JP2021181275A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】前部座席から車両外側側方に向いた後部座席を車両前方に戻すことが可能な車両を提供する。【解決手段】車両10は、車室12内の車両前方に設けられたフロント右座席14Rと、車室12内でフロント右座席14Rの車両後方側に設けられたリヤ右座席16Rと、リヤ右座席16Rが車両前方を向いた第1位置と、車両外側側方を向けた第2位置との間で回転可能とする回転テーブル28と、フロント右座席14Rの側方に設けられた操作レバー82と、操作レバー82と回転テーブル28又はリヤ右座席16Rとを機械的に連結する操作用ワイヤ84と、を備え、操作レバー82の操作により回転テーブル28又はリヤ右座席16Rが回転され、リヤ右座席16Rを第2位置から第1位置に戻すものである。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に関する。
従来、車両用シートを回転可能として、車両用シートを車両外側側方に向けて車両に対する乗員の乗降を可能としたものが提案されている。
特許文献1には、セダンタイプの車両の後部座席に、車両外側側方に回転可能な構造を設けたものが記載されている。このような後部座席を設けることによって、後部座席に着座した乗員が車両から降りる際に後部座席を車両外側側方に向けて降車の利便性を高めることができる。
特開平10−217812号公報
ところで、上記特許文献1の車両の場合には、後部座席の乗員が降車した後、乗員が座席を前方側に戻すことが必要である。例えば、足腰が不自由な老人が乗員の場合には、その行為が負担になるおそれがある。
一方、前部座席の乗員が後部座席を回転させる場合には、車室内で後部座席側に身を乗り出して行うのは不自由である。また、前部座席の乗員が、前部座席から降車して後部座席に回り込んで後部座席を回転することは煩雑である。
さらに、前部座席から操作して後部座席を電動で回転させることも考えられるが、車両の製造コストが大きく増加するため、好ましくない。
本発明は上記事実を考慮し、製造コストの増加を抑制しつつ、前部座席から車両外側側方に向いた後部座席を車両前方に戻すことが可能な車両を提供することを目的とする。
請求項1に記載の車両は、車室内の車両前方に設けられた第1座席と、前記車室内で第1座席の車両後方側に設けられた第2座席と、前記第2座席が車両前方を向いた第1位置と、車両外側側方を向けた第2位置との間で回転可能とする座席回転機構と、前記第1座席の側方に設けられた操作部と、前記操作部と前記座席回転機構とを機械的に連結し、前記操作部における操作入力を前記座席回転機構に伝達する、又は、前記操作部と前記第2座席とを機械的に連結し、前記操作部における操作入力を前記第2座席に伝達する連結部と、を備える。
この車両では、車室内で第1座席の車両後方側に位置する第2座席が車両前方を向いた第1位置と車両外側側方を向いた第2位置との間で座席回転機構により回転可能とされている。したがって、第2座席の着座乗員が車両から降車する際、第2座席を第1位置(車両前方)から第2位置(車両外側側方)に向けて回転させることにより、第2座席の着座乗員の降車を容易にすることができる。
一方、第2座席の着座乗員が降車後、車両外側側方を向いた第2座席を車両前方に戻す際には、車室内で第2座席の車両前方側に位置する第1座席の着座乗員が側方に設けられた操作部を操作する。操作部と座席回転機構又は第2座席が連結部によって機械的に連結されているため、操作部の操作入力が連結部によって機械的に座席回転機構又は第2座席に伝達され、第2座席を第2位置(車両外側側方)から第1位置(車両前方)に向けて回転させることができる。
すなわち、第2座席の着座乗員が第2座席を車両外側側方に向けた状態で降車した後、その着座乗員が第2座席の向きを車両前方に戻す必要がなくなる。
一方、第1座席の着座乗員は、第1座席から離席することなく、側部に設けられた操作部を操作するだけで第2座席の向きを車両前方に戻すことができる。すなわち、第1座席の着座乗員は、車室内で第1座席から第2座席側に身を乗り出すことも、また、第1座席から降車して第2座席側に回り込んで第2座席を回すことも不要である。すなわち、第2座席の向きを車両前方に戻す操作性に優れる。
また、第2座席の向きを車両前方に復帰させる機構は、操作部と座席回転機構又は第2座席を機械的に連結部で連結する機械的な構成なので、電動機構を設ける場合と比較して車両の製造コストの増加を抑制することができる。
本発明に係る車両は、製造コストの増加を抑制しつつ、前部座席から車両外側側方に向いた後部座席を車両前方に戻すことができる。
一実施形態に係る車両の車室内を示す概略平面図である。 一実施形態に係る車両のリヤシートと復帰機構を示す一部省略斜視図である。 一実施形態に係る車両のリヤ右シートの一部断面正面図である。 一実施形態に係る車両のリヤ右シートのロック/ロック解除機構を示す一部断面正面図である。 図4のA−A線断面図であり、(A)はロック状態、(B)はロック解除状態を示す図である。 一実施形態に係る車両の車室内を示す概略平面図であり、リヤ右座席の乗員が降車する際の座席状態を示す図である。
一実施形態に係る車両について、図1〜図6を参照して説明する。なお、各図に適宜示す矢印FRは車両前方を示しており、矢印UPは車両上方、矢印RHは車両右側を示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、進行方向を向いた場合の車幅方向の左右を示すものとする。
(構成)
<車両(概略構成)>
車両10の概略構成について説明する。
車両10は、図1に示すように、4ドアのセダンであり、車室12内に前側(フロント)に左右の2座席(以下、それぞれを「フロント右座席」、「フロント左座席」という)14R、14Lと後側に左右に2座席(以下、それぞれを「リヤ右座席」、「リヤ左座席」という)16R、16Lが配置されている。なお、本実施形態では、フロント右座席が運転席とされている。
また、フロント右座席14R、フロント左座席14Lの車幅方向外側には、それぞれフロントドア18R、18Lが設けられている。同様に、リヤ右座席16R、リヤ左座席16Lの車幅方向外側には、それぞれリヤドア20R、20Lが設けられている。
なお、フロント右座席14R、フロント左座席14L、リヤ右座席16R、リヤ左座席16L(以下、「各座席14R〜16L」という)には、それぞれ乗員の腰を支持するシートクッション22と、乗員の背部を支持するシートバック24と、乗員の頭部を支持するヘッドレスト26と、を有する。なお、各シートクッション22の下部には、フロアパネル56上に配置された回転テーブル28が設けられており、回転テーブル28によってシートクッション22、すなわち各座席14R〜16Lが回転可能とされている。
なお、フロント右座席14R、フロント左座席14Lが「第1座席」に相当し、リヤ右座席16R、リヤ左座席16Lが「第2座席」に相当する。また、回転テーブル28が「座席回転機構」に相当する。
<シート操作機構>
次に、リヤ右座席16Rの操作機構について説明する。なお、リヤ左座席16Lは、リヤ右座席16Rと左右対称であるのでその詳細な説明を省略する。また、フロント右座席14R、フロント左座席14Lは、リヤ右座席16R、リヤ左座席16Lの操作機構から後述する復帰機構を除いた構成なので、操作機構の図示も含めてその詳細な説明を省略する。
リヤ右座席16Rには、図1、図2、及び図4に示すように、ロック/ロック解除機構32と、復帰機構34と、が設けられている。
ロック/ロック解除機構32は、ロック部36(図4参照)と、ロック部36のロック状態を解除するためのロック解除レバーインナ38と、ロック解除レバーアウタ40と、を有する。
ロック部36は、図4及び図5(A)に示すように、シートクッション22の左側(車幅方向内側)側部に形成された凹部42でシートクッションフレーム44にブラケット46が取り付けられている。ブラケット46は、上下方向に延在する基部46Aと、基部46Aの上下方向下端部から車幅方向内側に延在する取付部46Bとを有する。取付部46Bの下方側には、一対の支持ブラケット48が取り付けられている。各支持ブラケット48には、下方側に延在する支持部48Aを有し、相互に平行に配置されている。各支持部48A間には、揺動軸50が挿通されており、揺動軸50を介してロック部材52が揺動自在に支持されている。
ロック部材52の下方には、ストライカ54が配設されている。図4及び図5(A)に示すように、ストライカ54はフロアパネル56上に設けられており、フロアパネル56から上方に延在する一対の支持部54Aと、一対の支持部54Aの上端間を結び車幅方向に延在する被係止部54Bと、を有する。
ロック部材52は、図5(A)に示すように、車両側面視で略L字型をしており、略L字型の長辺の一端側で揺動軸50に支持されている。また、略L字型の長辺と短辺のなす外側角部には、後述する操作用ワイヤ74の一端が係止されるワイヤ係止部58が設けられている。さらに、ロック部材52は、略L字型の長辺と短辺のなす内側角部に略円形に湾曲し、ストライカ54の被係止部54Bが嵌合する嵌合部52Aが形成されている。また、ロック部材52の略L字型の短辺は、嵌合部52Aの湾曲形状に沿って湾曲して形成され、嵌合部52Aにストライカ54の被係止部54Bが嵌合した場合に、被係止部54Bの車両後方側まで回り込む先端部52Bが形成されている。
したがって、図5(A)に示すように、ロック部材52の嵌合部52Aにストライカ54の被係止部54Bが嵌合された場合には、ロック部材52の先端部52Bがストライカ54の被係止部54Bの車両後方側に回り込み、ロック部材52が車両前方側に移動することを阻止する(ロックする)構成である。
なお、図5(A)上で、ロック状態のロック部材52には、常時反時計回りに回転モーメントが作用しており、ロック状態が維持される。
一方、ロック解除レバーインナ38は、図4及び図5(A)に示すように、ブラケット46の取付部46Bの上部に立設された一対の支持板60に揺動自在に支持されている。ロック解除レバーインナ38は、車両前後方向に延在しており、その車両後方側端部が支持板60に揺動軸62を介して揺動自在に支持されている。なお、ロック解除レバーインナ38は、揺動軸62を中心として、図5(A)上で常時反時計回りにモーメントが作用する。したがって、通常時には、ロック解除レバーインナ38は、ブラケット46の取付部46Bの上面に当接した状態とされている。
また、ロック解除レバーインナ38の車両前方側には、図5(A)に示すように、操作用ワイヤ74係止用のワイヤ係止部64が形成されている。したがって、ロック解除レバーインナ38が図5(A)上反時計回りのモーメントに抗して時計回りに起こされると、操作用ワイヤ74を介してロック部材52が反時計回りに回転し、ストライカ54の被係止部54Bに係止されていた先端部52Bが係止状態(ロック状態)を解除する構成(図5(B)参照)である。なお、ロック解除レバーインナ38の車両前方側端部には、孔部を介して操作用紐66が取り付けられている。この操作用紐66を着座乗員が上方に引っ張ることにより、低い位置にあるロック解除レバーインナ38を操作可能とされている。
さらに、ロック解除レバーインナ38とロック部材52との間の操作用ワイヤ74が挿通可能なように、ブラケット46の取付部46Bには、操作用ワイヤ74用のワイヤ挿通孔68(図5(A)参照)が形成されている。
ロック解除レバーアウタ40は、図1、図2及び図4に示すように、シートバック24の車幅方向外側上端で車両後方側に形成された凹部70に、車両前後方向に延在する揺動軸72で揺動自在に支持されている。ロック解除レバーアウタ40は、図4に示すように、車両上下方向に延在するものであり、その下端部に操作用ワイヤ74の他端部が係止されたワイヤ係止部76が形成されている。
操作用ワイヤ74は、一端がロック部材52のワイヤ係止部58に係止され、ブラケット46の取付部46Bのワイヤ挿通孔68に挿通され、ロック解除レバーインナ38のワイヤ係止部64で折り返され、シートクッション22の側部を車両後方側に配索され、さらに、シートクッション22の後端側に設けられた折り返しピン78(図5(A)参照)からシートバック24の車幅方向内側を上方側に配索され、さらにシートバック24の上方に設けられた折り返しピン79(図4参照)からシート幅方向外側に配索され、ロック解除レバーアウタ40のワイヤ係止部76に他端部が係止されている。
したがって、ロック解除レバーインナ38を起こす(図5(B)参照)、あるいはロック解除レバーアウタ40を車幅方向内側に倒すことによって操作用ワイヤ74が引っ張られロック解除レバーインナ38が起こされることによって、操作用ワイヤ74にロック部材52が引っ張られ、ロック部材52が揺動軸50を中心にして図5上時計回りに回転する。
すなわち、ロック解除レバーインナ38又はロック解除レバーアウタ40を操作することによって、ロック部材52がストライカ54に対するロック状態を解除する構成である。
復帰機構34は、図1及び図2に示すように、リヤ右座席16Rの下部のワイヤ係止部80(図3参照)と、フロント右座席14Rとフロント左座席14Lとの間に配設された操作レバー82と、ワイヤ係止部80と操作レバー82とを接続する操作用ワイヤ84と、を有する。なお、操作レバー82が「操作部」に相当し、操作用ワイヤ84が「連結部」に相当する。
操作用ワイヤ84は、図1及び図2に示すように、フロント右座席14Rとフロント左座席14Lとの間でフロアパネル56のトンネル部の上部に配置された操作レバー82からフロアパネル56上を車両後方側に配索されている。操作用ワイヤ84は、フロアパネル56上に設けられたカバー部材86とフロアパネル56との間を配索されている。すなわち、操作用ワイヤ84は、操作レバー82の車両後方側からカバー部材86の下方に入り、フロアパネル56のトンネル部上を車両後方に配索され、リヤ右座席16Rとリヤ左座席16Lとの間で車幅方向外側に曲げられ、リヤ右座席16Rの下方に設けられたワイヤ係止部80(図3参照)まで車幅方向に配索されている。
なお、操作用ワイヤ84には、余長部分84Aが設けられており、リヤ右座席16Rが車両前方を向いている場合には、余長部分84Aがリヤ右座席16Rとリヤ左座席16Lとの間のフロアパネル56上で車幅方向内側、かつ後方側に湾曲して(弛んで)配置されている(図1参照)。一方、リヤ右座席16Rが車両外側側方を向いた場合には、余長部分84Aが折り返しピン88に巻き掛けられ伸びる(張力がかかる)(図6参照)構成である。
また、操作用ワイヤ84の操作レバー82の近傍に復帰スプリング90が配設されており、操作レバー82を車両前方に引っ張ることにより復帰スプリング90が圧縮される構成である。すなわち、リヤ右座席16Rを車両前方に向ける復帰操作をするために操作レバー82を車両前方側に引くと、復帰スプリング90が圧縮され、その弾性エネルギにより操作レバー82を初期位置に復帰させる構成である。
(作用)
このように構成された車両10の作用について説明する。
先ず、リヤ右座席16Rに着座した乗員(以下、「着座乗員」という)が降車時にリヤ右座席16Rを車両前方から車両外側側方に回転させる場合について説明する。
先ず、着座乗員がリヤドア20Rを開放する。次に、着座乗員がシート(車両)左側のシートクッション22の凹部42に配設されたロック解除レバーインナ38を掴んで起こす、又は操作用紐66を上方に引っ張ることによりロック解除レバーインナ38を起こす。この結果、ロック解除レバーインナ38のワイヤ係止部64とロック部材52のワイヤ係止部58間に配置された操作用ワイヤ74が上方に引っ張られ、ロック部材52が図上時計回りに回転する。すなわち、嵌合部52Aからストライカ54の被係止部54Bが脱落して、ロック状態が解除される(図5(A)、図5(B)参照)。これにより、リヤ右座席16Rが回転テーブル28で回転可能(フリー状態)とされる。
この状態で、着座乗員がリヤ右座席16Rを回転テーブル28上で回転させることにより、リヤ右座席16Rが車両前方向きから車両外側側方向きに変更される(図1、図6参照)。なお、車両前方向きが「第1位置」に、車両外側側方向きが「第2位置」に相当する。
この際、復帰機構34の操作用ワイヤ84は、リヤ右座席16Rの回転により車両右側に引き出されるが、余長部分84Aが折り返しピン88に巻き掛けられる(伸ばされる)だけで、操作用ワイヤ84がリヤ右座席16Rの回転を阻害することはない。
一方、リヤ右座席16Rに乗員が乗車する場合には、乗員が車外からリヤドア20Rを開放し、リヤ右座席16Rのシートバック24の車幅方向外側上部の凹部70に設けられたロック解除レバーアウタ40を車幅方向内側に押し倒すことにより、ロック解除レバーアウタ40のワイヤ係止部76に一端が係止された操作用ワイヤ74が車幅方向外側に引っ張られ、ワイヤ係止部64に操作用ワイヤ74が係止されたロック解除レバーインナ38が起こされる。この結果、上記のようにロック部材52によるストライカ54に対するロック状態が解除され、リヤ右座席16Rが回転可能となる。
この状態で介助者がシートバック24を車幅方向内側(左側)に押し込むによって、リヤ右座席16Rを平面視で時計回りに回転させ、車両外側側方を向けることができる。
ところで、降車した着座乗員がリヤドア20Rを閉塞した後、フロント右座席14Rに着座した乗員(例えば、運転手)がリヤ右座席16R用の復帰機構34の操作レバー82を車両前方に引っ張ることで、折り返しピン88に巻き掛けられている操作用ワイヤ84が操作レバー82側に引っ張られる。この際、リヤ右座席16Rは、ロック解除状態(フリー状態)が維持されているため、回転可能である。したがって、操作用ワイヤ84の一端がワイヤ係止部80に係止されたリヤ右座席16Rが、回転テーブル28上で平面視反時計回りに回転する。
この結果、下方に位置していたロック部材52の先端部52Bが断面円形のストライカ54の被係止部54Bによって被係止部54Bの下方に案内され、被係止部54Bの車両後方側に回り込むと同時に、被係止部54Bがロック部材52の嵌合部52Aに収容される。これによって、ロック部材52がストライカ54に係止される(ロックされる)。
なお、車両前方側に引っ張り出された操作レバー82は、復帰スプリング90の弾性力によって操作用ワイヤ84を介して初期位置に復帰する。また、操作用ワイヤ84は、リヤ右座席16Rが車両前方向きに戻ることにより、余長部分84Aが折り返しピン88の斜め後方で湾曲する(弛む)(図1参照)ことになる。
このように、車両10では、リヤ右座席16Rの着座乗員の降車時にリヤ右座席16Rを車両前方向きから車両外側側方向きに変更した際、フロント右座席14R又はフロント左座席14Lの着座乗員が復帰機構34の操作レバー82を車両前方側に引くだけでリヤ右座席16Rを車両前方向きに戻すことができる。
すなわち、リヤ右座席16Rに着座した乗員が降車した後、シートバック24等を押して車両前方向きに戻すことが不要となる。また、フロント右座席14R、あるいはフロント左座席14Lに着座した乗員がリヤ右座席16Rの向きを直すために、一旦降車してリヤドア20Rまで回り込む必要がなくなると共に、車室12内で車両後方側に身を乗り出してリヤ右座席16Rの向きを直す必要がなくなる。
また、復帰機構34は、操作用ワイヤ84を用いた機械的な構成であるため、電動的なな構成と異なり、復帰機構34増設による車両10の製造コスト増加が抑制される。
特に、復帰機構34は、操作用ワイヤ84をフロアパネル56上に配索し、それをカバー部材86で覆う構成なので、美観に優れると共に、簡単な構成で車両10の製造コスト増加を一層抑制することができる。
さらに、リヤ右座席16Rは、車両前方向きの場合のみロック部36でロックされ(回転不能とされ)、車両外側側方を向いた場合にはフリー(ロック解除)状態(回転可能)とされている。したがって、フロント右座席14R又はフロント左座席14Lの着座乗員が操作レバー82(操作用ワイヤ84)を車両前方に引くだけで、リヤ右座席16Rを車両外側側方から車両前方に向けることができる。
また、復帰機構34でリヤ右座席16Rに平面視で反時計回りの回転モーメントを付与すれば、ロック部材52の先端部52Bがストライカ54の被係止部54Bの車両後方側に回り込み、確実にロックされる。したがって、走行中にリヤ右座席16Rの向きが変動することがなく、安定走行に寄与する。特に、悪路走行中等にリヤ右座席16Rの向きが変動し、車両外側側方を向いた場合には、リヤ右座席16Rのシートバック24やヘッドレスト26が運転者のルームミラーによる後方視認性を損なうおそれがあるが、これを確実に防止することができる。
さらに、復帰機構34の操作用ワイヤ84は、余長部分84Aを有し、リヤ右座席16Rが車両前方に向いている場合には余長部分を弛ませているため、リヤ右座席16Rが車両外側側方に回転する際、その回転を阻害することはない。また、リヤ右座席16Rが車両外側側方に向いた場合には、余長部分84Aが折り返しピン88に巻き掛けられ、余長部分84Aに張力が付与されるため、リヤ右座席16Rの回転を規制する。すなわち、リヤ右座席16Rの回転範囲を規制することができる。
また、車両10では、4ドアの車両(例えば、4ドアセダン)であっても、リヤ右座席16R、リヤ左座席16Lをそれぞれ独立シートしているため、それぞれを回転可能であり、車両外側側方を向けてリヤドア20R、20Lから降車することができる。すなわち、着座乗員の乗降の利便性を向上させることができる。
[その他]
なお、実施形態では、リヤ右座席16Rの向きを車両外側側方から車両前方に戻すために、フロント右座席14Rに着座した乗員が復帰機構34の操作レバー82を操作する説明をしたが、これに限定されるものではない。すなわち、フロント左座席14Lの乗員が操作レバー82を操作しても良い。
また、リヤ左座席16Lの向きを車両外側側方から車両前方に戻すために、フロント左座席14L、又はフロント右座席14Rに着座した乗員が復帰機構34の操作レバー82を操作することもできる。
さらに、本実施形態では、復帰機構34は、操作レバー82とリヤ右座席16Rのワイヤ係止部80を操作用ワイヤ84で連結させたが、操作レバー82と回転テーブル28を連結させる構成でも良い。この場合にも、操作レバー82を車両前方に引くことで、回転テーブル28が回転してリヤ右座席16Rの向きを車両前方に戻すことができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 車両
12 車室
14R フロント右座席(第1座席)
14L フロント左座席(第1座席)
16R リヤ右座席(第2座席)
16L リヤ左座席(第2座席)
28 回転テーブル(座席回転機構)
82 操作レバー(操作部)
84 操作用ワイヤ(連結部)

Claims (1)

  1. 車室内の車両前方に設けられた第1座席と、
    前記車室内で第1座席の車両後方側に設けられた第2座席と、
    前記第2座席が車両前方を向いた第1位置と、車両外側側方を向けた第2位置との間で回転可能とする座席回転機構と、
    前記第1座席の側方に設けられた操作部と、
    前記操作部と前記座席回転機構とを機械的に連結し、前記操作部における操作入力を前記座席回転機構に伝達する、又は、前記操作部と前記第2座席とを機械的に連結し、前記操作部における操作入力を前記第2座席に伝達する連結部と、
    を備える車両。
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