JP4140668B2 - サドルロック機構、及びこの機構を用いた自転車 - Google Patents

サドルロック機構、及びこの機構を用いた自転車 Download PDF

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    • B62J1/08Frames for saddles; Connections between saddle frames and seat pillars; Seat pillars

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に自転車に取付けられたサドルをロックするサドルロック機構と、この機構を用いた自転車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の自転車では、盗難防止のために何らかのキーを前輪又は後輪に施錠してこれが回転しないようにしている。
例えば、自転車を駐輪する時は、キーを操作して自転車のスポークにつっかえ棒を入れることにより前輪又は後輪の回転を防止したり、スポークにチェーンキーを通してこれを施錠して前輪又は後輪の回転を防止することで、自転車の盗難を防ごうとする。
【0003】
しかし、このような簡潔なキーであれば、ただ単にキーを破損するだけで前輪又は後輪が再び回転可能となるので、キーを破損して自転車を盗み再び乗ることが出来るので、問題であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、前輪又は後輪の回転を防止するという従来の着想を変えて、自転車を駐輪する時にサドルを乗れない形に変形してロックしてしまうことで、駐輪中の自転車を盗もうとする者に対して「乗れない自転車」という意識を与えることにより自転車盗難を防止する装置が提案されている。
【0005】
このような装置の代表的な一例として、実開昭61−58178号公報においてサドル自体を乗れない形にロックする形式の自転車のサドル装置が提案されている。
【0006】
この自転車のサドル装置は、サドル先端のヒンジ部を中心にサドルを約180度回転させ、この状態でヒンジ部と連動した鉤部材を作動させる事により、サドルが着座不可能な状態でロックするように構成されている。
【0007】
しかし、この構造では自転車の盗難予防としては対策は未だ十分であるとは言えない。即ち、このサドル装置であれば、鉤部材のみを破壊することでサドルのロック状態を解除し、サドルを着座可能な状態に戻して、再び自転車に乗れるようにすることが可能だからである。
【0008】
そこで本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ロックされた状態のサドル座面をロック状態と無関係に不正に操作できないようにしたサドルロック機構、及びこの機構を用いた自転車を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係るサドルロック機構は、自転車のサドルを着座不能状態でロックするサドルロック機構であって、自転車の車体フレームに対してサドルを着座可能状態と着座不能状態の間で回動自在に担持する回動担持手段と、前記着座不能状態にある前記サドルを前記着座不能状態で前記回動担持手段によるサドルの回動を固定保持する回動固定保持手段と、前記着座可能状態にあるサドルの前記車体フレームに対する姿勢を調節するサドル姿勢調節機構とを備え、前記サドルの姿勢調節範囲を規制するサドル姿勢調節範囲規制手段を有し、前記回動担持手段は、前記自転車の車体フレームを構成する立てパイプに挿入固定されるシートポストの上端にその底面部が固定されたサドル支持基板と、前記サドル支持基板に、略水平状態とした着座可能状態から、前方下方に傾斜した若しくは略垂直下方に向いた着座不能状態との間で回動自在に設けられたサドル装着部材とからなり、前記サドル姿勢調節範囲規制手段は、前記サドル装着部材に対する前記サドルの取付角度を一定角度内であるようにするものであり、前記サドル支持基板の一端に前記サドル装着部材の一端を貫通する筒状のシリンダホルダを設け、前記サドル支持基板と前記サドル装着部材の間に、サドル装着部材の他端側を、サドル支持基板の他端側から離間する方向に付勢する付勢手段を介装し、前記サドル支持基板の他端側に、前記サドル装着部材の他端側と係合するサドル係止レバーを設け、前記サドル支持基板の前記底面部の上面に、前記サドル係止レバーがサドル装着部材の他端側に係合した状態でサドル装着部材の底部に当接して弾性変形する弾性体を設けることを特徴とする。
【0012】
このサドルロック機構では、回動担持手段はサドルを自転車の車体フレームに対して着座可能な状態と着座不可能な状態との間で回動自在に担持し、回動固定保持手段はサドルを着座不能な状態で回動を固定保持し、サドル姿勢調節機構は着座可能な状態にあるサドルの自転車の車体フレームに対する姿勢を調節し、サドル姿勢調節範囲規制手段はサドルの姿勢の調節範囲を規制する。
【0013】
この請求項記載のサドルロック機構において、請求項記載のように、前記回動担持手段による前記サドルの回動角度範囲よりも、前記サドル姿勢調節範囲規制手段によって規制された前記サドル姿勢調節機構によるサドル調節角度範囲のほうが小さいようにすることは好ましい。このように設定すると、サドルロック時にサドルの姿勢を着座可能な状態にすることを防ぐ。
【0015】
このサドルロック機構では、サドルを着座可能状態から着座不能状態へと回動させることで、サドル支持基板に対してサドル装着部材が回動し、サドル姿勢調節範囲規制手段はサドルとサドル装着部材との間の取付角度を一定角度内であるように規制する。
【0017】
このように設けられたシリンダホルダは軸を兼ねる。また付勢手段とサドル係止レバーを同時にこのように設けているので、サドル係止レバーを操作することで付勢手段がサドルを着座不能状態に容易に回動する補助をする。さらに弾性体はサドル支持基板とサドル装着部材の当接する部分の保護をする。さらにこれら2つの部材の加工誤差を修正し、これらの部材間に生じる可能性のあるがたつきを解消する。
【0018】
また請求項又は請求項のいずれかに記載のサドルロック機構において、請求項記載のように、前記サドルは、サドルを保持するサドル係止部材と、前記サドル係止部材と前記サドル装着部材とをネジ止めするネジ止め係止手段により前記サドル装着部材に固着保持され、前記サドル姿勢調節機構は、前記ネジ止め係止手段により係止保持されたサドル係止部材の一部又はネジ止め係止手段の一部のいずれか一方若しくは双方を、前記ネジ止め係止手段によるネジ止め部を中心としての回動を当接停止させる停止部材を有することは非常に好適である。
【0019】
このサドルロック機構では、ネジ止め部を緩めてサドルの取付角度を変更しようとしてもネジ止め係止手段又はサドル保持部材と停止部材とが当接して、その変更を行えないようにする。
【0020】
そして停止部材としては、請求項記載のように板状、箱状、若しくは棒状のいずれかの形状であるとなお好ましい。停止部材を板状、箱状、棒状とすると、サドル取付角度規制具の作成が簡潔となる。
【0021】
このサドルロック機構として請求項記載のように、請求項1記載のサドルロック機構において回動固定保持手段として施錠装置を用いることは好ましく、同様に請求項記載のように、請求項1又は請求項2のいずれかに記載のサドルロック機構において、前記回動固定保持手段である施錠装置を、前記シリンダホルダに組み込んでなることは好ましい実施の形態である。このように施錠装置を用いると、施錠装置は確実に回動固定保持を行う。
【0022】
そして請求項記載のように、請求項又は請求項記載のサドルロック機構において、少なくとも、前記施錠装置が、前記シリンダホルダに同軸状に組み込まれ、又キーによる回動操作によりシリンダホルダ奥端側の出力軸が前記キーと同軸状に回動するように構成されたシリンダキー本体と、前記シリンダホルダに同軸状に組み込まれ、又前記シリンダキー本体の出力軸に係合して回転駆動されるカム体と、前記シリンダホルダに組み込まれ、前記カム体と係合した状態で、シリンダホルダ外周部から出退する方向にスライド移動する施錠レバーと、前記施錠レバーを、前記シリンダホルダ外周部から突出する方向に付勢するバネ部材とを有しており、前記施錠装置の施錠レバーは、前記着座可能状態の前記サドル装着部材と当接して前記シリンダホルダ外周部内にあり、前記サドル装着部材が着座不能状態に回動すると、前記シリンダホルダ外周部から突出して前記サドル装着部材と係合して施錠されるように構成されてなる事が望ましい。
【0023】
このような施錠装置を用いると、これをシリンダホルダに組み込めるので施錠装置のための新たなスペースを要せず、ひいてはサドルロック機構をコンパクトなものとする。
【0024】
そして請求項に記載の自転車によれば、請求項1ないし請求項に記載のサドルロック機構を備えてなることを特徴としている。この自転車であれば、サドルロック機構の作用が自転車の盗難防止に寄与する。
【0025】
また請求項に記載の自転車によれば、請求項に記載の自転車において、立てた状態と跳ね上げた状態とに回動自在に設けられたスタンド本体と、前記スタンド本体が回動自在である非スタンドロック位置から、前記スタンド本体が立てた状態にロックされるスタンドロック位置に、スタンド本体をロックさせるスタンドロック部材と、前記サドルの回動を、前記スタンドロック部材に伝達する連結部材と、を有することを特徴としている。
【0026】
この自転車では、サドルの回動を連結部材がスタンドロック部材に伝達し、スタンドロック部材は、スタンド本体が回動自在である非スタンドロック位置からスタンド本体が立てた状態にロックされるスタンドロック位置に、スタンド本体を移動させる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。尚、ここで示す実施の形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施の形態に限定されるものではない。
【0028】
(実施の形態1)
図1は本発明に係るサドルロック機構SにサドルAを取付た状態の一例を示した、一部を断面図とした概略側面図であり、図2は後述する着座不能状態にあるサドルAを取付たサドルロック機構Sの後方斜視図である。又図3はサドルロック機構Sの要部の構造を示す断面図であり、図4はその分解斜視図である。
【0029】
ここで示した本発明に係るサドルロック機構Sは、自転車Bの車体フレームに対して、サドルAが略水平状態とした着座可能状態と、サドルAが傾斜又は略垂直下方に向いた着座不能状態とに回動自在に担持する回動担持手段として、シートポスト4の上端に、その底面部が固定されたサドル支持基板1と、サドル支持基板1に第一軸5を介してサドル装着部材2とが設けられている。尚、第一軸5はサドル支持基板1の一端にサドル装着部材2の一端を貫通するように設けられており、この第一軸5が回動の中心軸となる。ここで、第一軸5として用いる部材は特に限定しないが、図4に示すように施錠装置Kを組み込んだシリンダホルダHとすることが好ましい。その理由については後述する。
【0030】
また図5に示すように、着座可能状態にあるサドルAの自転車Bの車体フレームに対する姿勢を調節するサドル姿勢調節機構として、主にネジ止め係止手段である係止部材14とサドル係止部材3及び停止部材23とを備えている。具体的には、サドル装着部材2とサドル係止部材3はボルトとナットにより係止部材14を介して第二軸6を回動の中心として取付られている。尚、ここで図示しているように、係止部材14のネジ止めに用いる部材は市販されている一般規格のボルトとネジであっても構わないし、さらに言えばこのボルトとネジを組んだ後、これらを再び分解できないようにしてあっても良い。
【0031】
又、サドル係止部材3として様々なものが考えられるが、ここでは連結杆13aが備わったスプリング13を用いている。さらに、ここで図示した係止部材14の形状はあくまでも一例であるが、この一例では、図5に示すように伸延されたスプリング13の一端である連結杆13aを係止部材14が挟み込むようになっており、また係止部材14が第二軸6を中心に回動する時、停止部材23と接する程度の形状を有していることが重要である。これが実現可能な形状であれば、係止部材14の形状はこの例示には限定されないし、連結杆13aと係止部材14は溶着されていても良い。また接することが重要である理由については後述する。
【0032】
次に、サドル装着部材2の構造を図6を参照しつつ簡単に説明すると、基本的には側面視で略コの字に折り曲げ形成されており、その底部には開口部21が設けられ、又後述するようにシリンダキー7の一部と係合する係合凸部22と、板状の停止部材23が設けられている。この係合凸部22と板状の停止部材23は一体形成されているが、例えばこれらを別途作成し、その後溶着する、等の方法で設けてあってもよい。又、後述するように本発明に係るサドルロック機構Sを自転車に利用し、サドルロック機構Sの回動を自転車Bのスタンド装置Tと連動させるためにワイヤW等の連結部材を用いる時、連結部材の一端を連結するためのハンガー部24が予め設けられていることが望ましい。
【0033】
尚、停止部材23は、作成の容易さを考慮すればここに図示したように板状であることが好ましいが、この形状も板状に限定するものではなく、例えば箱状、棒状としてあっても構わない。
【0034】
さらに図3に示すようにサドル支持基板1とサドル装着部材2の間に第一の付勢手段としてここではバネb1が介装されている。このバネb1は、サドル装着部材2の他端を、サドル支持基板1の他端から離間する方向に付勢するものであるが、このように付勢可能な部材であれば、第一の付勢手段をバネb1に限定するものではない。
【0035】
さらにサドル支持基板1の他端にはサドル装着部材2の他端と係合するサドル係止レバー11が設けられており、サドル係止レバー11がサドル装着部材2の他端に係合した状態でサドル装着部材2の底部に当接して弾性変形する弾性体として、ラバーゴム12をサドル支持基板1の底面部の上面に設けている。この弾性体はサドル装着部材2とサドル支持基板1との間に加工誤差が生じても、着座可能状態にあるこれら2つの部材の間のがたつきをなくすためのものであり、このがたつき解消が可能な部材であれば、この弾性体をラバーゴム12に限定するものではない。
【0036】
又図4に示すようにシリンダホルダHには施錠装置Kが組み込まれているが、この施錠装置Kは後述するように、サドル支持基板1に対するサドル装着部材2の回動角度を一定のものに案内し、又一定角度を保持するために備えられたものであり、ここではシリンダホルダHに組み込みやすく、又シリンダホルダHに組み込むことで装置全体をコンパクトに出来る、という点を考慮してシリンダキー7を採用している。しかしこの目的を達成できる施錠装置であれば、その形態をシリンダキーに限定するものではない。又、図示はしないが、施錠装置KをシリンダホルダHに組み込まずに別途設けることも考えられる。
【0037】
シートポスト4には図2に示すようにその断面形状の一部に凹部38が設けられていることが望ましい。そして、特に図示はしないが、このサドルロック機構Sを自転車に用いる場合、シートポスト4を挿入する部分の断面形状にこの凹部38に応じた凸部を設けておけば、この凹凸の組み合わせに適しない断面形状を有するシートポストを持ったサドル構造の使用が不可能になる。又特に図示はしないが、シートポスト4の断面形状が凹凸以外でも、例えば三角形や四角形などの様に、市販されていない形態のものであれば同様の目的を達することが可能である。
【0038】
次に、シリンダホルダHに組み込まれているシリンダキー7の構成と動作について、主に図3、図4及び図7を参照しつつ説明する。
【0039】
このシリンダキー7は主にシリンダキー本体36と、カム体35と、施錠レバー32から構成されており、シリンダキー本体36の中心軸上に出力軸36aがあり、この出力軸36aはカム体35の中心孔35aと係合している。又、カム体35と係合して、圧縮バネ34の付勢力を利用してシリンダホルダHの外周部から出退する方向にスライド移動する段部32aを有する施錠レバー32も設けられている。又このカム体35にはピン35bが植設されており、カム体35のピン35bは施錠レバー32の段部32aの下面に係合している。
【0040】
シリンダホルダHについて説明すると、シリンダホルダHの内側の底部には施錠レバー32を昇降自在にガイドするガイド溝33が形成されている。そしてシリンダホルダHはサドル支持基板1とサドル装着部材2の回動軸である第一軸5となっている。
【0041】
シリンダホルダHのガイド溝33に圧縮バネ34と施錠レバー32をセットするとともに、その次にシリンダホルダHにカム体35とシリンダキー本体36をセットし、最後にシリンダホルダHとシリンダキー本体36が脱落しないように蓋37によって閉塞している。
【0042】
尚、以上のシリンダホルダHとシリンダキー7、そしてサドル支持基板1とサドル装着部材2の分解斜視図は図4に示す通りである。
【0043】
シリンダホルダHに組み込まれたシリンダキー7を操作すると、即ち図4に示すように、シリンダキー本体36にキー31を差し込んで回動操作すると、シリンダキー本体36の出力軸36aが回動してカム体35が回転するようになっている。カム体35が回転すると施錠レバー32が圧縮バネ34の付勢力に抗して上昇し、施錠レバー32の先端が後退するようになっている。
【0044】
このように構成される本発明に係るサドルロック機構Sの動きについて、主に図3を参照しつつ説明する。
【0045】
まず、サドルAが着座可能状態である時、即ちサドルAが略水平である時、サドル支持基板1とサドル装着部材2とは、サドル係止レバー11により係止されている。
【0046】
次に、サドルAの状態を着座可能状態から着座不能状態、即ちサドルAが傾斜又は略垂直である状態にするには、サドル係止レバー11を操作して、サドル支持基板1とサドル装着部材2の係合を解除する。この係合が解除されると、バネb1の付勢力により、サドル装着部材2が第一軸5を中心にサドル支持基板1から離れる方向に自動的に跳ね上がるように回動する。そして一定の角度までサドル装着部材2が回動すると、シリンダキー7によってサドルAが着座不能状態にロックされて、再びサドルAを操作することが出来なくなる。
【0047】
この時のシリンダキー7の動きは次の通りである。即ちサドルAを着座可能状態から着座不能状態へと回動すると、施錠レバー32の先端がシリンダホルダH外周部からサドル装着部材2の係合凸部22の回動経路中へと大きく突出する。従って、シリンダキー7を開錠せずにサドルAを着座可能状態に戻そうとしても、サドル装着部材2の係合凸部22が施錠レバー32の先端に衝突してこれを戻すことが出来ないのである。
【0048】
ここで、先述した板状の停止部材23がサドル装着部材2に設けられているので、仮にこの着座不能状態にあるサドルAに対して、サドルAがロックされたままで第二軸6を緩めることでサドル係止部材3を不正に操作してサドルAの取付角度を着座可能状態に戻そうとしても、停止部材23がサドルAが略水平になることを阻むので、ロックされたサドルAが着座可能状態に戻されることはない。
【0049】
つまり、図5を参照しつつ説明すると、サドルAのロックを解除せず、第二軸6を緩めて係止部材14ごとスプリング13を回動させようとしても、その途中で係止部材14と停止部材23が衝突してしまい、一定の角度以上に係止部材14が回動することが規制されてしまうのである。ここで、仮に停止部材23を設けていなければ、図13に示すようにサドル係止部材3(スプリング13)とサドル装着部材2を係止している係止部材14を緩めることにより、係止部材14の形状、及びサドル装着部材2とサドル支持基板1のロック状態とは無関係にサドルAを着座可能状態とすることが可能となるので、このような事態を防ぐために停止部材23が設けられているのである。
【0050】
又、このような規制を行うためにここでは係止部材14の形状の一例として図示した形状を用いているのであるが、同様の手順で停止部材23と衝突するのであれば、必ずしも係止部材14の形状はこの図示された一例には限定されない。重要なのは、停止部材23と係止部材14とが必ず衝突することである。又、係止部材14ではなく、サドル係止部材3(スプリング13)の形状を工夫して一端に連結杆13aを設け、この連結杆13aが停止部材23と衝突するようにしてあっても良いし、サドル係止部材3と連結杆13aが共に停止部材23と衝突するようにしてあっても良い。さらに図示はしないが、同様の着想に基づき、今度はサドルの形状を工夫することにより、サドルの底部自体と停止部材23とが当接することによりサドルの回動を規制することも考えられる。
【0051】
このように着座不能状態にロックされたサドルAを元の着座可能状態に戻すには、シリンダキー7を操作してサドルAのロック状態を解除し、サドルAを略水平に戻し、再びサドル装着部材2とサドル支持基板1をサドル係止レバー11で係止する。
【0052】
この時のシリンダキー7の動きは次の通りである。即ちサドルAを着座不能状態から着座可能状態に戻すには、前述のキー31操作を行って施錠レバー32の先端をサドル装着部材2の係合凸部22と衝突しないように後退させ、そしてサドル装着部材2をもとの状態に戻すのである。
【0053】
またこの際、サドル装着部材2とサドル支持基板1とが強く接触しても、これらの間にはラバーゴム12があるので、これらの部材が痛むことを防ぐ。又サドル支持基板1とサドル装着部材2との間に加工誤差が生じていたとしても、ラバーゴム12の存在により、これらの部材ががたつくことがない。
【0054】
尚、先述の通り停止部材23としては図に示した板状のものをサドル装着部材2に直接設けることが最も簡単であるので好適である。しかし、ここで図示はしないが、この方法以外にサドルの取付角度を規制するために、例えば第二軸6に第一軸5に設けたものと同一又は異なった施錠装置を設け、この第二軸6の施錠装置を操作することによりサドルAを着座不能状態にロック可能とすることも考えられるし、又規格外のボルトとナットを第二軸6に用いれば、特殊な工具無しにはこの第二軸6を不正に操作することは出来ないのでサドルAの取付角度の規制に寄与することも考えられる。当然、これらの手段を様々に組み合わせて利用することも可能であるし、先のサドル装着部材に設けた停止部材23とこれらを同時に利用することも考えられる。また、もし第二軸6を全く回動させる必要がないのであれば、サドルロック機構Sを組み立てた後、第二軸6を回動不可能とすべく、例えばこれを溶着することも考えられる。
【0055】
以上のように構成された本発明に係るサドルロック機構Sによれば、サドルAの座面角度を着座可能状態から着座不能状態に回動させるには、サドル係止レバー11を操作するだけで良い。そして、着座不能状態にあるサドルAはシリンダキー7により固定保持されているので、シリンダキー7の操作を行わずには、サドルAの取付角度を着座可能状態に戻せない。又停止部材23により第二軸6まわりを不正に操作してサドルの取付角度を着座可能状態の角度に戻せなくしてあるので、このサドルロック機構Sを自転車に備えれば、操作及び構造の簡潔な盗難防止装置を備えた自転車になる。
【0056】
(実施の形態2)
そこで次に、このサドルロック機構Sを用いた自転車Bについて図面を参照しつつ説明するが、ここで示す実施の形態はあくまでも一例であって、必ずしもこの実施の形態に限定されるものではない。
【0057】
図8は本発明に係る自転車Bの一例を示す概略側面図である。この自転車Bには先述のサドルロック機構Sが用いられている。又スタンド本体8とスタンドロック部材9からなるスタンド装置Tが自転車Bの下方略中央部に設けられており、このように設けられたスタンド本体8を立てた状態にすると、自転車Bの前輪と後輪のいずれか一方若しくは双方が宙に浮いた状態となる。又スタンド本体8を立てた状態にするとスタンドロック部材9が作動してスタンド本体8は立った状態にロックされる。この作動状態については後述する。又、このスタンド装置Tの位置は必ずしもこの場所に限定されるものではない。
【0058】
スタンド装置Tは図9及び図10に示すように、チェーンステー70と、チェーンステー70に取付られた円弧状溝カム41が形成されたスタンドブラケット40と、スタンドブラケット40に軸42で取付られたスタンド本体8と、スタンドブラケット40に軸44で取付られた連結レバー43と、その上端が軸45で連結レバー43に連結されると共に円弧状溝カム41にガイドされて上下動するスタンドロック部材9と、スタンドブラケット40とスタンド本体8の間に介装された第三付勢手段であるバネb3と、スタンドブラケット40とスタンドロック部材9との間に介装された第二付勢手段であるバネb2と、より構成されている。第三付勢手段であるバネb3はスタンド本体8の跳ね上げの補助として作用する。ここで、第二付勢手段及び第三付勢手段としてバネb2,b3を用いているが、必ずしもバネに限定されるものではない。
【0059】
そしてこのスタンド装置Tは図1に示すようにサドルロック機構Sのサドル装着部材2とワイヤWによって連結されている。このワイヤWは詳しくは、インナーケーブルWiとアウターケーブルWoからなり、サドル装着部材2からシートポスト4の内側と、自転車フレームのハンガーラグ60の内側を介してスタンド装置Tへと至っている。ワイヤWのインナーケーブルWiの一端はサドル装着部材2に予め設けられているハンガー部24に連結しており、インナーケーブルWiの他端はスタンド装置Tの連結レバー43の一端に連結されている。
【0060】
図11に示すように、このスタンド装置Tでは、第二付勢手段であるバネb2の付勢力に抗してインナーケーブルWiを引き上げると、連結レバー43の一端が上に引き上げられる。すると連結レバー43はスタンドロック部材9を押し下げる。押し下げられたスタンドロック部材9はスタンド本体8の基端部の背面に当接して、スタンド本体8は跳ね上げる方向への回動が不可能な状態となるように構成されている。
【0061】
又、図示はしないが、サドルロック機構Sからスタンド装置TへのワイヤWの経路としては、前述したもの以外にも、例えば立てパイプ46からハンガーラグ60の内部を通過させることも可能である。この経路を採用した場合、より確実にワイヤWの切断を防止できる。
【0062】
尚、サドル装着部材2が着座不能状態にある場合、伸びたインナーケーブルWiがサドル装着部材2とサドル支持基板1との間から露出することが考えられ、この露出を放置すると、外部からインナーケーブルWiを切断されることが考えられるので、このような不正行為を防止するために、サドル支持基板1にワイヤWのアウターケーブルWoを取付る際にインナーケーブルWiが着座不能状態にあるサドル装着部材2とサドル支持基板1との隙間から露出しないように、アウターケーブルWoの端部を隠すケーブルカバー25をサドル支持基板1に設けておくとよい。
【0063】
尚、サドルAの動きをスタンド装置Tに伝達することが可能な部材として、ワイヤW以外の連結部材を用いても構わない。
【0064】
以上の本発明に係る自転車Bの利用方法について、図12を参照しつつ簡単に説明する。
【0065】
まず、この自転車Bを駐車する時は、図12(a)のようにスタンド本体8を立てる。次に図12(b)のようにサドル係止レバー11を操作してサドルAを着座不能状態へと回動させる。すると、スタンドロック部材9が同時に回動してスタンド本体8をロックする。
【0066】
着座不能状態とした本発明に係る自転車Bを再び着座可能状態に戻すには、まず図12(c)に示すようにシリンダキー7にキー31を挿入してこれを開錠し、次に図12(d)に示すようにサドルAを着座可能状態に戻すと、同時にスタンドロック部材9によるスタンド本体8のロック状態が解除され、そして図12(e)に示すように、サドルAが着座可能状態に戻ることでスタンドロック部材9の解除されたスタンド本体8を跳ね上げて再び着座可能状態とする。
【0067】
本発明に係る自転車Bでは先述の通り、インナーケーブルWiの一端はサドルロック機構Sに連結しているので、サドルロック機構Sのサドル係止レバー11を操作してサドルAを着座不能状態にするとインナーケーブルWiが引き上げられた状態となる。そして先述の通り、インナーケーブルWiが引き上げられると、スタンドロック部材9が作用してスタンド本体8がロックされる状態となる。即ち、サドル係止レバー11の操作だけで一気にサドルAとスタンド本体8のロックを行うことが出来るのである。そして、やはり先述の通り、このサドルロック機構Sであれば、サドルAを一旦着座不能状態にロックすれば、これをシリンダキー7を用いる以外の方法ではサドルAのロックを解除できないように構成されており、ひいてはサドルAの回動に連動しているスタンド本体8のロックも解除出来ないように構成されているので、このようにサドルAとスタンド本体8をロックすることが即ちこの自転車Bを施錠したことになる。又スタンド本体8の位置も先述の通りであるので、この自転車Bの前輪又は後輪のいずれか一方若しくは双方が接地していない状態でロックされていることになる。
【0068】
故に着座不能状態にある本発明に係る自転車Bを盗もうとしても、まずスタンド本体8を破壊しなければ前輪と後輪が接地出来ず、又仮にスタンド本体8を破壊して前輪と後輪を接地させても、次にサドルAの座面が傾斜若しくは略垂直である着座不能状態でロックされているので、サドルAに着座することが出来ない。即ちこの自転車の運転が出来ない状態でロックされているので、結果として本発明に係る自転車Bを盗むことは出来ないのである。
【0069】
ちなみに、スタンド本体8を破壊した後にサドルロック機構Sの第二軸6を操作してサドルAを着座可能な取付角度に不正に変更しようとしても、このサドルロック機構Sは先に説明した通りの構成を有するので、この角度変更も不可能となっており、安心できる施錠装置といえる。
【0070】
さらに、スタンド本体8を破壊した後、サドルロック機構S全体を本発明に係る自転車Bから取り除いて市販品を代用品として利用することも考えられるが、サドルロック機構Sのシートポスト4の形状を先に説明した通り予め特殊な形状としておいて、このシートポスト4を挿入する部分、即ち立てパイプ46も予めこれに応じた特殊な形状としておけば、市販品の代用を防ぐことが出来る。具体的には、これも先に説明した通り、シートポスト4の断面形状に凹部41を設けたりすることである。
【0071】
以上の通り、本発明に係るサドル構造を用いた自転車であれば、サドル係止レバーを操作する、という極めて簡潔かつ簡単な方法で自転車を駐車した状態で施錠可能と出来、又、着座不能状態のサドルの状態によって「乗れない自転車」という印象をも与えるので、物理的に、且つ心理的にも自転車の盗難を防止する効果を得られる自転車とできる。
【0073】
【発明の効果】
以上の記載より明らかなように、本発明は次のような効果を奏する。
請求項1に係るサドルロック機構によれば、回動担持手段によってサドルを自転車の車体フレームに対して着座可能な状態と着座不可能な状態との間で回動自在に担持され、また回動固定保持手段によってサドルを着座不能な状態で回動を固定保持し、サドル姿勢調節機構は着座可能な状態にあるサドルの自転車の車体フレームに対する姿勢を調節し、サドル姿勢調節範囲規制手段はサドルの姿勢の調節範囲を規制するので、このサドルロック機構によりサドルが着座不可能な状態に固定保持されるので、やはり持ち主以外の者がこれを盗んで利用することを防ぐ。即ちサドルが不正に利用されることを防ぎ、盗難防止に寄与する。
また、サドルを着座可能状態から着座不能状態へと回動させることで、サドル支持基板に対してサドル装着部材が回動し、サドル姿勢調節範囲規制手段はサドルとサドル装着部材との間の取付角度を一定角度内であるように規制するので、着座不能状態に回動させたサドルの角度をロックし、又サドルを盗難目的などの悪意に基づき不正に操作してサドルの取付角度を一定範囲以上に変更することが不可能となる。即ち着座不能状態にあるサドルの取付角度を不正に操作出来なくなるので、着座不能状態にあるサドルの使用を阻む。又、サドルを着座不能状態に回動させるだけでサドルの使用を阻める、というように、その操作も簡潔であり、利便性にも富む。
また、シリンダホルダは軸を兼ね、また付勢手段とサドル係止レバーを同時に設けているので、サドル係止レバーを操作することで付勢手段がサドルを着座不能状態に容易に回動する補助をし、さらに弾性体はサドル支持基板とサドル装着部材の当接する部分の保護をする。つまり、操作性が非常に良好なものとなる。さらにこれら2つの部材の加工誤差を修正し、これらの部材間に生じる可能性のあるがたつきを解消するので、使用者は快適にこれを使用でき、大変好ましいものになる。
【0074】
また請求項記載のサドルロック機構によれば、請求項記載のサドルロック機構において、回動担持手段によるサドルの回動角度範囲よりも、サドル姿勢調節範囲規制手段によって規制されたサドル姿勢調節機構によるサドル調節角度範囲のほうが小さいように設定されるので、サドルロック時にサドルのみを操作して、サドルの姿勢を着座可能な状態にすることを防ぎ、やはり盗難防止に寄与する。
【0077】
請求項記載のサドルロック機構によれば、請求項1又は請求項のいずれかに記載のサドルロック機構において、サドル姿勢調節機構は、ネジ止め係止手段により係止保持されたサドル係止部材の一部又はネジ止め係止手段の一部のいずれか一方若しくは双方を、前記ネジ止め係止手段によるネジ止め部を中心としての回動を当接停止させる停止部材を有するので、例えばネジ止め部を緩めてサドルの取付角度を変更しようとしてもネジ止め係止手段又はサドル係止部材と停止部材とが当接して、その変更を行えないようにすることが可能となり、すなわちより確実に盗難防止に寄与するのである。
【0078】
また請求項記載のサドルロック機構のように、請求項記載のサドルロック機構において、停止部材の形状を板状、箱状、若しくは棒状のいずれかの形状とすると、サドル取付角度規制具の作成が簡潔となるので、コスト面からも好適なものとなる。
【0079】
請求項記載のサドルロック機構によれば、請求項1記載のサドルロック機構において回動固定保持機構として施錠装置を用いており、また請求項記載のサドルロック機構によれば、請求項1又は請求項2のいずれかに記載のサドルロック機構において、シリンダホルダに回動固定保持機構として施錠装置を用いているが、このように施錠装置を用いると、確固たるサドルロックが可能となり、また使用に際しても安心感が得られるので好ましい。
【0080】
そして請求項記載のサドルロック機構では、請求項又は請求項記載のサドルロック機構において、施錠装置としてシリンダキーを用いているが、シリンダホルダに施錠装置を組み込んでいるので、軸と施錠装置の為のスペースを別途用意する必要もなく、ひいては装置をコンパクトなものに出来るので、好適である。そして施錠装置をシリンダキーとすることで、断面積にかかる圧力にも対抗できるので、好適なものとなる。
【0081】
そして請求項記載の自転車では、請求項1ないし請求項のいずれかに記載のサドルロック機構を備えているので、サドルロック機構が盗難防止装置として作用し、非常に優れた盗難防止装置を備えた利便性に富む自転車を具現できる。
【0082】
また請求項に記載の自転車では、請求項に記載の自転車において、立てた状態と跳ね上げた状態とに回動自在に指示されたスタンド本体と、前記スタンド本体を立てた状態にロックするスタンドロック位置と、前記スタンド本体を回動自在にする非スタンドロック位置とに移動自在としたスタンドロック部材と、前記サドルの回動を、前記スタンドロック部材に伝達する連結部材と、を有するので、サドルロック機構がサドルを着座不能状態にしたときに、この動きに連動したスタンドロック部材がスタンド本体を立てた状態にロックするスタンドロック位置に固定保持するので、より確実な盗難防止装置を備えた自転車とすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るサドルロック機構の一実施例を示した一部を切り欠いた概略側面図である。
【図2】 着座不能状態にある本発明に係るサドルロック機構の後方斜視図である。
【図3】 サドルロック機構の要部の構造を示す断面図である。
【図4】 サドルロック機構の要部の分解斜視図である。
【図5】 本発明に係るサドルロック機構におけるサドルとサドル係止部材と、ネジ止め係止部材である係止部材との関係を示す側面図である。
【図6】(a)サドル装着部材の平面図である。
(b)サドル装着部材の正面図である。
【図7】(a)シリンダホルダに組み込まれたシリンダキーの水平断面図である。
(b)図7(a)中A−A線の断面図である。
【図8】 本発明に係る自転車の一実施例を示す概略側面図である。
【図9】 スタンド装置の後方斜視図である。
【図10】 スタンド装置の断面図である。
【図11】 (a)着座可能状態のスタンド装置の断面図である。
(b)着座不能状態のスタンド装置の断面図である。
【図12】 本発明に係る自転車の使用説明図である。
【図13】 従来のスタンド装置におけるサドルとサドル係止部材と、ネジ止め係止部材である係止部材との関係を示す側面図である。
【符号の説明】
S サドル取付装置
A サドル
1 サドル支持基板
2 サドル装着部材
3 サドル係止部材
4 シートポスト
5 第一軸
6 第二軸
H シリンダホルダ
K 施錠装置
7 シリンダキー
11 サドル係止レバー
12 ラバーゴム
13 スプリング
13a 連結杆
14 係止部材
b1 バネ(第一付勢手段)
21 開口部
22 係合凸部
23 停止部材
24 ハンガー部
25 ケーブルカバー
31 キー
32 施錠レバー
32a 施錠レバーの段部
33 ガイド溝
34 圧縮バネ
35 カム体
35a カム体の中心孔
35b カム体のピン
36 シリンダキー本体
36a シリンダキー本体の出力軸
37 蓋
38 凹部
B 盗難防止装置付き自転車
T スタンド装置
8 スタンド本体
9 スタンドロック部材
40 スタンドブラケット
41 円弧状溝カム
42 軸
43 連結レバー
44 軸
45 軸
46 立てパイプ
b2 バネ(第二付勢手段)
b3 バネ(第三付勢手段)
W ワイヤ
Wi インナーケーブル
Wo アウターケーブル
60 ハンガーラグ
70 チェーンステー

Claims (9)

  1. 自転車のサドルを着座不能状態でロックするサドルロック機構であって、
    自転車の車体フレームに対してサドルを着座可能状態と着座不能状態の間で回動自在に担持する回動担持手段と、
    前記着座不能状態にある前記サドルを前記着座不能状態で前記回動担持手段によるサドルの回動を固定保持する回動固定保持手段と、
    前記着座可能状態にあるサドルの前記車体フレームに対する姿勢を調節するサドル姿勢調節機構とを備え、
    前記サドルの姿勢調節範囲を規制するサドル姿勢調節範囲規制手段を有し、
    前記回動担持手段は、前記自転車の車体フレームを構成する立てパイプに挿入固定されるシートポストの上端にその底面部が固定されたサドル支持基板と、前記サドル支持基板に、略水平状態とした着座可能状態から、前方下方に傾斜した若しくは略垂直下方に向いた着座不能状態との間で回動自在に設けられたサドル装着部材とからなり、
    前記サドル姿勢調節範囲規制手段は、前記サドル装着部材に対する前記サドルの取付角度を一定角度内であるようにするものであり、
    前記サドル支持基板の一端に前記サドル装着部材の一端を貫通する筒状のシリンダホルダを設け、
    前記サドル支持基板と前記サドル装着部材の間に、サドル装着部材の他端側を、サドル支持基板の他端側から離間する方向に付勢する付勢手段を介装し、
    前記サドル支持基板の他端側に、前記サドル装着部材の他端側と係合するサドル係止レバーを設け、
    前記サドル支持基板の前記底面部の上面に、前記サドル係止レバーがサドル装着部材の他端側に係合した状態でサドル装着部材の底部に当接して弾性変形する弾性体を設けたことを特徴とするサドルロック機構。
  2. 請求項1記載のサドルロック機構において、
    前記回動担持手段による前記サドルの回動角度範囲よりも、前記サドル姿勢調節範囲規制手段によって規制された前記サドル姿勢調節機構によるサドル調節角度範囲のほうが小さいことを特徴とする、サドルロック機構。
  3. 請求項又は請求項のいずれかに記載のサドルロック機構において、
    前記サドルは、サドルを保持するサドル係止部材と、前記サドル係止部材と前記サドル装着部材とをネジ止めするネジ止め係止手段により前記サドル装着部材に固着保持され、
    前記サドル姿勢調節範囲規制手段は、前記ネジ止め係止手段により係止保持されたサドル係止部材の一部又はネジ止め係止手段の一部のいずれか一方若しくは双方を、前記ネジ止め係止手段によるネジ止め部を中心としての回動を当接停止させる停止部材に当接させることにより前記サドル装着部材に対する前記サドルの取付角度を一定角度内であるようにするものであることを特徴とする、サドルロック機構。
  4. 請求項記載のサドルロック機構において、
    前記停止部材が板状、箱状、若しくは棒状のいずれかの形状である、サドルロック機構。
  5. 請求項1記載のサドルロック機構において、
    前記回動固定保持手段として施錠装置を用いてなることを特徴とするサドルロック機構。
  6. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載のサドルロック機構において、
    前記回動固定保持手段である施錠装置を、前記シリンダホルダに組み込んでなることを特徴とするサドルロック機構。
  7. 請求項又は請求項記載のサドルロック機構において、
    少なくとも、前記施錠装置が、
    前記シリンダホルダに同軸状に組み込まれ、又キーによる回動操作によりシリンダホルダ奥端側の出力軸が前記キーと同軸状に回動するように構成されたシリンダキー本体と、前記シリンダホルダに同軸状に組み込まれ、又前記シリンダキー本体の出力軸に係合して回転駆動されるカム体と、前記シリンダホルダに組み込まれ、前記カム体と係合した状態で、シリンダホルダ外周部から出退する方向にスライド移動する施錠レバーと、前記施錠レバーを、前記シリンダホルダ外周部から突出する方向に付勢するバネ部材とを有しており、
    前記施錠装置の施錠レバーは、前記着座可能状態の前記サドル装着部材と当接して前記シリンダホルダ外周部内にあり、前記サドル装着部材が着座不能状態に回動すると、前記シリンダホルダ外周部から突出して前記サドル装着部材と係合して施錠されるように構成されてなることを特徴とするサドルロック機構。
  8. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載のサドルロック機構を備えたことを特徴とする自転車。
  9. 請求項に記載の自転車において、
    立てた状態と跳ね上げた状態とに回動自在に設けられたスタンド本体と、
    前記スタンド本体が回動自在である非スタンドロック位置から、前記スタンド本体が立てた状態にロックされるスタンドロック位置に、スタンド本体をロックさせるスタンドロック部材と、
    前記サドルの回動を、前記スタンドロック部材に伝達する連結部材と、を有することを特徴とする自転車。
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