JPH11301543A - 盗難防止装置付き自転車 - Google Patents

盗難防止装置付き自転車

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JPH11301543A
JPH11301543A JP11224998A JP11224998A JPH11301543A JP H11301543 A JPH11301543 A JP H11301543A JP 11224998 A JP11224998 A JP 11224998A JP 11224998 A JP11224998 A JP 11224998A JP H11301543 A JPH11301543 A JP H11301543A
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JP
Japan
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saddle
rear wheel
bicycle
state
rotation
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Application number
JP11224998A
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English (en)
Inventor
Saiji Kamagami
宰次 鎌上
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J1/00Saddles or other seats for cycles; Arrangement thereof; Component parts
    • B62J1/08Frames for saddles; Connections between saddle frames and seat pillars; Seat pillars

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロック状態のサドル座面の不正操作を防止す
るサドル姿勢調節機構を備えたサドルロック機構と、後
輪の回転を禁止する後輪ロック装置と、これらを連動さ
せた盗難防止装置付き自転車を提供すること。 【解決手段】 車体フレームFに対してサドルAを回動
自在に担持する回動担持手段と、サドルを着座不能状態
で固定保持する回動固定保持手段と、着座可能状態のサ
ドルAの車体フレームFに対する姿勢を調節するサドル
姿勢調節機構とを備え、サドルの姿勢調節範囲を規制す
るサドル姿勢調節範囲規制手段を有するサドルロック機
構Sと、後輪Rのスポークrの間に挿入して後輪回転を
防止する回転防止部材を有した後輪ロック装置Lと、サ
ドルAの回動を、前記後輪ロック装置Lに伝達する連結
部材と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にサドルをロッ
クするサドルロック機構と、後輪をロックする後輪ロッ
ク機構とを備えた、盗難防止装置付き自転車に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の自転車では、盗難防止のために何
らかのキーを前輪又は後輪に施錠してこれが回転しない
ようにしている。例えば、自転車を駐輪する時は、キー
を操作して自転車のスポークにつっかえ棒を入れること
により前輪又は後輪の回転を防止したり、スポークにチ
ェーンキーを通してこれを施錠して前輪又は後輪の回転
を防止することで、自転車の盗難を防ごうとする。
【0003】しかし、このような簡潔なキーであれば、
ただ単にキーを破損するだけで前輪又は後輪が再び回転
可能となるので、キーを破損して自転車を盗み再び乗る
ことが出来るので、問題であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで従来の着想を変
えて、自転車を駐輪する時にサドルを乗れない形に変形
してロックしてしまうことで、駐輪中の自転車を盗もう
とする者に対して「乗れない自転車」という意識を与え
ることにより自転車盗難を防止する装置が提案されてい
る。
【0005】このような装置の代表的な一例として、実
開昭61−58178号公報においてサドル自体を乗れ
ない形にロックする形式の自転車のサドル装置が提案さ
れている。
【0006】この自転車のサドル装置は、サドル先端の
ヒンジ部を中心にサドルを約180度回転させ、この状
態でヒンジ部と連動した鉤部材を作動させる事により、
サドルが着座不可能な状態でロックするように構成され
ている。
【0007】しかし、この構造では自転車の盗難予防と
しては対策は未だ十分であるとは言えない。即ち、この
サドル装置を備えた自転車では、例えばサドルをロック
していても、後輪は施錠されていないか、若しくは施錠
されていてもサドルのロック装置とは無関係なので、サ
ドル装置の鉤部材を破壊してサドルのロック状態を解除
し、また仮に後輪が施錠されていてもこれを破壊すれ
ば、後はサドルを着座可能な状態に戻すだけで再び自転
車に乗る事が可能だからである。
【0008】そこで本発明は以上の点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、ロックされた状態のサドル座
面をロック状態と無関係に不正に操作できないようにし
たサドル姿勢調節機構を備えたサドルロック機構を備え
るだけでなく、後輪の回転を禁止する後輪ロック装置を
備え、なおかつサドルロック機構と後輪ロック装置とを
連動させた盗難防止装置付き自転車を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る盗難防止
装置付き自転車は、自転車のサドルを着座不能状態でロ
ックするサドルロック機構であって、自転車の車体フレ
ームに対してサドルを着座可能状態と着座不能状態の間
で回動自在に担持する回動担持手段と、前記着座不能状
態にある前記サドルを前記着座不能状態で前記回動担持
手段によるサドルの回動を固定保持する回動固定保持手
段と、前記着座可能状態にあるサドルの前記車体フレー
ムに対する姿勢を調節するサドル姿勢調節機構とを備
え、前記サドルの姿勢調節範囲を規制するサドル姿勢調
節範囲規制手段を有することを特徴とする、サドルロッ
ク機構と、後輪のスポークの間に挿入して後輪の回転を
防止する回転防止部材を有した後輪ロック装置と、前記
サドルの回動を、前記後輪ロック装置に伝達する連結部
材と、を備えたことを特徴とする。
【0010】この盗難防止装置付き自転車では、回動担
持手段はサドルを自転車の車体フレームに対して着座可
能な状態と着座不可能な状態との間で回動自在に担持
し、回動固定保持手段はサドルを着座不能な状態で回動
を固定保持し、サドル姿勢調節機構は着座可能な状態に
あるサドルの自転車の車体フレームに対する姿勢を調節
し、サドル姿勢調節範囲規制手段はサドルの姿勢の調節
範囲を規制する。そして後輪ロック装置は、後輪のスポ
ークの間に後輪の回転を防止する回転防止部材を挿入し
て後輪の回転を防止する。さらに連結部材は、前記サド
ルの回動を、前記後輪ロック装置に伝達する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。尚、ここで示す実施の
形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施の形
態に限定されるものではない。
【0012】(実施の形態1)本発明に係る盗難防止装
置付き自転車Bは、少なくともサドルロック機構Sと後
輪ロック装置R、そしてサドルロック機構Sの動きを後
輪ロック装置Lに伝達するための連結部材であるワイヤ
Wが備えられている。そこでまずサドルロック機構Sに
ついて説明すると、図1はサドルロック機構Sにサドル
Aを取付た状態の一例を示した概略側面図であり、図2
は後述する着座不能状態にあるサドルAを取付たサドル
ロック機構Sの後方斜視図である。又図3はサドルロッ
ク機構Sの要部の構造を示す断面図であり、図4はその
分解斜視図である。
【0013】ここで示したサドルロック機構Sは、盗難
防止装置付き自転車Bの車体フレームFに対して、サド
ルAが略水平状態とした着座可能状態と、サドルAが傾
斜又は略垂直下方に向いた着座不能状態とに回動自在に
担持する回動担持手段として、シートポスト4の上端
に、その底面部が固定されたサドル支持基板1と、サド
ル支持基板1に第1軸5を介してサドル装着部材2とが
設けられている。尚、第1軸はサドル支持基板1の一端
にサドル装着部材2の一端を貫通するように設けられて
おり、この第1軸5が回動の中心軸となる。ここで、第
1軸5として用いる部材は特に限定しないが、図4に示
すように施錠装置Kを組み込んだシリンダホルダHとす
ることが好ましい。その理由については後述する。
【0014】また図5に示すように、着座不能状態にあ
るサドルAの自転車Bの車体フレームFに対する姿勢を
調節するサドル姿勢調節機構として、少なくともネジ止
め係止手段である係止部材14とサドル係止部材3及び
停止部材23とを備えている。具体的には、サドル装着
部材2とサドル係止部材3はボルトとナットにより係止
部材14を介して第2軸6を回動の中心として取付られ
ている。尚、ここで図示しているように、係止部材14
のネジ止めに用いる部材は市販されている一般規格のボ
ルトとネジであっても構わないし、分解を阻止するため
に規格外のボルトとネジを用いることも可能である。ま
たこのボルトとネジを組んだ後にこれらを溶接する、等
の手法により、これらを再び分解できないようにするこ
とも考えられる。
【0015】又、サドル係止部材3として、ここでは連
結杆13aが備わったスプリング13を用いている。ま
た、ここで図示した係止部材14は、図5に示すように
伸延されたスプリング13の一端である連結杆13aを
係止部材14が挟み込むようになっており、また係止部
材14が第2軸6を中心に回動する時、停止部材23と
接する程度の形状を有しているが、係止部材14と停止
部材23が接するような形状であれば、係止部材14の
形状はこの例示以外の形状でも構わないし、また連結杆
13aと係止部材14は溶着されていても良い。
【0016】次に、サドル装着部材2の構造を図6を参
照しつつ簡単に説明すると、側面視で略コの字に折り曲
げ形成されており、その底部には開口部21が設けら
れ、又他にもシリンダキー7の一部と係合する係合凸部
22と、板状の停止部材23が設けられている。この係
合凸部22と板状の停止部材23は一体形成されていて
もよいし、またこれらを別途作成し、その後溶着する、
等の方法で設けてもよい。又、サドルロック機構Sの回
動を後述の盗難防止装置付き自転車Bの後輪ロック装置
Lと連動させるための連結部材であるワイヤWの一端を
連結するハンガー部24も設けられている。尚、停止部
材23の形状は板状に限定するものではなく、例えば箱
状、棒状としてあっても構わない。
【0017】又図4に示すようにシリンダホルダHには
施錠装置Kが組み込まれているが、この施錠装置Kは後
述するように、サドル支持基板1に対するサドル装着部
材2の回動角度を一定のものに案内し、又一定角度を保
持するために備えられたものであり、ここではシリンダ
ホルダHに組み込みやすく、又シリンダホルダHに組み
込むことで装置全体をコンパクトに出来る、という点を
考慮してシリンダキー7を採用している。しかしこの目
的を達成できる施錠装置であれば、その形態をシリンダ
キーに限定するものではない。又、図示はしないが、施
錠装置KをシリンダホルダHに組み込まずに別途設ける
ことも考えられる。
【0018】また特に図示はしないが、シートポスト4
にはその断面形状の一部に凹部が設けられていることが
望ましい。そして、シートポスト4を挿入する部分の断
面形状にこの凹部に応じた凸部を設けておけば、この凹
凸の組み合わせに適しない断面形状を有するシートポス
トを持ったサドル構造の使用が不可能になる。又特に図
示はしないが、シートポスト4の断面形状が凹凸以外で
も、例えば三角形や四角形などの様に、市販されていな
い形態のものであれば同様の目的を達することが可能で
ある。
【0019】次に、シリンダホルダHに組み込まれてい
るシリンダキー7の構成と動作について、主に図3、図
4及び図7を参照しつつ説明する。
【0020】このシリンダキー7は主にシリンダキー本
体36と、カム体35と、施錠レバー32から構成され
ており、シリンダキー本体36の中心軸上に出力軸36
aがあり、この出力軸36aはカム体35の中心孔35
aと係合している。又、カム体35と係合して、圧縮バ
ネ34の付勢力を利用してシリンダホルダHの外周部か
ら出退する方向にスライド移動する段部32aを有する
施錠レバー32も設けられている。又このカム体35に
はピン35bが植設されており、カム体35のピン35
bは施錠レバー32の段部32aの下面に係合してい
る。
【0021】シリンダホルダHについて説明すると、シ
リンダホルダHの内側の底部には施錠レバー32を昇降
自在にガイドするガイド溝33が形成されている。そし
てシリンダホルダHはサドル支持基板1とサドル装着部
材2の回動軸である第1軸5となっている。
【0022】シリンダホルダHのガイド溝33に圧縮バ
ネ34と施錠レバー32をセットするとともに、その次
にシリンダホルダHにカム体35とシリンダキー本体3
6をセットし、最後にシリンダホルダHとシリンダキー
本体36が脱落しないように蓋37によって閉塞してい
る。
【0023】尚、以上のシリンダホルダHとシリンダキ
ー7、そしてサドル支持基板1とサドル装着部材2の分
解斜視図は図4に示す通りである。
【0024】シリンダホルダHに組み込まれたシリンダ
キー7を操作すると、即ち図4に示すように、シリンダ
キー本体36にキー31を差し込んで回動操作すると、
シリンダキー本体36の出力軸36aが回動してカム体
35が回転するようになっている。カム体35が回転す
ると施錠レバー32が圧縮バネ34の付勢力に抗して上
昇し、施錠レバー32の先端が後退するようになってい
る。
【0025】このように構成されるサドルロック機構S
の動きについて、主に図3を参照しつつ説明する。
【0026】まず、サドルAが着座可能状態である時、
即ちサドルAが略水平である時、サドル支持基板1とサ
ドル装着部材2とは、サドル係止レバー11により係止
されている。
【0027】次に、サドルAの状態を着座可能状態から
着座不能状態にするには、サドル係止レバー11を操作
して、サドル支持基板1とサドル装着部材2の係合を解
除する。この係合が解除されると、サドル支持基板1と
サドル装着部材2の間に介装されたバネb1の付勢力に
より、サドル装着部材2が第1軸5を中心にサドル支持
基板1から離れる方向に自動的に跳ね上がるように回動
する。そして一定の角度までサドル装着部材2が回動す
ると、シリンダキー7によってサドルAが着座不能状態
にロックされて、再びサドルAを操作することが出来な
くなる。
【0028】この時のシリンダキー7の動きは次の通り
である。即ちサドルAを着座可能状態から着座不能状態
へと回動すると、施錠レバー32の先端がシリンダホル
ダH外周部からサドル装着部材2の係合凸部22の回動
経路中へと大きく突出するので、シリンダキー7を開錠
せずにサドルAを着座可能状態に戻そうとしても、サド
ル装着部材2の係合凸部22が施錠レバー32の先端に
衝突してこれを戻すことが出来ないのである。
【0029】ここで、先述した板状の停止部材23がサ
ドル装着部材2に設けられているので、サドルAのロッ
クを解除せず、第2軸6を緩めて係止部材14ごとスプ
リング13を回動させようとしても、その途中で係止部
材14と停止部材23が衝突してしまい、一定の角度以
上に係止部材14が回動することが規制されてしまうの
である。つまり停止部材23がサドルAが略水平になる
ことを阻むので、ロックされたサドルAは不正に着座可
能状態に戻されることはない。
【0030】ちなみに停止部材23を設けていなけれ
ば、図8に示すようにサドル係止部材3(スプリング1
3)とサドル装着部材2を係止している係止部材14を
緩めることにより、係止部材14の形状、及びサドル装
着部材2とサドル支持基板1のロック状態とは無関係に
サドルAを着座可能状態とすることが可能となるので、
このような事態を防ぐために停止部材23が設けられて
いるのである。
【0031】このように着座不能状態にロックされたサ
ドルAを元の着座可能状態に戻すには、シリンダキー7
を操作してサドルAのロック状態を解除し、サドルAを
略水平に戻し、再びサドル装着部材2とサドル支持基板
1をサドル係止レバー11で係止する。
【0032】この時のシリンダキー7の動きは次の通り
である。即ちサドルAを着座不能状態から着座可能状態
に戻すには、前述のキー31操作を行って施錠レバー3
2の先端をサドル装着部材2の係合凸部22と衝突しな
いように後退させ、そしてサドル装着部材2をもとの状
態に戻すのである。
【0033】またこの際、サドル装着部材2とサドル支
持基板1とが強く接触しても、これらの間にはラバーシ
ート12があるので、これらの部材が痛むことを防ぐ。
又サドル支持基板1とサドル装着部材2との間に加工誤
差が生じていたとしても、ラバーシート12の存在によ
り、これらの部材ががたつくことがない。
【0034】以上のように構成されたサドルロック機構
Sによれば、サドルAの座面角度を着座可能状態から着
座不能状態に回動させるには、サドル係止レバー11を
操作するだけで良い。そして、着座不能状態にあるサド
ルAはシリンダキー7により固定保持されているので、
シリンダキー7の操作を行わずには、サドルAの取付角
度を着座可能状態に戻せない。又停止部材23により第
2軸6を不正に操作してサドルの取付角度を着座可能状
態の角度に戻せなくしてあるので、操作及び構造の簡潔
な盗難防止装置とすることが出来る。
【0035】本発明に係る盗難防止装置付き自転車Bに
おいて、このように構成されるサドルロック機構Sを備
えたサドルAの回動は、連結部材であるワイヤWによっ
て後輪ロック装置Lに伝達するように構成している。以
下、この構成について説明する。
【0036】まず、後輪ロック装置Lについて図9〜図
10、及び図1〜図2を参照しつつ説明するが、ここで
示す実施の形態はあくまでも一例であって、必ずしもこ
の実施の形態に限定されるものではない。
【0037】図9は本発明に係る盗難防止装置付き自転
車Bの一例を示す概略側面図である。この盗難防止装置
付き自転車Bには先述のサドルロック機構Sが備えられ
ている。又図2にも見られるように後輪RのサドルAに
近い部分には後輪ロック装置Lが設けられている。尚、
この後輪ロック装置Lの位置は必ずしもこの場所に限定
されるものではない。
【0038】後輪ロック装置Lはここでは図10に示す
ような公知のサークルキーCが用いられている。このサ
ークルキーCは、平面視略C字状のケース80と、ケー
ス80に収納された後輪Rの隣り合った2つのスポーク
r、rの間に出し入れされ、後輪の回転を防止する後輪
回転防止装置として作用するかんぬき棒81と、かんぬ
き棒81を解錠側に付勢するリターンスプリング82、
そしてかんぬき棒81の一端にワイヤWを取付けるため
のの取付穴83と、を備えている。尚、ケース80の両
端には開口部84が設けてある。
【0038】そしてこの後輪ロック装置Lは図1に示す
ようにサドルロック機構Sのサドル装着部材2とワイヤ
Wによって連結されている。このワイヤWは詳しくは、
インナーケーブルWiとアウターケーブルWoからな
り、サドル装着部材2からシートポスト4の内側と、自
転車フレームFの内側を介して後輪ロック装置Lへと至
っている。ワイヤWのインナーケーブルWiの一端はサ
ドル装着部材2に予め設けられているハンガー部24に
連結しており、インナーケーブルWiの他端は後輪ロッ
ク装置Lに用いられるサークルキーCのかんぬき棒81
の一端に連結されている。尚、サドルAの回動を後輪ロ
ック装置Lに伝達できる部材であれば、連結部材として
ワイヤW以外の部材を用いることも可能である。
【0039】このワイヤWと後輪ロック装置Lであるサ
ークルキーCの動きを図10を参照しつつ説明すると、
まずサドルロック機構S (図示外)を作動させてサドル
Aを着座不能状態とした時、サドル装着部材2のハンガ
ー部24の引き上げによりワイヤWのインナーケーブル
Wiの一端が引かれる。するとこの動きがインナーケー
ブルWiによってサークルキーCのかんぬき棒81に伝
わり、図10(a)に示すようにかんぬき棒81の一端
が引っ張られる。すると、図10(b)に示すように、
かんぬき棒81全体が図中の矢印の方向に動き、ケース
80の開口部84からかんぬき棒81の他端が出る。こ
の時、かんぬき棒81は後輪Rの隣り合ったスポーク
r,rの間に挿入されて、後輪Rが回転することを防止
する。
【0040】このようにして、サドルAを着座不能状態
にすることによって、同時に後輪ロック装置Lで後輪R
が回転しないようにロックされる事となる。
【0041】尚、サドルAを着座可能状態に戻すと、イ
ンナーケーブルWiの張力が緩み、それと同時にリター
ンスプリング82の付勢力によってかんぬき棒81が図
10(a)に示す元の状態に戻され、後輪ロック装置L
は解錠されることになる。
【0042】又、ここでは後輪ロック装置Lとしてサー
クルキーCを用いたが、この他にも詳細な説明は省く
が、例えば図11に示すようなアーム91を用いた構成
とすることも可能である。
【0043】以上説明したワイヤWと後輪ロック装置L
の連動について、ワイヤWを切断してこれを外部から不
正に操作することが考えられるが、サドルロック機構S
から後輪ロック装置LへのワイヤWの経路として、例え
ば立てパイプ46から自転車の車体フレームFの内部を
通過させると、ワイヤWの切断を防止できるので好まし
い。
【0044】また、サドル装着部材2が着座不能状態に
ある場合、伸びたインナーケーブルWiがサドル装着部
材2とサドル支持基板1との間から露出することが考え
られ、この露出を放置すると、外部からインナーケーブ
ルWiを切断されることが考えられるので、このような
不正行為を防止するために、サドル支持基板1にワイヤ
WのアウターケーブルWoを取付る際にインナーケーブ
ルWiが着座不能状態にあるサドル装着部材2とサドル
支持基板1との隙間から露出しないように、アウターケ
ーブルWoの端部とともにケーブルカバー25をサドル
支持基板1に設けておくとよい。
【0045】本発明に係る盗難防止装置付き自転車Bで
は先述の通り、インナーケーブルWiの一端はサドルロ
ック機構Sに連結しているので、サドルロック機構Sの
サドル係止レバー11を操作してサドルAを着座不能状
態にするとインナーケーブルWiが引き上げられた状態
となる。そして先述の通り、インナーケーブルWiが引
き上げられると、後輪ロック装置Lが作用して後輪Rの
回転が防止されてロック状態となる。即ち、サドル係止
レバー11の操作だけで一気にサドルAと後輪Rのロッ
クを同時に行うことが出来るのである。
【0046】そして、このサドルロック機構Sであれ
ば、サドルAを一旦着座不能状態にロックすれば、これ
をシリンダキー7を用いる以外の方法ではサドルAのロ
ックを解除できないように構成されており、ひいてはサ
ドルAの回動に連動している後輪ロック装置Lのロック
も解除出来ないように構成されているので、このように
サドルAと後輪Rをロックする事が即ちこの盗難防止装
置付き自転車Bを施錠したことになる。
【0047】故に着座不能状態にある本発明に係る自転
車Bを盗もうとしても、まず後輪ロック装置Lを破壊し
なければ後輪が回転せず、又仮に後輪ロック装置Lを破
壊して後輪が回転可能となっても、次にサドルAの座面
が傾斜若しくは略垂直である着座不能状態でロックされ
ているので、サドルAに着座することが出来ない。即ち
この自転車の運転が出来ない状態でロックされているの
で、結果として本発明に係る自転車Bを盗むことは出来
ないのである。
【0048】ちなみに、後輪ロック装置Lを破壊した後
にサドルロック機構Sの第2軸6を操作してサドルAを
着座可能な取付角度に不正に変更しようとしても、この
サドルロック機構Sは先に説明した通りの構成を有する
ので、この角度変更も不可能となっており、安心できる
施錠装置といえる。
【0049】以上の通り、本発明に係る盗難防止装置付
き自転車であれば、サドル係止レバーを操作する、とい
う極めて簡潔かつ簡単な方法で自転車を駐車した状態で
施錠可能と出来、又、着座不能状態のサドルの状態によ
って「乗れない自転車」という印象をも与えるので、物
理的に、且つ心理的にも自転車の盗難を防止する効果を
得られる自転車とできる。
【0050】
【発明の効果】以上の記載より明らかなように、本発明
は次のような効果を奏する。請求項1記載に係る盗難防
止装置付き自転車によれば、回動担持手段によってサド
ルを自転車の車体フレームに対して着座可能な状態と着
座不可能な状態との間で回動自在に担持され、また回動
固定保持手段によってサドルを着座不能な状態で回動を
固定保持し、サドル姿勢調節機構は着座可能な状態にあ
るサドルの自転車の車体フレームに対する姿勢を調節
し、そしてサドルの姿勢の調節範囲を規制するサドル姿
勢調節範囲規制手段を設けているので、サドルの姿勢
を、予めサドル姿勢調節機構により調節、決定された一
定の角度範囲以上に変更することが出来ない。即ちサド
ルは着座不可能な状態に固定保持されるので、持ち主以
外の者がこれを盗んで利用することを防ぎ、盗難防止に
寄与するので非常に好適なものとなる。さらに、サドル
が着座不可能な状態に固定保持された時に、この動きに
連結手段によって連動した後輪ロック装置が後輪の回転
を防止するので、仮にサドルを強引に着座可能な状態に
なるように操作しても、後輪ロック装置のロック状態は
解除されず、確実な盗難防止装置を備えた盗難防止装置
付き自転車とすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る盗難防止装置付き自転車に用い
るサドルロック機構の一実施例を示した概略側面図であ
る。
【図2】 着座不能状態にあるサドルロック機構と後輪
ロック装置の後方斜視図である。
【図3】 サドルロック機構の要部の構造を示す断面図
である。
【図4】 サドルロック機構の要部の分解斜視図であ
る。
【図5】 サドルロック機構におけるサドルとサドル係
止部材と、ネジ止め係止部材である係止部材との関係を
示す側面図である。
【図6】 (a) サドル装着部材の平面図である。 (b) サドル装着部材の正面図である。
【図7】 (a) シリンダホルダに組み込まれたシリ
ンダキーの水平断面図である。 (b) 図7(a)中A−A線の断面図である。
【図8】 従来のサドルとサドル係止部材と、ネジ止め
係止部材である係止部材との関係を示す側面図である。
【図9】 本発明に係る盗難防止装置付き自転車の概略
側面図である。
【図10】 (a) サークルキーの開錠状態を示す概
略断面図である。 (b) サークルキーの施錠状態を示す概略断面図であ
る。
【図11】 (a) アームを利用した後輪ロック装置
の開錠状態を示す概略断面図である。 (b) アームを利用した後輪ロック装置の施錠状態を
示す概略断面図である。
【符号の説明】
S サドル取付装置 A サドル 1 サドル支持基板 2 サドル装着部材 3 サドル係止部材 4 シートポスト 5 第1軸 6 第2軸 H シリンダホルダ K 施錠装置 7 シリンダキー 11 サドル係止レバー 12 ラバーシート 13 スプリング 13a 連結杆 14 係止部材 b1 バネ 21 開口部 22 係合凸部 23 停止部材 24 ハンガー部 25 ケーブルカバー 31 キー 32 施錠レバー 32a 施錠レバーの段部 33 ガイド溝 34 圧縮バネ 35 カム体 35a カム体の中心孔 35b カム体のピン 36 シリンダキー本体 36a シリンダキー本体の出力軸 37 蓋 B 盗難防止装置付き自転車 F 車体フレーム 46 立てパイプ W ワイヤ Wi インナーケーブル Wo アウターケーブル L 後輪ロック装置 R 後輪 C サークルキー 80 ケース 81 かんぬき棒 82 リターンスプリング 83 取付穴 84 開口部 r スポーク 91 アーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自転車のサドルを着座不能状態でロック
    するサドルロック機構であって、 自転車の車体フレームに対してサドルを着座可能状態と
    着座不能状態の間で回動自在に担持する回動担持手段
    と、 前記着座不能状態にある前記サドルを前記着座不能状態
    で前記回動担持手段によるサドルの回動を固定保持する
    回動固定保持手段と、 前記着座可能状態にあるサドルの前記車体フレームに対
    する姿勢を調節するサドル姿勢調節機構とを備え、 前記サドルの姿勢調節範囲を規制するサドル姿勢調節範
    囲規制手段を有することを特徴とする、サドルロック機
    構と、 後輪のスポークの間に挿入して後輪の回転を防止する回
    転防止部材を有した後輪ロック装置と、 前記サドルの回動を、前記後輪ロック装置に伝達する連
    結部材と、 を備えたことを特徴とする盗難防止装置付き自転車。
JP11224998A 1998-04-22 1998-04-22 盗難防止装置付き自転車 Pending JPH11301543A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190133990A (ko) * 2018-05-24 2019-12-04 서영대학교 산학협력단 자전거 잠금장치
CN113044140A (zh) * 2021-04-05 2021-06-29 杭州呈景贸易有限公司 一种用于电动自行车的人离开车时的延时自动锁车装置

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