JP3267542B2 - 盗難防止装置付き電動自転車 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は電動自転車の盗難防
止装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】駐車中の電動自転車が盗難に遭わないよ
うに、従来から各種の錠前が提案されており、特開平９
−１８８２８２号公報には、図１５に示すように後輪９
１をロックするサークル錠９３に、走行を補助駆動する
電動装置９４のオン／オフの切り換えを行う切り換えポ
ジションを設け、一つのキー７の回動操作だけで後輪の
ロックの解除操作と電動装置のオン／オフの切り換え操
作とを実現したものが記載されている。９５は電動装置
９４を駆動する電源としてのバッテリーが格納されたバ
ッテリーボックスである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の盗難
防止装置では、不正行為を行おうとする者にとっては、
サークル錠９３を破損することによって乗り逃げするこ
とができるとする意識を与えてしまう問題がある。

【０００４】本発明は、防犯性能がより確実で、操作性
が良好な盗難防止装置付き電動自転車を提供することを
目的とする。

【０００５】本発明の盗難防止装置付き電動自転車は、
シートポストに対して供用状態とサドル座面が傾斜した
駐車姿勢とに回動自在に支持されたサドルと、サドルを
駐車姿勢に保持する施錠装置と、走行を補助駆動する電
動装置のオン／オフの切り換えを行うキースイッチ装置
を有し、後輪をロック状態に保持するサークル錠と、サ
ドルが供用状態とは異なった状態になっていることを検
出してオフ状態になる状態検出スイッチとを備え、前記
施錠装置、前記キースイッチ装置及び前記サークル錠を
操作するキーを同一のキーで操作できるように構成し、
前記キースイッチ装置の電気回路に、前記状態検出スイ
ッチを直列に介装したことを特徴とする。

【０００６】この本発明によると、駐車状態では、外観
の一部を供用状態とは異なった状態に保持することによ
って、“乗れない”と云う意識を第三者に与えて盗難を
防止しようとするとともに、前記の施錠装置と前記キー
スイッチ装置とを１つのキーで操作できて操作性が良好
である。

【０００７】

【発明の実施の形態】請求項１記載の盗難防止装置付き
電動自転車は、シートポストに対して供用状態とサドル
座面が傾斜した駐車姿勢とに回動自在に支持されたサド
ルと、サドルを駐車姿勢に保持する施錠装置と、走行を
補助駆動する電動装置のオン／オフの切り換えを行うキ
ースイッチ装置を有し、後輪をロック状態に保持するサ
ークル錠と、サドルが供用状態とは異なった状態になっ
ていることを検出してオフ状態になる状態検出スイッチ
とを備え、前記施錠装置、前記キースイッチ装置及び前
記サークル錠を操作するキーを同一のキーで操作できる
ように構成し、前記キースイッチ装置の電気回路に、前
記状態検出スイッチを直列に介装したことを特徴とす
る。

【０００８】

【０００９】

【００１０】

【００１１】

【００１２】請求項２記載の盗難防止装置付き電動自転
車は、請求項１において、状態検出スイッチは、サドル
座面がシートポストに対して傾斜した駐車姿勢にあるこ
とを検出してオフ状態になるスイッチを使用し、走行を
補助駆動する電動装置のオン／オフの切り換えを行うキ
ースイッチ装置の電気回路に、前記のスイッチを直列に
介装したことを特徴とする。

【００１３】以下、本発明における各実施の形態を図１
〜図１４に基づいて説明する。 （実施の形態１）図１〜図１１は（実施の形態１）を示
す。

【００１４】図１と図２は本発明の電動自転車を示し、
バックホーク９６には後輪９１をロック状態に保持する
サークル錠９３が取り付けられている。このサークル錠
９３は、特開平９−１８８２８２号公報の実施の形態に
記載のものと同一で、後輪をロックするポジションと、
走行を補助駆動する電動装置９４のオン／オフの切り換
えを行う切り換えポジションと、バッテリーボックスの
取り外しを許す切り換えポジションとを有しており、キ
ー７の回動操作で上記の各切り換えポジションに切り換
えることができ、駐車ポジションでは、後輪がロック中
で、かつ電源オフ、しかもバッテリーボックスの取り外
しの禁止状態になっている。この駐車ポジションではキ
ー７をサークル錠９３から取り外すことができる。

【００１５】シートポスト３に取り付けられたサドル４
は、実線で示す供用状態と仮想線で示す駐車姿勢とに回
動自在に支持されている。サドル４のシートポスト３へ
の取り付け構造は、図３と図４に示すように構成されて
いる。

【００１６】サドル４はシートポスト３の上端部にサド
ル支持基板８とサドル取付部材９を介して取り付けられ
ている。サドル取付部材９の一端はサドル支持基板８の
一端に回動自在に枢支されている。具体的には、サドル
支持基板８に組み込まれたシリンダー錠６を回転中心と
してサドル取付部材９が回動自在に支持されている。

【００１７】図４の（ａ）（ｂ）は供用状態と駐車状態
のサドル支持基板８とサドル取付部材９を示しており、
サドル支持基板８とサドル取付部材９の間には、第１の
引っ張りバネ１０が介装されている。

【００１８】サドル支持基板８の他端には、軸１１で枢
支されて図４の実線位置と仮想線位置とに回動自在のサ
ドルロックレバー１２が設けられており、このサドルロ
ックレバー１２はバネ１３によって実線位置に付勢され
ており、供用状態では図４の（ａ）に示すようにサドル
取付部材９の他端に設けた軸１４にサドルロックレバー
１２が係合してサドル４を供用状態に係止している。

【００１９】図４と図５に示すようにワイヤ１６のイン
ナーケーブル１６ａの一端は、サドル取付部材９の中央
のハンガー部１７に係合しており、インナーケーブル１
６ａの他端は図６に示すように、シートポスト３の内部
と立てパイプ９７の内部を通ってモーターブラケット９
８の近傍に引き出され、インナーケーブル１６ａの他端
は、立てパイプ９７の下端に係合する環状の蓋９９に取
り付けられた状態検出スイッチとしてのスイッチ１００
のレバー１０１に連結されている。

【００２０】このスイッチ１００は、レバー１０１を図
６に示すように下方へ付勢するバネを内蔵した自己復帰
型のスイッチであり、組み立て状態では、サドル４を図
４の（ａ）と図５に示すように供用状態に係止した状態
ではスイッチ１００はレバー１０１が図７に示すオン状
態にある。

【００２１】このように構成したため、スタンド＊を立
てた状態で利用者がサドルロックレバー１２を引き上げ
ると、サドルロックレバー１２の先端とサドル取付部材
９の側の軸１４との係合が外れてサドル取付部材９が図
４の（ａ）に示す供用位置から図４（ｂ）に示す駐車位
置へ第１の引っ張りバネ１０の付勢力で回動する。

【００２２】このサドル取付部材９の回動によって前述
のようにインナーケーブル１６ａが引き上げられてスイ
ッチ１００のレバー１０１が引き上げられ、スイッチ１
００はオフ状態になる。

【００２３】このスイッチ１００は、図８に示すように
電動装置９４の電源回路に直列に介装されており、ま
た、キースイッチ装置１１０はサークル錠９３の切り換
えポジションを、走行を電動装置９４で補助駆動するポ
ジションでオン状態になり、駐車ポジションにした状態
ではこのサークル錠９３のキースイッチ装置１１０もオ
フ状態になっている。１１１はバッテリー１１２と電動
装置９４の間に介装された制御部で、ペダル１１３の踏
力の検出データＤ１と走行速度の検出データＤ２とに基
づいて電動装置９４への通電の電力制御を実施してい
る。

【００２４】図９〜図１１はインナーケーブル１６ａの
保護機構とサドル４を駐車姿勢に保持する施錠機構の具
体的な構成を示す。図９は要部の分解図を示す。サドル
取付部材９が図３および図４の（ｂ）に示すように跳ね
上がった駐車状態では、サドル支持基板８とサドル取付
部材９との隙間２７から工具を挿入してインナーケーブ
ル１６ａを切断されることが予想されるので、この実施
の形態ではサドル支持基板８にワイヤ１６のアウターケ
ーブル１６ｂを取り付ける際に、インナーケーブル１６
ａが隙間２７から露出しないように、アウターケーブル
２７の端部とともにケーブルカバー２８がサドル支持基
板８にカシメられている。

【００２５】サドル取付部材９の具体的な形状は、図１
０の（ａ）（ｂ）に示すように前記ケーブルハンガー部
１７と前記ケーブルカバー２８が出退する開口部２９の
他に、前記のシリンダー錠６の一部として作用する係合
凸部３０が折り曲げ加工によって一体に形成されてい
る。

【００２６】サドル取付部材９とサドル支持基板８との
具体的な連結状態およびシリンダー錠６の具体的な構成
は図１１に示すように構成されている。図１１の（ａ）
に示すように、サドル支持基板８の一端には有底筒状の
シリンダーホルダー３１が固定されており、サドル取付
部材９の一端はシリンダーホルダー３１の外周部に係合
して回動自在に構成されている。

【００２７】シリンダーホルダー３１の内側の底部に
は、図９に示す施錠レバー３２を昇降自在にガイドする
ガイド溝３３が形成されている。シリンダーホルダー３
１のガイド溝３３に圧縮バネ３４と施錠レバー３２をセ
ットするとともに、その次にシリンダーホルダー３１に
カム体３５とシリンダー錠本体３６をセットし、シリン
ダーホルダー３１からシリンダー錠本体３６が脱落しな
いように蓋３７によって閉塞されている。

【００２８】なお、シリンダー錠本体３６の中心軸上に
ある出力軸３６ａはカム体３５の中心孔３５ａに係合し
ており、シリンダー錠本体３６にキー７を差し込んで回
動操作すると、シリンダー錠本体３６の出力軸３６ａが
回動してカム体３５が回転する。カム体３５にはピン３
５ｂが植設されており、カム体３５のピン３５ｂは図１
１の（ｂ）に示すように施錠レバー３２の段部３２ａの
下面に係合しており、カム体３５が回転すると施錠レバ
ー３２が圧縮バネ３４の付勢に抗して上昇して施錠レバ
ー３２の先端が図４の（ｂ）に示す状態から図４の
（ａ）に示す状態に後退する。

【００２９】図４の（ｂ）に示す駐車状態では、シリン
ダーホルダー３１から施錠レバー３２の先端が図４の
（ａ）に示す供用状態の場合よりも大きく突出してい
て、この施錠レバー３２の先端がサドル取付部材９の係
合凸部３０の回動の経路中に突出している。したがっ
て、シリンダー錠６を開錠せずにサドル４を供用状態に
戻そうとしても、サドル取付部材９の係合凸部３０が施
錠レバー３２の先端に衝突して供用状態に戻すことがで
きない。

【００３０】また、シリンダー錠本体３６とキー７との
関係は、サドル４を駐車状態から供用状態に戻す場合に
キー７をシリンダー錠本体３６に挿入して開錠後は、シ
リンダー錠本体３６からキー７を取り外すことができ、
供用状態から駐車状態にする場合にはサドルロックレバ
ー１２を操作するだけで済む。

【００３１】さらに、この実施の形態ではシリンダー錠
本体３６を操作するのに必要なキー７と前記のサークル
錠９３を操作するのに必要なキー７とは、同一のキー
で、サークル錠９３からキー７を取り外して駐車状態に
し、駐車状態から供用状態に戻す際には、この取り外さ
れたキー７を使用してシリンダー錠本体３６を操作して
サドル４を供用状態に戻し、次にこのキー７でサークル
錠９３を開錠する。

【００３２】このように、サドル座面が傾斜した駐車姿
勢でロックすることによって、“乗れない”と云う意識
を与えて盗難を防止することができる。また、サークル
錠９３を破壊する不正行為が発生して、キー７を使用す
ること無しにキースイッチ装置１１０の部分が導通状態
にされたとしても、サドル４が駐車状態になっている状
態ではスイッチ１００がオフ状態であるため電動装置９
４への通電を禁止できる。

【００３３】さらに、サークル錠とサドルの施錠装置と
を単一のキー７で操作できるように構成したため、操作
性も良好である。 （実施の形態２） （実施の形態１）ではサドル４の姿勢をスイッチ１００
で検出して駐車姿勢にサドル４がある状態では電動装置
９４の電源回路をオフするように構成したが、このスイ
ッチ１００を設けない場合であっても、インナーケーブ
ル１６ａと同様に立てパイプ９７の内部を通してケーブ
ルをモーターブラケット９８の近傍に引き出し、このケ
ーブルを自転車フレームに連結するだけでも、ケーブル
を介してサドル４と自転車フレームとを連結して、サド
ル４が引き抜かれるような事故を防止することができ
る。

【００３４】（実施の形態３）上記の各実施の形態で
は、サドル４を駐車状態では起立状態に保持させて盗難
防止を十分なものとしたが、図１２と図１３に示す（実
施の形態３）では、ハンドル１７１が図１２に示す供用
状態から駐車状態では図１３に示すように下方に回動可
能とされている。

【００３５】なお、（実施の形態３）では（実施の形態
１）または（実施の形態２）に示すようにサドル４の姿
勢を駐車状態では起立状態で保持するように構成すると
ともに、ハンドル１７１が図１２に示す供用状態から駐
車状態では図１３に示すように下方に回動可能とする場
合と、サドルは従来と同じように駐車中でも供用状態に
なっており、ハンドル１７１が図１２に示す供用状態か
ら駐車状態では図１３に示すように下方に回動可能とす
る場合との何れの構成を採用することもできる。

【００３６】ハンドル１７１を下方に回動させることに
より、ハンドル１７１の中央部に取り付けられた円形部
材１７３が、ハンドルポスト１７４の上端部に形成され
た円柱フレーム部１７４ａにおいて横軸心を中心として
回動自在で、円形部材１７３の回動を円柱フレーム部１
７４ａに内蔵されたスイッチ１１３で検出している。

【００３７】このスイッチ１１３はハンドル１７１が図
１３に示す状態における円形部材１７３の位置を検出し
てオフ状態になるもので、（実施の形態１）と同じよう
に電動装置１００の電源回路に直列に介装されている。

【００３８】したがって、サークル錠９３を駐車状態に
してキー７を取り外し、ハンドル１７１を駐車状態に回
動させた状態にして、サークル錠９３から取り外したキ
ー７でシリンダー錠１７８を操作してハンドル１７１の
姿勢を駐車状態にロックして、シリンダー錠１７８から
キー７を取り外す。

【００３９】このような駐車状態では、ハンドル１７１
が下方に傾斜した駐車姿勢でロックすることによって、
“乗れない”と云う意識を与えて盗難を防止することが
できる。

【００４０】また、サークル錠９３を破壊する不正行為
が発生して、キー７を使用すること無しに電源スイッチ
１００の部分が導通状態にされたとしても、ハンドル１
７１が駐車状態になっている状態ではスイッチ１１３が
オフ状態であるため電動装置９４への通電を禁止でき
る。

【００４１】さらに、サークル錠とハンドルの施錠装置
とを単一のキー７で操作できるように構成したため、操
作性も良好である。 （実施の形態４）図１４（ａ）（ｂ）は（実施の形態
４）を示す。

【００４２】（実施の形態１）では、サドル４を駐車状
態では起立状態に保持させて盗難防止を十分なものとし
たが、図１４（ａ）（ｂ）に示す（実施の形態４）で
は、ブレーキレバー１６１が図１４（ａ）に示す供用状
態から駐車状態では図１４（ｂ）に示すように前輪９０
の制動操作を行うワイヤ１６２とは別途に、ブレーキレ
バー１６１が駐車姿勢（図１４の（ｂ）参照）へセット
されて矢印１１４の方向に引き出される連結ワイヤ１６
３が設けられており、この連結ワイヤ１６３の先端は
（実施の形態１）と同様のスイッチのレバーに連結され
て、このスイッチはブレーキレバー１６１が駐車姿勢に
セットされた状態でオフ状態になるスイッチで、（実施
の形態１）と同じように電動装置９４の電源回路に直列
に介装されている。

【００４３】シリンダー錠１６６はブレーキレバー１６
１を駐車状態に保持するもので、保持されたブレーキレ
バー１６１はキー７で操作することによって解除でき
る。したがって、サークル錠９３を駐車状態にしてキー
７を取り外し、ブレーキレバー１６１を駐車状態に回動
させてこの状態にシリンダー錠１６６でロックする。

【００４４】このような駐車状態では、ブレーキレバー
１６１が大きく逆方向に回動させた駐車姿勢でロックす
ることによって、“乗れない”と云う意識を与えて盗難
を防止することができる。

【００４５】また、サークル錠本体９３を破壊する不正
行為が発生して、キー７を使用すること無しにキースイ
ッチ装置１１０の部分が導通状態にされたとしても、ブ
レーキレバー１６１が駐車状態になっている状態ではス
イッチ１００がオフ状態であるため電動装置９４への通
電を禁止できる。

【００４６】さらに、サークル錠とハンドルの施錠装置
とを単一のキー７で操作できるように構成したため、操
作性も良好である。なお、（実施の形態４）では（実施
の形態１）または（実施の形態２）に示すようにサドル
４の姿勢を駐車状態では起立状態で保持するように構成
するとともに、ブレーキレバー１６１が図１４（ａ）に
示す供用状態から駐車状態では図１４（ｂ）に示すよう
に下方に回動可能とする構成を採用することもできる。

【００４７】上記の各実施の形態では、サドル４とハン
ドル１７１またはブレーキレバー１６１の何れかを駐車
状態では走行機能を低下させる状態にロックするように
構成したが、上記の各実施の形態は複数の実施の形態を
組み合わせて使用することによって、一層に優れた性能
を発揮する。

【００４８】また、サドル４とハンドル１７１とブレー
キレバー１６１のうちの少なくとも１つを駐車状態にロ
ックした状態では、前輪または後輪に制動または、前輪
または後輪やペダル１１５が回動できないように構成す
ることによって、一層に優れた性能を発揮する。

【００４９】

【発明の効果】請求項１記載の盗難防止装置付き電動自
転車は、シートポストに対して供用状態とサドル座面が
傾斜した駐車姿勢とに回動自在に支持されたサドルと、
サドルを駐車姿勢に保持する施錠装置と、走行を補助駆
動する電動装置のオン／オフの切り換えを行うキースイ
ッチ装置を有し、後輪をロック状態に保持するサークル
錠と、サドルが供用状態とは異なった状態になっている
ことを検出してオフ状態になる状態検出スイッチとを備
え、前記施錠装置、前記キースイッチ装置及び前記サー
クル錠を操作するキーを同一のキーで操作できるように
構成し、前記キースイッチ装置の電気回路に、前記状態
検出スイッチを直列に介装したことを特徴とする。この
構成により、駐車状態では電動装置への通電をキースイ
ッチ装置で施錠してオフ状態に保持するだけでなく、サ
ドルをサドル座面が傾斜した駐車姿勢に施錠装置で保持
するため、視覚的により明確にも乗れない状態になって
いることを知らせることができる。さらに、駐車状態か
ら供用状態にするには、単一のキーで前記の施錠装置と
キースイッチとを操作することができ、操作性が良好で
ある。また、前記キースイッチ装置を破損させる不正行
為が発生しても前記の施錠装置が駐車状態に保持してい
る状態では電動装置による走行補助を受けることができ
ず、防犯性能を高めることができる。

【００５０】

【００５１】

【００５２】

【００５３】

【００５４】請求項２記載の盗難防止装置付き電動自転
車は、請求項１において、状態検出スイッチは、サドル
座面がシートポストに対して傾斜した駐車姿勢にあるこ
とを検出してオフ状態になるスイッチを使用し、走行を
補助駆動する電動装置のオン／オフの切り換えを行うキ
ースイッチ装置の電気回路に、前記のスイッチを直列に
介装したため、視覚的により明確にも乗れない状態にな
っていることを知らせることができ、前記キースイッチ
装置を破損させる不正行為が発生しても前記の施錠装置
が駐車状態に保持している状態では電動装置による走行
補助を受けることができず、防犯性能を高めることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の（実施の形態１）の盗難防止装置付き
電動自転車の外観図

【図２】同実施の形態のバッテリーボックスを取り外す
とともに電動装置の取り付け状態を示す説明図

【図３】同実施の形態のサドルの支持構造を示す駐車状
態の斜視図

【図４】同実施の形態のサドルの支持構造を示す供用状
態と駐車状態の断面図

【図５】同実施の形態の立てパイプの縦断面図

【図６】同実施の形態のスイッチの組み付け直前の状態
を示す斜視図

【図７】同実施の形態のスイッチの組み付け状態を示す
正面図

【図８】同実施の形態の電気回路図

【図９】同実施の形態の要部の分解斜視図

【図１０】同実施の形態のサドル取付部材の平面図と正
面図

【図１１】同実施の形態のサドル支持基板とサドル取付
部材の連結部の水平断面図とＡ−Ａ断面図

【図１２】別の実施の形態の供用状態の正面図

【図１３】図１２に示す実施の形態の駐車状態の一部切
り欠き正面図

【図１４】さらに別の実施の形態の供用状態と駐車状態
を示すブレーキレバーの平面図

【図１５】従来の電動自転車の外観図

【符号の説明】

３ シートポスト ４ サドル ６ シリンダー錠（施錠装置） ７ キー ９３ サークル錠 ９４ 電動装置 １００ スイッチ（状態検出スイッチ） １１０ キースイッチ装置 １１２ バッテリー

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺地 和久 大阪府柏原市片山町13番13号 ナショナ ル自転車工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平９−207847（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−67284（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−64085（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B62H 5/00 B62J 1/00 B62M 23/02

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】シートポストに対して供用状態とサドル座
   面が傾斜した駐車姿勢とに回動自在に支持されたサドル
   と、 サドルを駐車姿勢に保持する施錠装置と、 走行を補助駆動する電動装置のオン／オフの切り換えを
   行うキースイッチ装置を有し、後輪をロック状態に保持
   するサークル錠と、 サドルが供用状態とは異なった状態になっていることを
   検出してオフ状態になる状態検出スイッチとを備え、 前記施錠装置、前記キースイッチ装置及び前記サークル
   錠を操作するキーを同一のキーで操作できるように構成
   し、 前記キースイッチ装置の電気回路に、前記状態検出スイ
   ッチを直列に介装した盗難防止装置付き電動自転車。
2. 【請求項２】 状態検出スイッチは、サドル座面がシー
   トポストに対して傾斜した駐車姿勢にあることを検出し
   てオフ状態になるスイッチを使用し、走行を補助駆動す
   る電動装置のオン／オフの切り換えを行うキースイッチ
   装置の電気回路に、前記のスイッチを直列に介装した請
   求項１記載の盗難防止装置付き電動自転車。