JP3142806B2 - キャスタ - Google Patents

キャスタ

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JP3142806B2
JP3142806B2 JP09272334A JP27233497A JP3142806B2 JP 3142806 B2 JP3142806 B2 JP 3142806B2 JP 09272334 A JP09272334 A JP 09272334A JP 27233497 A JP27233497 A JP 27233497A JP 3142806 B2 JP3142806 B2 JP 3142806B2
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JP
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lock
lock lever
semi
lever
yoke
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博康 山本
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Aprica Kassai KK
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/86Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction 

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動体を任意の
方向へ移動させることを容易にするために当該移動体に
取り付けられるキャスタに関するもので、特に、キャス
タに備える車輪の方向転換機能を選択的に禁止したり制
限したりするための機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】キャスタは、たとえば、買物用手押し
車、乳母車、車椅子などの手動運搬車両、その他の移動
体に取り付けられ、このような移動体を移動させると
き、その方向転換を容易に行なえるようにしている。一
例として、老人が使用するのに適した買物用手押し車に
ついて説明すると、この種の買物用手押し車は、一般
に、本体フレームを備え、この本体フレームには、左右
の前脚および左右の後脚が設けられ、これら前脚の各下
端には、前輪が地面上を転動可能なように取り付けら
れ、後脚の各下端には、後輪が地面上を転動可能なよう
に取り付けられる。そして、上述の前輪が、キャスタに
よって構成されることが多い。
【0003】買物用手押し車を方向転換する際には、キ
ャスタが適当に旋回動作をし、これによって、車輪が所
望の方向に方向転換され、その結果、買物用手押し車を
容易に方向転換することができるようになる。したがっ
て、買物用手押し車は、キャスタを備えることによっ
て、その操作性を優れたものとすることができる。他
方、そこに備える車輪の方向転換機能を選択的に禁止で
きるように構成されたキャスタもある。キャスタが自由
に旋回動作をし得る状態であれば、たとえば、道路上の
凹凸や傾斜面に対して、あまりにも敏感に反応し、買物
用手押し車を直進走行させるように操作しているつもり
であっても、走行軌道が蛇行したり、思わぬ方向に進ん
だりすることがある。このことを防止するためには、車
輪の方向転換機能を選択的に禁止できるように構成され
たキャスタが有利に用いられる。
【0004】また、上述の車輪の方向転換機能を選択的
に禁止できる構成に加えて、運動能力が低下したことを
否めない老人が使用することを考慮して、この種の買物
用手押し車において、車輪の方向転換角度をたとえば左
右各15度の範囲というように、車輪の方向転換機能を
選択的に制限できるように構成されたキャスタが用いら
れることもある。これによって、通常、安全と考えられ
ている、傾斜がなく平坦な地面上にて、買物用手押し車
を走行させる場合であっても、何らかの原因により、た
とえば、買物用手押し車の走行方向が急激に思わぬ方向
へ大きくずれることを防止し、安全性を高めようとして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、車輪
の方向転換機能を選択的に禁止し、かつ選択的に制限し
得るキャスタにおいては、方向転換機能の能動化状態、
禁止状態および制限状態の3つの状態が選択的に実現さ
れなければならず、そのための機構は、概して、比較的
複雑になったり、比較的大型化または重量化されたりす
る。
【0006】たとえば、上述の機構は、単純には、車輪
の方向転換機能を選択的に禁止するための機構と、車輪
の方向転換機能を選択的に制限するための機構とを各々
別個に設けることによって実現される。しかしながら、
この場合には、通常、キャスタの大型化または重量化を
招き、好ましくない。また、上述の問題を解決し得るも
のとして、車輪の方向転換機能を制限するための機構
に、車輪の方向転換機能を禁止するための機構が組み込
まれることもある。しかし、この場合には、機構が比較
的複雑になるという欠点がある。
【0007】また、上述のように、車輪の方向転換機能
を制限するための機構に、車輪の方向転換機能を禁止す
るための機構が組み込まれる場合、その操作部分に注目
すると、ある具体的態様では、2つの操作レバーが設け
られ、第1の操作レバー上に第2の操作レバーが保持さ
れ、第1の操作レバーを操作することによって、車輪の
方向転換機能を制限する状態を得、この第1の操作レバ
ーの姿勢を維持したまま、第2の操作レバーを操作する
ことによって、車輪の方向転換機能を禁止する状態を得
るように構成される。
【0008】しかしながら、このような操作方法は、比
較的複雑であり、そのため、誤操作を招きやすい。他
方、操作部分の別の具体的態様では、1つの操作レバー
による操作で、車輪の方向転換機能を能動化する状態
と、車輪の方向転換機能を制限する状態と、車輪の方向
転換機能を禁止する状態とを選択できるように構成され
る。すなわち、この操作レバーを回動操作して、その角
度を第1の角度に設定すれば、車輪の方向転換機能を能
動化する状態となり、第2の角度に設定すれば、車輪の
方向転換機能を制限する状態となり、第3の角度に設定
すれば、車輪の方向転換機能を禁止する状態となる。
【0009】しかしながら、このような操作方法によれ
ば、操作レバーを回動させて中間の角度位置にこれを止
めるように操作することが比較的難しく、また、操作レ
バーの角度状態を見ただけでは、方向転換機能に関し
て、現在、これを能動化している状態にあるのか、制限
している状態にあるのか、あるいは、禁止している状態
にあるのかを判別することが難しい。
【0010】このような問題、すなわち、キャスタの大
型化または重量化、操作方法の複雑さまたは困難さ、現
在状態の判別の困難さ等の問題は、キャスタが、特に老
人が使用する買物用手押し車に適用されるとき、老人の
運動能力および判別能力の低下のため、より深刻な状況
をもたらす。そこで、この発明の目的は、上述したよう
な問題を解決し得るキャスタを提供しようとすることで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、移動体に固
定される固定ブラケットと、鉛直方向に向く鉛直軸線の
まわりで固定ブラケットに対して回転可能なように支持
される回転ヨークと、鉛直軸線とは交差しない水平方向
に向く車軸をもって回転ヨークに対して回転自在に取り
付けられる車輪とを備える、キャスタに向けられるもの
であって、上述した技術的課題を解決するため、キャス
タは、まず、水平方向に向く共通の水平軸線のまわりで
回転ヨークに対して回動可能なようにそれぞれ支持され
るロックレバーおよび半ロックレバーとを備える。
【0012】ロックレバーは、これに回動操作を与える
ためのロック操作部を回転ヨークの一方側に位置させて
おり、その回動に従って固定ブラケットに係合する係合
姿勢および係合しない非係合姿勢を選択的にとるように
されるとともに、係合姿勢にあるとき、回転ヨークの鉛
直軸線まわりの回転を禁止するように、すなわち車輪の
方向転換機能を禁止するようにされる。
【0013】また、半ロックレバーは、これに回動操作
を与えるための半ロック操作部を回転ヨークの他方側に
位置させており、その回動に従って固定ブラケットに係
合する係合姿勢および係合しない非係合姿勢を選択的に
とるようにされるとともに、係合姿勢にあるとき、回転
ヨークの鉛直軸線まわりの回転を所定の角度範囲内に限
定するように、すなわち車輪の方向転換機能を制限する
ようにされる。
【0014】さらに、このキャスタは、ロックレバーお
よび半ロックレバーを、係合姿勢および非係合姿勢の各
々において保持するための姿勢保持手段を備えている。
また、この発明において、回転ヨークとロックレバーと
半ロックレバーとは、互いに重なり合う部分を有し、前
述した姿勢保持手段が、回転ヨークとロックレバーと半
ロックレバーとが互いに重なり合う部分において回転ヨ
ークに設けられ、かつ水平軸線を中心とする実質的に半
径方向に延びる長穴、この長穴と重なり合う部分におい
てロックレバーに設けられ、かつ長穴と交差する方向に
延びるロックガイド溝、長穴と重なり合う部分において
半ロックレバーに設けられ、かつ長穴と交差する方向に
延びる半ロックガイド溝、長穴とロックガイド溝と半ロ
ックガイド溝とを共通に貫通するように配置され、長穴
の延びる方向への変位のみが実質的に許容される位置決
めピン、および位置決めピンを長穴の長手方向の一方端
側へ変位させるように付勢するばねを備えるようにされ
る。そして、ロックガイド溝には、ロックレバーが係合
姿勢にあるときにばねの付勢に従って位置決めピンを受
け入れることによってロックレバーを位置決めするロッ
クレバー係合姿勢維持用凹部と、ロックレバーが非係合
姿勢にあるときにばねの付勢に従って位置決めピンを受
け入れることによってロックレバーを位置決めするロッ
クレバー非係合姿勢維持用凹部とが設けられる。また、
半ロックガイド溝には、半ロックレバーが係合姿勢にあ
るときにばねの付勢に従って位置決めピンを受け入れる
ことによって半ロックレバーを位置決めする半ロックレ
バー係合姿勢維持用凹部と、半ロックレバーが非係合姿
勢にあるときにばねの付勢に従って位置決めピンを受け
入れることによって半ロックレバーを位置決めする半ロ
ックレバー非係合姿勢維持用凹部とが設けられる。
【0015】
【発明の効果】このように、この発明によれば、車輪の
方向転換機能を禁止するためのロックレバーおよび車輪
の方向転換機能を制限するための半ロックレバーは、共
通の水平軸線のまわりで回転ヨークに対して回動可能な
ようにそれぞれ支持されるので、水平軸線を与える部品
の多機能化を図れ、部品点数の増加およびそれに伴う組
立工程数の増加を招くことを防止できる。このことか
ら、キャスタの大型化ないしは重量化を抑えることがで
きる。
【0016】また、上述のように、ロックレバーおよび
半ロックレバーは、共通の水平軸線のまわりに回動可能
に支持されるが、それぞれの動作に関しては、互いに独
立して固定ブラケットに対して係合姿勢および非係合姿
勢を選択的にとるように動作するので、車輪の方向転換
機能を禁止する状態および制限する状態を選択的に実現
するために複雑な機構を必要とせず、したがって、キャ
スタの構造を簡単にすることができる。
【0017】また、ロックレバーを回動操作するための
ロック操作部と半ロックレバーを回動操作するための半
ロック操作部とが回転ヨークの互いに異なる側に位置さ
れ、車輪の方向転換機能を禁止するためにロックレバー
のロック操作部を操作し、車輪の方向転換機能を制限す
るために半ロックレバーの半ロック操作部を操作すれば
よいので、操作が簡単で、誤操作が生じる余地が極めて
少ない。また、ロックレバーおよび半ロックレバーの各
状態を目視することにより、方向転換機能に関して、現
在、これを能動化している状態にあるのか、制限してい
る状態にあるのか、あるいは、禁止している状態にある
のかを容易に判別することができる。また、ロックレバ
ーおよび半ロックレバーの各々を係合姿勢および非係合
姿勢の各々において保持するための姿勢保持手段を簡単
な構造で実現でき、しかも、この姿勢保持手段を実現す
るため、回転ヨークに長穴を、ロックレバーにロックガ
イド溝を、および、半ロックレバーに半ロックガイド溝
をそれぞれ設け、これら回転ヨーク、ロックレバーおよ
び半ロックレバー以外の部品としては、位置決めピンお
よびばねを用意するだけでよいので、部品点数の増加を
招かず、キャスタの重量化を招くこともない。
【0018】この発明において、ロックレバーには、固
定ブラケットに向かって突出するロック凸部が設けら
れ、ロックレバーを固定ブラケットに係合させるため、
固定ブラケットには、ロック凸部を密に受け入れるロッ
ク凹部が設けられていると、簡単な構造により、ロック
レバーが固定ブラケットに係合する係合姿勢にあるとき
に、回転ヨークの鉛直軸線まわりの回転を禁止する状
態、すなわち車輪の方向転換機能を禁止する状態を実現
することができる。
【0019】また、この発明において、半ロックレバー
には、固定ブラケットに向かって突出する半ロック凸部
が設けられ、半ロックレバーを固定ブラケットに係合さ
せるため、固定ブラケットには、半ロック凸部を受け入
れる半ロック凹部が設けられ、回転ヨークの鉛直軸線ま
わりの回転に従って、半ロック凸部は、半ロック凹部内
において、所定の角度範囲だけ移動可能とされている
と、簡単な構造により、半ロックレバーが固定ブラケッ
トに係合する係合姿勢にあるときに、回転ヨークの鉛直
軸線まわりの回転を制限する状態、すなわち車輪の方向
転換機能を制限する状態を実現することができる。
【0020】
【0021】
【0022】前述したように、キャスタの大型化または
重量化、操作方法の複雑さまたは困難さ、現在状態の判
別の困難さ等の問題は、老人が使用する買物用手押し車
にキャスタが取り付けられるとき、老人の運動能力およ
び判別能力の低下のため、より深刻な状況をもたらすの
で、このような老人が使用する買物用手押し車に、この
発明の係るキャスタが取り付けられると、上述した効果
がより有効に作用する。
【0023】
【発明の実施の形態】図面は、この発明の一実施形態に
よるキャスタ1を説明するためのものである。このキャ
スタ1は、たとえば、図12に示すような買物用手押し
車2に取り付けられる。この買物用手押し車2は、典型
的には、老人が買物に出掛ける際に使用される。なお、
図12には、買物用手押し車2の右側面図が示されてい
て、実質的に左右対称の構造を有する買物用手押し車2
の左側の要素は、図示した右側の要素によって隠されて
いると理解すべきである。
【0024】買物用手押し車2は、本体フレーム3を備
える。本体フレーム3は、左右の前脚4および左右の後
脚5を備え、これら前脚4の各下端には、前輪6が地面
7上を転動可能なように取り付けられ、後脚5の各下端
には、後輪8が地面7上を転動可能なように取り付けら
れる。この実施形態では、前脚4および後脚5の各下端
において、それぞれ、2つずつ、前輪6および後輪8が
取り付けられている。
【0025】上述した前輪6が、後で詳細に説明するキ
ャスタ1をもって構成される。また、買物用手押し車2
は、買物等の荷物を収納するための収納ケース10を備
えている。収納ケース10は、前輪6および後輪8の双
方によって重量が受けられるように、本体フレーム3に
取り付けられる。収納ケース10は、荷物を出し入れす
るための開口(図示せず。)を上面に形成している。図
12には、この開口を規定する枠11が図示されてい
る。
【0026】また、買物用手押し車2は、上述の開口を
開閉可能に閉じる蓋を兼ねるとともに、収納ケース10
上に老人が着座することを可能にするための座面を形成
する、座面形成部材12を備えている。座面形成部材1
2は、たとえば、その後方端を支点として回動するよう
に収納ケース10に取り付けられる。さらに、本体フレ
ーム3には、老人がこの買物用手押し車2に押す操作を
与えるときに手で握るためのハンドル13、座面形成部
材12上に着座した老人の両側に位置する手摺14、お
よび座面形成部材12上に着座した老人の背を支える背
もたれ15が設けられている。
【0027】以下に、上述した買物用手押し車2の前輪
6を与えるキャスタ1について説明する。図1、図3お
よび図5は、キャスタ1の断面図であり、キャスタ1が
実現する3つの状態のそれぞれを示している。図2およ
び図4は、キャスタ1の作用を説明するためにキャスタ
1の主要部を略図的に示した平面図であり、図2に示し
た状態は図1に示した状態に対応し、図4に示した状態
は図3に示した状態に対応している。また、図6ないし
図11は、キャスタ1に備える主要な部品を単独で示し
ている。
【0028】キャスタ1は、前脚4にピン16を介して
固定される固定ブラケット17を備える。固定ブラケッ
ト17には、鉛直方向に向く鉛直軸線を与えるシャフト
18が保持される。このシャフト18のまわりで固定ブ
ラケット17に対して回転可能なように、回転ヨーク1
9が支持される。また、シャフト18が与える鉛直軸線
とは交差しない位置において水平方向に向く車軸20を
もって、前述した前輪6が回転ヨーク19に対して回転
自在に取り付けられる。
【0029】より詳細には、固定ブラケット17の下端
に形成された円筒状部分21の下方に向く開口内に、回
転ヨーク19の円筒状部分22が挿入される。このと
き、円筒状部分22は、シャフト18を受け入れる。シ
ャフト18と回転ヨーク19との間には、回転ヨーク1
9の回転を円滑にするための軸受スリーブ23が配置さ
れる。
【0030】シャフト18は、下端に頭部24を形成す
る段付きのボルトの形態をなしていて、固定ブラケット
17から突出した上端の雄ねじ部25にナット26を螺
合させることにより、自らが固定ブラケット17に対し
て取り付けられ、しかも、回転ヨーク19が固定ブラケ
ット17によって保持された状態とする。シャフト18
の頭部24と回転ヨーク19との間には、座金27が配
置され、ナット26と固定ブラケット17との間には、
座金28が配置される。
【0031】図6および図7に回転ヨーク19が単独で
示されている。図6は、回転ヨーク19を一部破断して
示す平面図であり、図7は、図6の線VII−VIIに
沿う断面図である。回転ヨーク19は、円筒状部分22
から張り出し、前述した車軸20を位置させる張出部2
9を有している。張出部29には、車軸20を貫通させ
る貫通穴30を形成する円筒状の軸受筒部31が突出す
るように設けられる。図示しないが、この軸受筒部31
の各端部に当接して位置決めされるように、2つの前輪
6がそれぞれ配置される。
【0032】このキャスタ1は、さらに、水平方向に向
く共通の水平軸線のまわりで回転ヨーク19に対して回
動可能なようにそれぞれ支持されるロックレバー32お
よび半ロックレバー33を備えている。この実施形態で
は、上述の共通の水平軸線として、車軸20が与える水
平軸線が用いられる。図8および図9にロックレバー3
2が単独で示されている。図8は、ロックレバー32の
平面図であり、図9は、図8の線IX−IXに沿う断面
図である。
【0033】ロックレバー32には、これに回動操作を
与えるためのロック操作部34が設けられ、ロック操作
部34から延びるように、1対の互いに対向する張出壁
35が形成される。これら張出壁35には、半円状に切
り欠かれた軸受穴36が設けられる。ロックレバー32
は、そのロック操作部34を回転ヨーク19の一方側に
位置させながら、1対の張出壁35の間に回転ヨーク1
9を位置させるように配置され、軸受穴36内に軸受筒
部31を嵌め込むことにより、回転ヨーク19に対して
回動可能なように支持される。
【0034】図10および図11には半ロックレバー3
3が単独で示されている。図10は、半ロックレバー3
3の平面図であり、図11は、図10の線XI−XIに
沿う断面図である。半ロックレバー33には、これに回
動操作を与えるための半ロック操作部37、および車軸
20を受け入れる軸受穴38が設けられる。前述した回
転ヨーク19の張出部29は、上方に開口を有する容器
状をなしていて、半ロックレバー33は、この張出部2
9内に位置される。このとき、半ロック操作部37は、
回転ヨーク19の他方側、すなわち、上述したロック操
作部34が位置する側とは反対側に位置される。また、
軸受穴38内に車軸20を受け入れることにより、半ロ
ックレバー33は回転ヨーク19に対して回動可能なよ
うに支持される。
【0035】このようにして、ロックレバー32および
半ロックレバー33は、水平方向に向く共通の水平軸
線、すなわち車軸20が与える軸線のまわりで回転ヨー
ク19に対して回動可能なようにそれぞれ支持される。
ロックレバー32には、固定ブラケット17に向かって
突出するロック凸部39が設けられる。他方、固定ブラ
ケット17には、ロック凸部39を密に受け入れてロッ
クレバー32を固定ブラケット17に係合させた状態と
するためのロック凹部40が設けられる。ロック凸部3
9およびロック凹部40の各断面形状は、図2および図
4に示されている。ロックレバー32は、その回動に従
って固定ブラケット17に係合する係合姿勢および係合
しない非係合姿勢を選択的にとるようにされる。
【0036】他方、半ロックレバー33には、固定ブラ
ケット17に向かって突出する半ロック凸部41が設け
られる。他方、固定ブラケット17には、半ロック凸部
41を受け入れて半ロックレバー33を固定ブラケット
17に係合させた状態とするための半ロック凹部42が
設けられる。図2および図4に示された半ロック凸部4
1および半ロック凹部42の各断面形状からわかるよう
に、半ロック凸部41は、半ロック凹部42内におい
て、所定の角度範囲、たとえば左右各15度の範囲だけ
移動可能とされる。半ロックレバー33は、その回動に
従って固定ブラケット17に係合する係合姿勢および係
合しない非係合姿勢を選択的にとるようにされる。
【0037】上述した回転ヨーク19、ロックレバー3
2および半ロックレバー33は、組立状態において、互
いに重なり合う部分を有している。すなわち、回転ヨー
ク19の張出部29とロックレバー32の張出壁35と
半ロックレバー33とが互いに重なり合っている。これ
ら重なり合う部分において、回転ヨーク19の張出部2
9には、図7によく示されているように、車軸20が与
える水平軸線、すなわち貫通穴30の中心軸線を中心と
する実質的に半径方向に延びる長穴43が設けられる。
【0038】また、上述の長穴43と重なり合う部分に
おいて、ロックレバー32の張出壁35には、長穴43
と交差する方向に延びるロックガイド溝44が設けられ
る。ロックガイド溝44の形態は、図9によく示されて
いる。また、長穴43と重なり合う部分において、半ロ
ックレバー33には、長穴43と交差する方向に延びる
半ロックガイド溝45が設けられる。半ロックガイド溝
45の形態は、図11によく示されている。
【0039】また、上述した長穴43とロックガイド溝
44と半ロックガイド溝45とを共通に貫通するよう
に、位置決めピン46が配置される。位置決めピン46
は、長穴43の延びる方向への変位のみが実質的に許容
されるように、長穴43に対する寸法関係が選ばれる。
また、ロックレバー32の回動動作と半ロックレバー3
3の回動動作とが互いに干渉しないようにするため、ロ
ックガイド溝44および半ロックガイド溝45の各寸法
は、ロックレバー32および半ロックレバー33の姿勢
に影響を及ぼさない状態で、位置決めピン46が所定の
範囲だけ長穴43内において変位し得るように選ばれる
ことが好ましい。
【0040】上述した位置決めピン46は、長穴43の
長手方向の一方端側、この実施形態では、車軸20が位
置する側へ変位するように、ばね47によって付勢され
る。ばね47は、たとえばコイル状の引っ張りばねで構
成され、その一方端が位置決めピン46に掛けられ、そ
の他方端は、半ロックレバー33に設けられた係止ピン
48に掛けられる。
【0041】このようなばね47は、位置決めピン46
を長穴43の一方端側へ変位させるように付勢すること
により、ロックレバー32および半ロックレバー33の
それぞれの特定の姿勢を維持するように作用する。この
ようなロックレバー32および半ロックレバー33のそ
れぞれの特定の姿勢の維持のため、ロックガイド溝44
および半ロックガイド溝45には、以下に述べるような
形状がそれぞれ付与される。
【0042】まず、ロックガイド溝44には、ロックレ
バー32が係合姿勢にあるときにばね47の付勢に従っ
て位置決めピン46を受け入れることによってロックレ
バー32を位置決めするロックレバー係合姿勢維持用凹
部49と、ロックレバー32が非係合姿勢にあるときに
ばね47の付勢に従って位置決めピン46を受け入れる
ことによってロックレバー32を位置決めするロックレ
バー非係合姿勢維持用凹部50とが設けられる。
【0043】また、半ロックガイド溝45には、半ロッ
クレバー33が係合姿勢にあるときにばね47の付勢に
従って位置決めピン46を受け入れることによって半ロ
ックレバー33を位置決めする半ロックレバー係合姿勢
維持用凹部51と、半ロックレバー33が非係合姿勢に
あるときにばね47の付勢に従って位置決めピン46を
受け入れることによって半ロックレバー33を位置決め
する半ロックレバー非係合姿勢維持用凹部52とが設け
られる。
【0044】以上述べた構成を有するキャスタ1は、前
輪6の方向転換機能に関して、これを禁止した状態、制
限した状態、および能動化した状態とするため、次のよ
うに操作される。まず、前輪6の方向転換機能を禁止し
た状態は、図1および図2に示されている。この状態で
は、ロックレバー32に設けられたロック凸部39が、
固定ブラケット17に設けられたロック凹部40に密に
係合していて、それによって、回転ヨーク19と固定ブ
ラケット17とが機械的に一体化され、回転ヨーク19
のシャフト18まわりの回転が禁止されている。この状
態にあるロックレバー32の係合姿勢は、長穴43内の
位置決めピン46がばね47の付勢に従ってロックレバ
ー32に設けられたロックガイド溝44の係合姿勢維持
用凹部49(図9参照)内に受け入れられることによっ
て維持される。
【0045】他の状態すなわち位置決めピン46が非係
合姿勢維持用凹部50(図9参照)に受け入れられてい
る状態から上述の方向転換機能禁止状態を得るために
は、ロックレバー32が、車軸20の軸線を中心とし
て、図1において時計方向に回動され、これによって、
ロック凸部39をロック凹部40に係合させることが行
なわれる。この操作の途中において、長穴43内の位置
決めピン46は、ロックガイド溝44の形状に沿って案
内されながら変位するが、このとき、ばね47の弾性に
抗して非係合姿勢維持用凹部50から脱出するように変
位した後、ばね47の弾性に従って係合姿勢維持用凹部
49に受け入れられるように変位する。
【0046】なお、図1および図2において、半ロック
レバー33に設けられた半ロック凸部41が、固定ブラ
ケット17に設けられた半ロック凹部42内に受け入れ
られているが、このことは、方向転換機能禁止状態を得
ることにとっては本質的なことではない。次に、前輪6
の方向転換機能を制限した状態は、図3および図4に示
されている。この状態では、ロック凸部39がロック凹
部40から脱出しているとともに、半ロックレバー33
に設けられた半ロック凸部41が、固定ブラケット17
に設けられた半ロック凹部42内に受け入れられてい
る。その結果、回転ヨーク19のシャフト18まわりの
回転は許容されるが、その回転可能な範囲は、半ロック
凸部41が半ロック凹部42内において移動し得る角度
範囲、たとえば左右各15度の範囲内に限定される。
【0047】上述の状態にある半ロックレバー33の係
合姿勢は、長穴43内の位置決めピン46がばね47の
付勢に従って半ロックレバー33に設けられた半ロック
ガイド溝45の係合姿勢維持用凹部51(図11参照)
内に受け入れられることによって維持される。他の状態
すなわち位置決めピン46が非係合姿勢維持用凹部52
(図11参照)に受け入れられている状態から上述の方
向転換機能制限状態を得るためには、半ロックレバー3
3が、車軸20の軸線を中心として、図3において反時
計方向に回動され、これによって、半ロック凸部41を
半ロック凹部42に係合させることが行なわれる。この
操作の途中において、長穴43内の位置決めピン46
は、半ロックガイド溝45の形状に沿って案内されなが
ら変位するが、このとき、ばね47の弾性に抗して非係
合姿勢維持用凹部52から脱出するように変位した後、
ばね47の弾性に従って係合姿勢維持用凹部51に受け
入れられるように変位する。
【0048】他方、この方向転換機能制限状態にあるロ
ックレバー32の非係合姿勢は、長穴43内の位置決め
ピン46がばね47の付勢に従ってロックレバー32に
設けられたロックガイド溝44の非係合姿勢維持用凹部
50内に受け入れられることによって維持される。この
ロックレバー32に関して、他の状態すなわち位置決め
ピン46が係合姿勢維持用凹部49に受け入れられてい
る状態から方向転換機能制限状態を得るためには、ロッ
クレバー32が、車軸20の軸線を中心として、図3に
おいて反時計方向に回動され、これによって、ロック凸
部39をロック凹部40から脱出させることが行なわれ
る。この操作の途中において、長穴43内の位置決めピ
ン46は、ロックガイド溝44の形状に沿って案内され
ながら変位するが、このとき、ばね47の弾性に抗して
係合姿勢維持用凹部49から脱出するように変位した
後、ばね47の弾性に従って非係合姿勢維持用凹部50
に受け入れられるように変位する。
【0049】次に、前輪6の方向転換機能を能動化した
状態は、図5に示されている。この状態では、ロック凸
部39がロック凹部40から脱出しているとともに、半
ロック凸部41が半ロック凹部42から脱出している。
その結果、回転ヨーク19のシャフト18まわりの回転
を制限するものはなく、前輪6は自在に方向転換をする
ことができる。
【0050】上述の状態にあるロックレバー32の非係
合姿勢は、方向転換機能制限状態の場合と同様、長穴4
3内の位置決めピン46がばね47の付勢に従ってロッ
クレバー32に設けられたロックガイド溝44の非係合
姿勢維持用凹部50内に受け入れられることによって維
持される。また、他の状態すなわち位置決めピン46が
係合姿勢維持用凹部49に受け入れられている状態から
この方向転換機能能動化状態を得るための操作およびそ
れによる動作についても、前述した方向転換機能制限状
態において説明したのと同様である。
【0051】他方、上述の方向転換機能能動化状態にあ
る半ロックレバー33の非係合姿勢は、長穴43内の位
置決めピン46がばね47の付勢に従って半ロックレバ
ー33に設けられた半ロックガイド溝45の非係合姿勢
維持用凹部52内に受け入れられることによって維持さ
れる。他の状態すなわち位置決めピン46が係合姿勢維
持用凹部51に受け入れられている状態から上述の方向
転換機能能動化状態を得るためには、半ロックレバー3
3が、車軸20の軸線を中心として、図5において時計
方向に回動され、これによって、半ロック凸部41を半
ロック凹部42から脱出させることが行なわれる。この
操作の途中において、長穴43内の位置決めピン46
は、半ロックガイド溝45の形状に沿って案内されなが
ら変位するが、このとき、ばね47の弾性に抗して係合
姿勢維持用凹部51から脱出するように変位した後、ば
ね47の弾性に従って非係合姿勢維持用凹部52に受け
入れられるように変位する。
【0052】以上、この発明を図示した実施形態に関連
して説明したが、この発明の範囲内において、その他、
種々の実施形態が可能である。たとえば、図示した実施
形態によるキャスタ1は、買物用手押し車2に適用され
るものであったが、たとえば、乳母車、車椅子などの他
の手動運搬車両に適用されても、さらには、手動運搬車
両以外の移動体に適用されてもよい。
【0053】また、図示の実施形態では、ロック凹部4
0と半ロック凹部42とが互いに同じ断面形状を有して
いるので、ロック凹部40に半ロック凸部41を係合さ
せ、また、半ロック凹部42にロック凸部39を係合さ
せることもできる。しかしながら、このような構成は、
この発明の本質とは無関係であり、たとえば、ロック凹
部には半ロック凸部を係合させることができず、また、
半ロック凹部にはロック凸部を係合させることができな
いように構成されていてもよい。
【0054】また、図示の実施形態では、ロックレバー
32および半ロックレバー33を回動可能に支持する共
通の水平軸線として、車軸20の中心軸線が選ばれた
が、回転ヨーク19の他の位置を通る軸線が選ばれても
よい。また、図示の実施形態では、ばね47は、位置決
めピン46を長穴43内において車軸20が位置する側
へ変位させるように付勢する態様で設けられたが、車軸
20から遠ざける方向へ変位させるように付勢する態様
で設けられてもよい。この後者の場合には、ロックレバ
ー係合姿勢維持用凹部49および非係合姿勢維持用凹部
50ならびに半ロックレバー係合姿勢維持用凹部51お
よび非係合姿勢維持用凹部52を、ロックガイド溝44
および半ロックガイド溝45の各々の、車軸20から遠
い側の辺、図示の実施形態では上辺に位置させればよい
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態によるキャスタ1の断面
図であり、前輪6の方向転換機能が禁止された状態を示
している。
【図2】図1に示した状態にある固定ブラケット17と
ロックレバー32と半ロックレバー33との位置関係を
図解的に示す平面図である。
【図3】図1に対応する図であって、前輪6の方向転換
機能が制限された状態を示している。
【図4】図3に示した状態にある固定ブラケット17と
ロックレバー32と半ロックレバー33との位置関係を
図解的に示す平面図である。
【図5】図1に対応する図であって、前輪6の方向転換
機能が能動化された状態を示している。
【図6】図1に示したキャスタ1に備える回転ヨーク1
9を一部破断して示す平面図である。
【図7】図6の線VII−VIIに沿う断面図である。
【図8】図1に示したキャスタ1に備えるロックレバー
32を示す平面図である。
【図9】図8の線IX−IXに沿う断面図である。
【図10】図1に示したキャスタ1に備える半ロックレ
バー33を示す平面図である。
【図11】図10の線XI−XIに沿う断面図である。
【図12】図1に示したキャスタ1が適用された買物用
手押し車2を示す右側面図である。
【符号の説明】
1 キャスタ 2 買物用手押し車(移動体) 6 前輪(車輪) 17 固定ブラケット 18 シャフト(鉛直軸線) 19 回転ヨーク 20 車軸(水平軸線) 32 ロックレバー 33 半ロックレバー 34 ロック操作部 36,38 軸受穴 37 半ロック操作部 39 ロック凸部 40 ロック凹部 41 半ロック凸部 42 半ロック凹部 43 長穴 44 ロックガイド溝 45 半ロックガイド溝 46 位置決めピン 47 ばね 49 ロックレバー係合姿勢維持用凹部 50 ロックレバー非係合姿勢維持用凹部 51 半ロックレバー係合姿勢維持用凹部 52 半ロックレバー非係合姿勢維持用凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60B 33/00 - 33/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体に固定される固定ブラケットと、 鉛直方向に向く鉛直軸線のまわりで前記固定ブラケット
    に対して回転可能なように支持される回転ヨークと、 前記鉛直軸線とは交差しない水平方向に向く車軸をもっ
    て前記回転ヨークに対して回転自在に取り付けられる車
    輪と、 水平方向に向く共通の水平軸線のまわりで前記回転ヨー
    クに対して回動可能なようにそれぞれ支持されるロック
    レバーおよび半ロックレバーとを備え、前記ロックレバ
    ーは、これに回動操作を与えるためのロック操作部を前
    記回転ヨークの一方側に位置させており、その回動に従
    って前記固定ブラケットに係合する係合姿勢および係合
    しない非係合姿勢を選択的にとるようにされるととも
    に、係合姿勢にあるとき、前記回転ヨークの前記鉛直軸
    線まわりの回転を禁止するようにされ、 前記半ロックレバーは、これに回動操作を与えるための
    半ロック操作部を前記回転ヨークの他方側に位置させて
    おり、その回動に従って前記固定ブラケットに係合する
    係合姿勢および係合しない非係合姿勢を選択的にとるよ
    うにされるとともに、係合姿勢にあるとき、前記回転ヨ
    ークの前記鉛直軸線まわりの回転を所定の角度範囲内に
    限定するようにされ、 さらに、前記ロックレバーおよび前記半ロックレバー
    を、前記係合姿勢および前記非係合姿勢の各々において
    保持するための姿勢保持手段を備え 前記回転ヨークと前記ロックレバーと前記半ロックレバ
    ーとは、互いに重なり合う部分を有し、 前記姿勢保持手段は、 前記回転ヨークと前記ロックレバーと前記半ロックレバ
    ーとが互いに重なり合う部分において前記回転ヨークに
    設けられ、かつ前記水平軸線を中心とする実質的に半径
    方向に延びる長穴、 前記長穴と重なり合う部分において前記ロックレバーに
    設けられ、かつ前記長穴と交差する方向に延びるロック
    ガイド溝、 前記長穴と重なり合う部分において前記半ロックレバー
    に設けられ、かつ前記長穴と交差する方向に延びる半ロ
    ックガイド溝、 前記長穴と前記ロックガイド溝と前記半ロックガイド溝
    とを共通に貫通するように配置され、前記長穴の延びる
    方向への変位のみが実質的に許容される位置決めピン、
    および 前記位置決めピンを前記長穴の長手方向の一方端
    側へ変位させるように付勢するばねを備え、 前記ロックガイド溝には、前記ロックレバーが前記係合
    姿勢にあるときに前記ばねの付勢に従って前記位置決め
    ピンを受け入れることによって前記ロックレバーを位置
    決めするロックレバー係合姿勢維持用凹部と、前記ロッ
    クレバーが前記非係合姿勢にあるときに前記ばねの付勢
    に従って前記位置決めピンを受け入れることによって前
    記ロックレバーを位置決めするロックレバー非係合姿勢
    維持用凹部とが設けられ、 前記半ロックガイド溝には、前記半ロックレバーが前記
    係合姿勢にあるときに前記ばねの付勢に従って前記位置
    決めピンを受け入れることによって前記半ロックレバー
    を位置決めする半ロックレバー係合姿勢維持用凹部と、
    前記半ロックレバーが前記非係合姿勢にあるときに前記
    ばねの付勢に従って前記位置決めピンを受け入れること
    によって前記半ロックレバーを位置決めする半ロックレ
    バー非係合姿勢維持用凹部とが設けられる、 キャスタ。
  2. 【請求項2】 前記ロックレバーには、前記固定ブラケ
    ットに向かって突出するロック凸部が設けられ、前記ロ
    ックレバーを前記固定ブラケットに係合させるため、前
    記固定ブラケットには、前記ロック凸部を密に受け入れ
    るロック凹部が設けられる、請求項1に記載のキャス
    タ。
  3. 【請求項3】 前記半ロックレバーには、前記固定ブラ
    ケットに向かって突出する半ロック凸部が設けられ、前
    記半ロックレバーを前記固定ブラケットに係合させるた
    め、前記固定ブラケットには、前記半ロック凸部を受け
    入れる半ロック凹部が設けられ、前記回転ヨークの前記
    鉛直軸線まわりの回転に従って、前記半ロック凸部は、
    前記半ロック凹部内において、所定の角度範囲だけ移動
    可能とされる、請求項1または2に記載のキャスタ。
  4. 【請求項4】 老人が使用する買物用手押し車に取り付
    けられる、請求項1ないしのいずれかに記載のキャス
    タ。
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