレーム20は、車幅方向両側に位置する1対の縦フレーム部25と、1対の縦フレーム部25の上端部同士を連結する横フレーム部26を有し、各縦フレーム部25は、その下端部から上端部に亙って一体形成されている。尚、1対の縦フレーム部25の大部分と横フレーム部26は、例えば、パイプ材で一体成形されている。
1対の縦フレーム部25の下部にランバーサポート21が後側から固定的に架着され、このランバーサポート21により、シートバック5にもたれた乗員Mを保持する機能が高められる。1対の縦フレーム部25の下端側(基端側)に1対の回動角調整機構6が夫々設けられ、1対の縦フレーム部25の基端部に1対のシートバックブラケット27が夫々固定的に設けられ、1対のシートバックブラケット27が1対の回動角調整機構6とトルクロッド7を介して1対のガイドブラケット12に夫々回動可能に支持されている。
図1〜図4に示すように、1対の回動角調整機構6は、シートクッション4の車幅方向両側に設けられ且つ1対のガイドブラケット12の近傍においてシートバック5の1対の縦フレーム部25の回動角を夫々付勢力に対抗しながら調整可能に構成したものであり、夫々、インターナルギヤ30、1対のロックプレート31、カム32、バックブラケット33、レバー34、スプリングブラケット35、渦巻きバネからなるバランススプリング36、コイルバネからなるレバースプリング37を有する。
一方の回動角調整機構6は、レバー34に取付けられて操作可能な操作レバー38を備えたものであり、レバースプリング37の付勢力に対抗する操作レバー38の操作により作動して縦フレーム部25の回動角を調節可能に構成され、他方の回動角調整機構6は、操作レバー38の操作力をトルクロッド7を介して受けて作動して縦フレーム部25の回動角を調節可能に構成されている。
各回動角調整機構6において、対応する縦フレーム部25の下端部のシートバックブラケット27にバックブラケット33がリベット19bで固定され、バックブラケット33にその車内側に配置されたインターナルギヤ30がリベット19cで固定され、このインターナルギヤ30とバックブラケット33の間にガイドブラケット12が挟まれた状態になっている。インターナルギヤ30とガイドブラケット12の間に1対のロックプレート31とカム32が配置され、インターナルギヤ30には環状の内歯30aが形成され、1対のロックプレート31には夫々内歯30aに噛合可能な歯部31aが形成されている。カム32はトルクロッド7に外嵌固定されている。
1対のロックプレート31は、夫々、その歯部31aが内歯30aに噛合する噛合位置と、その噛合を解除する解除位置とに亙って移動可能に、ガイドブラケット12にガイド支持され、常時、レバースプリング37の付勢力によりトルクロッド5とカム32を介して噛合位置側へ付勢され、操作レバー38が操作されない状態で、しかも、シートバック5の角度が所定の固定可能角度にある状態で、1対のロックプレート31は噛合位置になって歯部31aが内歯30aに噛合し、縦フレーム部25が回動不能になり、シートバック5の角度が固定される。
ガイドブラケット12よりも車外側に、レバー34、スプリングブラケット35、バランススプリング36、レバースプリング37が配置され、トルクロッド7にレバー34の基端部が固定されている。スプリングブラケット35はガイドブラケット12にリベット19dで固定され、スプリングブラケット35の突出部35aにバランススプリング36が外装されてその一端部が連結され、バランススプリング36の他端部がバックブラケットのバネ連結部33aに連結され、このバランススプリング36によりシートバック5が図2の矢印aの前傾側へ付勢されている。
レバースプリング37は、その両端部がレバー34の先端部とスプリングブラケット35に連結され、このレバースプリング37により、レバー34と共にトルクロッド7とカム32が図4の矢印bの方向に回動付勢され、その付勢力がカム32から1対のロックプレート31に伝達されて、1対のロックプレート31が噛合位置側へ付勢されている。
図1〜図3に示すように、トルクロッド7は、1対の回動角調整機構6同士を連結する車幅方向に長いものであり、一方の回動角調整機構6の操作レバー38の操作力を1対の回動角調整機構6の一方から他方に伝達する機能を有する。このトルクロッド7は、シートクッション4に着座した標準的な乗員Mの臀部Maの下端から骨盤Baの仙骨Bb(詳細は図5参照)の上端までの間の高さ範囲、又は、車室2内の所定のヒップポイントHPから上側へ100mmと下側へ150mmの間の高さ範囲に位置するように配置され、詳細には、ヒップポイントHPから上側へ40mmの高さ位置に配置されている。尚、シートスライドやドライビングポイントの変更によっても、トルクロッド7は臀部Maの下端から骨盤Baの仙骨Bbの上端の間の高さに位置するように配置されている。また、こうした変更によっても、乗員Mが走行中に使用するシート形態において、トルクロッド7はヒップポイントHPを中心とする上記の高さ範囲に位置するように配置されている。
トルクロッド7を上記高さ位置に配置することにより、1対の回動角調整機構6を適切な高さ位置に設けると共に、トルクロッド7を極力小型化して、1対の回動角調整機構6同士を連結し、操作レバー38の操作力を1対の回動角調整機構6の一方から他方へ伝達する、というトルクロッド7の機能を発揮できる。しかし、トルクロッド7は比較的高剛性に構成され、トルクロッド7を直線的に形成した場合には、前記のように、本願発明者が発見した原因により、乗員Mの頸部Bcに違和感が発生することが助長されるという問題が生じる。この課題を解消するために、本案のトルクロッド7には変位許容手段40が設けられている。
変位許容手段40は、シートバック5が所定の立姿勢のときに、トルクロッド7のうちシートクッション4に着座した乗員Mの後側に位置する部分を予めトルクロッド7の両端部よりも後側へ所定量以上変位させてなる。尚、トルクロッド7は、金属又は硬質の合成樹脂で中実或いは中空のパイプ状に構成されている。
具体的に、変位許容手段40は、シートバック5の角度が、鉛直を0度とした場合に0度〜50度(後側へ50度)のときに、トルクロッド7の中央300〜350mm(望ましくは、320mm程度)部分が、トルクロッド7の前記中央部分以外の両端部よりも後側へ10mm〜50mm(望ましくは、30mm程度)変位した状態となるように、予めトルクロッド7を曲げて形成し構成されている。
ここで、トルクロッド7の変位させた部分は、トルクロッド7の両端水平部41の内端から、トルクロッド7の回動軸心に対して径方向外側へ曲げた1対の屈曲部42と、これら屈曲部42に両端部が繋がる車幅方向に直線的に長い変位部43とを有する。尚、トルクロッド7の変位させる部分については、標準的な乗員Mの臀部Maに応じた湾曲形状にする等、種々の形状を採用してもよい。
また、トルクロッド7の後側(水平方向後側)への変位については、例えば、乗員Mがよく使用するシートバック5の角度を想定し、その角度のときに、最大変位量となるように構成してもよいし、シートバック5の角度が0度〜50度の中間の25度のときに、最大変位量となるように構成してもよい。
以上説明した車両用シート1の作用・効果について説明する。
このような車両用シート1により、回動角調整機構6の操作性を向上しつつ、シートバック5の回動角の調整及び固定を確実に行うことができ、乗員Mの座り心地を向上させながら、頸部Bcの違和感の発生を抑制できる。つまり、一方の回動角調整機構6に操作レバー38が設けられ、この操作レバー38を操作しない状態で、各回動角調整機構6において、1対のロックプレート31の歯部31aがレバースプリング37の付勢力によりインターナルギヤ30の内歯30aに噛合するため、1対の縦フレーム部25が回動不能になり、シートバック5の角度が固定される。即ち、1対の回動調整機構6によりシートバック5の角度を確実に固定できる。
このような車両用シート1により、回動角調整機構6の操作性を向上しつつ、シートバック5の回動角の調整及び固定を確実に行うことができ、乗員Mの座り心地を向上させながら、頸部Bcの違和感の発生を抑制できる。つまり、一方の回動角調整機構6に操作レバー38が設けられ、この操作レバー38を操作しない状態で、各回動角調整機構6において、1対のロックプレート31の歯部31aがレバースプリング37の付勢力によりインターナルギヤ30の内歯30aに噛合するため、1対の縦フレーム部25が回動不能になり、シートバック5の角度が固定される。即ち、1対の回動調整機構6によりシートバック5の角度を確実に固定できる。
一方の回動角調整機構6において、レバースプリング37の付勢力に抗して操作レバー38を操作すると、1対のロックプレート31の歯部31aがインターナルギヤ30の内歯30aから噛合を解除して、縦フレーム部25の回動角が調節可能になると共に、その操作力がトルクロッド7により1対の回動角調整機構6の一方から他方に伝達され、他方の回動調整機構6においても、1対のロックプレート31の歯部31aがインターナルギヤ30の内歯30aから噛合を解除して、縦フレーム部25の回動角が調節可能になる。
つまり、1対の回動調整機構6の安定した作動を可能にし、その結果、シートバック5の安定且つ確実な角度調整が可能になる。そして、トルクロッド7は、シートクッション4に着座した乗員Mの臀部Maの下端から骨盤Baの仙骨Bbの上端までの間の高さ範囲、又は、車室2内の所定のヒップポイントHPから上側へ100mmと下側へ150mmの間の高さ範囲に位置するように配置され、それ故、トルクロッド7を前記機能を発揮する適当な位置に極力小型になるように配設でき、このトルクロッド7によりシートバック5の剛性も高めることができる。
そして、このトルクロッド7に変位許容手段40を設けたので、車両後突時、この変位許容手段40によりシートクッション4に着座した乗員M(骨盤Ba)の後方への変位を許容することができる。ここで、操作レバー38の操作力を1対の回動角調整機構6の一方から他方に確実に伝達するために、トルクロッド7を高剛性に構成する必要があるが、こうした場合でも、変位許容手段40により、車両後突時、シートクッション4に着座した乗員Mの後方への変位を確実に許容し、その結果、乗員Mの骨盤Baに対して背骨Bdが上側へ大きく伸びて頸部Bcに突上げ荷重が付加されにくくなり、或いは、乗員Mの上体が大きく後側へ移動して後傾し頭部Mbとは異なる動きとなりにくくなるため、乗員Mの頸部Bcに違和感(不快感)が発生することを抑制できる。
変位許容手段40は、シートバック5が所定の立姿勢のときに、トルクロッド7のうちシートクッション4に着座した乗員Mの後側に位置する部分を予めトルクロッド7の両端部よりも後側へ所定量以上変位させてなるので、変位許容手段40を簡単に構成して、車両後突時に乗員Mの後方への変位を確実に許容できる。シートバック5の縦フレーム部25を、その下端部から上端部に亙って一体形成したので、車両後突時にシートバックの下半部に対して上半部を折り曲げてヘッドレストで乗員の頭部を拘束する、という複雑な技術を用いることなく、乗員Mの頸部Bcに違和感が発生することを抑制でき、シートバック5の剛性や、座り心地感も確保することができる。
実施例2の車両用シート1Aは、実施例1の車両用シート1において、トルクロッド7と変位許容手段40を変更したものであり、その他の構成は実施例1の車両用シート1と同様である。図6、図7に示すように、この車両用シート1Aの変位許容手段40Aは、車両後突時に、トルクロッド7Aのうちシートクッション4に着座した乗員Mの後側に位置する部分がトルクロッド7Aの両端部よりも後側へ移動可能に構成したものである。
具体的に、トルクロッド7Aは、その両端部の1対のロッド基部50と、これらロッド基部50に両端部が連結解除可能に連結される分離ロッド部51とを有し、トルクロッド7Aの中央300〜350mm(望ましくは、320mm程度)部分が分離ロッド部51に構成されている。1対のロッド基部50はパイプ状に形成され、各ロッド基部50の内側端部に前後1対の車幅方向に長いスリット50aが形成されている。尚、ロッド基部50を中実に構成してスリットを形成してもよい。
一方、分離ロッド部51の両端部には平面視矩形の板状の係合片51aが夫々形成され、各係合片51aがロッド基部50の1対のスリット50aに係合して、1対のロッド基部50と分離ロッド部51とが連結され、このトルクロッド7Aにより、1対の回動角調整機構6同士が連結されて、一方の回動角調整機構6の操作レバー38の操作力を1対の回動角調整機構6の一方から他方に伝達可能になる。
車両後突時、分離ロッド部51が乗員Mの臀部Maで後側に押され、各係合片51aがロッド基部50の1対のスリット50aから係合解除して、分離ロッド部51が1対のロッド基部50から分離し後方へ移動する。ところで、通常は、分離ロッド部51が1対のロッド基部50に確実に連結され、車両後突時、分離ロッド部51に所定の力(例えば、乗員Mの背骨Bbが大きく延びるに至らない適当な力)が作用した場合には、分離ロッド部51が1対のロッド基部50から分離するように構成することが好ましい。
そのために、係合片51aがスリット50aに係合した状態の摩擦力を利用してもよいが、それとは別に、分離ロッド部51がロッド基部50に連結した状態を保持する連結保持手段を設けてもよい。例えば、図8に示すように、分離ロッド部51に、後側のスリット50aに脆弱部53を後側から臨ませるように取付け、この脆弱部53により、通常は、分離ロッド部51がロッド基部50から分離しないように保持すると共に、車両後突時、分離ロッド部51に所定の力が後向きに作用した場合には、脆弱部53が破断(又は分離)して、分離ロッド部51がロッド基部50から分離するように構成する。その他、分離ロッド部51とロッド基部50との連結部分を接着剤で接着しておいてもよい。
この車両用シート1Aによれば、基本的に、実施例1の車両用シート1と同様の作用・効果を奏すると共に、変位許容手段40Aは、車両後突時に、トルクロッド7Aのうちシートクッション4に着座した乗員Mの後側に位置する部分がトルクロッド7Aの両端部よりも後側へ移動可能に構成したので、トルクロッド7Aの機能を極力阻害することなく、車両後突時に乗員Mの後方への変位を確実に許容できる。
実施例2の変形例として、図9に示すように、トルクロッド7Bは、1対のロッド基部60と、これらロッド基部60に両端部が連結されたロッド本体部61からなる。ロッド本体部61は前記分離ロッド51と略同じ配置で同じ長さである。変位許容手段40Bは、車両後突時、ロッド本体部61をロッド基部60に連結した状態を維持して、ロッド本体部61を後側へ移動可能に構成したものである。
そのために、各ロッド基部60とロッド本体部61の端部とに亙って、上下1対の連結リンク63が設けられ、1対の連結リンク63の一端部が鉛直向きの軸部64によりロッド本体部61に鉛直軸心回りに回動自在に連結されると共に、1対の連結リンク63の他端側部分に長孔63aが形成され、その長孔63aに係合する鉛直向きの軸部65により、1対の連結リンク63の他端側部分がロッド基部60に鉛直軸心回りに回動自在に且つ長孔63aに沿って移動自在に連結されている。
尚、一方の回動角調整機構6において、操作レバー38を省略し、電動モータにより、レバー34を回動させるように構成してもよい。この場合、その電動モータによる操作力がトルクロッド7,7A,7Bにより、1対の回動角調整機構6の一方から他方に伝達されることになる。このように回動角調整機構6を構成した場合でも、本案特有の変位許容手段40,40A,40Bが有効に機能し、結局は、車両後突時にシートクッション4に着座した乗員Mの後方への変位を許容し、乗員Mの頸部Bcに違和感が発生することを抑制する、という特有の効果が得られる。
尚、その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を付加して実施可能であり、種々の自動車、或いは自動車以外の他の種々の車両に装備される車両用シートに本発明の車両用シートを適用可能である。
M 乗員
Ma 臀部
Ba 骨盤
Bb 仙骨
1,1A 車両用シート
2 車室
3 フロア部
4 シートクッション
5 シートバック
6 回動角調整機構
7,7A,7B トルクロッド
12 ガイドブラケット
20 シートバックフレーム
25 縦フレーム部
40,40A,40B 変位許容手段
Ma 臀部
Ba 骨盤
Bb 仙骨
1,1A 車両用シート
2 車室
3 フロア部
4 シートクッション
5 シートバック
6 回動角調整機構
7,7A,7B トルクロッド
12 ガイドブラケット
20 シートバックフレーム
25 縦フレーム部
40,40A,40B 変位許容手段
Claims (5)
- 車室内のフロア部に設置されるシートクッションと、このシートクッションの車幅方向両端部の後部側に設けられた1対のヒンジ部と、これらヒンジ部に車幅方向両側に位置する1対の縦フレーム部の基端部が夫々回動可能に支持された門形のシートバックフレームを有するシートバックと、シートクッションの車幅方向両側に設けられ且つ1対のヒンジ部の近傍においてシートバックの1対の縦フレーム部の回動角を夫々付勢力に対抗しながら調整可能に構成された1対の回動角調整機構とを備えた車両用シートにおいて、
前記1対の回動角調整機構の一方は、付勢力に対抗する操作により縦フレーム部の回動角を調節可能に構成され、
前記1対の回動角調整機構同士を連結する車幅方向に長いトルクロッドであって、前記操作力を1対の回動角調整機構の一方から他方に伝達するトルクロッドを設け、
前記トルクロッドは、シートクッションに着座した乗員の臀部の下端から骨盤の仙骨の上端までの間の高さ範囲に位置するように配置されると共に、このトルクロッドに、車両後突時にシートクッションに着座した乗員の後方への変位を許容する変位許容手段を設けたことを特徴とする車両用シート。 - 車室内のフロア部に設置されるシートクッションと、このシートクッションの車幅方向両端部の後部側に設けられた1対のヒンジ部と、これらヒンジ部に車幅方向両側に位置する1対の縦フレーム部の基端部が夫々回動可能に支持された門形のシートバックフレームを有するシートバックと、シートクッションの車幅方向両側に設けられ且つ1対のヒンジ部の近傍においてシートバックの1対の縦フレーム部の回動角を夫々付勢力に対抗しながら調整可能に構成された1対の回動角調整機構とを備えた車両用シートにおいて、
前記1対の回動角調整機構の一方は、付勢力に対抗する操作により縦フレーム部の回動角を調節可能に構成され、
前記1対の回動角調整機構同士を連結する車幅方向に長いトルクロッドであって、前記操作力を1対の回動角調整機構の一方から他方に伝達するトルクロッドを設け、
前記トルクロッドは、車室内の所定のヒップポイントから上側へ100mmと下側へ150mmの間の高さ範囲に位置するように配置されると共に、このトルクロッドに、車両後突時にシートクッションに着座した乗員の後方への変位を許容する変位許容手段を設けたことを特徴とする車両用シート。 - 前記変位許容手段は、シートバックが所定の立姿勢のときに、トルクロッドのうちシートクッションに着座した乗員の後側に位置する部分を予めトルクロッドの両端部よりも後側へ所定量以上変位させてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用シート。
- 前記変位許容手段は、車両後突時に、トルクロッドのうちシートクッションに着座した乗員の後側に位置する部分がトルクロッドの両端部よりも後側へ移動可能に構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用シート。
- 前記縦フレーム部は、その下端部から上端部に亙って一体形成されたことを特徴とする請求1〜4の何れかに記載の車両用シート。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005042036A JP2006224847A (ja) | 2005-02-18 | 2005-02-18 | 車両用シート |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005042036A JP2006224847A (ja) | 2005-02-18 | 2005-02-18 | 車両用シート |
Publications (1)
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JP2005042036A Pending JP2006224847A (ja) | 2005-02-18 | 2005-02-18 | 車両用シート |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102050045A (zh) * | 2009-11-04 | 2011-05-11 | 丰田纺织株式会社 | 车辆座椅 |
JP2011098587A (ja) * | 2009-11-04 | 2011-05-19 | Toyota Boshoku Corp | 乗物用シート |
JP2015515945A (ja) * | 2012-05-07 | 2015-06-04 | ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニーJohnson Controls Technology Company | 車両シート |
JP2016078581A (ja) * | 2014-10-15 | 2016-05-16 | 日本発條株式会社 | シート |
-
2005
- 2005-02-18 JP JP2005042036A patent/JP2006224847A/ja active Pending
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