JP3226572B2 - 車椅子乗り入れ式自動車に適用される車椅子構造 - Google Patents

車椅子乗り入れ式自動車に適用される車椅子構造

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JP3226572B2 JP23773791A JP23773791A JP3226572B2 JP 3226572 B2 JP3226572 B2 JP 3226572B2 JP 23773791 A JP23773791 A JP 23773791A JP 23773791 A JP23773791 A JP 23773791A JP 3226572 B2 JP3226572 B2 JP 3226572B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車椅子が自由に乗降
出来るようになされた車椅子乗り入れ式自動車に適用さ
れる車椅子構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、EP公開公報890
431号に示されるように、乗員が車椅子に乗車しまま
の状態で、自動車に乗降することの出来る自動車が種々
開発されている。この従来公報に開示される自動車にお
いては、車椅子が後方から車内に乗り入れられるように
構成されている。このため、車椅子がこの自動車内に乗
り入れられた状態で、この車椅子に乗った乗員の姿勢
は、自動車の走行方向前方を向くこととなり、この車椅
子への乗員に走行中において、違和感を与えずに済むこ
ととなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来公報に開示される自動車においては、上述したよう
に、車内に後方から乗り入れられるように設定されてい
るため、この車椅子の乗り降りに際してリヤーバンパー
が邪魔となり、このリヤーバンパを乗り越えた状態でな
ければ、タラップを出し入れすることが出来ないもので
ある。従つて、このタラップは路面に対して急角度で引
き出されることになるか、または、この路面に対する設
置角度を小さくしようとすると、このタラップの引き出
し長さをかなり長く設定しなければならず、解決が要望
されている。
【0004】この発明は、上述した問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、車両走行中の加速、減速
時においても、極めて安定して車椅子を支持でき、車椅
子を車両の進行方向に対して直交方向から乗り入れた状
態で、椅子を回転させるだけで車椅子に着座した乗員を
前向きにでき、車椅子の乗り降りを容易化できる車椅子
乗り入れ式自動車に適用される車椅子構造に関するもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決
し、目的を達成するため、この発明に係わる車椅子乗り
入れ式自動車に適用される車椅子構造は、側面にドア開
口部が形成され、このドア開口部に隣接したフロアー部
がフラットに形成された車体と、このドア開口部近傍に
収納され、車椅子の乗り入れ時に引き出されるタラップ
と、このタラップを介して車両側方から車体内に乗り入
れられた複数の車輪を具備する車椅子を、この乗り入れ
姿勢のままで前記車椅子の車輪の回転軸が車両の進行方
向に沿う状態で前記フロアー部に固定する固定支持手段
とを具備する車椅子乗り入れ式自動車に適用される車椅
子構造であって、前記車椅子は、車輪を介して走行可能
な車本体と、この車本体上に取り付けられ、乗員が着座
される椅子と、この椅子を前記車本体に対して回転可能
に取り付け支持する回転支持手段とを具備し、車椅子の
走行状態においては、この車椅子の走行方向前方に向け
てその取り付け位置を固定され、前記自動車に乗り入れ
られた状態においては、この自動車の走行方向前方に向
かうように、前記回転支持手段を介して、その取り付け
位置を回転される。
【0006】また、この発明に係わる車椅子乗り入れ式
自動車において、前記タラップは、引き出された状態
で、路面と前記フロアー部との間を所定の傾斜角度で連
結し、引き込まれた状態で折り畳まれる事を特徴として
いる。また、この発明に係わる車椅子乗り入れ式自動車
において、前記タラップは折り畳まれた状態で、前記フ
ロアー部上に形成された凹部内に収納される事を特徴と
している。また、この発明に係わる車椅子乗り入れ式自
動車において、前記タラップは引き出された状態で、前
記車椅子が自力走行するに十分な傾斜角度となる長さま
で延出する事を特徴としている。
【0007】また、この発明に係わる車椅子乗り入れ式
自動車において、前記ドア開口部は、スライドドアによ
り開放可能に閉塞される事を特徴としている。また、こ
の発明に係わる車椅子乗り入れ式自動車において、前記
固定支持手段は、前記フロアー上に乗り上げられた車椅
子上に乗車した乗員により操作可能な位置に配設されて
いる事を特徴としている。また、この発明に係わる車椅
子乗り入れ式自動車において、前記固定支持手段は、前
記フロアー上に固定され、車椅子の前輪が当接する当接
片と、前記フロアー部上に配設され、車椅子の後輪に係
止される揺動可能な係止レバーとを備え、この係止レバ
ーの一端を押し下げることにより、これの他端が前記車
椅子の後輪に後方から係止され、この車椅子を前記フロ
アー部上に固定させる事を特徴としている。
【0008】また、この発明に係わる車椅子乗り入れ式
自動車に適用される車椅子構造において、前記車本体
は、駆動源からの駆動力により自力走行可能に構成され
ている。
【0009】
【作用】以上の様に、この発明に係わる車椅子乗り入れ
式自動車は構成されているので、タラップはリヤーバン
パーのような障害物を乗り越えることなく、フロアー部
から車体の側方に向けて引き出されることとなり、タラ
ップの引き出し長さを短く設定した状態で、その路面に
対する設置角度を小さくすることが出来、車椅子の乗り
降りを容易にすることが出来ることとなる。また、この
自動車には、これの側方から車椅子が乗り入れられ、そ
の乗り入れ姿勢のまま係止されることになるため、自動
車の走行に際して発生する車体前後方向の加速度に対し
て、直交する方向に車椅子は向くこととなる。このた
め、この車椅子はフロアー部上に効果的に支持されるこ
ととなる。更に、この車椅子の椅子は回転自在になされ
ているので、自動車の走行に際して、この車椅子の乗り
入れ方向を変更することなく、この椅子のみを回転され
るだけで、この椅子に着座する乗員の姿勢を、自動車の
走行方向に向けることが出来、この乗員の走行時におけ
る違和感を解消させることが出来ることになる。
【0010】
【実施例】以下に、この発明に係わる車椅子乗り入れ式
自動車の一実施例の構造を、添付図面を参照して詳細に
説明する。先ず、図1に示すように、この一実施例の車
椅子乗り入れ式自動車(以下、単に自動車と呼ぶ。)1
0は、これの左側方であつて、ヒンジ止めされた左前ド
アー12の後方に、スライドドア14により開閉される
ドア開口部16が形成されており、このスライドドア1
4を後方にスライドさせることにより、自動車10の左
側方がドア開口部16を介して、大きく開放されるよう
に構成されている。尚、この自動車10の車室内には、
少なくともこのドア開口部16に隣接する部位がフラッ
トに形成されたフロアー18が配設されている。ここ
で、このフロアー18には、車椅子20が乗り入れられ
ない状態においては、図示しないリヤーシートが取り外
し自在に取り付けられるように構成されている。
【0011】このように構成される自動車10には、図
示するように、スライドドア14が後方にスライドされ
た状態においては、フロアー18から側方に引き出され
るタラップ22が設けられており、このタラップ22を
介して、車椅子20が自動車10に乗り降りされるよう
になされている。このタラップ22に関しては、後に詳
細に説明するが、基端部側をフロアー18と略同一高さ
になされ、先端部が所定の傾斜角度で路面上に設置され
されるように構成されている。ここで、この傾斜角度
は、このタラップ22が、フロアー18からそのまま側
方に(即ち、バンパー部材等に邪魔されることなく)延
出するようになされているので、短い延出距離でありな
がら小さな角度とで済むこととなるものである。
【0012】ここで、この車椅子20は、基本的に、周
知の電動走行式三輪車構造に構成されており、以下にそ
の構造を簡単に説明する。即ち、この車椅子20は、車
本体24と、この車本体24の前方に回転自在に配設さ
れた一本の前輪26と、この車本体24の後方に回転自
在に配設された左右一対の後輪28と、これら後輪28
を回転駆動するための図示しないモータと、このモータ
を駆動するための図示しない電源としてのバツテリー
と、前輪26を操舵するためのハンドル30と、車本体
24上に、回転支持機構32を介して垂直軸線回りに回
転自在に支持された椅子34とを備えて構成されてい
る。ここで、この回転支持機構32は、椅子34を、こ
れに着座した乗員がこの車椅子20の走行方向前方を向
く通常位置と、これの左側方を向く回動位置との間で回
転自在に支持しており、夫々の位置(即ち、通常位置と
回動位置)とで係止可能になされている。
【0013】次に、図2を参照して、上述したタラップ
22及びこれの収納構造と、このタラップ22を介して
自動車10内に乗り入れた車椅子20をフロアー18上
に固定するための固定支持装置36とについて説明す
る。先ず、タラップ22は、3段式に引き伸ばされるよ
うに構成されており、引き伸ばされた状態で、略1枚の
板として機能するに十分な剛性を有するように構成され
ている。一方、このタラップ22を折り畳まれた状態で
収納するために、フロアー18の開口部16の下縁を規
定する左方のサイドシル38に隣接する部分には、凹部
40が形成されている。ここで、この凹部40は、ここ
にタラップ22を折り畳まれた状態で収納した状態で、
その上部開口をフロアー18と同一面を構成する蓋部材
42により覆われるようになされている。尚、このタラ
ップ22はその基端部をサイドシル38の内側面の上端
縁に支軸44を介して回動自在に軸支されている。
【0014】このようにタラップ22は収納されている
ので、その使用に際しては、スライドドア14を後方に
スライドさせて、ドア開口部16を開放させた状態で、
蓋部材42を上方に跳ね上げさせ、凹部40の上部を開
放させる。この後、この開放された上部開口を介して、
図中実線で示すように折り畳まれた状態のタラップ22
を、支軸44回りに回動させることにより、サイドシル
38上に取り出し、ここから側方に引き出すことによ
り、図中二点鎖線で示すように、その先端が路面上に設
置されることとなる。この後、上述した蓋部材40を閉
じることにより、この空になされた凹部40は閉塞さ
れ、フロアー18は凹所のないフラット状に設定される
ことになる。
【0015】従つて、この車椅子20への乗員Mは、こ
の車椅子20を走行駆動させることにより、タラップ2
2を介して、自動車10内に乗り込むことが出来ること
になり、また、この自動車内に乗り込んだ状態で、フラ
ットなフロアー18上を走行させて、車室内の奥までこ
の車椅子20を進ませることが出来ることとなる。一
方、このように自動車10内に乗り込んだ車椅子20を
フロアー18上に固定するための固定支持装置36は、
フロアー18上の右側方に固定され、自動車10内に左
側方から乗り込んできた車椅子20がそのまま奥まで進
み、その後部が車内に完全に入り込んだ状態で、これの
前輪26が当接する当接ブロツク46と、この当接ブロ
ツク46に前輪26を当接させた状態で、後輪28を後
方から係止する係止機構48とを備えている。即ち、こ
の固定支持装置36は、自動車10に側方から乗り込ん
できた車椅子20を、その乗り込んできた姿勢のまま
で、即ち、その前後方向が、自動車10の車幅方向に沿
う状態で、前輪26と後輪28とを夫々前方及び後方か
ら挟持する状態で、その停止位置に固定するように構成
されている。尚、この当接ブロツク46は、これに当接
した前輪26を両側から挟持するように形成されてい
る。
【0016】ここで、この係止機構48は、当接ブロツ
ク46に前輪26を当接させた状態で停止した車椅子2
0に着座した乗員Mの手により操作される範囲内のフロ
アー18上に配設されている。そして、この係止機構4
8は、詳細には、図3に示すように、平面視で略横倒し
のU字状に形成された係止レバー50を備えている。即
ち、この係止レバー50は、自動車10の略前後方向に
沿つて延出する中間部分50aと、この中間部分50a
の両端から、これに直交する状態で夫々車幅方向に沿う
ように折曲され、互いに略平行になされた一対の延出部
分50bとから一体的に形成されている。尚、図3にお
いて、この係止機構48はこれの中心線を境に左右対称
形状になされているので、図中右方側の部分のみが部分
的に示されている。
【0017】このように形成された係止レバー50は、
両延出部分50bの略中央部においてフロアー18上に
固定された揺動ブロツク52に、揺動軸54を介して、
揺動可能に支持されている。一方、これら延出部分50
bの先端には、ジヨイント機構56を介して、乗員Mの
手により握られる握り部58が夫々接続されている。こ
こで、このジヨイント機構56は、握り部58を係止レ
バー50の揺動方向に関しては一体的に接続し、側方へ
の回動を自由に許容するように構成されている。詳細に
は、このジヨイント機構56は、図4に取り出して示す
ように、係止レバー50の各延出部分50bの先端に略
水平に延出する間隙を間に有した状態で二股状に上下に
分かれて一体に形成された一対の分岐片56a,56b
と、各握り部58の基端部に一体的に形成され、対応す
る上下一対の分岐片56a,56bに挟持される状態で
水平に延出する被挟持片56cと、上側の分岐片56
a,被挟持片56c,下型の分岐片56bを順次略垂直
方向に沿つて貫通した軸支ピン56dとを備えて構成さ
れている。
【0018】このようにジヨイント機構56は構成され
ているので、各握り部58は対応する延出部分50bか
ら軸支ピン56d回りに側方への回動を許容されること
となる。また、乗員Mが両握り部58を握って押し下げ
ることにより、係止レバー50は正面視で反時計方向に
回動し、これの中間部分50aは上方に持ち上げられ、
後輪28に後方から係止することとなる。
【0019】ここで、各握り部58の先端は側外方に折
曲され、折曲片58aを規定している。そして、上述し
たように係止レバー50をこれの中間部分50aが後輪
28を後方から係止するように揺動させた状態で、各握
り部58の折曲片58aに対向する位置のフロアー18
上には、各折曲片58aが挿入される挿入穴60aが形
成されたロックステイ60が固定されている。即ち、上
述した係止状態において、各折曲片58aが上述した軸
支ピン56d回りに回動され、対応するロックステイ6
0の挿入穴60a内に挿入されることにより、この係止
状態がロックされることになる。このようにして、乗員
Mが握り部58から手を離したとしても、この係止状態
はロックされ、車椅子20はフロアー18上に係止され
続けられることとなる。
【0020】尚、この係止レバー50は、図2に示すよ
うに、コイルスプリング62により、正面視で時計方向
に沿つて回動偏倚するように付勢されている。即ち、こ
の係止レバー50は、これに外力が作用しない状態にお
いて、これの中間部分50aが下方に押し下げられ、フ
ロアー18上に密着して、後輪28を係止しないと共
に、前輪26がこの上を通過することを妨げないような
非係止位置に弾性的に保持されている。従つて、乗員M
は、上述したように後輪28を後方から係止するに際し
て、このコイルスプリング62の付勢力に抗して、係止
レバー50を反時計方向に回動させなければならないも
のである。一方、この係止機構48による係止状態を解
除する際には、乗員Mは単に握り部58の折曲片58a
を対応するロックステイ60の挿入穴60aから引き抜
くことにより、係止レバー50はコイルスプリング62
の付勢力により、非係止位置まで自動的に揺動すること
となり、このようにして係止状態が解除されることとな
る。
【0021】一方、上述したようにして、自動車10内
に乗り込んできた車椅子20は、固定支持装置36を介
して、フロアー18上に確実に固定されることになる
が、その固定姿勢は、既に説明したように、自動車10
の車幅方向に沿うこととなる。この結果、自動車10の
走行中において頻繁に車体前後方向に沿う加速度がこの
車椅子20に作用することとなるが、この車椅子20は
車体前後方向に関しては、その停止姿勢に基づき移動し
難い状態にある。このため、例え車体前後方向の加速度
が車椅子20に作用したとしても、この車椅子20のフ
ロアー18上における停止状態は確実に保持されること
となる。
【0022】一方、上述した説明から明らかなように、
この自動車10内に乗り込んできた車椅子20に着座す
る乗員Mは、自動車10の側方に向くことになるが、こ
の状態は、他の乗員が全て前方を向いていることと異な
り、乗員Mにとつて非常に違和感のあるものである。こ
のため、この一実施例においては、上述した回転支持機
構32を介して、椅子34を車椅子20に関して左側方
を向くように回動させる。この結果、この椅子34に着
座する乗員Mは、図5に示すように、自動車10の前方
を向くことが出来ることとなり、他の乗員と同じ方向を
向くことで、上述した違和感を解消させることが出来る
こととなる。
【0023】この発明は、上述した一実施例の構成に限
定されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能である事は言うまでもない。例えば、上述
した一実施例においては、固定支持装置36は係止レバ
ー50を有する係止機構48を備えるように説明した
が、この発明は、このような構成に限定されることな
く、車椅子20をフロアー18上に固定することが出来
るものであれば何でも良い。
【0024】また、上述した一実施例においては、車椅
子は、電動走行式三輪車構造に構成されるように説明し
たが、この発明は、このような構成に限定されることな
く、その駆動方式は何でも良く、また駆動源を持たず
に、乗員Mの手により走行されるタイプであつても良い
し、また、四輪構造であつても良い。
【0025】
【発明の効果】以上詳述した様に、この発明に係わる車
椅子乗り入れ式自動車に適用される車椅子構造によれ
ば、側面に形成されたドア開口部近傍に収納され、車椅
子の乗り入れ時に引き出されるタラップを介して車両側
方から車体内に乗り入れられた複数の車輪を具備する
椅子を、この乗り入れ姿勢のままで車椅子の車輪の回転
軸が車両の進行方向に沿う状態でフロアー部に固定さ
れ、車椅子の走行状態においては、この車椅子の走行方
向前方に向けてその取り付け位置を固定されるので、車
両走行中の加速、減速時においても、極めて安定して車
椅子を支持できる。また、自動車に乗り入れられた状態
においては、この自動車の走行方向前方に向かうよう
に、その取り付け位置を回転されることにより、車椅子
を車両の進行方向に対して直交方向から乗り入れた状態
で、椅子を回転させるだけで車椅子に着座した乗員を前
向きにでき、車椅子の乗り降りを容易化できる。
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる車椅子乗り入れ式自動車の一
実施例の構成を概略的に示す斜視図である。
【図2】図1に示す自動車に車椅子が乗り込む状態を示
す正面図である。
【図3】図2に示す固定支持装置の構成を取り出して詳
細に示す斜視図である。
【図4】図3に示すジヨイント機構の構成を取り出して
示す断面図である。
【図5】図2に示す乗り入れ状態から、椅子を回転させ
て乗員が正面を向くようにした状態を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
10 自動車、12 左前ドア、14 スライド
ドア、16 ドア開口部、18 フロアー、20
車椅子、22 タラップ、24 車本体、26
前輪、28 後輪、30 ハンドル、32 回
転支持機構、34椅子、36 固定支持装置、38
左方のサイドシル、40 凹部、42蓋部材、44
支軸、46 当接ブロツク、48 係止機構、
50 係止レバー、50a 中間部分、50b
延出部分、52 揺動ブロツク、54 揺動軸、5
6 ジヨイント機構、56a;56b 分岐片、5
6c被挟持片、58 握り部、58a 折曲片、6
0 ロックステイ、60a挿入穴、62 コイルス
プリングである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−132952(JP,A) 特開 昭60−199448(JP,A) 特開 昭54−55907(JP,A) 特開 平1−284245(JP,A) 実開 昭57−57830(JP,U) 特公 平2−38492(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60P 3/00 B60P 1/43 A61G 5/00 510

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側面にドア開口部が形成され、このドア
    開口部に隣接したフロアー部がフラットに形成された車
    体と、このドア開口部近傍に収納され、車椅子の乗り入
    れ時に引き出されるタラップと、このタラップを介して
    車両側方から車体内に乗り入れられた複数の車輪を具備
    する車椅子を、この乗り入れ姿勢のままで前記車椅子の
    車輪の回転軸が車両の進行方向に沿う状態で前記フロア
    ー部に固定する固定支持手段とを具備する車椅子乗り入
    れ式自動車に適用される車椅子構造であって、 前記車椅子は、車輪を介して走行可能な車本体と、 この車本体上に取り付けられ、乗員が着座される椅子
    と、 この椅子を前記車本体に対して回転可能に取り付け支持
    する回転支持手段とを具備し、 車椅子の走行状態においては、この車椅子の走行方向前
    方に向けてその取り付け位置を固定され、 前記自動車に乗り入れられた状態においては、この自動
    車の走行方向前方に向かうように、前記回転支持手段を
    介して、その取り付け位置を回転される事を特徴とする
    車椅子乗り入れ式自動車に適用される車椅子構造。
  2. 【請求項2】 前記タラップは、引き出された状態で、
    路面と前記フロアー部との間を所定の傾斜角度で連結
    し、 引き込まれた状態で折り畳まれる事を特徴とする請求項
    1に記載の車椅子乗り入れ式自動車に適用される車椅子
    構造。
  3. 【請求項3】 前記タラップは折り畳まれた状態で、前
    記フロアー部上に形成された凹部内に収納される事を特
    徴とする請求項2に記載の車椅子乗り入れ式自動車に適
    用される車椅子構造。
  4. 【請求項4】 前記タラップは引き出された状態で、前
    記車椅子が自力走行するに十分な傾斜角度となる長さま
    で延出する事を特徴とする請求項2に記載の車椅子乗り
    入れ式自動車に適用される車椅子構造。
  5. 【請求項5】 前記ドア開口部は、スライドドアにより
    開放可能に閉塞される事を特徴とする請求項1に記載の
    車椅子乗り入れ式自動車に適用される車椅子構造。
  6. 【請求項6】 前記固定支持手段は、前記フロアー上に
    乗り上げられた車椅子上に乗車した乗員により操作可能
    な位置に配設されている事を特徴とする請求項1に記載
    の車椅子乗り入れ式自動車に適用される車椅子構造。
  7. 【請求項7】 前記固定支持手段は、 前記フロアー上に固定され、車椅子の前輪が当接する当
    接片と、前記フロアー部上に配設され、車椅子の後輪に
    係止される揺動可能な係止レバーとを備え、 この係止レバーの一端を押し下げることにより、これの
    他端が前記車椅子の後輪に後方から係止され、この車椅
    子を前記フロアー部上に固定させる事を特徴とする請求
    項6に記載の車椅子乗り入れ式自動車に適用される車椅
    子構造。
  8. 【請求項8】 前記車本体は、駆動源からの駆動力によ
    り自力走行可能に構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の車椅子乗り入れ式自動車に適用される車椅
    子構造。
JP23773791A 1991-09-18 1991-09-18 車椅子乗り入れ式自動車に適用される車椅子構造 Expired - Fee Related JP3226572B2 (ja)

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